JP2009136592A - 車載用ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】車載可能なストレッチャーにおいて高さ調節時及び車載時から通常の搬送状態に復帰させる際に前側脚フレームを適正な状態に容易に復帰できるよう構成する。
【解決手段】メインフレームに、前側脚フレームと後側脚フレームをそれぞれ回動自在に支承するとともに、前側脚フレームと後側脚フレームの開閉状態を段階的に保持することによって高さ調節可能に構成する一方、前記前側脚フレームは後方側にも回動可能に構成し車輌のフロア上に押し込むことで前後の脚フレームが後方回動することで車載可能に構成された車載用ストレッチャーにおいて、前記前側脚フレームに第一付勢手段と第二付勢手段による付勢力がそれぞれ作用するよう構成し、前記前側脚フレームが前方回動された状態と後方回動された状態の何れの状態であっても該前側脚フレームがメインフレームを最上位で支持する基準状態に復帰するように第一付勢手段と第二付勢手段を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、病人や怪我人、患者の搬送、及び老人等を搬送するために使用する救急用のストレッチャーに関するものです。
従来、救急車等の車輌に搭載可能なストレッチャーとして、枠状に構成されたメインフレームに前後の脚フレームをそれぞれ回動自在に着設するとともに、これら前後の脚フレームにはそれぞれ姿勢変更手段を具備することで高さ調節できるとともに、車輌のフロア面に押し込むことにより両脚フレームが後方回動されるように折り畳まれ、そのままフロア内に搭載できるように構成されたものがあります。
すなわち、この種のストレッチャーでは前後の脚フレームを開閉することで高さ調節され、車載時には前後の脚フレームが車体に沿って後方回動するように折り畳まれるように構成されています。
しかしながら、上述のストレッチャーは、側面視においてメインフレームに対してそれぞれの脚フレームが略ハ字状に開脚した状態となるよう構成されているために、車輌からストレッチャーを降ろす際には前側の脚フレームが下死点を超えて回動しなければ、元の搬送状態に復帰しないようになっています。
これを解消するために、スプリング等の弾性体による付勢力を利用することによって元の状態に復帰するように構成していました(特許文献1参照)。
特開2003−10250号公報
しかし、このストレッチャーによればストレッチャーの高さ調節をした際、すなわち、前側の脚フレームが前方回動した状態でも弾性体の付勢力が作用しているために、高さ調節時の低い状態から元の状態には復帰しにくくなるという問題点がありました。
解決しようとする課題は、車載可能なストレッチャーにおいて高さ調節時及び車載時から通常の搬送状態に復帰させる際に前側の脚フレームを適正な状態に容易に復帰できるよう構成することを課題とします。
請求項1の車載用ストレッチャーは、略矩形状に構成されたメインフレームに、前側脚フレームと後側脚フレームをそれぞれ回動自在に支承するとともに、前記前側脚フレームと後側脚フレームにはそれぞれ姿勢変更手段と操作手段を具備し、これら前側脚フレームと後側脚フレームの開閉状態を段階的に保持することによって高さ調節可能に構成する一方、前記前側脚フレームは姿勢変更手段のロック状態を解除することによって後方側にも回動自在な状態となるよう構成されており、車輌のフロア上に押し込むことで前後の脚フレームが後方回動しながら車載されるよう構成された車載用ストレッチャーにおいて、前記前側脚フレームに第一付勢手段と第二付勢手段による付勢力がそれぞれ作用するよう構成し、前記前側脚フレームが前方回動された状態と後方回動された状態の何れの状態であっても該前側脚フレームがメインフレームを最上位で支持する基準状態に復帰するように前記第一付勢手段と第二付勢手段を設けたことを最も主要な特徴とする。
請求項2の車載用ストレッチャーは、前記第一付勢手段の付勢力よりも前記第二付勢手段の付勢力を大きなものとし、前記前側脚フレームが基準状態から前後の一方側に回動したとき、前記第一付勢手段の付勢力のみが作用して基準状態に復帰するよう構成し、前記前側脚フレームが基準状態から前後の他方側に回動したとき、前記第一付勢手段と第二付勢手段の合成力が前記第一付勢手段の付勢力と逆方向に作用するよう構成することによって、基準状態に復帰するよう構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、この車載用ストレッチャーは、略矩形状に構成されたメインフレームに、前側脚フレームと後側脚フレームをそれぞれ回動自在に支承するとともに、前記前側脚フレームと後側脚フレームにはそれぞれ姿勢変更手段と操作手段を具備することによってこれら前側脚フレームと後側脚フレームの開閉状態を段階的に保持することによって高さ調節可能に構成する一方、前記前側脚フレームは姿勢変更手段のロック状態を解除することによって後方側にも回動自在な状態とされており、車輌のフロア上に押し込むことで前後の脚フレームが後方回動され、そのまま車載することができるよう構成されています。このように、前記前側脚フレームは高さ調節時には基準状態から前方回動し、車載時には基準状態から後方回動するように構成されています。一方、前記後側脚フレームは高さ調節時及び車載時ともに後方回動するように構成されています。このように構成された車載用ストレッチャーの前記前側脚フレームに第一付勢手段と第二付勢手段による付勢力がそれぞれ作用するように構成して、前側脚フレームが何れの方向に回動した状態であっても、元の基準状態まで復帰するように前記両付勢手段による付勢力が作用するように構成されています。したがって、高さ調節した状態から基準状態に戻すときであっても、車輌から当該ストレッチャーを取り出すときであっても、前記前側脚フレームが正常に基準状態まで回動されるという効果を有しています。
請求項2の発明によれば、前記第一付勢手段の付勢力よりも第二付勢手段の付勢力が大きなものとされています。そして、前記前側脚フレームが基準状態から前後の一方側に回動したとき、前記第一付勢手段の付勢力のみが作用して基準状態に復帰するよう構成されています。また、前記前側脚フレームが基準状態から前後の他方側に回動したときには、前記第一付勢手段と第二付勢手段の合成力が前記第一付勢手段の付勢力と逆方向に作用するよう構成することによって、基準状態に復帰するよう構成されています。すなわち、第二付勢手段は、前述の他方側への回動状態でのみ付勢力が作用するように構成されています。ここで、第一付勢手段の付勢力よりも第二付勢手段の付勢力の方が大きいので、第二付勢手段の付勢力の作用する方向すなわち、基準状態に復帰する方向に前記前側脚フレームは回動されます。このように構成することで、それぞれの付勢手段を簡潔に構成することができます。
本発明の実施例を図面の符号に従って、以下に説明しますが、本発明は以下の実施例に限定されるものではありません。なお、本発明に係る車載用ストレッチャーは、救急車等に搭載する場合に、救急車等の車輌に近い側を前側としています。すなわち、車輌に搭載する際に操作する人の向きを基準として、前後左右としています。
本発明に係る車載用ストレッチャー1は、図1に示すように、上部に矩形枠状のメインフレーム2を備え、このメインフレーム2に回動自在な状態で支承される前側脚フレーム3及び後側脚フレーム4と、この前側脚フレーム3と後側脚フレーム4に取り付けられる補助フレーム5と、この補助フレーム5と前記前側脚フレーム3との間に設けられる前側脚フレーム3の姿勢変更手段6と、この補助フレーム5と前記後側脚フレーム4との間に設けられる後側脚フレーム4の姿勢変更手段7と、前記メインフレーム2とこれらの姿勢変更手段6,7との間にそれぞれ設けられる操作手段8,9と、さらに、前記前側脚フレーム3の前後の倒伏状態から起立状態に復帰させる第一付勢手段10と第二付勢手段11とから主に構成されています。
なお、この車載ストレッチャー上には担架等を載置して使用しますが、本実施例では、この担架に関する説明は省略します。
以下、図2に基づいて各部について説明します。
まず、前記メインフレーム2について説明します。該メインフレーム2は平面視において略矩形状の枠体となるように前後に配したコ字状パイプ12,12に側部パイプ13,13を固着して構成しています。そして、前記前後のコ字状パイプにはそれぞれ上記操作手段8,9の取付部となるブラケット14,14が固着されています。また、この枠体の上面には担架などを固定する逆L字状の取付具15,15,・・・が固着されています。
また、この枠体の下面側には上記前側脚フレーム3と後側脚フレーム4の取付部となるブラケット16,16,・・・を前記側部パイプ13,13に固着しています。
さらに、前記コ字状パイプ12,12には下方向きに支持部材17,17,・・・を固着して、これら支持部材17,17,・・・に車輪18,18,・・・を転動自在な状態となるように着設しています。
なお、前側のコ字状パイプ12と側部パイプ13との間には補強プレート19,19が固着されるとともに、上記支持部材17,17の後部側に軸受20,20を固着しています。
次に、前側脚フレーム3について説明します。この前側脚フレーム3は左右の側部パイプ21,21と上部パイプ22及び下部パイプ23とを略井桁状に固着して構成しています。前記下部パイプ23は左右方向に突出した状態であり、その両端部にはそれぞれブラケット24,24が固着され、このブラケット24,24に車輪25,25が転動自在な状態となるように支持されています。
なお、前記側部パイプ21,21は図2のようにパイプを入れ子状に構成してこの前側脚フレーム3の高さを変えることができるようにしても何ら問題はありません。このように高さ変更ができるように構成すれば、このストレッチャー1を搭載する車輌のフロア面の高さによってストレッチャーの高さを調節することができ、さまざまな車輌で使用できるようになります。
そして、この側部パイプ21,21の上部には軸受26,26が固着されています。
さらに、前記上部パイプ22の中間部には、軸受27が固着された取付プレート28と空孔部29a,29bが穿設されたL字部材29が固着されています。なお、この軸受27及び空孔部29aの軸心は前記軸受26,26と同一軸心となるように配置されています。
また、前記側部パイプ21,21には車輌のフロアFでの滑りを良くするための滑動部材30,30が止着されています。
続いて、後側脚フレーム4について説明します。なお、この後側脚フレーム4は前記前側脚フレーム3と略同様な構成であるので、同じ構成内容については同じ符号を付して、説明を省略します。以下前記前側脚フレーム3と異なる部分について説明します。この後側脚フレーム4の下部パイプ31は後方に向けて屈曲して構成し、左右の両端部に車輪取付部材32,32が固着されています。これに旋回自在なキャスター型の後輪33,33を取り付けています。
次に、補助フレーム5について説明します。この補助フレーム5は、角パイプ状のセンターパイプ34の下面側に取付部材35,35を固着するとともに、該センターパイプ34を貫通するように筒状メタル36,36を固着しています。また、ピン37と段付軸38及び掛止部材39,40をそれぞれ固着して構成しています。なお、前記取付部材35,35は上記メインフレーム2のブラケット16,16の前後間隔と等しい間隔となるように配置されています。
上記のように構成されたメインフレーム2と前側脚フレーム3,後側脚フレーム4及び補助フレーム5は次のように組み付けられます。まず、メインフレーム2の前側のブラケット16,16間に前側脚フレーム3の軸受26,26をピン(図示省略)で回動自在に支承します。同様に、メインフレーム2の後側のブラケット16,16間には後側脚フレーム4の軸受26,26をピン(図示省略)で回動自在に支承します。
そして、前後の脚フレーム3,4の取付プレート28,28とL字部材29,29との間に補助フレーム5を通し、軸受27,27と取付部材35,35及び空孔部29a,29aをそれぞれピン(図示省略)で支承します。
このように取り付けられた前後の脚フレーム3,4は、メインフレーム2に対してそれぞれ前後に回動自在な状態となっています。また、前記補助フレーム5はメインフレーム2のブラケット16,16,・・・とそれぞれ同一軸心となる状態で取り付けられているので、前後の脚フレーム3,4をそれぞれ回動させたときにもメインフレーム2に対しては一定位置に保持されています。
次に、これら前後の脚フレーム3,4の回動状態を段階的に保持する姿勢変更手段6,7について説明します。
まず、前側脚フレーム3の姿勢変更手段6について説明します。
前側脚フレーム3の取付プレート28には、扇状金具41が止着されています。この扇状金具41の弧状外縁部には複数の掛止歯41a,41a,・・・が設けられています。なお、該前側脚フレーム3が起立時に掛止する歯は、他の掛止歯41aよりも深い掛止深歯41bとしています。
このように前記前側脚フレーム3には扇状金具41を止着する一方、前記補助フレーム5の前側の筒状メタル36には、前側ロック爪42が軸着されます。この前側ロック爪42は側面視において略L字状に形成されたもので、基部側に取付軸43と操作軸44とがそれぞれ固着されています。なお、この操作軸44と補助フレーム5のピン37との間にはスプリング45を掛止することで、該前側ロック爪42が前記掛止歯41aに掛止する方向に回動するよう付勢しています。
続いて、この姿勢変更手段6の操作手段8について説明します。
前記前側ロック爪42の操作軸44にロッド46の一端を支承します。このロッド46の他端はメインフレーム2のブラケット14に支承されている操作レバー47に支承されます。
このように構成された操作手段8によれば、操作レバー47を引くことで、ロッド46を介して前記前側ロック爪42がスプリング45の付勢力に抗して掛止状態を解除する方向に回動します。この掛止状態が解除されることで前側脚フレーム3は回動自在な状態となるので、メインフレーム2を支持しながら上げ下げすることでメインフレーム2の高さ調節を行うことができます。
次に、後側脚フレーム4の姿勢変更手段7について説明します。
後側脚フレーム4の取付プレート28にも、扇状金具48が止着されています。この扇状金具48の弧状外縁部には複数の掛止歯48a48a,・・・が設けられています。
このように後側脚フレーム4の扇状金具48を止着する一方、補助フレーム5の後側の筒状メタル36には、後側ロック爪49が軸着されます。この後側ロック爪49は側面視において略L字状に形成されたもので、基部側に取付軸50と操作軸51とがそれぞれ固着されています。なお、この操作軸51と補助フレーム5の掛止部材40間にはスプリング52を掛止することで、該後側ロック爪49が前記掛止歯48aに掛止する方向に回動するよう付勢しています。
続いて、この姿勢変更手段7の操作手段9について説明します。
前記後側ロック爪49の操作軸51にロッド53の一端を支承します。このロッド53の他端はメインフレーム2のブラケット14に支承されている操作レバー54に支承されます。
このように構成された操作手段9によれば、操作レバー54を引くことで、ロッド53を介して前記後側ロック爪49がスプリング52の付勢力に抗して掛止状態を解除する方向に回動します。この掛止状態が解除されることで後側脚フレーム4は回動自在な状態となるので、メインフレーム2を支持しながら上げ下げすることでメインフレーム2の高さ調節を行うことができます。
さらに、このストレッチャー1にはメインフレーム2を車輌のフロア面Fに載せ込む際の自動ロック解除手段55が設けられています。
この自動ロック解除手段55は、フロア感知部56の回動に連動して前記前側ロック爪42を作動させるものです。該フロア感知部56は、前記メインフレーム2の前部に設けられた軸受20,20に回動自在に枢着される回動部材57を備えています。そして、この回動部材57の少なくとも左右の何れか一方に支持部材58を固着するとともに、該支持部材58にパイロット車輪59を支承して構成しています。なお、このパイロット車輪59は側面視においてメインフレーム2の前側の車輪18の接地点よりも下方に位置するとともに、前記車輪18が車輌のフロアFに接した後、このパイロット車輪59がフロアFに接することによって前記回動部材57が反時計周り(図4参照)に回動するように配置されています。
また、回動部材57の中間部にはプレート60が固着され、このプレート60の先端と前記前側の姿勢変更手段6の前側ロック爪42の操作軸44との間にロッド61を取り付けています。
このように構成された自動ロック解除手段55は、図4に示すように、車輌のフロアFにパイロット車輪59が接すると、回動部材57が反時計回りに回動します。これに伴って、プレート60も反時計回りに回動され、ロッド61を介して前側ロック爪42が扇状金具41の掛止深歯41bから外れ、ロックが解除された状態となります。このとき、前側ロック爪42の回動範囲は、掛止深歯41bから抜ける程度とされ、掛止歯41a側には回動されないように設定されています。したがって、この状態では上記前側脚フレーム3は前方回動することはなく、後方回動のみ可能な状態となっています。
この状態から、このストレッチャー1を車輌側に押し込むと、自動的に前側脚フレーム3が後方回動され、車輌のフロアFにストレッチャー1を搭載することができます。然る後、後側脚フレーム4が車体に接触する前にレバー54を操作して、後側の姿勢変更手段7のロックを解除した状態で押し込むと後側脚フレーム4も後方回動され、車内にストレッチャー1を搭載できます。
上記のように構成された車載用ストレッチャー1では、図5,6に示すようにそれぞれの(a)図に示すように上記メインフレーム2が最上位で支持された状態を基準として該メインフレーム2に対して、後側脚フレーム4は後方側のみの回動であるのに対して、前側脚フレーム3は、車載時には後方回動が必要である一方、高さ調節時には前方回動が必要であり、何れの回動状態であっても前記基準に復帰させやすいことが安全に操作する上で大切なこととなります。
そのため、このストレッチャー1では、第一付勢手段10と第二付勢手段11を具備して、前側脚フレーム3が基準の状態に復帰するように構成されています。
まず、前記第一付勢手段10は、上記前側脚フレーム3に固着されたL字部材29の空孔部29bと上記補助フレーム5の掛止プレート39にスプリング62を掛止することによって、前記前側脚フレーム3が前方回動する方向、すなわち、図7の符号(イ)で示す方向に付勢しています。
なお、本実施例では第一付勢手段10として安価に構成できるようスプリングを使用していますが、これはスプリングに限定するものではありません。例えば、ゴム等の弾性体を用いてもよく、さらに、ガスシリンダー等のように伸縮自在であるとともに一方側に付勢力が作用するものであれば何ら問題ありません。
次に、第二付勢手段11は前側脚フレーム3に止着された扇状金具41に固着された段付軸41cに支承されたガイド筒63と、補助フレーム5に固着された段付ピン38に支承されたガスダンパー64とを入れ子状態に構成したものです。
なお、前記ガスダンパー64は前記前側脚フレーム3が基準状態(図5(a)参照)にあるとき、ガイド筒63に固着されたガイド軸63aに伸びきった状態のガスダンパー64の自由端側が接するように調整されています。そして、前記前側脚フレーム3を基準状態から前方回動した際に該ガスダンパー64が縮むよう構成され該前側脚フレーム3を後方回動する側に付勢力が作用する一方、前側脚フレーム3を後方回動した時は、前記ガイド軸63aとガスダンパー64の自由端側が互いに離間し、ガスダンパー64による付勢力は発生しないように構成されています。
なお、本実施例では第一付勢手段10のスプリング62の付勢力を第二付勢手段11のガスダンパー64よりも小さくしています。
このように構成した第一付勢手段10と第二付勢手段11は、図5に示すように前側脚フレーム3が前方回動するとガスダンパー64及びスプリング62はそれぞれ縮みます。この状態では、第一付勢手段10のスプリング62の付勢力よりも第二付勢手段11のガスダンパー64の付勢力の方が大きいので、前側脚フレーム3が復帰する方向に第一付勢手段10と第二付勢手段11の合成力が作用します(図7 矢印(ハ)参照)。したがって、第二付勢手段11の付勢力が作用する範囲で前記前側脚フレーム3が後方回動され、基準状態まで復帰します。
そして、逆に前記前側脚フレーム3を後側に回動させたときには、ガスダンパー64は伸長した状態のまま、ガイド筒63のガイド軸63aがガスダンパー64の自由端側から離間してガスダンパー64による付勢力が作用しない状態となります。このとき、スプリング62はさらに伸長した状態となっており、このスプリング62の付勢力がそのまま前側脚フレーム3の復帰させる付勢力として作用します(図7 矢印(ニ)参照)。
このように、前記前側脚フレーム3を基準状態から前後どちらに回動させても、元の基準状態に復帰するように第一付勢手段10と第二付勢手段11が作用するので、容易に基準状態とすることができます。したがって、安全に姿勢変更操作ができるとともに、緊急時の搬送にも適した車載用ストレッチャーとなっています。
なお、上述した付勢手段10,11の構成は一実施例であり、本実施例に限定するものではありません。例えば、第一付勢手段10を前側脚フレーム3が後方回動する側に付勢するように構成し、第二付勢手段11が前方回動する側に付勢するよう構成しても何ら問題はありません。
また、上述した実施例で第二付勢手段の付勢力をより大きなものとすることで、ストレッチャー上に患者等が載った状態であっても、ストレッチャーの高さを上げる際のアシストとして機能する効果もあります。
本発明に係る車載用ストレッチャーの一実施形態を示す全体斜視図 その構成を示す説明図 その全体平面図 自動ロック解除手段を示す要部側断面図 高さ変更状態を示す側断面図 車載手順を示す側断面図 付勢手段の作用を示す説明図
符号の説明
1 車載用ストレッチャー
2 メインフレーム
3 前側脚フレーム
4 後側脚フレーム
5 補助フレーム
6 姿勢変更手段(前側脚フレーム)
7 姿勢変更手段(後側脚フレーム)
8 操作手段(前側脚フレーム)
9 操作手段(後側脚フレーム)
10 第一付勢手段
11 第二付勢手段
55 自動ロック解除手段

Claims (2)

  1. 略矩形状に構成されたメインフレームに、前側脚フレームと後側脚フレームをそれぞれ回動自在に支承するとともに、前記前側脚フレームと後側脚フレームにはそれぞれ姿勢変更手段と操作手段を具備し、これら前側脚フレームと後側脚フレームの開閉状態を段階的に保持することによって高さ調節可能に構成する一方、前記前側脚フレームは姿勢変更手段のロック状態を解除することによって後方側にも回動自在な状態となるよう構成されており、車輌のフロア上に押し込むことで前後の脚フレームが後方回動しながら車載されるよう構成された車載用ストレッチャーにおいて、前記前側脚フレームに第一付勢手段と第二付勢手段による付勢力がそれぞれ作用するよう構成し、前記前側脚フレームが前方回動された状態と後方回動された状態の何れの状態であっても該前側脚フレームがメインフレームを最上位で支持する基準状態に復帰するように前記第一付勢手段と第二付勢手段を設けたことを特徴とした車載用ストレッチャー。
  2. 前記第一付勢手段の付勢力よりも前記第二付勢手段の付勢力を大きなものとし、前記前側脚フレームが基準状態から前後の一方側に回動したとき、前記第一付勢手段の付勢力のみが作用して基準状態に復帰するよう構成し、前記前側脚フレームが基準状態から前後の他方側に回動したとき、前記第一付勢手段と第二付勢手段の合成力が前記第一付勢手段の付勢力と逆方向に作用するよう構成することによって、基準状態に復帰するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の車載用ストレッチャー。
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