JP6499543B2 - ポータブルトイレ - Google Patents

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Description

本発明はポータブルトイレに関する。特に、ポータブルトイレの肘掛けの新規構造を提案する。
特開2005−110807号公報、特開2005−137873号公報および特開2013−94179号公報には、それぞれポータブルトイレの肘掛けの構造が提案されている。特開2005―110807号公報には、肘掛部材の後端部をヒンジで取り付けることによって上方に回動可能とし、肘掛使用姿勢においてボルトで固定する構造が開示されている。特開2005−137873号公報には、肘掛部材の基端部にピンを刺して肘掛使用姿勢で固定する構造が取られている。特開2013−94179号公報には、肘掛部材の先端部で操作可能な構造が開示されている。
特開2005−110807号公報 特開2005−137873号公報 特開2013−94179号公報
上述した特許文献に開示されているように、ポータブルトイレは、要介護者が使用者となる場合が多く、肘掛けは、上方へ上げられる構造が採用されている。例えば、片手が麻痺している使用者にとって簡単な操作で肘掛けを上げることができるとともに、肘掛けを使用する際の状態へも簡単な操作で戻せることが望ましい。
ここで提案されるポータブルトイレは、便器本体と、肘掛基材と、肘掛部材と、可動機構と、ロック機構とを備えている。肘掛基材は、便器本体の側部に配置されている。肘掛部材は、可動機構を介在させて肘掛基材に取り付けられている。可動機構は、予め定められた肘掛使用姿勢と肘掛解放姿勢とに肘掛部材を動かす機構である。ロック機構は、肘掛部材と肘掛基材とのうち何れか一方の部材に設けられた係合部と、肘掛部材と肘掛基材とのうち他方の部材に設けられた被係合部とを有している。係合部は、肘掛使用姿勢において前後方向に移動可能であり、当該係合部が前後方向の片側に移動したときに被係合部に係合し、反対側に移動したときに被係合部から離れる。かかるポータブルトイレによれば、肘掛使用姿勢と肘掛解放姿勢とで肘掛部材の操作が容易になる。
肘掛使用姿勢では、肘掛部材は、肘掛基材の上部に配置され、かつ、肘掛基材から前方に延びていてもよい。この場合、係合部と被係合部とのうち何れか一方は、肘掛部材の下部に設けられており、係合部と被係合部とのうち他方は、肘掛基材の上部に設けられていてもよい。
可動機構は、肘掛部材の後端部を支点として、肘掛基材に対して肘掛部材を回動させる機構であってもよい。この場合、係合部と被係合部とのうち何れか一方は、肘掛部材の下部に設けられており、係合部と被係合部とのうち他方は、肘掛基材の上部の前部に設けられているとよい。
係合部は、被係合部に係合する係合突部を有する爪体と、爪体を弾性的に押す弾性部材と、係合突部の突出量を予め定められた突出量に規制する規制部とを備えていてもよい。また、爪体を操作する操作部を備えていてもよい。また、可動機構は、肘掛部材の後部を支点として肘掛部材を上方に回動させる回動機構を有していてもよく、この場合、操作部は、肘掛部材の下側に設けられていてもよい。
また、係合突部と被係合部とのうち少なくとも何れか一方は、肘掛解放姿勢から肘掛使用姿勢に向けて肘掛部材を移動させる際に、係合突部と被係合部とが当たる部位には、肘掛部材の移動方向に対して傾斜した傾斜部を有していてもよい。また、係合部が前記被係合部に係合した状態または係合部が被係合部から離脱した状態で、係合部を保持する保持部材を備えていてもよい。また、肘掛基材の上部側面に段差が設けられていてもよい。
図1は、ポータブルトイレ10の左側面図である。 図2は、ポータブルトイレ10の斜視図である。 図3は、肘掛基材12の正面図である。 図4は、被係合部材61を示す斜視図である。 図5は、肘掛部材13の底面図である。 図6は、肘掛部材13に係合部材81が取り付けられた部位の断面図である。 図7は、係合部材81の平面図である。 図8は、外枠82の平面図である。 図9は、肘掛解放姿勢から肘掛使用姿勢へ移行する際の中間段階を示す断面図である。 図10は、肘掛使用姿勢の断面図である。 図11は、係合突部83aが外枠82内に引っ込んだ状態を示す断面図である。 図12は、肘掛基材12と肘掛部材13の変形例を示す斜視図である。 図13は、肘掛基材12と肘掛部材13の変形例を示す斜視図である。
以下、ここで提案されるポータブルトイレを図面に基づいて説明する。各図において同じ作用を奏する部材や部位には、同じ符号を付し、適宜に重複する説明を省略している。ここでは、説明の便宜上、ポータブルトイレに対して適宜に、前後左右の方向を設定する。図面上、前をF、後をB、左をL、右をR、上をU、下をDと表す。ここでは、ポータブルトイレに座る使用者の通常の姿勢を基準に、使用者の前方を前、後方を後とし、左右および上下が定められている。
〈ポータブルトイレ10〉
図1は、ポータブルトイレ10の左側面図である。図2は、ポータブルトイレ10の斜視図である。ポータブルトイレ10は、図1に示すように、便器本体11と、肘掛基材12と、肘掛部材13と、可動機構14と、ロック機構15とを備えている。
〈便器本体11〉
便器本体11には、図2に示すように、バケツ42(汚物受けとも称されうる)と、便座46とが配置されている。この実施形態では、ポータブルトイレ10の便器本体11は、木製の枠体40を備えており、家具調ポータブルトイレとも称される。枠体40は、木製の部品が箱状に組み合わされており、プラスチック製のバケツ42と、トレイ44と、便座46と、蓋48と、背もたれ50とが配置されている。なお、図2では、片側(左側)の肘掛部材13、蓋48および便座46が順に上げられた状態が図示されている。蓋48は、図1および図2では、背もたれ50の後に配置されているが、背もたれ50の前に配置され、便座46の上を覆うことができる。
〈肘掛基材12、肘掛部材13〉
肘掛基材12は、便器本体11の側部に配置されている。この実施形態では、肘掛基材12は、略矩形の板状の部材であり、便器本体11の枠体40の側面に、ボルト21によって取り付けられている。肘掛基材12の上面には、肘掛部材13が取り付けられている。肘掛部材13は、細長い板状の部材である。肘掛部材13は、可動機構14を介在させて肘掛基材12に取り付けられている。この実施形態では、肘掛基材12の上部側面に段差23が設けられている。具体的には、図3は、肘掛基材12の正面図である。肘掛基材12の上縁の外側には、図3に示すように、段差23を設けるため、補助材23aが取り付けられている。かかる段差23は、使用者や介助者が肘掛基材12の上縁を持つときに、指が掛かる部位になり、ベッドからポータブルトイレ10への移乗の際に使用される。
〈可動機構14〉
この実施形態では、可動機構14は、肘掛基材12の上面の後端部に設けられている。可動機構14は、ヒンジ22で構成されている。肘掛部材13の後端部がヒンジ22を介して、肘掛基材12の上面の後端部に取り付けられている。肘掛部材13は、図2に示すように、肘掛基材12の後部のヒンジ22を支点として上方に回動する。
この実施形態では、肘掛部材13は、可動機構14としてのヒンジ22によって、肘掛基材12の上面に載せられた肘掛使用姿勢(図1参照)と、ヒンジ22を基点にして上方に上げられた肘掛解放姿勢(図2参照)とが予め用意されている。この実施形態では、肘掛使用姿勢では、肘掛部材13は、肘掛基材12の上部に配置され、かつ、肘掛基材12から前方に延びている。この実施形態では、肘掛部材13の下面(裏面)には、窪み13aが設けられている。
〈ロック機構15〉
ロック機構15は、肘掛基材12と肘掛部材13とのうち何れか一方の部材に係合部80を有し、他方の部材に被係合部60を有している。係合部80は、図1に示されているように、肘掛使用姿勢において前後方向に移動可能である。そして、当該係合部80が前後方向の片側に移動したときに被係合部60に係合し、反対側に移動したときに被係合部60から離れる。
この実施形態では、図1に示すように、肘掛使用姿勢では、肘掛部材13は、肘掛基材12の上部に配置され、かつ肘掛基材12から前方に延びている。係合部80と被係合部60とのうち何れか一方は、肘掛部材13の下部に設けられている。係合部80と被係合部60とのうち他方は、肘掛基材12の上部に設けられているとよい。
〈被係合部60、被係合部材61〉
この実施形態では、被係合部60を有する被係合部材61が、肘掛基材12に取り付けられている。被係合部材61は、図2に示すように、肘掛基材12の上面の前部に取り付けられている。図4は、被係合部材61を示す斜視図である。この実施形態では、被係合部材61は、前側の先端に窪み62が設けられている。窪み62は、被係合部材61の前側の先端において後方に向けて窪んでいる。窪み62の周りの上部および左右両側には、それぞれ壁62aが設けられている。窪み62の上部における、被係合部材61の前部上面62a1は、前方へ向かうにつれて下方に低くなるように傾斜している。また、被係合部材61の上面には、上方に突出した突部63を備えている。突部63は、図1に示すように、肘掛部材13を肘掛使用姿勢にした場合に、肘掛部材13の下面(裏面)の窪み13aに嵌まる。肘掛使用姿勢において突部63と窪み13aとが係合しているので、肘掛部材13が左右方向に力が作用しても、肘掛部材13ががたつきにくく、ヒンジ22に大きな力が作用するのを防止できる。
〈係合部80〉
肘掛部材13には、図2に示すように、係合部80を構成する係合部材81が取り付けられている。この実施形態では、係合部材81は、肘掛部材13の裏面(下面)に取り付けられている。図5は、左側の肘掛部材13の裏面(下面)を示す肘掛部材13の底面図である。図6は、肘掛部材13に係合部材81が取り付けられた部位の断面図である。図7は、係合部材81の平面図である。図8は、外枠82の平面図である。係合部材81は、図6および図7に示すように、外枠82と、爪体83と、弾性部材としてのバネ84と、ストッパ85とを備えている。ここで、係合部材81を構成する各部材について、特段言及されない限りにおいて、図1に示されている肘掛使用姿勢で前後左右上下の各方向が規定されている。
〈外枠82〉
外枠82は、図8に示すように、内部に空洞82aを有する枠体である。この実施形態では、肘掛部材13の裏面に取り付けられる上側は開口している。内部の空洞82aは、前後方向に沿って所要の空間を有しており、爪体83が収容される。外枠82は、前後方向に沿って爪体83を案内するガイドとして機能する。外枠82の前後には、それぞれビス孔82cが形成されている。外枠82の底部は、前後方向に沿って予め定められた幅で開口82dを有している。開口82dは、左右方向に予め定められた幅で、前後方向に長く延びている。外枠82の空洞82aの前部には、バネ座82eが設けられている。外枠82に対して前部と後部にそれぞれ止め座82f、82gが設けられている。止め座82f、82gは、外枠82の側面に設けられている。また、外枠82の前面は、開口82hを有している。外枠82の空洞82aには、図7に示すように、爪体83およびバネ84が収容される。外枠82の上縁は、図6に示すように、肘掛部材13の裏面に重ね合わされ、ビス孔82cにビス86が取り付けられる。このようにして、外枠82、爪体83およびバネ84のアッセンブリは、肘掛部材13に取り付けられる。
〈爪体83〉
爪体83は、被係合部60に係合する係合突部83aを有している。この実施形態では、爪体83は、外枠82の空洞82aに収容されており、前後方向に沿って動く。係合突部83aは、爪体83の後部に設けられており、後方に突出している。爪体83は、図7に示すように、バネ84を収容する収容空間83bを備えている。収容空間83bは、前方が解放されている。収容空間83bの後部には、バネ座83b1が設けられている。爪体83は、図6および図7に示すように、外枠82の空洞82aに収容される。爪体83の係合突部83aは、外枠82の後面の開口82hに装着される。爪体83の底部には、下方に突出した段差部83cと、操作部としてのレバー83dとが設けられている。段差部83cは、外枠82の底部の開口82dに装着されている。レバー83dは、開口82dに装着された段差部83cから下方に延びている。
〈バネ84〉
弾性部材としてのバネ84は、爪体83を弾性的に押す部材である。この実施形態では、バネ84は、コイル状であり、爪体83の収容空間83bの後部に設けられたバネ座83b1と、外枠82の空洞82aの前部に設けられたバネ座82eとの間に、圧縮された状態で装着されている。バネ84は、弾性反力によって、外枠82に対して爪体83を後方へ押している。バネ84の作用によって、外枠82の空洞82aに収容された爪体83の係合突部83aは、外枠82の前面の開口82hから突出する。爪体83の係合突部83aの周り83a1は、外枠82の開口82hの周りに設けられる規制部82h1に当たっている。これらの規制部82h1は、係合突部83aの突出量を規制する部位として機能する。
爪体83の段差部83cは、左右方向において外枠82の開口82dに装着されうる幅を有しているが、前後方向において開口82dよりも短い。図6に示すように、爪体83はバネ84によって後方に押されており、爪体83の段差部83cは、外枠82の開口82dの後部に押されている。操作部としてのレバー83dは、段差部83cから下方に突出している。レバー83dを前方へ操作することによって、爪体83は外枠82に対して前方に移動し、外枠82の後面の開口82hから突出した係合突部83aが外枠82内へ引っ込む。ここで、爪体83の段差部83cが、外枠82の開口82dに装着され、左右方向において開口82dの縁にガイドされるので、レバー83dが前後方向にスムーズに動く。
肘掛部材13が上方へ回動された肘掛解放姿勢(図2参照)では、係合突部83aは、図6に示すように、外枠82の後面の開口82hから突出している。図9は、肘掛解放姿勢から肘掛使用姿勢へ移行する際の中間段階を示している。図10は、肘掛使用姿勢を示す断面図である。肘掛解放姿勢から肘掛部材13を下方へ回動させると、図9に示すように、係合突部83aは、肘掛基材12の上部に取り付けられた被係合部材61の前部上面62a1に当たる。被係合部材61の前部上面62a1は、前方へ向かうにつれて下方に低くなるように傾斜している。このため、係合突部83aが前部上面62a1に当たった状態で、肘掛部材13をさらに押し下げると、被係合部材61の前部上面62a1の傾斜に沿って係合突部83aが外枠82内に引っ込みつつ、当該前部上面62a1の傾斜を乗り越える。係合突部83aは、前部上面62a1を乗り越えるとバネ84の作用によって開口82hから再び突出し、図10に示すように、窪み62に収まる。
このように、このポータブルトイレ10では、肘掛解放姿勢から肘掛部材13を下方(前方)に回動させ、肘掛部材13を押し下げることによって肘掛部材13を肘掛使用姿勢に移行できる。この際、肘掛部材13に取り付けられた係合部材81の係合突部83aが、被係合部材61の窪み62に嵌まり、肘掛部材13が肘掛使用姿勢で保持される。
また、図11は、レバー83dを後方へ操作し、係合突部83aを外枠82内に引っ込めた状態を示している。図11に示すように、レバー83dを操作して、係合突部83aを引っ込めることによって、係合突部83aが被係合部材61の窪み62から離脱し、肘掛部材13を上方(後方)へ回動させることができるようになる。
〈ストッパ85〉
ストッパ85は、外枠82に装着される。図6に示す形態では、ストッパ85は、後方に突出する爪体83に干渉しないように、外枠82の前側に配置されている。図11では、外枠82に装着された爪体83のレバーを、バネ84に抗して前方に押して、係合突部83aを外枠82内に引っ込ませた状態である。ストッパ85は、外枠82の開口82dの後部に装着されている。このとき、ストッパ85の裏面(上面)に設けられた突部85aが、外枠82の開口82dにおいて、爪体83の段差部83cの後方に嵌まる。このため、ストッパ85の突部85aが、爪体83の段差部83cの後縁に当たって、爪体83が後方に移動するのが規制され、係合突部83aが外枠82の後面の開口82hから後方に突出するのが防止できる。この状態では、肘掛部材13は、係合突部83aが被係合部60に干渉することなく、上方(後方)に回動させることができる。
以上のとおり、このポータブルトイレ10は、便器本体11と、肘掛基材12と、肘掛部材13と、可動機構14と、ロック機構15とを備えている。
肘掛基材12は、便器本体11の側部に配置されている。肘掛部材13は、可動機構14を介在させて肘掛基材12に取り付けられている。可動機構14は、予め定められた肘掛使用姿勢(図1参照)と肘掛解放姿勢(図2参照)とに肘掛部材13を動かす機構である。ロック機構15は、肘掛部材13と肘掛基材12とのうち何れか一方の部材に係合部80を有しており、他方の部材に被係合部60を有している。具体的には、この実施形態では、肘掛部材13に係合部80としての係合突部83aを有しており、肘掛基材12に被係合部60として被係合部材61の窪み62を有している。係合部80としての係合突部83aは、肘掛使用姿勢において前後方向に移動可能であり、当該係合部80が前後方向の片側に移動したときに被係合部60に係合し、反対側に移動したときに被係合部60から離れる。
このポータブルトイレ10によれば、ロック機構15によって、肘掛基材12と肘掛部材13との係合と、係合解除とを切り替えることができ、肘掛使用姿勢と肘掛解放姿勢との変更作業が容易に行える。
肘掛使用姿勢では、肘掛部材13は、肘掛基材12の上部に配置され、かつ、肘掛基材12から前方に延びている。上述した実施形態では、係合部80は、肘掛部材13の下部に設けられている。被係合部60は、肘掛基材12の上部に設けられている。このため、使用者は、肘掛部材13の下部で係合部80と被係合部60の係合を解除しつつ、肘掛部材13を上方へ回動させることができ、片手で肘掛部材13を回動させる操作ができる。なお、この観点において係合部80と被係合部60とのうち何れか一方が、肘掛部材13の下部に設けられているとよく、係合部80と被係合部60とのうち他方が、肘掛基材12の上部に設けられているとよい。上述した実施形態では、係合部80が肘掛部材13の下部に設けられており、かつ、被係合部60が肘掛基材12の上部に設けられているが、この形態に限定されない。
また、係合部80は、被係合部60に係合する係合突部83aを有する爪体83と、爪体83を弾性的に押すバネ84(弾性部材)と、係合突部83aの突出量を予め定められた突出量に規制する規制部82h1とを備えている。この場合、係合突部83aを有する爪体83が、バネ84によって一方に弾性的に押されているので、バネ84に押される方向とは反対の方向に爪体83を操作するとよく、操作が容易である。係合部80は、爪体83を操作する操作部(上述した実施形態では、レバー83d)を備えているとよい。操作部を備えていることによって、爪体83の操作が容易になる。上述した実施形態では操作部として、レバー83dを例示したが、操作部の形態は、図示された形態に限定されず、爪体83が操作できる構造であればよい。
可動機構14は、例えば、肘掛部材13の後部を支点として肘掛部材13を上方に回動させる回動機構を有しているとよい。上述した実施形態では、可動機構14は、ヒンジ22である。操作部としてのレバー83dは、肘掛部材13の下側に設けられている。この場合、肘掛部材13の下側で操作部としてのレバー83dを操作し、係合部80と被係合部60との係合を解除し、肘掛部材13を上方に持ち上げることによって、肘掛部材13を回動させることができる。このため、使用者は、片手でレバー83dを操作し、肘掛部材13を回動させることができる。例えば、使用者が怪我や麻痺などによって片手しか使えないような場合でも、肘掛部材13を操作できる。なお、肘掛部材13を回動させる方向は、上述した実施形態では上方であるが、可動機構14の構造によって定まる。したがって、可動機構14の構造によっては上方に限らず、例えば、左右方向あるいは下方でもよい。また、係合部80と被係合部60とのうち何れか一方の部材が、肘掛部材13の下部に設けられているとよい。係合部80と被係合部60とのうち他方の部材が、肘掛基材12の上部の前部に設けられている。つまり、肘掛部材13の後端部を支点として回動する場合には、肘掛部材13の上部の前部に係合部80を設けることによって、肘掛部材13に力が作用したときに、係合部80に作用する力が小さく抑えられる。
係合突部83aと被係合部60とのうち少なくとも何れか一方は、肘掛解放姿勢から肘掛使用姿勢に向けて肘掛部材13を移動させる際に、係合突部83aと被係合部60とが当たる部位に、肘掛部材13が移動する方向に対して傾斜した傾斜部を有している。上述した実施形態では、傾斜部は、被係合部60に設けられている。つまり、係合突部83aと被係合部60とが当たる部位として、被係合部材61の前部上面62a1に傾斜面が設けられている。そして、係合突部83aが前部上面62a1に当たった状態で、肘掛部材13をさらに押し下げると、被係合部材61の前部上面62a1の傾斜に沿って係合突部83aが外枠82内に引っ込みつつ、当該前部上面62a1の傾斜を乗り越え、図10に示すように、窪み62に収まる。このように、係合突部83aと被係合部60とが当たる部位に、肘掛部材13が移動する方向に対して傾斜した傾斜部を有している場合には、肘掛部材13を押し下げることによって、肘掛部材13を肘掛使用姿勢にできる。
便器本体11は、上述のように木製の枠体40を有しているとよい。この場合、肘掛基材12は、当該枠体40に取り付けられている。肘掛基材12は、肘掛部材13に作用する力を支持する。肘掛基材12を木製の枠体40に取り付ける構造においてねじ止めなど種々の手段を採用でき、所要の強度を確保できる。なお、上述した実施形態では、枠体40は木製であるが、枠体40は、必ずしも木製でなくてもよい。また、肘掛基材12は、便器本体11の側部において高さ変更可能に取り付けられているとよい。また、係合部80が被係合部60に係合した状態または係合部80が被係合部60から離脱した状態で、係合部80を保持する保持部材を備えていてもよい。上述した形態は、保持部材としてストッパ85を備えている。
つまり、ストッパ85は、図11に示すように、外枠82の開口82dにおいて、爪体83の段差部83cの後方に嵌められることによって、バネ84の機能が制限され、爪体83が外枠82に対して空洞82aの前寄りに保持される。つまり、係合部80が被係合部60から離脱した状態で保持される。この場合、肘掛部材13は、肘掛基材12に対して上方に回動自在になる。肘掛使用姿勢にしたり肘掛解放姿勢にしたり、肘掛部材13の姿勢が頻繁に変更されるような場合には、このように係合部80が被係合部60から離脱した状態で保持できると便利である。
また、ストッパ85は、取り付け位置によって、係合部80が被係合部60に係合した状態を保持することもできる。例えば、図示は省略するが、図10に示されているように、爪体83が後方に押されている状態で、爪体83のレバーの前側に、ストッパ85を装着することで、爪体83が前方に移動できないようにしてもよい。これにより、係合部80が被係合部60に係合した状態に保持することができる。なお、係合部材81にバネ84が内装されていなくてもよい。例えば、係合突部83aが開口82hから突出した状態と、係合突部83aが外枠82内に引っ込んだ状態とが、操作部で操作される形態としてもよい。この場合には、上述したストッパ85は、特に必須の構成ではない。
肘掛基材12の上部側面に段差23(図3参照)が設けられている。かかる段差23は、肘掛解放姿勢において、使用者や介助者が肘掛基材12の上縁をつかむ際につかみやすくなり、ポータブルトイレ10への移乗作業が容易になる。
図12および図13は、肘掛基材12と肘掛部材13の係合部80と被係合部60の変形例を例示している。図12および図13では、便器本体11に対して左側に取り付けられる肘掛基材12および肘掛部材13が図示されている。
図12に示すように、ロック機構15の係合部80は、肘掛基材12に取り付けられていてもよく、被係合部60は肘掛部材13に取り付けられていてもよい。図12に示された形態では、係合部80は、肘掛基材12の外側の側面に設けられている。係合部80は、前方に突出する係合突部83aを備えている。係合突部83aを操作する操作部としてのレバー83dが外方に向けて突出している。肘掛部材13の下面には、被係合部60として係合突部83aが嵌まる孔64を有する被係合部材61が取り付けられている。孔64は、図12において明示されていないが、被係合部材61の後面において肘掛部材13の後方に向けて開口している。この実施形態では、係合部80は、バネを内装し、肘掛基材12に対して肘掛部材13を肘掛使用姿勢に移行する際に、バネの作用によって係合突部83aが被係合部材61の後部に当たって一度引っ込み、被係合部材61の孔64に嵌まる構造を備えていてもよい。このように、ロック機構15の係合部80は、肘掛使用姿勢において前後方向に移動可能であり、当該係合部80が前方に移動したときに被係合部60に係合し、後方に移動したときに被係合部60から離れる構造としてもよい。また、係合部80は、バネを内装せず、レバー83dによって、係合突部83aを操作し、係合部80と被係合部60の係合を操作してもよい。
また、図13に示すように、肘掛基材12の上縁の前部にロック機構15の係合部80を設け、肘掛部材13の下面に被係合部60を設けてもよい。図13に示す形態では、係合部80を構成する係合部材81は、係合突部83aが前方に突出し、係合突部83aを操作する操作部としてのレバー83dが上方に突出している。肘掛部材13の下面には、被係合部60として係合突部83aが嵌まる孔64を有する被係合部材61が取り付けられている。また、肘掛部材13には、レバー83dが露出するように、孔13bが形成されている。この場合もレバー83dを操作することによって、肘掛基材12と肘掛部材13との係合を解除することができる。
以上、ここで提案されるポータブルトイレの実施の形態について、種々説明したが、本発明にかかるポータブルトイレは、上述した実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施の形態では、ポータブルトイレは、いわゆる家具調ポータブルトイレであるが、ポータブルトイレの肘掛基材、肘掛部材、係合部および被係合部は、特に言及されない限りにおいて種々変更が可能である。
本発明は、上述したようにポータブルトイレを提供するものであり、産業上利用可能である。
10 ポータブルトイレ
11 便器本体
12 肘掛基材
13 肘掛部材
13a 窪み
13b 孔
14 可動機構
15 ロック機構
21 ボルト
22 ヒンジ
23 段差
23a 補助材
40 枠体
42 バケツ
44 トレイ
46 便座
48 蓋
50 背もたれ
60 被係合部
61 被係合部材
62 窪み
62a 壁
62a1 前部上面
63 突部
64 孔
80 係合部
81 係合部材
82 外枠
82a 空洞
82b 上縁
82c ビス孔
82d 開口
82e バネ座
82f、82g 止め座
82h 開口
82h1 規制部
83 爪体
83a 係合突部
83a1 係合突部の周り
83b 収容空間
83b1 バネ座
83c 段差部
83d レバー
84 バネ
85 ストッパ
85a 突部

Claims (7)

  1. 便器本体と、肘掛基材と、肘掛部材と、可動機構と、ロック機構と
    を備え、
    前記肘掛基材は、前記便器本体の側部に配置されており、
    前記肘掛部材は、前記可動機構を介在させて前記肘掛基材に取り付けられており、
    前記可動機構は、
    予め定められた肘掛使用姿勢と肘掛解放姿勢とに前記肘掛部材を動かす機構であり、
    前記ロック機構は、
    前記肘掛部材と前記肘掛基材とのうち何れか一方の部材に設けられた係合部と、
    前記肘掛部材と前記肘掛基材とのうち他方の部材に設けられた被係合部と
    を有し、
    前記肘掛使用姿勢では、
    前記肘掛部材は、前記肘掛基材の上部に配置され、かつ、前記肘掛基材から前方に延びており、
    前記係合部と前記被係合部とのうち何れか一方は、前記肘掛部材の下部に設けられており、
    前記係合部と前記被係合部とのうち他方は、前記肘掛基材の上部に設けられており、
    前記係合部は、
    前記被係合部に係合する係合突部を有する爪体と、
    前記爪体を弾性的に押す弾性部材と、
    前記係合突部の突出量を予め定められた突出量に規制する規制部と
    を備え、
    前記爪体は、前記肘掛使用姿勢において前後方向に移動可能であり、当該爪体が前記前後方向の片側に移動したときに前記被係合部に係合し、反対側に移動したときに前記被係合部から離れる、
    ポータブルトイレ。
  2. 前記可動機構は、前記肘掛部材の後端部を支点として、前記肘掛基材に対して前記肘掛部材を回動させる機構であり、
    前記係合部と前記被係合部とのうち何れか一方は、前記肘掛部材の下部に設けられており、
    前記係合部と前記被係合部とのうち他方は、前記肘掛基材の上部の前部に設けられている、請求項に記載されたポータブルトイレ。
  3. 前記爪体を操作する操作部を備えた、請求項1または2に記載されたポータブルトイレ。
  4. 前記可動機構は、前記肘掛部材の後部を支点として前記肘掛部材を上方に回動させる回動機構を有しており、
    前記操作部は、前記肘掛部材の下側に設けられた請求項に記載されたポータブルトイレ。
  5. 前記係合突部と前記被係合部とのうち少なくとも何れか一方は、前記肘掛解放姿勢から前記肘掛使用姿勢に向けて前記肘掛部材を移動させる際に、前記係合突部と前記被係合部とが当たる部位には、前記肘掛部材の移動方向に対して傾斜した傾斜部を有している、請求項1から4までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
  6. 前記係合部が前記被係合部に係合した状態または前記係合部が前記被係合部から離脱した状態で、前記係合部を保持する保持部材を備えた、請求項1からまでの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
  7. 前記肘掛基材の上部側面に段差が設けられている、請求項1からまでの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
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