JP2013002499A - ウォータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材とスリンガとの間に構成されるシール部に滞留した水分を除去することにより当該シール部を有効活用し得るウォータポンプを提供する。
【解決手段】プーリやこれに連結される駆動軸及びインペラにより構成される回転体を支持するシール付き軸受6と、該軸受6の側部に対向配置される円環状のスリンガ7と、を備え、軸受6の第2軸受シール20によって構成される第1シール部S1が設けられたウォータポンプ1において、スリンガ7を、非回転体であるポンプハウジング2外周に固定し、かつ、第1シール部S1よりも外周側において軸受6の外輪17と摺接させてなる第2シール部S2を構成することとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動車のエンジン冷却装置等に適用されて当該冷却装置内における冷却水の循環に供するウォータポンプのうち、とりわけ回転体を支持する軸受の防水構造に関する。
ここで、従来のウォータポンプに係る軸受の防水構造としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、このウォータポンプに係る軸受の防水構造では、円筒状のポンプハウジングとその内周側に挿通配置される駆動軸との間に介装された複列式のシール付き玉軸受の側部に、駆動軸と一体回転することによって前記軸受の軸方向端部に有するシール部材と摺接する環状のスリンガが隣接配置されることにより、シール部材の先端部に設けられた第1リップが前記軸受の内輪である駆動軸本体の外周部に弾接することにより構成される第1シール部に加え、軸受内部への水の侵入経路における前記第1シール部よりもさらに手前側(外方)となる位置に、シール部材の外側部に突設された第2リップがスリンガの外側面に弾接することにより構成される第2シール部が設けられ、当該2重に構成された両シール部によって軸受内部への水分の侵入が抑制されている。
特開2010−169143号公報
しかしながら、前記従来のウォータポンプに係る軸受の防水構造にあっては、シール部材の第2リップがスリンガと当接することで当該両部材間に環状溝が形成され、少なからず当該環状溝内に水分が滞留してしまうこととなる。これによって、当該滞留した水分が第2シール部を通過し易くなってしまい、当該第2シール部の有効活用が図れず、軸受内部への水分の侵入が懸念されていた。
本発明は、前記従来のウォータポンプの実情に鑑みて案出されたものであり、シール部材とスリンガとの間に構成されるシール部に滞留した水分を除去することによって当該シール部を有効活用し得るウォータポンプを提供することを目的としている。
本発明は、回転体を支持するシール付き軸受と、該シール付き軸受の側部に対向配置されるスリンガとを備えたウォータポンプであって、とりわけ、前記スリンガを、非回転体であるハウジングに固定し、前記軸受のシール部よりも外周側において前記回転体と摺接させるように構成したことを特徴としている。
本発明によれば、エンジンによって温められた冷却水の熱がハウジングを介してスリンガに伝達されることとなり、これによって、スリンガと回転体との摺動部近傍に滞留した水分を早期に蒸発させ除去することが可能となる。この結果、水分が軸受内部へと侵入することによる不都合、すなわち軸受の破損を極力抑制することができる。
本発明に係るウォータポンプの分解斜視図である。 図1に示すウォータポンプの正面図である。 本発明の第1実施形態を示す図2のA−A線断面図である。 同実施形態に係る図2の要部拡大図である。 同実施形態に係るシール構成部材の他のバリエーションを示すスリンガ単体の縦断面図である。 同実施形態に係るシール構成部材の他のバリエーションを示すスリンガ単体の縦断面図である。 同実施形態の変形例に係る図4に相当する要図である。 本発明の第2実施形態に係る図4に相当する要図である。 本発明の第3実施形態に係る図4に相当する要図である。
以下、本発明に係るウォータポンプの各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の各実施形態では、本発明に係るウォータポンプを従来と同様の自動車用エンジンの冷却装置に適用したものであって、このウォータポンプは、エンジンブロックの側面に配置され、エンジンのクランクシャフトの回転駆動力を動力源として、冷却水をエンジンブロック内にて循環させるものである。
すなわち、このウォータポンプ1は、図1〜図3に示すように、その軸方向一端側に段差縮径状に形成された円筒部11を有し、その他端部に有するフランジ部2aを介して図外のエンジンブロックの側面に固定されることによって当該エンジンブロックとの間にいわゆるボリュート室であるポンプ室Pを画成するほぼ円筒状のポンプハウジング2と、該ポンプハウジング2の内周側にて軸線方向に沿って挿通配置される駆動軸3と、ポンプハウジング2の一端側から外部へと臨む駆動軸3の一端部外周に固定され、図外のベルトを介してクランクシャフトの回転駆動力を駆動軸3へと伝達するプーリ4と、該プーリ4の外側端部に固定配置され、このプーリ4の外側面のほぼ全体を覆うカバー部材5と、ポンプハウジング2の一端部とプーリ4との間に介装され、プーリ4を回転自在に支持する軸受6と、外部に露出する軸受6の内側面と対向するよう隣接配置され、該軸受6の内部への水分等の異物の侵入を抑制するスリンガ7と、ポンプハウジング2の他端側からポンプ室P内へと臨む駆動軸3の他端側外周に固定され、ポンプ室P内において回転自在に収容されるインペラ8と、を備えている。
前記ポンプハウジング2は、アルミニウム合金材料による鋳造(アルミダイキャスト)によって一体に形成されており、前記円筒部11は、前記フランジ部2aに隣設された大径部11aと、該大径部11aに接続され、当該円筒部11の軸方向中間部に形成された中径部11bと、該中径部11bに段部11dを介して接続され、当該円筒部11の先端側に向かって内径が漸次縮小するように構成された小径部11cと、を有し、中径部11bの下部には、その下端が栓部材9により封止されることで画成され後述するドレン孔13を介して当該中径部11b内と連通するドレン室12が設けられている。
そして、前記中径部11bには、大径部11a側の端部内周面とこれに対向する駆動軸3の外周面との間に、周知のメカニカルシール10が介装され、該メカニカルシール10によって、ポンプ室P側からの冷却水の侵入が抑制されている。しかしながら、このメカニカルシール10のみではポンプ室P側からの冷却水の侵入を完全には抑止できないことから、中径部11bの周壁の鉛直最下方となる位置には、当該中径部11bの内部空間とドレン室12とを連通するドレン孔13が図3中のY軸方向に沿って貫通形成されていて、該ドレン孔13によって、前記メカニカルシール10では抑止できずに中径部11b内へと流入してしまった冷却水をドレン室12へと排出し、当該冷却水を小径部11c側へ流出させないようになっている。さらに、この中径部11bの周壁には、前記ドレン孔13と対向する位置に、当該中径部11b(ポンプハウジング2)の内外を連通する連通孔14が、図3中のY軸方向に沿って貫通形成されていて、該連通孔14によって、ドレン室12内で蒸発した冷却水を外部へと排出するようになっている。
前記駆動軸3は、鋼材によって形成されるもので、その一端部がポンプハウジング2の一端から外部へと臨むと共に、その他端部がポンプハウジング2の他端から外部へと臨むように構成されている。また、この駆動軸3には、メカニカルシール10の嵌着位置よりも一端側であって前記ドレン孔13や連通孔14に対応する軸方向位置に、所定の軸方向幅を有する環状の切欠溝3aが周方向に沿って設けられている。このような切欠溝3aを設けることによって、前記メカニカルシール10を超えて中径部11b内へと流入した冷却水のうち駆動軸3の外周面を伝い流れるものについては、当該切欠溝3aによってその流れを堰き止めることが可能となっている。すなわち、ポンプ室P側から駆動軸3の外周面を伝い流れてきた冷却水が切欠溝3aに流れ込むと、この冷却水は当該切欠溝3aにおけるプーリ4側の段部によって堰き止められ、当該切欠溝3aよりプーリ4側への流動が抑制される。
前記プーリ4は、鋼板をプレス加工することによりほぼ円筒状に一体に成型されており、ポンプハウジング2の小径部11cを囲繞するように有底円筒状に構成された第1円筒部である筒状基部4aと、該筒状基部4aの外周側に延設され、その外周に前記ベルトが巻回されることで前記クランクシャフトとの連係に供する第2円筒部であるベルト巻回部4bと、前記筒状基部4aの中心部にポンプハウジング2側から外方へと軸線方向に沿って窪み形成され、駆動軸3との固定に供する軸固定部4cとを有し、前記軸固定部4cが駆動軸3の一端部外周に圧入されることによって、当該駆動軸3に固定されている。ここで、前記筒状基部4aは、軸受6の外周に嵌挿され当該軸受6による回転支持に供する軸受支持部4dと、該軸受支持部4dの外端縁から径方向内側に向かって延設されることによって軸受6の外側面と対向配置され、この軸受支持部4dと軸固定部4cとを連結する端壁部4eと、から構成され、前記軸受支持部4dの内周に軸受6(外輪17)を圧入した後に、当該軸受6(内輪16)がポンプハウジング2の小径部11cの外周に圧入されることにより、ポンプハウジング2に組み付けられることとなる。
また、前記プーリ4の端壁部4eには、前述のようなポンプ室P側からメカニカルシール10を超えて小径部11c内へと流入した冷却水の排出に供する複数の排出孔15が、周方向ほぼ等間隔に図3中のX軸方向に沿って貫通形成されている。これら各排出孔15は、少なくとも一部が軸受6に設けられる第1軸受シール19と内輪16との接触部よりも外周側にて開口するように構成されることによって、前記小径部11c内に流入した冷却水が、水蒸気として、前記第1軸受シール19に及ぶ前に当該各排出孔15を通じて外部へと排出されるようになっている。特に、これら各排出孔15は、複数設けられていることで、前記ポンプ1内の冷却水の排出を効率よく行うことが可能となっている。さらには、前記各排出孔15は、軸受6の内輪16と対向する径方向位置に設けられることで、当該各排出孔15を介して図外の治工具を挿入することができ、小径部11cに対する内輪16の圧入作業にも供されることとなる。
前記カバー部材5は、アルミニウムやステンレスなど耐食性を有する所定の金属材によってほぼ筒状にプレス成型されてなるもので、プーリ4の筒状基部4aを外側から覆う被覆部5aと、該被覆部5aの中心部に軸線方向へ沿って円筒状に突設され、プーリ4との固定に供する固定部5bと、から構成され、前記固定部5bがプーリ4の軸固定部4c外周に圧入されることによって当該プーリ4に固定されている。そして、このカバー部材5は、前述のようにその内周縁がプーリ4の軸固定部4cに当接する一方、外周縁がプーリ4のベルト巻回部4bの内周面に近接する位置まで延出し、当該プーリ4の外側面のほぼ全体を覆うように構成されることで、前記各排出孔15を通じて外部から雨水等の異物が軸受6へと直接及んでしまう不都合を回避することが可能となっている。
前記軸受6は、いわゆるシール付きの単列ボールベアリングであって、小径部11cの外周面と軸受支持部4dの内周面との間に介装されていて、小径部11cの外周面に圧入固定される内輪16と、軸受支持部4dの内周面に圧入固定される外輪17と、内外輪16,17間に相互に対向して設けられる一対の保持溝にて保持される複数の転動体であるボール18と、外輪17の両端部内周縁にそれぞれカシメ固定され、内外輪16,17の径方向間に画成される筒状空間部と外部との連通を遮断する環状の第1、第2軸受シール21,22と、から構成されている。そして、この軸受6では、その軸方向一端部に配設された第1軸受シール19によって、中径部11bから小径部11c内に流入した水分の当該軸受6内部への侵入が抑制されている一方、その他端側では、第2軸受シール20とこれに隣接配置されたスリンガ7によって、外部等からの当該軸受6内部への前記水分等の異物の侵入が抑制されている。
ここで、前記第1、第2軸受シール19,20は、共に同一の構造をもって構成されているため、詳細な構成については、便宜上、第2軸受シール20についてのみ説明すると、この第2軸受シール20は、特に図4に示すように、その外周端部(基端部)においてゴム材料の内部に埋設された芯金20aと、その内周端部(先端部)に弾性変形可能に設けられたシールリップ20bと、から主として構成され、シールリップ20bが内輪16の他端部(スリンガ7との対向端部)の内周側端縁に弾接することによって構成される第1シール部S1をもって、軸受6内部への異物の侵入が抑制されている。なお、この第1シール部S1は、前記シールリップ20bを構成する2つの第1、第2リップ20d,20eがそれぞれ内輪16の他端部内周縁に弾接することにより構成された2重のシール構造を成している。
前記スリンガ7は、例えばアルミニウム合金材料など比較的熱伝導率の高い所定の金属材料をもって円環状に、かつ、弾性変形可能な薄板状に形成されたスリンガ本体21と、該スリンガ本体21の外周側部分を被覆するように設けられ、その外側部にシールリップ23が突設されたリップ構成体22と、から構成され、その内周部が小径部11cの外周に固定される一方、その外周縁がプーリ4の軸受支持部4d内周面に近接する位置まで延出するように設けられ、外部から直接流入する雨水等や、前記連通孔14を介して排出された冷却水の侵入経路となる軸受6の露出開口部を閉塞するように配置されることで、前記雨水等の水分が軸受6へと直接及んでしまう不具合が抑制されるようになっている(図3参照)。より具体的には、前記スリンガ本体21の内周部21aが、ポンプハウジング2の小径部11cの外周面に嵌着され、かつ、軸受6の内輪16とポンプハウジング2の段部11dとによって軸方向に挟持されるかたちでポンプハウジング2に固定され、軸受6から離間するかたちで軸方向に曲折された当該スリンガ本体21の外周部のうち主として外部に臨む範囲がリップ構成体22により被覆された状態となっていて、かかるオフセット形状に基づいて軸受6とスリンガ7の間に形成される軸方向隙間C2をシールリップ23によって閉塞するような構成となっている。
ここで、上記スリンガ7の固定構造を採用するにあたっては、ポンプハウジング2の段部11dの内周部に、周方向に連続する環状凹部24が穿設されていて、小径部11cの平坦な外周面が環状凹部24内まで延びるような構成となっている。これにより、通常であれば、加工の都合上、小径部11cと段部11dとの境界部が少なからず曲面状に形成されてしまい、スリンガ本体21を段部11dへと押し付けた際、その内周部21a(内周面)が前記曲面状の境界部に乗り上げることとなり、当該内周部21aを段部11dの側面に密着させることができないといった問題を生じてしまうところ、本実施形態では、スリンガ本体21の内周縁を逃げるようにして環状凹部24が形成されることによって前述のように小径部11cの平坦な外周面が環状凹部24内まで連続するように構成されていることから、スリンガ本体21の内周部21aを段部11d側面に密着させることが可能となり、スリンガ7の良好かつ適切な取付を確保することができる。この結果、組み付け後の状態において、スリンガ7にガタつきが生じてしまうおそれがなく、かかるガタつきに伴う不具合を回避することが可能となっている。
また、前記シールリップ23は、軸受6の軸方向の位置ずれが生じる範囲において当該位置ずれに対し常に追従するように、その延出量や延出方向が設定されていて、スリンガ7の外側面から外輪17が最大に離間した状態となった場合でも、その先端部が外輪17の他端面に弾接するようになっている(図4中の破線による図示参照)。これによって、ポンプ駆動時においても、前記第2シール部S2による防水等作用を常時安定して発揮させることが可能となっている。
このように、前記ウォータポンプ1では、前記スリンガ7を配置してもなお存する当該スリンガ7とプーリ4との径方向隙間C1から軸受6の内部に至るまでの前記雨水等の水分の侵入経路において、軸受6の端部に設けられる第2軸受シール20による第1シール部S1に加え、さらに当該侵入経路における第1シール部S1よりも入口(水分等の流入口である径方向隙間C1)側に、スリンガ7のシールリップ23による第2シール部S2が設けられることで、かかる2重(第1シール部S1を2重とみれば3重)のシール構造をもって、軸受6内部への水分等の侵入が極力抑制されている。
前記インペラ8は、図1〜図3に示すように、鋼板をプレス加工することによって一体に成形されており、ほぼ円板状に形成された基部8aと、該基部8aの周方向の所定箇所において外周側がそれぞれ切り起こされて軸方向へと曲折された複数の羽根部8bと、前記基部8aの中心部にポンプハウジング2側から前記エンジンブロック側へと軸線方向に沿って窪み形成された筒状の軸部8cと、を有し、前記軸部8cが駆動軸3の他端部外周に圧入されることで、当該駆動軸3に固定されている。
以下、本実施形態に係るウォータポンプ1の特徴的な作用効果につき、図4に基づいて説明する。
まず、前記ウォータポンプ1の構成によっても、前記第2シール部S2近傍には、プーリ4、軸受6及びスリンガ7によって、少なからず空間部SP1が画成されることになるため、従来と同様、当該空間部SP1には、前記連通孔14を通じて排出された冷却水や外部からの雨水等が滞留してしまうおそれがある。
そこで、前記ウォータポンプ1の場合には、その駆動時に、非回転体であるポンプハウジング2やこれに嵌着固定された軸受6の内輪16及びスリンガ7に対し、動力が伝達されるプーリ4をはじめこれに連結される駆動軸3やインペラ8、軸受6の外輪17等からなる回転体が相対回転することとなり、前記非回転体であるスリンガ7のシールリップ23が前記回転体である外輪17に常時摺接することとなる。この結果、当該摺接部に生じた摩擦熱によって前記空間部SP1内に滞留した水分を蒸発させ除去することができる。これにより、前記空間部SP1内に滞留した水分が第2シール部S2を通過するリスクを低減することが可能となる。しかも、本実施形態の場合には、前記シールリップ23を外輪17の外周縁近傍に摺接させる構成となっていることから、軸受6の単位回転あたりのシールリップ23の摺接距離を長く確保することが可能となり、前記摩擦熱を効率よく発生させることができ、前記水分の効果的な除去に供される。
また、本実施形態に係るウォータポンプ1では、ポンプハウジング2の熱がスリンガ7へと伝達されることによっても、前記水分の蒸発効果の向上に供されることとなる。すなわち、ウォータポンプ1によって圧送される冷却水は、通常、高温となったエンジンブロックの冷却に供され、当該エンジンブロックから受けた熱によって熱湯に近い状態となることから、かかる加熱された冷却水によってポンプ室Pを構成するポンプハウジング2の全体が加熱され、その結果、かかるポンプハウジング2に帯びた熱が当該ポンプハウジング2に密着するかたちで当接配置されたスリンガ7に伝達されることとなる。具体的には、ポンプハウジング2から当該ポンプハウジング2と密着するスリンガ本体21に伝熱され、その後、スリンガ本体21からリップ構成部22へと伝熱されることとなる。そして、このようにして伝達された熱によっても前記空間部SP1内に滞留した水分を蒸発させることが可能となり、これによって、前記摩擦熱による水分の蒸発効果と合わせて、空間部SP1内における水分の一層効果的な除去に供される。
また、仮に、前記水分が第2シール部S2を通過してしまった場合でも、本実施形態の場合、前述のように、ポンプハウジング2を介してこれに密着固定されたスリンガ7(特にスリンガ本体21)や軸受6の内輪16が加熱されることとなるため、前記第2シール部S2を超えて第1シール部S1近傍に形成される空間部SP2内に流入した水分を、前記スリンガ本体21や内輪16の熱をもって蒸発させることが可能となる。すなわち、たとえ第2シール部S2を通過してしまっても、第1シール部S1にて水分を除去できるため、前記径方向隙間C1から侵入した水分が軸受6の内部に侵入してしまう可能性を極力低減することができる。
なお、前記スリンガ7に帯びた熱によって水分を蒸発させるにあたり、特に本実施形態では、被加熱物が非回転体として構成されているため、その帯びた熱を回転によって失うおそれがなく、当該熱を前記水分の蒸発に効率よく利用することができ、前記水分の効果的な除去に供されることとなる。
以上のように、本実施形態に係るウォータポンプ1によれば、スリンガ7のシールリップ23によって前記径方向隙間C1から侵入した水分等の軸受6側への流動を抑制でき、さらにポンプ駆動に伴って回転する軸受6の外輪17にスリンガ7のシールリップ23が摺接することにより発生する摩擦熱によって第1シール部S1近傍の水分を蒸発させることができることのほか、とりわけ、前記エンジンブロックに帯びた熱によって加熱された冷却水の熱がポンプハウジング2を介してスリンガ7に伝達されることとなり、当該被伝達熱によっても第2シール部S2近傍に滞留した水分を蒸発させ除去することが可能となる。この結果、水分が軸受6の内部へと侵入することによって生じ得る当該軸受6の破損等の不具合を極力抑制することができる。
また、仮に前記第2シール部S2を通過してしまった場合でも、本実施形態の場合は、非回転体である前記スリンガ7に伝達された熱によって第1シール部S1に至った水分を蒸発させることが可能となるため、前記径方向隙間C1から侵入した水分等の軸受6内部への侵入のおそれを極力低減することに供される。
なお、特に、本実施形態の場合は、汎用性が高くコスト低減を図り得る前記単列のボールベアリングを用いていることから、プーリ4の回転時において、前記複列のボールベアリングを採用している従来と比較してその倒れが大きくなってしまう。このため、前記径方向隙間C1からもより多くの前記水分等が流入し、当該水分等が第2シール部S2を通過するリスクも従来に比べて高くなってしまうところ、前述のような特異なシール構造を採用したことによって、前記水分等の軸受6内部への侵入を回避することができ、当該軸受6の汎用化によるコスト低減が実現可能となる。
図7は、前記第1実施形態に係るウォータポンプ1の変形例を示しており、前記スリンガ7のシールリップ23を当該スリンガ7の径方向に沿って延びるように構成することによって、シールリップ23をプーリ4の内側端壁(インペラ8側の端壁)と摺接させるように構成したものである。
したがって、本変形例の場合は、前記第1実施形態と同様の作用効果が奏せられるのは勿論のこと、ポンプ単位回転あたりのシールリップ23の摺接距離一層長く確保することができるため、ポンプ駆動時の前記摩擦熱をさらに効率よく発生させることが可能となって、第2シール部S2近傍に滞留した水分をより効果的に除去できる。
しかも、本変形例のような構成とすることで、前記第1実施形態に係る空間部SP1のような前記雨水等の水分が滞留し得るスペースが形成されないため、当該水分が第2シール部S2を通過してしまうおそれをさらに低減することにも供される。
図8は、本発明に係るウォータポンプの第2実施形態を現したものであって、前記スリンガ7において前記リップ構成部22を廃止すると共に、前記シールリップ23を第2軸受シール20の外側部に第2シールリップ24として一体成形することとして、この第2シールリップ24をスリンガ7(スリンガ本体21)の外側面7aに摺接させる構成としたものである。
したがって、本実施形態の場合は、とりわけ、前記第2シールリップ24が鋼板からなるスリンガ本体21に直に当接することになるため、前記第1実施形態の作用効果に加え、前記ポンプハウジング2からスリンガ本体21に伝達された熱によって、第2シール部S2近傍に滞留した水分をより一層効果的に除去することができる。
図9は、本発明に係るウォータポンプの第3実施形態を現したものであって、前記スリンガ7において、前記リップ構成部22及びシールリップ23を廃止し、当該スリンガ7(スリンガ本体21)の外側面7aの一部(外周縁部)に固体潤滑被膜であるドライフィルムコートを施すこととして、かかる被膜25を軸受6の外輪17に摺接させる構成としたものである。なお、かかる摺接に際して、前記被膜25自体は弾性を有しないことから、本実施形態では、スリンガ本体21の弾性力をもって前記被膜25を外輪17の他端面に弾接させることにより、当該摺接を実現している。
したがって、本実施形態の場合は、とりわけ、ポンプ駆動に伴う摺接につき、前記スリンガ7の摺接部の耐摩耗性を向上させることが可能となるため、前記第1実施形態の作用効果に加え、前記第2シール部S2における良好なシール性を長期に亘って維持することができる。
本発明は前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばスリンガ7におけるスリンガ本体21の形状や、リップ構成部22の取付手段及び範囲、並びにシールリップ23の形状等は、ポンプやこれを搭載する車両の仕様等に応じて自由に変更することができる。
具体的には、例えばリップ構成部22については、前記第1実施形態のようにスリンガ7の外周側において接着等によって貼付固定するほか、図5に示すように、スリンガ本体21の外周縁部に複数の取付孔21bを貫通形成し、該各取付孔21bを介して当該リップ構成部22の両側部を連結させるよう構成することも可能である。この場合には、スリンガ本体21に対してリップ構成部22をより強固に固定することができ、当該リップ構成部22の劣化による剥離等の不具合の抑制に供される。さらに、当該リップ構成部22は、上述のようにスリンガ7の外周側にのみ配置するほか、図6に示すように、スリンガ本体21の全体を被覆するように設けてもよい。この場合には、スリンガ7における錆の発生が防止され、耐久性(耐食性)の向上に寄与することができる。
また、特に前記第1、第2実施形態に係る空間部SP1(第2シール部S2となる軸受6の外輪17とスリンガ7のシールリップ23との摺接部)には、所定量のグリースを充填してもよく、当該グリースによって前記水分等の第2シール部S2の通過抑制を補助することも可能であり、また、当該グリースによってシールリップ23の摩擦耐久性(耐摩耗性)の向上にも供される。
さらには、前記各実施形態では、軸受6の他端側においてのみ、スリンガ7の外周部にリップ構成部22を設けることでこれに付随するシールリップ23を軸受6の外輪17ないしプーリ4に摺接させてなる本発明に係るシール構造を設ける構成としたが、当該軸受6の防水性を重視する場合は、軸受6の一端側にも同様のシール構造を設けることが望ましい。すなわち、具体的な図示は省略するが、前記カバー部材5の外周部にも前記リップ構成部22を設けて、当該リップ構成部22に一体成形したシールリップ23を、プーリ4におけるベルト巻回部4bの内周面ないし当該ベルト巻回部4bと軸受支持部4dとを繋ぐ端壁部4fの内側面に弾接させることにより、軸受6の一端側からの前記水分等の流入についても遮断することが望ましい。このような構成とした場合は、プーリ4とカバー部材5とは相対回転しないため、前記各実施形態のように摩擦熱によってシール部近傍の水分を除去するまでには至らないが、シールリップ23を設けることで、プーリ4(ベルト巻回部4b)の内周面とカバー部材5の外周面との間に形成される径方向隙間C3からの前記水分等の流入の抑制に供され、軸受6の防水性のさらなる向上が図れることとなる。
以下、前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記プーリは、その内周に前記軸受の外輪が固定される第1円筒部を有し、前記軸受の内輪は、前記ハウジングの外周面に固定されることを特徴とするウォータポンプ。
(b)前記(a)に記載のウォータポンプにおいて、
前記プーリは、前記第1円筒部の外周側に第2円筒部を有することを特徴とするウォータポンプ。
(c)前記(b)に記載のウォータポンプにおいて、
前記第1円筒部と前記第2円筒部とは、前記インペラ側の端部にて連結され、前記駆動軸と前記第1円筒部とは、前記インペラと反対側の端部にて連結されていることを特徴とするウォータポンプ。
(d)前記(c)に記載のウォータポンプにおいて、
前記第1円筒部と前記駆動軸との連結に供する前記プーリの端壁部における前記軸受の内輪と対向する位置には貫通孔が形成され、前記軸受の内輪は前記ハウジングの外周面に圧入されることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることで、貫通孔を介して軸受の内輪をハウジングの外周に容易に圧入することが可能となり、ポンプの良好な組立作業性を確保することができる。
(e)前記(d)に記載のウォータポンプにおいて、
前記プーリは、別体で構成された前記駆動軸に固定されていることを特徴とするウォータポンプ。
(f)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガは、前記軸受の外輪ないし前記プーリと摺動するように構成されていることを特徴とするウォータポンプ。
(g)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガは、弾性を有するゴム材料を介して前記軸受の外輪ないし前記プーリと摺動することを特徴とするウォータポンプ。
(h)前記(g)に記載のウォータポンプにおいて、
前記ゴム材料は、前記スリンガに設けられていることを特徴とするウォータポンプ。
(i)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガは、前記軸受シールと摺動するように構成されていることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることで、ポンプの構成の簡素化が図れ、組立作業性や生産性の向上に供される。
(j)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガの少なくとも一部に固体潤滑被膜が形成され、該固体潤滑被膜が形成された部位と前記軸受の外輪ないし前記プーリとが摺動するように構成されていることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることで、ゴム材料を用いる場合と比べて高い耐久性を持たせることができる。
(k)前記(j)に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガは、弾性変形可能に構成されていることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることにより、固体潤滑被膜が形成された部位と軸受の外輪ないしプーリとを適切に摺接させることができる。
(l)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記スリンガは、前記軸受の軸方向端面と前記ハウジングに設けられた段部との間に挟持され、前記ハウジングの段部における前記スリンガの内周側端縁と対向する位置には、当該端縁を避けるように環状凹部が穿設されていることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることで、スリンガの内周側端縁がハウジングの段部の根本に乗り上げてしまうおそれがなく、軸受端面と段部側面との間にて適切に固定することができる。
(m)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記シールリップと前記スリンガの摺動部との間にはグリースが充填されることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることで、シールリップの耐久性の向上が図れる。
(n)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記軸受シールは、前記駆動部材に固定される前記外輪又は内輪に固定され、前記ハウジングに固定される前記外輪又は内輪に前記シールリップが摺動するように構成されていることを特徴するウォータポンプ。
(o)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記ハウジングは、前記駆動部材において前記軸受が固定される部材よりも熱伝導率の大きい材料によって成形されることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成とすることにより、ポンプ(ハウジング)が帯びた熱をスリンガに効率よく伝達することが可能となり、スリンガと回転体の摺動部近傍に滞留した水分についての前記乾燥効果を促進させることができる。
(p)前記(o)に記載のウォータポンプにおいて、
前記ハウジングは、アルミニウム合金材料によって成形されていることを特徴とするウォータポンプ。
(q)請求項1に記載のウォータポンプにおいて、
前記軸受は、単列のボールベアリングによって構成されていることを特徴とするウォータポンプ。
かかる構成の場合、複列ボールベアリングに比べて軸が傾きやすく、メカニカルシールからの水漏れが増大することから、スリンガによる防水構造がより有効に作用することとなる。
1…ウォータポンプ
2…ポンプハウジング(ハウジング)
3…駆動軸
4…プーリ
6…軸受
8…インペラ
10…メカニカルシール
16…内輪
17…外輪
18…ボール(転動体)
19…第1軸受シール(軸受シール)
20…第2軸受シール(軸受シール)

Claims (3)

  1. 駆動源から動力が伝達されることにより回転するプーリと、該プーリと一体に回転する駆動軸と、該駆動軸と一体に回転するように前記駆動軸に設けられたインペラとから構成される駆動部材と、
    前記インペラが配置されるポンプ室の少なくとも一部を構成し、前記駆動軸の外周側を包囲するように設けられるハウジングと、
    前記ハウジングと前記駆動軸との間に介装され、前記ポンプ室内の冷却水の外部への漏れを抑制するメカニカルシールと、
    前記ポンプ室外に配置され、前記駆動部材と前記ハウジングの相対回転部の一方に固定される外輪と、他方に固定される内輪と、前記外輪と内輪との間に介在する転動体とによって構成される軸受と、
    前記軸受の少なくとも軸方向一端部に配置され、前記外輪又は内輪の一方に固定されると共に、他方と相対的に摺動する環状のシールリップを有する軸受シールと、
    前記軸受シールに対向配置され、前記駆動部材と当該駆動部材に固定される前記外輪ないし内輪とを含む回転体に対して摺動するように前記ハウジングに固定されたスリンガと、を備えたことを特徴とするウォータポンプ。
  2. 駆動源から動力が伝達されることにより回転するプーリと、該プーリと一体に回転する駆動軸と、該駆動軸と一体に回転するように前記駆動軸に設けられたインペラとから構成される駆動部材と、
    前記インペラが配置されるポンプ室の少なくとも一部を構成し、前記駆動軸の外周側を包囲するように設けられるハウジングと、
    前記ハウジングと前記駆動軸との間に介装され、前記ポンプ室内の冷却水の外部への漏れを抑制するメカニカルシールと、
    前記ポンプ室外に配置され、前記駆動部材と前記ハウジングの相対回転部の一方に固定される外輪と、他方に固定される内輪と、前記外輪と内輪との間に介在する転動体とによって構成される軸受と、
    前記メカニカルシールから前記軸受に至る経路に配置され、前記駆動部材と当該駆動部材に固定される前記外輪ないし内輪とを含む回転体に対して摺動するように前記ハウジングに固定されたスリンガと、を備えたことを特徴とするウォータポンプ。
  3. 駆動源から伝達された動力をもって回転する回転体と、
    前記回転体の回転によって内燃機関の冷却水を循環させるポンプ室の少なくとも一部を構成するハウジングと、
    前記ハウジングと前記回転体との間に介装され、前記ポンプ室内の冷却水の外部への漏れを抑制するメカニカルシールと、
    前記ポンプ室外の前記回転体と前記ハウジングとの相対回転部に設けられたシール付き軸受と、
    前記軸受の少なくとも軸方向一端側に配置され、かつ、非回転部に固定され、前記回転体に対して摺動するスリンガと、を備えたことを特徴とするウォータポンプ。
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