JP2013101399A - 体積ホログラム積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、基材と、上記基材上に形成され、光重合性材料を含有する体積ホログラム層と、上記基材上であり、かつ、上記体積ホログラム層上に接するように形成され、樹脂および重合性化合物を含有する樹脂層と、を有する体積ホログラム形成用基板を用い、上記体積ホログラム層に体積型ホログラムを記録するホログラム撮影工程と、上記ホログラム撮影工程を行った後、上記重合性化合物を、上記体積ホログラム層へ移行させる物質移行工程と、上記重合性化合物を重合させる後処理工程と、を有し、上記重合性化合物は、上記ホログラム撮影工程における体積型ホログラムを記録する際に用いられる光によって重合されないものであることを特徴とする体積ホログラム積層体の製造方法を提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1
Description
すなわち、体積型ホログラムの再生波長はホログラム層に記録された干渉縞の周期と一致することから、ホログラム層に記録された干渉縞の周期を事後的に変化させることによって、干渉縞の周期を日常的に使用頻度の高い光の波長と一致するように変化させるのである。このように事後的にホログラム層に記録された干渉縞の周期を変化させる方法は、日常的な利用態様において明るいホログラム像を再生可能な体積ホログラム層を作製することができる点において有用である。
このため本発明によれば、任意の波長でホログラム像を再生可能な体積ホログラム積層体を、簡易な工程で製造することができる。
また、上記樹脂層に含まれる重合性化合物と、上記体積ホログラム層に含まれる光重合性材料の構成物質と一致させることにより、本発明によってさらに簡易な工程で体積ホログラム積層体を製造することができるからである。
このため本発明によれば、任意の波長でホログラム像を再生可能な体積ホログラム積層体を簡易な工程で製造することができる。
以下、本発明に用いられる各工程について順に説明する。
最初に、本発明におけるホログラム撮影工程について説明する。本工程は、基材と、上記基材上に形成され、光重合性材料を含有する体積ホログラム層と、上記基材上であり、かつ、上記体積ホログラム層上に接するように形成され、樹脂および重合性化合物を含有する樹脂層と、を有する体積ホログラム形成用基板を用い、上記体積ホログラム層に体積型ホログラムを記録する工程である。
以下、このようなホログラム撮影工程について詳細に説明する。
まず、本工程に用いられる体積ホログラム形成用基板について説明する。本工程に用いられる体積ホログラム形成用基板は、少なくとも体積ホログラム層と、樹脂層と、基材とを有するものである。
本発明に用いられる樹脂層について説明する。本発明に用いられる樹脂層は、少なくとも重合性化合物と、樹脂とを含むものである。本発明においてはこのような樹脂層が用いられ、後述する物質移行工程において上記重合性化合物を体積ホログラム層へ移行させることにより、任意の波長でホログラム像を再生可能な体積ホログラム積層体を製造することができるのである。
上記重合性化合物としては、後述する物質移行工程において体積ホログラム層に移行させることが可能であるものであれば特に限定されるものではない。したがって、本発明に用いられる重合性化合物は、後述する樹脂、体積ホログラム層の組成、および、物質移行工程の実施態様等に応じて適宜選択して用いることができる。なかでも本発明おいては上記重合性化合物が、上記体積ホログラム層から移行されたものであることが好ましい。これより、例えば、上記体積ホログラム層に上記樹脂のみからなる樹脂層を積層した後、上記体積ホログラム層に含まれる重合性化合物を樹脂層に移行させることによって本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板を作製することができるため、本発明をより簡便な方法で実施することが可能になるからである。また、上記重合性化合物が上記体積ホログラム層から移行されたものであることにより、後述する物質移行工程において上記重合性化合物を体積ホログラム層へ移行させやすくなる場合があるからである。
すなわち、本発明において上記光重合性材料としてラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物を用いることによって、コントラストの高い体積型ホログラムを記録することが可能になるが、この場合、本工程においてはラジカル重合性化合物が選択的に重合されることになる。このため、上記重合性化合物としてカチオン重合性化合物が用いられることにより、本工程において上記重合性化合物が重合され、後述する物質移行工程で重合性化合物の体積ホログラム層への移行が阻害されることが少ないからである。
次に、樹脂層に用いられる樹脂について説明する。本発明に用いられる樹脂は所定の透明性を有するものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明に用いられる樹脂は、分子量が比較的大きいものであることが好ましい。樹脂の分子量が大きい方が、後述する物質移行工程において重合性化合物を体積ホログラム層へ移行させることが容易になるため、ホログラム像の再生波長を、本工程において体積型ホログラムを記録する際に用いられる光の波長からより長波長側にシフトさせることが可能になるからである。本発明に用いられる樹脂の分子量は、より具体的には5,000〜1,000,000の範囲内であることが好ましく、なかでも5,000〜500,000の範囲内であることが好ましく、特に10,000〜300,000の範囲内であることが好ましい。
本発明に用いられる樹脂層には上記樹脂および上記重合性化合物以外に、他の任意の化合物が含まれていてもよい。上記任意の化合物としては特に限定されるものではなく、本発明によって製造される体積ホログラム積層体の用途に応じて、樹脂層に所望の機能を付与できるものを任意に選択して用いることができる。このような任意の化合物としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤等を挙げることができる。本発明においてはこれらの化合物を単独で、あるいは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
本発明に用いられる樹脂層の厚みは、上記樹脂の種類等に応じて所望量の重合性化合物を含有させることができる範囲内であれば特に限定されるものではない。ここで、上記樹脂層の厚みが大きい程、多量の重合性化合物を樹脂層に含有させることが可能になり、これを体積ホログラム層へ移行させることが可能になることから、樹脂層の厚みが大きいほど、再生波長のシフト量の調整幅が広がることになる。このため、上記樹脂層の厚みは再生波長を所望の範囲内にできるように適宜調整することができる。なかでも本発明においては、上記樹脂層の厚みが0.1μm〜10μmの範囲内であることが好ましく、特に0.5μm〜5μmの範囲内であることが好ましく、さらに0.5μm〜3μmの範囲内であることが好ましい。
次に、本発明に用いられる体積ホログラム層について説明する。本発明に用いられる体積ホログラム層は、光重合性材料を含有し、後述するホログラム撮影工程において干渉縞が形成されることにより、体積型ホログラムを記録可能なものである。
以下、このような体積ホログラム層について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられる光重合性材料について説明する。本発明に用いられる光重合性材料としては、所定の光が照射されることによって重合反応を進行させることができ、体積ホログラム層に干渉縞を形成することが可能なものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明においては、少なくともラジカル重合性化合物またはカチオン重合性化合物の少なくとも一方が用いられることが好ましく、コントラストの高いホログラム像を記録することが可能になるという観点から、特にラジカル重合性化合物とカチオン重合性化合物とを併用することが好ましい。
さらに、上記光重合性材料としてラジカル重合性化合物が用いられる場合は、当該ラジカル重合性化合物の重合反応を開始させるために、光ラジカル重合開始剤系が用いられることが好ましい。一方、光重合性材料としてカチオン重合性化合物を用いられる場合は、同様の理由により光カチオン重合開始剤系が用いられる好ましい。
さらにまた、上記光重合性材料としてラジカル重合性化合物とカチオン重合性化合物とが用いられる場合は、光ラジカル重合開始剤系および光カチオン重合開始剤系が用いられることが好ましい。
なお、ここでいう平均屈折率とは、カチオン重合性化合物またはラジカル重合性化合物を重合させた後の重合体について測定する屈折率の平均値をいう。また、本発明における平均屈折率は、アッベ屈折計により測定された値を意味するものとする。
測定装置:セイコー電子工業(株)製SSC5200H熱分析システムにおいて示差走査熱計量DSC220と光源装置UV−1を使用。
測定試料:対象となる光カチオン重合開始剤系をユニオンカーバイド社製UVR−6110(カチオン重合性化合物)に対して3質量%溶解させることにより調製(有機溶剤を加えて溶解させた後に有機溶剤を蒸発させてもよい。)。
照射光:干渉フィルター(半値幅約10nm)を使用してレーザー光またはコヒーレンス性の優れた光と同程度に調節した光を200mJ/cm2照射。
本発明に用いられる体積ホログラム層には、上述した光重合性材料以外に他の任意の化合物が含まれていてもよい。本発明に用いられる任意の化合物としては、本発明によって製造される体積ホログラム積層体の用途等に応じて、体積ホログラム層に所望の機能を付与できるものであれば特に限定されるものではない。このような任意の化合物としては、例えば、増感色素、微粒子、熱重合防止剤、シランカップリング剤、可塑剤、着色剤、および、高分子結合剤等を挙げることができる。なかでも本発明においては、特にバインダー樹脂、微粒子、および、増感色素が用いられることが好ましい。バインダー樹脂が用いられることによって、体積ホログラム層を均一にすることができ、また上記ラジカル重合性化合物の重合により形成されたホログラム像を保つことが容易になるからである。
また、微粒子を用いることによって、体積ホログラム層に所望の箔切れ性を容易に付与することができるからである。
さらに、上記光重合性材料は紫外線に活性であるものが多いが、増感色素を用いることによって可視光にも活性となり、可視レーザー光を用いて体積型ホログラムを記録することが可能となるからである。
R’mM(OR’’)n (1)
(ここで、MはSi、Ti、Zr、Zn、In、Sn、Al、Se等の金属、R’は炭素数1〜10のビニル基または(メタ)アクリロイル基、R’’は炭素数1〜10のアルキル基を表し、m+nは金属Mの価数である)。
M’(OR’’’)k (2)
(ここで、M’はTi、Zr、Zn、In、Sn、Al、Se等の金属、R’’’は炭素数1〜10のアルキル基を表し、kは金属Mの価数である)。
本発明に用いられる体積ホログラム層は、ガラス転移点温度が100℃以上であることが好ましい。これにより、体積ホログラム層に熱が加えられた場合であっても、安定なものとすることができ、体積ホログラム層を例えば熱転写法等により転写することが可能となるからである。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材は、上述した樹脂層および体積ホログラム層を支持する機能を有するものである。
本工程に用いられる体積ホログラム形成用基板は、上述した基材、樹脂層および体積ホログラム層を有するものであるが、これらが形成されている態様としては上記樹脂層および体積ホログラム層が接するように積層されている態様であれば特に限定されるものではない。したがって、本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板としては、基材上に樹脂層、体積ホログラム層の順で積層されている態様であってもよく、基材上に体積ホログラム層、樹脂層の順で積層されている態様であってもよい。本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板をいずれの態様とするかについては、後述するホログラム撮影工程において体積型ホログラムを記録するために用いられる方法等によって適宜選択することができる。例えば、ホログラム撮影工程においてホログラム原版を用いて体積型ホログラムを記録する方法が用いられる場合は、ホログラム原版を体積ホログラム層に接するように配置することが望ましいため、本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板は、基材上に樹脂層、体積ホログラム層の順で積層されている態様であることが好ましい。
次に、本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板を作製する方法について説明する。本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板は、基材上に樹脂層と、体積ホログラム層とを順次、別個に形成する方法によって作製することができる。しかしながら、より簡便な工程で作製可能である点で、基材上に、重合性化合物を含有しない樹脂層を形成した後、上記樹脂層上に体積ホログラム層を形成し、さらに上記体積ホログラム層に含まれる光重合性材料の一部を上記樹脂層上に移行させる方法、あるいは、基材上に、体積ホログラム層を形成した後、上記体積ホログラム層上に重合性化合物を含有しない樹脂層を形成し、さらに上記体積ホログラム層に含まれる重合性材料の一部を上記樹脂層上に移行させる方法を用いることが好ましい。
以下、本発明に用いられる体積ホログラム形成用基板の作製方法の一例としてこのような方法について説明する。
なお、上記樹脂層上に体積ホログラム層を形成する方法として、光重合性材料を溶媒に溶解させた塗工液を上記樹脂層上に塗工する方法を用いる場合は、当該塗工液を樹脂層上に塗工した時点で、塗工液が上記樹脂層に浸透することに起因して光重合性材料を樹脂層へ移行させることができるため、別途に上述したような加熱等の処理を施すことが不要になる場合がある。
次に、本工程において上述した体積ホログラム形成用基板が備える体積ホログラム層に体積型ホログラムを記録する方法について説明する。
なお、本工程において上述したホログラム原版を用いる方法を採用する場合、本工程に用いられる体積ホログラム形成用基板としては、基材上に樹脂層と、体積ホログラム層がこの順で積層された構成を有するものが用いられる。
なお、上記光重合性材料として上述したラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物とを含有するものを用いる場合、通常、本工程においてはラジカル重合性化合物を重合することにより、体積型ホログラムが記録されることになる。
次に、本発明における物質移行工程について説明する。本工程は上述したホログラム撮影工程によって体積型ホログラムが記録された体積ホログラム層に、樹脂層に含まれる重合性化合物を移行させる工程である。また、本工程は上記重合性化合物を上記樹脂層から体積ホログラム層へ移行させることにより、上記体積ホログラム層に記録された干渉縞の周期を任意に増大し、体積ホログラム層に記録された体積型ホログラムを任意の波長で再生可能なものにする工程であるということもできる。
次に、本発明における後処理工程について説明する。本工程は上述した重合性化合物を重合する工程である。
なお、樹脂層および体積ホログラム層中に含まれる重合性化合物は、本工程において重合されることによって固化されるため、以後移行されることがない。このため、本工程において体積ホログラムの再生波長が固定されることになる。
次に、本発明によって製造される体積ホログラム積層体について説明する。本発明によって製造される体積ホログラム積層体は、上述した体積ホログラム形成用基板が用いられることから、本発明によって製造される体積ホログラム積層体は、基材と、上記基材上に形成された樹脂層、および、上記基材上であり、かつ、上記樹脂層に接するように形成された体積ホログラム層とを有するものとなる。
また、本発明によって製造される体積ホログラム積層体は、上記体積ホログラム層に体積型ホログラム層が記録されたものになるため、少なくとも上記体積ホログラム層は干渉縞が記録されたものになるが、上記樹脂層に含有される重合性化合物の種類によっては上記樹脂層にも干渉縞が形成される場合がある。このとき、上記体積ホログラム層に形成された干渉縞の周期と、上記樹脂層に形成された干渉縞の周期とが異なる場合は、ホログラム像を複数の波長で再生可能になるため、明るいホログラム像を再生可能な体積ホログラム積層体を得ることができる。
(1)体積ホログラム形成用基板の作製
基材として、厚み50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ルミラー50T60;東レ(株)製)を用い、上記基材上に重量平均分子量が15000であるポリメチルメタクリレートが溶媒に溶解された樹脂層形成用塗工液をバーコータにて塗布膜厚が2μmとなるように塗布・乾燥することによって、樹脂層を形成した。
・ポリ酢酸ビニル 35重量部
(デンカサクノールSN−08H:重合度800;電気化学工業(株)製)
・1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル 25重量部
(デナコールEX−212;ナガセケムテックス(株)製)
・ジフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート 35重量部
(BPEFA;大阪ガスケミカル(株)製)
・ジアリールヨードニウム塩 4重量部
(PI2074;ローディア製)
・2,5−ビス(4−ジエチルアミノベンジリデン)シクロペンタノン
1重量部
・メチルイソブチルケトン 100重量部
・1−ブタノール 100重量部
次に、上記体積ホログラム層上にホログラム原版をラミネートし、基材側から532nmレーザー光を80mJ/cm2入射して、体積型ホログラムを記録した。記録後、ホログラム原版を剥離し、厚み50μmのPETフィルムを上記体体積ホログラム層上にラミネートした。
次いで、上記樹脂層および上記体積ホログラム層を加熱した。このとき加熱条件は、100℃で10分とした。
次に、紫外線を全面に照射することにより体積ホログラム層を固定し、体積ホログラム積層体を得た。
ポリメチルメタクリレートとして重量平均分子量が35,000のものを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により体積ホログラム積層体を作製した。
ポリメチルメタクリレートとして重量平均分子量が100,000のものを用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により体積ホログラム積層体を作製した。
ポリメチルメタクリレートに代えて、重量平均分子量が40,000のポリエステル樹脂(バイロン270 東洋紡績社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により体積ホログラム積層体を作製した。
樹脂層を形成せず、基材上に直接体積ホログラム層を形成したこと以外は、実施例1と同様の方法により体積ホログラム積層体を作製した。
実施例および比較例において得られた体積ホログラム積層体を分光光度計(UV−2450;(株)島津製作所製)にて透過率を測定し、分光透過率曲線から回折効率、半値幅、および、再生中心波長をそれぞれ以下の方法によって算出した。その結果を以下の表1に示す。
分光透過率のピーク透過率A及びベース透過率Bを求め、回折効率=|B−A|/B(%)とした(図2参照)。
ピーク透過率Aにベース透過率Aとピーク透過率Bとの差の半分を加えた透過率(A+|B−A|/2)における分光透過率曲線の左端(C)及び右端(D)を求め、半値幅=|D−C|(nm)とした(図2参照)。
半値幅の算出時に求めたCに半値幅の半分を加えた波長(=C+|D−C|/2)を中心波長とした(図2参照)。
2 … 樹脂層
3 … 体積ホログラム層
10 … 体積ホログラム積層体
10’ … 体積ホログラム形成用基板
Claims (2)
- 基材と、前記基材上に形成され、光重合性材料を含有する体積ホログラム層と、前記基材上であり、かつ、前記体積ホログラム層上に接するように形成され、樹脂および重合性化合物を含有する樹脂層と、を有する体積ホログラム形成用基板を用い、
前記体積ホログラム層に体積型ホログラムを記録するホログラム撮影工程と、
前記ホログラム撮影工程を行った後、前記重合性化合物を、前記体積ホログラム層へ移行させる物質移行工程と、
前記重合性化合物を重合させる後処理工程と、を有し、
前記重合性化合物は、前記ホログラム撮影工程における体積型ホログラムを記録する際に用いられる光によって重合されないものであることを特徴とする体積ホログラム積層体の製造方法。 - 前記光重合性材料が、ラジカル重合性化合物およびカチオン重合性化合物を含むものであり、前記重合性化合物が前記カチオン重合性化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の体積ホログラム積層体の製造方法。
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