JP2006132684A - 軸受用シール部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブ輪のように径方向に連続する曲面部分を有する場合でも、軸受部への水や塵埃等の浸入を阻止するシール性を維持しつつ、錆の発生を防ぎシール部材の寿命の向上をさせることを課題とするものである。
【解決手段】回転側部材3に固着される金属製スリンガ8と、固定側部材4に固着され上記スリンガ8に相対摺接するシールリップ11とを組み合わせて構成される軸受用シール部材7であって、回転側部材3は、回転側部材3の軸方向外周面部3aと、凹曲面部3bを介して連続するフランジ面部3cとを備え、スリンガ8は、軸方向外周面部3aの周体に嵌着される筒状部81と、この筒状部81に連成されフランジ面部3cに対面する鍔部83とからなり、鍔部83には、フランジ面部3cとの間に弾装される弾性材製シール部材9が貼着一体とされていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸受用シール部材に係り、詳しくは自動車等の車輪懸架部における軸受部への水や塵埃等の浸入を阻止する軸受用シール部材の改良に関するものである。
従来より、自動車等の車輪の軸受部の相対回転部間には、転動体(玉)がリテーナで保持された状態で介装されており、上記転動体の保持部に塵埃等が混入すると転動体の円滑な転動が損なわれ、水等が浸入すると転動体に充填されているグリースが劣化し、軸受部自体の寿命の低下を招くため、軸受部の近傍周辺にシール部材を配置する試みがなされている。
特に、ハブ輪のように内輪から径方向外向きにフランジ部が連続する曲面部分は泥水等のアタックを受け易く、この部分からの泥水の浸入によって内輪表面が発錆して、この部分に摺接するシールリップが摩耗してシール性が低下し、或いは軸受内部への水の浸入によって軸受機能の円滑性が損なわれたりすることがある。下記特許文献1、特許文献2は、このようなフランジ部が連続する曲面部でのシール性を改善する技術を開示している。
実開昭63−11929号公報 特開2003−56577号公報
特許文献1には、斜角面を有したスリンガとこれに接する斜角面シールリップとを組み合わせた軸受用シール部材が開示されている。
しかしながら、上記に示すようなものでは、内輪とスリンガとは金属同士の嵌め合いによって一体とされているから、その嵌合面の空隙から水が浸入する恐れがあり、水が浸入すると、内輪表面が発錆し、転動体の転動が円滑になされず、軸受機能が低下し、またグリースの劣化を来たすという問題がある。
また、特許文献2には上記曲面部分とスリンガとの間に空隙が形成されないようスリンガを嵌着し、且つこの嵌着部分を防錆性の材質で構成した軸受用シール部材が開示されている。
しかしながら、スリンガを上記曲面部分との間に空隙がないように形成するには、高度な加工精度を要し、手間とコストがかかることになる。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ハブ輪のように径方向に連続する曲面部分を有する場合でも、軸受部への水や塵埃等の浸入を阻止するシール性を維持しつつ、錆の発生を防ぎシール部材の寿命の向上をさせることを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る軸受用シール部材は、回転側部材に固着される金属製スリンガと、固定側部材に固着され上記スリンガに相対摺接するシールリップとを組み合わせて構成され、上記回転側部材は、回転部材側の軸方向外周面部と、凹曲面部を介して連続するフランジ面部とを備え、上記スリンガは、上記軸方向外周面部の周体に嵌着される筒状部と、この筒状部に連成され上記フランジ面部に対面する鍔部とからなり、上記鍔部には、上記フランジ面部との間に弾装される弾性材製シール部材が貼着一体とされていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、上記スリンガの筒状部と鍔部との間の上記凹曲面部に対応する部分はテーパ部又はR形状部とされ、このテーパ部又はR形状部と凹曲面部との間には空隙が形成されることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2において、上記鍔部の周縁部には、更に上記筒状部と同方向に鉤形に折り曲げ延設された第2筒状部を備え、上記弾性材製シール部材はこの第2筒状部にまで延伸され、これに貼着一体とされていることを特徴とする
請求項4は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、上記弾性材製シール部材は、上記スリンガの周縁部から突出するリップ状突出部を備え、このリップ状突出部を前記固定側部材の周面に接触又は近接させるようにしたことを特徴とする。
請求項5は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、上記弾性材製シール部材の上記フランジ面部に弾接する弾接面には、複数の突部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る軸受用シール部材によれば、スリンガは、軸方向外周面部の周体に嵌着される筒状部と、この筒状部に連成されフランジ面部に対面する鍔部とからなり、鍔部には、フランジ面部との間に弾装される弾性材製シール部材が貼着一体とされているので、弾性材製シール部材がフランジ面部と鍔部との間で圧縮弾性変形状態で介装され、その復元弾力によって双方の加工公差を吸収すると共にシール性が高い軸受用シール部材が構成できる。
よって、鍔部の周縁部からの水や塵埃等の浸入を防ぎ、回転側部材の錆の発生を防ぐことができるので、シール性を長く維持でき、また、回転側部材とスリンガとの間から軸受内部への水の浸入が阻止され、軸受機能の円滑性が損なわれず、軸受部本体の寿命を向上させることができる。
さらに従来のスリンガにおいて、回転側部材の軸方向外周面部及びこれに嵌着される面は高精度の研磨が必要であったが、弾性材製シール部材が貼着されることにより、フランジ面部からの水の浸入が阻止されるので高精度な研磨が不要である。
請求項2によれば、スリンガの筒状部と鍔部との間の凹曲面部に対応する部分はテーパ部又はR形状部とされ、このテーパ部又はR形状部と凹曲面部との間には空隙が形成される構成としているので、スリンガの加工成型において、加工誤差があっても吸収され、高度な加工精度を要しない。
請求項3によれば、鍔部の周縁部には、更に筒状部と同方向に鉤形に折り曲げ延設された第2筒状部を備え、弾性材製シール部材はこの第2筒状部にまで延伸され、これに貼着一体とされているので、固定側部材との間にラビリンス構造を形成し、この部分でのシール性を向上させることができる。
請求項4によれば、弾性材製シール部材は、スリンガの周縁部から突出するリップ状突出部を備え、このリップ状突出部を固定側部材の周面に接触又は近接させるようにしているので、回転側部材との間にラビリンス構造を形成し、この部分でのシール性をより向上させることができる。
請求項5によれば、弾性材製シール部材の上記フランジ面部に弾接する弾接面には、複数の突部が形成されているので、弾接面の加工公差を吸収でき、よりシール性を向上させることができる。
以下、図とともに本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の軸受用シール部材が採用された自動車のタイヤホイール懸架機構を示す断面図であり、図2は図1におけるX部の拡大図を示す。
図1は、自動車の車輪を駆動シャフト2に対して転がり軸受部1により回転自在に支持する構造の一例を示すものであり、内輪を構成するハブ(回転側部材)3のハブフランジ34にボルト31によりタイヤホイール(不図示)が固定される。ハブ3はハブホイール35とその一端に径方向外向きに連なるハブフランジ34とよりなり、ハブホイール35の外周面が軸方向外周面部3aであり、ハブフランジ34の車体側面部がフランジ面部3cである。
また、32はハブ3に形成されたスプライン孔であり、このスプライン孔32には駆動シャフト2がスプライン嵌合され且つハブ3に一体固定されて、該駆動シャフト2の回転駆動力がタイヤホイールに駆動伝達される。33は内輪部材であり、上記ハブ3とにより内輪が構成される。
4は外輪(固定側部材)であり、車体の懸架装置(不図示)に取付固定される。この外輪4と上記内輪(ハブ3及び内輪部材33)との間に2列の転動体(玉)5…がリテーナ51で保持された状態で介装されている。6、7は上記転動体5…の転動部に装填される潤滑剤(グリース等)の漏出或いは外部からの泥や水等の浸入を防止するための軸受用シール部材であり、外輪4と内輪(ハブ3及び内輪部材33)との間に圧入される。
なお、ここでは内輪(ハブ3及び内輪部材33)回転、外輪4固定の例を示しているがこれに限らず、内輪固定、外輪回転の軸受機構にも、本発明が適用される。
図2は、図1のX部の拡大図を示し、軸受用シール部材7が、ハブ3の外周面に嵌合固着される金属製スリンガ8と、外輪4側の内周面に嵌合固着される芯金10と、この芯金10に固着され上記スリンガ8に相対摺接するシールリップ11とを組み合わせて構成されている状態を示す図である。
ハブ3は、上記ハブホイール35周面の軸方向外周面部3a(軸方向)と、凹曲面部3bを介して連続するハブフランジ34の車体側面であるフランジ面部3c(径方向)とを備えており、該軸方向外周面部3aの周体に嵌着されるスリンガ8は、ステンレス鋼等により板金加工されたリング状の筒状部81と、この筒状部81に連成され、該フランジ面部3cに対面する外向鍔部83とより構成される。
また、スリンガ8に対応する位置の外輪4の内周にはシールリップ11を備えた芯金10が圧入嵌合されている。芯金10は、ステンレス鋼や低炭素鋼等からなり、この芯金10を覆うよう成形一体されたゴム等の弾性材からなるリップ本体によりシールリップ11が構成される。シールリップ11は、複数の舌状に延びるリップ部11a…を含み、上記スリンガ8及びシールリップ11を備えた芯金10を互いに組み合わせて軸受用シール部材7を構成した際には、このリップ部11a…の先側部分がスリンガ8の表面に弾性変形を伴い弾接する。
ここでスリンガ8及び芯金10は圧延鋼板或いはステンレス鋼板等の金属板製で、板金加工して形成されるが、不錆性のSUSや防錆処理を施した鋼板を用いれば、錆の発生を防ぐことができ、より望ましい。
またシールリップ11及び後述する弾性材製シール部材9は、NBR、H−NBR、ACM、AEM、FKM等を中心とするゴム等の弾性材が採用され、スリンガ8及び芯金10に対して、これら弾性材の加硫成形等により貼着一体される。
上記ゴム等の弾性材の他、弾性を有する軟プラスチック類を採用してもよく、これを射出成形し、スリンガ8及び芯金10に貼着する構成としてもよい。
斯くして、上記スリンガ8及びシールリップ11を備えた芯金10により、軸受用シール部材7が構成され、内輪(ハブ3及び内輪部材33)の回転に伴い、上記リップ部11a…のスリンガ8に弾接する面が、互いに摺接するシール面となって、外部から軸受内部への泥や水等の浸入或いは軸受内部に充填されるグリース等の漏出が防止される。図例では、リップ部11aは3個形成されたものを示しているがこれに限られない。
本発明の軸受用シール部材7は、スリンガ8の外向鍔部83には、フランジ面部3cとの間に弾装される弾性材製シール部材9が貼着一体とされていることを特徴とするものである。
これによれば、弾性材製シール部材9がフランジ面部3cと外向鍔部83との間で圧縮弾性変形された状態で介装されるので、その復元弾力によって双方の加工公差を吸収し、組み付けが容易になると共にシール性が高い軸受用シール部材が構成できる。
よって、外向鍔部83の周縁部83aからハブ3の表面を伝っての水や塵埃等の浸入を防ぎ、ハブ3の錆の発生を防ぐことができるので、従来のシールリップをハブに摺接させる場合のように、シールリップが摩耗するということがなく、軸受機能の円滑性を損なうようなこともなく、シール性を長く維持できるので軸受部1本体の寿命を向上させることができる。
また従来の弾性材製シール部材が弾装されていないスリンガにおいては、ハブとの嵌着面は高精度の研磨処理を施す必要があったが、本発明の構成によれば、弾性材製シール部材9が貼着されることにより、この部分での水の浸入が阻止されるから、このような研磨が不要である。
従来、スリンガとハブとの嵌着部から浸入する水が、軸受部に至らないようスリンガの軸受部側端部と軸受部との間のハブ(内輪)の周体に、シールリップを摺接させることも必要とされたが、上記のように弾性材製シール部材9によって、水の浸入が阻止されるから、このような摺接を不要とし、その分シールリップの軸方向の幅寸法を小さくでき、軸受ユニットのコンパクト化が図られる。
スリンガ8の筒状部81と外向鍔部83との間の凹曲面部3bに対応する部分はテーパ部82とされ、このテーパ部82と凹曲面部3bとの間には空隙が形成される構成としている。
なお、図中スリンガ8の凹曲面部3bに対応する部分は、直線的に構成されるテーパ状とされた例を示しているがこれに限られず、Rを帯びたR形状であってもよく、要は凹曲面部3bとの間に空隙が形成される形状であればよい。
このように本発明によれば、スリンガ8のテーパ部82(又はR形状部)と凹曲面部3bとの間に空隙が形成される構成であっても、スリンガ8の外向鍔部83には弾性材製シール部材9が貼着一体とされ、外向鍔部83の周縁部83aから水や塵埃等の浸入を防ぐことができるので、加工精度を左程必要としないテーパ部82(又はR形状部)を含むスリンガ8を安価に製することができ、加工誤差があっても上記空隙で吸収されるから、その嵌合嵌着もスムースになされる。
鍔部83とフランジ面部3cとの間に弾装される弾性材製シール部材9は、後述の図4に示すように、フランジ面部3cに弾接する弾接面9bを平面に形成したものでもよいが、図2及び後述の図3のように複数の突部9aを形成したものとしてもよい。
突部80aの形状は図2、図3に示すような断面山形に限られず、ディンプル(くぼみ)形状によるものでもよく、これによればフランジ面部3cと弾接面80bとの加工公差を吸収でき、よりシール性を向上させることができる。
図3(a)(b)は本発明の軸受用シール部材の別実施形態を説明する断面図である。
なお、上記実施例1と共通部分には同一の符号を付し、その説明を割愛する。また図3(a)(b)では、弾接面9bに突部9aを形成した例を示しているが平面としてもよい。
本実施形態は、上記同様に構成される軸受用シール部材7において、スリンガ8の外向鍔部83の周縁部83aには、更に筒状部81と同方向に鉤形に折り曲げ延設された第2筒状部84を備え、弾性材製シール部材9はこの第2筒状部84にまで延伸され、これに貼着一体とされていることを特徴とする。
延伸した弾性材製シール部材9の先端部9cは、図3(a)に示すように、外輪4側と近接すなわち非接触としてもよいし、図3(b)に示すように、外輪4の外周面に軽く接触される構成としてもよい。
このように、軸受部1の開口端部を覆うように第2筒状部84及び弾性材製シール部材9を形成すれば、外輪4との間にラビリンス構造が形成されるため、水や塵埃等の浸入を防止することができ、よりシール性の高い軸受用シール部材7を構成することができる。
図4(a)(b)は本発明の軸受用シール部材の別実施形態を説明する断面図である。
なお、上記実施例1と共通部分には同一の符号を付し、その説明を割愛する。また図4(a)(b)では、弾接面9bを平面に形成しているが、上述のような突部9aを複数形成したものでもよく、 図4の(a)と(b)では、シールリップ11と芯金10の構成が異なるがこれに限られるものではない。
本実施形態は、上記同様に構成される軸受用シール部材7において、フランジ面部3cと外向鍔部83との間に弾装される弾性材製シール部材9は、スリンガ8の周縁部83aから突出するリップ状突出部9dを備え、このリップ状突出部9dを外輪4の外周面に接触又は近接させるようにしたことを特徴とする。
図4の(a)(b)のように、軸受部1の開口端部を覆うようにリップ状突出部80dを外輪4の外周面に接触又は近接するよう形成すれば、外輪4との間にラビリンス構造が形成されるため、水や塵埃等の浸入を防止することができ、よりシール性の高い軸受用シール部材を構成することができる。
本発明の軸受用シール部材が採用された自動車のタイヤホイール懸架機構を示す断面図である。 図1におけるX部の拡大図である。 (a)(b)は本発明の軸受用シール部材の別実施形態を説明する断面図である。 (a)(b)は本発明の軸受用シール部材の別実施形態を説明する断面図である。
符号の説明
1 軸受部
3 回転側部材(ハブ)
3a 軸方向外周面部
3b 凹曲面部
3c フランジ面部
34 ハブフランジ
35 ハブホイール
4 固定側部材(外輪)
7 軸受用シール部材
8 スリンガ
81 筒状部
82 テーパ部
83 (外向)鍔部
84 第2筒状部
9 弾性材製シール部材
9a 突部
9d リップ状突出部
10 芯金
11 シールリップ

Claims (5)

  1. 回転側部材に固着される金属製スリンガと、固定側部材に固着され上記スリンガに相対摺接するシールリップとを組み合わせて構成される軸受用シール部材であって、
    上記回転側部材は、回転側部材の軸方向外周面部と、凹曲面部を介して連続するフランジ面部とを備え、
    上記スリンガは、上記軸方向外周面部の周体に嵌着される筒状部と、この筒状部に連成され上記フランジ面部に対面する鍔部とからなり、
    上記鍔部には、上記フランジ面部との間に弾装される弾性材製シール部材が貼着一体とされていることを特徴とする軸受用シール部材。
  2. 請求項1において、
    上記スリンガの筒状部と鍔部との間の上記凹曲面部に対応する部分はテーパ部又はR形状部とされ、このテーパ部又はR形状部と凹曲面部との間には空隙が形成されることを特徴とする軸受用シール部材。
  3. 請求項1又は2において、
    上記鍔部の周縁部には、更に上記筒状部と同方向に鉤形に折り曲げ延設された第2筒状部を備え、上記弾性材製シール部材はこの第2筒状部にまで延伸され、これに貼着一体とされていることを特徴とする軸受用シール部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    上記弾性材製シール部材は、上記スリンガの周縁部から突出するリップ状突出部を備え、このリップ状突出部を前記固定側部材の周面に接触又は近接させるようにしたことを特徴とする軸受シール用部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    上記弾性材製シール部材の上記フランジ面部に弾接する弾接面には、複数の突部が形成されていることを特徴とする軸受用シール部材。
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