JP2015156895A - 歩行補助車 - Google Patents

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泰明 奥村
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山口  聡
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正幸 峯
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Abstract

【課題】電源をオフにして倒立振子制御を停止している場合であっても使用者が容易に移動させることができ、必要に応じて、使用者が安心して使用できる座面を設けることもできる歩行補助車を提供する。【解決手段】歩行補助車10を、下部に一対の主車輪22を有するとともに、上部にハンドル24が設けられた本体部12と、本体部12に対して回動可能に取り付けられているとともに、ハンドル24を持つ使用者側に延出する支持部14と、使用時において、倒立振子制御により、本体部12が自立するように主車輪22を制御する倒立振子制御装置と、不使用時において、支持部14に対する本体部12の角度を第1の角度(ロック状態の角度)に固定するロック機構16とで構成し、ロック機構における、ロック状態およびロック解除状態の切り替えにソレノイドを使用することにより、上記課題を解決できる。【選択図】図2

Description

本発明は、自力での歩行が困難な使用者の歩行を補助するための歩行補助車に関する。
従来から、病人、身体障害者、あるいは高齢者などの、足腰が弱く自力での歩行が困難な使用者の歩行を補助するための歩行補助車が知られている。近年、バッテリー性能や制御システムの性能が向上してきたことにより、単に使用者が押して歩く従来の歩行補助車ではなく、使用者が握るハンドルが設けられた本体部を倒立振子制御によって自立させ、使用者の前進・後退に合わせて自立状態を保ちつつ使用者の歩行を補助するような歩行補助車が提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、本体部が倒立振子制御によって自立している場合は問題ないが、歩行補助車を使わない場合のように、倒立振子制御の電源をオフにしている間は、本体部を後傾させた状態で支持する必要がある。このため、歩行補助車には、本体部を支持する支持部を設ける必要がある。
歩行補助車の使用時(=倒立振子制御時)において、地面に対する本体部の角度は地面の傾斜度合いによって変化する。例えば、歩行補助車が坂道を下っている場合、地面に対する本体部の角度は、平地にあるときに比べて小さくなる。逆に、歩行補助車が坂道を登っている場合、地面に対する本体部の角度は、平地にあるときに比べて大きくなる。このため、仮に、支持部に対する本体部の取付角度を固定してしまうと、本体部の動きに追従して、支持部も地面から浮き上がってしまったり、あるいは支持部が不所望につかえたりして、歩行補助車の操作性を著しく低下させてしまうおそれがある。
そこで、支持部を本体部に対してある程度の範囲で回動可能にして取り付けることにより、上述したような問題を回避することが考えられる。これにより、地面に対する本体部の角度が変化したとしても、この変化に支持部が追従することなく、歩行補助車の操作性が低下するのを極小化することができる。
特開2011−63241号公報
しかしながら、支持部を本体部に対して回動可能に取り付けた場合、別の問題が生じるおそれがあった。すなわち、電源がオフになって倒立振子制御を停止している場合、使用者がハンドルを持って本体部を進行方向に付勢したとしても、その押圧力は本体部を支持部に対して回動させるにすぎず、歩行補助車自体を前進させることができないおそれがあった。
また、従来の歩行補助車(倒立振子制御が付加されていないもの)には、進行方向側に座面(折り畳み式のものが多い)を設けたものがあり、移動中に疲れを感じた使用者が歩行補助車を停止させ、当該座面に腰掛けて休憩できるようになっていた。
このような座面を倒立振子制御が付加された歩行補助車における本体部の進行方向側面に設けた場合、電源をオフにして座面に腰掛けようとすると、使用者の体重により、本体部が支持部に対して不所望に回動してしまい、使用者が座面から転げ落ちるおそれがある。このため、歩行補助車に座面を設けることができないという問題もあった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、上述のように、電源をオフにして倒立振子制御を停止している場合であっても使用者が容易に移動させることができ、必要に応じて、使用者が安心して使用できる座面を設けることもできる歩行補助車を提供することにある。
この発明のある局面に従うと、下部に一対の主車輪を有するとともに、上部にハンドルが設けられた本体部と、本体部に対して回動可能に取り付けられているとともに、ハンドルを持つ使用者側に延出する支持部とを備える歩行補助車であって、使用時において、倒立振子制御により、本体部が自立するように主車輪を制御する倒立振子制御装置と、不使用時において、支持部に対する本体部の角度を第1の角度に固定するロック機構とを備えており、ロック機構における、ロック状態およびロック解除状態の切り替えには、ソレノイドが使用されている歩行補助車が提供される。
好ましくは、ハンドルには、スイッチが設けられており、本体部が電源オフのとき、ソレノイドへの通電はオフであってロック機構によるロック状態を維持しており、本体部が電源オンであり、かつ、スイッチがオンになったとき、ソレノイドへの通電がオンになり、ロック機構はロック解除状態になる。
好ましくは、ハンドルには、主車輪を制動状態にするブレーキレバーが設けられており、
ソレノイドは、本体部が電源オフのときに通電がオフでロック機構によるロック状態を維持しており、本体部が電源オンであり、かつ、ブレーキレバーが握られたときにソレノイドへの通電がオンになり、ロック機構はロック解除状態になる。
好ましくは、ソレノイドは、通電がオンになってから所定の時間が経過後、通電がオフになる。
好ましくは、ソレノイドは、通電がオンになった後、本体部の倒立振子制御が開始することにより通電がオフになる。
好ましくは、ソレノイドは、通電がオンになった後、支持部に対する本体部の角度が第2の角度になったとき通電がオフになる。
好ましくは、ソレノイドは、通電がオンになった後、主車輪が回転したとき、通電がオフになる。
好ましくは、倒立振子制御を実行中に、支持部に対する本体部の角度が第3の角度になったとき、前記ソレノイドへの通電がオンになる。
好ましくは、ロック機構がロック可能な状態か否かを検知するセンサを備えており、支持部に対する本体部の角度が第3の角度であるときにおいて、ロック機構がロック可能な状態になっていることをセンサが検知した場合、ソレノイドの通電をオンにする。
好ましくは、ロック機構は、ソレノイドへの通電がオフの時に突出方向へ付勢されるピンを有しており、ピンが支持部に対する本体部の回動を規制することによってロック状態を形成する。
好ましくは、ロック機構は、本体部および支持部の一方に設けられた第1フック片と、ソレノイドへの通電がオフの時には第1フック片と係合可能な状態となり、ソレノイドへの通電がオンの時には第1フック片と係合不能な状態となる、本体部および支持部の他方に設けられた第2フック片とを有している。
以上のように、本発明によれば、電源をオフにして倒立振子制御を停止している場合であっても使用者が容易に移動させることができ、必要に応じて、使用者が安心して使用できる座面を設けることもできる歩行補助車を提供することができる。
本実施の形態にかかる歩行補助車の全体構成を示す、正面側からの斜視図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車の全体構成を示す、背面側からの斜視図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック状態」を示す一部断面図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック状態」を示す底面図である。 本実施の形態にかかる歩行補助車に座面を取り付けた場合の例を示す、正面側からの斜視図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック解除状態」を示す底面図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車における、本体部および支持部が「第2の角度」にある状態を示す一部断面図である。 第1の実施例の形態にかかる歩行補助車における、本体部および支持部が「第2の角度」にある状態を示す底面図である。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車における、第1フック片および第2フック片が互いに離間した状態を示す左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車における、第1フック片および第2フック片が互いに離間した状態を示す拡大左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック状態」を示す左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック状態」を示す拡大左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック解除状態」を示す左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。 第2の実施例の形態にかかる歩行補助車の「ロック解除状態」を示す拡大左側面図である(便宜のため、説明に必要な部材のみを示している)。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施例にかかる歩行補助車10の全体構成>
まず、第1の実施例の形態にかかる歩行補助車10の全体構成について説明する。図1は、第1の実施例にかかる歩行補助車10の全体構成を示す、正面側(進行方向側)からの斜視図である。また、図2は、同じく第1の実施例にかかる歩行補助車10の全体構成を示す、背面側(使用者が立つ側)からの斜視図である。
図1および図2を参照して、第1の実施例にかかる歩行補助車10は、大略、本体部12と、支持部14と、ロック機構16と、必要に応じて設けられる前方支持部18とで構成されている。
本体部12は、大略、本体部分20と、本体前側部分21と、一対の主車輪22と、ハンドル24と、ハンドルポスト26と、ハンドル支持バー28とを備えている。
本体部分20は、水平方向に長い略直方体状の箱体であり、その内部には、本体部12の倒立振子制御を成立させるのに必要な倒立振子制御装置(CPU、メモリ、モータ、および各種配線等)が収納されている。なお、本体部分20の材質は、所定の強度を維持できるものであれば、金属や樹脂等、どのような材質を用いてもよい。
本体前側部分21は、垂直方向に長い略直方体状の箱体であり、本体部分20と一体的に形成されているが、もちろん、本体部分20と別体に形成してもよい。本体前側部分21の内部には、本体部分20の内部に配設されたモータ等を駆動するのに必要な電気エネルギーを保有するバッテリーが収納されている。本体部12の倒立振子制御を成立させるのに必要な電気エネルギーを供給できるものであれば、バッテリーの形式や電気容量は特に限定されない。また、本実施例では、本体前側部分21の上端に把手42が形成されている。
主車輪22は、本体部12の下部、すなわち、本体部分20の下部において回転可能に取り付けられた車輪であり、本体部分20に配設されたモータによって駆動される。主車輪22の材質も特に限定されるものではないが、歩行補助車10の商品特性に鑑みれば、雨、埃、紫外線等による劣化が少なく、かつ、地面に対して滑りにくい材質を用いるのが好ましい。特に、主車輪22の接地部分には、滑りにくい材質を用いるのが好適である。
ハンドル24は、その両先端部を使用者が両手で握ることができるように略U字状に形成されている。また、使用者が握るハンドル24の両先端部には、それぞれ、グリップ30およびブレーキレバー32が設けられている。
グリップ30は滑りにくいゴムや樹脂等の材質で形成されており、当該グリップ30にはスイッチ34が設けられている。スイッチ34は、使用者がグリップ30を握ることによってオンになる位置に設けられる。本実施例では、スイッチ34は、グリップ30の上面に設けられており、グリップ30を握る使用者の手の平で下方に押圧されることによってオンになる。なお、グリップ30に対するスイッチ34の位置はこれに限定されるものではなく、グリップ30の下面や側面といった別の位置において図示したのとは別の形状でスイッチ34を設けてもよい。
ブレーキレバー32は、倒立振子制御中に主車輪22の動きを制動する指示を倒立振子制御装置に与える部材である。ブレーキレバー32によって上記指示を与える仕組みについては、スイッチを用いて電気信号として与えてもよいし、一般的なブレーキワイヤ等を用いて倒立振子制御装置まで機械的に伝送し、倒立振子制御装置内で電気信号に変換するようにしてもよい。
ハンドルポスト26は、ハンドル支持バー28の上端に設けられており、ハンドル24をハンドル支持バー28に対して所定の角度で保持するための部材である。本実施例では、ハンドルポスト26の上面に倒立振子制御が実行中であることを知らせるランプ36、および、倒立振子制御中における、地面に対する本体部12の角度を設定するダイヤル38が設けられている。また、ハンドルポスト26の下部側面には、歩行補助車10の電源をオン/オフするキーシリンダ40が設けられている。
支持部14は、本体部12に対して回動可能に取り付けられているとともに、後方(すなわち、ハンドル24を持つ使用者側)に延出する部材である。支持部14は、大略、略H字状のフレーム44と、一対の補助輪46と、角度検知フレーム48とで構成されている。
フレーム44は、進行方向に向けて延びる一対のサイドフレーム50と、両サイドフレーム50を互いに結ぶセンターフレーム52とで略「コ」字状に形成されている。
また、両サイドフレーム50における進行方向とは反対側の端部には、補助輪46が取り付けられている。本実施例において、補助輪46には、サイドフレーム50に対して回転自在のものが使用されているが、回転範囲が制限されたものを使用してもよいし、回転が規制された固定式の車輪を使用してもよい。さらに言えば、倒立振子制御中は、通常、支持部14に対してほとんど荷重がかからないことから、単にフレーム44を地面から支持するだけの部材を補助輪46に代えて設けることも考えられる。
角度検知フレーム48は、センターフレーム52の略中央部から進行方向に向けて延出するフレームである。角度検知フレーム48の進行方向先端部は、本体部12の本体部分20に対して回動可能に取り付けられている。これにより、支持部14は、本体部12に対して回動可能になっており、本体部12が地面に対して角度を変えたとしても、本体部12に対して回動する補助輪46は常に接地した状態を維持することになる。
このように、補助輪46は常に接地した状態を維持しているので、本実施例において、本体部12の倒立振子制御装置は、角度検知フレーム48に対する本体部分20の角度を、例えば、ロータリーエンコーダ等で検知することにより、本体部12が地面に対してどのような角度になっているかを検知するようになっている。
なお、本体部12に対して回動可能に支持部14を取り付ける手段は、上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、サイドフレーム50の進行方向端を延長してフレーム44を略H字状に形成し、サイドフレーム50の進行方向端を本体部12に対して回動可能に取り付けてもよい。
ロック機構16は、本体部12の本体部分20の後方側面下部における、角度検知フレーム48の近傍に取り付けられている(図2中の拡大図を参照)。本実施例のロック機構16は、大略、ロック本体60と、ソレノイド62と、ピン64と、ピン付勢部材66とで構成されている。
ロック本体60は、例えば、略直方体状の中空体であり、その内部にはソレノイド62が収容されている。また、ロック本体60における1つの面にはピン64を挿設するピン挿設孔68が形成されており、このピン挿設孔68をピン64が摺動自在に動くようになっている。ロック本体60の材質は、後述するロック機能を実現できる程度の強度があれば特に限定されることなく、金属や樹脂等の材質を採用することができる。
ソレノイド62は、電線を螺旋状に巻回することによって形成されており、この螺旋形状の中心に金属製のピン64が挿設されている。ソレノイド62に所定の電流を流して磁場を発生させることにより、ピン64をソレノイド62の中心位置(つまり、ロック本体60内)に引き込もうとする力が発生するようになっている。なお、図示しないが、ソレノイド62は倒立振子制御装置からの配線によって電流の供給を受けており、倒立振子制御装置は所定のタイミングでソレノイド62への通電をオン/オフするようになっている。
ピン64は、上述のように、ソレノイド62の電磁力によって同ソレノイド62の中心位置に引き込まれるような力を生じさせる金属で形成されている。また、ピン64は、ピン挿設孔68を通してソレノイド62に挿設される円柱状のピン本体部70と、ソレノイド62から最も離間した端に設けられたピン付勢部材受け部72とで形成されている。なお、ピン本体部70とピン付勢部材受け部72とは、互いに別体で形成してもよいし、一体的に形成してもよい。
ピン付勢部材66は、常にピン64をソレノイド62から離間する方向に付勢する部材であり、本実施例では、巻きバネが用いられている。ピン本体部70は、巻きバネであるピン付勢部材66に挿入されている。ピン付勢部材66の一方端はピン64のピン付勢部材受け部72に当接しており、また、ピン付勢部材66の他方端は、ピン付勢部材受け部72に対向する位置にある、ロック本体60の内面に当接している。
このようなロック機構16単体での動きについて説明する。ソレノイド62に通電されていない(=ソレノイドオフ)とき、ピン64は、ピン付勢部材66によってロック本体60から突出する方向に付勢される。ソレノイド62に通電されている(=ソレノイドオン)とき、ピン64は、ピン付勢部材66の付勢力に抗してソレノイド62に引き込まれる。つまり、ソレノイドオフのとき、ピン64は、ロック本体60から突出しようとする。逆に、ソレノイドオンのとき、ピン64は、ロック本体60内に引き込まれる。
図1に戻って、前方支持部18は、一対の前方支持部材80を備えている。各前方支持部材80は、一端が本体部12における本体部分20の下部に対して回動可能に取り付けられているとともに、進行方向に延びる前方フレーム82と、この前方フレーム82の進行方向先端部に取り付けられた前方補助輪84とで構成されている。本体部分20に対する前方フレーム82の回動範囲は所定の範囲に規定されており、本体部12の倒立振子制御がオフのときや同倒立振子制御が何らかの故障で制御不能になったとき、本体部12が進行方向に倒れてしまうのを防止できるようになっている。また、前方フレーム82に対する本体部12の角度を検知する前方支持部角度検知装置(図示せず)を設けることにより、使用者が歩行補助車10を使用中に、地面の角度が変わること(例えば、水平な地面から坂道にさしかかる場合や、坂道が終わって水平な地面にさしかかる場合など)をいち早く検知してきめ細やかな倒立振子制御の実現に資するようにすることも考えられる。
<ロック機構16によるロック機能の説明(ロック状態)>
次に、ロック機構16によって、支持部14に対する本体部12の回動をロックする機能(ロック機能)について説明する。図3および図4は、共に、歩行補助車10の電源がオフにされていること等によって倒立振子制御がオフになっている場合において、本体部12が支持部14側に後傾してロックされている状態を示している(この状態を「ロック状態」といい、この状態における、支持部14に対する本体部12の角度を「第1の角度」という)。
このとき、ロック機構16のソレノイド62にも通電されておらず、ソレノイドオフになっていることから、ピン64はピン付勢部材66によってロック本体60から突出した状態になっている。突出したピン64は、支持部14における角度検知フレーム48よりも下方に位置している。このため、後傾している本体部12を起こそうとしても、つまり、支持部14に対して本体部12を回動させようとしても、ロック機構16のピン64によって当該動作が妨げられる。換言すれば、使用者がハンドル24を介して本体部12を押す力は、そのまま、歩行補助車10を進行方向へ進める力となる。したがって、歩行補助車10の電源をオフにして倒立振子制御を停止している場合であっても、使用者は、ハンドル24を押して当該歩行補助車10を容易に移動させることができる。
また、本実施例の歩行補助車10であれば、図5に示すように、例えば、本体部12における本体前側部分21の進行方向に向かう面に、折り畳み式の座面200を設けることが可能になる。歩行補助車10を用いて歩行していた使用者が疲れを感じたとき、一旦、歩行補助車10の倒立振子制御をオフにするとともに、本体部12を後傾させてロック状態にする。然る後、使用者は本体部12の進行方向側に設けた座面200を展開して腰掛けることができる。ロック状態にすれば、上述のように、本体部12が支持部14に対して不所望に回動することはなくなるので、使用者は安心して座面200を使用することができる。なお、折り畳み式の座面200を設ける際には、図示するように、座面ロック202も設けるのが好適である。また、本発明を適用した歩行補助車10において、座面200および座面ロック202は必須の構成要素ではない。
<ロック機構16によるロック機能の説明(ロック解除状態)>
次に、上述のようなロック状態を解除して本体部12が支持部14に対して回動自在となり、倒立振子制御を実行可能な状態(ロック解除状態)にする際の動作について説明する。なお、ロック解除を行う条件については、いくつかのケースが考えられるが、その一方で、ロック機構16によるロック解除動作はいずれも同じである。そこで、第1のロック解除条件の説明においてロック機構16よるロック解除動作を説明し、その後はロック解除条件の説明のみを行い、ロック機構16によるロック解除動作の説明は、先の説明を援用する。もちろん、ロック解除条件は、以下に記載する条件に限定されるものではない。
<第1のロック解除条件>
第1のロック解除条件は、歩行補助車10の電源をオンにする(電源オン)とともに、使用者がハンドル24のグリップ30を握ること等によって、グリップ30に設けられたスイッチ34をオンにすることである。
このような条件が揃ったとき、本体部12に設けられた倒立振子制御装置はロック機構16のソレノイド62に通電する。これによりロック機構16のピン64がロック本体60に引き戻され、当該ピン64によるロック状態が解除される(図6を参照)。ロックが解除されると、使用者は本体部12を起こして(支持部14に対して本体部12を回動させて)倒立振子制御状態に入ることができる。
<第2のロック解除条件>
第2のロック解除条件は、歩行補助車10の電源をオンにする(電源オン)とともに、使用者がハンドル24に設けられたブレーキレバー32を握ることである。
<ソレノイド62への通電をオフにするタイミングの説明>
ロック解除状態になった後、使用者は倒立振子制御の支援を受けつつ歩行補助車10を使用することになる。このように歩行補助車10が使用されているときは、常にロック機構16のロック解除状態を維持しておくのが理想である。しかしながら、一般的に、ソレノイド62に長時間通電し続けると、最悪の場合、ソレノイド62の電線が焼き切れてしまうおそれがある。ソレノイド62の電線が焼き切れてしまうと、ピン64を引き戻すことができなくなってしまう。このため、ロック解除状態になった後、適切なタイミングでソレノイド62への通電をオフにして過熱を防止する必要がある。なお、ソレノイド62への通電をオフにする条件については、いくつかのケースが考えられるが、その一方で、通電をオフにした後のロック機構16の動作はいずれも同じである。そこで、第1の通電オフ条件の説明においてロック機構16の動作を説明し、その後は通電オフ条件の説明のみを行い、ロック機構16の動作の説明は、先の説明を援用する。もちろん、ソレノイド62への通電オフ条件は、以下に記載する条件に限定されるものではない。
<第1の通電オフ条件>
第1の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになってから所定の時間が経過することである。「所定の時間が経過したこと」は、本体部12における倒立振子制御装置に設けたタイマーでカウントすることが考えられる。ソレノイド62への通電がオンになってから所定の時間が経過したことを検知した倒立振子制御装置は、ソレノイド62への通電をオフにする。ソレノイド62への通電がオフになると、ピン64は、ピン付勢部材66によってロック本体60から突出しようとする。しかしながら、ソレノイド62の通電がオンになってからオフになるまでの間に、使用者は本体部12を起こしていると考えられるので、図7および図8に示すように、ソレノイド62への通電がオフになってピン64がロック本体60から突出しようとしても、ピン64の先端(本実施例ではピン付勢部材受け部72)が角度検知フレーム48の側面に当接してそれ以上突出することができない状態になる。これにより、ソレノイド62への通電をオフにしても、支持部14に対する本体部12の回動可能状態を維持することができるので、使用者は引き続き倒立振子制御の支援を受けて歩行補助車10の使用を継続することができる。
<第2の通電オフ条件>
第2の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになった後、本体部12の倒立振子制御が開始することである。倒立振子制御を開始できるということは、すでに使用者が本体部12を起こしているということに他ならないと考えられる。このため、倒立振子制御が開始したことをもってソレノイド62への通電をオフにしても、ロック機構16のピン64は角度検知フレーム48の側面に当接してそれ以上突出することができない状態になる。
<第3の通電オフ条件>
第3の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになった後、支持部14に対する本体部12の角度が「第2の角度」になることである。「第2の角度」とは、ソレノイド62への通電がオフになってピン64が突出した場合にピン64の先端が角度検知フレーム48に少しでも当接してピン64の突出が阻害されるような角度を意味している。上述した「第1の通電オフ条件」および「第2の通電オフ条件」は、換言すれば、本体部12に対する支持部14の角度が第2の角度になっていることを「時間」あるいは「倒立振子制御の開始」によって擬制するものである。
<第4の通電オフ条件>
第4の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになった後、主車輪22が回転することである。主車輪22が回転するということは、すでに使用者が本体部12を起こし、倒立振子制御を開始しているということに他ならないと考えられるからである。
<第5の通電オフ条件>
第5の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになった後、ハンドル24のグリップ30に設けられたスイッチ34がオフになることである。当該第5の通電オフ条件は、先に説明した第1〜第4の通電オフ条件とは少し異なる性格を有している。すなわち、使用者がハンドル24のグリップ30から手を離してスイッチ34がオフになるということは、使用者が倒立振子制御を中止/終了したいと考えている可能性が高いといえる。このため、本体部12を後傾したときには直ちにロック状態となる必要がある。そこで、ソレノイド62の過熱の問題に関わらず、スイッチ34がオフになったことを条件としてソレノイド62への通電をオフにするようになっている。ソレノイド62への通電がオフになることによりピン64の先端(本実施例ではピン付勢部材受け部72)が角度検知フレーム48の側面に当接し、この状態で本体部12を後傾させていくと、支持部14に対する本体部12の角度が「第1の角度」あるいは後述する「第3の角度」になったとき、ピン64が突出してロック状態になる。
<ソレノイド62への通電を一時的にオンにするタイミングの説明>
ソレノイド62の通電をオフにした後も、使用者は引き続き倒立振子制御の支援を受けつつ歩行補助車10を使用することになる。上述のように、ソレノイド62への通電をオフにした後は、ピン64の先端が角度検知フレーム48の側面に当接してそれ以上ロック本体60から突出しないことからロック状態に戻らないようになっている。しかしながら、この通電オフ状態において、例えば歩行補助車10が急な下り坂にさしかかった場合、倒立振子制御を継続しているにもかかわらず、本体部12が支持部14に近づくことによってピン64の先端が角度検知フレーム48の側面から外れ、ロック状態になってしまう場合が考えられる。このように、使用者としては倒立振子制御を継続しているつもりなのに意図しないロック状態が発生してしまうと、急な下り坂が終わって水平な地面にさしかかったとき、本来であれば倒立振子制御によって自動的に起き上がるはずの本体部12がロック状態にあるために起き上がらず、使用者の歩行支援ができないばかりか、危険でさえある。このため、ソレノイド62の通電をオフにした後も、適切なタイミングでソレノイド62への通電を一時的にオンにする必要がある。なお、ソレノイド62への通電を一時的にオンにする条件については、いくつかのケースが考えられるが、その一方で、通電を一時的にオンにした後のロック機構16の動作はいずれも同じである。そこで、第1の通電一時オン条件の説明においてロック機構16の動作を説明し、その後は通電一時オン条件の説明のみを行い、ロック機構16の動作の説明は、先の説明を援用する。もちろん、ソレノイド62への通電一時オン条件は、以下に記載する条件に限定されるものではない。
<第1の通電一時オン条件>
第1の通電一時オン条件は、倒立振子制御を実行中に、支持部14に対する本体部12の角度が「第3の角度」になったときである。「第3の角度」とはソレノイド62への通電がオフになってピン64が突出した場合にピン64の先端が角度検知フレーム48に当接しなくなるような角度を意味している。この「第3の角度」と、上述した「第1の角度」(ロック状態の角度)とを同じ角度に設定してもよいし、「第3の角度」からさらに本体部12を後傾させた角度を「第1の角度」に設定してもよい。
支持部14に対する本体部12の角度が「第3の角度」になったことを検知した倒立振子制御装置は、ソレノイド62に通電してピン64をロック本体60に引き込む。これにより、意図しないロック状態を回避することができる。
<第2の通電一時オン条件>
第2の通電一時オン条件は、支持部14に対する本体部12の角度ではなく、ロック機構16がロック可能な状態になっているか、つまり、ロック機構16のピン64がロック本体60から突出した状態になっているか否かをピン突出センサ(図示せず)で検知する。そして、このピン突出センサが、倒立振子制御の実行中に、ピン64が突出してロック可能な状態になっていることを検知したとき、倒立振子制御装置がソレノイド62の通電をオンにする。
<その他の変形例>
なお、上述の実施例において、ロック機構16のピン64は、支持部14の角度検知フレーム48と係合して支持部14に対する本体部12の回動をロックするようになっている。しかしながら、ピン64による係合箇所はこれに限定されるものではなく、例えば、ピン64を支持部14のサイドフレーム50やセンターフレーム52と係合して上記回動をロックするようにロック機構16の取り付け位置を設定することができる。さらに言えば、ロック機構16を支持部14側に取り付けて、ピン64を本体部12の適切な部分(本体部12にピン64と係合する係合部材を追加するなど)と係合させることによって、ロック状態を構成することもできる。
<第2の実施例にかかる歩行補助車10の全体構成>
第2の実施例にかかる歩行補助車10は、第1の実施例と比べて、ロック機構16の構成が異なるだけであることから、以下では、基本的にロック機構16のみの説明を行い、それ以外については第1の実施例における説明を援用する。
第2の実施例にかかる歩行補助車10のロック機構16は、図9および図10に示すように、第1の実施例におけるロック機構16の構成部品に加えて、第1フック片94と、第2フック片90と、第2フック片保持部材92とを備えている。
第1フック片94は、その一端(図中の下端)が支持部14における角度検知フレーム48の上面に取り付けられている。また、第1フック片94の他端(図中の上端)はカギ状に形成されており、第2フック片90の他端と係合可能になっている。
第2フック片90は、第2フック片保持部材92によって回動可能に保持された部材である。第2フック片90の一端(図中の上端)は、ロック機構16におけるピン64の先端に取り付けられ、当該先端と共に動くようになっている。また、第2フック片90の他端(図中の下端)はカギ状に形成されており、第1フック片94と係合可能になっている。
第2フック片保持部材92は、ロック本体60を保持するロック本体保持部96と、上述のように第2フック片90をロック本体保持部96に対して回動可能に保持する第2フック片保持部98とで構成されている。また、本実施例において、第2フック片保持部材92は、本体部12の下面に取り付けられている。
第1フック片94、第2フック片90、および、第2フック片保持部材92の材質は、後述するように、本体部12と支持部14とのロック状態を維持できるような強度を有するものであれば金属や樹脂といったどのような材質でも用いることができる。
<ロック機構16によるロック機能の説明(ロック状態)>
第2の実施例にかかるロック機構16によって、本体部12に対する支持部14の回動をロックする機能(ロック機能)について説明する。図11および図12は、ともに、歩行補助車10の電源がオフにされていること等によって倒立振子制御がオフの場合において、本体部12が支持部14側に後傾してロックされている状態を示している(この状態を「ロック状態」といい、この状態における、支持部14に対する本体部12の角度を「第1の角度」という)。
このとき、ロック機構16のソレノイド62にも通電されておらず、ソレノイドオフになっていることから、ピン64はピン付勢部材66によってロック本体60から突出した状態になっている。これにより、第2フック片90の一端は図中右方(進行方向)へ移動することから、第2フック片90の他端は図中左方へ移動し、第2フック片90が第1フック片94と係合した状態になっている。この状態において、後傾している本体部12を起こす、つまり、支持部14に対して本体部12を回動させようとしても第2フック片90と第1フック片94との係合によって当該動作が妨げられる。換言すれば、使用者がハンドル24を介して本体部12を押す力は、そのまま、歩行補助車10を進行方向へ進める力となる。したがって、歩行補助車10の電源をオフにして倒立振子制御を停止している場合であっても、使用者は、当該歩行補助車10を容易に移動させることができる。また、例えば、本体部12における本体前側部分21の進行方向に向かう面に折り畳み式の座面200を設けることが可能になる。
<ロック機構16によるロック機能の説明(ロック解除状態)>
次に、上述のようなロック状態を解除して本体部12が支持部14に対して回動自在となり、倒立振子制御を実行可能な状態(ロック解除状態)にする際の動作について説明する。なお、ロック解除を行う条件については、いくつかのケースが考えられるが、その一方で、ロック機構16によるロック解除動作はいずれも同じである。そこで、第1のロック解除条件の説明においてロック機構16よるロック解除動作を説明し、その後はロック解除条件の説明のみを行い、ロック機構16によるロック解除動作の説明は、先の説明を援用する。もちろん、ロック解除条件は、以下に記載する条件に限定されるものではない。
<第1のロック解除条件>
第1のロック解除条件は、歩行補助車10の電源をオンにする(電源オン)とともに、使用者がハンドル24のグリップ30を握る等して、グリップ30に設けられたスイッチ34をオンにすることである。
このような条件が揃ったとき、本体部12に設けられた倒立振子制御装置はロック機構16のソレノイド62に通電する。これにより、図13および図14に示すように、ロック機構16のピン64がロック本体60に引き戻され、第2フック片90の一端は図中左方へ移動し、他端は図中右方へ移動する。これにより、支持部14に対する本体部12の角度が第1の角度である場合において、第2フック片90と第1フック片94との係合が解除された状態になる。ロックが解除されると、使用者は本体部12を起こして(支持部14に対して本体部12を回動させて)倒立振子制御状態に入ることができる。
<第2のロック解除条件>
第2のロック解除条件は、第1の実施例の場合と同じであるので、第1の実施例における説明を第2の実施例について援用する。
<ソレノイド62への通電をオフにするタイミングの説明>
ソレノイド62への通電をオフにする条件については、いくつかのケースが考えられるが、その一方で、通電をオフにした後のロック機構16の動作はいずれも同じである。そこで、第1の通電オフ条件の説明においてロック機構16の動作を説明し、その後は通電オフ条件の説明のみを行い、ロック機構16の動作の説明は、先の説明を援用する。もちろん、ソレノイド62への通電オフ条件は、以下に記載する条件に限定されるものではない。
<第1の通電オフ条件>
第1の通電オフ条件は、上述したロック解除条件によってソレノイド62への通電がオンになってから所定の時間が経過することである。「所定の時間が経過したこと」は、本体部12における倒立振子制御装置でカウントすることが考えられる。ソレノイド62への通電がオンになってから所定の時間が経過したことを検知した倒立振子制御装置は、ソレノイド62への通電をオフにする。ソレノイド62への通電がオフになると、図9および図10に示すように、ピン64がピン付勢部材66によってロック本体60から突出し、第2フック片90は第1フック片94と係合可能な状態に戻る。しかしながら、ソレノイド62の通電がオンになってからオフになるまでの間に、使用者は本体部12を起こしていると考えられるので、図示するように、第2フック片90と第1フック片94とは互いに離間した状態になっている。これにより、ソレノイド62への通電をオフにしても、支持部14に対する本体部12の回動可能状態を維持することができるので、使用者は引き続き倒立振子制御の支援を受けて歩行補助車10の使用を継続することができる。
<第2〜第5の通電オフ条件>
第2〜第5の通電オフ条件は、第1の実施例の場合と同じであるので、第1の実施例における説明を第2の実施例について援用する。
<ソレノイド62への通電を一時的にオンにするタイミングの説明>
第1の実施例で述べたように、ソレノイド62の通電をオフにした後も、適切なタイミングでソレノイド62への通電を一時的にオンにする必要があるのは、第2の実施例でも同じである。もちろん、ソレノイド62への通電一時オン条件は、下記の条件に限定されるものではない。
<通電一時オン条件>
第1の通電一時オン条件は、倒立振子制御を実行中に、支持部14に対する本体部12の角度が「第3の角度」になったときである。「第3の角度」とはソレノイド62への通電がオフになっている状態で、第2フック片90と第1フック片94とが互いに係合する角度を意味している。この「第3の角度」と、上述した「第1の角度」(ロック状態の角度)とを同じ角度に設定してもよいし、「第3の角度」からさらに本体部12を後傾させた角度を「第1の角度」に設定してもよい。
支持部14に対する本体部12の角度が「第3の角度」になったことを検知した倒立振子制御装置は、ソレノイド62に通電してピン64をロック本体60に引き込む。これにより、第2フック片90を係合しない状態にして、意図しないロック状態を回避することができる。
<第2の通電一時オン条件>
第2の通電一時オン条件は、支持部14に対する本体部12の角度ではなく、ロック機構16がロック可能な状態になっているか、つまり、ロック機構16の第1フック片94と第2フック片90とが互いに係合した状態になっているか否かを係合検知センサ(図示せず)で検知する。そして、この係合検知センサが、倒立振子制御の実行中に、第1フック片94と第2フック片90とが互いに係合してロック可能な状態になっていることを検知したとき、倒立振子制御装置がソレノイド62の通電をオンにする。
<その他の変形例>
なお、上述の第2の実施例において、本体部12に取り付けられたロック機構16の第2フック片90は、支持部14の角度検知フレーム48に取り付けられた第1フック片94と係合して支持部14に対する本体部12の回動をロックするようになっている。しかしながら、第2フック片90および第1フック片94による係合箇所はこれに限定されるものではなく、例えば、第2フック片90を支持部14のサイドフレーム50やセンターフレーム52に取り付けた第1フック片94と係合して上記回動をロックするようにロック機構16の取り付け位置を設定することができる。さらに言えば、第2フック片90を支持部14側に取り付けて、第1フック片94を本体部12側に取り付けてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…歩行補助車、12…本体部、14…支持部、16…ロック機構、18…前方支持部、20…本体部分、21…本体前側部分、22…主車輪、24…ハンドル、26…ハンドルポスト、28…ハンドル支持バー、30…グリップ、32…ブレーキレバー、34…スイッチ、36…ランプ、38…ダイヤル、40…キーシリンダ、42…把手、44…フレーム、46…補助輪、48…角度検知フレーム、50…サイドフレーム、52…センターフレーム、60…ロック本体、62…ソレノイド、64…ピン、66…ピン付勢部材、68…ピン挿設孔、70…ピン本体部、72…ピン付勢部材受け部、80…前方支持部材、82…前方フレーム、84…前方補助輪、90…第2フック片、92…第2フック片保持部材、94…第1フック片、200…座面、202…座面ロック

Claims (11)

  1. 下部に一対の主車輪を有するとともに、上部にハンドルが設けられた本体部と、
    前記本体部に対して回動可能に取り付けられているとともに、前記ハンドルを持つ使用者側に延出する支持部とを備える歩行補助車であって、
    使用時において、倒立振子制御により、前記本体部が自立するように前記主車輪を制御する倒立振子制御装置と、
    不使用時において、前記支持部に対する前記本体部の角度を第1の角度に固定するロック機構とを備えており、
    前記ロック機構における、ロック状態およびロック解除状態の切り替えには、ソレノイドが使用されている
    歩行補助車。
  2. 前記ハンドルには、スイッチが設けられており、
    前記本体部が電源オフのとき、前記ソレノイドへの通電はオフであって前記ロック機構によるロック状態を維持しており、
    前記本体部が電源オンであり、かつ、前記スイッチがオンになったとき、前記ソレノイドへの通電がオンになり、前記ロック機構はロック解除状態になることを特徴とする、請求項1に記載の歩行補助車。
  3. 前記ハンドルには、前記主車輪を制動状態にするブレーキレバーが設けられており、
    前記ソレノイドは、前記本体部が電源オフのときに通電がオフで前記ロック機構によるロック状態を維持しており、前記本体部が電源オンであり、かつ、前記ブレーキレバーが握られたときに通電がオンになり、前記ロック機構はロック解除状態になることを特徴とする、請求項1に記載の歩行補助車。
  4. 前記ソレノイドは、通電がオンになってから所定の時間が経過後、通電がオフになることを特徴とする、請求項2または3に記載の歩行補助車。
  5. 前記ソレノイドは、通電がオンになった後、前記本体部の倒立振子制御が開始することにより通電がオフになることを特徴とする、請求項2または3に記載の歩行補助車。
  6. 前記ソレノイドは、通電がオンになった後、前記支持部に対する前記本体部の角度が第2の角度になったとき通電がオフになることを特徴とする、請求項2または3に記載の歩行補助車。
  7. 前記ソレノイドは、通電がオンになった後、前記主車輪が回転したとき、通電がオフになることを特徴とする、請求項2または3に記載の歩行補助車。
  8. 倒立振子制御を実行中に、前記支持部に対する前記本体部の角度が第3の角度になったとき、前記ソレノイドの通電をオンにすることを特徴とする、請求項4から7のいずれか1項に記載の歩行補助車。
  9. 前記ロック機構がロック可能な状態か否かを検知するセンサを備えており、
    前記支持部に対する前記本体部の角度が第3の角度であるときにおいて、前記ロック機構がロック可能な状態になっていることを前記センサが検知した場合、前記ソレノイドの通電をオンにすることを特徴とする、請求項4から7のいずれか1項に記載の歩行補助車。
  10. 前記ロック機構は、前記ソレノイドへの通電がオフの時に突出方向へ付勢されるピンを有しており、前記ピンが前記支持部に対する前記本体部の回動を規制することによってロック状態を形成する、請求項1から9のいずれか1項に記載の歩行補助車。
  11. 前記ロック機構は、前記本体部および前記支持部の一方に設けられた第1フック片と、前記ソレノイドへの通電がオフの時には前記第1フック片と係合可能な状態となり、前記ソレノイドへの通電がオンの時には前記第1フック片と係合不能な状態となる、前記本体部および前記支持部の他方に設けられた第2フック片とを有している、請求項1から9のいずれか1項に記載の歩行補助車。
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