JP5087607B2 - 自動車用ウォータポンプ及び軸受構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のエンジン冷却装置等に適用され、当該冷却装置内における冷却水の循環に供される自動車用ウォータポンプ等の改良に関する。
従来の自動車用ウォータポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、このウォータポンプは、一端部がエンジンブロックの外側部に固定されたほぼ円筒状のポンプハウジングと、該ポンプハウジングの他端側に段差縮径状に形成された支承部の外周に玉軸受を介して回転自在に支持され、ベルトを介してエンジンの出力軸に連係されたプーリと、該プーリの中心部に軸方向へ突出形成され、当該プーリと一体に設けられたシャフト部と、該シャフト部の先端部に当該シャフト部と一体回転可能となるように固定され、ポンプハウジングの一端部内周に収容されたインペラとを備え、プーリを介してシャフト部に伝達されるエンジンの回転駆動力に基づきインペラが回転するようになっている。
そして、このウォータポンプでは、雨水や結露等に晒された場合にも玉軸受の軸受性能を維持できるように、玉軸受として、軸受の内外輪間を液密に保持するシール部材を備えたいわゆるシール付き玉軸受が採用されているが、シール付き玉軸受といえども、シール部材に粉塵等を含んだ水分が付着したりした場合にはシール性能の低下を招来してしまうおそれがあることから、当該ウォータポンプでは、特に水分が付着しやすい玉軸受のエンジン側の端部において、内輪が固定される前記支承部の基端部に形成された段差部の端面によって当該端部側に配設されるシール部材を覆うように構成され、これによって、シール部材の耐久性の向上が図られている。
特開2004−176666号公報
しかしながら、前記従来のウォータポンプにあっては、ポンプハウジングの絞り成形に伴って前記段差部を形成するようになっているために、前記支承部の先端から基端までの軸方向距離、つまり前記段差部の形成位置の寸法管理が困難であり、玉軸受のエンジン側の端面と前記段差部の端面との距離が大きい場合には、当該両端面間に水分が滞留してしまい、また、前記両端面間の距離が小さい場合には、シール部材が前記段差部の端面に接触することとなって、当該シール部材が摩耗してしまうといった問題を招来してしまう。
本発明は、前記従来のウォータポンプの実情に鑑みて案出されたものであり、シール付き玉軸受のシール部材の耐久性を容易に向上し得る自動車用ウォータポンプ等を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、ポンプハウジング内に挿通配置されて、所定の軸方向範囲が前記ポンプハウジングによって囲繞された駆動軸と、前記駆動軸の一端側に固定されて、回転することで軸方向から吸入した流体を遠心力によって径方向へ吐出するインペラと、前記駆動軸の他端側に固定される固定部と、該固定部に接続されて、少なくとも前記駆動軸より径方向外側へ延出する第1径方向延出部と、該第1径方向延出部に接続されて、前記駆動軸の一端側へ向かって軸方向へ延出する第1軸方向延出部とを有し、外部から伝達された回転駆動力を前記駆動軸に伝達するプーリと、前記第1軸方向延出部の内周面とこれに対向するようにして前記ポンプハウジングの一端部に形成された円筒部の外周面との間に介装されて、軸方向両端部に内部を液密に保持するシール部材を有するシール付き玉軸受と、前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端部と前記円筒部に隣接して設けられた段差部との間に、前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端面を覆うように配設された板部材と、を備え、前記板部材は、前記段差部の肉厚よりも薄肉に形成され、かつ、前記シール付き玉軸受の端部から離間する離間部が設けられると共に、最外周部が前記第1軸方向延出部の延出方向に沿うかたちで軸方向へ曲折されていることを特徴としている。
本願請求項2に記載の発明は、回転することで軸方向から吸入した流体を遠心力によって径方向へ吐出するインペラを備えた駆動回転体と、前記駆動回転体を覆うように設けられたポンプハウジングと、前記駆動回転体又は前記ポンプハウジングの一方側に配置される内輪と、その他方側に配置される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に設けられた複数のボールと、前記内輪又は前記外輪の一方の軸方向両端部に設けられて他方に向かって径方向へ延出するシール部材とを有するシール付き玉軸受と、前記内輪又は前記外輪の一方と前記ポンプハウジングに設けられた段差部との間において、少なくとも前記シール付き玉軸受の軸方向一方側の端部を覆うように配設された板部材と、を備え、前記板部材は、前記段差部の肉厚よりも薄肉に形成され、かつ、前記シール付き玉軸受の端部から当該板部材を離間させるように折曲形成された離間部が設けられると共に、最外周部が前記駆動回転体に沿うように軸方向へ曲折されていることを特徴としている。
本願請求項3に記載の発明は、第1筒状部材又は第2筒状部材の一方側に配置された内輪と、その他方側に配置された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に設けられた複数のボールと、前記内輪又は前記外輪の一方の軸方向両端部に設けられ、前記内輪又は前記外輪の他方に向かって径方向へ延出するシール部材とから構成されるシール付き玉軸受による軸受構造において、前記第1筒状部材又は第2筒状部材の一方と前記内輪との間における少なくとも軸方向一方側の端部を板部材によって覆うと共に、該板部材を前記外輪及び前記シール部材から離間するように、かつ、最外周部が前記第1筒状部材又は第2筒状部材の他方に沿うかたちで軸方向へ曲折するように構成したことを特徴としている。
本願請求項1に記載の発明によれば、板部材を設けたことで、シール付き玉軸受のシール部材が雨水等に直接晒されることがなくなり、これによって、雨水等のシール部材への付着を抑制することができる。この結果、シール付き玉軸受のシール部材の耐久性の向上に供される。しかも、板部材は、薄肉に形成されているために、容易に加工することができると共に、ポンプの軸方向寸法の増大化の抑制にも供される。
さらには、板部材には離間部が設けられていることから、当該板部材を薄肉に形成しつつも、前記離間部により当該板部材の相対回転部分との接触を抑制することができる。このため、軸受の軸受性や耐久性の低下を招来してしまうおそれもない。
本願請求項2に記載の発明によれば、板部材を設けたことで、シール付き玉軸受のシール部材が雨水等に直接晒されることがなくなり、これによって、雨水等のシール部材への付着を抑制することができる。この結果、シール付き玉軸受のシール部材の耐久性の向上に供される。しかも、板部材は、薄肉に形成されているために、容易に加工することができると共に、ポンプの軸方向寸法の増大化の抑制にも供される。
さらには、板部材には離間部が設けられていることから、当該板部材を薄肉に形成しつつも、前記離間部により当該板部材の相対回転部分との接触を抑制することができる。このため、軸受の軸受性や耐久性の低下を招来してしまうおそれもない。
本発明の第1実施形態に係る自動車用ウォータポンプ単体の縦断面図である。 図1に示す自動車用ウォータポンプの分解斜視図である。 図1に示す自動車用ウォータポンプの要部拡大図である。 図3に示す遮蔽板単体の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る自動車用ウォータポンプの要部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る自動車用ウォータポンプの要部拡大図である。
以下に、本発明に係る自動車用ウォータポンプの各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態では、本発明に係るウォータポンプを従来と同様の自動車用エンジンの冷却装置に適用したものであり、このウォータポンプは、エンジンブロック側面に配置され、エンジンのクランクシャフトの回転駆動力を動力源として、冷却水をエンジンブロック内において循環させるものである。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、このウォータポンプ1は、図1、図2に示すように、軸方向一端側へ向かって段差縮径状に形成された筒状部11を有し、軸方向他端部に設けられたフランジ部3aを介して図2中において破線で示すエンジンブロック2の側面に固定されることによって当該エンジンブロック2との間にいわゆるボリュート室であるポンプ室10を画成するほぼ円筒状に形成されたポンプハウジング3と、該ポンプハウジング3の内周側に軸心方向へ沿って挿通配置され、軸方向中間部の所定範囲がポンプハウジング3によって囲繞される駆動軸4と、ポンプハウジング3の他端側からポンプ室10に臨む駆動軸4の一端部外周に固定され、ポンプ室10内部において回転自在に収容配置されるインペラ5と、ポンプハウジング3の一端側から外部に臨む駆動軸4の他端部外周に固定され、図外のベルトを介しクランクシャフトの回転駆動力を駆動軸4へと伝達するほぼ円筒状に形成されたプーリ6と、該プーリ6とポンプハウジング3の一端部との間に介装されて、プーリ6を回転自在に支持すると共に該プーリ6を介して駆動軸4を間接的に支持するシール付き玉軸受7と、を備えている。ここで、前記クランクシャフトの回転駆動力を受けて一体に回転する駆動軸4、インペラ5及びプーリ6により、本発明の駆動回転体が構成されている。
前記ポンプハウジング3は、アルミダイキャストによって形成されてなり、筒状部11におけるフランジ3a側の外周には、横断面がほぼ三角形状をなす複数のリブ3bが周方向において所定の間隔をもって立設されている。これによって、ポンプハウジング3の肉厚をより薄く設定して軽量化を図りつつも、当該ポンプハウジング3について所定の強度が確保される。また、筒状部11は、フランジ部3aに隣接して設けられた大径部11aと、該大径部11aに接続され、当該筒状部11の軸方向中間部に形成された中径部11bと、該中径部11bに段差部11dを介して接続され、当該筒状部11の先端部に形成された本発明の円筒部を構成する小径部11cと、によって構成されている。そして、中径部11bの大径部11a側の端部には、その内周面とこれに対向する駆動軸4の外周面との間にメカニカルシール8が介装され、該メカニカルシール8によってポンプ室10内における冷却水の小径部11c側への流入を抑制するようになっている。
前記インペラ5は、金属板をプレス加工することによって一体に成形されており、ほぼ円板状に形成された基部5aと、該基部5aの周方向の所定箇所において外周側がそれぞれ切り起こされて軸方向へ折曲形成された複数の羽根部5bと、基部5aの中心部にポンプハウジング3側からエンジンブロック2側へ軸線方向に沿って窪み形成された筒状の軸部5cと、を有し、該軸部5cが駆動軸4の一端部外周に圧入されることにより、該駆動軸4に固定されている。なお、前記エンジンブロック2の側部には、インペラ5のほぼ中央位置に指向するように設けられ、当該エンジンブロック2内を通流する冷却水を吸入する吸入口9が開口形成されている。さらに、ポンプ室10の側部には、インペラ5の回転に伴い発生する遠心力に基づいて付勢された冷却水が吐出される図外の吐出口が形成されている。
前記プーリ6は、金属板をプレス加工することによってほぼ円筒状に一体に成形されており、ほぼ有蓋円筒状に形成されたボス部12と、該ボス部12の外周側に延設され、外周に前記ベルトが巻回されるベルト巻回部13と、ボス部12における後記の第1径方向延出部12aの中心位置にポンプハウジング3側から当該プーリ6側へ軸線方向に沿って窪み形成された筒状の固定部14と、を有し、該固定部14が駆動軸4の他端部外周に圧入されることによって当該駆動軸4に固定されている。
前記ボス部12は、特に図3に示すように、固定部14に接続され、駆動軸4よりも径方向外側に延出する第1径方向延出部12aと、該第1径方向延出部12aに接続され、駆動軸4の一端側へ向かって軸線方向に沿って延出する第1軸方向延出部12bと、によって構成されている。なお、第1径方向延出部12aには、周方向の所定位置に複数の貫通孔12cが設けられていて、該各貫通孔12cを介して当該第1径方向延出部12aと前記軸受7との間に形成される空間部Sに流入した水分を外部へ排出できるようになっている。ここで、これら貫通孔12cは、第1径方向延出部12aの外周域ではなく、当該第1径方向延出部12aの径方向ほぼ中間位置に形成されていることで、空間部S内には所定量の水分が滞留可能となっている一方、この空間部S内に滞留した水分が前記所定量を超えた場合は、当該各貫通孔12cを介してその空間部S内の水分を外部へと排出可能となっており、これによって、外部からの水分の侵入を抑制しつつ、空間部S内に流入した水分を前記軸受7に悪影響を及ぼさない範囲内で外部に排出できるようになっている。
また、前記ベルト巻回部13は、特に図1に示すように、第1軸方向延出部12bに接続され、該第1軸方向延出部12bよりもさらに径方向外側へ延出する第2径方向延出部13aと、該第2径方向延出部13aに接続され、駆動軸4の他端側へ向かってさらに軸線方向へ延出する第2軸方向延出部13bと、から主として構成され、第2径方向延出部13aと第1軸方向延出部12bとは、ほぼ円錐形状に形成されたテーパ状接続部13cを介して接続されている。
前記シール付き玉軸受7は、特に図3に示すように、小径部11cの外周面と第1軸方向延出部12bの内周面との間に介装されていて、小径部11cの外周面に圧入固定される内輪7aと、第1軸方向延出部12bの内周面に圧入固定される外輪7bと、該外輪7bと内輪7aにおいて相互に対向して設けられる一対のボール配置部である保持溝に保持される複数の転動体であるボール7cと、外輪7bの両端部内周縁にそれぞれ固定され、内外輪7a,7bの径方向間に画成される筒状空間部と外部との連通を遮断するほぼ円環状の第1、第2シール部材7d,7eと、を備えている。そして、このシール付き玉軸受7は、前記両シール部材7d,7eを備えることで、前記筒状空間部内に前記各ボール7cの転動の円滑化に供するグリースを封入しつつ、外部から前記筒状空間部内への水分の侵入を抑制することが可能となっている。これによって、例えば前記軸受7の一端部に配設された第1シール部材7dにあっては、前記筒状空間部内に封入された前記グリースを当該筒状空間部内に保持すると共に、メカニカルシール8によっては抑止しきれずに筒状部11内周を通じて空間部S内へと侵入してしまった冷却水の水分や、前記各貫通孔12cを通じて外部から空間部S内へと侵入してしまった水分が前記筒状空間部内へ侵入するのを抑制する役割を果たしている。
ここで、前記シール付き玉軸受7の他端側には、本発明の板部材である遮蔽板15が隣接配置されていて、この遮蔽板15によって、当該軸受7の他端面のほぼ全体が覆われるように構成されている。すなわち、この遮蔽板15は、図3、図4に示すように、少なくとも筒状部11における段差部11dの肉厚よりも薄い板厚に設定された薄肉の金属板をプレス加工することでほぼ円環状に形成されてなり、そのほぼ中心部に貫通形成された貫通孔16を介して小径部11cの外周に嵌挿され、該貫通孔16の外周域に平坦状に設けられた基部17が前記軸受7の内輪7aの他端面と筒状部11の段差部11dの側面とにより挟持されることによって固定されている。このように、遮蔽板15を前記軸受7の内輪7aと筒状部11の段差部11dとにより挟持固定することで、例えば小径部11cの外周に圧入する等、当該遮蔽板15について個別の固定手段を用いる必要がなく、ポンプ1の組み付け作業性の向上に供される。
また、この遮蔽板15には、基部17の外周側に、当該遮蔽板15に対して相対回転する部分である前記軸受7の外輪7b及び第2シール部材7e並びにプーリ6のいずれからも離間するように折曲形成された離間部18が設けられている。この離間部18は、基部17に接続され、該基部17に対し駆動軸4の一端側(インペラ5側)へオフセットするように折曲形成された第1離間部18aと、該第1離間部18aに接続され、この第1離間部18aの外周側をプーリ6のボス部12の形状に沿うようにインペラ5側へと折曲形成してなる第2離間部18bと、から構成されている。すなわち、第1離間部18aは、基部17の外周側の部分をほぼクランク状に折曲してなる第1折曲部19aを介して前記軸受7の他端面に対してほぼ平行となるように形成され、これによって、外輪7b及び第2シール部材7eに対し軸方向へ所定量Xだけ離間するようになっている。また、第2離間部18bは、遮蔽板15の最外周部に相当する第1離間部18aの外周側の部分につき、第1軸方向延出部12bに沿うように第1離間部18aに対しさらにインペラ5側へ直角に折曲してなる第2折曲部19bを介して第1軸方向延出部12bの内周面に対してほぼ平行となるように形成され、これによって、前記軸受7に対して前記所定離間量Xを維持しつつ、プーリ6に対し径方向へ所定量Yだけ離間するようになっている。
以上のようにして構成された本実施形態に係る自動車用ウォータポンプ1は、ポンプハウジング3のフランジ部3a側の部分が外部に露出するようになっていることから、フランジ部3aの外側面や筒状部11の基端側の外周面に付着した雨水や結露による水滴等は筒状部11の外周面を伝って前記軸受7側へと流れてしまうこととなるが、本実施形態に係る自動車用ウォータポンプ1では、遮蔽板15によって前記軸受7の他端面のほぼ全体を覆うように構成したことから、該軸受7の他端部に配設された第2シール部材7eが前記雨水等に直接晒されることがなくなる。これによって、前記雨水等の第2シール部材7eへの付着を抑制することができ、この結果、第2シール部材7eの耐久性の向上に供される。
しかも、前記遮蔽板15について、ポンプハウジング3とは別体に構成したことで、筒状部11の段差部11dよりも薄肉に形成することが可能になり、さらに、当該遮蔽板15を、少なくとも筒状部11の段差部11dよりも薄肉に形成したことで、当該遮蔽板15の加工(プレス加工)を容易に行うことが可能となってポンプ1の生産性の向上が図れると共に、当該ポンプ1の軸方向寸法の増大化も最小限に抑えられる。
また、上述のように遮蔽板15を薄肉に形成したことから、当該遮蔽板15の剛性が低下して基部17の外周側が振動しやすくなってしまうおそれがあるが、本実施形態では、基部17の外周側に相当する部分に離間部18を設けたことにより、エンジンやポンプ1自体の振動に伴って基部17の外周側が振動してしまった場合でも、離間部18による前記所定離間量X,Yをもって当該振動を吸収することが可能となり、これによって、離間部18と対向して配置される遮蔽板15に対して相対回転する部分との接触を抑制することができる。すなわち、第1離間部18aによってこれと対向する外輪7b及び第2シール部材7eとの接触が抑制され、また、第2離間部18bによってこれと対向する第1軸方向延出部12bとの接触が抑制されることとなり、これによって、遮蔽板15が前記相対回転部分(前記軸受7の外輪7b及び第2シール部材7e並びにプーリ6)に接触することによって発生する摺動抵抗の増大化を抑制することができる。この結果、前記軸受7の破損による当該軸受7の軸受性の悪化や、第2シール部材7eの摩耗による当該第2シール部材7eの耐久性の低下を招来してしまうおそれがなくなる。
しかも、この際、前述のように遮蔽板15が薄肉に形成されていることから、プレス成形時の当該遮蔽板15の寸法管理が容易となって、離間部18による前記所定離間量X,Yの管理についても容易に行うことが可能となり、ポンプ1の製造コストの低廉化にも供される。
また、本実施形態では、前記離間部18を構成するにあたり、遮蔽板15の外周側を、第1、第2折曲部19a,19bをもって複数箇所にて折曲させたことにより、当該遮蔽板15の剛性を高めることが可能となり、これによって、薄肉に形成したことで変形を生じやすくなる当該遮蔽板15の変形のさらなる抑制に供される。
そして、前述のように、第2折曲部19bをもって遮蔽板15の最外周部をプーリ6と接触しないように折曲させたことによって、プーリ6の第1軸方向延出部12bと第2離間部18bとの間に径方向隙間C1が形成されるものの、第2離間部18bをプーリ6のボス部12の形状に沿うようにインペラ5側へ折曲形成したことで、当該第2離間部18bが前記雨水等の流入方向に逆らうように構成されることとなり、この結果、当該第2離間部18bを前記雨水等の流入方向に沿う前記軸受7側へ折曲した場合に比べて、前記径方向隙間C1を介しての前記雨水等の流入抑制に有効に作用する。
さらには、このように、第2離間部18bを、プーリ6の第1軸方向延出部12bに対し垂直となるようないわゆる切りっぱなしによって構成するのではなく、該第1軸方向延出部12bに沿って折曲形成したことから、前記径方向隙間C1を軸方向に延長することが可能となる。これによって、該径方向隙間C1を介しての前記雨水等の侵入をさらなる抑制に供される。
また、第2シール部材7eが前記軸受7の外輪7b側に固定されているのに対し、遮蔽板15を前記軸受7の内輪7a側に固定し、当該遮蔽板15と第2シール部材7eとが軸方向において互い違いとなるように配置したことから、当該遮蔽板15については外周側に径方向隙間C1を有する一方、第2シール部材7eについては内周側に径方向隙間を発生し得ることとなる。すなわち、上述のような構成とすることで、前記軸受7の他端側から流入する前記雨水等の流入路をいわゆるラビリンス構造とすることが可能となり、この結果、前記雨水等の前記軸受7内への侵入をさらに効果的に抑制することができる。
図5は、本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態に係る遮蔽板15の形状を変更したものである。なお、遮蔽板15以外の構成については、前記第1実施形態とほぼ同様であることから、該第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
すなわち、本実施形態に係る遮蔽板22は、前記第1実施形態に係る遮蔽板15の最内周部を小径部11cの外周面に沿って段差部11d側へほぼ直角に折曲してなる第3折曲部19cを介して、基部17の内周側に、ほぼ円筒状をなし、かつ、小径部11cの外周に圧入によって固定可能な圧入固定部23を設けたものである。さらに、この遮蔽板22にあっては、取り付け状態にて、基部17が前記軸受7の内輪7aの他端面に当接し、かつ、圧入固定部23の先端が段差部11dの側面と当接するようになっている。つまり、換言すれば、この遮蔽板22は、小径部11cの外周面に圧入固定されると共に、内輪7aの他端面と段差部11dの側面とによって挟持固定されている。
したがって、この実施形態においても、前記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が奏せられるのは勿論のこと、本実施形態に係る遮蔽板22にあっては、当該遮蔽板22自体を小径部11c外周に圧入させて直接固定するように構成されていることから、個別の固定手段を有しない前記第1実施形態に係る遮蔽板15と比較して、当該遮蔽板22をより強固に固定することが可能となる。これによって、ポンプ21に振動が発生した場合にも、遮蔽板22の取り付け状態をさらに強固に維持することが可能となり、前記軸受7の軸受性の悪化や第2シール部材7eの摩耗といった悪影響の招来をより効果的に抑制することができる。
図6は、本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態に係るプーリ6の構成を変更すると共に、これに対応させて遮蔽板15の形状を変更したものである。なお、プーリ6及び遮蔽板15を除いた他の構成については、前記第1実施形態とほぼ同様であることから、該第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
すなわち、本実施形態に係るプーリ32は、前記第1実施形態に係るプーリ6におけるベルト巻回部13の構成を変更したものであり、当該プーリ32におけるベルト巻回部33は、前記第1軸方向延出部12bの外周面に接合される円筒部33aと、該円筒部33aの外周面に接続され、この円筒部33aの外周面から径方向に沿って延設されたほぼフランジ状の第2径方向延出部33bと、該第2径方向延出部33bの先端部に接続され、この第2径方向延出部33bの先端部からさらに軸線方向に沿って延設された図外の第2軸方向延出部と、から構成されると共にこれらが一体に形成され、前記第2軸方向延出部の外周部に前記ベルトが巻回されることによって、前記クランクシャフトから当該プーリ32に回転駆動力が伝達されるようになっている。
そして、本実施形態に係る遮蔽板34については、基部17が前記軸受7の内輪7aの他端面とポンプハウジング3の段差部11dの側面とによって挟持固定され、また、基部17の外周側に離間部18が構成されていて、最外周部である第2離間部18bがプーリ32の形状に沿って折曲形成されている点は前記第1実施形態と同様であるが、当該遮蔽板34では、前記プーリ6の構成変更に伴い、第1離間部18aがプーリ32において第1軸方向延出部12bの外周部に相当する円筒部33aのインペラ5側の端部である一端部の外周側まで延出するように径方向沿って延設されると共に、この第1離間部18aの外周側の端部に設けられた第2離間部18bが、円筒部33aの一端部外周面の形状に沿うように第1離間部18に対して前記軸受7側へ直角に折曲されて、当該円筒部33aの一端部外周面に対しほぼ平行となるように形成されることにより、第1離間部18aについては、前記軸受7及びプーリ6に対して前記所定離間量Xを維持しつつ、第2離間部18bについては、プーリ6に対して径方向へ所定量Zだけ離間するように構成されている。
したがって、この実施形態においても、前記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が奏せられるのは勿論のこと、本実施形態に係る遮蔽板34にあっては、円筒部33aの一端部の形状に沿うように第2離間部18bを前記軸受7側に折曲形成したことによって、該第2離間部18bと円筒部33aの一端部外周面との間に形成される径方向隙間C2を極力小さく設定できると共に、この径方向隙間C2を、前記雨水等が流入しやすいインペラ5側ではなく、その反対の前記軸受7側へと開口させることが可能となる。これによって、前記径方向隙間C2を介しての前記雨水等の侵入をより一層効果的に抑制することができ、この結果、第2シール部材7eの耐久性のさらなる向上に供される。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばポンプハウジング3やインペラ5の形状については、前記各実施形態に係るポンプ1,21,31の仕様等に応じて自由に変更することができる。
また、前記各実施形態では、雨水等の水分が流入しやすい前記軸受7の他端側にのみ遮蔽板15を配置した構成を例に説明したが、当該遮蔽板15を前記軸受7の両端側に配置して構成することも可能である。なお、前記軸受7の一端側にあっては、主として、雨水等の水分がプーリ6の前記各貫通孔12cを介して空間部Sに流入した場合に、当該水分が第1シール部材7dに付着するおそれがあるが、プーリ6はエンジン停止時を除いて常時回転しており、当該プーリ6の回転中において前記各貫通孔12cを介して前記水分が空間部Sに流入することは稀であることから、前記軸受7の他端側に比べて遮蔽板15を配置する必要性は高くないものの、前記軸受7の一端側にも遮蔽板15を配置することで、当該軸受7の耐久性のさらなる向上に供されることとなる。
さらに、前記各実施形態では、金属板により前記各遮蔽板15,22,34を形成した例を示しているが、当該各遮蔽板15,22,34は、樹脂材料によって形成してもよく、かかる場合であっても、前記各実施形態と同様の作用効果が奏せられる。
また、前記各実施形態で説明した、前記軸受7の少なくとも他端側に遮蔽板15を配置した構造については、前記各実施形態に係るポンプ1,21,31以外の機器等であっても、特に外部に臨んで直に水分が流入し得るような軸受構造を有するものであれば、有効に適用可能である。
前記各実施形態から把握される前記各請求項に記載した以外の技術的思想について以下に説明する。
(a)請求項1に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材の最外周部は、前記プーリに沿うように形成されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材に離間部を設けることで当該板部材とプーリとの間に隙間を構成しつつも、当該板部材をプーリに沿う形状とすることにより、前記隙間を極力小さく設定することが可能となる。これによって、当該隙間を介しての雨水等の侵入を極力抑制することができ、板部材の雨水等の遮蔽効果の向上に供される。
(b)前記(a)に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材の最外周部は、前記第1軸方向延出部の内周面に沿うように、軸方向へ折曲形成されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材の最外周部を、第1軸方向延出部の内周面に対して垂直となるようないわゆる切りっぱなしとするのではなく、第1軸方向延出部の内周面に沿うように軸方向へ折曲形成することで、当該板部材の最外周部と第1軸方向延出部の内周面との間に形成される径方向隙間を軸方向へと延長することが可能となる。これによって、当該径方向隙間からの雨水等の侵入をより効果的に抑制することができる。
しかも、薄肉に形成された板部材の最外周部を折曲させることにより、当該板部材の剛性を高めることが可能となり、これによって、当該板部材の変形を抑制することができる。
(c)前記(a)に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材の最外周部は、前記第1軸方向延出部の外周部に沿うように、前記離間部の離間方向と反対側の軸方向へ折曲形成されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材の最外周部を、第1軸方向延出部の外周部に沿うように、離間部の離間方向と反対側の軸方向へ折曲形成することにより、当該板部材の最外周部と第1軸方向延出部の外周部との間に形成される径方向隙間を、雨水等が流入しやすいインペラ側ではなく、その反対の前記軸受側に開口させることが可能となる。これによって、前記径方向隙間を介しての前記雨水等の侵入をより一層効果的に抑制することができる。
しかも、薄肉に形成された板部材の最外周部を折曲させることにより、当該板部材の剛性を高めることが可能となり、これによって、当該板部材の変形を抑制することができる。
(d)請求項1に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材は、前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端部と前記段差部との間に挟持固定されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材については、圧入等の個別の固定手段を用いる必要がないことから、ポンプの組み付け作業性の向上に供される。
(e)請求項1に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材は、内周部が軸方向へ折曲形成されて前記円筒部外周に圧入されると共に、前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端部と接触して固定されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材自体を円筒部外周に圧入する構成とすることにより、当該板部材を軸受と段差部の間に挟持するのみで固定する場合と比較して、当該板部材をより強固に固定することが可能となる。
(f)請求項1に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記プーリは、前記第1軸方向延出部に接続され、該第1軸方向延出部からさらに径方向外側へ延出する第2径方向延出部と、前記第2径方向延出部に接続され、該第2径方向延出部からさらに軸方向へ延出する第2軸方向延出部と、を有することを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
(g)請求項2に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記内輪が前記ポンプハウジング側に配置されて、前記外輪が前記駆動回転体側に配置されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
(h)前記(g)に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記シール部材は、前記外輪に固定されて、前記内輪とは相対回転することを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
(i)前記(h)に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記板部材は、前記内輪に固定されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、板部材を内輪に固定することによって、当該板部材を外輪に固定されるシール部材に対し、軸方向において互い違いとなるように配置したことで、雨水等の流路をいわゆるラビリンス構造とすることが可能となり、これによって、当該雨水等の軸受内部への侵入をより効果的に抑制することができる。
(j)請求項2に記載の自動車用ウォータポンプにおいて、
前記シール部材によってシールされた前記ボールの配置部には、グリースが封入されていることを特徴とする請求項8に記載の自動車用ウォータポンプ。
この発明によれば、軸受の両輪とボールとの摩擦を低減し、当該軸受の焼き付き等の不具合の発生を抑制することができる。
1…ウォータポンプ
3…ポンプハウジング
4…駆動軸
5…インペラ
6…プーリ
7…シール付き玉軸受
11…筒状部
12a…第1径方向延出部
12b…第1軸方向延出部
13a…第2径方向延出部
13b…第2軸方向延出部
15…遮蔽板(板部材)
18…離間部

Claims (3)

  1. ポンプハウジング内に挿通配置されて、所定の軸方向範囲が前記ポンプハウジングによって囲繞された駆動軸と、
    前記駆動軸の一端側に固定されて、回転することで軸方向から吸入した流体を遠心力によって径方向へ吐出するインペラと、
    前記駆動軸の他端側に固定される固定部と、該固定部に接続されて、少なくとも前記駆動軸より径方向外側へ延出する第1径方向延出部と、該第1径方向延出部に接続されて、前記駆動軸の一端側へ向かって軸方向へ延出する第1軸方向延出部とを有し、外部から伝達された回転駆動力を前記駆動軸に伝達するプーリと、
    前記第1軸方向延出部の内周面とこれに対向するようにして前記ポンプハウジングの一端部に形成された円筒部の外周面との間に介装されて、軸方向両端部に内部を液密に保持するシール部材を有するシール付き玉軸受と、
    前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端部と前記円筒部に隣接して設けられた段差部との間に、前記シール付き玉軸受の前記インペラ側の端面を覆うように配設された板部材と、を備え、
    前記板部材は、前記段差部の肉厚よりも薄肉に形成され、かつ、前記シール付き玉軸受の端部から離間する離間部が設けられると共に、最外周部が前記第1軸方向延出部の延出方向に沿うかたちで軸方向へ曲折されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
  2. 回転することで軸方向から吸入した流体を遠心力によって径方向へ吐出するインペラを備えた駆動回転体と、
    前記駆動回転体を覆うように設けられたポンプハウジングと、
    前記駆動回転体又は前記ポンプハウジングの一方側に配置される内輪と、その他方側に配置される外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に設けられた複数のボールと、前記内輪又は前記外輪の一方の軸方向両端部に設けられて他方に向かって径方向へ延出するシール部材とを有するシール付き玉軸受と、
    前記内輪又は前記外輪の一方と前記ポンプハウジングに設けられた段差部との間において、少なくとも前記シール付き玉軸受の軸方向一方側の端部を覆うように配設された板部材と、を備え、
    前記板部材は、前記段差部の肉厚よりも薄肉に形成され、かつ、前記シール付き玉軸受の端部から当該板部材を離間させるように折曲形成された離間部が設けられると共に、最外周部が前記駆動回転体に沿うように軸方向へ曲折されていることを特徴とする自動車用ウォータポンプ。
  3. 第1筒状部材又は第2筒状部材の一方側に配置された内輪と、その他方側に配置された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に設けられた複数のボールと、前記内輪又は前記外輪の一方の軸方向両端部に設けられ、前記内輪又は前記外輪の他方に向かって径方向へ延出するシール部材とから構成されるシール付き玉軸受による軸受構造において、
    前記第1筒状部材又は第2筒状部材の一方と前記内輪との間における少なくとも軸方向一方側の端部を板部材によって覆うと共に、該板部材を前記外輪及び前記シール部材から離間するように、かつ、最外周部が前記第1筒状部材又は第2筒状部材の他方に沿うかたちで軸方向へ曲折するように構成したことを特徴とする軸受構造。
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