JP2003083290A - ウォータポンプ軸受 - Google Patents

ウォータポンプ軸受

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JP2003083290A JP2001277326A JP2001277326A JP2003083290A JP 2003083290 A JP2003083290 A JP 2003083290A JP 2001277326 A JP2001277326 A JP 2001277326A JP 2001277326 A JP2001277326 A JP 2001277326A JP 2003083290 A JP2003083290 A JP 2003083290A
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸受内部への水分の侵入や軸受内部からのグ
リースの流出を防止できる軸受。 【解決手段】 ポンプ軸23に、軸受の外輪24が転動
体25を介して取り付けられていると共に、外輪の両端
部に、軸受内部をシールするシール体が設けられている
軸受。インペラ側のシール体は、一端部側が外輪の嵌合
溝に固定され、他端側がポンプ軸側に延びる外輪側シー
ル環3と、ポンプ軸に嵌合固定されて、ポンプ軸と共に
回転する円筒部4と、当該円筒部からポンプ軸の半径方
向外側へ延びるフランジ部5とからなる軸側シール環6
とからなる。外輪側シール環は、補強環1と弾性体2か
らなり、補強環からポンプ軸側に延びる弾性体の先端
と、ポンプ軸の外周面、又は、軸側シール環の円筒部の
外周面との間でラビリンスシールが形成されると共に、
補強環から、ポンプ軸の半径方向の異なる位置で、第一
サイドリップ8及び、第二サイドリップ9が、軸側シー
ル環のフランジ部の軸方向内側の面に摺接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の水冷エ
ンジン等に用いられるウォータポンプ軸受に関する。
【0002】
【従来技術】自動車の水冷エンジン等に用いられるウォ
ータポンプとしては、図4図示のように、ポンプ軸23
の一端部にインペラ21を、他端部にプーリ22をそれ
ぞれ取り付け、プーリ22を回転することによりインペ
ラ21を回転させて、冷却水を循環させるものが知られ
ている。このウォータポンプは、例えば、図4図示のよ
うに、エンジン本体に固定されるポンプハウジング20
にウォータポンプ軸受が圧入されているのが一般的であ
る。ウォータポンプ軸受は、一端部にインペラ21が、
他端部にプーリ22がそれぞれ備えられているポンプ軸
23に、軸受の外輪24が転動体25を介して回動自在
に取り付けられている。
【0003】外輪24と、インペラ21との間には、ポ
ンプハウジング20とポンプ軸23との間の空間28を
シールする目的でメカニカルシール27が設けられてい
る。
【0004】また、外輪24の両端部には軸受内部をシ
ールする目的でシール体が設けられている。このシール
体のうち、インペラ側のシール体26は、金属製の補強
環と、この補強環に補強された弾性部材とで形成されて
いるのが一般的である。
【0005】このような従来公知のウォータポンプにお
いて、メカニカルシール27の密封性が経時変化等によ
り劣化した場合、冷却水がインペラ21側からポンプハ
ウジング20とポンプ軸23との間の空間28に入って
くることがある。
【0006】一方、前述したインペラ側のシール体26
は、エンジンの運転、停止が繰り返されることにより、
加熱あるいは冷却されて膨脹、収縮等を繰り返し、シー
ル機能が損なわれやすい。
【0007】そこで、前記のように、ポンプハウジング
20とポンプ軸23との間の空間28に侵入した冷却
水、あるいは、冷却水が加熱されて発生した水蒸気が、
シール体26の部分を通過して軸受内に侵入することが
ある。
【0008】こうして軸受内に水分が侵入すると、軸受
内部に充填されているグリースが劣化したり、軸受内部
に錆が生じたりしてウォータポンプ軸受が故障し、ウォ
ータポンプの寿命が短くなるという問題があった。
【0009】また、前記のように、シール機能が損なわ
れたシール体26の部分を通過して、軸受内部からグリ
ースが流出することもある。このようになると、転動体
25とポンプ軸23との間の摩擦が大きくなり、ウォー
タポンプ軸受が破損して、同じく、ウォータポンプの寿
命が短くなるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前述した
従来の問題点に鑑み、ウォータポンプ軸受の軸受内部へ
の冷却水や水蒸気等の水分の侵入を防止でき、また、軸
受内部からのグリースの流出を防止できるウォータポン
プ軸受を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明が提案するウォータポンプ軸受は、以下の
構造からなるものである。
【0012】まず、このウォータポンプ軸受は、従来公
知のように、一端部にインペラ21が、他端部にプーリ
22がそれぞれ備えられているポンプ軸23に、軸受の
外輪24が転動体25を介して回動自在に取り付けられ
ていると共に、外輪24の両端部に、軸受内部をシール
するシール体が設けられているものである。
【0013】本発明のウォータポンプ軸受は、外輪24
の両端部に設けられている軸受内部をシールするシール
体うち、インペラ21側のシール体26が、一端部側が
外輪24の嵌合溝34に固定され、他端側がポンプ軸2
3側に延びる外輪側シール環3と、ポンプ軸23に嵌合
固定されて、ポンプ軸23と共に回転する円筒部4と、
当該円筒部4からポンプ軸23の半径方向外側へ延びる
フランジ部5とからなる軸側シール環6とから構成され
ている。
【0014】そして、外輪側シール環3は、補強環1と
当該補強環1によって補強された弾性体2とからなり、
補強環1からポンプ軸23側に延びる弾性体2の先端7
と、ポンプ軸23の外周面33、又は、前記軸側シール
環6の円筒部4の外周面14との間でラビリンスシール
が形成されると共に、当該補強環1から、ポンプ軸23
の半径方向の異なる位置で、ポンプ軸23の軸方向外側
であってポンプ軸23の半径方向外側に向かって斜めに
延びる第一サイドリップ8及び、第二サイドリップ9
が、前記軸側シール環6のフランジ部5の軸方向内側面
15に摺接しているものである。
【0015】この発明のウォータポンプ軸受によれば、
外輪側シール環3の補強環1からポンプ軸23側に延び
る弾性体2の先端7と、ポンプ23軸の外周面33との
間にクリアランスC1(図2)からなるラビリンスシー
ルが形成され、あるいは、軸側シール環6の円筒部4の
外周面14との間にクリアランスC2(図3)からなる
ラビリンスシールが形成される。
【0016】そこで、前記のラビリンスシールによって
効果的に軸受側(図2、図3中、図面の左側)からのグ
リースの流出を防止できる。
【0017】また、外輪側シール環3の補強環1から、
ポンプ軸23の半径方向の異なる位置で、ポンプ軸23
の軸方向外側であってポンプ軸23の半径方向外側に向
かって斜めに延びる第一サイドリップ8及び、第二サイ
ドリップ9が、前記軸側シール環6のフランジ部5の軸
方向内側面15に摺接することによって二重のシールが
形成されるので、軸受内部への冷却水や水蒸気等の水分
の侵入を確実に防止できる。
【0018】特に、第一サイドリップ8は、ポンプ軸2
3の軸方向外側であってポンプ軸23の半径方向外側に
向かって斜めに延びているので、第一サイドリップ8と
外輪側シール環3との間には、軸受方向に向かう窪み部
18が形成される。そこで、軸受け内部側に侵入しよう
するする水分があっても、この水分は、第一サイドリッ
プ8の外周面8aを伝わって、窪み部18に集まり、遠
心力によって振り切られるので、容易に排除することが
できる。
【0019】また、第一サイドリップ8、第二サイドリ
ップ9は、図2、図3図示のように、ポンプ軸23の半
径方向の異なる位置に設けられているので、第一サイド
リップ8、第二サイドリップ9と軸側シール環6のフラ
ンジ部5との間に密閉された空間10が形成される。そ
こで、たとえ、第一サイドリップ8と軸側シール環6の
フランジ部5との間のシール部を通過してきた水分があ
ったとしても、この水分は、密閉された空間10内に保
持される。これによって、軸受内部への冷却水や水蒸気
等の水分の侵入を防止できる。
【0020】ここで、第二サイドリップ9も、ポンプ軸
23の軸方向外側であってポンプ軸23の半径方向外側
に向かって斜めに延びているので、第二サイドリップ9
と外輪側シール環3との間には、軸受方向に向かう窪み
部19が形成されている。そこで、前記のように、密閉
された空間10に水分が保持されることとなっても、当
該水分は、第二サイドリップ9の外周面9aを伝わっ
て、窪み部19に集り、密閉された空間10内に確実に
保持される。これによって、軸受内部への冷却水や水蒸
気等の水分の侵入を、一層、確実に防止できる。
【0021】前述した本発明のウォータポンプ軸受にお
いて、外輪側シール環3の補強環1からポンプ軸側23
に延びる弾性体2の先端7の、ポンプ軸外周面33、又
は、軸側シール環6の円筒部外周面14に対向する内周
面には、図5図示のように、軸方向外側から軸方向内側
に向かうネジ山を設けることができる。このようにする
と、回転運動による遠心力とあいまって、グリースを軸
受内側に向けて押し込む作用を生じさせることができ、
軸受内部からのグリースの流出を効果的に防止できる。
【0022】また、図5図示の構造に代えて、図6図示
のように、軸方向内側から軸方向外側に向かうネジ山を
設けることもできる。このようにすると、回転運動によ
る遠心力とあいまって、水分を排除する作用を生じさせ
ることができ、軸受内に侵入しようとする水分があって
も、この侵入を効果的に抑止することができる。
【0023】更に、図5、図6図示の構造に代えて、図
7図示のように、軸方向内側から軸方向外側に向かうネ
ジ山と軸方向外側から軸方向内側に向かうネジ山とが設
けられている構造にすることもできる。このようにする
と、図5、図6図示の構造によって発揮される効果を相
乗させて、より効果的に、軸受内部への冷却水や水蒸気
等の水分の侵入を防止し、また、軸受内部からのグリー
スの流出を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。
【0025】図4は、本発明のウォータポンプ軸受が採
用されているウォータポンプの一例を説明する一部断面
図である。図1は、本発明のウォータポンプ軸受におい
て、外輪24の両端部に設けられている軸受内部をシー
ルするシール体うち、インペラ21側のシール体26の
部分を拡大して表したものであり、図2は、図1の要部
を拡大して表したものである。
【0026】本発明のウォータポンプ軸受の図1図示以
外の部分の構造は、図4を用いて前述した通りであり、
これは従来公知のものであるので、その説明を省略す
る。また、図1〜図3中、図4を用いて前記で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0027】本発明のウォータポンプ軸受において、シ
ール体26は、外輪側シール環3と軸側シール環6とか
らで構成されている。
【0028】外輪側シール環3は、一端部側が外輪24
の嵌合溝34に嵌合固定され、他端側がポンプ軸23側
に延びているものである。
【0029】また、軸側シール環6は、ポンプ軸23に
嵌合固定されて、ポンプ軸23と共に回転する円筒部4
と、円筒部4からポンプ軸23の半径方向外側へ延びる
フランジ部5とからなるものである。
【0030】軸側シール環6の円筒部4及びフランジ部
5は、耐蝕性を有する部材、例えば、ステンレスで形成
しておくことが望ましい。これは、軸側シール環6にイ
ンペラ21側から侵入してきた水分が接触しても錆が生
じないようにするためである。そこで、耐蝕性を有する
部材で円筒部4及びフランジ部5が形成されていればそ
の材質に特に限定されるものではない。例えば、鋼材に
耐蝕性を有する金属をメッキしたものを用いることもで
きる。
【0031】外輪側シール環3は、金属製の補強環1
と、この補強環1によって補強された弾性体2とから形
成されている。弾性体2としては、ゴム、合成樹脂な
ど、この技術分野で従来公知の材料を用いることができ
る。
【0032】この外輪側シール環3の、補強環1からポ
ンプ軸23側に延びる弾性体2の先端7と、ポンプ23
軸の外周面33とは非接触とされている。そして、図2
に示すように、弾性体2の先端7と、ポンプ23軸の外
周面33との間にクリアランスC1のラビリンスシール
が形成されている。
【0033】また、外輪側シール環3は、補強環1か
ら、ポンプ軸23の軸方向外側であってポンプ軸23の
半径方向外側に向かって斜めに延びる第一サイドリップ
8及び、第二サイドリップ9を備えている。
【0034】これらの第一サイドリップ8及び、第二サ
イドリップ9の先端は、それぞれ、図2、図3図示のよ
うに、軸側シール環6のフランジ部5の軸方向内側面1
5に接触し、それぞれの接触位置でシール部を形成して
いる。
【0035】すなわち、本発明のウォータポンプ軸受に
おけるシール体26は、前記二重構造になっている接触
の2個のシール部と、非接触の1個のラビリンスシール
部とを備えている。
【0036】また、第一サイドリップ8、第二サイドリ
ップ9は、図2、図3図示のように、ポンプ軸23の半
径方向の異なる位置に設けられているので、第一サイド
リップ8、第二サイドリップ9と軸側シール環6のフラ
ンジ部5との間に密閉された空間10が形成されてい
る。
【0037】本発明のウォータポンプ軸受によれば、外
輪側シール環3の弾性体2の先端7と、ポンプ軸23の
外周面33との間に形成されているクリアランスC1の
ラビリンスシールによって、軸受側からのグリースの流
出が防止される。
【0038】また、かかるラビリンスシールの存在によ
って、低トルクとすることができ、発熱を比較的低く抑
えることが可能になるので、外輪側シール環3の弾性体
2(例えば、ゴム材製の弾性体)の劣化を抑えることが
できる。これによって、ウォータポンプ軸受の寿命を長
くすることが可能である。
【0039】また、図2、図3図示のように、外輪側シ
ール環3の補強環1から、ポンプ軸23の軸方向外側で
あってポンプ軸23の半径方向外側に向かって斜めに延
びる第一サイドリップ8、第二サイドリップ9がそれぞ
れ軸側シール環6のフランジ部5の軸方向内側面15に
接触し、それぞれの接触位置でシール部を形成するとい
う特徴的な構造の結果、軸受内部への冷却水や水蒸気等
の水分の侵入を確実に防止できる。
【0040】この本発明の特徴的な構造による前記の作
用、効果は、以下の構造によって発揮されるものであ
る。
【0041】第一は、第一サイドリップ8が、ポンプ軸
23の軸方向外側であってポンプ軸23の半径方向外側
に向かって斜めに延びて軸側シール環6のフランジ部5
の軸方向内側面15に接触しているので、第一サイドリ
ップ8と外輪側シール環3との間に、軸受方向に下り傾
斜する窪み部18が形成される構造である。
【0042】これによって、ポンプ軸23軸に嵌合固定
されている軸側シール環6のフランジ部5を越えて軸受
け内部側に侵入しようするする水分があっても、この水
分は、軸受方向に向かって下り傾斜している第一サイド
リップ8の外周面8aを伝わり、窪み部18に集まる。
そこで、水分が、第一サイドリップ8の先端とフランジ
部5の軸方向内側面15との間に形成されるシール部を
通って軸受け内部側に侵入することが困難になる。
【0043】こうして窪み部18に集まった水分は、回
転に伴う遠心力によって振り切られて、排除されるので
ある。
【0044】第二は、第一サイドリップ8、第二サイド
リップ9が、ポンプ軸23の軸方向外側であってポンプ
軸23の半径方向外側に向かって斜めに延びて軸側シー
ル環6のフランジ部5の軸方向内側面15に接触してい
る構造である。
【0045】このような構造とすることによって、シー
ル体26の、図1においてポンプ軸23の下側に位置す
る部分では、第一サイドリップ8、第二サイドリップ9
とも、図5〜図7に示すように(いずれにおいても第二
サイドリップ9しか図示されていない)、図4中、右下
側に向かって斜めに傾斜する構造となる。そこで、第一
サイドリップ8とフランジ部5との間で形成されている
シール部を冷却水が通過できたとしても、この水分は、
シール体26の、図1においてポンプ軸23の下側に位
置する部分では、下方に傾斜する第一サイドリップ8、
第二サイドリップ9に沿って、外方向に流れ出やすくな
る。
【0046】すなわち、かかる構造にすることによっ
て、軸受内部への水分の侵入防止を一層効果的に実現で
きるのである。
【0047】第三は、前述した第一サイドリップ8及
び、第二サイドリップ9の先端が、それぞれ、ポンプ軸
23の半径方向外側の異なる位置で軸側シール環6のフ
ランジ部5の軸方向内側面15に接触し、それぞれの接
触位置でシール部を形成するという二重のサイドリップ
によるシール構造である。
【0048】第四は、第一サイドリップ8、第二サイド
リップ9と軸側シール環6のフランジ部5との間に形成
される密閉空間10の存在である。たとえ、第一サイド
リップ8と軸側シール環6のフランジ部5との間のシー
ル部を通過してきた水分があったとしても、この水分
は、密閉された空間10内に保持され、軸受内部への冷
却水や水蒸気等の水分の侵入を防止することができる。
【0049】第五は、第二サイドリップ9が、ポンプ軸
23の軸方向外側であってポンプ軸23の半径方向外側
に向かって斜めに延びているので、第二サイドリップ9
と外輪側シール環3との間に、軸受方向に下り傾斜する
窪み部18が形成される構造である。
【0050】これによって、密閉空間10に水分が保持
されることとなっても、当該水分は、軸受方向に下り傾
斜する第二サイドリップ9の外周面9aを伝わって、窪
み部19に集まるので、密閉された空間10内に確実に
保持される。そこで、軸受内部への冷却水や水蒸気等の
水分の侵入を、一層、確実に防止できるものである。
【0051】図3は、本発明のウォータポンプ軸受にお
いて、外輪24の両端部に設けられている軸受内部をシ
ールするシール体うち、インペラ21側のシール体26
の部分の他の実施形態の要部拡大図である。
【0052】図3図示の実施形態は、軸側シール環6の
円筒部4が、図1、図2図示の実施形態とは異なって、
軸方向内側向きに延びているものである。
【0053】図1、図2図示の実施形態とは異なって、
外輪側シール環3の弾性体2の先端7と、ポンプ23軸
の外周面33との間にラビリンスシールが形成されるの
ではなく、外輪側シール環3の弾性体2の先端7と、軸
側シール環6の円筒部4の外周面14との間にクリアラ
ンスC2のラビリンスシールが形成されている。
【0054】この非接触となっている弾性体2の先端7
と、円筒部4の外周面14との間のラビリンスシールに
よって、軸受側からのグリースの流出が防止されるもの
である。
【0055】その他の部分の構造、作用、効果は図1、
図2を用いて説明した前述の実施形態の場合と同一であ
るので、その説明は省略する。
【0056】以上図1〜図3を用いて説明した本発明の
いずれのウォータポンプ軸受においても、外輪側シール
環3の補強環1からポンプ軸23側に延びる弾性体2の
先端7の、ポンプ軸外周面33、又は、軸側シール環6
の円筒部外周面14に対向する内周面に、ネジ山を設け
ることによって、軸受内部への冷却水や水蒸気等の水分
の侵入の防止、軸受内部からのグリースの流出防止をよ
り効果的に達成することができる。
【0057】図5は、弾性体2の先端7の内周面に、軸
方向外側(図面中右側)から軸方向内側(図面中左側)
に向かうネジ山が設けられている例の一部を省略して表
した断面図である。
【0058】図6は、弾性体2の先端7の内周面に、軸
方向内側から軸方向外側に向かうネジ山が設けられてい
る例の一部を省略して表した断面図である。
【0059】図7は、弾性体2の先端7の内周面に、軸
方向内側から軸方向外側に向かうネジ山と軸方向外側か
ら軸方向内側に向かうネジ山とが設けられている例の一
部を省略して表した断面図である。
【0060】以上、本発明の好ましい実施形態を添付図
面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握
される技術的範囲において、種々の形態に変更可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、ウォータポンプ軸受
の軸受内部への冷却水や水蒸気等の水分の侵入を防止す
ることができ、また、軸受内部からのグリースの流出を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のウォータポンプ軸受におけるインペ
ラ側のシール体の部分を拡大して表した一部断面図。
【図2】 図1の要部拡大断面図。
【図3】 本発明のウォータポンプ軸受におけるインペ
ラ側のシール体の他の実施形態を拡大して表した要部拡
大断面図。
【図4】 本発明のウォータポンプ軸受が採用されてい
るウォータポンプの一例を説明する一部断面図。
【図5】 外輪側シール環の弾性体の内周面の一部を省
略した拡大断面図。
【図6】 外輪側シール環の弾性体の他の内周面の一部
を省略した拡大断面図。
【図7】 外輪側シール環の弾性体の更に他の内周面の
一部を省略した拡大断面図。
【符号の説明】
1 補強環 2 弾性体 3 外輪側シール環 4 円筒部 5 フランジ部 6 軸側シール環 7 弾性体の先端 8 第一サイドリップ 8a 第一サイドリップの外周面 9 第二サイドリップ 9a 第二サイドリップの外周面 10 密閉空間 14 円筒部の外周面 15 フランジ部の軸方向内側面 18 窪み部 19 窪み部 21 インペラ 22 プーリ 23 ポンプ軸 24 外輪 25 転動体 26 シール体 34 嵌合溝 33 ポンプ軸の外周面
フロントページの続き Fターム(参考) 3H022 AA01 BA06 CA13 CA23 CA27 CA33 CA54 CA58 DA04 DA17 3J016 AA01 AA02 AA03 BB02 BB03 BB12 BB16 BB26 CA01 CA02 3J101 AA01 AA02 AA12 AA13 AA24 AA32 AA43 AA52 AA54 BA73 FA13 FA31 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部にインペラが、他端部にプーリがそ
    れぞれ備えられているポンプ軸に、軸受の外輪が転動体
    を介して回動自在に取り付けられていると共に、当該外
    輪の両端部に、軸受内部をシールするシール体が設けら
    れているウォータポンプ軸受であって、 前記シール体のうち、インペラ側のシール体は、 一端部側が外輪の嵌合溝に固定され、他端側がポンプ軸
    側に延びる外輪側シール環と、 ポンプ軸に嵌合固定されて、ポンプ軸と共に回転する円
    筒部と、当該円筒部からポンプ軸の半径方向外側へ延び
    るフランジ部とからなる軸側シール環とからなり、 前記外輪側シール環は、補強環と当該補強環によって補
    強された弾性体からなり、当該補強環からポンプ軸側に
    延びる弾性体の先端と、ポンプ軸の外周面、又は、前記
    軸側シール環の円筒部の外周面との間でラビリンスシー
    ルが形成されると共に、当該補強環から、ポンプ軸の半
    径方向の異なる位置で、ポンプ軸の軸方向外側であって
    ポンプ軸の半径方向外側に向かって斜めに延びる第一サ
    イドリップ及び、第二サイドリップが、前記軸側シール
    環のフランジ部の軸方向内側の面に摺接していることを
    特徴とするウォータポンプ軸受。
  2. 【請求項2】外輪側シール環の補強環からポンプ軸側に
    延びる弾性体の先端の、ポンプ軸外周面、又は、軸側シ
    ール環の円筒部外周面に対向する内周面には、軸方向内
    側から軸方向外側に向かうネジ山、若しくは、軸方向外
    側から軸方向内側に向かうネジ山、又は、軸方向内側か
    ら軸方向外側に向かうネジ山と軸方向外側から軸方向内
    側に向かうネジ山とが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のウォータポンプ軸受。
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