JP2013010391A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C2005/147Inflatable pneumatic tyres or inner tubes without separate inflatable inserts, e.g. tubeless tyres with transverse section open to the rim with impervious liner or coating on the inner wall of the tyre characterised by the joint or splice

Abstract

【課題】熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートをインナーライナー層として使用した空気入りタイヤにおいて、タイヤの使用開始後、該積層シートのスプライス部の近傍で発生するタイゴム層のクラック発生を防止できる耐久性に優れた空気入りタイヤの提供。
【解決手段】熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートのタイヤ周方向端部をラップスプライスしてインナーライナー層を形成させた空気入りタイヤにおいて、前記ラップスプライスされる積層体シートとして、そのタイヤ周方向端部の少なくとも一方を、該端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いてなることを特徴する空気入りタイヤ。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
更に詳しくは、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートをインナーライナー層として使用した空気入りタイヤにおいて、タイヤの使用開始後、該積層シートのスプライス部の近傍で発生するタイゴム層のクラック発生を防止できる耐久性に優れた空気入りタイヤに関するものである。
近年、インナーライナー層として、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層と、タイゴム層の積層体シートを使用した空気入りタイヤに関する提案がされ、検討されている(特許文献1)。
通常、このような空気入りタイヤを製造するには、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層用のシート状物と、該熱可塑性樹脂または前記熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物と加硫接着されるゴム(タイゴム)シートの積層体シートを、タイヤ成形ドラムに巻き付けてラップスプライスして、タイヤの加硫成形工程に供するという製造手法がとられる。
しかし、ロール状の巻き体をなして巻かれた、該積層体シートを、該ロール状巻き体から所要の長さ分を引き出して切断し、タイヤ成形ドラムに巻き付けて該ドラム上においてラップスプライスし、更に加硫成形をしてインナーライナー層を形成させて空気入りタイヤを製造した場合、タイヤ走行開始後に、インナーライナー層を構成している熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシートと、該熱可塑性樹脂または該熱可塑性エラストマー組成物のシートと加硫接着されたタイゴムとが、スプライス部の近傍でクラックを発生し剥離してしまう場合がある。
これを図で説明すると、図4(a)に示したように、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるシート2とタイゴム層3とからなる積層体シート1は、刃物で所要サイズ(長さ)に切断されて、タイヤ成形ドラム(図示せず)上にて、その両端部にラップスプライス部Sを設けて環状を成すようにしてラップスプライスされる。なお、積層体シート1は、1枚の使用のときは、その両端部がスプライスされて全体が環状を成すように形成され、あるいは、複数枚の使用のときはそれら相互の端部どおしがスプライスされて全体が環状を成すように形成されるもの等である。そして、更にタイヤの製造に必要なパーツ材(図示せず)が巻かれ、ブラダーで加硫成形される。加硫成形後においては、図4(b)にモデル図で示したように、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物のシート2とタイゴム層3からなるインナーライナー層10が形成され、ラップスプライス部S付近では、熱可塑性樹脂または上述の熱可塑性エラストマー組成物からなるシート2が、露出している部分とタイゴム層の中に埋設している部分が形成されている。この熱可塑性樹脂または上述の熱可塑性エラストマー組成物からなるシート2が空気透過防止層2aを構成する。同図で、矢印Dで示した方向はタイヤ周方向である。図4(c)は、図4(b)に示したインライナーのスプライス部付近における空気透過層とタイゴム層の形態をモデル的に示した平面図である。この図4において、E1、E2は、ラップスプライスされる積層体シート1の周方向端部の縁線を示している。
そして、タイヤの使用開始後、上述した熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシート2(空気透過防止層2a)と加硫接着されたタイゴム層3とが剥離してしまう現象は、特に、図4(b)で示した熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシート2(空気透過防止層2a)が露出していてかつその先端部付近4などにおいて発生し、まず熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシート2(空気透過防止層2a)とタイゴム層3の間でクラックが発生し、それがさらに進んでそれらの剥離現象へと進行していく。この原因、特に、空気透過防止層2aとタイゴム層3の間(界面)でクラックが発生する原因は、通常、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシートからなる空気透過防止層2aは剛性が高いので、上下を空気透過防止層2aに挟まれたタイゴム層は固定され、歪みが抑えられるが、上下を空気透過防止層2aに挟まれていない空気透過防止層2aの先端部付近4のタイゴム層では歪みが抑えられずに大きな応力が発生するためであると考えられる。また、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシートとタイゴム層の加硫接着力が十分に高くない場合があるなども考えられる。
一方で、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシート2とタイゴム層の加硫接着力が十分に高い場合、タイゴム層3内の図4(b)にCで示した箇所付近で応力歪みが集中してクラックが頻発する。該応力歪みは、タイゴム層が表面まで露出している図4(b)で前述のCで示した箇所付近に集中し、その部分でタイゴム層3にはタイヤ周方向の歪み方向を持つ応力歪みが生じていて、これがタイゴム層の該C付近でクラックを生じる原因と考えられるものである。
特開2009−241855号公報
本発明の目的は、上述したような点に鑑み、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物を空気透過防止層とタイゴム層積層体とを積層した積層体シートをインナーライナー層として使用した空気入りタイヤにおいて、タイヤの使用開始後、該積層シートのスプライス部の近傍で発生するタイゴム層のクラック発生を防止できる耐久性に優れた空気入りタイヤを提供することにある。
上述した目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、以下の(1)の構成を有する。
(1)熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートのタイヤ周方向端部をラップスプライスしてインナーライナー層を形成させた空気入りタイヤにおいて、前記ラップスプライスされる積層体シートとして、そのタイヤ周方向端部の少なくとも一方を、該端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いてなることを特徴する空気入りタイヤ。
また、かかる本発明の空気入りタイヤにおいて、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成からなることが好ましい。
(2)タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する前記積層体シートの該縁線が、複数の凸状または/および複数の凹状を有するものであることを特徴とする上記(1)記載の空気入りタイヤ。
(3)タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する前記積層体シートの該縁線が、凸状と凹状を交互に有するものであることを特徴とする上記(1)または(2)記載の空気入りタイヤ。
(4)前記凸状と凹状の波長をλ(mm)、振幅をA(mm)としたとき、以下の(a)式および(b)式を満足することを特徴とする上記(3)記載の空気入りタイヤ。
A≧10.0 ………(a)式
2.0≦λ/A≦6.0 ………(b)式
(5)前記ラップスプライスが、タイヤ周方向での重なり量が5mm以上でなされているものであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
請求項1にかかる本発明によれば、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートをインナーライナー層として使用した空気入りタイヤにおいて、タイヤの使用開始後、該積層シートのスプライス部の近傍で発生するタイゴム層でのクラック発生が良好に防止できる耐久性に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
請求項2〜5のいずれかにかかる本発明の空気入りタイヤによれば、上記請求項1にかかる本発明の効果を有するとともに、その効果をより確実にかつより高く得ることができる。
(a)は、本発明にかかる空気入りタイヤにおけるインナーライナーのスプライス部付近における空気透過層とタイゴム層の形態例の1例をモデル的に示した平面図であり、(b)はその図1(a)のX−X断面図である。この図は、空気透過防止層とタイゴム層の積層体シート端どおしをラップスプライスするに際して、積層体シートとして、その端部を、該端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いている例を示している。 (a)は、本発明にかかる空気入りタイヤにおけるインナーライナーのスプライス部付近における空気透過層とタイゴム層の形態例の他の1例をモデル的に示した平面図であり、(b)はさらに他の1例をモデル的に示した平面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明にかかる空気入りタイヤにおけるインナーライナーのスプライス部付近における空気透過層とタイゴム層の形態例の1例をモデル的に示した平面図であり、積層体シートとして、図1に示したような、タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いる場合のその凹状と凸状の波長λ(mm)と振幅A(mm)を変えた態様例を示したものである。 (a)は、熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物からなるシートと、該熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物と加硫接着するゴムを積層した積層体シートを所定長さで切断し、該積層体シート1の端部をラップスプライスしてインナーライナー層を形成させる状態を示すモデル図であり、(b)は、(a)に示した状態で加硫成形しインナーライナー層を形成させた後の状態を示したモデル図である。 本発明にかかる空気入りタイヤの形態の1例を示した一部破砕斜視図である。
以下、図面などを用いて、更に詳しく本発明の空気入りタイヤについて、説明する。
本発明の空気入りタイヤは、図1に示したように、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層2aとタイゴム層3とを積層した積層体シート1(図4(a))の端部をラップスプライスしてインナーライナー層10を形成させた空気入りタイヤにおいて、ラップスプライスされる積層体シートとして、その周方向端部の少なくとも一方を、その周方向端部の縁線E1、E2がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いてなることを特徴する。図1は、周方向端部の縁線E1、E2のいずれもタイヤ周方向に凹凸状をなした曲線状である例を示している。
本発明では、このように、特にラップスプライスされる積層体シート1として、その端部の少なくとも一方を、該端部の縁線E1、E2がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いていることによって、スプライス部付近の各位置(好ましい構成のときには全位置)において、タイヤ周方向にかかる応力を周方向成分以外の方向にかかるようにして、分散することができ、クラック発生の抑制に効果を発揮するものである。応力の分散の状態をモデル的に図1(a)中に示した。タイヤ周方向に働く応力は、スプライス部の各位置において、端部の縁線E1、E2に垂直成分、平行成分にと分散される。これに対して、縁線がタイヤ周方向と垂直な場合は、応力は、周方向以外に分散することができず、タイヤ周方向だけにその応力が作用しその力も大きい(図4(c))。
図2は、本発明の他の例として、周方向端部の縁線E1、E2のいずれか一方に、タイヤ周方向に凸状もしくは凹状をなした曲線状である例を示しており、図2(a)は1つの凸状のもの、図2(b)は2つの凸状のものを示している。この図2(b)のように、凸部または凹部が複数あると、タイヤ周方向にかかる応力をより分散させることができ、本発明の効果をより高く得ることができるので好ましい。
特に、タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する該縁線が、凸状と凹状を交互に有するものを使用することにより、スプライスされている部分において、タイヤ周方向にかかる応力を、スプライス部分の各位置において、スプライス中心線に垂直な成分、およびスプライス中心線に平行な成分に分散することがより効果的にでき、スプライス部でのタイゴム層のクラックの発生を極めて良好に防止できる。
本発明において、図3(a)〜(c)にモデル図を示したように、前述した凸状と凹状の形状に関し、その波長をλ(mm)、振幅をA(mm)としたとき、以下の(a)式および(b)式を満足するものを使用することが好ましい。
A≧10.0mm ………(a)式
2.0≦λ/A≦6.0 ………(b)式
本発明者らの各種知見によれば、λ/Aが2.0よりも小さいと、スプライスの凸部または凹部の形状がタイヤ周方向に対して鋭利になり、その点で剥がれやすくなるものであり好ましくない。また、λ/Aが6.0よりも大きいと応力の分散効果が小さくなるので好ましくない。
また、本発明において、ラップスプライスはタイヤ周方向での重なり量が5mm以上でなされているものであることが好ましい。ラップスプライスの重なり量が5mm未満であると、スプライスの形状などにほとんど関わることなく、クラック発生や剥がれの発生を防止することがむずかしくなる。ラップスプライスの重なり量は、好ましくは5mm以上20mm以下であり、20mmを超えると、クラックの発生や剥がれの発生の防止効果は大きくなるが、生産効率の低下やコストアップを招くので好ましくない。それら観点から、本発明者らの検討によれば、より好ましくは5mm以上15mm以下である。
図5は、本発明にかかる空気入りタイヤの形態の1例を示した一部破砕斜視図である。
空気入りタイヤTは、トレッド部11の左右にサイドウォール部12とビード部13を連接するように設けている。そのタイヤ内側には、タイヤの骨格たるカーカス層14が、タイヤ幅方向には左右のビード部13、13間に跨るように設けられている。トレッド部11に対応するカーカス層4の外周側にはスチールコードからなる2層のベルト層15a、15bが設けられている。矢印Dは図1〜図4と同じくタイヤ周方向を示している。カーカス層14の内側には、インナーライナー層10が配され、そのラップスプライス部Sがタイヤ幅方向に延びて存在している。インナーライナー層10を構成する積層体シートは、そのタイヤ周方向端部の縁線E1、E2がタイヤ周方向に凹凸状または凸状と凹状が連続した曲線状を呈する積層体シートが使用されている。特に、タイヤショルダー部とサイドウォール部にかけては、タイヤ転動に伴い繰り返して大きな応力がかかるので、その部分、例えば、最大ベルト幅を有するベルト層の端部付近(少なくとも、該端部付近からセンター側に50mm程度付近)からビードコアの上端部付近までは少なくとも、本発明にかかるスプライス構造とするのがよいものである。
本発明にかかる空気入りタイヤでは、タイヤ内周面上でこのラップスプライス部S付近で従来は生じやすかったタイゴム層3でのクラックの発生を抑制する、また、ラップスプライス部S付近での応力歪みを緩和するので、インナーライナー層10を形成している熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物からなるシート2とタイゴム層3の間のクラックの発生も抑制されて、全体として耐久性が著しく向上するものである。
本発明で用いることのできる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂〔例えば、ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン9T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体〕及びそれらのN−アルコキシアルキル化物、例えば、ナイロン6のメトキシメチル化物、ナイロン6/610共重合体のメトキシメチル化物、ナイロン612のメトキシメチル化物、ポリエステル系樹脂〔例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル〕、ポリニトリル系樹脂〔例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、(メタ)アクリロニトリル/スチレン共重合体、(メタ)アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体〕、ポリメタクリレート系樹脂〔例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル〕、ポリビニル系樹脂〔例えば、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体(ETFE)〕、セルロース系樹脂〔例えば、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース〕、フッ素系樹脂〔例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体〕、イミド系樹脂〔例えば、芳香族ポリイミド(PI)〕等を好ましく用いることができる。
また、本発明で使用できる熱可塑性エラストマー組成物を構成する熱可塑性樹脂とエラストマーは、熱可塑性樹脂については上述のものを使用できる。エラストマーとしては、例えば、ジエン系ゴム及びその水添物〔例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR、高シスBR及び低シスBR)、ニトリルゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SBR〕、オレフィン系ゴム〔例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー〕、含ハロゲンゴム〔例えば、Br−IIR、CI−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレンゴム(M−CM)〕、シリコンゴム〔例えば、メチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム〕、含イオウゴム〔例えば、ポリスルフィドゴム〕、フッ素ゴム〔例えば、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム〕、熱可塑性エラストマー〔例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ボリアミド系エラストマー〕等を好ましく使用することができる。
また、前記した特定の熱可塑性樹脂と前記した特定のエラストマーとの組合せでブレンドをするに際して、相溶性が異なる場合は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶化させることができる。ブレンド系に相溶化剤を混合することにより、熱可塑性樹脂とエラストマーとの界面張力が低下し、その結果、分散層を形成しているエラストマーの粒子径が微細になることから両成分の特性はより有効に発現されることになる。そのような相溶化剤としては、一般的に熱可塑性樹脂及びエラストマーの両方または片方の構造を有する共重合体、あるいは熱可塑性樹脂又はエラストマーと反応可能なエポキシ基、カルボニル基、ハロゲン基、アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体の構造をとるものとすることができる。これらはブレンドされる熱可塑性樹脂とエラストマーの種類によって選定すればよいが、通常使用されるものには、スチレン/エチレン・ブチレンブロック共重合体(SEBS)及びそのマレイン酸変性物、EPDM、EPM、EPDM/スチレン又はEPDM/アクリロニトリルグラフト共重合体およびそのマレイン酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェノキシン等を挙げることができる。かかる相溶化剤の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、ポリマー成分(熱可塑性樹脂とエラストマーとの合計)100重量部に対して、0.5〜10重量部がよい。
熱可塑性樹脂とエラストマーがブレンドされた熱可塑性エラストマー組成物において、特定の熱可塑性樹脂とエラストマーとの組成比は、特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとるように適宜決めればよく、好ましい範囲は重量比90/10〜30/70である。
本発明において、熱可塑性樹脂、または熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物には、空気透過防止層としての必要特性が損なわれない範囲で相溶化剤などの他のポリマーを混合することができる。他のポリマーを混合する目的は、熱可塑性樹脂とエラストマーとの相溶性を改良するため、材料の成型加工性をよくするため、耐熱性向上のため、コストダウンのため等があり、これに用いられる材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、SBS、ポリカーボネート(PC)等を例示することができる。また、一般的にポリマー配合物に配合される充填剤(炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ等)、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の補強剤、軟化剤、可塑剤、加工助剤、顔料、染料、老化防止剤等をインナーライナーとしての必要特性を損なわない限り任意に配合することもできる。熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとる。かかる構造をとることにより、インナーライナーに十分な柔軟性と連続相としての樹脂層の効果により十分な剛性を併せ付与することができると共に、エラストマーの多少によらず、成形に際し、熱可塑性樹脂と同等の成形加工性を得ることができるものである。
本発明で使用できる熱可塑性樹脂、エラストマーのヤング率は、特に限定されるものではないが、いずれも、好ましくは1〜500MPa、より好ましくは50〜500MPaにするとよい。
以下、実施例などにより、本発明の空気入りタイヤについて具体的に説明する。
なお、空気入りタイヤの耐久性の評価は、以下の耐久性試験を行った後、各試験タイヤの内腔のインナーライナー層のスプライス部付近でのタイゴムのクラックの発生状況を観察して行った。
耐久性試験とその判定基準は、試験タイヤとして、ベルト2層、カーカス1層のタイヤ構造を有する195/65R15を作製し、各実施例、比較例ごとに各20本を作製した。これをJATMA標準リムに取り付けて、タイヤ内圧を120kPaとして、金属製ドラム上で所定速度にて6500kmの走行を行った後、目視で判定し剥がれが発生したタイヤ本数を指数化して評価した。
空気透過防止層は、熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる厚さ0.1mm、タイゴムは厚さ0.7mmのものであり、それらを積層した積層体シートを使用して、常法に従い、タイヤ成形ドラムに巻き付けてラップスプライスした後、タイヤの加硫成形工程に供して各空気入りタイヤを作製した。
実施例1〜3、比較例1〜3
各試験タイヤにおいて、インナーライナー層のスプライス部の縁線E1、E2は、本発明の実施例1〜3は、図3(a)、(b)、(c)に示したものである。また、比較例1および比較例2は図4(c)に示した如くタイヤ幅方向の直線状のものであり、比較例3はタイヤ幅方向に対して45度傾いた一直線状のものである。
また、スプライスの重なり量は、比較例2が3mmである他は、各実施例1〜3、比較例1、比較例3のいずれも5mmとした。
各試験タイヤの詳細と、耐久性の評価結果を表1に示した。
この表1からわかるように、本発明によるものはクラックの発生がなく耐久性に非常に優れている。
Figure 2013010391
1:積層体シート
2:熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物のシート
2a:空気透過防止層
3:タイゴム層
4:熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー組成物のシート2の先端部付近
10:インナーライナー層
11:トレッド部
12:サイドウォール部
13:ビード部
14:カーカス層
15:ベルト層
A:凸状と凹状の振幅(mm)
λ:凸状と凹状の波長(mm)
C:タイゴム層内で発生するクラックの頻発箇所
D:タイヤ周方向
E1、E2:積層体シートの周方向端部の縁線
S:ラップスプライス部

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーのブレンド物を含む熱可塑性エラストマー組成物からなる空気透過防止層とタイゴム層とを積層した積層体シートのタイヤ周方向端部をラップスプライスしてインナーライナー層を形成させた空気入りタイヤにおいて、前記ラップスプライスされる積層体シートとして、そのタイヤ周方向端部の少なくとも一方を、該端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する積層体シートを用いてなることを特徴する空気入りタイヤ。
  2. タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する前記積層体シートの該縁線が、複数の凸状または/および複数の凹状を有するものであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向端部の縁線がタイヤ周方向に凹凸状または凸状もしくは凹状をなした曲線状を呈する前記積層体シートの該縁線が、凸状と凹状を交互に有するものであることを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凸状と凹状の波長をλ(mm)、振幅をA(mm)としたとき、以下の(a)式および(b)式を満足することを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ。
    A≧10.0 ………(a)式
    2.0≦λ/A≦6.0 ………(b)式
  5. 前記ラップスプライスが、タイヤ周方向での重なり量が5mm以上でなされているものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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