JP6309316B2 - ポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレ - Google Patents

ポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレ Download PDF

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Description

本発明は、便器及びこれを支持する支持体を備えたポータブルトイレに設けられた肘掛けの構造に関し、特に一端側がポータブルトイレの支持体に回動可能に取り付けられたポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレに関する。
室内で例えば要介護者等によって使用されるポータブルトイレには、腰掛け動作や立ち上がり動作の際に掴まり部材として機能し、使用者の動作を補助するために、肘掛けが設けられているものがある。
肘掛けは、上記のような動作を行う際には便利であるが、例えばポータブルトイレがベッド横に置かれて、使用者がベッドから横滑りしてポータブルトイレに乗り移ったり、逆にポータブルトイレからベッドに乗り移ったりするような場合を想定すると、肘掛けが邪魔になる。
そこで、肘掛けの基端側を回動可能にポータブルトイレの支持体に取り付け、必要に応じて肘掛けを跳ね上げることができるようにしたものが種々提案されている。
肘掛けを跳ね上げ可能にした場合、例えばポータブルトイレを移動するときに、肘掛けが跳ね上がると肘掛けを持って移動することができず不便であるため、肘掛けを水平状態で維持してロックしたり、必要に応じてロックを解除したりできることが望まれる。
このような要請に応えるものとして、例えば特許文献1に開示された「ポータブルトイレの肘掛け構造」の発明がある。
特許文献1に開示された「ポータブルトイレの肘掛け構造」は、肘掛けの基端部に肘掛けが水平状態になったときに係止して肘掛けの回動を規制するロックピンを設け、該ロックピンによるロック解除を肘掛けの前端部の下部に設けたレバーによって行うことができるようにしている。
より具体的には、レバーの操作によってワイヤに引っ張り力を付与し、このワイヤを介してロックピンの位置を変化させることで、ロックの解除を簡易に行うことができるようにしたものである。
特開2013−94179号公報
上述したように、特許文献1の肘掛け構造においては、操作レバーが肘掛けの前端部の下部に設けられ、操作レバー握ることで、肘掛けの回動規制を外す操作ができるようにしている。
しかしながら、肘掛けを握る動作と操作レバーを握る動作が共通していることから、ロック解除の誤動作が生じやすい。
例えば、肘掛けを握ってポータブルトイレを持ち上げて移動しようとした際に、ロックが意図せずに解除されてしまい、肘掛けが不意に跳ね上げられて使用者がびっくりすることが考えられる。
また、特許文献1に開示された肘掛け構造は、水平状態の肘掛けに対しては、肘掛けを回動規制状態(ロック状態)にしたり、回動可能状態(ロック解除状態)にしたりすることができるが、肘掛けを跳ね上げてほぼ垂直にした状態では、肘掛けをロック状態にすることはできない。
そのため、肘掛けを跳ね上げた状態で、トイレに座る際に、跳ね上げられた肘掛けを掴まり棒として利用しようとすると、回動してしまい使用者が転倒することも考えられる。
また、特許文献1に開示された肘掛け構造は、水平状態では必ずロックされ、肘掛けを跳ね上げるには必ずロック解除の操作をする必要がある。
しかしながら、例えば、手が不自由なため、肘掛けのロック解除操作がしづらい使用者であれば、肘掛けをロック解除状態のままにしておきたいと望む場合もあるが、このような要請には応えることができない。
さらにまた、特許文献1に開示のものは、レバーを回動する力をワイヤの引張り力に変換し、この変換された力によってロックピンを移動するようにしている機構であるため、ワイヤのような線部材が必須になっている。
しかし、ワイヤのような線部材は使用期間が長くなると伸びることもあり、操作の確実性が損なわれる可能性がある。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、肘掛けを握る際に不意にロック解除がされることのない安全性に優れたポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレを提供することを目的としている。
また、上記の目的に加えて、肘掛けを掴まり棒として機能させることができるポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレを提供することを目的としている。
さらにまた、使用者の要望によってロックの可否を選択できるポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレを提供することを目的としている。
(1)本発明に係るポータブルトイレの肘掛け構造は、便器及びこれを支持する支持体を有するポータブルトイレの肘掛け構造であって、
後端側が前記支持体に回動可能に取り付けられた肘掛けと、
該肘掛けの先端側に設けられ、該肘掛けの軸線方向に押し込むように操作する操作片と、一端側が該操作片に連結され他端側にロックピンが設けられると共に前記肘掛けの軸線方向に移動可能に設けられた応力伝達バーと、
該応力伝達バー及び前記操作片を操作時に肘掛けの先端側に向けて付勢する付勢手段と、
イレ本体側に設けられて、前記肘掛けが略水平状態のときに前記ロックピンが係止する水平状態係止部とを備え、
前記肘掛けが水平状態のときに前記ロックピンが前記水平状態係止部に係止して前記肘掛けの回動がロックされ、前記操作片を押し込むことで、前記ロックピンの係止が解除されて前記肘掛けの回動が可能になるようにしたことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、水平状態係止部は、前記ロックピンの先端部が係止可能なロック溝からなり、該ロック溝の溝深さを調整できるようにして、前記ロックピンのロック可否を変更できるようにしたことを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記肘掛けが跳ね上げられて略垂直状態になったときに前記ロックピンが係止する垂直状態係止部をさらに備えたことを特徴とするものである。
(4)また、上記(3)に記載のものにおいて、垂直状態係止部は、前記ロックピンの先端部が係止可能なロック溝からなり、該ロック溝の溝深さを調整できるようにして、前記ロックピンのロック可否を変更できるようにしたことを特徴とするものである。
(5)また、本発明に係るポータブルトイレは、上記(1)乃至(4)いずれかに記載のポータブルトイレの肘掛け構造を備えたことを特徴とするものである。
本発明においては、操作片を肘掛けの軸線方向に押し込むことでロック解除されて肘掛けの回動が可能になるようにしたことにより、肘掛けを握る際にロック解除の誤動作の生じない安全性に優れたポータブルトイレの肘掛け構造及び該肘掛け構造を備えたポータブルトイレを得ることができる。
本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛け構造の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛けの側面図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛けの平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図4のB−B矢視断面図である。 図4のC−C矢視断面図である。 図5における肘掛けの操作部のみを抜き出して説明する説明図である。 図3のA−A矢視断面を示す図であって、ロック解除状態を説明する説明図である。 図4のC−C矢視断面を示す図であって、ロック解除状態を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛けの跳ね上げ状態における側面図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛けの跳ね上げ状態における背面図である。 図11のD−D矢視断面図である。 図12のE−E矢視断面図である。 図12のF−F矢視断面図である。 図11のD−D矢視断面を示す図であって、ロック解除状態を説明する説明図である。 図12のF−F矢視断面を示す図であって、ロック解除状態を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレの肘掛けのロック可否の態様を説明する説明図である。
本発明の一実施の形態に係るポータブルトイレ1は、図1に示すように、トイレ本体2と、トイレ本体2を支持する脚部3と、トイレ本体2の後方側に設けられた背面板5と、トイレ本体2の両側に後方から前方に延出する肘掛け7とを有している。
トイレ本体2は、便器9と、脚部3が取り付けられると共に便器9を支持する支持体15と、便器9の上面に取り付けられる便座11と、便器9と便座11の上面を覆う座面兼背もたれ13とを備えている。支持体15は、後方の両側から上方に延出する縦片部17を備えており、この縦片部17の側部に肘掛け7が回動可能に取り付けられ、縦片部17の上端部に背面板5が取り付けられている。
便座11は、便器9の上面に回動可能に取り付けられている。座面兼背もたれ13は、折りたたまれて背面板5の前方に立てかけられて背もたれとしても使えるように構成されている。
以下の説明において、ポータブルトイレ1を構成する各部材の位置を表現するに際して、各部材をポータブルトイレに取り付けた状態において、ポータブルトイレ1における背面板5側を「後」、「後方」、「後方側」等といい、背面板5と反対側を「前」、「前方」、「前方側」等という。
本実施の形態に係るポータブルトイレ1は、肘掛け構造に特徴があるので、以下においては肘掛け構造を中心に説明する。
図2は、ポータブルトイレ1の肘掛け構造の分解斜視図である。ポータブルトイレ1の肘掛け構造は、図2に示すように、縦片部17に回動可能に取り付けられる肘掛け7と、肘掛け7を縦片部17に取り付けるためのベース部材19と、肘掛け7側及びベース部材19側に設けられて肘掛け7の回動を所定位置でロックするロック機構とで構成されている。
以下に、肘掛け構造の各構成について詳細に説明する。
<肘掛け>
肘掛け7は、図2に示すように、肘掛け本体21と、矩形筒体からなり肘掛け本体21が取り付けられる肘掛けフレーム25とを有しており、肘掛けフレーム25をベース部材19に取り付けた状態で肘掛けフレーム25の基端側がベース部材19に回動可能に取り付けられる。また、肘掛けフレーム25の基端側を覆うカバー体27を備えている。
≪肘掛け本体≫
肘掛け本体21は、肘掛けフレーム25よりも長い有底枠体からなり、肘掛けフレーム25の上面全体を覆うようにボルト23で固定されている。
≪肘掛けフレーム≫
肘掛けフレーム25は、前述のように矩形筒体からなり、後端側には後述するベース部材19の回動軸29が挿通される軸穴25aが形成され、この軸穴25aの少し前方に、後述するロック機構のロックピン45が挿通される長穴25bが形成されている。
≪カバー体≫
カバー体27は、肘掛けフレーム25がベース19に取り付けられた状態で、その基端側を覆うためのものであり、肘掛けフレーム25にネジ留めされている。
<ベース部材>
ベース部材19は、回動軸29と、肘掛け7の角度を略水平状態及び略垂直状態に保つためのストッパー部材31と、ベース部材19を縦片部17にボルト23で固定するためのボルト孔33を有している。
ベース部材19は、3か所ボルト留めすることで縦片部17に取り付けられる。なお、縦片部17には、図2に示すように、ベース部材19のボルト孔33に対応する3つで一組の縦片部側ボルト孔17aが三組設けられており、ベース部材19の取付の際にどの組を選択するかによって、ベース部材19の取付高さ(肘掛け7の取付高さ)を3段階に調整可能である。図2の例では、最も高い位置に肘掛け7を取り付けられるように縦片部側ボルト孔17aの組(点線の枠で囲んで示す)を選択している。
以下に、ベース部材19の回動軸29とストッパー部材31についてさらに詳細に説明する。
≪回動軸≫
回動軸29の先端部には、雄ネジ部29aが形成されており(図2参照)、回動軸29に肘掛けフレーム25の軸穴25aを挿通して複数のワッシャー35を介してナット37を雄ネジ部29aに締め付けることで肘掛けフレーム25が取り付けられる。
≪ストッパー部材≫
ストッパー部材31は、ベース部材19からポータブルトイレ幅方向に突出するように設けられた基部31aと、基部31aの上面及び後面を覆うように取り付けられた略L字状の受け部材31bによって構成されている。
肘掛けフレーム25が略水平状態のときには、受け部材31bの上面が肘掛けフレーム25に当接して肘掛けフレーム25が略水平状態から下がらないようにし、また、肘掛けフレーム25が略垂直状態のときには、受け部材31bの後面が肘掛けフレーム25に当接して肘掛けフレーム25が略垂直状態から後方に倒れないようになっている。
なお、受け部材31bは、基部31aよりも面積が広くなるように形成され、受圧力を分散する効果がある。また、基部31aと受け部材31bとの間に薄い板材を入れることで高さの微調整を行うことができる。
<ロック機構>
次に、ロック機構について図1〜図8に基づいて、適宜他の図を参照しながら説明する。
ロック機構は、上述したように肘掛け7側とベース部材19側とに亘って設けられており、肘掛け7側には、図2に示すように、肘掛けフレーム25の先端側に設けられ肘掛け7の軸線方向に押し込むように操作する操作片41と、一端側が操作片41に連結される応力伝達バー43と、応力伝達バー43の他端側に設けられたロックピン45と、応力伝達バー43及び操作片41を操作時に肘掛け7の先端側に向けて付勢する付勢手段としてのバネ47と、肘掛けフレーム25の先端側に取り付けられバネ47の反力を受ける反力受け部材49とを備えている。
また、ベース部材19側には、図2に示すように、応力伝達バー43に取り付けられたロックピン45を肘掛け7の回動方向にガイドするガイド片51と、ロックピン45の先端部が係止する水平ロック溝53及び垂直ロック溝55を形成する水平ロック溝形成部材57及び垂直ロック溝形成部材59とを備えている。
なお、水平ロック溝53について「溝」と表記したのは、当該部位が前方向に凹んでいることから溝形状と言い得るからであり、同様に垂直ロック溝55について「溝」と表記したのは、当該部位が上方向に凹んでいることから溝形状と言い得るからである。
以下に、ロック機構の各構成についてさらに詳細に説明する。
≪操作片≫
操作片41は、ロックの解除操作をするためのものであり、図1、図3、図5及び図6に示すように肘掛けフレーム25の先端側に設けられ、肘掛け7の軸線方向に押し込むように操作される(図5中の白抜き矢印参照)。
操作片41は、図8に示すように、使用者が押込み操作するための操作部61と、肘掛けフレーム25の先端に挿入される挿入部63と、挿入部63の先端に形成されて応力伝達バー43の一端が取り付けられる応力伝達バー取付部65と、応力伝達バー取付部65から突出するように形成されたバネ取付部67とを有している。
応力伝達バー取付部65は、図8に示すように、応力伝達バー43の一端(連結部69)が挿入可能な取付溝65aを有している。
≪応力伝達バー≫
応力伝達バー43は、図2に示すように、両端部が略コ字状に屈曲した帯状の板材からなり、前端側の屈曲部が操作片41と連結される連結部69となり、後端側の屈曲部がロックピン45を取り付けるロックピン取付部71となっている。ロックピン取付部71には、ロックピン45が挿入されるロックピン挿入孔71aが形成されている。
応力伝達バー43は、図5及び図6に示すように、肘掛けフレーム25の内部に挿入されて、一端が操作片41に支持され、他端がロックピン45を介して肘掛けフレーム25の長穴25bに支持されており、前後方向に移動可能になっている。
応力伝達バー43は板材で構成されているので、使用期間が長くなってもワイヤのように伸びることがなく、操作の確実性が損なわれることがない。なお、応力伝達バー43は強度を得るために金属で形成するのが好ましい。
≪ロックピン≫
ロックピン45は、図2に示すように、頭部45aと軸部45bとを有し、軸部45bがロックピン挿入孔71aに挿入されることで、応力伝達バー43に取り付けられている(図5中の拡大図参照)。そして、応力伝達バー43を肘掛けフレーム25に挿入した状態では、図5に示すように、ロックピン45の両端が肘掛けフレーム25の長穴25bから突出するようになっている。
ロックピン45の応力伝達バー43への取付は、応力伝達バー43を肘掛けフレーム25に挿入後、肘掛けフレーム25の外側から長穴25bを介して応力伝達バー43のロックピン挿入孔71aにロックピン45を挿入することで行われる。
ロックピン45はスナップリング73(抜け止め輪、図2参照)が装着されて抜け止めされている(図5中の拡大図参照)。ロックピン45が応力伝達バー43に取り付けられると、ロックピン45は応力伝達バー43を支持するとともに、応力伝達バー43と一体となって動く。
≪反力受け部材≫
反力受け部材49は、肘掛けフレーム25の先端に固定されて、操作片41のバネ取付部67に取り付けられたバネ47の反力を受けるためのものである。
反力受け部材49は、図2に示すように、断面略コ字状の溝形状からなり、肘掛けフレーム25の先端側に挿入される。反力受け部材49の前端側には、肘掛けフレーム25の先端に当接して位置決めするための鍔部75が形成され、後端側には溝底から上方に突出する凸形状の反力受け部77が形成されている。
反力受け部77には、図5中の拡大図に示すように、前方に突出する凸部77aが形成されており、凸部77aがバネ47に挿入されることでバネ47の位置がずれないようになっている。
≪バネ≫
バネ47は、応力伝達バー43及び操作片41を肘掛けフレーム25の先端側に向けて付勢するためのものであり、図5に示すように、操作片41と反力受け部材49の反力受け部77との間に配置されている。このようにバネ47が配置されることで、押込み操作時に操作片41と応力伝達バー43とを肘掛けフレーム25の先端側に向けて付勢し、該付勢力に打ち勝つ押込み力を付与することで操作片41が押し込まれる。押込み操作を止めると操作片41の位置が押込み操作前の位置に復帰する。
なお、本実施の形態では、図5中の拡大図に示すように、バネ47の設置時にバネ47の端部と反力受け部77との間に若干の隙間が形成されており、押込み操作時にのみ付勢力が作用するようにしているが、前記隙間が形成されず、バネ47の設置時に常にバネ47が縮んだ状態になるようにして、常時付勢力が作用するようにしてもよい。このようにすることで、操作片41のガタツキがなくなり、操作片41の押込み操作から復帰をよりスムーズにすることができる。
≪ガイド片≫
ガイド片51はベース部材19に取り付けられ、肘掛けフレーム25が回動する際に、肘掛けフレーム25に取り付けられているロックピン45を回動方向にガイドするものである。
ガイド片51は、図7に示すように、略円弧状の端面を有する板状からなり、該端面がロックピン45に当接してガイドするガイド面51aになっている。
ガイド片51は、図7に示すように、ガイド面51aが回動軸29に対向するようにベース部材19に取り付けられている。
≪水平ロック溝形成部材及び垂直ロック溝形成部材≫
水平ロック溝形成部材57及び垂直ロック溝形成部材59は、ベース部材19に取り付けられガイド片51と共にロックピン45の先端部が係止する水平ロック溝53及び垂直ロック溝55を形成するためのものである。水平ロック溝形成部材57と垂直ロック溝形成部材59の基本構成は同じなので、以下の説明では水平ロック溝形成部材57を例に挙げて説明する。
水平ロック溝形成部材57は、図2及び図7に示すように、直方体の小片からなり、片側がベース部材19にネジ留め可能になっている。水平ロック溝形成部材57は、ガイド片51の下端面に沿うように取り付けられている。
水平ロック溝形成部材57が取り付けられることで、ガイド片51の下端部と水平ロック溝形成部材57とで、肘掛けフレーム25の略水平状態においてロックピン45の頭部45aが係止する水平ロック溝53(図10参照)が形成されている。図7では、水平ロック溝53にロックピン45の頭部45aが入り込んでいる状態を示している。
同様に、垂直ロック溝形成部材59は、図7に示すように、ガイド片51の上端面に沿うように取り付けられており、ガイド片51の上端部と垂直ロック溝形成部材59とによって、肘掛けフレーム25の略垂直状態においてロックピン45の頭部45aが係止する垂直ロック溝55が形成されている。
なお、上記の水平ロック溝53が本発明の「水平状態係止部」に相当し、垂直ロック溝55が「垂直状態係止部」に相当する。
また、水平ロック溝形成部材57及び垂直ロック溝形成部材59は、図7に示した状態と180°向きを変えて取り付けることで、ロック溝の溝深さをゼロにして、ロックができない状態にすることができる。
このように、水平ロック溝形成部材57及び垂直ロック溝形成部材59によって、ロック溝の溝深さを調整して、ロックの可否を選択することができる。この点については後述する。
以上のように構成された本実施の形態に係るポータブルトイレ1の肘掛け構造の回動時の動作について、ロックピン45の位置に着目しながら図1、図3〜図7及び図9〜図17に基づいて説明する。
肘掛け7が略水平状態(図1、図3及び図4参照)では、肘掛けフレーム25がストッパー部材31(受け部材31b)の上面に当接して、肘掛け7が略水平状態に維持されている。
また、ロックピン45は、図7に示すように、水平ロック溝53に入り込んで係止している。そのため、この状態で肘掛け7を跳ね上げ方向に回動させようとすると、ロックピン45がガイド片51の下端部に当接して肘掛け7の回動を規制する(水平ロック)。
水平ロック状態で肘掛け7を持ってポータブルトイレ1を移動させる場合、肘掛け7を持つ動作(肘掛け7を握る動作)とロック解除の操作(操作片41を押し込む動作)とが異なるため、不意にロックが解除されることがなく、安全性に優れている。
水平ロック状態で操作片41の押込み操作を行うと、図9に示すように、ロックピン45が後方に移動して、水平ロック溝53から抜け出すようになっている(水平ロック解除、図10参照)。水平ロック解除中は、肘掛け7を跳ね上げ方向に回動可能である。
肘掛け7を跳ね上げ方向に少し回動させロックピン45の頭部45aがガイド面51aまで移動すると、操作片41への押込み力の付与を止める。そうすることで、ロックピン45の頭部45aはバネ47の付勢力によってガイド面51aに押圧される。この状態で、肘掛け7を跳ね上げ方向にさらに回動すると、ロックピン45の頭部45aがガイド片51のガイド面51aに沿って移動し、肘掛け7が略垂直状態になると、バネ47の付勢力によってロックピン45が垂直ロック溝55に入り込む。
肘掛け7を、略水平状態(図3及び図4参照)から跳ね上げて略垂直状態としたものを図11及び図12に示すと共に、図11の矢視D−D断面を図13に、図12の矢視E−E断面を図14に、図12の矢視F−F断面を図15に、それぞれ示す。
なお、図11〜図15は、跳ね上げ後に操作片41の押込み操作を止めた状態を示している。また、図11〜図13及び図15においてカバー体27は図示を省略している。
肘掛け7が略垂直状態では、図11に示すように、肘掛けフレーム25がストッパー部材31(受け部材31b)の後面に当接して、肘掛け7が略垂直状態から後方に倒れるのを防止している。
また、ロックピン45の頭部45aは、図15に示すように、垂直ロック溝55(符号は図17参照)に係止している。そのため、この状態で肘掛け7を前倒し方向に回動させようとすると、ロックピン45がガイド片51の上端部に当接して回動できないようになっている(垂直ロック)。
垂直ロック状態では、例えば利用者がトイレに座る際に肘掛け7を掴まり棒として利用することができる。この場合においても、肘掛け7を握る動作と操作片41を押し込む動作が全く異なるものであることから、誤ってロックが解除されることがなく、安全である。
垂直ロック状態において操作片41を押し込むと、図16に示すように、ロックピン45が図13に示す位置から肘掛けフレーム25の基端側に移動して、垂直ロック溝55から抜け出し(垂直ロック解除、図17参照)、肘掛け7を前倒し方向に回動可能になる。
以上のように、本実施の形態のポータブルトイレ1は、肘掛け7を水平状態でロックすることに加えて、垂直状態でロックすることができる。
そして、肘掛け7を垂直状態でロックできるようにしたことで、肘掛け7を掴まり棒として機能させることができ、特に身体に障害を持つ人にとって便利である。
また、肘掛け7のロック状態の解除を行う操作片41を肘掛けフレーム25の先端部に設け、その操作方向を肘掛け7の軸方向に押込む方向としたことで、操作片41の操作の動作が肘掛けを握る動作と全く異なるものとなり、このため、肘掛け7の回動動作の際に肘掛け7を握ったとしても、誤ってロックが解除されることがなく、安全性に優れている。
また、水平ロック溝形成部材57及び垂直ロック溝形成部材59によってロック溝の溝深さを調整でき、溝無しにすることもできるので、水平状態と垂直状態でのロックの可否を自由に選択できる。
したがって、上記の説明では、水平ロック及び垂直ロック可能なものについて説明したが、ロック可否の態様は上記のものに限られず、以下の態様を取り得る。
この点を、図18に基づいて詳細に説明する。
図18(a)は図7及び図10と同様に水平ロック溝53及び垂直ロック溝55の両方を形成し、水平ロック及び垂直ロックのいずれをも可能にしたものである。
また、図18(b)は垂直ロック溝55のみを形成し垂直ロックのみ可能にしたもの、図18(c)は水平ロック溝53のみを形成し水平ロックのみを可能にしたもの、図18(d)はいずれのロック溝も形成せずに水平ロック及び垂直ロックの両方ができないものをそれぞれ示している。なお、図18において、ロックピン45の頭部45aの移動範囲を両矢印で示している。
例えば、手が不自由なため、肘掛け7のロック解除操作がしづらい使用者であれば、肘掛け7を水平ロック不可にしておくことで、ロック解除操作不要であるため該使用者は肘掛け7を容易に跳ね上げることができる。
また、使用者の障害が大きい場合であって、ロック解除を介護者が行う場合には、肘掛け7の水平状態、垂直状態を問わずロックできるようにすることで、使用者の安全に資することができる。
このようにロック可否の態様を、使用者の使用態様、例えば使用者の操作の可否、ロック解除操作を行う者が介護者なのか要介護者なのか等に合わせて、最適なものに選択できるので、便宜性と安全性を兼ね備えたポータブルトイレを実現できる。
1 ポータブルトイレ
2 トイレ本体
3 脚部
5 背もたれ
7 肘掛け
9 便器
11 便座
13 蓋体
15 支持体
17 縦片部
17a 縦片部側ボルト孔
19 ベース部材
21 肘掛け本体
23 ボルト
25 肘掛けフレーム
25a 軸穴
25b 長穴
27 カバー体
29 回動軸
29a 雄ネジ部
31 ストッパー部材
31a 基部
31b 受け部材
33 ボルト孔
35 ワッシャー
37 ナット
41 操作片
43 応力伝達バー
45 ロックピン
45a 頭部
45b 軸部
47 バネ
49 反力受け部材
51 ガイド片
51a ガイド面
53 水平ロック溝
55 垂直ロック溝
57 水平ロック溝形成部材
59 垂直ロック溝形成部材
61 操作部
63 挿入部
65 応力伝達バー取付部
65a 取付溝
67 バネ取付部
69 連結部
71 ロックピン取付部
71a ロックピン挿入孔
73 スナップリング
75 鍔部
77 反力受け部
77a 凸部

Claims (4)

  1. 便器及びこれを支持する支持体を有するポータブルトイレの肘掛け構造であって、
    後端側が前記支持体に回動可能に取り付けられた肘掛けと、
    該肘掛けの先端側に設けられ、該肘掛けの軸線方向に押し込むように操作する操作片と、一端側が該操作片に連結され他端側にロックピンが設けられると共に前記肘掛けの軸線方向に移動可能に設けられた応力伝達バーと、
    該応力伝達バー及び前記操作片を操作時に肘掛けの先端側に向けて付勢する付勢手段と、
    イレ本体側に設けられて、前記肘掛けが略水平状態のときに前記ロックピンが係止する水平状態係止部とを備え、
    前記肘掛けが水平状態のときに前記ロックピンが前記水平状態係止部に係止して前記肘掛けの回動がロックされ、前記操作片を押し込むことで、前記ロックピンの係止が解除されて前記肘掛けの回動が可能になるようにし
    前記水平状態係止部は、前記ロックピンの先端部が係止可能なロック溝からなり、該ロック溝の溝深さを調整できるようにして、前記ロックピンのロック可否を変更できるようにしたことを特徴とするポータブルトイレの肘掛け構造。
  2. 前記肘掛けが跳ね上げられて略垂直状態になったときに前記ロックピンが係止する垂直状態係止部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のポータブルトイレの肘掛け構造。
  3. 前記垂直状態係止部は、前記ロックピンの先端部が係止可能なロック溝からなり、該ロック溝の溝深さを調整できるようにして、前記ロックピンのロック可否を変更できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のポータブルトイレの肘掛け構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポータブルトイレの肘掛け構造を備えたことを特徴とするポータブルトイレ。
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