JP6522729B2 - ヘッドレスト - Google Patents

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JP6522729B2 JP2017253146A JP2017253146A JP6522729B2 JP 6522729 B2 JP6522729 B2 JP 6522729B2 JP 2017253146 A JP2017253146 A JP 2017253146A JP 2017253146 A JP2017253146 A JP 2017253146A JP 6522729 B2 JP6522729 B2 JP 6522729B2
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Description

本発明は、ヘッドレストに関する。
シートのヘッドレストにより得られる快適性や安全性は、ヘッドレストがシートの使用者の頭部に対して適切な位置であることが重要となる。そこで、ヘッドレストピラーによるヘッドレストの高さ調整だけでなく、前後方向の位置も調整できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなヘッドレストによれば、複数のギア歯を有する被係合部としてのラチェット部と、複数のギア歯に段階的に噛み合って係合するロック部材との構造を利用して、ヘッドレストの前後方向の位置を段階的に調整し、これによって、シート使用者の快適性や安全性を向上させている。
特開2012−250646号公報
ところで、特許文献1に記載のヘッドレストにおいては、左右のヘッドレストピラー間の中央部に被係合部が配置されており、その箇所で被係合部とロック部材とが係合している。しかしながら、ヘッドレストの動作を考慮した場合、より安定した状態で被係合部とロック部材とを係合させたいという要望があった。
本発明の課題は、被係合部とロック部材との係合状態における安定性を向上させることができるヘッドレストを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、互いに離間する左右のヘッドレストピラーと、
前記ヘッドレストピラーに設けられる固定側部材と、
可動機構を介して前記固定側部材に連結され、当該固定側部材に対して前後方向に移動可能とされた可動側部材と、
前記固定側部材に対する前記可動側部材の前後方向への移動をロックおよびロック解除する前後ロック機構と、
前記固定側部材を、前記左右のヘッドレストピラーに対して上下方向の複数の位置でロックおよびロック解除する上下ロック機構と、を備えており、
前記前後ロック機構は、
前記左右のヘッドレストピラーよりも幅方向外側にそれぞれ配置される複数の被係合部と、
前記複数の被係合部にそれぞれ係合して前記可動側部材の移動をロックする複数の係合部を有するロック部材と、
前記可動側部材に回動自在に保持されるとともに前記ロック部材を操作する回動操作部材と、を備えており、
前記上下ロック機構は、
前記ヘッドレストピラー側に押し込まれることによって前記固定側部材の上下方向への移動のロックを解除する上下ロック部材と、
前記上下ロック部材を操作する前記回動操作部材と、を備えており、
前記回動操作部材は、
前記ロック部材による前記可動側部材の前後方向への移動のロックを解除するための第一操作部と、
前記上下ロック部材による前記可動側部材の上下方向への移動のロックを解除するための第二操作部と、を有しており、
前記第二操作部が左右方向へ回転して前記固定側部材の上下方向への移動のロックを解除したときに前記第一操作部が上下方向へ回転して前記可動側部材の前後方向への移動のロックを解除することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記第一操作部は、前記ロック部材に対して上下方向においてオーバーラップしていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のヘッドレストにおいて、前記可動側部材に設けられ、かつ、前記回動操作部材を介して、前記前後ロック機構によって前後方向への移動がロックされた状態の前記可動側部材のロックの解除と、前記上下ロック機構によって上下方向への移動がロックされた状態の前記固定側部材のロックの解除を同時に操作するための操作部を更に備えており、
前記第一操作部の左右方向における外側端部及び前記第二操作部の左右方向における外側端部は、前記ロック部材の左右方向における外側端部と前記操作部の左右方向における内側端部との間に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、前記第一操作部と前記第二操作部は一体形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、前記第一操作部における前後方向の長さは、前記ロック部材における前後方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、前記第二操作部の左右方向における外側端部は、前記第一操作部の左右方向における外側端部よりも左右方向外側に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、前記回動操作部材は、前記第一操作部を、前記ロック部材による前記可動側部材の前後方向への移動をロック解除する方向に回転させたときに、前記第一操作部を元の位置に戻す方向に付勢する付勢部材を更に有しており、
前記第一操作部は、前記付勢部材と当接していることを特徴とする。
発明によれば、前記可動側部材の前後方向への移動におけるロックおよびロック解除を、前記左右のヘッドレストピラーよりも幅方向外側で行うことができる。これによって、前記複数の被係合部と前記ロック部材との係合状態における安定性を向上させることができる
ヘッドレストを示す斜視図である。 ヘッドレストの内部機構を示す斜視図である。 前側カバーを装着した状態のヘッドレストを示す斜視図である。 後側カバーを装着した状態のヘッドレストを示す斜視図である。 前側カバーの後面側および被係合部を示す斜視図である。 後側カバーの前面側および被係合部を示す斜視図である。 ヘッドレストを示す平断面図である。 ロック部材および緩衝部材を示す斜視図である。 ヘッドレストの内部機構を示す正面図である。 Xリンク機構の中央交差部の構造を示す概略図である。 接続部材の取り付け例を示す概略図である。 ヘッドレストの内部機構を示す側断面図である。 ヘッドレストの内部機構を示す平面視側からの斜視図である。 表皮材の取り付け例を示す断面図である。 動作前のヘッドレストの内部機構を示す側面図である。 動作後のヘッドレストの内部機構を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態のヘッドレスト1は、図1〜図16に示すように、互いに離間する左右一対のヘッドレストピラー2,2と、左右一対のホルダー部3,3と、固定側部材4と、可動側部材5と、可動機構と、前後ロック機構と、上下ロック機構と、操作部9と、を備える。また、当該ヘッドレスト1は、周囲に設けられるクッションパッド100や表皮材110も含んで構成されている。
そして、当該ヘッドレスト1は車両用シートのシートバックの上端部に装着される。
なお、本実施の形態における前後上下左右の方向は、車両用シートおよび車両の方向に即したものとなっている。
前記左右のホルダー部3,3は、前記シートバックの骨組みとなるシートバックフレームに取り付けられるものである。
前記左右のヘッドレストピラー2,2は、前記ヘッドレスト1の下方に延出して設けられ、前記左右のホルダー部3,3によって保持される。すなわち、前記ヘッドレスト1は、前記左右のヘッドレストピラー2,2および前記左右のホルダー部3,3を介して前記シートバックフレームに取り付けられている。
なお、前記左右のヘッドレストピラー2,2は同径に設定されており、当該左右のヘッドレストピラー2,2の少なくとも一方には、長さ方向に間隔をあけて、複数の切欠15…が形成されている。
前記左右のヘッドレストピラー2,2は、前記左右のホルダー部3,3のそれぞれに保持されるとともに、当該左右のホルダー部3,3に沿って上下方向に移動可能とされている。
前記左右のホルダー部3,3のそれぞれは、前記左右のヘッドレストピラー2,2を保持する筒状本体3aと、前記筒状本体3aをカバーするカバー体3bと、前記筒状本体3aの上端部に設けられる頭部3cとを備える。
また、前記頭部3cには、前記左右のヘッドレストピラー2,2の前記複数の切欠15…に係合して、当該左右のヘッドレストピラー2,2の抜け出しを防止するロック部3dが設けられている。
前記左右のヘッドレストピラー2,2は、後述する固定側部材4のピラー挿通孔20,20に挿通されたときに、後述する固定側部材4のスリット20a,20aに対してスライド自在に設けられるピラー抜け止め部2a,2aを有する。当該ピラー抜け止め部2a,2aは、前記ヘッドレストピラー2,2に対して前後方向に配置されている。当該ピラー抜け止め部2a,2aが前記左右のヘッドレストピラー2,2の外側にある前記前後ロック機構の動作を妨げないようにしつつ、前記固定側部材4が前記左右のヘッドレストピラー2,2から外れることを抑制できる。さらに、当該ピラー抜け止め部2a,2aは、前記左右のヘッドレストピラー2,2が周方向に回転してしまうことを抑制する、いわゆる回り止めとしても機能する。
前記固定側部材4は、前記左右のヘッドレストピラー2,2が左右両端部に設けられた状態となっており、かつ前記左右のヘッドレストピラー2,2を介して前記シートバックフレームに設けられるものである。
また、前記固定側部材4は、前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上下方向に移動可能とされている。
前記可動側部材5は、前記固定側部材4に対して前後方向に移動可能とされたものであり、前記可動機構を介して前記固定側部材4と連結されている。より詳細には、この可動側部材5は、可動機構を介して前記固定側部材4に連結され、当該固定側部材4に対して前方に離間する方向および後方に戻る方向に移動可能とされたものである。
可動側部材5は、互いに組み合わせられることによって内部中空状のケース体として構成される前側カバー30および後側カバー31を有する。これら前側カバー30および後側カバー31からなる内部中空部には、少なくとも前記左右のヘッドレストピラー2,2の上端部と前記固定側部材4と前記可動機構と前記前後ロック機構とが収容されている。
前記可動機構は前記固定側部材4と前記可動側部材5とを連結するものであり、例えば、前記固定側部材4および前記可動側部材5に対し、幅方向両側端部が回転可能に支持された複数のリンク6,7を有するリンク機構が採用される。
本実施の形態では特にXリンク機構が採用されている。当該Xリンク機構は、中央の交差接続部8を介して回転可能に接続された第一リンク6(以下、内側リンク6)と第二リンク7(以下、外側リンク7)とを有する。
前記前後ロック機構は、前記固定側部材4に対する前記可動側部材5の前後方向への移動をロックおよびロック解除するものであり、複数の被係合部10,10と、当該被係合部10,10に係合するロック部材11と、当該ロック部材11の係合部71,71(後述する)を前記被係合部10,10側に付勢する付勢部材12と、前記可動側部材5に回動自在に保持されるとともに、前記ロック部材11を操作する回動操作部材13と、を有する。
前記上下ロック機構は、前記固定側部材4を、前記左右のヘッドレストピラー2,2に対して上下方向の複数の位置でロックおよびロック解除するものである。また、この上下ロック機構は、後述する上下ロック部材14を有する。
前記操作部9は、前記ヘッドレスト1の外表面から露出し、前記前後ロック機構と前記上下ロック機構とを同時に操作するものである。より具体的には、回動操作部材13を介して、前後方向への移動がロックされた状態の前記可動側部材5のロックを解除するとともに、上下方向への移動がロックされた状態の前記固定側部材4のロックを解除するための操作を行うものである。
なお、この操作部9の操作方向は左右幅方向に沿うように設定されている。また、この操作部9自体の操作は手動または自動で行われるが、本実施の形態においては手動操作の形態が採用されている。
また、本実施の形態の操作部9は、前記ヘッドレスト1の内部側に押し込まれることによって前記前後ロック機構および前記上下ロック機構を操作することが可能なボタン9とされている。
次に、前記固定側部材4と前記可動側部材5と前記Xリンク機構とについてより詳細に説明する。
(固定側部材)
前記固定側部材4は樹脂製であり、図2,図9,図13等に示すように、ブロック状に形成されており、左右一対のピラー保持部4a,4bと、後面連結部4cと、連結部4dと、連結部4eと、複数の保持部21,21と、複数の装着部23,23と、複数の収容部24,24および抜け止め部24a,24aと、複数の支持部25,26と、ロック保持部27と、突出リブ28と、を有する。なお、当該固定側部材4は、各部が全て一体に形成されている。
前記左右のピラー保持部4a,4bは、前記固定側部材4の左右両側端部に設けられ、当該固定側部材4の左右両側部を構成している。また、前記左右のピラー保持部4a,4bは、前記左右のヘッドレストピラー2,2のそれぞれを保持しており、これによって、前記固定側部材4を、前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上下方向に移動可能としている。
これら左右のピラー保持部4a,4bには、当該左右のピラー保持部4a,4bを長さ方向(上下方向)に貫通するとともに前記左右のヘッドレストピラー2,2が挿入されるピラー挿通孔20,20が形成されている。
また、前記固定側部材4の前面と後面のうち少なくとも一方には、上下方向に沿って、かつ前記ピラー挿通孔20,20に連通するスリット20a,20aが形成されている。なお、本実施の形態においては前面と後面の双方に形成されている。
これらスリット20a,20aには、前記左右のヘッドレストピラー2,2の前記ピラー抜け止め部2a,2aがそれぞれ設けられるようになっている。すなわち、前記ピラー抜け止め部2a,2aは、前記ヘッドレストピラー2,2に対して前後方向に突出するようにして設けられている。なお、当該ピラー抜け止め部2a,2aは、前記ピラー挿通孔20,20に前記左右のヘッドレストピラー2,2がそれぞれ挿入された後に、当該ヘッドレストピラー2,2に設けられて固定される。
前記後面連結部4cは、前記左右のピラー保持部4a,4b間に設けられ、これら左右のピラー保持部4a,4bを連結する板状体である。
また、前記後面連結部4cの後面側には、後述するロック部材11の被保持部70を保持する複数の保持部21,21が設けられている。これら保持部21,21は、側面視において上向きフック状に形成されており、少なくとも前記左右のヘッドレストピラー2,2の後方にそれぞれ配置されている。
また、同じく前記後面連結部4cの後面側には、ロック部材11の被保持部70の中央を保持する中央保持部21aが設けられている。当該中央保持部21aは、側面視において上向きフック状に形成されており、前記複数の保持部21,21と左右方向に並んで配置されている。
さらに、前記後面連結部4cの後面側には、複数の移動規制部21b,21bが設けられている。当該移動規制部21bは、前記ロック部材11が前記保持部21,21に装着される方向に沿って当接することによって前記ロック部材11が装着方向とは反対の方向に移動することを規制するものであり、前記後面から後方に向かって突出するように凸状に形成されている。
また、当該複数の移動規制部21b,21bは、前記複数の保持部21,21と中央保持部21aとの間にそれぞれ配置されている。
側面視において、前記複数の保持部21,21および前記中央保持部21aの先端と、前記複数の移動規制部21b,21bの先端との間には間隔が空いており、当該間隔の空いた箇所から前記ロック部材11の被保持部70を装着することができる。
前記連結部4dは、前記左右のピラー保持部4a,4bの上端部間に設けられ、前記左右のピラー保持部4a,4bの上端部間を連結する板状体である。また、この連結部4dの上面は、前記左右のピラー保持部4a,4bの上面と面一となっている。
前記連結部4eは、前記左右のピラー保持部4a,4bの下端部間に設けられ、前記左右のピラー保持部4a,4bの下端部間を連結する板状体である。また、この連結部4eの下面は、前記左右のピラー保持部4a,4bの下面と面一となっている。
前記固定側部材4のうち前記左右のピラー保持部4a,4bと前記連結部4d,4eとで囲まれた部位は、凹状に形成された凹状部22とされている。より詳細に説明すると、前記左右のピラー保持部4a,4bの互いに対向する面の間であって、前記後面連結部4cの前面側であって、前記連結部4dの下面側であって、前記連結部4eの上面側である空間を指している。
このような凹状部22には、図7に示すように、前記固定側部材4と前記可動側部材5との接近時において前記可動機構が収納される。
前記後面連結部4cの左右両側面には、図2,図7,図9等に示すように、前記前後ロック機構を構成する被係合部10,10が装着される装着部23,23が側方に突出して設けられている。
当該装着部23,23には、前記被係合部10の第一突出部60と第二突出部61(後述する)に対応する位置に貫通孔23a,23bが形成され、当該貫通孔23a,23bに前記第一突出部60と前記第二突出部61とがそれぞれ挿通される。すなわち、前記貫通孔23a,23bは、前記装着部23を前後方向に貫通して形成されている。
このような点を鑑みると、前記前後ロック機構を構成する被係合部10が装着される装着部23,23は、前記後面連結部4cの左右両側面、すなわち前記左右のヘッドレストピラー2,2よりも幅方向外側に配置されることになる。換言すれば、前記被係合部10,10は、前記左右のヘッドレストピラー2,2よりも幅方向外側にそれぞれ配置される。
前記複数の収容部24,24は、図9,図12に示すように、前記固定側部材4の前面側に開口して前記付勢部材12を収容するためのものである。より詳細には、当該収容部24,24は、前記左右のピラー保持部4a,4bの凹状部22側の面と前記後面連結部4cとに一体形成された箱状体である。
前記抜け止め部24aは、前記収容部24に収容された前記付勢部材12の前方への移動を規制するためのものである。当該抜け止め部24aは、前記収容部24の上端部における前端から下方に突出するようにして一体形成されている。
前記複数の収容部24,24にそれぞれ収容される付勢部材12はコイルバネであり、一端部がフック状に形成されたフック部12aとされており、当該フック部12aは前記係合部71に引っ掛けられる。他端部は、前記付勢部材12が前記収容部24に収容されたときに前記抜け止め部24aに引っ掛かるように設定されている。
すなわち、前記係合部71,71は、前記コイルバネ12,12によって、後述する前記被係合部10の複数の歯60a…側に付勢された状態となっている。
前記複数の支持部25,26は、前記Xリンク機構を構成する前記内側リンク6および前記外側リンク7が回転可能に接続され、さらに該内側リンク6および外側リンク7を支持するものである。
また、前記複数の支持部25,26は、前記左右のピラー保持部4a,4b同士が互いに対向する面の上下にそれぞれ設けられている。すなわち、前記凹状部22の四隅に配置されたような状態となっている。
そして、上側に配置される支持部25,25は、前記左右のピラー保持部4a,4bと前記後面連結部4cと一体形成されている。下側に配置される支持部26,26は、前記左右のピラー保持部4a,4bと前記後面連結部4cと一体形成されている。
また、上側の前記複数の支持部25,25には、接続部材Sが挿入される挿入孔25aが形成されている。前記接続部材Sは、前記固定側部材4に対して前記操作部9設けられる側とは反対側から組み付けられる。そのため、前記挿入孔25aは、前記操作部9とは反対側のピラー保持部4bを左右方向に貫通するようにして形成されている。なお、当該上側の複数の支持部25,25の挿入孔25aは円孔とされている。
すなわち、接続部材Sは、前記左右のピラー保持部4a,4bのうち一方のピラー保持部4bの側面に開口する前記挿入孔25aから、前記リンク6を接続するようにして挿入される。
なお、前記接続部材Sは、前記内側リンク6および前記外側リンク7を前記複数の支持部25,26に回転可能に接続するものであり、本実施の形態においては金属製のシャフト(回転軸)が用いられている。すなわち、前記接続部材Sは、前記リンク6(7)と前記支持部25,25とを貫通するようにして設けられている。
また、下側の前記複数の支持部26,26は、前記上方の複数の支持部25,25よりも上下方向に長尺に形成されている。
また、当該複数の支持部26,26には、前記接続部材Sが挿入される穴部26aが、当該下側の複数の支持部26,26の凹状部22側の面に形成されている。当該下側の複数の支持部26,26の穴部26aは、当該下側の複数の支持部26,26に沿って上下方向に長尺な長穴(スリット)とされている。そして、当該複数の支持部26,26には、前記外側リンク7が、前記穴部26a,26aに挿入された接続部材Sを介して接続されている。すなわち、前記内側リンク6および前記外側リンク7の後側端部のうち、下方に位置する端部は、前記支持部26,26に対して上下方向にスライド自在に支持されている。
さらに、上述のように前記接続部材Sは、前記固定側部材4に対して前記操作部9設けられる側とは反対側から組み付けられる。そのため、前記複数の支持部26,26のうち前記ピラー保持部4b側の支持部26に形成された穴部26aの最下部に、前記接続部材Sを組み付けるための貫通孔26b(円孔)が、前記ピラー保持部4bを左右方向に貫通するようにして形成されている。
そして、前記内側リンク6と前記外側リンク7の後側端部同士の間隔は、前記下方に位置する端部(外側リンク7の後端部)がスライドする時よりも、前記内側リンク6および前記外側リンク7の各端部を前記固定側部材4(各支持部25,26)にそれぞれ組み付ける時の方が広く設定されている。
前記ロック保持部27は、前記上下ロック機構を構成する上下ロック部材14を保持するものであり、前記左右のピラー保持部4a,4bのそれぞれの下端部近傍に設けられている。前記左右のピラー保持部4a,4bのうち、前記上下ロック部材14が設けられるのはいずれか一方であり、本実施の形態においてはヘッドレスト1の左側とされている。すなわち、前記操作部9側のロック保持部27によって、前記上下ロック部材14が保持されている。
前記突出リブ28は、図2,図9等に示すように、前記後面連結部4cの前面側の上端部中央に、前方に向かって突出する枠状に形成されたリブである。
当該枠状の突出リブ28は、前記後面連結部4cと前記連結部4dに一体形成される複数の縦リブ28aと、前記後面連結部4cと前記複数の縦リブ28aに一体形成される複数の横リブ28bとからなる。
当該突出リブ28は、前記複数の支持部25,25間の中央に設けられている。一方、前記内側リンク6の上端部(後端部)の中央には、前記突出リブ28が嵌合する切欠部6aが形成されている。そして、前記内側リンク6が前記接続部材Sによって前記複数の支持部25,25によって接続されるときに、前記突出リブ28が前記切欠部6aに嵌合する。すなわち、前記固定側部材4は、前記複数の支持部25,25で前記内側リンク6を支持するだけでなく、当該固定側部材4側に位置する前記内側リンク6の幅方向中央をさらに支持した状態となる。
(可動側部材)
前記可動側部材5は乗員の頭部側に配置されるものであり、固定側部材に対して前後方向に移動可能とされている。より詳細には、図1〜図7,図15,図16に示すように、当該可動側部材5は、前記固定側部材4に対して前後に移動可能とされている。
また、可動側部材5は樹脂製であり、前記前側カバー30と、前記後側カバー31と、底縁カバー32,32と、保持部33と、ボタン取付部34と、複数の支持部35,36と、ガイド当接部37と、突出リブ38と、を有する。なお、当該可動側部材5は、前記前側カバー30と、前記後側カバー31と、前記底縁カバー32,32とが別体として形成されている。
また、前記前側カバー30と前記後側カバー31とを組み合わせることで内部中空状のケース体として構成できる。
前記前側カバー30は、頭部を支持するためのものである。前側カバー30は、前面部30aと、当該前面部30aの上下左右の周囲端部から後方に設けられる周側面部30bと、を備える。また、前側カバー30を構成する各部は一体に形成されている。
なお、図5に示すように、前記前面部30aの後面と前記周側面部30bとの間には、これら前面部30aと周側面部30bとの境界部位や、頭部の荷重を効果的に支持するための補強するリブが適宜設けられている。
前記後側カバー31は、後面部31aと、当該後面部31aの上下左右の周囲端部から前方に設けられる周側面部31bと、を備える。そして、後側カバー31の周側面部31bと前記前側カバー30の周側面部30bとが接続固定されることによって前記ケース体が構成される。
なお、図6に示すように、前記後面部31aの後面と前記周側面部31bとの間には、これら後面部31aと周側面部31bとの境界部位を補強するリブが適宜設けられている。
なお、前記前側カバー30の周側面部30bと、前記後側カバー31の周側面部31bとは嵌合構造を採用することによって嵌合接続されるが、特に限定されるものではなく、従来公知の技術が採用されるものとする。
前記前側カバー30は、図5に示すように、後述する被係合部10の基端部63に対応する位置に設けられ、当該基端部63が収納される基端収納部30dを備える。また、基端収納部30dは、前記前側カバー30の後面から突出して形成され、基端部63を取り囲む壁部30eを有する。
前記後側カバー31は、図13に示すように、後述する被係合部10の第一突出部60の先端と第二突出部61の先端に対応する位置に設けられ、当該先端が収納される先端収納部31d,31dを備える。また、先端収納部31d,31dは、前記後側カバー31の前面から突出して形成され、第一突出部60の先端と第二突出部61の先端を囲む壁部31e,31eを有する。
すなわち、前記被係合部10は前後方向に沿って配置され、しかも、前記基端部63が前記前側カバー30によって保持され、前記第一突出部60の先端と前記第二突出部61の先端とが前記後側カバー31によって保持されることになる。そして、前記被係合部10は、前記前側カバー30と前記後側カバー31とによって挟持された状態となる。
前記底縁カバー32,32は、前記前側カバー30と前記後側カバー31とを接続してなるケース体の下面に形成される二つの長孔(後述する)にそれぞれ嵌合されるものである。底縁カバー32は、長孔に挿入される筒状部32aと、当該筒状部32aの下縁部に設けられるとともに前記ケース体の下面に当接する鍔部32bとを備える。
また、前記周側面部30bと前記周側面部31bの下面側のそれぞれには、前記左右のヘッドレストピラー2,2および前記底縁カバー32,32を挿入するための切欠部30c,31cが形成されている。当該切欠部30c,31cは長孔を、いわゆる半割りした状態に形成されており、前記周側面部30bと前記周側面部31bとが接続されることで前記ケース体の下面に長孔を形成できるようになっている。
当該長孔は、前記ケース体の下面に二つ形成され、その長さ方向が前記可動側部材5の前後移動方向に沿うように配置されている。また、前記筒状部32aも、その長さ方向が前記可動側部材5の前後移動方向に沿うように配置されている。
前記保持部33は、後述する回動操作部材13の回動軸部82を保持するものであり、図5,図6,図9に示すように、前記前側カバー30および前記後側カバー31の周側面部30b,31bのうち左右側面のいずれか一方の、内面側(ケース体の内部中空部内)に設けられている。
より詳細に説明すると、保持部33は、挿入保持部33a,33aと、規制部33bと、を備える。
挿入保持部33a,33aは、前記前側カバー30側および前記後側カバー31側のそれぞれに設けられ、前記回動軸部82の端部が挿入される孔部を有する。
規制部33bは、前記前側カバー30側および前記後側カバー31側のそれぞれに設けられ、前記回動操作部材13が前記操作部9側に移動することを規制するものである。すなわち、当該規制部33bは、前記回動操作部材13の形状に合わせて形成され、操作しない時に、当該規制部33bが前記回動操作部材13に当接することによって前記回動操作部材13の移動を規制している。
前記ボタン取付部34は、図2〜図5に示すように、前記操作部9であるボタン9を、前記前側カバー30および前記後側カバー31に取り付けるためのものであり、前記前側カバー30および前記後側カバー31の側方に配置されている。
このボタン取付部34は、前記前側カバー30と前記後側カバー31の側面から突出する筒状体であり、前記前側カバー30側に設けられる筒状前側部34aと、前記後側カバー31側に設けられる筒状後側部34bと、を備える。
前記ボタン9は、前記前側カバー30側の前記筒状前側部34aと前記後側カバー31側の前記筒状後側部34bとによって周囲を取り囲まれるようにして前記ボタン取付部34に取り付けられる。
前記複数の支持部35,36は、前記Xリンク機構を構成する前記内側リンク6および前記外側リンク7が回転可能に接続され、さらに該内側リンク6および外側リンク7を支持するものである。
また、前記複数の支持部35,36は、前記前側カバー30の後面のうち、内側リンク6および外側リンク7の前端部に対応する位置に設けられている。また、これら複数の支持部35,36は、前記前側カバー30の後面の左右幅方向の両側および上下方向の両側に配置されている。
すなわち、前記前側カバー30の後面の4箇所に配置されている。そして、上側に配置される支持部35,35には外側リンク7の前端部が接続され、下側に配置される支持部36,36には内側リンク6の前端部が接続される。
また、前記上側の複数の支持部35,35には、接続部材Sが挿入される挿入孔35aが左右方向に形成されている。なお、当該上側の複数の支持部35,35の挿入孔35aは円孔とされている。
なお、前記前側カバー30の周側面部30bの左右両側面のうち、前記操作部9とは反対側の側面に、前記上側の複数の支持部35,35の挿入孔35a,35aの延長線上に位置する貫通孔30fが形成されている。
そして、接続部材Sは、前記貫通孔30fから、前記外側リンク7の前端部を前記複数の支持部35,35に接続するようにして、前記複数の支持部35,35の挿入孔35aに挿入される。すなわち、前記接続部材Sは、前記外側リンク7と、前記支持部35,35のうち前記貫通孔30f側の支持部35を貫通するようにして設けられている。
また、下側の前記複数の支持部36,36は、前記上方の複数の支持部35,35よりも上下方向に長尺に形成されている。
また、当該複数の支持部36,36には、前記接続部材Sが挿入される孔部36aが、当該下側の複数の支持部36,36同士の対向面に形成されている。当該下側の複数の支持部36,36の穴部36aは、当該下側の複数の支持部36,36に沿って上下方向に長尺な長穴(スリット)とされている。そして、当該複数の支持部36,36には、前記内側リンク6が、前記穴部36a,36aに挿入された接続部材Sを介して接続されている。すなわち、前記内側リンク6および前記外側リンク7の前側端部のうち、下方に位置する端部は、前記支持部36,36に対して上下方向にスライド自在に支持されている。
さらに、前記接続部材Sは、前記前側カバー30に対して前記操作部9設けられる側とは反対側から組み付けられる。そのため、前記前側カバー30の周側面部30bの左右両側面のうち、前記操作部9とは反対側の側面に、貫通孔30gが形成されている。さらに、前記複数の支持部36,36のうち、前記操作部9とは反対側の支持部36には、前記貫通孔30gの延長線上に位置する貫通孔36bが形成されている。当該支持部36の貫通孔36bは、穴部36aの最下部において当該支持部36を左右方向に貫通するようにして形成されている。
そして、前記内側リンク6と前記外側リンク7の前側端部同士の間隔は、前記下方に位置する端部(内側リンク6の前端部)がスライドする時よりも、前記内側リンク6および前記外側リンク7の各端部を前記各支持部35,36にそれぞれ組み付ける時の方が広く設定されている。
なお、前記固定側部材4および前記前側カバー30と、前記内側リンク6および前記外側リンク7との関係についてより詳細に説明すると、上述のように前記内側リンク6および前記外側リンク7の前側端部と後側端部のうち、上方または下方に位置する端部(本実施の形態では下方に位置する端部)は、下方側の前記支持部26,36に対して上下方向にスライド自在に支持されている。
そして、前記内側リンク6と前記外側リンク7の前側端部同士の間隔および前記内側リンク6と前記外側リンク7の後側端部同士の間隔は、前記下方に位置する端部が前記支持部26,36の穴部26a,36aに沿ってスライドする時よりも、前記内側リンク6および前記外側リンク7の各端部を前記前側カバー30および前記固定側部材4にそれぞれ組み付ける時の方が広く設定されている。
すなわち、前記接続部材Sは、前記内側リンク6と前記外側リンク7の下端部を前記複数の支持部26,36に接続する際、前記複数の支持部26,36の貫通孔26b,36bから挿入される。しかしながら、この接続部材Sは、組み付け後は前記貫通孔26b,36bの位置まで下がらないように設定されている。
前記ガイド当接部37は、図4〜図6に示すように、前記前側カバー30と前記後側カバー31とからなる前記ケース体に収容された前記固定側部材4に当接して前記可動側部材5の移動をガイドするものである。
当該ガイド当接部37は、前記ケース体の上端部の内面側と下端部の内面側の少なくとも一方に設けられる。ただし、本実施の形態においては、当該ガイド当接部37は、前記ケース体の上端部の内面側と下端部の内面側の双方に複数ずつ設けられている。
また、当該ガイド当接部37は、前記前側カバー30の周側面部30bに設けられる前側ガイド当接部37a,37aと、前記後側カバー31の周側面部31bに設けられる後側ガイド当接部37b,37bと、を備える。
そして、前記固定側部材4は、前記前側カバー30と前記後側カバー31からなる前記ケース体に収容されたときに、当該上下のガイド当接部37,37間に嵌るようにして配置される。また、前記可動側部材5を前後方向に移動させるときは、前記上下のガイド当接部37,37が前記固定側部材4の上下端部に常に当接しながら移動する状態となる。
前記突出リブ38は、図3〜図5等に示すように、前記前側カバー30の前面部30aの後面側において、前記周側面部30bの上面側から前面部30aを介して周側面部30bの下面側まで形成されたリブである。また、当該突出リブ38は複数であり、これら複数の突出リブ38,38は間隔をあけて配置されている。
また、当該突出リブ38,38は、前記複数の支持部35,35間の中央に設けられている。一方、前記外側リンク7の上端部(前端部)の中央には、前記突出リブ38,38が嵌合する切欠部7aが形成されている。そして、前記外側リンク7が前記接続部材Sによって前記複数の支持部35,35によって接続されるときに、前記突出リブ38,38が前記切欠部7aに嵌合する。すなわち、前記可動側部材5は、前記複数の支持部35,35で前記外側リンク7を支持するだけでなく、当該可動側部材5側に位置する前記外側リンク7の幅方向中央をさらに支持した状態となる。
なお、前記突出リブ38,38が前記切欠部7aに嵌合するときは、当該切欠部7aの両側面に対して前記突出リブ38,38の外側面が当接した状態となっている。
(Xリンク機構)
前記Xリンク機構のうち、前記内側リンク6は、図2〜図4等に示すように、上端部(後端部)が前記固定側部材4側に配置され、下端部(前端部)が前記可動側部材5側に配置されるリンクである。また、下端部側が、前記外側リンク7の挿通孔51(後述する)
に挿通される。
また、前記外側リンク7は、上端部(前端部)が前記可動側部材5側に配置され、下端部(後端部)が前記固定側部材4側に配置されるリンクである。
なお、これら内側リンク6と外側リンク7の前後の向きは逆でも良いものとする。さらに、Xリンク機構は、前記接続部材Sを除いて樹脂製である。
また、前記内側リンク6の上端部は、前記固定側部材4の前記左右両側に配置された上方の複数の支持部25,25間に位置するようにして配置されている。
前記外側リンク7の下端部は、前記固定側部材4の前記左右両側に配置された下方の複数の支持部26,26間に位置するようにして配置されている。
さらに、前記内側リンク6の下端部は、前記可動側部材5の前記左右両側に配置された下方の複数の支持部36,36間に位置するようにして配置されている。
前記外側リンク7の上端部は、前記可動側部材5の前記左右両側に配置された上方の複数の支持部35,35間に位置するようにして配置されている。
また、上述のように前記内側リンク6および前記外側リンク7の上端部は、その幅方向中央が、前記固定側部材4と前記可動側部材5とによってそれぞれ支持されている。
また、前記内側リンク6および前記外側リンク7は、側面視において屈曲形状となっている。すなわち、前記内側リンク6および前記外側リンク7は、図15に示すように前記内側リンク6と前記外側リンク7が畳まれた際に、当該内側リンク6および外側リンク7が前記固定側部材4の凹状部22に適切に収まるのに好適な形状となっている。
そして、前記内側リンク6および外側リンク7は、中央の前記交差接続部8を介して回転可能に接続されている。
なお、Xリンク機構は一方のリンクと他方のリンクとが重なり合う箇所が必然的に生じるものである。したがって、前記交差接続部8は、前記Xリンク機構を構成する上で必然的に生じる前記内側リンク6と前記外側リンク7とが重なり合う箇所に配置される。
また、前記交差接続部8は、図9,図10に示すように、前記内側リンク6の上端部と下端部にそれぞれ設けられた接続部材S,Sを結ぶ線上と、前記外側リンク7の上端部と下端部にそれぞれ設けられた接続部材S,Sを結ぶ線上に配置されている。
前記交差接続部8は、孔部8aと、前記孔部8aに挿入されるシャフトである前記接続部材Sと、ストッパー部8bと、抜け止め爪部8cと、を有する。
前記孔部8aは、前記内側リンク6と前記外側リンク7とを幅方向に貫通している。
前記ストッパー部8bは、前記交差接続部8の幅方向両端部のうち前記接続部材Sの挿入方向側に設けられている。すなわち、当該ストッパー部8bは、前記孔部8aにオーバーラップするようにして配置されている。
前記抜け止め爪部8cは、前記交差接続部8の幅方向両端部のうち前記接続部材Sの挿入方向とは反対側に複数設けられている。当該抜け止め爪部8c,8cは弾力性を有し、かつ、その先端部が前記孔部8aにオーバーラップするようにして配置されている。
前記孔部8aに前記接続部材Sを挿入する際は、当該接続部材Sを、前記抜け止め爪部8c,8c間の隙間から前記孔部8aに向かって挿入し、挿入方向とは反対側の端部が前記抜け止め爪部8c,8cの先端部を越えるまで挿入する。前記抜け止め爪部8c,8cは弾力性を有するため、前記接続部材Sの挿入時には弾性変形し、前記反対側の端部が前記抜け止め爪部8c,8cの先端部を越えると弾性復帰する。
前記交差接続部8は、以上のように構成されているので、前記内側リンク6と前記外側リンク7は前記接続部材Sを回転軸として互いに回転可能に接続された状態となる。
本実施の形態の内側リンク6は、全体的に左右方向に幅広に形成されたものであり、前記外側リンク7の挿通孔51に挿通される下端部から中央部にかけて、上端部よりも左右方向の幅が狭く形成されている。
また、当該内側リンク6は、上下端部に設けられる複数の接続部42を備える。当該複数の接続部42は、前記固定側部材4の上方の支持部25,25および前記可動側部材5の下方の支持部36,36に接続され、かつ当該上方の支持部25,25および下方の支持部36,36によって支持される部分を指している。また、当該接続部42には、前記接続部材Sが挿入される貫通孔(円孔)が、当該接続部42を左右幅方向に貫通するようにして形成されている。
前記上端部の接続部42に形成された貫通孔は、前記固定側部材4の前記上側の複数の支持部25,25に形成された挿入孔25a,25aの延長線上に配置されている。そして、前記上側の支持部25,25の円孔と前記上端部側の接続部42の円孔には前記接続部材Sが挿入される。すなわち、前記内側リンク6の上端部は、前記接続部材Sを回転軸とし、当該接続部材Sを介して前記固定側部材4に回転可能に接続されている。
なお、前記内側リンク6の上端部には、前記固定側部材4の突出リブ28が嵌合する切欠部6aがあるため、当該内側リンク6の上端部における接続部42は前記切欠部6aを挟んで二つ設けられた状態となっている。
また、前記切欠部6aにおいて前記接続部材Sと前記突出リブ28は干渉しないように設定されている。つまり、前記突出リブ28の突出寸法が、前記接続部材Sに接触しない程度に設定されている。
さらに、前記内側リンク6の下端部側の接続部42にも同様に貫通孔(円孔)が形成されている。
そして、前記可動側部材5の前記下側の複数の支持部36,36の長穴36a,36aと前記下端部側の接続部42の円孔には接続部材Sが挿入されている。すなわち、前記内側リンク6の下端部は、前記接続部材Sを回転軸とし、当該接続部材Sを介して前記可動側部材5に回転可能に接続されている。
また、前記内側リンク6の下端部側の接続部42に設けられた前記接続部材Sは、前記下側の複数の支持部36,36に形成された長穴36a,36aに沿って上下方向に移動可能とされている。つまり、前記内側リンク6の下端部は、前記可動側部材5の前後移動に応じて、前記下方の支持部36,36に沿って上下方向に移動可能とされている。
また、前記内側リンク6の表面には複数のリブ43が形成されている。当該複数のリブ43は、前記内側リンク6の表面にトラス構造を形成するようにして配列されている。このような複数のリブ43によって前記内側リンク6の剛性を向上できるとともに軽量化を図ることができる。
本実施の形態の外側リンク7は、全体的に左右方向に幅広に形成されたものであり、その中央部に、前記内側リンク6の中央部および下端部が挿通される挿通孔51が形成されている。
また、当該外側リンク7は、上下端部に設けられる複数の接続部52を備える。当該複数の接続部52は、前記前側カバー30の上方の支持部35,35および前記固定側部材4の下方の支持部26,26に接続され、かつ当該上方の支持部35,35および下方の支持部26,26によって支持される部分を指している。また、当該接続部52には、前記接続部材Sが挿入される貫通孔(円孔)が、当該接続部52を左右幅方向に貫通するようにして形成されている。
前記上端部の接続部52に形成された貫通孔は、前記前側カバー30の前記上側の複数の支持部35,35に形成された挿入孔35a,35aの延長線上に配置されている。そして、前記上側の支持部35,35の円孔と前記上端部側の接続部42の円孔には前記接続部材Sが挿入される。すなわち、前記外側リンク7の上端部は、前記接続部材Sを回転軸とし、当該接続部材Sを介して前記前側カバー30に回転可能に接続されている。
なお、前記外側リンク7の上端部には、前記前側カバー30の突出リブ38が嵌合する切欠部7aがあるため、当該外側リンク7の上端部における接続部52は前記切欠部7aを挟んで二つ設けられた状態となっている。
また、前記切欠部7aにおいて前記接続部材Sと前記突出リブ38は干渉しないように設定されている。つまり、前記突出リブ38の突出寸法が、前記接続部材Sに接触しない程度に設定されている。
さらに、前記外側リンク7の下端部側の接続部52にも同様に貫通孔(円孔)が形成されている。
そして、前記固定側部材4の前記下側の複数の支持部26,26の長穴26a,26aと前記下端部側の接続部52の円孔には接続部材Sが挿入されている。すなわち、前記外側リンク7の下端部は、前記接続部材Sを回転軸とし、当該接続部材Sを介して前記固定側部材4に回転可能に接続されている。
また、前記外側リンク7の下端部側の接続部52に設けられた前記接続部材Sは、前記下側の複数の支持部26,26に形成された長穴26a,26aに沿って上下方向に移動可能とされている。つまり、前記外側リンク7の下端部は、前記可動側部材5の前後移動に応じて、前記下方の支持部26,26に沿って上下方向に移動可能とされている。
また、前記外側リンク7の表面には複数のリブ53が形成されている。当該複数のリブ53は、前記外側リンク7の表面にトラス構造を形成するようにして配列されている。このような複数のリブ53によって前記外側リンク7の剛性を向上できるとともに軽量化を図ることができる。
なお、以上のようなXリンク機構に用いられる接続部材Sは、上述のように金属製のシャフトであり、前記内側リンク6および前記外側リンク7を前記固定側部材4および前記可動側部材5の前側カバー30に回転可能に接続するものである。
また、前記複数の接続部材Sはいずれも、前記固定側部材4および前記可動側部材5の前側カバー30に対して、前記操作部9が設けられた側とは反対側から組み付けられるように設定されている。
さらに、図11に示すように、前記支持部25等の近傍に前記接続部材Sの抜け止め部29を設けるようにしてもよい。当該抜け止め部29は、垂直部29aと、傾斜部29bとを有する突起であり、その先端は弾力性を有する。前記支持部25の挿入孔25aに接続部材Sを挿入する際は、当該接続部材Sを前記貫通孔30fから挿入し、挿入方向とは反対側の端部が前記抜け止め部29の先端を越えるまで前記挿入孔25aに挿入する。前記抜け止め部29は弾力性を有するため、前記接続部材Sの挿入時には弾性変形し、前記反対側の端部が前記抜け止め部29の先端を越えると弾性復帰する。
以上のような構成を採用することにより、前記可動側部材5を、可動機構である前記Xリンク機構を介して前記固定側部材4に対して前方に離間する方向および後方に戻る方向に移動させることができる。
次に、前記前後ロック機構および前記上下ロック機構についてより詳細に説明する。
(前後ロック機構)
前記前後ロック機構は、複数の被係合部10と、当該複数の被係合部10に係合するロック部材11と、当該ロック部材11を前記複数の被係合部10側に付勢する付勢部材12と、前記可動側部材5に回動自在に保持されるとともに、前記ロック部材11を操作する回動操作部材13と、を有する。
前記複数の被係合部10は金属製であり、図2〜図7等に示すように、前後方向に沿って配置されるとともに前記前側カバー30と前記後側カバー31とによって挟持されている。
また、当該複数の被係合部10は、上述のように、前記左右のヘッドレストピラー2,2よりも幅方向外側にそれぞれ配置されている。
前記被係合部10は、前後方向に並設された複数の歯60a…を有するラチェット構造とされ、前記複数の歯60a…は、下方から上方に向かって突出形成されている。
また、この被係合部10は、第一突出部60と、第二突出部61と、隙間62と、基端部63と、を有する。
基端部63は、前記前側カバー30の前記基端収納部30dに収納されている。前記第一突出部60は、前記基端部63の下端部から前記後側カバー31に向かって突出している。また、前記第二突出部61は、前記基端部63の中央上方寄りの位置から前記後側カバー31に向かって突出している。
前記第一突出部60には、前記被係合部10をラチェット構造とするための前記複数の歯60aが、当該第一突出部60の上端縁から斜め上方に向かって突出形成されている。
前記第二突出部61は、前記第一突出部60と平行し、かつ前記複数の歯60a…の上端部から間隔をあけて配置される。この第二突出部61と前記第一突出部60の前記複数の歯60a…との間が、前記隙間62とされている。
なお、前記第一突出部60と前記第二突出部61の先端部は、前記後側カバー31の前記先端収納部31dに収納される。
そして、前記被係合部10,10は、前記第一突出部60を前記装着部23の貫通孔23aに挿通させ、前記第二突出部61を前記装着部23の貫通孔23bに挿通させることによって、前記左右のヘッドレストピラー2,2よりも幅方向外側にそれぞれ配置される。前記第一突出部60と前記第二突出部61は、前記可動側部材5の前後移動に合わせて、前記貫通孔23a,23b内を前後方向に移動することになる。
前記ロック部材11は、前記被係合部10に係合して、当該被係合部10とともに前記前後ロック機構の主要部を構成するものであり、図7〜図9等に示すように、被保持部70と、係合部71,71と、連結部72,72と、を備える。
前記被保持部70は、金属製のシャフトで、かつ前記固定側部材4に保持されるとともに当該固定側部材4の幅方向に沿って長尺に形成されるものであり、図7,図13等に示すように、前記固定側部材4の後方に配置され、かつ当該固定側部材4の後面に設けられた前記複数の保持部21,21および前記中央保持部21aの先端と、前記複数の移動規制部21b,21bの先端との間の間隔の空いた箇所から差し込まれるようにして装着されている。
また、この被保持部70は、前記第一突出部60と前記第二突出部61との間の前記隙間62に配置されている。なお、この被保持部70は、前記係合部71,71よりも上方に配置されている。
前記係合部71,71は、金属製のシャフトで、かつ前記複数の被係合部10,10にそれぞれ係合して前記可動側部材5の移動をロックするものである。
より詳細に説明すると、当該係合部71,71は、前記被保持部70と平行に配置されるとともに当該被保持部70を軸に回動し、前記複数の歯60a…側に付勢されて係合するものである。また、これら係合部71,71は、前記固定側部材4の前方に配置されている。
また、これら係合部71,71は、前記付勢部材12によって付勢されることで前記複数の歯60a…に係合する位置に配置されており、前記付勢部材12による付勢の方向とは反対の方向に動作した場合には、前記隙間62の位置まで移動できるようになっている。このように係合部71,71が前記隙間62の位置まで移動したときがロックが解除された状態である。
また、これら係合部71,71のうち前記複数の歯60a…側の端部(先端部)は、図7に示すように、前記被係合部10,10よりも内側に突出している。ただし、前記Xリンク機構には到達しない程度の突出長さに設定されている。
前記連結部72,72は、金属製のシャフトで、かつ前記被保持部70の両端部と前記複数の係合部71,71のそれぞれの端部とを連結するものであり、前記固定側部材4の左右両側方に配置される。
すなわち、前記ロック部材11は、前記固定側部材4に近接して配置され、かつ前記固定側部材4の周囲を取り囲むようにして略C字状に形成されている。また、前記被保持部70と前記係合部71,71と前記連結部72,72は一体形成されている。さらに、前記被保持部70と前記連結部72,72との間と、前記被保持部70と前記係合部71,71との間は、丸みを帯びて形成されている。
また、前記ロック部材11と前記固定側部材4との間には、図8に示すように、樹脂製の緩衝部材73が設けられている。すなわち、前記連結部72,72のうち、前記回動操作部材13が配置される側の一方の連結部72には、当該一方の連結部72と、前記被保持部70および前記係合部71の一方の連結部72側の端部を被覆するようにして前記緩衝部材73が取り付けられている。すなわち、当該一方の連結部72は、前記緩衝部材73を含んで構成されている。
前記緩衝部材73は、図8に示すように、前記ロック部材11に対し、前記固定側部材4側から外側に向かって取り付けられている。
すなわち、当該緩衝部材73は、前記一方の係合部71が挿入される挿入孔73aと、緩衝部材73側の前記連結部72が嵌る溝部73bと、当該連結部72を被覆する被覆壁73cと、を有する。
前記溝部73bは、前記連結部72から前記被保持部70の連結部72側の端部を嵌め込めるように形成されている。また、前記挿入孔73aは、前記溝部73bの底部を貫通するようにして形成されている。
このような形状の緩衝部材73を前記ロック部材11に取り付けるには、前記挿入孔73aに前記一方の係合部71を挿入しつつ、前記溝部73bに前記被保持部70の連結部72側の端部を嵌め込む。その後、図8中の矢印の方向に当該緩衝部材73を移動させ、最終的に、前記溝部73bに前記連結部72を嵌め込むようにする。
また、前記緩衝部材73は、前記ロック部材11と前記回動操作部材13との間の接触面積を増加させるように構成されている。
すなわち、前記緩衝部材73は、前記ロック部材11の連結部72全体をカバーするようにして設けられるため、前記連結部72の径の寸法よりも分厚くなる。
また、前記ロック部材11と前記回動操作部材13は双方とも回転動作を行う部品である。そのため、仮に前記緩衝部材73が前記ロック部材11に取り付けられない場合は、前記回動操作部材13を動作させて前記ロック部材11に当接させ、さらに回転させようとする際に、前記ロック部材11の丸みを帯びた部分が逃げていくため、前記ロック部材11の作動効率が損なわれる場合がある。このような問題を解消するために、前記緩衝部材73が前記ロック部材11に取り付けられ、前記ロック部材11と前記回動操作部材13との間の接触面積を増加させている。これによって、前記回動操作部材13による前記ロック部材11の作動効率が損なわれることを抑制できる。
さらに、前記緩衝部材73は、前記ロック部材11が前記固定側部材4に向かって動作したときに、当該緩衝部材73が前記固定側部材4に当接するように設定されている。その結果、当該緩衝部材73によって前記ロック部材11の移動範囲を規制しつつ、前記ロック部材11が前記固定側部材4に直接当接することを防いで異音の発生を抑制できる。
前記付勢部材12は、前記ロック部材11の前記係合部71,71を、前記被係合部10側(前記複数の歯60a…側)に付勢するものであり、上述のように、本実施の形態においては前記複数の収容部24,24に収容される複数のコイルバネが採用されている。
なお、当該付勢部材12のうち前記係合部71に引っ掛けられるフック部12aは、前記係合部71に対して上方から引っ掛けられている。
前記回動操作部材13は金属製であり、前記可動側部材5に回動自在に保持されるとともに、前記ロック部材11の前記係合部71を操作するものである。また、図5,図6,図9に示すように、前記保持部33によって前記前側カバー30および前記後側カバー31に保持されている。
そして、当該回動操作部材13は、前記ロック部材11の前記係合部71の操作時に、当該係合部71を前記付勢部材12の付勢方向とは反対の方向に動作させて前記被係合部10の前記複数の歯60a…との係合状態を解除する方向に回転させることができる。また、前記回動操作部材13は、前記ロック部材11の前記係合部71が前記付勢部材12によって付勢される方向に設けられている。さらに、当該回動操作部材13は、後方から前方に向かって徐々に下がるように傾斜して配置されている。すなわち、前記保持部33自体が、回動操作部材13を傾斜させることができるように傾いて配置されている。
当該回動操作部材13は、第一操作部80と、第二操作部81と、回動軸となる回動軸部82と、付勢部材83と、を有する。なお、前記第一操作部80と前記第二操作部81は一体形成されている。
前記第一操作部80は、前記前後ロック機構を操作するためのものであり、前記ロック部材11の連結部72の下方に位置し、前記緩衝部材73に対して下方から当接する板状部である。また、この第一操作部80の突出方向先端は、前記回動軸部82よりも下方に配置されている。したがって、第一操作部80を、前記回動軸部82を軸にして上方に回転させれば、前記緩衝部材73を上方に移動させることができる。
前記第二操作部81は、前記上下ロック機構を操作するためのものであり、前記第一操作部80のうち前記固定側部材4側の端部から下方に、かつ前記操作部9側に向けて斜めに突出するようにして一体形成されている。この第二操作部81の突出方向先端は、前記上下ロック部材14よりも下方に配置され、この第二操作部81の突出方向中央付近は、上下ロック部材14と略等しい高さに配置されている。
また、この第二操作部81の前記固定側部材4側面は、前記上下ロック機構のロック時には、前記上下ロック部材14から離間しており、ロック解除時には前記上下ロック部材14に当接される。
このような第二操作部81を、前記回動軸部82を軸にして上方に回転させれば、前記上下ロック部材14を前記固定側部材4側に押し込むようにして操作することができる。
前記回動軸部82は、前記第一操作部80の前記操作部9側端部に設けられ、前記回動操作部材13全体を回動させる回動軸として機能する。
また、当該回動軸部82は、金属製のシャフトからなる軸本体82aと、当該軸本体82aを保持するとともに前記第一操作部80の前記操作部9側端部に一体形成される軸保持部82bと、を有する。
前記軸本体82aは、前記軸保持部82bによって前記第一操作部80よりも上方で保持されている。また、前記軸保持部82bは、上方に突出する複数の突出部82c,82cを備えてコ字型に形成されており、当該複数の突出部82c,82cには、前記軸本体82aを挿通させる挿通孔が形成されている。
そして、前記軸本体82aのうち前記複数の突出部82c,82cの外側(前側および後側)に突出する両端部が、前記保持部33の前記挿入保持部33a,33aに形成された孔部に挿入されて保持されている。
前記付勢部材83はコイルバネであり、前記軸本体82aが挿通された状態で前記複数の突出部82c,82c間に設けられている。
コイルバネである当該付勢部材83の一端部は前記第一操作部80の上面に当接するように配置されており、他端部は前記前側カバー30もしくは前記後側カバー31の内面に当接するように配置されている。すなわち、前記第一操作部80を上方に回転させるように前記回動操作部材13を操作したときに、前記付勢部材83の一端部と他端部とが接近する。したがって、前記回動操作部材13の操作をやめれば、前記付勢部材83の弾性復帰力によって前記第一操作部80が元の位置に戻ることになる。
以上のような構成を採用することにより、前記固定側部材4に対する前記可動側部材5の前後方向への移動を複数の位置、すなわち前記係合部71が前記複数の歯60a…に係合する位置でロックおよびロック解除できる。
(上下ロック機構)
前記上下ロック機構は、前記左右のヘッドレストピラー2,2に対して設けられており、前記固定側部材4を、前記左右のヘッドレストピラー2,2に対して上下方向の複数の位置でロックおよびロック解除するものである。
この上下ロック機構は、前記左右のヘッドレストピラー2,2のうち少なくとも一方に形成された複数の切欠15…と、前記左右のピラー保持部4a,4bと、前記上下ロック部材14と、前記回動操作部材13と、を有する。
前記複数の切欠15…は、前記左右のヘッドレストピラー2,2のうち少なくとも前記上下ロック部材14が設けられる側のヘッドレストピラー2に形成されていればよい。ただし、前記左右のホルダー部3,3のロック部3d,3dによるヘッドレストピラー2,2の引き抜き防止構造に、前記複数の切欠15…が用いられるため、本実施の形態においては左右のヘッドレストピラー2,2の双方に前記複数の切欠15…が形成されている。
また、これら複数の切欠15…は、図1〜図4に示すように、前記左右のヘッドレストピラー2,2の長さ方向に沿って多段状に形成されている。さらに、これら複数の切欠15…は、前記左右のヘッドレストピラー2,2の中央寄りの外周面に形成されている。
前記左右のピラー保持部4a,4bは、上述のように前記左右のヘッドレストピラー2,2をそれぞれ保持するものであり、これによって、前記固定側部材4を、前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上下方向に移動可能としている。
なお、この固定側部材4の上下移動範囲は、前記左右のヘッドレストピラー2,2に設けられた前記ピラー抜け止め部2a,2aが、前記スリット20a,20aに沿ってスライドできる範囲に基づく。
前記上下ロック部材14は、前記左右のピラー保持部4a,4bに形成されたロック保持部27,27のうち前記回動操作部材13が設けられる側のロック保持部27によって保持されている。
この上下ロック部材14は、前記ロック保持部27の内部で前記切欠15に対して係合する係合部(図示せず)と、該係合部を前記切欠15に対して係合させる方向に付勢する付勢部材(図示せず)と、を備える。
したがって、上下ロック部材14を前記ロック保持部27の奥側に押し込むように操作すれば、図示しない前記係合部が前記切欠15から離間し、上下ロック部材14を操作しなければ、図示しない前記係合部が前記切欠15に係合した状態となる。
前記回動操作部材13は、上述のように前記上下ロック部材14を操作するための前記第二操作部81を備える。
また、前記第一操作部80と前記第二操作部81は連動して回動し、前記第二操作部81は、前記第一操作部80による前記前後ロック機構のロック解除動作と同時に、前記上下ロック機構によるロック解除動作を行うことができる。
また、前記回動操作部材13の前後方向の長さは、前記可動側部材5の移動距離に応じた長さに設定されている。すなわち、前記第一操作部80は、その長さ方向のどの部位にも前記緩衝部材73の一部が当接することになる。また、前記第二操作部81は、その長さ方向のどの部位にも前記ボタン9が当接し、どの部位も前記上下ロック部材14に当接する。また、前記回動軸部82は、その長さ方向にわたって前記保持部33によって保持されることになる。
さらに、前記第二操作部81の長さ方向のどの部位にも前記ボタン9が当接するため、前記回動操作部材13と前記ボタン9との位置関係は、前記可動側部材5の前後移動に応じて変わることになるが、前記可動側部材5である前記前側カバー30および前記後側カバー31と、前記ボタン9との位置関係が変わらない状態となる。
以上のような構成を採用することにより、前記固定側部材4を、前記左右のヘッドレストピラー2,2に対して上下方向の複数の位置、すなわち前記複数の切欠15…が形成された位置でロックおよびロック解除できる。
前記操作部9であるボタン9は、上述のように前記前側カバー30と前記後側カバー31の側面に設けられた前記ボタン取付部34に取り付けられるものであり、前記回動操作部材13に当接する。そして、前記ケース体の内部中空部側に押し込まれることによって前記回動操作部材13を操作できるようになっている。
このボタン9は、ボタン本体90と、筒状部91と、を備える。
前記ボタン本体90は、前記筒状部91に挿入された状態で、当該筒状部91に沿って進退自在とされている。また、前記筒状部91は、前記ボタン取付部34に取り付けられている。そして、前記ボタン本体90が前記回動操作部材13の前記第二操作部81の下端部(突出方向先端)に当接している。また、前記ボタン本体90は、前記保持部33の規制部33bとは干渉しないように前記筒状部91に沿って進退自在とされている。
以上のような構成を採用することにより、前記回動操作部材13を、前記回動軸部82を軸にして上方に回転させることができ、これに伴って前記第一操作部80によって前記ロック部材11を操作でき、前記第二操作部81によって前記上下ロック部材14を操作できる。
(表皮材の説明)
前記前側カバー30および前記後側カバー31からなるケース体は、図1
4に示すように、前記表皮材110によって被覆される。
前記表皮材110の端末には、当該端末に沿ってトリムプレート112が縫製されている。
また、前記ケース体(本実施の形態では特に前記前側カバー30)の下面には、前記表皮材110の端末を木目込むための溝部39が形成されている。そして、当該溝部39は前記ガイド当接部37(37a)と対向する位置に配置されている。
さらに、当該溝部39の開口付近の端部には内側に向かって突出する突部39a,39aが一体形成されている。
前記ケース体を前記表皮材110によって被覆する場合は、前記表皮材110によって前記ケース体を全体的に被覆した後に、当該表皮材110の端末のトリムプレート112を前記溝部39に挿入し、前記突部39a,39aに引っ掛けるようにする。その後、前記底縁カバー32,32を、前記ケース体の下面に形成される二つの長孔にそれぞれ嵌合し、当該底縁カバー32,32によっても前記表皮材110を挟み込むようにする。
なお、前記表皮材110の裏側や、当該表皮材110と前記ケース体との間にはクッションパッド100が設けられている。
(ヘッドレストの動作)
次に、以上のように構成されたヘッドレスト1の動作について説明する。
前記ヘッドレスト1の動作としては、前記可動側部材5の前側カバー30が、前記固定側部材4に対して前方に離間する方向および、前方に離間した状態から後方に戻る方向への移動する動作を含む。さらに、前記左右のピラー保持部4a,4bを含む固定側部材4が、前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上下方向に移動する動作を含む。
まず、前記可動側部材5の動作について説明する。
図15は、前記可動側部材5(前側カバー30)が、前記固定側部材4に近づいている状態を示している。すなわち、後方に戻った状態となっている。前記ボタン9の非操作時には、前記係合部71は、前記被係合部10の歯60aに係合した状態となっており、前記可動側部材5の前後方向への移動がロックされている。
この状態から前記可動側部材5を、前記固定側部材4に対して前方に離間させるには、まず、前記ボタン9を押し込むことによって前記回動操作部材13を前記Xリンク機構側に回転させる。これに伴って、前記第一操作部80を上方に回転させ、前記緩衝部材73が設けられた前記係合部71を上方へと押し上げる。
これによって、前記係合部71が前記被係合部10の歯60aから離間するため、前記ロック部材11による前記可動側部材5の前後方向への移動のロックを解除することができる。
そして、前記係合部71を上方に押し上げた状態を維持しながら、前記可動側部材5を、前記固定側部材4に対して前方に離間する方向に移動させる。
この時、前記被係合部10は、前記内側リンク6および前記外側リンク7の回転動作に伴って前方へと移動していく。この時、前記内側リンク6の前記接続部材Sと前記外側リンク7の前記接続部材Sは、前記下方の複数の支持部26,36の長穴26a,長孔36aに沿って上方に移動していく。
そして、任意の位置で前記ボタン9の操作を止めれば、前記係合部71は前記付勢部材12の付勢力にしたがって前記複数の歯60a…側に付勢されて元の位置に戻り、当該複数の歯60a…のいずれかに噛み合うことになる。これによって、図16に示すように、前記可動側部材5を前記固定側部材4に対して前方に離間する方向に移動させ、所望の位置でロックをかけることができる。
なお、この時、前記係合部71が隣り合う歯60a,60a間の谷間に入らずに前記歯60aの突端付近に接触する場合がある。この場合は、前記ボタン9を操作しない状態で、前記可動側部材5を前後どちらかに移動させれば、前記係合部71が直近の前記谷間に入り込むことになり、前記可動側部材5のロックをかけることができる。
前記可動側部材5を後方に戻す際も同様に、まず前記ボタン9を押し込んで前記緩衝部材73を操作し、前記係合部71によるロックを解除する。
その後は、前記可動側部材5を後方に戻し、任意の位置で前記ボタン9の操作を止めればよい。この時、前記Xリンク機構等は、前記可動側部材5を前方に移動させる場合とは逆の動きをすることになる。
以上のようにして、前記可動側部材5を前後方向に移動させ、さらに前記被係合部10の前記複数の歯60a…の配列に応じた段階的な位置調整が可能となる。つまり、前記ヘッドレスト1の前後方向の位置調整を段階的に行えることになる。
続いて、前記左右のピラー保持部4a,4bを含む固定側部材4の上下の動作について説明する。
前記左右のピラー保持部4a,4bは、図15に示す状態が、前記左右のヘッドレストピラー2,2の下方側に位置した状態となっている。前記ボタン9の非操作時には、前記上下ロック部材14の前記係合部は、前記ヘッドレストピラー2の下方側の一つの切欠15に係合した状態となっており、前記左右のピラー保持部4a,4bの上下方向への移動がロックされている。
この状態から前記左右のピラー保持部4a,4bを、前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上方に移動させるには、まず、前記ボタン9押し込むことによって前記回動操作部材13を前記Xリンク機構側に回転さる。これに伴って、前記第二操作部81を前記Xリンク機構側に回転させ、前記上下ロック部材14を、前記ロック保持部27の奥側へと押し込んで、図示しない前記係合部を前記ロック保持部27の奥側へと移動させる。
これによって、前記上下ロック部材14の前記係合部が前記ヘッドレストピラー2の前記切欠15から離間するため、前記上下ロック部材14の前記係合部による前記左右のピラー保持部4a,4bの上下方向への移動のロックを解除することができる。
そして、前記上下ロック部材14の前記係合部を、前記ロック保持部27の奥側へと移動させた状態を維持しながら、前記左右のピラー保持部4a,4b延いては固定側部材4を前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上方に移動させる。
この時、前記可動側部材5、前記Xリンク機構等は、前記固定側部材4の移動に伴って上方へと移動する。
そして、任意の位置で前記ボタン9の操作を止めれば、前記上下ロック部材14の前記係合部は、図示しない前記付勢部材の付勢力により元の位置に戻り、前記ヘッドレストピラー2の上方側の一つの切欠15に係合することとなる。これによって、図16に示すように、前記左右のピラー保持部4a,4bを前記左右のヘッドレストピラー2,2に沿って上方に移動させ、所望の位置でロックをかけることができる。
なお、この時、前記上下ロック部材14の前記係合部が、上下に隣り合う切欠15,15間に位置する前記ヘッドレストピラー2の外周面に接触する場合がある。この場合は、前記ボタン9を操作しない状態で、前記左右のピラー保持部4a,4bを上下どちらかに移動させれば、前記係合部が直近の前記切欠15に係合することになり、前記左右のピラー保持部4a,4bのロックをかけることができる。
前記左右のピラー保持部4a,4bを下方に移動させる際も同様に、まず前記ボタン9を押し込んで前記第二操作部81を操作し、前記上下ロック部材14の前記係合部によるロックを解除する。
その後は、前記左右のピラー保持部4a,4b延いては固定側部材4を下方に移動させ、任意の位置で前記ボタン9の操作を止めればよい。この時、前記可動側部材5、前記Xリンク機構等も、前記左右のピラー保持部4a,4bの移動に伴って下方へと移動する。
以上のようにして、前記左右のピラー保持部4a,4bを上下方向に移動させ、さらに前記ヘッドレストピラー2の前記複数の切欠15…に応じた段階的な位置調整が可能となる。つまり、前記ヘッドレスト1の上下方向の位置調整を段階的に行えることになる。
本実施の形態によれば、前記可動側部材5の前後方向への移動におけるロックおよびロック解除を、前記左右のヘッドレストピラー2,2よりも幅方向外側で行うことができる。これによって、前記複数の被係合部10,10と前記ロック部材11との係合状態における安定性を向上させることができる。
また、前後方向に移動する前記可動側部材5が前記前側カバー30および前記後側カバー31によって構成され、当該前側カバー30と後側カバー31とによって前記複数の被係合部10,10を挟持できるので、当該複数の被係合部10,10の支持剛性を向上できる。
したがって、前記複数の被係合部10,10の支持剛性を向上させたいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記ロック部材11が前記固定側部材4に向かって動作したときに、前記緩衝部材73が前記固定側部材4に当接するので、前記緩衝部材73によって前記ロック部材11の移動範囲を規制しつつ、前記ロック部材11が前記固定側部材4に直接当接することを防いで異音の発生を抑制できる。
したがって、前記ロック部材11の移動範囲を規制しつつ、異音の発生を抑制したいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記緩衝部材73が、前記固定側部材4の周囲を取り囲むようにして設けられる前記ロック部材11に対し、前記固定側部材4側から外側に向かって取り付けられているので、前記緩衝部材73を前記ロック部材11から外す方向に前記固定側部材4があることになる。そのため、前記ロック部材11を前記固定側部材4に設けた状態において前記緩衝部材73が前記ロック部材11から外れることを抑制できる。
したがって、前記ロック部材11を前記固定側部材4に設けた状態において前記緩衝部材73が前記ロック部材11から外れることを抑制したいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記緩衝部材73は、前記ロック部材11と前記回動操作部材13との間の接触面積を増加させるように構成されているので、前記回動操作部材13による前記ロック部材11の作動効率を向上させることができる。
したがって、前記回動操作部材13による前記ロック部材11の作動効率を向上させたいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記ピラー抜け止め部2a,2aを前後方向に配置できるので、当該ピラー抜け止め部2a,2aが前記左右のヘッドレストピラー2,2の外側にある前記前後ロック機構の動作を妨げないようにしつつ、前記固定側部材4が前記左右のヘッドレストピラー2,2から外れることを抑制できる。
したがって、前記前後ロック機構の動作を妨げないようにしつつ、前記固定側部材4が前記左右のヘッドレストピラー2,2から外れることを抑制したいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記付勢部材12を前記固定側部材4の前面側から前記収容部24に容易に収容できるとともに、前記抜け止め部24aによって前記付勢部材12が前記収容部24から抜け出ることを抑制できる。
したがって、前記付勢部材12を容易に収容できるとともに、前記付勢部材12が前記収容部24から抜け出ることを抑制したいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記ロック部材11を前記保持部21によって前記前後ロック機構の近傍で保持できる。これによって、前記ロック部材11の変形を抑制しつつ、当該ロック部材11を前記被係合部10,10に係合させることができる。
したがって、前記ロック部材11の変形を抑制しつつ、当該ロック部材11を前記被係合部10,10に係合させたいという要望に対して好適に対応できる。
また、前記移動規制部21bによって、前記ロック部材11が装着方向と反対の方向に移動することを規制することができる。
したがって、前記移動規制部21bによって、前記ロック部材11が装着方向と反対の方向に移動することを規制したいという要望に対して好適に対応できる。
1 ヘッドレスト
2 ヘッドレストピラー
4 固定側部材
4a,4b ピラー保持部
4c 後面連結部
4d,4e 連結部
5 可動側部材
6 第一リンク(内側リンク)
7 第二リンク(外側リンク)
8 交差接続部
9 操作部(ボタン)
10 被係合部
11 ロック部材
12 付勢部材(コイルバネ)
13 回動操作部材
14 上下ロック部材
15 切欠
20 ピラー挿通孔
21 保持部
22 凹状部
23 装着部
23a,23b 貫通孔
24 収容部
24a 抜け止め部
25 支持部
25a 挿入孔
26 支持部
26a 穴部
26b 貫通孔
27 ロック保持部
28 突出リブ
30 前側カバー
30b 周側面部
30d 基端収納部
31 後側カバー
31b 周側面部
31d 先端収納部
33 保持部
35 支持部
35a 挿入孔
36 支持部
36a 穴部
36b 貫通孔
42 接続部
52 接続部
60 第一突出部
60a 複数の歯
61 第二突出部
62 隙間
63 基端部
70 被保持部
71 係合部
72 連結部
73 緩衝部材
80 第一操作部
81 第二操作部
82 回動軸部
83 付勢部材
110 表皮材
112 トリムプレート

Claims (7)

  1. 互いに離間する左右のヘッドレストピラーと、
    前記ヘッドレストピラーに設けられる固定側部材と、
    可動機構を介して前記固定側部材に連結され、当該固定側部材に対して前後方向に移動可能とされた可動側部材と、
    前記固定側部材に対する前記可動側部材の前後方向への移動をロックおよびロック解除する前後ロック機構と、
    前記固定側部材を、前記左右のヘッドレストピラーに対して上下方向の複数の位置でロックおよびロック解除する上下ロック機構と、を備えており、
    前記前後ロック機構は、
    前記左右のヘッドレストピラーよりも幅方向外側にそれぞれ配置される複数の被係合部と、
    前記複数の被係合部にそれぞれ係合して前記可動側部材の移動をロックする複数の係合部を有するロック部材と、
    前記可動側部材に回動自在に保持されるとともに前記ロック部材を操作する回動操作部材と、を備えており、
    前記上下ロック機構は、
    前記ヘッドレストピラー側に押し込まれることによって前記固定側部材の上下方向への移動のロックを解除する上下ロック部材と、
    前記上下ロック部材を操作する前記回動操作部材と、を備えており、
    前記回動操作部材は、
    前記ロック部材による前記可動側部材の前後方向への移動のロックを解除するための第一操作部と、
    前記上下ロック部材による前記可動側部材の上下方向への移動のロックを解除するための第二操作部と、を有しており、
    前記第二操作部が左右方向へ回転して前記固定側部材の上下方向への移動のロックを解除したときに前記第一操作部が上下方向へ回転して前記可動側部材の前後方向への移動のロックを解除することを特徴とするヘッドレスト。
  2. 前記第一操作部は、前記ロック部材に対して上下方向においてオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
  3. 前記可動側部材に設けられ、かつ、前記回動操作部材を介して、前記前後ロック機構によって前後方向への移動がロックされた状態の前記可動側部材のロックの解除と、前記上下ロック機構によって上下方向への移動がロックされた状態の前記固定側部材のロックの解除を同時に操作するための操作部を更に備えており、
    前記第一操作部の左右方向における外側端部及び前記第二操作部の左右方向における外側端部は、前記ロック部材の左右方向における外側端部と前記操作部の左右方向における内側端部との間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドレスト。
  4. 前記第一操作部と前記第二操作部は一体形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドレスト。
  5. 前記第一操作部における前後方向の長さは、前記ロック部材における前後方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドレスト。
  6. 前記第二操作部の左右方向における外側端部は、前記第一操作部の左右方向における外側端部よりも左右方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドレスト。
  7. 前記回動操作部材は、前記第一操作部を、前記ロック部材による前記可動側部材の前後方向への移動をロック解除する方向に回転させたときに、前記第一操作部を元の位置に戻す方向に付勢する付勢部材を更に有しており、
    前記第一操作部は、前記付勢部材と当接していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のヘッドレスト。
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