JP5303601B2 - 便器用手摺 - Google Patents

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Description

この発明は、既設の洋風便器(以下、便器という。)に取り付けることで、足腰の弱い老人の用便動作を助けることのできる便器用手摺、特に、車椅子からの乗り移り動作が円滑に行える便器用手摺に関する。
既設の便器に取り付ける便器用手摺としては、例えば、図15に示すようなものがある。この便器用手摺70は、同図に示すように、床に設置された便器Aの左右両側に配設される一対のベースフレーム71、71と、それぞれのベースフレーム71、71の後方側に立設された起立部材72、72と、この起立部材72、72の上端部にそれぞれ支持された手摺部材73、73と、一対の起立部材72、72を、相互に連結する連結部材74と、便器Aの両側部を挟み込む一対の挟持部材75、75とを備えている。
前記起立部材72、72の上端部には、手摺部材73、73を支持するための支持部材がそれぞれ固定されていると共に、手摺部材73、73には、その支持部材に回転可能に支持される被支持部材73aがそれぞれ固定されており、手摺部材73、73は、同図に二点鎖線で示すように、後方側に跳ね上げることができるようになっている。
従って、車椅子に座った足腰の弱い老人等が用便を行う際は、便器Aの片側に車椅子を移動し、車椅子に近いほうの手摺部材73を跳ね上げて移動空間を確保した状態で、車椅子から便器Aに乗り移ることになる。
特開2009−45196号公報
ところで、車椅子に座った足腰の弱い老人等が、車椅子から上述したような便器用手摺70を取り付けた便器Aに乗り移る際、跳ね上げた手摺部材73に手をかけて支えにすることも考えられるが、そのとき、何らかの要因で手摺部材73を手前に引き戻すような力が加わると、手摺部材73が元の状態に回動して、不測の事態が発生するおそれがある。
このため、起立部材72、72の上端部に固定された支持部材及び手摺部材73、73に固定された被支持部材73aに、手摺部材73を跳ね上げた状態で相互に一致するピン挿入孔をそれぞれ形成しておき、手摺部材73を跳ね上げた状態で、それらの一致したピン挿入孔にロックピン等を挿入することで、手摺部材73を跳ね上げ状態に保持するようにしたものもあるが、手摺部材73を跳ね上げる度にピン挿入孔にロックピンを挿入し、着座後に跳ね上げた手摺部材73を初期位置に戻すためにロックピンをピン挿入孔から抜き取るのは、非常に繁雑な作業なので、結局、手摺部材73を跳ね上げ状態にロックせずに使用することになってしまう。
そこで、この発明の課題は、手摺部材を跳ね上げるだけでその状態にロックすることができ、しかも、ロックの解除を容易に行うことができる便器用手摺を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、洋風便器の左右両側に起立する一対の起立部材を有する本体部と、先端部を後方側に跳ね上げ可能に、前記起立部材の上端部に取り付けられた手摺部材と、前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材と前記手摺部材を、跳ね上げ位置でロックするロック手段とを備え、前記起立部材には、支持部材が固定されていると共に、前記手摺部材には、前記支持部材に回転可能に支持される被支持部材が固定されており、前記ロック手段は、前記被支持部材に形成された長孔または凹部と、前記長孔内を移動可能に前記長孔に挿入される係止軸または前記凹部内を移動可能に前記凹部に嵌入される係止軸と、前記支持部材に形成された、前記係止軸が移動可能に挿入される案内孔とを有し、前記支持部材に形成された前記案内孔は、前記手摺部材の回動に伴って前記係止軸が移動する回動用孔部と、前記回動用孔部における前記手摺部材の跳ね上げ位置側の端部から下方側に延びる係止用孔部とを有し、前記手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、前記被支持部材に形成された前記長孔の長手方向または前記凹部の窪み方向が上下方向を向いた状態で、前記支持部材に形成された前記案内孔の前記係止用孔部に対応するようになっており、前記係止軸が前記長孔内または前記凹部内を落下して前記案内孔の前記係止用孔部に移動することで、前記手摺部材の回動が規制されるようになっていることを特徴とする便器用手摺を提供するものである。
また、上記の課題を解決するため、請求項2に係る発明は、洋風便器の左右両側に起立する一対の起立部材を有する本体部と、先端部を後方側に跳ね上げ可能に、前記起立部材の上端部に取り付けられた手摺部材と、前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材と前記手摺部材を、跳ね上げ位置でロックするロック手段とを備え、前記起立部材には、支持部材が固定されていると共に、前記手摺部材には、前記支持部材に回転可能に支持される被支持部材が固定されており、前記ロック手段は、前記被支持部材に形成された長孔と、前記長孔内を移動可能に前記長孔に挿入される係止軸と、前記支持部材に形成された、前記係止軸が嵌合可能な下方側に窪んだ係止凹部とを有し、前記手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、前記被支持部材に形成された前記長孔の長手方向が上下方向を向いた状態で、前記支持部材に形成された前記係止凹部に対応するようになっており、前記係止軸が前記長孔内を落下して前記係止凹部に嵌合することで、前記手摺部材の回動が規制されるようになっていることを特徴とする便器用手摺を提供するものである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明の便器用手摺において、前記案内孔の前記係止用孔部に移動した前記係止軸または前記係止凹部に嵌合した前記係止軸を、前記案内孔の前記係止用孔部または前記係止凹部から引き上げて、前記案内孔の前記係止用孔部から前記回動用孔部に移動させるための操作を行う操作部材または前記係止凹部に対する前記係止軸の嵌合を解除するための操作を行う操作部材が前記係止軸に連結されていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明の便器用手摺は、ロック手段が、被支持部材に形成された長孔または凹部と、長孔内を移動可能に長孔に挿入される係止軸または凹部内を移動可能に凹部に嵌入される係止軸と、支持部材に形成された、係止軸が移動可能に挿入される案内孔とを有し、支持部材に形成された案内孔は、手摺部材の回動に伴って係止軸が移動する回動用孔部と、回動用孔部における手摺部材の跳ね上げ位置側の端部から下方側に延びる係止用孔部とを有し、手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、被支持部材に形成された長孔の長手方向または凹部の窪み方向が上下方向を向いた状態で、支持部材に形成された案内孔の係止用孔部に対応するようになっており、係止軸が長孔内または凹部内を落下して案内孔の係止用孔部に移動することで、手摺部材の回動が規制されるようになっているので、手摺部材を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げるだけで、手摺部材が跳ね上げ状態にロックされ、案内孔の係止用孔部に移動した係止軸を、案内孔の係止用孔部から引き上げるだけで、手摺部材のロックが解除される。このように、ロック操作やロック解除操作を簡単に行うことができるので、使い勝手がよい。
また、請求項2に係る発明は、ロック手段が、被支持部材に形成された長孔と、長孔内を移動可能に長孔に挿入される係止軸と、支持部材に形成された、係止軸が嵌合可能な下方側に窪んだ係止凹部とを有し、手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、被支持部材に形成された長孔の長手方向が上下方向を向いた状態で、支持部材に形成された係止凹部に対応するようになっており、係止軸が長孔内を落下して係止凹部に嵌合することで、手摺部材の回動が規制されるようになっているので、請求項1に係る発明の便器用手摺と同様に、手摺部材を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げるだけで、手摺部材が跳ね上げ状態にロックされ、係止凹部に嵌合した係止軸を、係止凹部から引き上げるだけで、手摺部材のロックを解除することができる。このように、ロック操作やロック解除操作を簡単に行うことができるので、使い勝手がよい。
また、請求項3に係る発明は、案内孔の係止用孔部に移動した係止軸または係止凹部に嵌合した係止軸を、案内孔の係止用孔部または係止凹部から引き上げて、案内孔の係止用孔部から回動用孔部に移動させるための操作を行う操作部材または係止凹部に対する係止軸の嵌合を解除するための操作を行う操作部材が係止軸に連結されているので、案内孔の係止用孔部に移動した係止軸または係止凹部に嵌合した係止軸を引き上げ易く、手摺部材のロックを解除する際の操作性が向上するという効果が得られる。
この発明に係る便器用手摺の設置状態を示す斜視図である。 同上の便器用手摺の設置状態を示す正面図である。 同上の便器用手摺の設置状態を示す平面図である。 同上の便器用手摺の設置状態を示す側面図である。 同上の便器用手摺の固定部材を示す詳細図である。 同上の便器用手摺の肘掛けを跳ね上げた状態を示す部分拡大側面図である。 図6のX−X線に沿った断面図である。 (a)は同上の便器用手摺における被支持部材を示す側面図、(b)は同上の便器用手摺における支持部材を示す側面図である。 (a)は同上の便器用手摺における肘掛けを肘掛け位置に降ろしたときの案内孔及び長孔と係止軸との関係を説明するための説明図、(b)は同上の便器用手摺における肘掛けを所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げたときの案内孔及び長孔と係止軸との関係を説明するための説明図である。 同上の肘掛けを所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げた状態を示す斜視図である。 同上の肘掛けを所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げた状態を示す側面図である。 同上の肘掛けを所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げた状態を示す平面図である。 (a)〜(c)はロック手段の変形例を説明するための説明図である。 (a)〜(c)はロック手段の他の変形例を説明するための説明図である。 従来の便器用手摺の設置状態を示す斜視図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図4に示すように、この便器用手摺1は、便所の床に固定設置された便器Aの床固定部aの両側部に沿うように配設される、扁平な金属製の角パイプからなる左右一対のベース部材10と、各ベース部材10にそれぞれ立設された左右一対の起立部材20と、左右一対の起立部材20を相互に連結する連結部材30と、連結部材30に取り付けられた左右一対の固定部材40と、先端部を後方側に跳ね上げ可能に、各起立部材20の上端部にそれぞれ支持された左右一対の手摺部材50とを備えており、左右一対の手摺部材50は、ロック手段によって、略垂直に立ち上がった所定の跳ね上げ位置でロックされるようになっている。
前記起立部材20は、上端側が僅かに内側(便器A側)に傾斜した状態でベース部材10の後部側に固着された金属製の角パイプからなる下部支柱21と、この下部支柱21にその上端側から差し込まれて、下部支柱21内を上下にスライドする金属製の角パイプからなる上部支柱22とから構成されており、この上部支柱22の上端部に手摺部材50を回動可能に支持するための支持部材23が固定されている。
また、下部支柱21の前面には複数のボルト挿通孔21aが上下に形成されており、いずれかのボルト挿通孔21aに通したノブボルト20Aを、上部支柱22の下部前面に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、上部支柱22を所定の高さに段階的に固定することができるようになっている。
前記連結部材30は、左右一対の起立部材20、20を構成している下部支柱21、21から内側に張り出すように、下部支柱21、21の後面における中間高さ位置にそれぞれ固着された、便器Aの幅方向に延びる左右一対の直線部31、31と、両端部が左右一対の直線部31、31における内端側の前面にそれぞれ連設された、便器Aにおける床固定部aの前端上部を取り囲むように、中央部を略U字状に屈曲させた屈曲部32とから構成されており、直線部31は金属製の角パイプによって、屈曲部32は金属製の丸パイプによってそれぞれ形成されている。
前記連結部材30の各直線部31には、それぞれの外端側から、各直線部31内を左右にスライドする金属製の角パイプからなる可動アーム33が差し込まれており、各直線部31の内端には、合成樹脂製のキャップがそれぞれ装着されている。
各可動アーム33、33は、その先端部が閉塞されており、閉塞された先端部にねじ孔が形成されていると共に、そのねじ孔に、便所の壁面に当接して押圧する押圧部材35が進退可能にねじ込まれている。
各直線部31の後面には、左右方向に延びる長孔(図示せず)が形成されており、この長孔に通したノブボルト34を、可動アーム33の内端後面に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、長孔の長さの範囲内で各可動アーム33を任意の位置に固定することができるようになっている。
前記固定部材40は、図1〜図5に示すように、連結部材30の直線部31、31の外端部に立設された支持脚41、41と、この支持脚41、41の上端部にそれぞれ固着され、内側に向かって斜め上方に立ち上がる一対の固定アーム42、42と、それぞれの固定アーム42にその上端から差し込まれて、上下方向にスライドする可動アーム43、43と、各可動アーム43、43の先端に取り付けられ、便器Aの湾曲した上部外表面bに当接して押圧する押圧部45とから構成されており、前記固定アーム42及び可動アーム43は、金属製の角パイプによって形成されている。
また、固定アーム42の上面には上下方向に延びる長孔42aが形成されており、この長孔42aに通したノブボルト44を、可動アーム43の下端部に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、長孔42aの長さの範囲内で可動アーム43を任意の位置に固定することができるようになっている。
前記押圧部45は、同図に示すように、可動アーム43の上端に取り付けられたアジャスタ46と、このアジャスタ46に取り付けられた自在アタッチメント47とから構成されている。
前記アジャスタ46は、可動アーム43の上端に形成されたネジ孔(図示せず)にねじ込まれる全ネジボルト46aと、この全ネジボルト46aに固定された、全ネジボルト46aを回転させるための回転操作部46bとから構成されており、回転操作部46bを回転させることで、全ネジボルト46aが回転しながら進退し、自在アタッチメント47が、固定アーム42の延びだし方向に進退するようになっている。
前記自在アタッチメント47は、自在継手を介してアジャスタ46に取り付けられており、図5に二点鎖線で示すように、便器Aの上部外表面bの湾曲状態に応じて、ある程度の自由度を持ってその接触角度を調整できるようになっている。
前記手摺部材50は、図1〜図4及び図6、図7に示すように、金属製のフレームに樹脂製のカバーを被せた肘掛け51と、この肘掛け51の下面から下方側に突出するように、フレームの長手方向の略中央部に連設されたグリップ52とを備えており、肘掛け51は、起立部材20の支持部材23を挟み込むように、フレームの後端部に連設された一対の被支持部材53を介して、支持部材23に回動可能に支持されている。
前記ロック手段は、図7及び図8(a)、(b)に示すように、一対の被支持部材53に形成された長孔54と、この長孔54内を移動可能に長孔54に挿入される係止軸61と、支持部材23に形成された、係止軸61が移動可能に挿入される案内孔24と、それぞれの被支持部材53を挟み込むような状態で係止軸61の両端部に回動可能に連結された、先端がV字状に形成された操作部材62とから構成されている。
前記支持部材23に形成された案内孔24は、手摺部材50の回動に伴って係止軸61が移動する円弧状の回動用孔部24aと、この回動用孔部24aの後端部から下方側に延びる直線状の係止用孔部24bとから構成されており、図9(a)、(b)に示すように、一対の被支持部材53に形成された長孔54に挿通されている係止軸61が、案内孔24における円弧状の回動用孔部24aの前端部と後端部との間を移動することで、手摺部材50が所定の肘掛け位置と跳ね上げ位置との間で回動するようになっている。
前記被支持部材53に形成された長孔54は、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、同図(b)に示すように、その長手方向が上下方向を向いて、支持部材23に形成された案内孔24の係止用孔部24bに一致するようになっており、回動用孔部24aの後端部まで移動した係止軸61が、長孔54内を落下して案内孔24の係止用孔部24bに入り込むことで、支持部材23に対して被支持部材53が回転不能となり、これによって、手摺部材50がロックされるようになっている。
前記操作部材62は、図4に示すように、手摺部材50の肘掛け51が略水平の肘掛け位置において、V字状の先端部が下方側を向くような状態で垂下しているが、手摺部材50の肘掛け51を跳ね上げるに従って、被支持部材53の外縁に沿って持ち上がり、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置でロックされたときは、図6に示すように、被支持部材53によって略水平状態に支持されるようになっており、その状態では、V字状の先端部に指をかけることができるようになっている。
従って、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置でロックされた状態で、V字状の先端部に指をかけて操作部材62を引き上げると、操作部材62が連結されている係止軸61が持ち上がり、案内孔24の係止用孔部24bから回動用孔部24a側に移動するので、手摺部材50のロックが解除され、手摺部材50を初期の肘掛け位置まで回動することができる状態となる。
また、各ベース部材10の前後端には、それぞれの下面側に、高さ調整を行うためのアジャスタ11、11が取り付けられており、排水等を考慮して便所の床に傾斜が設けられている場合でも、それぞれのアジャスタ11、11によって部分的に高さ調整を行うことができるので、設置される便器用手摺1のがたつきをなくすことができる。
以上のように、この便器用手摺1では、図10〜図12に示すように、手摺部材50を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げることによって、老人等の移動経路の上部に障害物がない状態で、便器Aの側方に位置している車椅子から老人等が便器Aに乗り移ることができ、しかも、手摺部材50を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げるだけで、係止軸61が支持部材23に形成されている案内孔24の係止用孔部24bに入り込んで、手摺部材50が自動的に跳ね上げ状態にロックされるので、特別なロック操作を行う必要がなく、使い勝手がよい。従って、車椅子から老人等が便器Aに乗り移る際、跳ね上げた手摺部材50に手をかけて支えにしても、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置まで回動するといった不測の事態が発生することがなく、老人等が安心して便器Aに乗り移ることができる。
特に、この便器用手摺1では、肘掛け51の下面から下方側に突出するように、肘掛け51の長手方向の略中央部にグリップ52が連設されているので、手摺部材50を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げると、グリップ52が略水平状態となる。従って、便器Aの側方に位置している車椅子から老人等が便器Aに乗り移る際、跳ね上げた手摺部材50のグリップ52を掴んで支えにすることができるので、車椅子から便器Aへの乗り移りをよりスムーズに行うことができる。
また、老人等が便座に着座した後は、操作部材62を引き上げることによって、案内孔24の係止用孔部24bに入り込んだ係止軸61を係止用孔部24bから持ち上げるだけで、手摺部材50のロックを簡単に解除することができるので、手摺部材50を即座に所定の肘掛け位置まで戻すことができる。
特に、この便器用手摺1では、先端がV字状に形成された操作部材62が係止軸61に連結されているので、V字状の先端部に指をかけて操作部材62を引き上げることによって、案内孔24の係止用孔部24bに入り込んだ係止軸61を簡単に引き上げることができ、手摺部材50のロックを解除する際の操作性に優れている。
なお、上述した実施形態では、被支持部材53に係止軸61が挿入される長孔54を形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図13(a)〜(c)に示すように、長孔に替えて、係止軸61が嵌合する切り欠き凹部54Aを形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、支持部材23に、円弧状の回動用孔部24aと、この回動用孔部24aの後端部から下方側に延びる直線状の係止用孔部24bとからなる案内孔24を形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図14(a)〜(c)に示すように、支持部材23Aを小径にすることによって、被支持部材53に形成された長孔54の外端部と支持部材23Aの外縁との間に係止軸61が入り込むようなスペースを形成し、案内孔の係止用孔部に替えて、係止軸61が嵌合する凹部24Aを形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、便器Aの側方に位置している車椅子から老人等が便器Aに乗り移る際、跳ね上げた手摺部材50を支えにすることができるように、肘掛け51の下面にグリップ52を連設しているが、これに限定されるものではなく、グリップ52を省略することも可能であり、その場合は、肘掛け51自体を掴んで支えにすることになる。
本発明は既設の洋風便器用の手摺として利用することができる。
1 便器用手摺
10 ベース部材
11 アジャスタ
20 起立部材
20A ノブボルト
21 下部支柱
21a ボルト挿通孔
22 上部支柱
23、23A 支持部材
24 案内孔
24A 凹部
24a 回動用孔部
24b 係止用孔部
30 連結部材
31 直線部
32 屈曲部
33 可動アーム
34 ノブボルト
35 押圧部材
40 固定部材
41 支持脚
42 固定アーム
43 可動アーム
44 ノブボルト
45 押圧部
46 アジャスタ
46a 全ネジボルト
46b 回転操作部
47 自在アタッチメント
50 手摺部材
51 肘掛け
52 グリップ
53 被支持部材
54 長孔
54A 切り欠き凹部
61 係止軸
62 操作部材
A 便器
a 床固定部
b 上部外表面

Claims (3)

  1. 洋風便器の左右両側に起立する一対の起立部材を有する本体部と、
    先端部を後方側に跳ね上げ可能に、前記起立部材の上端部に取り付けられた手摺部材と、
    前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材と
    前記手摺部材を、跳ね上げ位置でロックするロック手段と
    を備え、
    前記起立部材には、支持部材が固定されていると共に、前記手摺部材には、前記支持部材に回転可能に支持される被支持部材が固定されており、
    前記ロック手段は、
    前記被支持部材に形成された長孔または凹部と、
    前記長孔内を移動可能に前記長孔に挿入される係止軸または前記凹部内を移動可能に前記凹部に嵌入される係止軸と、
    前記支持部材に形成された、前記係止軸が移動可能に挿入される案内孔と
    を有し、
    前記支持部材に形成された前記案内孔は、前記手摺部材の回動に伴って前記係止軸が移動する回動用孔部と、前記回動用孔部における前記手摺部材の跳ね上げ位置側の端部から下方側に延びる係止用孔部とを有し、
    前記手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、前記被支持部材に形成された前記長孔の長手方向または前記凹部の窪み方向が上下方向を向いた状態で、前記支持部材に形成された前記案内孔の前記係止用孔部に対応するようになっており、前記係止軸が前記長孔内または前記凹部内を落下して前記案内孔の前記係止用孔部に移動することで、前記手摺部材の回動が規制されるようになっていることを特徴とする便器用手摺。
  2. 洋風便器の左右両側に起立する一対の起立部材を有する本体部と、
    先端部を後方側に跳ね上げ可能に、前記起立部材の上端部に取り付けられた手摺部材と、
    前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材と
    前記手摺部材を、跳ね上げ位置でロックするロック手段と
    を備え、
    前記起立部材には、支持部材が固定されていると共に、前記手摺部材には、前記支持部材に回転可能に支持される被支持部材が固定されており、
    前記ロック手段は、
    前記被支持部材に形成された長孔と、
    前記長孔内を移動可能に前記長孔に挿入される係止軸と、
    前記支持部材に形成された、前記係止軸が嵌合可能な下方側に窪んだ係止凹部と
    を有し、
    前記手摺部材が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、前記被支持部材に形成された前記長孔の長手方向が上下方向を向いた状態で、前記支持部材に形成された前記係止凹部に対応するようになっており、前記係止軸が前記長孔内を落下して前記係止凹部に嵌合することで、前記手摺部材の回動が規制されるようになっていることを特徴とする便器用手摺。
  3. 前記案内孔の前記係止用孔部に移動した前記係止軸または前記係止凹部に嵌合した前記係止軸を、前記案内孔の前記係止用孔部または前記係止凹部から引き上げて、前記案内孔の前記係止用孔部から前記回動用孔部に移動させるための操作を行う操作部材または前記係止凹部に対する前記係止軸の嵌合を解除するための操作を行う操作部材が前記係止軸に連結されている請求項1または2に記載の便器用手摺。
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