JP2003239891A - ウォータポンプ軸受 - Google Patents
ウォータポンプ軸受Info
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Abstract
水分の侵入及び、軸受内部からのグリースの流出を効果
的に防止できるウォータポンプ軸受を提供する。 【解決手段】 外周側が外輪の内周側に固定され、内周
側がポンプ軸の外周面に摺接するリング状の第一のシー
ル体と、当該第一のシール体に対して軸方向外側に配置
され、内周側がポンプ軸の外周側に固定され、外周側が
外輪に摺接するリング状の第二のシール体とで構成され
たシール構造体をインペラ側のシール体として備えてい
るウォータポンプ軸受。
Description
ンジン等に用いられるウォータポンプ軸受に関する。
ォータポンプとしては、図6図示のように、ポンプ軸5
3の一端部にインペラ51を、他端部にプーリ52をそ
れぞれ取り付け、プーリ52を回転することによりイン
ペラ51を回転させて、冷却水を循環させるものが知ら
れている。このウォータポンプは、例えば、図6図示の
ように、エンジン本体に固定されるポンプハウジング5
0にウォータポンプ軸受が圧入されているのが一般的で
ある。ウォータポンプ軸受は、一端部にインペラ51
が、他端部にプーリ52がそれぞれ備えられているポン
プ軸53が、軸受の外輪54に、転動体55を介して回
動自在に取り付けられている。
プハウジング50とポンプ軸53との間の空間58と、
インペラ51との間をシールする目的でメカニカルシー
ル57が設けられている。
ールする目的でシール構造体が設けられている。このシ
ール構造体のうち、インペラ側のシール構造体56は金
属製の補強環と、この補強環に補強された弾性部材とで
形成されているのが一般的である。
いて、メカニカルシール57の密封性が経時変化等によ
り劣化した場合、冷却水がインペラ51側からポンプハ
ウジング50とポンプ軸53との間の空間58に入って
くることがある。
56は、エンジンの運転、停止が繰り返されることによ
り加熱あるいは冷却され、軸受内部の空気が膨脹、収縮
等を繰り返すことにより、シール機能が損なわれやす
い。
50とポンプ軸53との間の空間58に侵入した冷却
水、あるいは、冷却水が加熱されて発生した水蒸気が、
シール構造体56の部分を通過して軸受内に侵入するこ
とがある。
内部に充填されているグリースが劣化したり、軸受内部
に錆が生じたりしてウォータポンプ軸受が故障し、ウォ
ータポンプの寿命が短くなるという問題があった。
れたシール構造体56の部分を通過して軸受内部からグ
リースが流出することもある。このようになると、転動
体55とポンプ軸53との間の摩擦が大きくなり、ウォ
ータポンプ軸受が破損して、同じく、ウォータポンプの
寿命が短くなるという問題があった。
従来の問題点に鑑み、ウォータポンプ軸受の軸受内部へ
の冷却水や水分の侵入を防止でき、また、軸受内部から
のグリースの流出を防止できるウォータポンプ軸受を提
供することを目的としている。
め、この発明が提案するウォータポンプ軸受は、以下の
構造からなるものである。
知のように、一端部にインペラ51が、他端部にプーリ
52がそれぞれ備えられているポンプ軸53が、軸受の
外輪54に、転動体55を介して回動自在に取り付けら
れていると共に、外輪54の両端部に、軸受内部をシー
ルするシール構造体が設けられているものである。
外輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールす
るシール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体
56が、以下のような特徴的な構造からなるものであ
る。
の内周側に固定され、内周側がポンプ軸53の外周面に
摺接するリング状の第一のシール体10と、当該第一の
シール体10に対して軸方向外側に配置され、内周側が
ポンプ軸53の外周側に固定され、外周側が外輪54に
摺接するリング状の第二のシール体20とで構成されて
いる。
1と補強環11によって補強された弾性体12とからな
り、外周側が外輪54の内周面に形成されている嵌合溝
59に嵌合固定されている。そして、補強環11のポン
プ軸側端部部分13から更にポンプ軸53側に向かって
延びてポンプ軸53の外周面53aに摺接する弾性体1
2の部分は、軸方向内側に向かって斜めに延びてポンプ
軸53の外周面53aに摺接する第一のリップ部14
と、軸方向外側に向かって斜めに延びてポンプ軸53の
外周面53aに摺接する第二のリップ部15とを備えて
いる。
びていてポンプ軸53に固定される円筒状部21と、当
該円筒状部21から外輪54側に向かって延びるフラン
ジ部22とからなる補強環23と、補強環23によって
補強された弾性体24とからなる。そして、補強環23
のフランジ部22の外輪側端部部分25から更に外輪5
4側に向かって延びる弾性体24の部分が、外輪54の
軸方向外側端面60に摺接する第三のリップ部26を備
えているものである。
ール構造体において、第二のシール体20を構成する弾
性体24の、補強環23のフランジ部22の外輪側端部
部分25から更に外輪54側に向かって延びる部分が、
軸方向内側に向かって斜めに延びて、第一のシール体1
0の軸方向外側面との間で非接触のラビリンスシール部
28を形成する第四のリップ部27を更に備えているこ
とを特徴とするものである。
一のシール構造体又は第二のシール構造体において、第
二のシール体20の円筒状部21は、その軸方向外側端
部からポンプ軸53の軸方向外側端面に沿って径方向内
側に延びる補強環35を備えており、当該補強環35に
よって補強された弾性体の径方向内側部分が、ポンプ軸
53の軸方向外側端面に摺接する第五のリップ部36を
形成していることを特徴とするものである。
一のシール構造体において、第二のシール体20が、補
強環29と補強環29によって補強された弾性体24と
からなり、内周側がポンプ軸53の外周面に形成されて
いる嵌合溝62に嵌合固定され、補強環29の外輪側端
部部分25から更に外輪54側に向かって延びる弾性体
24の部分が、外輪54の軸方向外側端面60に摺接す
る第三のリップ部26を形成していることを特徴とする
ものである。
四のシール構造体において、補強環29の外輪側端部部
分25から更に外輪54側に向かって延びる第二のシー
ル体20を構成する弾性体24の部分が、軸方向内側に
向かって斜めに延びて、第一のシール体10の軸方向外
側面との間で非接触のラビリンスシール部28を形成す
る第四のリップ部27を更に備えていることを特徴とす
るものである。
部をシールするシール構造体のうちインペラ51側のシ
ール構造体として前記第一のシール構造体乃至第五のシ
ール構造体のいずれを採用している本発明のウォータポ
ンプ軸受においても、第二のシール体20の第三のリッ
プ部26は、外輪54の平坦な軸方向外側端面60に摺
接する形態とすることができる。また、外輪54の軸方
向外側端面60の内周側(ポンプ軸53側)角部にR状
の面取り部61を設け、第二のシール体20の第三のリ
ップ部26がこのR状の面取り部61に摺接する形態に
することもできる。
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体5
6は外周側が外輪54の内周側に固定され、内周側がポ
ンプ軸53の外周面に摺接するリング状の第一のシール
体10と、第一のシール体10に対して軸方向外側に配
置され、内周側がポンプ軸53の外周側に固定され、外
周側が外輪54に摺接するリング状の第二のシール体2
0とで構成されているので、軸受内部への冷却水や、水
蒸気等の水分の侵入を効果的に防止できると共に、軸受
内部からのグリースの流出を効果的に防止することがで
きる。
ップ部26と外輪54の軸方向外側端面60との間に形
成されているシール部から水や、水蒸気等の水分が軸受
内部側に向けて侵入してきた場合であっても、軸方向外
側に向かって斜めに延びてポンプ軸53の外周面53a
に摺接する第一のシール体10の第二のリップ部15の
存在によって、水や、水蒸気等の水分が軸受内部側に更
に侵入していくことを防止できる。
ポンプ軸53の外周面53aに摺接する第一のシール体
10の第一のリップ部14の存在によって、軸受内部か
らのグリースの流出を防止できる。
のシール体10の第一のリップ部14と第二のリップ部
15と、ポンプ軸53の外周面53aとの間に形成され
る密閉空間30の存在によって、軸受内部への冷却水
や、水蒸気等の水分の侵入を効果的に防止できると共
に、軸受内部からのグリースの流出を効果的に防止する
ことができる。
かつ軸方向内側に向かって斜めに延びて、第一のシール
体10の軸方向外側面との間で非接触のラビリンスシー
ル部28を形成する第四のリップ部27を更に備えてい
る形態においては、第二のシール体20の第三のリップ
部26と外輪54の軸方向外側端面60との間に形成さ
れているシール部から、水や水蒸気等の水分が軸受内部
側に向けて侵入してきた場合であっても、ラビリンスシ
ール部28によって、これを振り切り、水や、水蒸気等
の水分が軸受内部側に更に侵入していくことを効果的に
防止できる。
用されているいずれのシール構造体においても、補強環
11、23、29は、耐蝕性を有する部材、例えば、ス
テンレスで形成しておくことが望ましい。これらの部分
に錆が生じないようにするためである。そこで、耐蝕性
を有する部材でこれらの部分が形成されていればその材
質に特に限定があるものではない。例えば、鋼材に耐蝕
性を有する金属をメッキしたものを用いることもでき
る。
合成樹脂など、この技術分野で従来公知のものを用いる
ことができる。
タポンプ軸受に採用され、本発明のウォータポンプ軸受
の特徴をなす、外輪54の両端部に設けられている軸受
内部をシールするシール構造体のうち、インペラ51側
のシール構造体56として採用されるシール構造体の好
ましい実施形態を説明する。以下で説明するシール構造
体以外の他の部分の構造は、図6を用いて説明した従来
のものと同一であるので、その説明は省略する。また、
従来例を説明した図6において用いた構成要素と同一の
構成要素には図6において用いられているものと同一の
参照符号を付してその説明を省略する。
図面を用いて説明する各構成、形状及び配置関係は、本
発明が理解できる程度に概略的に示したものにすぎな
い。したがって、本発明は、以下の実施例にて説明した
形態に限定されず、特許請求の範囲の記載から把握され
る技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体の
第一の実施形態を説明するものである。
54の内周側に固定され、内周側がポンプ軸53の外周
面に摺接するリング状の第一のシール体10と、第一の
シール体10に対して軸方向外側に配置され、内周側が
ポンプ軸53の外周側に固定され、外周側が外輪54に
摺接するリング状の第二のシール体20とで構成されて
いる。
1と、補強環11によって補強されたゴムなどの弾性材
によって形成されている弾性体12とからなり、図1図
示のように、その外周側は、外輪54の内周面に形成さ
れている嵌合溝59に嵌合固定されている。
部部分13から更にポンプ軸53側に向かって延びてポ
ンプ軸53の外周面53aに摺接している。
ポンプ軸53側の部分は、軸方向内側に向かって斜めに
延びてポンプ軸53の外周面53aに摺接する第一のリ
ップ部14と、軸方向外側に向かって斜めに延びてポン
プ軸53の外周面53aに摺接する第二のリップ部15
とを備えている。
ップ部14及び第二のリップ部15と、ポンプ軸53の
外周面53aとの間に密閉空間30が形成されている。
3と、補強環23によって補強されたゴムなどの弾性材
によって形成されている弾性体24とから構成されてい
る。
に延びていてポンプ軸53に固定される円筒状部21
と、円筒状部21から外輪54側に向かって延びるフラ
ンジ部22とから構成されている。
部分25から更に外輪54側に向かって延びる弾性24
体の部分は、図1図示のように、外輪54の軸方向外側
端面60に摺接する第三のリップ部26を備えている。
ル体10の外周側の外輪54内周側への固定は、第一の
シール体10を、ウォータポンプ軸受の軸方向内側(図
1中左側)に向けて圧入することによって、そのコブ状
の外周側を、外輪54の内周面に形成されている嵌合溝
59に嵌合固定して行われる。そして、こうして第一の
シール体10の外周側の外輪54内周側への固定が行わ
れたときに、第一のシール体10の第一のリップ部14
と第二のリップ部15とがポンプ軸53の外周面53a
に接触し、第一のリップ部14及び第二のリップ部15
とポンプ軸53の外周面53aとの間に密閉空間30が
形成される。
状部21のポンプ軸53への固定は第二のシール体20
を、ウォータポンプ軸受の軸方向内側(図1中、左側)
に向けて圧入することによって行われる。そして、こう
して第二のシール体20内周側のポンプ軸53外周側へ
の固定が行われたときに、第三のリップ部26が外輪5
4の軸方向外側端面60に当接し、ここでシール部が形
成される。
ール体20の弾性体24は補強環23の円筒状部21内
周側縁に回り込んで突起部34を形成している。第二の
シール体20内周側のポンプ軸53外周側への固定が行
われたときには、前記のように、金属製の円筒状部21
と、金属製のポンプ軸外周面53aとの間で金属同士に
よる嵌合固定が行われると同時に、この弾性材製の突起
部34と金属製のポンプ軸外周面53aとの間での固定
も行われるので、シール性の向上を図ることができる。
部をシールするシール構造体のうちインペラ側のシール
構造体として図1図示の実施形態のシール構造体を採用
している本発明のウォータポンプ軸受によれば、軸方向
の内側と外側とで二重のリング状シール体を採用し、し
かもその一方は、外周側が外輪54の内周側に固定さ
れ、内周側がポンプ軸53の外周面に摺接するシール体
で、他方は、内周側がポンプ軸53の外周側に固定さ
れ、外周側が外輪54に摺接するシール体であるので、
軸受内部への冷却水や、水蒸気等の水分の侵入を効果的
に防止できると共に軸受内部からのグリースの流出を効
果的に防止することができる。
分は、第二のシール体20の第三のリップ部26と外輪
54の軸方向外側端面60との間に形成されているシー
ル部によってその侵入が阻止される。
のリップ部26と外輪54の軸方向外側端面60との間
に形成されているシール部から水分が軸受内部側に向け
て侵入してきた場合であっても、軸方向外側に向かって
斜めに延びてポンプ軸53の外周面53aに摺接する第
一のシール体10の第二のリップ部15の存在によっ
て、水分が軸受内部側に更に侵入していくことは効果的
に防止される。
ポンプ軸53の外周面53aに摺接する第一のシール体
10の第一のリップ部14の存在によって、軸受内部か
らのグリースの流出を防止できる。
部14及び第二のリップ部15と、ポンプ軸53の外周
面53aとの間に形成される密閉空間30の存在によっ
て、軸受内部への冷却水や、水蒸気等の水分の侵入を効
果的に防止できると共に、軸受内部からのグリースの流
出を効果的に防止することができる。
状部21内周側縁に弾性材製の突起部34が形成されて
おり、第二のシール体20内周側のポンプ軸53外周側
への固定が行われたときに、弾性材製の突起部34と金
属製のポンプ軸外周面53aとの間での固定が行われる
ので、金属製の円筒状部21、金属製のポンプ軸外周面
53aへの錆の発生を効果的に防止できる。
いる外輪54の軸方向外側端面60に第二のシール体2
0の第三のリップ部26が摺接しているが、図2図示の
実施形態のように、外輪54の軸方向外側端面60の内
周側(ポンプ軸53側)角部にR状の面取り部61を設
け、第二のシール体20の第三のリップ部26がこのR
状の面取り部61に摺接する構成にすることもできる。
1図示のような断面がストレートとなる形状でなく、図
2図示のように、断面が屈曲した形状となるようにする
こともできる。
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体の
第二の実施形態を説明するものである。
同様であるので、共通する構成要素には同一の参照符号
を付け、その説明を省略する。
ール体20を構成する弾性体24の補強環フランジ部2
2の外輪側端部部分25から更に外輪54側に向かって
延びる部分が、軸方向内側に向かって斜めに延びて、第
一のシール体10の軸方向外側面との間で非接触のラビ
リンスシール部28を形成する第四のリップ部27を更
に備えている点が図1図示の実施形態と相違している。
ル体20内周側のポンプ軸53外周側への固定は、第二
のシール体20を、ウォータポンプ軸受の軸方向内側
(図4中、左側)に向けて圧入することによって行われ
る。そして、こうして第二のシール体20内周側のポン
プ軸53外周側への固定が行われたときに、第三のリッ
プ部26が外輪54の軸方向外側端面60内周側(ポン
プ軸53側)角部に形成されているR状の面取り部61
当接して、ここでシール部が形成される。また、第四の
リップ部27の先端側と、第一のシール体10の軸方向
外側面との間に非接触のラビリンスシール部28が形成
される。
図1図示の実施形態において説明した作用、効果に加え
て、第二のシール体20の第三のリップ部26と外輪5
4の軸方向外側端面60との間に形成されているシール
部から水分が軸受内部側に向けて侵入してきた場合であ
っても、ラビリンスシール部28によって、これを振り
切り、水分が軸受内部側に更に侵入していくことを効果
的に防止することができる。
示の実施形態とは異なり、平坦面となっている第一のシ
ール体10の軸方向外側面と、軸方向内側かつ外輪54
側に向かって斜めに延びてきた第四のリップ部27先端
との間に形成することもできる。
体10において、軸方向外側に向けて突出する段部31
のポンプ軸53側の面32と、第四のリップ部27先端
との間にラビリンスシール部28を形成すると、水分の
軸受内部側への侵入を一層効果的に防止すする上で有利
である。
な外輪54の軸方向外側端面60に第二のシール体20
の第三のリップ部26が摺接する構成にすることもでき
る。
1図示のような断面がストレートとなる形状にすること
もできる。
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体の
第三の実施形態を説明するものである。
同様であるので、共通する構成要素には同一の参照符号
を付け、その説明を省略する。
ール体20の円筒状部21が、その軸方向外側端部から
ポンプ軸53の軸方向外側端面に沿って径方向内側に延
びる補強環35を備えており、当該補強環35によって
補強された弾性体の径方向内側部分が、ポンプ軸53の
軸方向外側端面に摺接する第五のリップ部36を形成し
ている点が図2図示の実施形態と相違している。
図2図示の実施形態において説明した作用、効果に加え
て、第二のシール体20内周側のポンプ軸53外周側へ
の固定が行われたときに、ポンプ軸53の軸方向外側端
面と第五のリップ部36との間でシールが行われるの
で、シール性の向上を図ると共に、金属製の円筒状部2
1、金属製のポンプ軸外周面53aへの錆の発生を一層
効果的に防止できる。
向かって延びる部分を、第四のリップ部27が形成され
ていない、図1図示の形態にすることも可能である。
な外輪54の軸方向外側端面60に第二のシール体20
の第三のリップ部26が摺接する構成にすることもでき
る。
1図示のような断面がストレートとなる形状にすること
もできる
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体の
第四の実施形態を説明するものである。
同様であるので、共通する構成要素には同一の参照符号
を付け、その説明を省略する。
ール体20の内周側がポンプ軸53の外周面に形成され
ている嵌合溝62に嵌合固定される形態である点が図1
を用いて説明した第一の実施形態と相違している。
ムなどの弾性材からなる弾性体24を補強する第二のシ
ール体20の補強環29は、その内周側(ポンプ軸53
側)に、径方向に延びるスリット33を、その円周方向
に複数個備えている。
外周面側への固定は、第二のシール体20を、ウォータ
ポンプ軸受の軸方向内側(図3中、左側)に向けて圧入
し、そのコブ状の内周側を、ポンプ軸53の外周面に形
成されている嵌合溝62に嵌合固定することによって行
われる。そして、こうして第二のシール体20内周側の
ポンプ軸53外周面側への固定が行われたときに、第三
のリップ部26が外輪54の軸方向外側端面60に当接
し、ここでシール部が形成される。
が前記のように形成されているので補強環29のバネ性
によって、嵌合がより容易となり、かつ、より強い固定
を可能にできる。この結果、軸受内部へ侵入しようとす
る冷却水や、水蒸気等の水分に対するシール性能を向上
させることができる。
向外側端面60に第二のシール体20の第三のリップ部
26が摺接する形態に代えて、図2図示の実施形態のよ
うに外輪54の軸方向外側端面60内周側(ポンプ軸5
3側)角部に形成されているR状の面取り部61に、第
二のシール体20の第三のリップ部26が摺接する形態
にすることもできる。
実施形態において説明したものと同様である。
輪54の両端部に設けられている軸受内部をシールする
シール構造体のうち、インペラ51側のシール構造体の
第五の実施形態を説明するものである。
同様であるので、共通する構成要素には同一の参照符号
を付け、その説明を省略する。
ール体20の内周側がポンプ軸53の外周面に形成され
ている嵌合溝62に嵌合固定される形態である点が図2
を用いて説明した第二の実施形態と相違している。
ル体20内周側のポンプ軸53外周側への固定は、第二
のシール体20を、ウォータポンプ軸受の軸方向内側
(図5中、左側)に向けて圧入することによって、その
コブ状の内周側を、ポンプ軸53の外周面に形成されて
いる嵌合溝62に嵌合固定して行われる。そして、こう
して第二のシール体20内周側のポンプ軸53外周側へ
の固定が行われたときに第三のリップ部26が外輪54
の軸方向外側端面60に当接し、ここでシール部が形成
され、第四のリップ部27の先端側と、第一のシール体
10の軸方向外側面との間に非接触のラビリンスシール
部28が形成される。
向外側端面60に第二のシール体20の第三のリップ部
26が摺接する形態に代えて、図2図示の実施形態のよ
うに外輪54の軸方向外側端面60内周側(ポンプ軸5
3側)角部に形成されているR状の面取り部61に、第
二のシール体20の第三のリップ部26が摺接する形態
にすることもできる。
実施形態において説明したものと同様である。
の軸受内部への冷却水や水分の侵入を効果的に防止でき
ると共に、軸受内部からのグリースの流出を効果的に防
止できるウォータポンプ軸受を提供することができる。
ラ側のシール構造体の第一の実施形態を拡大して表した
一部断面図。
ラ側のシール構造体の第二の実施形態を拡大して表した
一部断面図。
ラ側のシール構造体の第三の実施形態を拡大して表した
一部断面図。
ラ側のシール構造体の第四の実施形態を拡大して表した
一部断面図。
ラ側のシール構造体の第五の実施形態を拡大して表した
一部断面図。
ウォータポンプの一例を説明する一部断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】一端部にインペラが、他端部にプーリがそ
れぞれ備えられているポンプ軸が、軸受の外輪に、転動
体を介して回動自在に取り付けられていると共に、当該
外輪の両端部に、軸受内部をシールするシール構造体が
設けられているウォータポンプ軸受であって、前記シー
ル構造体のうち、インペラ側のシール構造体は、 外周側が外輪の内周側に固定され、内周側がポンプ軸の
外周面に摺接するリング状の第一のシール体と、当該第
一のシール体に対して軸方向外側に配置され、内周側が
ポンプ軸の外周側に固定され、外周側が外輪に摺接する
リング状の第二のシール体とで構成されており、 前記第一のシール体は、補強環と当該補強環によって補
強された弾性体とからなり、外周側が外輪の内周面に形
成されている嵌合溝に嵌合固定され、前記補強環のポン
プ軸側端部部分から更にポンプ軸側に向かって延びてポ
ンプ軸の外周面に摺接する前記弾性体の部分が、軸方向
内側に向かって斜めに延びてポンプ軸の外周面に摺接す
る第一のリップ部と、軸方向外側に向かって斜めに延び
てポンプ軸の外周面に摺接する第二のリップ部とを備
え、 前記第二のシール体は、軸方向に延びていて前記ポンプ
軸に固定される円筒状部と、当該円筒状部から外輪側に
向かって延びるフランジ部とからなる補強環と当該補強
環によって補強された弾性体とからなり、前記補強環の
フランジ部の外輪側端部部分から更に外輪側に向かって
延びる前記弾性体の部分が、外輪の軸方向外側端面に摺
接する第三のリップ部を備えていることを特徴とするウ
ォータポンプ軸受。 - 【請求項2】第二のシール体を構成する弾性体の、前記
補強環フランジ部の外輪側端部部分から更に外輪側に向
かって延びる部分は、軸方向内側に向かって斜めに延び
て、前記第一のシール体の軸方向外側面との間で非接触
のラビリンスシール部を形成する第四のリップ部を更に
備えていることを特徴とする請求項1記載のウォータポ
ンプ軸受。 - 【請求項3】第二のシール体の円筒状部は、その軸方向
外側端部からポンプ軸の軸方向外側端面に沿って径方向
内側に延びる補強環を備えており、当該補強環によって
補強された弾性体の径方向内側部分が、ポンプ軸の軸方
向外側端面に摺接する第五のリップ部を形成しているこ
とを特徴とする請求項1又は2記載ウォータポンプ軸
受。 - 【請求項4】第二のシール体は補強環と当該補強環によ
って補強された弾性体とからなり、内周側がポンプ軸の
外周面に形成されている嵌合溝に嵌合固定され、前記補
強環の外輪側端部部分から更に外輪側に向かって延びる
前記弾性体の部分が、外輪の軸方向外側端面に摺接する
第三のリップ部を形成していることを特徴とする請求項
1記載のウォータポンプ軸受。 - 【請求項5】補強環の外輪側端部部分から更に外輪側に
向かって延びる前記第二のシール体を構成する弾性体の
部分は、軸方向内側に向かって斜めに延びて、前記第一
のシール体の軸方向外側面との間で非接触のラビリンス
シール部を形成する第四のリップ部を更に備えているこ
とを特徴とする請求項4記載のウォータポンプ軸受。
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