JP3224746U - 歩行補助器及びその補助脚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行面の性状に合わせて使いやすく使用態様を切り換えできる歩行補助器及びその補助脚装置を提供する。【解決手段】歩行補助器の脚部15の下部に装着され、軸方向に移動可能に保持されるとともに突出方向に付勢された補助脚部材34を有する補助脚装置31において、補助脚部材34の一部に、補助脚部材34の軸方向に対して横切る係合溝52を形成する。補助脚部材を保持するホルダ部材33に、補助脚部材34と選択的に干渉するロック部材35を設ける。ロック部材35には、一の変位姿勢において最も突出した状態の補助脚部材34の係合溝52に係合して補助脚部材34の軸方向の移動を防止するとともに、他の変位姿勢において係合溝52から離脱して補助脚部材34の軸方向の移動を可能にする係合部53を形成する。【選択図】図4

Description

この考案は、例えば病人や身体障がい者、歩行困難者などの使用者が身体を支えて歩行等の助けにする歩行補助器に関する。
歩行器は、使用者の身体を支える脚部を有している。歩行器を移動しての歩行動作をしやすくするために、脚部の下部に車輪を備えたものもある。
しかし、車輪を有する構造ではブレーキを備えて制動できるようにでもしないと、使用者の身体を安全に支えられない。
下記特許文献1には、荷重をかけると脚部の下端面が歩行面に接してしっかりと歩行面をとらえて、スムーズかつ安全な歩行を可能にするという歩行補助器が開示されている。すなわち、脚部の下部に軸方向に移動可能に装着されるとともに突出方向に付勢され車輪を有した補助脚部材を有している。
このような歩行補助器では、必要な時に脚部の下端面を歩行面に接触させることができるので、安全性を高められる。
ところが、補助脚部材は付勢力によって突出させられているため、歩行補助器の自重やわずかにかかる体重によっても、脚部の下端面は降下する。また車輪は絨毯の上を転がりにくい。このため、歩行面が例えば絨毯である場合には、車輪を作用させた移動時でも脚部の下端面が絨毯に接してしまい、車輪を使っての円滑な移動がしにくいことがある。
国際公開第2008/018114号パンフレット
この考案は、歩行面の性状に合わせて使いやすくできるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、歩行補助器の脚部の下部に装着され、軸方向に移動可能に保持されるとともに突出方向に付勢された補助脚部材を有する補助脚装置であって、前記補助脚部材の一部に、前記補助脚部材の軸方向に対して横切る係合溝が形成され、前記補助脚部材を保持するホルダ部材に、前記補助脚部材と干渉し得るロック部材が設けられるとともに、前記ホルダ部材に、前記ロック部材を変位させる変位機構が設けられ、前記ロック部材には、一の変位姿勢において最も突出した状態の前記補助脚部材の前記係合溝に係合して前記補助脚部材の軸方向の移動を防止するとともに、他の変位姿勢において前記係合溝から離脱して前記補助脚部材の軸方向の移動を可能にする係合部が形成された補助脚装置である。
この構成では、歩行面が絨毯のような場合には、変位機構によってロック部材を一の変位姿勢にして、係合部を係合溝に係合する。これによって、補助脚部材の軸方向の移動、具体的にはホルダ部材内に入る方向の移動が阻止され、脚部の下端面の降下することを防止する。
一方、歩行面が床面のように車輪が回転しやすい硬い面の場合には、ロック部材を他の変位姿勢にして係合部を係合溝から外し、補助脚部材の軸方向の移動が自在に行われるようにする。これによって、荷重をかけたときの脚部の下端面を降下させられる。
この考案によれば、最も突出した状態の補助脚部材の入り込みの可否を切り替えできる構成を備えたので、歩行面の性状に合わせて適宜切り替えれば、歩行面の違いに対応して使用しやすくできる。
歩行補助器の斜視図。 補助脚装置の側面図。 補助脚装置の一部断面平面図。 補助脚装置の要部を示す一部断面側面図。 ホルダ部材の側面図と、そのA−A断面図。 ロック部材分解斜視図。 他の変位姿勢における要部の横断面図。 一の変位姿勢における要部の横断面図。 他の例に係る補助脚装置の側面図。 他の例に係る補助脚装置の要部を示す一部断面側面図。 図10の例に係る一の変位姿勢における要部の横断面図。 他の例に係る他の変位姿勢における要部の横断面図。
この考案を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に歩行補助器11の一例を示す。まず歩行補助器11について概要を説明すると、この歩行補助器11は、左右両側の側枠12と、これらを前面において連結する前枠13を有している。使用に際して使用者は、前枠13の内側を身体の正面に向けて左右の側枠12を手で掴んで身体を支えながら歩行をする。
側枠12は、前後方向に延びるハンドル14を上端に有し、ハンドル14の前後両端には、下端ほど前後に開く2本の脚部15を有している。脚部15の上下方向の中間には下ハンドル16が横架されている。
このような形状の左右の側枠12は、下ハンドル16より上の位置において、前枠13によって回転可能に連結されている。
一組の側枠12の前後の脚部15のうち、前枠13によって連結される前脚15aの下端には車輪17が備えられている。前脚15aと反対側の後脚15bの下端は、歩行面に接触したときに滑り止めの機能を果たす接地部材18を有している。また後脚15bの下部には補助脚装置31が備えられている。補助脚装置31は前脚15aにも備えることができる。
つぎに補助脚装置31について説明する。
補助脚装置31は、図2に示したように、車輪32を有している。車輪32の下端位置は常態において後脚15bの接地部材18の下端よりも下に突出しており、上から荷重をかけると車輪32が上昇し、接地部材18の下端を歩行面19に接地させる構成である。車輪32は、図3に示したように内外に、つまり左右方向に一対有し、後脚15bの接地部材18を左右に挟むように配設されている。
なお、図2は使用者にとって左側の後脚15bを外側から見た側面図である。図3は、同じ左側の後脚15bを上方から見た断面図である。
詳しく説明すると、補助脚装置31は、図3、図4に示したように、脚部15に固定されるホルダ部材33と、ホルダ部材33に保持されてホルダ部材33の下面から突出している補助脚部材34と、ホルダ部材33に設けられて補助脚部材34と干渉し得るロック部材35を有している。
ホルダ部材33は、脚部15に固定される固定部36と、固定部36と一体形成され固定部36と平行に並ぶ保持部37と、固定部36と保持部37との間の連設部38を有している。
固定部36は脚部15に挿嵌可能な円筒形状であり、上下が開口している。固定部36の上下方向の中間位置には、脚部15に対する固定のための貫通穴36aが形成されている。固定部36の高さは適宜設定される。
保持部37は、補助脚部材34を内部に保持する筒状に形成されている。具体的には、保持部37は固定部36と同様に円筒形状であり、下端を固定部36の下端と面一にしている。保持部37の高さは固定部36の高さよりも高く形成され、保持部37の上端は閉塞部37aによって閉じられている。閉塞部37aの下、つまり保持部37内の天井面には、保持部37の内周面より小径の平面視円形をなす凹部39が形成されている。
保持部37の上下方向の下方位置、具体的には固定部36の貫通穴36aよりも若干上に対応する位置には、補助脚部材34を摺動可能に保持するための円形の貫通穴41が形成されている。
連設部38は、下端位置を固定部36及び保持部37と面一にしており、上端は保持部37側を上に傾けている。連設部38の上下方向の中間部のうち固定部36の貫通穴36aと同じ高さの位置には、ホルダ部材33の側面図である図5の(a)と、図5の(a)のA−A断面図である図5の(b)に示したように、ロック保持穴42が形成されている。ロック保持穴42は、脚部15及び補助脚部材34の軸方向に対して横切る方向、換言すれば連接部の厚み方向又は左右方向に貫通している。
ロック保持穴42は基本的に側面視円形であり、内周面の一部に外周方向に入り込みロック保持穴42の長手方向に沿って端から端まで延びる溝部42aが形成されている。溝部42aの形成位置は、保持部37に最も近い位置であり、溝部42aの深さ方向は水平である。溝部42aの深さは、保持部37の内周面よりも保持部37内に食い込む長さである。
ロック保持穴42の長手方向のうち、一方側の端部の下面には、係止突条43が形成されている。係止突条43が形成される上記「一方側の端部」とは、後脚15bの左右方向内側に対応する部位である。この係止突条43は、ロック部材35とホルダ部材33との間に形成される位置決め機構の一部を構成するものである。
ホルダ部材33に保持される補助脚部材34は、軸方向に移動可能に保持されるとともに突出方向に付勢されるものである。補助脚部材34は金属製で、図3、図4に示したようにホルダ部材33の保持部37内に嵌合対応する太さの円筒形状の摺動軸部45と、摺動軸部45と一体で摺動軸部45の下端において略水平に延びて車軸(図示せず)が回転可能に保持される車軸保持部46を有している。
摺動軸部45は上端に閉塞部材47が固定されている。閉塞部材47の上面には凸部47aが形成されており、この凸部47aと保持部37の天井面の凹部39との間に、補助脚部材34を下方に付勢する付勢手段48が保持される。付勢手段48にはねじりコイルばねを使用する。
摺動軸部45の上部には、保持部37の貫通穴41に挿通する保持杆49と相対摺動する上下方向に長い一組の長穴51が形成されている。長穴51の長さは、補助脚部材34の所望する上昇移動量と同じに設定される。
そして、摺動軸部45の上下方向の中間であって、長穴51の上端位置より下方に対応する位置であって、補助脚部材34を所望の最も突出した状態にしたときに、連設部38におけるロック保持穴42の溝部42aに対応する位置に、補助脚部材34の軸方向に対して横切る係合溝52が形成されている。
係合溝52とロック保持穴42の溝部42aの溝幅は同一である。
ホルダ部材33に設けられるロック部材35は、ホルダ部材33のうちのロック保持穴42に取り付けられる。ホルダ部材33は、ロック部材35を変位させる変位機構を有している。前述のようにロック保持穴42は直線状に貫通した形状であり、ロック部材35は図3、図6に示したようにロック保持穴42よりも長い棒状であるため、変位機構は、ロック保持穴42よりも長いロック部材35を保持するロック保持穴42で構成されることになる。
ロック部材35の変位方向は、ロック保持穴42及びロック部材35の長手方向である。換言すれば、ロック部材35は補助脚部材34の軸方向に対して横切る方向に変位するものである。また、ロック部材35は直線動する。
概略このようなロック部材35は、一の変位姿勢において最も突出した状態の補助脚部材34の係合溝52に係合して補助脚部材34の軸方向の移動を防止するとともに、他の変位姿勢において係合溝52から離脱して補助脚部材34の軸方向の移動を可能にする係合部53を有している。
具体的には、ロック部材35は図6に示したように、略円柱状の本体部材55と、本体部材55の一端に固定される止め部材56で構成されている。
本体部材55は、ロック保持穴42に嵌合対応する太さでロック保持穴42の長さよりも長い円柱状に形成され、端部には外周方向に張り出す大径の頭部55aが一体形成されている。本体部材55の側面には、長手方向に延びて外周方向に張り出す突片57が形成されている。この突片は、前述した係合部53を有する部材であり、金属製である。突片57は合成樹脂製の本体部材55の成形に際してインサー成形される。
突片57の厚さと突出長さは、ロック保持穴42の溝部42aと係合溝52の溝幅に嵌合対応する厚さと突出長さである。
突片57はおおよそ平面視長方形であるが、長手方向の中間に円弧状の切欠部58が形成されている。この切欠部58の大きさは、図7に示したように、補助脚部材34の外周面の径に嵌合対応する大きさである。また切欠部58の形成位置は、本体部材55の頭部55aと反対側の端面55bをロック保持穴42の係止突条43を有する側の端部に合わせたときに補助脚部材34に嵌合対応する位置である。
なお、図7に示したように、本体部材55の頭部55aと反対側の端面55bをロック保持穴42の係止突条43を有する側の端部に合わせて本体部材55の頭部55aをホルダ部材33から離した位置は、前述した「他の変位姿勢」である。一方、図8に示したように、本体部材55の頭部55aをホルダ部材33に近接された位置は、前述した「一の変位姿勢」である。つまり、ロック部材35は、一の変位姿勢においてロック部材35の頭部55a側の一端が突出し、他の変位姿勢においてロック部材35の頭部55aと反対側の他端が突出するものである
本体部材55の頭部55aをホルダ部材33の左右方向外側に位置させるとともに突片57を保持部37に向けたときに下になる面には、ロック保持穴42の係止突条43に係止する2個の係止溝61が形成されている。これら係止溝61は係止突条43とともに、前述した位置決め機構を構成する。
係止溝61の形成位置は、一の変位姿勢にしたときに係止突条43に係止する位置(図8参照)と、他の変位姿勢にしたときに係止突条43に係止する位置(図7参照)である。
一の変位姿勢では、ロック部材35を左右方向外側から押し込んで本体部材55の頭部55aをホルダ部材33に近づけた状態であり、ロック部材35の係合部53が補助脚部材34の係合溝52に係合して、ロック部材が補助脚部材34と干渉する。他の変位姿勢では、ロック部材35を左右方向内側から押し込んで本体部材55の頭部55aをホルダ部材33から離した状態であり、ロック部材35の係合部53が補助脚部材34の係合溝52から離脱して、ロック部材が補助脚部材34と非干渉となる。このようにロック部材35は補助脚部材34に対して選択的に干渉するものである。
また、本体部材55の頭部55aをホルダ部材33の左右方向外側に位置させるとともに突片57を保持部37に向けたときに上になる面には、凹みからなる目印62が形成されている。目印62の形成位置は、一の変位姿勢のときにホルダ部材33の左右方向内側の側面の近傍で視認できる位置と、他の変位姿勢のときにホルダ部材33の左右方向外側の側面の近傍で視認できる位置の2か所である。一の変位姿勢のときに現れる目印には「Lock」など、他の変位姿勢のときに現れる目印には「Free」など、目印62の意味をあらわす文字を付するとよい(図7、図8参照)。
図6に示したように本体部材55の頭部55aと反対側の端面55bには、挿入穴65が形成されており、この挿入穴65に止め部材56が固定される。つまり止め部材56は、本体部材55の頭部55aと同じ形状の頭部56aの内側面の中央に、本体部材55の挿入穴65に対して挿入し固定される固定軸56bが形成されている。
ロック部材35のロック保持穴42に対する装着は、本体部材55の頭部55aと反対側をホルダ部材33の左右方向外側の側面から挿入し係合部53を係合溝52に係合して、ロック保持穴42から突出した本体部材555先端に止め部材56を固定する。
以上のように構成された補助脚装置31は、歩行補助器11の脚部15における下部の所定位置に装着される。所定位置とは、脚部15に固定したときに脚部15の接地部材18を所望の高さに上げて歩行面19から浮かせる位置である(図2参照)。
前述のような補助脚装置31を備えた歩行補助器11では、ロック部材35をホルダ部材33の左右方向外側に突出させた他の変位姿勢にして使用する態様と、ロック部材35をホルダ部材33の左右方向内側に突出させた一の変位姿勢にして使用する態様との切り替えができる。
つまり、例えばフローリングなどのように固くて車輪32が回転しやすい歩行面19で使用する場合は、ロック部材35を他の変位姿勢にする。これに対して、例えば絨毯などのように柔らかくて車輪32が回転しにくい歩行面19で使用する場合は、ロック部材35を一の変位姿勢にする。
他の変位姿勢の場合には、補助脚装置31の補助脚部材34が軸方向に移動可能であるので、使用者が側枠12に体重をかけると付勢手段48の付勢力に抗して補助脚部材34がホルダ部材33の内部に入り込む方向に移動する。この結果、脚部15の接地部材18が降下し、歩行面19に接触してストッパ機能が発揮され、歩行時の安全を確保できる。
一の変位姿勢の場合には、補助脚装置31の補助脚部材34が軸方向に移動不可能な状態であるので、使用者が側枠12に体重をかけても補助脚部材34はホルダ部材33の内部に入り込む方向に移動しない。この結果、脚部15の接地部材18が降下して、歩行面19である絨毯等の表面に接触して不測にブレーキがかかってしまい車輪32の回転が抑制されることをなくして、思うような歩行動作ができなくなることを回避できる。
このように、歩行面19の性状に合わせて補助脚部材34の摺動の可否を適宜切り替えることで、歩行面19の違いに対応した使用しやすい状態を得られる。
また、このような切り替えを可能にすることによって、補助脚装置31に備えた車輪32の機能を硬い歩行面でも柔らかい歩行面でも発揮させることができる。
補助脚装置31の補助脚部材34は、脚部15と同一の軸線上にあるものであってもよいが、ホルダ部材33が、脚部15に固定される固定部36と、固定部36と並ぶ保持部37を有し、保持部37が補助脚部材34を内部に保持する筒状に形成されているので、補助脚装置31を前述のように少ない部材で簡素に構成することができる。しかも、固定部36も筒状であるので、補助脚装置31は脚部15に対して予め装着しておくものとするほか、必要に応じて後付けするものとすることもできる。
またホルダ部材33の固定部36は筒状であるので、脚部15に対して挿嵌して留めれば容易に装着することができ、固定状態も強固にすることが可能である。
切り替えのためのロック部材35の変位方向は、補助脚部材34の軸方向に対して横切る方向に変位するので、軸方向に沿って変位さたりして切り替える構成に比して、操作性を良くすることができる。そのうえ、一の変位姿勢における強度を強固にすることもできる。
補助脚部材34の軸方向に対して横切る方向の変位は、前述のような直線動ではなく、補助脚部材34の軸方向を軸とする回転動などであってもよい。しかし、前述のように直線動であるとともに、一の変位姿勢においてロック部材の一端が突出し、他の変位姿勢においてロック部材35の他端が突出するものであるので、操作性が非常に良い。そのうえ、ロック部材35の突出位置で切り替え状態が極めて容易に判別できる。
さらに、ロック部材35とホルダ部材33との間に、一の変位姿勢と他の変位姿勢において位置決めする位置決め機構が形成されているので、両姿勢の維持ができて不測の切り替わりを防止できる。このため安全性が高まる。
以下、他の例について説明する。この説明において、前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図9は、他の例に係る補助脚装置31の側面図である。この図に示すように、補助脚装置31は、棒状の補助脚部材34を有するものであってもよい。補助脚部材34の下端部は摩擦抵抗が低く硬い材料で構成されている。つまり、車輪32を有さず、棒状をなす補助脚部材34の下端が歩行面19に接する構造である。
図10は、補助脚部材34の保持構造が異なる他の例に係る補助脚装置31の側面図である。図11は、その要部を示す横断面図である。
図10、図11の補助脚部材34の摺動軸部45は、保持部37に嵌合対応する太さよりも細い小径部45aを上側に有し、保持部37に嵌合対応する太さの大径部45bを下側に有している。小径部45aと大径部45bはいずれも横断面十字形である。大径部45bの上端位置には、円板状の仕切り部45cが形成されている。
補助脚部材34を付勢する付勢手段48は、仕切り部45cに支えられて保持部37に収容される。保持部37の上端には小径部45aを出没させる貫通穴37bが形成されている。
大径部45bにおける仕切り部45cの下であって、固定部36側の位置には、補助脚部材34の軸方向に対して横切る係合溝52が形成されている。
係合溝52と係合する係合部53を有するロック部材35は、突片57の切欠部58の形状が前述と異なるだけで、基本的には前述の構成と同じである。
図12は、ロック部材35の他の例を示す要部の断面図である。この例の補助脚部材34の摺動軸部45は、図3、図4等に示した摺動軸部45と同じ円筒形状であり、係合溝52は、同じく摺動軸部45の周面の一部に切り込みを入れた形状である。
ロック部材35は板状である。このためロック保持穴42は側面視円形ではなく、長方形に形成されている。
ロック部材35は、回転保持部35aと、係合部53と、それぞれから外方に延びるレバー部35c,35dを有している。すなわち、補助脚部材34の軸方向に延びる回転軸35eで保持される回転保持部35aの一部から外周方向に突出する係合部53が形成されている。また、レバー部35c,35dはロック部材35を水平に所定角度回転操作するための部分であり、一方のレバー部35cは回転保持部35aに対して傾斜して、他方のレバー部35dは係合部53に対して傾斜して一体形成される。レバー部35c,35dの先端は、連設部38から突出しており、先端にはつまみ部35fが形成されている。
このような構成のロック部材35は、連設部38から左右両側に突出するレバー部35c,35dの先端に回転力を加えて一の変位姿勢と他の変位姿勢に変位させられる。図12中、実線は、係合部53が係合溝52に係合していない他の変位姿勢であり、仮想線は、係合部53が係合溝52に係合している一の変位姿勢である。
このようなロック部材35にも、位置決め機構や目印を設けることができる。
以上の構成はこの考案を実施するための一形態であって、この考案は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば前述の例では、ロック部材35の変位姿勢が2つある例を示したが、3つ以上ある構成であってもよい。
またホルダ部材33の固定部36は筒状形状以外の構造、例えば複数の部材からなるものであってもよい。
11…歩行補助器
31…補助脚装置
32…車輪
33…ホルダ部材
34…補助脚部材
35…ロック部材
36…固定部
37…保持部
43…係止突条
52…係合溝
53…係合部
61…係止溝

Claims (7)

  1. 歩行補助器の脚部の下部に装着され、軸方向に移動可能に保持されるとともに突出方向に付勢された補助脚部材を有する補助脚装置であって、
    前記補助脚部材の一部に、前記補助脚部材の軸方向に対して横切る係合溝が形成され、
    前記補助脚部材を保持するホルダ部材に、前記補助脚部材と干渉し得るロック部材が設けられるとともに、
    前記ホルダ部材に、前記ロック部材を変位させる変位機構が設けられ、
    前記ロック部材には、一の変位姿勢において最も突出した状態の前記補助脚部材の前記係合溝に係合して前記補助脚部材の軸方向の移動を防止するとともに、他の変位姿勢において前記係合溝から離脱して前記補助脚部材の軸方向の移動を可能にする係合部が形成された
    補助脚装置。
  2. 前記ホルダ部材が、脚部に固定される固定部と、前記固定部と並ぶ保持部を有し、
    前記保持部が、前記補助脚部材を内部に保持する筒状に形成された
    請求項1に記載の補助脚装置。
  3. 前記ロック部材が前記補助脚部材の軸方向に対して横切る方向に変位するものである
    請求項1または請求項2に記載の補助脚装置。
  4. 前記ロック部材が直線動するものであり、前記一の変位姿勢において前記ロック部材の一端が突出し、前記他の変位姿勢において前記ロック部材の他端が突出するものである
    請求項3に記載の補助脚装置。
  5. 前記ロック部材と前記ホルダ部材との間に、前記一の変位姿勢と前記他の変位姿勢において位置決めする位置決め機構が形成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の補助脚装置。
  6. 前記補助脚部材が車輪を有するものである
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の補助脚装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の補助脚装置を備えた
    歩行補助器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230152957A (ko) * 2022-04-28 2023-11-06 박기주 환자용 보행보조장치

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KR20230152957A (ko) * 2022-04-28 2023-11-06 박기주 환자용 보행보조장치

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