JP2013048735A - 組立式電動車いす - Google Patents

組立式電動車いす Download PDF

Info

Publication number
JP2013048735A
JP2013048735A JP2011188568A JP2011188568A JP2013048735A JP 2013048735 A JP2013048735 A JP 2013048735A JP 2011188568 A JP2011188568 A JP 2011188568A JP 2011188568 A JP2011188568 A JP 2011188568A JP 2013048735 A JP2013048735 A JP 2013048735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
members
electric unit
manual wheelchair
manual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011188568A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Iiboshi
龍一 飯星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OX ENGINEERING KK
Original Assignee
OX ENGINEERING KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OX ENGINEERING KK filed Critical OX ENGINEERING KK
Priority to JP2011188568A priority Critical patent/JP2013048735A/ja
Publication of JP2013048735A publication Critical patent/JP2013048735A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】手動車いすに電動ユニットを装着して使用する組立式電動車いすにおいて、組立時の安全を確保する。
【解決手段】組立式電動車いす1は、手動車いす2と、この手動車いす2に着脱可能な電動ユニット3とを有している。電動ユニット3は、電源回路への通電を前提として駆動される駆動輪35を備えている。そして、手動車いす2に電動ユニット3が装着されたときにのみ、電源回路への通電を許可するように構成されている。これにより、手動車いす2に電動ユニット3が装着されて初めて電源回路への通電が許可される。したがって、電動ユニット3は、手動車いす2に装着されない限り、駆動輪35が駆動される事態は生じない。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動車いすに電動ユニットを装着し、主に屋外で使用するに好適な組立式電動車いすに関するものである。
従来、この種の組立式電動車いすとしては、その使用者が独力で組み立てて使用できるようにするため、電動ユニットの駆動力を利用して電動ユニットを手動車いす側へ移動させることにより、手動車いすに電動ユニットを装着する技術が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−201807号公報
しかしながら、この電動ユニットは、組立式電動車いすの組立に際して、手動車いすへの装着時に手動車いす側へ移動させなければならない必要性から、手動車いすに装着されていない状態でも駆動可能となっている。そのため、組立式電動車いすの組立時に電動ユニットが単独で予期せぬ動作をしてしまう恐れがあった。
しかも、手動車いすの利用者は、高齢者や障害者が中心で、何らかの運動障害を持つ人がほとんどである。したがって、電動ユニットが単独で予期せぬ動作をした場合には、うまく対処できず途方に暮れることが想定される。
こうした実状を踏まえ、組立式電動車いすの組立時の安全を確保することが、これからの高齢化社会に向けて強く要望されている。
本発明は、このような事情に鑑み、組立時の安全を確保することが可能な組立式電動車いすを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、手動車いすと、この手動車いすに着脱可能な電動ユニットとを有し、前記電動ユニットが、電源回路への通電を前提として駆動される駆動輪を備えた組立式電動車いすであって、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたときにのみ、前記電源回路への通電を許可するように構成された組立式電動車いすとしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたか否かを検知する検知手段と、この検知手段が前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたことを検知した場合に前記電源回路への通電を許可する通電許可手段とが設けられたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記検知手段および前記通電許可手段は、いずれも前記電動ユニット側に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記手動車いすは左右一対の手動車いす側フレームを備え、前記各手動車いす側フレームにはそれぞれ、上側被連結部材および下側被連結部材が所定の上下間隔を置いて取り付けられ、前記電動ユニットは左右一対の電動ユニット側フレームを備え、前記各電動ユニット側フレームにはそれぞれ、上側連結部材および下側連結部材が所定の上下間隔を置いて取り付けられ、前記各上側連結部材が前記各上側被連結部材に連結されるとともに、前記各下側連結部材が前記各下側被連結部材に連結されることにより、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されるように構成されたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記各手動車いす側フレームには、それぞれクランププレートが取り付けられ、前記各クランププレートにはそれぞれ、前記各上側被連結部材および前記各下側被連結部材が、前記各上側連結部材と前記各下側連結部材との上下間隔に一致する上下間隔を置いて取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の構成に加え、前記各上側連結部材および前記各上側被連結部材と、前記各下側連結部材および前記各下側被連結部材とは、一方が係止構造により係止されて連結されるとともに、他方がロック構造によりロックされて連結されることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記係止構造が係止された状態で、前記ロック構造がロックされたことにより、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたことを検知するように構成されたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の構成に加え、前記ロック構造のロック状態を同時に解除するアンロック機構が設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の構成に加え、前記アンロック機構は、前記手動車いす側に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、組立式電動車いすの組立に際して、手動車いすに電動ユニットが装着されて初めて電源回路への通電が許可される。したがって、電動ユニットは、手動車いすに装着されない限り、駆動輪が駆動される事態は生じない。その結果、組立式電動車いすの組立時の安全を確保することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る組立式電動車いすの側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすのアンロック機構を示す平面図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの電動ユニットの電源回路を示すブロック図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における第1工程を示す側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における第2工程を示す側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における第3工程を示す側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における第4工程を示す側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における押しボタン式のスイッチのオフ状態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線による矢視図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの組立時における押しボタン式のスイッチのオン状態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線による矢視図である。 同実施の形態1に係る組立式電動車いすの分解時における押しボタン式のスイッチのオン状態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線による矢視図である。 本発明の実施の形態2に係る組立式電動車いすの側面図であって、(a)はその全体図、(b)は連結部分の拡大図である。 同実施の形態2に係る組立式電動車いすの組立時における第1工程を示す連結部分の拡大側面図である。 同実施の形態2に係る組立式電動車いすの組立時における第2工程を示す連結部分の拡大側面図である。 同実施の形態2に係る組立式電動車いすの組立時における第3工程を示す連結部分の拡大側面図である。 同実施の形態2に係る組立式電動車いすの組立時における第4工程を示す連結部分の拡大側面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図10には、本発明の実施の形態1を示す。この実施の形態1では、電動ユニット側フレームの一例としてフレーム本体72A、72Bを用い、検知手段の一例として押しボタン式のスイッチ86A、86Bを用い、通電許可手段の一例としてリレー92を用いている。
<組立式電動車いすの構造>
実施の形態1に係る組立式電動車いす1は、図1(a)に示すように、手動車いす2および電動ユニット3から構成されており、これらの手動車いす2、電動ユニット3は、互いに着脱可能となっている。
この手動車いす2は、図1(a)に示すように、車台(シャシ)26を有している。車台26には、その後端部に左右一対の主車輪23A、23Bが回転自在に取り付けられているとともに、前端部に左右一対の補助輪27A、27Bが回転自在に取り付けられている。また、車台26の上側には左右一対の手動車いす側フレーム21A、21Bが溶接されており、これらの手動車いす側フレーム21A、21B間には座席22が設けられている。また、各手動車いす側フレーム21A、21Bの後端部近傍にはそれぞれ、肘置き24A、24Bが座席22の左右両側に位置するように付設されている。さらに、各手動車いす側フレーム21A、21Bの前端部にはそれぞれ、フットボード25A、25Bが取り付けられている。
また、これらの手動車いす側フレーム21A、21Bの前端部近傍には、図1(b)に示すように、被連結装置4が装着されており、この被連結装置4は、左右一対のクランププレート41A、41B、左右一対の上側被連結部材44A、44B、左右一対の下側被連結部材45A、45Bおよびアンロック機構60から構成されている。
ここで、各クランププレート41A、41Bはそれぞれ、各手動車いす側フレーム21A、21Bの前部に上側クランプ部42A、42Bおよび下側クランプ部43A、43Bの2箇所でボルト締結によって着脱自在に固定されている。各クランププレート41A、41Bにはそれぞれ、上部に水平なピン状の上側被連結部材44A、44Bが取り付けられているとともに、下部に下側被連結部材45A、45Bが取り付けられており、これらの上側被連結部材44A、44Bおよび下側被連結部材45A、45Bは所定の上下間隔を置いて取り付けられている。
各下側被連結部材45A、45Bはそれぞれ、図8に示すように、ハウジング46A、46Bを有しており、各ハウジング46A、46Bにはそれぞれ、係着部47A、47Bが凹設されている。また、各ハウジング46A、46Bにはそれぞれ、垂直な丸棒状のピン48A、48Bが係着部47A、47Bの前方で上下方向に進退自在に取り付けられており、各ピン48A、48Bはそれぞれ、下端部にテーパ面63A、63Bが形成されている。また、各ハウジング46A、46Bと各ピン48A、48Bとの間にはコイルばね49A、49Bが、ピン48A、48Bを常に下方へ弾性的に付勢するように設けられている。さらに、各ハウジング46A、46Bにはそれぞれ、図1(b)および図2に示すように、シートベルト50を挿通するためのステッパープレート51A、51Bが取り付けられている。
また、これらの下側被連結部材45A、45Bには、図1(b)および図2に示すように、アンロック機構60が設けられており、このアンロック機構60は、左右一対のワイヤー61A、61Bおよびレバー62から構成されている。ここで、各ワイヤー61A、61Bはそれぞれ、各下側被連結部材45A、45Bのピン48A、48Bに接続されており、レバー62を握ることにより、2本のワイヤー61A、61Bを同時に引っ張って、2本のピン48A、48Bをコイルばね49A、49Bの付勢力に抗して同時に上昇させることができるように構成されている。
一方、電動ユニット3は、図1(a)に示すように、円筒状のメインフレーム31を有しており、メインフレーム31の上側には円筒状のステムシャフト32が挿脱自在に取り付けられている。ステムシャフト32にはハンドル33が装着されており、ハンドル33の右端部にはスロットル34が取り付けられている。一方、メインフレーム31の下側には、駆動輪35がベルト駆動方式で回転自在に支持されているとともに、モータ係止部材36が駆動輪35のホイールハウスを兼ねるように設けられている。さらに、モータ係止部材36にはモータ37が載置されているとともに、メインフレーム31の前方に蓄電池38が載置されており、蓄電池38からモータ37に給電してモータ37を駆動することにより、駆動輪35を回転させることができるように構成されている。
また、メインフレーム31の左側には、図1(a)および図2に示すように、水平な2本の円柱状の左側挿通部材39A、39Aが左方に突出した形でメインフレーム31と一体に設けられている。これらの左側挿通部材39A、39Aには左側フレーム7Aが、左側挿通部材39Aの軸心方向(矢印A、B方向)に摺動自在に取り付けられており、この左側フレーム7Aは、2本の中空管状部材71A、71A、フレーム本体(電動ユニット側フレーム)72Aおよび2つの取付ねじ73A、73Aから構成されている。
ここで、各中空管状部材71A、71Aはそれぞれ、各左側挿通部材39A、39Aに対してその軸心方向に摺動自在に嵌合しており、これらの中空管状部材71A、71Aには、円筒状の4本の金属製パイプを剛接合で組み合わせたフレーム本体72Aが後方へ延伸するように溶接されている。また、各中空管状部材71A、71Aの外側端部にはそれぞれ取付ねじ73A、73Aが螺着されており、各取付ねじ73A、73Aを締めることにより、各中空管状部材71A、71Aを各左側挿通部材39A、39Aに所望の位置で固定することができるとともに、各取付ねじ73A、73Aを緩めることにより、各左側挿通部材39A、39Aに対する各中空管状部材71A、71Aの固定状態を解除することができるように構成されている。
そして、フレーム本体72Aには、図1に示すように、上側後端部にU字フック状の上側連結部材74Aが取り付けられているとともに、下側後端部に下側連結部材75Aが取り付けられている。
この下側連結部材75Aは、図1(b)および図8に示すように、支持部76A、回転部77Aおよび連結部78Aから構成されている。
ここで、支持部76Aはフレーム本体72Aの下側後端部に固定されている。回転部77Aは、その後端に雌ねじ部79Aが形成されており、支持部76Aに対して、軸心CT1を中心として矢印M、N方向に回転自在に取り付けられている。連結部78Aは、雄ねじ部80Aにロックナット83Aが螺着され、雄ねじ部80Aの後端にU字形の分岐部81Aが連設され、さらに、分岐部81Aに丸棒部82Aが跨設された構造を有している。そして、連結部78Aは、雄ねじ部80Aを回転部77Aの雌ねじ部79Aに所定の深さだけねじ込み、ロックナット83Aを回して固定することにより、回転部77Aに対して丸棒部82Aが所定の長さだけ離れた状態で固定することができるように構成されている。
また、下側連結部材75Aの連結部78Aには、図2および図8に示すように、ステー87Aを介して押しボタン式のスイッチ(検知手段)86Aが取り付けられている。このスイッチ86Aは、通常時(電動ユニット3が手動車いす2に装着されていないとき)は、オフ状態になっている。
さらに、フレーム本体72Aの下側には、図1(a)に示すように、左側スタンド84Aが跳ね上げ自在に設けられており、左側スタンド84Aの先端には補助輪85Aが回転自在に取り付けられている。
なお、上側連結部材74A、74Bと下側連結部材75A、75Bとの上下間隔D1は、図1(b)に示すように、手動車いす2の上側被連結部材44A、44Bと下側被連結部材45A、45Bとの上下間隔D2に一致している。
一方、メインフレーム31の右側には、図2に示すように、水平な2本の円柱状の右側挿通部材39B、39Bが右方に突出した形でメインフレーム31と一体に設けられている。これらの右側挿通部材39B、39Bには右側フレーム7Bが、右側挿通部材39Bの軸心方向(矢印C、D方向)に摺動自在に取り付けられており、この右側フレーム7Bは、2本の中空管状部材71B、71B、フレーム本体(電動ユニット側フレーム)72Bおよび2つの取付ねじ73B、73Bから構成されている。
ここで、各中空管状部材71B、71Bはそれぞれ、各右側挿通部材39B、39Bに対してその軸心方向に摺動自在に嵌合しており、これらの中空管状部材71B、71Bには、円筒状の4本の金属製パイプを剛接合で組み合わせたフレーム本体72Bが後方へ延伸するように溶接されている。また、各中空管状部材71B、71Bの外側端部にはそれぞれ取付ねじ73B、73Bが螺着されており、各取付ねじ73B、73Bを締めることにより、各中空管状部材71B、71Bを各右側挿通部材39B、39Bに所望の位置で固定することができるとともに、各取付ねじ73B、73Bを緩めることにより、各右側挿通部材39B、39Bに対する各中空管状部材71B、71Bの固定状態を解除することができるように構成されている。
そして、フレーム本体72Bには、図1に示すように、上側後端部にU字フック状の上側連結部材74Bが取り付けられているとともに、下側後端部に下側連結部材75Bが取り付けられている。
この下側連結部材75Bは、図1(b)および図8に示すように、支持部76B、回転部77Bおよび連結部78Bから構成されている。
ここで、支持部76Bはフレーム本体72Bの下側後端部に固定されている。回転部77Bは、その後端に雌ねじ部79Bが形成されており、支持部76Bに対して、軸心CT1を中心として矢印M、N方向に回転自在に取り付けられている。連結部78Bは、雄ねじ部80Bにロックナット83Bが螺着され、雄ねじ部80Bの後端にU字形の分岐部81Bが連設され、さらに、分岐部81Bに丸棒部82Bが跨設された構造を有している。そして、連結部78Bは、雄ねじ部80Bを回転部77Bの雌ねじ部79Bに所定の深さだけねじ込み、ロックナット83Bを回して固定することにより、回転部77Bに対して丸棒部82Bが所定の長さだけ離れた状態で固定することができるように構成されている。
また、下側連結部材75Bの連結部78Bには、図2および図8に示すように、ステー87Bを介して押しボタン式のスイッチ(検知手段)86Bが取り付けられている。このスイッチ86Bは、通常時(電動ユニット3が手動車いす2に装着されていないとき)は、オフ状態になっている。
さらに、フレーム本体72Bの下側には、図1(a)に示すように、右側スタンド84Bが跳ね上げ自在に設けられており、右側スタンド84Bの先端には補助輪85Bが回転自在に取り付けられている。
なお、上側連結部材74Bと下側連結部材75Bとの上下間隔D1は、図1(b)に示すように、手動車いす2の上側被連結部材44Bと下側被連結部材45Bとの上下間隔D2に一致している。
また、メインフレーム31の後方には、図1(a)に示すように、制御装置90が載置されている。制御装置90は、図3に示すように、電源回路91を有しており、電源回路91には、メインスイッチ94、蓄電池38、スロットル34、モータ37およびブレーキ93が接続されているとともに、2つのスイッチ86A、86Bが直列で接続されている。また、電源回路91にはリレー(通電許可手段)92が組み込まれており、このリレー92は、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオン状態になった場合に、電源回路91への通電を許可するとともに、それ以外の場合、つまり、2つのスイッチ86A、86Bの少なくとも1つがオフ状態の場合に、電源回路91への通電を遮断するように構成されている。したがって、メインスイッチ94が入っており、かつ2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオン状態になった場合に限り、スロットル34を回せば、モータ37の回転力を駆動輪35に伝え、スロットル開度に応じた回転速度で駆動輪35を回転させることが可能な状態となる。
<組立式電動車いすの組立手順>
以上のような構成を有する組立式電動車いす1を組み立てる際には、次の手順により、手動車いす2の使用者が手動車いす2に電動ユニット3を装着する。
まず、手動車いす2の使用者は、電動ユニット3のメインスイッチ94が切れている状態で、手動車いす2の座席22に着座してブレーキ93をかけたまま、図1に示すように、手動車いす2の前方に電動ユニット3を設置する。
このとき、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオフ状態になっているので、たとえ手動車いす2の使用者が誤ってメインスイッチ94を入れたとしても、電動ユニット3の駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、安全を確保することができる。
次に、手動車いす2の使用者は、電動ユニット3のハンドル33を手前(手動車いす2側)に引き寄せて、電動ユニット3を後退させる。
そして、図4に示すように、電動ユニット3の上側連結部材74A、74Bが手動車いす2の上側被連結部材44A、44Bに接触した時点で、手動車いす2の使用者は、上側被連結部材44A、44Bに上側連結部材74A、74Bを連結すべく、電動ユニット3のハンドル33を手前に引き寄せることにより、左側スタンド84Aおよび右側スタンド84Bを支えとして駆動輪35を地面5から持ち上げるようにして、上側被連結部材44A、44Bに対して上側連結部材74A、74Bを下方に回転させる。すると、電動ユニット3は、図5に示すように、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bを下側から乗り越えた後、図6に示すように、上側連結部材74A、74Bと上側被連結部材44A、44Bとが係止構造により係止されて回転自在に連結されるとともに、駆動輪35が地面5に接した状態となる。
このときも、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオフ状態になっているので、たとえ手動車いす2の使用者が誤ってメインスイッチ94を入れたとしても、電動ユニット3の駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、安全を確保することができる。
最後に、手動車いす2の使用者は、手動車いす2の下側被連結部材45A、45Bに電動ユニット3の下側連結部材75A、75Bを連結すべく、電動ユニット3のハンドル33を前方へ押し出す。すると、上側連結部材74A、74Bと上側被連結部材44A、44Bとが回転自在に連結されているため、この連結部を中心として電動ユニット3が反時計方向に回転する。これと同時に、手動車いす2は、この電動ユニット3に押し上げられるようにして逆向き、つまり時計方向に回転する。その結果、図7に示すように、電動ユニット3の下側連結部材75A、75Bが手動車いす2の下側被連結部材45A、45Bにロック構造によりロックされて連結され、電動ユニット3の補助輪85および手動車いす2の補助輪27が地面5から浮き上がった状態となる。その結果、組立式電動車いす1は、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bに連結されるとともに、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bに連結され、2本の主車輪23A、23Bおよび駆動輪35のみが地面5に接した3輪状態となる。
下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロックされて連結されるときの様子は、次のとおりである。すなわち、図8に示すように、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bの前方(図8左方)に位置決めされた状態から、下側被連結部材45A、45Bに近付く向きへ水平移動し、図9に示すように、下側連結部材75A、75Bの丸棒部82A、82Bが下側被連結部材45A、45Bの係着部47A、47Bに接触して係着される。このとき、丸棒部82A、82Bの移動経路上にはピン48A、48Bが障害物として存在する。しかし、このピン48A、48Bの下端部にはテーパ面63A、63Bが形成されているので、丸棒部82A、82Bがピン48A、48Bのテーパ面63A、63Bに横向きに当たると、ピン48A、48Bに上向きの外力が作用する。そのため、丸棒部82A、82Bの移動に伴ってピン48A、48Bが丸棒部82A、82Bに押し上げられてから元に戻るので、丸棒部82A、82Bの移動、ひいては下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結動作は円滑に行われる。
また、押しボタン式のスイッチ86A、86Bは、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロックされることに伴い、それまでのオフ状態からオン状態に切り替わる。すなわち、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロックされる前は、図8に示すように、押しボタン式のスイッチ86A、86Bは、ステッパープレート51A、51Bから離れているため、オフ状態になっている。これに対して、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロックされると、図2および図9に示すように、押しボタン式のスイッチ86A、86Bは、ステッパープレート51A、51Bに押されてオン状態になる。
なお、このスイッチ86A、86Bは、図1(b)および図8に示すように、下側連結部材75A、75B(つまり、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結時の回転中心となる上側連結部材74A、74Bの近傍)に取り付けられている。そのため、電動ユニット3のキャスター角(メインフレーム31の傾斜角)が増減しても、上側連結部材74A、74Bとスイッチ86A、86Bとの間の上下間隔は僅かしか変化せず、スイッチ86A、86Bとステッパープレート51A、51Bとの接触による連結確認動作を支障なく行うことができる。
また、このスイッチ86A、86Bを押すことになるステッパープレート51A、51Bは、下側被連結部材45A、45B(つまり、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結時の回転中心となる上側被連結部材44A、44Bの近傍)に取り付けられている。そのため、手動車いす側フレーム21A、21Bの前部の傾斜角が増減してクランププレート41A、41Bの取付角が変化しても、上側被連結部材44A、44Bとステッパープレート51A、51Bとの間の上下間隔は僅かしか変化せず、スイッチ86A、86Bとステッパープレート51A、51Bとの接触による連結確認動作を支障なく行うことができる。
このようにして、組立式電動車いす1は、手動車いす2に電動ユニット3が4点(上側連結部材74Aと上側被連結部材44Aとの連結部、上側連結部材74Bと上側被連結部材44Bとの連結部、下側連結部材75Aと下側被連結部材45Aとの連結部および下側連結部材75Bと下側被連結部材45Bとの連結部)で連結されて装着された状態となり、ここで組立式電動車いす1の組立作業が完了する。
このように、組立式電動車いす1の組立に際しては、手動車いす2に電動ユニット3が装着されて初めて電動ユニット3の電源回路91への通電が許可される。したがって、電動ユニット3は、手動車いす2に装着されない限り、駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、組立式電動車いす1の組立時の安全を確保することが可能となる。
また、組立式電動車いす1においては、電源回路91が電動ユニット3側(つまり、2つのスイッチ86A、86Bおよびリレー92と同じ側)に設けられているため、2つのスイッチ86A、86Bおよびリレー92と電源回路91との間の配線および信号処理が容易になる。
さらに、組立式電動車いす1においては、上述したとおり、電動ユニット3の上側連結部材74Aと下側連結部材75Aとの上下間隔D1と、手動車いす2の上側被連結部材44Aと下側被連結部材45Aとの上下間隔D2とが一致しており、しかも、上側被連結部材44A、44Bおよび下側被連結部材45A、45Bが1枚のクランププレート41A、41Bを介して手動車いす側フレーム21A、21Bに取り付けられているため、上側被連結部材44A、44Bと下側被連結部材45A、45Bとのピッチ調整が不要となる。したがって、手動車いす側フレーム21A、21Bに上側被連結部材44A、44Bおよび下側被連結部材45A、45Bを組み付ける際に、上側被連結部材44A、44Bおよび下側被連結部材45A、45Bをそれぞれ別個に取り付ける場合に比べて、作業性を大幅に改善することができる。
そして、こうして組み立てられた組立式電動車いす1を運転するには、手動車いす2の使用者は、手動車いす2の座席22に着座したまま、電動ユニット3のメインスイッチ94を入れる。すると、このときは、手動車いす2に電動ユニット3が装着されて電動ユニット3の電源回路91への通電が許可されているので、手動車いす2の使用者がスロットル34を回すことにより、そのスロットル開度に応じた回転速度で駆動輪35を回転させて走行することができる。
なお、組立式電動車いす1の運転時には、左側スタンド84Aおよび右側スタンド84Bを前方へ跳ね上げてもよい。このようにすれば、組立式電動車いす1の使用者(運転者)は、その足許(フットボード25A、25Bの近傍)に空間的余裕が生じるので、組立式電動車いす1の乗り心地を良好なものとすることができる。
また、電動ユニット3では、重量のある部品(蓄電池38、モータ37など)の自重がメインフレーム31を介して駆動輪35に加えられているため、駆動輪35に十分なトラクションをかけ、発進・加速時の駆動輪35の空転を防止することができる。
また、組立式電動車いす1は、上述したとおり、2本の主車輪23A、23Bおよび駆動輪35のみが地面5に接した3輪状態で、手動車いす2に比べてホイールベース(軸距)が長くなっている。その結果、組立式電動車いす1の直進安定性および乗り心地を向上させることができる。
さらに、組立式電動車いす1は、上述したとおり、電動ユニット3の駆動輪35がベルト駆動方式となっている。したがって、組立式電動車いす1の走行に際して、駆動輪35の回転に伴う騒音を抑えることができるとともに、チェーン駆動方式などと違って潤滑油の注油が不要であるため、電動ユニット3のメンテナンスが容易になる。
<組立式電動車いすの分解手順>
また、こうして組み立てられた組立式電動車いす1を分解する際には、次の手順により、手動車いす2の使用者が電動ユニット3を手動車いす2から取り外す。
まず、手動車いす2の使用者は、電動ユニット3のメインスイッチ94が切れていることを確認した後、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結状態を解除すべく、手動車いす2のレバー62を握る。すると、2本のワイヤー61A、61Bが同時に引っ張られ、図10に示すように、2本のピン48A、48Bがコイルばね49A、49Bを押し縮めながら同時に上昇する。その結果、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結状態が同時に解除されるので、上側連結部材74A、74Bと上側被連結部材44A、44Bとの連結部を中心として、電動ユニット3が時計方向に回転すると同時に、手動車いす2が反時計方向に回転するようにして、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bから離れる。
このように、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結状態は、レバー62を握ることによってワンタッチで解除されるので、操作性に優れる。しかも、2本のワイヤー61A、61Bおよびレバー62からなるアンロック機構60が手動車いす2側に設けられているため、アンロック機構60を簡素化することができる。
こうして、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bから離れると、それに連動して押しボタン式のスイッチ86A、86Bがステッパープレート51A、51Bから離れてオフ状態になるため、電源回路91への通電が遮断される。したがって、これ以降は、たとえメインスイッチ94が入ったとしても、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、組立式電動車いす1の分解時の安全を確保することが可能となる。
そして、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bから離れた後、手動車いす2の使用者は、上側被連結部材44A、44Bに対する上側連結部材74A、74Bの連結状態を解除すべく、電動ユニット3のハンドル33を手前に引き寄せることにより、左側スタンド84Aおよび右側スタンド84Bを支えとして駆動輪35を地面5から持ち上げるようにして、上側被連結部材44A、44Bに対して上側連結部材74A、74Bを下方に回転させる。この状態で、電動ユニット3のハンドル33を前方へ押し出す。すると、電動ユニット3は、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bを下側から乗り越えて外れた後、駆動輪35が地面5に接する。これにより、上側被連結部材44A、44Bに対する上側連結部材74A、74Bの連結状態が解除された状態となる。
このようにして、組立式電動車いす1は電動ユニット3が手動車いす2から取り外された状態となり、ここで組立式電動車いす1の分解作業が完了する。
[発明の実施の形態2]
図11乃至図15には、本発明の実施の形態2を示す。
実施の形態2に係る組立式電動車いす1は、図11に示すように、上側被連結部材44A、44B、上側連結部材74A、74Bおよび下側被連結部材45A、45Bの構造が異なる点を除き、上述した実施の形態1と同じ構成を有している。なお、実施の形態1と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、上側被連結部材44A、44Bは、図11(b)に示すように、L字フック状を呈しており、上側連結部材74A、74Bは、水平なピン状を呈している。
また、下側被連結部材45A、45Bは、図11(b)に示すように、スナッチロック型の構造を有しており、ハウジング52A、52B、二股状レバー53A、53Bおよび駆動レバー54A、54Bから構成されている。ここで、二股状レバー53A、53Bは、ハウジング52A、52Bに対して、軸心CT2を中心として回転自在に取り付けられており、スプリング(図示せず)により、常に反時計方向へ弾性的に付勢されている。また、駆動レバー54A、54Bは、ハウジング52A、52Bに対して、軸心CT3を中心として回転自在に取り付けられており、スプリング(図示せず)により、常に時計方向へ弾性的に付勢されている。
そして、組立式電動車いす1を組み立てる際には、以下に述べるとおり、実施の形態1と同じ手順により、手動車いす2の使用者が手動車いす2に電動ユニット3を装着する。
まず、手動車いす2の使用者は、図11に示すように、実施の形態1と同じ手順で、手動車いす2の前方に電動ユニット3を設置する。
このとき、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオフ状態になっているので、たとえ手動車いす2の使用者が誤ってメインスイッチ94を入れたとしても、電動ユニット3の駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、安全を確保することができる。
次に、手動車いす2の使用者は、電動ユニット3のハンドル33を手前(手動車いす2側)に引き寄せて、電動ユニット3を後退させる。そして、図12に示すように、電動ユニット3の上側連結部材74A、74Bが手動車いす2の上側被連結部材44A、44Bに接触した時点で、手動車いす2の使用者は、実施の形態1と同じ手順により、図13および図14に示すように、上側被連結部材44A、44Bに上側連結部材74A、74Bを係止構造により係止して連結する。
このときも、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオフ状態になっているので、たとえ手動車いす2の使用者が誤ってメインスイッチ94を入れたとしても、電動ユニット3の駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、安全を確保することができる。
最後に、手動車いす2の使用者は、実施の形態1と同じ手順により、図15に示すように、手動車いす2の下側被連結部材45A、45Bに電動ユニット3の下側連結部材75A、75Bをロック構造によりロックして連結する。
このとき、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bに近付く向きへ水平移動し、下側連結部材75A、75Bの丸棒部82A、82Bが下側被連結部材45A、45Bの二股状レバー53A、53Bを押す。その結果、二股状レバー53A、53Bが時計方向に回転し、それに伴って駆動レバー54A、54Bが反時計方向に回転する。そして、二股状レバー53A、53Bが所定の回転位置(図15の状態)に達すると、駆動レバー54A、54Bが元の位置に戻って二股状レバー53A、53Bを係止して固定する。
このときも、2つのスイッチ86A、86Bがいずれもオフ状態になっているので、たとえ手動車いす2の使用者が誤ってメインスイッチ94を入れたとしても、電動ユニット3の駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、安全を確保することができる。
ここで、組立式電動車いす1の組立作業が完了する。
このように、組立式電動車いす1の組立に際しては、手動車いす2に電動ユニット3が装着されて初めて電動ユニット3の電源回路91への通電が許可される。したがって、電動ユニット3は、手動車いす2に装着されない限り、駆動輪35が駆動される事態は生じない。その結果、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、組立式電動車いす1の組立時の安全を確保することが可能となる。
また、こうして組み立てられた組立式電動車いす1を分解する際には、実施の形態1と同じ手順により、手動車いす2の使用者が電動ユニット3を手動車いす2から取り外す。
なお、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結状態を解除すべく、手動車いす2のレバー62が握られたときには、2本のワイヤー61A、61Bが同時に引っ張られることにより、駆動レバー54A、54Bが反時計方向に回転し、駆動レバー54A、54Bと二股状レバー53A、53Bとの係止状態が解除される。その結果、二股状レバー53A、53Bが反時計方向に回転し、下側連結部材75A、75Bの丸棒部82A、82Bに対する係着状態が解除される。
したがって、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bから離れた時点以降は、たとえメインスイッチ94が入ったとしても、電動ユニット3が単独で予期せぬ動作をする事態の発生を回避し、組立式電動車いす1の分解時の安全を確保することが可能となる。
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1、2では、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bに係止構造により係止されて連結されるとともに、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロック構造によりロックされて連結される場合について説明した。しかし、これとは逆に、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bに係止構造により係止されて連結されるとともに、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bにロック構造によりロックされて連結されるようにしてもよい。或いは、上側連結部材74A、74Bが上側被連結部材44A、44Bにロック構造によりロックされて連結されるとともに、下側連結部材75A、75Bが下側被連結部材45A、45Bにロック構造によりロックされて連結されるようにしても構わない。
また、上述した実施の形態1、2では、下側連結部材75A、75Bに押しボタン式のスイッチ86A、86Bを設けておき、組立式電動車いす1の組立時に、上側被連結部材44A、44Bに対して上側連結部材74A、74Bを係止して連結した後、下側被連結部材45A、45Bに対して下側連結部材75A、75Bをロックして連結する場合について説明した。これは、このような連結順序を採用する場合は、下側被連結部材45A、45Bに対する下側連結部材75A、75Bの連結が完了していれば、当然、上側被連結部材44A、44Bに対する上側連結部材74A、74Bの連結も完了しているはずであるとの考えに立脚している。したがって、逆の連結順序を採用する場合、つまり、下側被連結部材45A、45Bに対して下側連結部材75A、75Bを係止して連結した後、上側被連結部材44A、44Bに対して上側連結部材74A、74Bをロックして連結する場合は、上側連結部材74A、74Bにスイッチ86A、86Bを設けることが望ましい。また、連結順序の如何を問わず、上側連結部材74A、74Bと下側連結部材75A、75Bの両方にスイッチ86A、86Bを設けても構わない。
また、上述した実施の形態1、2では、電源回路91にリレー92を組み込んだ場合について説明したが、必ずしもリレー92を用いる必要はない。例えば、トランジスタ、サイリスタなどのスイッチング素子をリレー92の代わりに使用することもできる。或いは、大電流に耐えうるスイッチ(図示せず)を電源回路91に組み込むことにより、電源回路91の主電流を直接オン/オフすることも可能である。
また、上述した実施の形態1、2では、手動車いす2に電動ユニット3が装着されたか否かを検知する検知手段として、押しボタン式のスイッチ86A、86Bを用いた。しかし、この検知手段としては、手動車いす2に電動ユニット3が装着されたか否かを確実に検知できるものである限り、どのような手段を用いても構わない。
さらに、上述した実施の形態1、2では、スロットル34を回して加速する電動ユニット3について説明したが、加速レバー(図示せず)を押して加速する電動ユニット3に本発明を同様に適用することも勿論できる。
本発明は、歩行支援型の車いすや障害者用の着座車いす、年配者用の車いす、競技用の車いす、レジャー用の車いす等に広く適用することができる。
1……組立式電動車いす
2……手動車いす
3……電動ユニット
21……手動車いす側フレーム
35……駆動輪
41……クランププレート
44……上側被連結部材
45……下側被連結部材
60……アンロック機構
72……フレーム本体(電動ユニット側フレーム)
74……上側連結部材
75……下側連結部材
86……押しボタン式のスイッチ(検知手段)
91……電源回路
92……リレー(通電許可手段)

Claims (9)

  1. 手動車いすと、この手動車いすに着脱可能な電動ユニットとを有し、前記電動ユニットが、電源回路への通電を前提として駆動される駆動輪を備えた組立式電動車いすであって、
    前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたときにのみ、前記電源回路への通電を許可するように構成されたことを特徴とする組立式電動車いす。
  2. 前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたか否かを検知する検知手段と、この検知手段が前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたことを検知した場合に前記電源回路への通電を許可する通電許可手段とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の組立式電動車いす。
  3. 前記検知手段および前記通電許可手段は、いずれも前記電動ユニット側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の組立式電動車いす。
  4. 前記手動車いすは左右一対の手動車いす側フレームを備え、前記各手動車いす側フレームにはそれぞれ、上側被連結部材および下側被連結部材が所定の上下間隔を置いて取り付けられ、
    前記電動ユニットは左右一対の電動ユニット側フレームを備え、前記各電動ユニット側フレームにはそれぞれ、上側連結部材および下側連結部材が所定の上下間隔を置いて取り付けられ、
    前記各上側連結部材が前記各上側被連結部材に連結されるとともに、前記各下側連結部材が前記各下側被連結部材に連結されることにより、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の組立式電動車いす。
  5. 前記各手動車いす側フレームには、それぞれクランププレートが取り付けられ、
    前記各クランププレートにはそれぞれ、前記各上側被連結部材および前記各下側被連結部材が、前記各上側連結部材と前記各下側連結部材との上下間隔に一致する上下間隔を置いて取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の組立式電動車いす。
  6. 前記各上側連結部材および前記各上側被連結部材と、前記各下側連結部材および前記各下側被連結部材とは、一方が係止構造により係止されて連結されるとともに、他方がロック構造によりロックされて連結されることを特徴とする請求項4または5に記載の組立式電動車いす。
  7. 前記係止構造が係止された状態で、前記ロック構造がロックされたことにより、前記手動車いすに前記電動ユニットが装着されたことを検知するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の組立式電動車いす。
  8. 前記ロック構造のロック状態を同時に解除するアンロック機構が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の組立式電動車いす。
  9. 前記アンロック機構は、前記手動車いす側に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の組立式電動車いす。
JP2011188568A 2011-08-31 2011-08-31 組立式電動車いす Withdrawn JP2013048735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011188568A JP2013048735A (ja) 2011-08-31 2011-08-31 組立式電動車いす

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011188568A JP2013048735A (ja) 2011-08-31 2011-08-31 組立式電動車いす

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013048735A true JP2013048735A (ja) 2013-03-14

Family

ID=48011335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011188568A Withdrawn JP2013048735A (ja) 2011-08-31 2011-08-31 組立式電動車いす

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013048735A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101552963B1 (ko) 2014-06-23 2015-09-15 한국생산기술연구원 자세조절이 가능한 휠체어용 주행보조장치
WO2015199334A1 (ko) * 2014-06-23 2015-12-30 한국생산기술연구원 별도의 장착프레임을 가지는 주행보조장치
KR20160000078A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 착탈 가능한 휠체어 주행보조장치
KR20160000074A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 별도의 장착프레임을 가지는 휠체어용 주행보조장치
KR20160000075A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 장착프레임 유닛의 분리가 가능한 휠체어용 주행보조장치
WO2016024715A1 (ko) * 2014-08-12 2016-02-18 한국생산기술연구원 휠체어용 주행보조장치
KR101605362B1 (ko) 2014-08-12 2016-03-23 한국생산기술연구원 휠체어 전륜의 리프팅 기능을 가지는 휠체어용 주행보조장치
KR101610632B1 (ko) 2014-09-18 2016-04-11 한국생산기술연구원 자가접근이 가능한 휠체어용 주행보조장치
KR101687187B1 (ko) * 2015-10-07 2016-12-28 주식회사 네오엘에프엔 각도 및 폭 조절이 가능한 휠체어 프레임 연결장치
KR101715326B1 (ko) * 2015-10-07 2017-03-13 주식회사 네오엘에프엔 휠체어와 구동장치의 결합구조
DE102016010024B3 (de) * 2016-08-12 2017-06-01 Walter Föhl Rollstuhl-Vorsatzträgervorrichtung
CN108243606A (zh) * 2015-11-11 2018-07-03 K·丹尼尔 用于轮椅的附接件
KR101978667B1 (ko) * 2017-12-20 2019-05-21 주식회사 로보쓰리 전동주행 전환용 휠체어 동력장치
CN111249077A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 轮椅
CN111249079A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 防倾轮椅
CN111249076A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 轮椅
JP2021123117A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 本田技研工業株式会社 移動体および電動車両
JP2021142197A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 トリックス株式会社 車椅子用動力装置
KR20230011190A (ko) * 2021-07-12 2023-01-20 주식회사 비엘에스씨피 휠체어 주행 보조 장치 및 이를 이용한 충돌 방지 방법
WO2023130288A1 (zh) * 2022-01-06 2023-07-13 恩比尔(厦门)机械制造有限公司 一种轮椅车头支撑结构

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101598484B1 (ko) * 2014-06-23 2016-03-02 한국생산기술연구원 착탈 가능한 휠체어 주행보조장치
CN106572937A (zh) * 2014-06-23 2017-04-19 韩国生产技术研究院 具有另外的安装框架的行驶辅助装置
JP2017518838A (ja) * 2014-06-23 2017-07-13 コリア インスティテュート オブ インダストリアル テクノロジーKorea Institute Of Industrial Technology 別途の装着フレームを持つ走行補助装置
KR20160000074A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 별도의 장착프레임을 가지는 휠체어용 주행보조장치
KR101552963B1 (ko) 2014-06-23 2015-09-15 한국생산기술연구원 자세조절이 가능한 휠체어용 주행보조장치
WO2015199334A1 (ko) * 2014-06-23 2015-12-30 한국생산기술연구원 별도의 장착프레임을 가지는 주행보조장치
KR101598481B1 (ko) * 2014-06-23 2016-03-02 한국생산기술연구원 장착프레임 유닛의 분리가 가능한 휠체어용 주행보조장치
KR101598478B1 (ko) * 2014-06-23 2016-03-02 한국생산기술연구원 별도의 장착프레임을 가지는 휠체어용 주행보조장치
KR20160000078A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 착탈 가능한 휠체어 주행보조장치
KR20160000075A (ko) * 2014-06-23 2016-01-04 한국생산기술연구원 장착프레임 유닛의 분리가 가능한 휠체어용 주행보조장치
WO2016024715A1 (ko) * 2014-08-12 2016-02-18 한국생산기술연구원 휠체어용 주행보조장치
KR101605362B1 (ko) 2014-08-12 2016-03-23 한국생산기술연구원 휠체어 전륜의 리프팅 기능을 가지는 휠체어용 주행보조장치
CN107072857A (zh) * 2014-08-12 2017-08-18 韩国生产技术研究院 轮椅用行驶辅助装置
KR101610632B1 (ko) 2014-09-18 2016-04-11 한국생산기술연구원 자가접근이 가능한 휠체어용 주행보조장치
KR101687187B1 (ko) * 2015-10-07 2016-12-28 주식회사 네오엘에프엔 각도 및 폭 조절이 가능한 휠체어 프레임 연결장치
KR101715326B1 (ko) * 2015-10-07 2017-03-13 주식회사 네오엘에프엔 휠체어와 구동장치의 결합구조
CN108243606A (zh) * 2015-11-11 2018-07-03 K·丹尼尔 用于轮椅的附接件
DE102016010024B3 (de) * 2016-08-12 2017-06-01 Walter Föhl Rollstuhl-Vorsatzträgervorrichtung
KR101978667B1 (ko) * 2017-12-20 2019-05-21 주식회사 로보쓰리 전동주행 전환용 휠체어 동력장치
CN111249077A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 轮椅
CN111249079A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 防倾轮椅
CN111249076A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 广州视源电子科技股份有限公司 轮椅
CN111249076B (zh) * 2020-01-21 2022-04-12 广州视源电子科技股份有限公司 轮椅
JP2021123117A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 本田技研工業株式会社 移動体および電動車両
JP7068359B2 (ja) 2020-01-31 2022-05-16 本田技研工業株式会社 移動体および電動車両
JP2021142197A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 トリックス株式会社 車椅子用動力装置
JP7368807B2 (ja) 2020-03-13 2023-10-25 トリックス株式会社 車椅子用動力装置
KR20230011190A (ko) * 2021-07-12 2023-01-20 주식회사 비엘에스씨피 휠체어 주행 보조 장치 및 이를 이용한 충돌 방지 방법
KR102577939B1 (ko) 2021-07-12 2023-09-15 주식회사 비엘에스씨피 휠체어 주행 보조 장치 및 이를 이용한 충돌 방지 방법
WO2023130288A1 (zh) * 2022-01-06 2023-07-13 恩比尔(厦门)机械制造有限公司 一种轮椅车头支撑结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013048735A (ja) 組立式電動車いす
JP2013099442A (ja) 組立式電動車いす
KR101978667B1 (ko) 전동주행 전환용 휠체어 동력장치
JP4913754B2 (ja) 遠隔制御装置を備える車椅子
WO2017138174A1 (ja) 小型電動車両
US6273206B1 (en) Demountable motor driven vehicles for the physically challenged
JP2010207454A (ja) 電動補助機及び車椅子
JP2013107581A (ja) 小型電動車両
JP4860473B2 (ja) ハンドル接続構造
TWI237562B (en) Small electric vehicle
JP2003339782A (ja) 車椅子の電動駆動装置及び電動式車椅子
JP2015156895A (ja) 歩行補助車
JP2007125303A (ja) 旋回規制装置および車椅子
JP3180810B2 (ja) 電動車輛における回転シートのロック構造
JP2019153472A (ja) バッテリ装置,モータユニット及び電動自転車
KR20160049779A (ko) 래치형 휠체어 전동 바이크
JP4214552B2 (ja) 組立て式電動車いす及び電動車いすの組立て方法
JP2001171592A (ja) 電動補助自転車のロック装置
JP2011084104A (ja) 動力付移動装置
JP2020074998A (ja) 電動チェア
JP2000014713A (ja) 電動車椅子の足操作機構
WO2019030778A1 (en) ELECTRICAL WHEELCHAIR ASSEMBLY DESIGNED TO BE MANEUVERED ON A UNIFORM GROUND
JP3430262B2 (ja) 電動式車椅子
JP2009279120A (ja) 車いすおよびブレーキ機構
JP7368807B2 (ja) 車椅子用動力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141104