JP2012520902A - (o‐アシル‐o’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)錯体によるヒアルロン酸の修飾方法 - Google Patents
(o‐アシル‐o’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)錯体によるヒアルロン酸の修飾方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012520902A JP2012520902A JP2012500060A JP2012500060A JP2012520902A JP 2012520902 A JP2012520902 A JP 2012520902A JP 2012500060 A JP2012500060 A JP 2012500060A JP 2012500060 A JP2012500060 A JP 2012500060A JP 2012520902 A JP2012520902 A JP 2012520902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hyaluronic acid
- acyl
- alkyl
- preparation
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B37/00—Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B37/00—Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
- C08B37/006—Heteroglycans, i.e. polysaccharides having more than one sugar residue in the main chain in either alternating or less regular sequence; Gellans; Succinoglycans; Arabinogalactans; Tragacanth or gum tragacanth or traganth from Astragalus; Gum Karaya from Sterculia urens; Gum Ghatti from Anogeissus latifolia; Derivatives thereof
- C08B37/0063—Glycosaminoglycans or mucopolysaccharides, e.g. keratan sulfate; Derivatives thereof, e.g. fucoidan
- C08B37/0072—Hyaluronic acid, i.e. HA or hyaluronan; Derivatives thereof, e.g. crosslinked hyaluronic acid (hylan) or hyaluronates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H7/00—Compounds containing non-saccharide radicals linked to saccharide radicals by a carbon-to-carbon bond
- C07H7/06—Heterocyclic radicals
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
本発明は,ヒアルロン酸と,一般式R‐CO‐O‐CO‐O‐R1及びR25C5Nの錯体(O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)との反応によるヒアルロン酸誘導体の新規な調製方法に関する。反応は外部塩基存在下,DMSO中で起こり,O‐アシル化生成物が形成される。該方法では,公知の類似方法と比較して置換度が高く反応時間は短くなり,薬剤が2つ以上の官能基R(CO‐O‐CO‐O‐R1)nを含む場合,架橋ヒアルロン酸誘導体が形成される。
Description
本発明は多糖の‐OH基が‐O‐CO‐R基で置換されている誘導体を形成するヒアルロン酸(hyaluronic acid)の新規な修飾方法に関する。ヒアルロン酸は錯体(O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)により,有機塩基存在下,極性非プロトン性溶媒中で修飾する。薬剤(agent)が2つ以上のアシルアルキルカーボネート基を含む場合,架橋ヒアルロン酸誘導体が形成され,これは状態によっては元の多糖と比較して分子量が高い。
多糖類はグリコシド結合により架橋された単純な単糖類(モノマー単位)から成るポリマーである。それらは反復単位数に基づいてオリゴ糖(2〜10単位)及び多糖類(10単位以上)に分類される。多糖類は非常に重要である。多糖類は栄養機能,保護機能,形成機能(セルロース,キチン)又は保存機能(デンプン)を有する。一般的にポリマーの平均分子量は,典型的に16.103g.mol−1〜16.106g.mol−1の範囲内にあることを特徴としている。反復単位数は重合度に依存している。
反復単位β‐(1,3)‐D‐グルクロン酸及びβ‐(1,4)‐N‐アセチル‐D‐グルコサミンから成るヒアルロン酸
は重要な多糖である。それは単離方法及び初期物質に依存した5.104〜5.106g.mol−1の高分子量を特徴とする。ヒアルロン酸又はその塩,ヒアルロナン(hyaluronan)は結合組織,滑膜関節液の主要部分であり,水和,プロテオグリカン組織化,細胞分化,増殖及び血管の形成などの多くの生物学的プロセスに重要な役割を担っている。この高親水性多糖は,塩の形態でpHの全範囲内において水溶性である。
ヒアルロン酸は,コンドロイチン硫酸塩,デルマタン硫酸塩,ケラタン硫酸塩及びヘパラン硫酸塩をさらに含むグリコサミノグリカン群の代表である。
ヒアルロン酸のアシル化
ヒアルロン酸のアシル化は,主に親水性の化合物の性質を疎水性化合物へと改変するアルキル鎖を導入するために最もよく使用される方法である。反応は,触媒を添加してそれぞれの酸の無水物,酸の塩化物又は酸自体と反応させて実行することが最も多い。
ヒアルロン酸のアシル化は,主に親水性の化合物の性質を疎水性化合物へと改変するアルキル鎖を導入するために最もよく使用される方法である。反応は,触媒を添加してそれぞれの酸の無水物,酸の塩化物又は酸自体と反応させて実行することが最も多い。
ヒアルロン酸オリゴマーのアシル誘導体の調製はカウチマンら(Couchmann et al)(米国特許第4,761,401号;1988年)が特許を取得しており,ここではアシル化が脱アセチル化ヒアルロナンのヒドロキシル基及びアミノ基の両方で起こる。O‐アシル化は,酸触媒(鉱酸,有機酸又はルイス酸)及び活性化剤(N,N’‐ジシクロヘキシルカルボジイミド,2‐クロロ‐1‐メチルピリジニウムヨウ化物及びN,N’‐カルボニルジイミダゾール)を添加する有機酸との反応を含むか,あるいは塩基存在下で酸無水物又は塩化物を使用する。脇 道典ら(特開平7−309902号;1995年)は,触媒存在下,水混和性有機溶媒を含む水媒体中で,カルボン酸無水物又はカルボン酸アシルハロゲン化物との反応によりアシル化ヒアルロン酸を調製した。ヒアルロン酸のアシル基を鹸化したところ,アシル基を多数有する誘導体が生じた。また,ペルベッリーニら(Perbellini et al)(国際公開第2004/056877号A1;2004年)は,ヒアルロン酸の特定の誘導体を調製するためにレチノイン酸塩化物及び酪酸無水物を使用した。テトラブチルアンモニウム塩の形態のヒアルロン酸はN,N’‐ジメチルホルムアミド媒体中で合成するために使用した。
ヒアルロン酸の架橋
ヒアルロン酸の架橋を記載してある方法もいくつかある。最も簡単な方法はPOCl3による架橋である(米国特許第5,783,691号)。バラスら(Balasz et al)はジビニルスルホンによりヒアルロン酸を架橋した(米国特許第4,582,865号)。架橋に適した他の反応性求電子剤にはアルデヒドが挙げられる(米国特許第4,713,448号)。さらに,高頻度に使用され,2種のポリマーと反応することが可能な薬剤はエポキシド及びビスエポキシドであり(国際公開第86/00912号,国際公開第2007/129828号),これらの中で最もよく知られている代表的なものはエピクロロヒドリンである。
ヒアルロン酸の架橋を記載してある方法もいくつかある。最も簡単な方法はPOCl3による架橋である(米国特許第5,783,691号)。バラスら(Balasz et al)はジビニルスルホンによりヒアルロン酸を架橋した(米国特許第4,582,865号)。架橋に適した他の反応性求電子剤にはアルデヒドが挙げられる(米国特許第4,713,448号)。さらに,高頻度に使用され,2種のポリマーと反応することが可能な薬剤はエポキシド及びビスエポキシドであり(国際公開第86/00912号,国際公開第2007/129828号),これらの中で最もよく知られている代表的なものはエピクロロヒドリンである。
EDCを使用すると,その後ポリアニオン性化合物と架橋反応することが可能なヒアルロン酸のカルボン酸基の反応性が促進される(米国特許第4,937,270号)。ポリヒドラジドは他の求核反応物質の代表的なものである(国際公開第2006/001046号)。ポリ酸無水物,ポリ(塩化アルキロイル),ポリエポキシド及びポリカルボジイミドによるヒアルロン酸架橋方法は国際公開第00/46252号に開示されている。ビスカルボジイミドとヒアルロン酸とを反応させると(国際公開第2005/067994号),反応性求電子試薬による架橋が起こる。チオール誘導体とヒアルロン酸との間のジスルフィド架橋が形成される酸化還元反応を経た架橋は欧州特許公開第1683812号A1に開示されている。別の特定の架橋方法には光化学反応がある。桂皮酸のビニレン基又はそのアリール置換類似体がシクロブタンへと光化学環化できることは周知である。このことは,多糖のグルコサミン部分の窒素上でヒアルロン酸のN‐脱アシル化誘導体を桂皮酸塩化物でアシル化した欧州特許公開第1217008号A1の考案者により利用された。架橋自体は280nmの波長の光の照射により達成された。桂皮酸の他に,ヒアルロン酸に結合した他の光反応基を利用できる可能性があり(国際公開第97/18224号,欧州特許公開第0763754号A2),これは適当な波長の光で照射することにより誘導体を架橋するものである。塩基存在下の,あるいは塩基性溶媒中でのヒアルロン酸アシル化及び架橋を目的とした特許はユイら(Yui et al)(米国特許第6,673,919号)及びニューイェンら(Nguyen et al)(米国特許第5,690,961号)により公開された。
O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートの調製
アシルアルキルカーボネートの調製の古典的な方法は,塩基(三級アミン―トリエチルアミン(TEA),ピリジン,N‐メチルモルホリン,N‐メチルピリジン,ジアゾ‐ビシクロ‐ウンデカンであることが最も多い)の存在下(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry;J. Org. Chem.) 26(7), 1961年, 2161),極性非プロトン性溶媒の存在下(J. Org. Chem. 1958年, 23(8), 1149-1152)でのクロロぎ酸アルキルとカルボン酸との反応である。最も高頻度に使用されている溶媒には,ジエチルエーテル(J. Org. Chem., 1959年, 24(6), 774-778),トルエン(J. Org. Chem., 1958年, 23(8), 1149-1152),テトラヒドロフラン(J. Org. Chem., 1960年, 25(10), 1703-1707; 米国化学会誌(Journal of the American Chemical Society; J. Am. Chem. Soc.)1967年, 89(19), 5012-5017),クロロホルム,ジメチルアミノホルムアミド(欧州特許第0700973号,J.Am. Chem. Soc., 1952年, 74, 676),N‐メチルピロリジン及びN,N’‐ジメチルアセタミド(米国特許第5,550,225号,1996年8月27日)が挙げられる。反応は0℃〜10℃の低温で行うことが多い。これは,形成されるアシルアルキルカーボネートの分解のリスクに起因する。
アシルアルキルカーボネートの調製の古典的な方法は,塩基(三級アミン―トリエチルアミン(TEA),ピリジン,N‐メチルモルホリン,N‐メチルピリジン,ジアゾ‐ビシクロ‐ウンデカンであることが最も多い)の存在下(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry;J. Org. Chem.) 26(7), 1961年, 2161),極性非プロトン性溶媒の存在下(J. Org. Chem. 1958年, 23(8), 1149-1152)でのクロロぎ酸アルキルとカルボン酸との反応である。最も高頻度に使用されている溶媒には,ジエチルエーテル(J. Org. Chem., 1959年, 24(6), 774-778),トルエン(J. Org. Chem., 1958年, 23(8), 1149-1152),テトラヒドロフラン(J. Org. Chem., 1960年, 25(10), 1703-1707; 米国化学会誌(Journal of the American Chemical Society; J. Am. Chem. Soc.)1967年, 89(19), 5012-5017),クロロホルム,ジメチルアミノホルムアミド(欧州特許第0700973号,J.Am. Chem. Soc., 1952年, 74, 676),N‐メチルピロリジン及びN,N’‐ジメチルアセタミド(米国特許第5,550,225号,1996年8月27日)が挙げられる。反応は0℃〜10℃の低温で行うことが多い。これは,形成されるアシルアルキルカーボネートの分解のリスクに起因する。
ターベル(Tarbell)は一連の研究で,化合物の大半が安定的であり,多くの場合,それらが純粋形態で単離し得ることを証明した(J. Org. Chem., 1957年, 22(3), 245-250)。アシルアルキルカーボネートの場合,単離はNaHCO3溶液,蒸留水及びHCl溶液で反応混合液を洗浄する工程も含む。このことは,室温で塩基や酸に高い抵抗性を有するアシルアルキルカーボネートもあることを示している。ターベルは自らの研究で,クロロぎ酸アルキルとカルボン酸との反応によるアシルアルキルカーボネートの調製は室温で,場合により沸騰ジエチルエーテル中で実施され得ることも示している。
従来の調製方法もまた,水溶媒での実現に向けて改変した(ドイツ特許第1,133,727号)。それぞれの酸を水に溶解し,NaOH溶液で中和する。塩基(N,N‐ジメチルシクロヘキシルアミン,N,N‐ジメチルアミノピリジン,メチルアミン,NH3)及びクロロぎ酸アルキルを溶液に添加する。反応は0℃で起こり,反応pHは6〜7で維持する。この方法の短所は,アシルアルキルカーボネートと,形成されるアルコールとの競合反応にある。好適な反応媒体は不活性溶媒,例えばクロロホルムである(J. Org. Chem., 1995年, 60,7072-7074)。
O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートによるヒドロキシ化合物のアシル化
アシルアルキルカーボネートは20世紀の50年代初頭から,アミド調製のアシル化剤として使用されてきた(J. Am. Chem. Soc., 1951年, 73(7), 3547-3547)。それらは不安定な化合物であると考えられていたことから,インサイツで反応させながら生成した。しかし,このタイプの化合物をさらに詳細に研究したことにより,特にアシルアルキルカーボネートが高融点を有するカルボン酸由来であれば,その化合物は安定的であるということが示唆された(J. Org. Chem., 1958年, 23(8), 1149-1152)。のちに,多数のアシルアルキルカーボネートが調製され,単離され,それらは分子のアシル及びカーボネート部分の両方に様々なタイプの置換を含む。さらに,多くの場合,その化合物らは非常に安定していることが明らかになった。例えば,それらの熱分解は100℃を大幅に超えた温度で起こることが多い。しかし,これは塩基又は溶媒の触媒効果を排除している場合のみ該当する(J. Org. Chem., 1959年, 24(6), 774-778)。
アシルアルキルカーボネートは20世紀の50年代初頭から,アミド調製のアシル化剤として使用されてきた(J. Am. Chem. Soc., 1951年, 73(7), 3547-3547)。それらは不安定な化合物であると考えられていたことから,インサイツで反応させながら生成した。しかし,このタイプの化合物をさらに詳細に研究したことにより,特にアシルアルキルカーボネートが高融点を有するカルボン酸由来であれば,その化合物は安定的であるということが示唆された(J. Org. Chem., 1958年, 23(8), 1149-1152)。のちに,多数のアシルアルキルカーボネートが調製され,単離され,それらは分子のアシル及びカーボネート部分の両方に様々なタイプの置換を含む。さらに,多くの場合,その化合物らは非常に安定していることが明らかになった。例えば,それらの熱分解は100℃を大幅に超えた温度で起こることが多い。しかし,これは塩基又は溶媒の触媒効果を排除している場合のみ該当する(J. Org. Chem., 1959年, 24(6), 774-778)。
一般的に,アシルアルキルカーボネートの安定性はカルボン酸のpKaに依存的であると言える。アシルアルキルカーボネートの安定性は非常に注目され,多くの研究において根拠があり,モデルが作成され,その分解メカニズムが開示された(J. Org. Chem. 26巻, 1961年11月7日, 2161; J. Org. Chem., 1958年; 23(8), 1149-1152; J. Org. Chem., 1959年;24(6), 774-778; J. Org. Chem., 1960年, 25(10),1703-1707; J. Org. Chem., 1964年, 29(5), 1168-1169; J. Org. Chem., 1967年, 32, 2188-2193; J. Org. Chem. 26巻, 1961年11月7日, 2161; J. Org. Chem., 1958年, 23巻, p.1152; J. Am. Chem. Soc.; 1962年, 84(21),4113-4115; J. Org. Chem., 1958年, 23(12), 2044.; J. Org. Chem., 1964年, 29(11), 3422-3423.)。アシルアルキルカーボネートを分解させるには2つの経路があり,これらは競合している。その変化はエステル形成及びCO2放出を誘導するもので,不均化反応はCO2の他に対称性無水物及びジアルキルカーボネートを生じさせる。
アシルアルキルカーボネートの構造は,求核攻撃を受け得る分子中に2つの中心―カルボキシカルボニルの中心及びカーボネートカルボキシルの中心―が存在することを示唆している。両競合反応の速度比及び分解物の形成比は両中心の置換タイプによって決定する(J. Org. Chem., 1959年, 24(6), 774-778; J. Org. Chem., 1960年, 25(10), 1703-1707; J. Org. Chem. 26巻,年11月7日, 2161)。この比率は希釈や温度,また,塩基の有無に依存しないことが分かった。これらの因子は全体的にプロセスの速度に影響を与えるにすぎないと考えられる(J. Org. Chem., 1960年, 25(10), 1703-1707; J. Org. Chem. 26巻, 1961年11月7日, 2161)。
他方,古典的なO‐アシル化剤の使用に関する様々な意見がある。この種の反応において混合無水物を使用する際の重大な短所は,未反応アシルアルキルカーボネートが,カーボネートの分解により放出されるアルコールと副反応を起こすことにある(J. Org. Chem., 1957年, 22(3), 245-250)。この望ましくない影響は,エステルを調製するために過剰量のアルコールを使用することで(アルコールを溶媒として使用できる状況が理想的である―J. Org. Chem. 1995年, 60, 7072-7074),あるいは第2級又は3級アルコールを含む初期アシルアルキルカーボネートを使用することで,防御できる可能性がある。
上述の短所があるにもかかわらず,アシルアルキルカーボネートを古典的なO‐アシル化剤として使用するという特許文献の実施例が多数存在する。フィリペ(Philipe)は脂肪酸混合無水物によるD‐マルトースの位置選択的アシル化が6’位でD‐マルトースモノエステルを形成することを自身の特許(米国特許第5,550,225号)で開示している。酸の活性化は,有機溶媒,例えばテトラヒドロフラン中,クロロぎ酸アルキル(例えばクロロぎ酸イソプロピル)存在下で,トリエチルアミン,ピリジン,4‐ジメチルアミノピリジン,トリブチルアミン又はN‐メチルモルホリンにより行うことが最も多い。それ自体のアシル化は室温で,無水ピリジン中で行われる。この方法の短所はピリジンに毒性があり,ピリジン中のヒアルロン酸の溶解度が低いことである。
特許文献は反応媒体として水を使用するポリオールアシル化方法も開示している。ラレザリ(Lalezari)は自身の特許(米国特許第5,498,708号;国際公開第91/01322号)で,それぞれの酸,トリエチルアミン,クロロぎ酸アルキル及び糖が溶解している氷水混合液中で反応を行う方法を開示している。米国特許第5,498,708号は,グリセロールなどの簡単なトリオール類から,デンプン,セルロース,アミロース,インスリン又は寒天などの多糖類といった,自身に結合する3つ以上のヒドロキシ部分を持つ炭素鎖を有するポリアルコールを包含している。クロロぎ酸の酸素上の置換基は2〜10個の炭素原子又はアリールを有するアルキルを含むことが可能である。実験的な箇所では氷水中のトリメチルアミン存在下におけるその混合無水物の調製を記述している。調製された薬剤は,室温で,エステル化糖より4〜10倍多い量の水中で起こるエステル化反応において存在する。
水媒体中でエステル化剤としてのアシルアルキルカーボネートの使用は,構造的に変化したデンプンの調製方法としても開示されている(米国特許第3,720,662号)。反応は穏和な条件で(20〜40℃)実施され,該方法では,反応pHを7〜9.5の範囲内に維持することが必要である。該プロセスは不均質相(デンプン懸濁液)中で実施することも可能で,あるいは溶媒さえ使用せずに実施することも可能である。
チェコ(Czech)の特許出願第PV2006‐605号は,有機塩基存在下で極性非プロトン性媒体中のアシルアルキルカーボネートを使用した,糖の‐OH部分の‐O‐CO‐R部分との置換による多糖類,特にヒアルロン酸(HA)の修飾方法を開示している:
R‐CO‐O‐CO−O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R+CO2+R1OH (反応1)。
R‐CO‐O‐CO−O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R+CO2+R1OH (反応1)。
この反応ではごく少量しか反応せず,そのため第PV2006‐605号の短所は置換度が非常に低いことにある。このことは,ごく少量しか修飾されないという最終産物の性質にも影響を及ぼす。
本明細書で上述した方法は,反応が起こる遊離ヒドロキシ基を含む多糖のアシル化を開示している。前記方法の短所には,使用した薬剤(アシルアルキルカーボネート)が不安定であるためにポリマー置換度が低いことが挙げられる。しかも不均質な系でアシル化が起こる場合もあるという事実により,修飾が大幅に増加することはない。本発明の方法は,ヒアルロン酸の修飾に関しており,均質な系で行われ,公知の類似方法と比較して著しく高い置換度をもたらす。
本発明は,非プロトン性媒体中の錯体(O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)によりヒアルロン酸誘導体を調製する方法に関する。反応は外部塩基存在下でDMSO中で起こり,O‐アシル化生成物が形成される。本発明の方法のヒアルロン酸は遊離酸の形態であることが好ましく,分子量は1.104〜5.106g.mol−1の範囲内,好ましくは105g.mol−1であり,多分散指数は1.02〜5.0の範囲内であることが好ましい。本明細書に記載のヒアルロン酸及びその誘導体の分子量はすべて重量平均分子量である。ヒアルロン酸は塩の形態,例えばナトリウム,カリウム,カルシウム又は他の塩の形態となり得る。非プロトン性媒体は溶媒及び塩基としてDMSOを含む。該方法では,公知の類似方法と比較して置換度が高く,反応時間は短くなる。エステル結合による多糖へのアシル部分の結合は20〜80℃,好ましくは20℃で起こる。置換ピリジンが存在しない場合,非常に低い置換度が観察されている。アシル化は,数個のヒドロキシ基で直接生じるか,あるいは多糖のグルクロン部分のカルボキシレート基で,その後ヒドロキシ基で分子内経路において生じる ― 模式図1参照。
模式図1:ヒアルロン酸修飾の詳細な模式図
本発明の方法では,純粋なアシルアルキルカーボネートはエーテル,アセトン又はジクロロメタン中,−40℃〜0℃,好ましくは−15℃の温度で,それぞれのカルボン酸とクロロぎ酸アルキル又はその類似体との反応により調製され,ここではハロゲンは別の脱離基で置換する(置換キノリン,イソキノリン又はその1,2‐ジヒドロ類似体)。ヒアルロン酸は極性非プロトン性溶媒,好ましくはDMSOに溶解し,その後,塩基,好ましくはトリエチルアミン,置換ピリジン,好ましくは4‐N,N‐ジアルキルアミノピリジンを添加し,最後にO‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートを添加する。その後,得られた均質混合物は20〜80℃,好ましくは20℃で,空気湿度と接触させずに0.1時間〜96時間,好ましくは1時間撹拌する。
一般式R‐CO‐O‐CO‐O‐R1のO‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートには,R及びR1が直鎖又は分岐C1‐C30鎖,場合により芳香族又はヘテロ芳香族基を有する誘導体も含まれる。好ましくは,初めにアシルアルキルカーボネートを別途調製し,単離し,その後,純粋形態で,DMSO,ヒアルロン酸,塩基及び置換ピリジンなどの他の反応成分すべてを含む反応混合物に添加する。類似の方法では,新たに調製されたアシルアルキルカーボネートの粗反応混合物を最終反応に添加する。使用の塩基には一般式R3Nの窒素有機塩基が挙げられ,式中Rは直鎖又は分岐鎖を有し,場合により芳香族又はヘテロ芳香族基を含むC1‐C30アルキルである。
置換ピリジンは温度が0℃前後の場合でさえ,そこに添加することで,それぞれのエステル及びCO2へのアシルアルキルカーボネートの分解を大幅に促進することが知られている(反応2)。
R‐CO‐O‐CO−O‐R1+DMAP→R‐CO‐O‐R1+CO2 低温 (反応2)
R‐CO‐O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R 反応なし (反応3)
R‐CO‐O‐CO−O‐R1+DMAP→R‐CO‐O‐R1+CO2 低温 (反応2)
R‐CO‐O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R 反応なし (反応3)
したがって,アシル化不能な薬剤(アシルアルキルカーボネート)が急速に分解されることが予測されることから,アシルアルキルカーボネートによりアシル化するための置換ピリジンの使用は当業者に適していないことが分かる。
本発明の方法に関する実験条件(反応5)の選択が適していることから,置換ピリジンによるO‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートの非反応性エステルへの望ましくない急速な分解は回避され,この場合,達成した置換度は技術水準から公知の類似例の場合より大幅に高い(反応4)。
R‐CO‐O‐CO‐O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R 微量の反応 (反応4)
HA‐OH+塩基+置換ピリジン+R‐CO‐O‐CO‐O‐R1→HA‐O‐CO‐R+CO2+R1OH (反応5)
R‐CO‐O‐CO‐O‐R1+HA‐OH→HA‐O‐CO‐R 微量の反応 (反応4)
HA‐OH+塩基+置換ピリジン+R‐CO‐O‐CO‐O‐R1→HA‐O‐CO‐R+CO2+R1OH (反応5)
薬剤(アシルアルキルカーボネート)が,n>1の一般式R(CO‐O‐CO‐O‐R1)nに対応する場合,すなわち,薬剤が2つ以上のアシルアルキルカーボネート部分,例えばR(CO‐O‐CO‐O‐R1)2を含む場合には,ヒアルロン酸の架橋誘導体は形成されたポリマー‐O‐CO‐R‐CO‐O‐ポリマーである。
SD=置換度(substitution degree)=結合置換基の100%モル量/全多糖二量体のモル量
実施例1
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,パルミチン酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで徐々に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ168ppm‐CO‐O‐COOEt,148ppm‐COO‐CO‐OEt,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,34ppm‐CH2‐COO‐,23〜33ppm‐C‐CH2‐C‐,15ppm‐COO‐CH2‐CH3,14ppm‐CH2‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ4.32(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.46(t,2H,‐CH2‐COO‐),1.68(m,2H,‐CH2‐CH2‐COO‐),1.63(m,2H,‐CH2‐CH2‐CH2‐COO‐),1.37(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3),1.25〜1.40(m,22H,‐C‐CH2‐C‐),0.90(t,3H,‐CH2‐CH2‐CH3)。
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,パルミチン酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで徐々に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ168ppm‐CO‐O‐COOEt,148ppm‐COO‐CO‐OEt,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,34ppm‐CH2‐COO‐,23〜33ppm‐C‐CH2‐C‐,15ppm‐COO‐CH2‐CH3,14ppm‐CH2‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ4.32(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.46(t,2H,‐CH2‐COO‐),1.68(m,2H,‐CH2‐CH2‐COO‐),1.63(m,2H,‐CH2‐CH2‐CH2‐COO‐),1.37(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3),1.25〜1.40(m,22H,‐C‐CH2‐C‐),0.90(t,3H,‐CH2‐CH2‐CH3)。
実施例2
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,2‐アントラキノンカルボキシル酸(1g)を含むアセトンの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ182ppm CAr‐CO‐CAr,181ppm CAr‐CO‐CAr,159ppm CAr‐COO‐COOEt,148ppm CAr‐COO‐COOEt,135〜125ppm‐CAr,62ppm‐COO‐CH2‐CH3,15ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,2‐アントラキノンカルボキシル酸(1g)を含むアセトンの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ182ppm CAr‐CO‐CAr,181ppm CAr‐CO‐CAr,159ppm CAr‐COO‐COOEt,148ppm CAr‐COO‐COOEt,135〜125ppm‐CAr,62ppm‐COO‐CH2‐CH3,15ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
実施例3
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,アセチルサリチル酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ169ppm‐CO‐O‐COOEt,158ppm CH3‐CO‐,151ppm Car‐O‐CO‐,149ppm‐COO‐CO‐OEt,135ppm Car,132ppm Car,126ppm Car,124ppm Car,120ppm Car,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,21ppm CH3‐CO‐,14ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ8.04(d,1H,ArH‐6),7.64(t,1H,ArH‐4),7.32(t,1H,ArH‐5),7.12(d,1H,ArH‐3),4.38(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.35(s,3H,CH3‐CO‐),1.40(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3)
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートの調製
トリエチルアミン(1.3当量)を,アセチルサリチル酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で5分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(1.3当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ169ppm‐CO‐O‐COOEt,158ppm CH3‐CO‐,151ppm Car‐O‐CO‐,149ppm‐COO‐CO‐OEt,135ppm Car,132ppm Car,126ppm Car,124ppm Car,120ppm Car,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,21ppm CH3‐CO‐,14ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ8.04(d,1H,ArH‐6),7.64(t,1H,ArH‐4),7.32(t,1H,ArH‐5),7.12(d,1H,ArH‐3),4.38(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.35(s,3H,CH3‐CO‐),1.40(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3)
実施例4
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩の調製
トリエチルアミン(2.6当量)を,アジピン酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で30分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(2.6当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,30mlの冷却エーテルで固形分を3回洗浄し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ167ppm‐CO‐O‐COOEt,149ppm‐COO‐CO‐OEt,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,34ppm‐CO‐CH2‐CH2‐,23ppm‐CO‐CH2‐CH2‐,14ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ4.30(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.49(m,2H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.74(m,2H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.40(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3)
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩の調製
トリエチルアミン(2.6当量)を,アジピン酸(1g)を含むエーテルの溶液(50ml)に添加し,混合液を室温で30分間撹拌した。その後,混合液を−15℃まで冷却し,温度が−10℃を超えないようにしながらクロロぎ酸エチル(2.6当量)を5分間かけて添加した。混合液を−5℃まで段階的に加熱しながら,得られた懸濁液を2時間撹拌し,その後,急速に濾過し,30mlの冷却エーテルで固形分を3回洗浄し,濾液を蒸発させ,−15℃で保存した。
13C NMR(CDCl3)(δ167ppm‐CO‐O‐COOEt,149ppm‐COO‐CO‐OEt,66ppm‐COO‐CH2‐CH3,34ppm‐CO‐CH2‐CH2‐,23ppm‐CO‐CH2‐CH2‐,14ppm‐COO‐CH2‐CH3)。
1H NMR(CDCl3)δ4.30(q,2H,‐COO‐CH2‐CH3),2.49(m,2H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.74(m,2H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.40(t,3H,‐COO‐CH2‐CH3)
実施例5
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(0.4当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.095gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(0.4当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.095gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
実施例6
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.098gを透明フィルムの形態で得た。
SD15%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.098gを透明フィルムの形態で得た。
SD15%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
実施例7
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.096gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.096gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例8参照)
実施例8
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.098gを透明フィルムの形態で得た。
SD15%(NMRから測定)
パルミチン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ4.28(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー),2.40(m,2H,‐CH2‐COO‐),1.65(m,2H,‐CH2‐CH2‐COO‐),1.60(m,2H,‐CH2‐CH2‐CH2‐COO‐),1.25〜1.40(m,22H,‐C‐CH2‐C‐),0.90(m,3H,‐CH2‐CH2‐CH3)。
DOSY NMR(D2O) logD(2.0ppm,CH3‐CO‐NH‐ポリマー)〜−11.3m2/s
logD(1.65ppm,‐CH2‐CH2‐COO‐)〜−11.5m2/s
logD(1.25〜1.40ppm,‐C‐CH2‐C‐)〜−11.5m2/s,
logD(H2O)〜−8.6m2/s,
IR(KBr)1735cm−1
O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,20kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐エチル‐O’‐パルミトイルカーボネート(2当量,実施例1)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.098gを透明フィルムの形態で得た。
SD15%(NMRから測定)
パルミチン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ4.28(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー),2.40(m,2H,‐CH2‐COO‐),1.65(m,2H,‐CH2‐CH2‐COO‐),1.60(m,2H,‐CH2‐CH2‐CH2‐COO‐),1.25〜1.40(m,22H,‐C‐CH2‐C‐),0.90(m,3H,‐CH2‐CH2‐CH3)。
DOSY NMR(D2O) logD(2.0ppm,CH3‐CO‐NH‐ポリマー)〜−11.3m2/s
logD(1.65ppm,‐CH2‐CH2‐COO‐)〜−11.5m2/s
logD(1.25〜1.40ppm,‐C‐CH2‐C‐)〜−11.5m2/s,
logD(H2O)〜−8.6m2/s,
IR(KBr)1735cm−1
実施例9
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(0.2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例11参照)
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(0.2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例11参照)
実施例10
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,2000kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(20ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.11gを透明フィルムの形態で得た。
SD20%(NMRから測定,詳細は実施例11参照)
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,2000kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(20ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.11gを透明フィルムの形態で得た。
SD20%(NMRから測定,詳細は実施例11参照)
実施例11
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.12gを透明フィルムの形態で得た。
SD50%(NMRから測定)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ4.27(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー),2.43(m,4H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.68(m,4H,‐CO‐CH2‐CH2‐)
DOSY NMR(D2O) logD(2.0ppm,CH3‐CO‐NH‐ポリマー)〜‐11.0m2/s
logD(2.43,‐CO‐CH2‐CH2‐)〜−11.0m2/s
logD(1.68,‐CO‐CH2‐CH2‐)〜−11.0m2/s
logD(H2O)〜−8.6m2/s
IR(KBr)1738cm−1
GPC SEC‐MALLS 生成物のMw 1600kDa(1600kg.mol−1)
O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩によるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O,O’‐ビス(エトキシカルボニル)アジピン酸塩(2当量,実施例4)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに1時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.12gを透明フィルムの形態で得た。
SD50%(NMRから測定)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ4.27(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー),2.43(m,4H,‐CO‐CH2‐CH2‐),1.68(m,4H,‐CO‐CH2‐CH2‐)
DOSY NMR(D2O) logD(2.0ppm,CH3‐CO‐NH‐ポリマー)〜‐11.0m2/s
logD(2.43,‐CO‐CH2‐CH2‐)〜−11.0m2/s
logD(1.68,‐CO‐CH2‐CH2‐)〜−11.0m2/s
logD(H2O)〜−8.6m2/s
IR(KBr)1738cm−1
GPC SEC‐MALLS 生成物のMw 1600kDa(1600kg.mol−1)
実施例12
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例2)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例13参照)
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例2)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定,詳細は実施例13参照)
実施例13
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例2)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ8.85(m,1H,ArH‐1),8.50(m,1H,ArH‐3),8.40(m,1H,ArH‐4),8.36(m,2H,ArH‐5,8),7.97(m,2H,ArH‐6,7),4.32(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー)
IR(KBr)1738cm−1
GPC SEC‐MALLS ポリマーに結合したUV活性物質(UV検出器280nm)
O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アントラキノンカルボニル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例2)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD5%(NMRから測定)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(D2O) δ8.85(m,1H,ArH‐1),8.50(m,1H,ArH‐3),8.40(m,1H,ArH‐4),8.36(m,2H,ArH‐5,8),7.97(m,2H,ArH‐6,7),4.32(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー)
IR(KBr)1738cm−1
GPC SEC‐MALLS ポリマーに結合したUV活性物質(UV検出器280nm)
実施例14
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例16参照)
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,30kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度20℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例16参照)
実施例15
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及びキノリン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定)
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及びキノリン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定)
実施例16
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例16参照)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(H2O) δ8.01(m,1H,ArH‐6),7.55(m,1H,ArH‐4),7.28(m,1H,ArH‐5),7.05(m,1H,ArH‐3),4.28(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー)
GPC SEC‐MALLS ポリマーに結合したUV活性物質(UV検出器270nm)
O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネートによるヒアルロン酸のアシル化
トリエチルアミン(4当量)及び4‐ジメチルアミノピリジン(2当量)を,ヒアルロン酸(0.10g,200kDa)を含むジメチルスルホキシドの溶液(10ml)に添加し,混合液を室温で1時間撹拌した。その後,O‐(2‐アセトキシベンゾイル)‐O’‐エチルカーボネート(2当量,実施例3)を,得られた溶液に添加し,混合液を温度60℃で,空気湿度と接触させずに24時間撹拌した。その後,溶液を室温まで冷却し,20倍量の鉱質除去水を添加し,混合液を5リットルの鉱質除去水に対して7回透析した。得られた溶液を濾過し,蒸発させ,生成物0.1gを透明フィルムの形態で得た。
SD10%(NMRから測定,詳細は実施例16参照)
アジピン酸でアシル化したヒアルロナンの分析データ:
1H NMR(H2O) δ8.01(m,1H,ArH‐6),7.55(m,1H,ArH‐4),7.28(m,1H,ArH‐5),7.05(m,1H,ArH‐3),4.28(m,2H,‐COO‐CH2‐ポリマー)
GPC SEC‐MALLS ポリマーに結合したUV活性物質(UV検出器270nm)
Claims (10)
- ヒアルロン酸が,非プロトン性媒体中で錯体(O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)と反応することを特徴とするヒアルロン酸誘導体の調製方法。
- 前記ヒアルロン酸が遊離酸又は塩の形態であることを特徴とする請求項1記載の調製方法。
- 前記ヒアルロン酸の分子量が1.104〜5.106g.mol−1の範囲内であり,多分散指数が1.02〜5.0の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2記載の調製方法。
- 前記非プロトン性媒体が,溶媒及び塩基としてDMSOを含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の調製方法。
- 前記塩基が一般式R3Nの窒素有機化合物を含み,式中,Rはアルキル直鎖又は分岐C1‐C30鎖であり,場合により芳香族又はヘテロ芳香族基を含むことを特徴とする請求項4記載の調製方法。
- 前記ヒアルロン酸と前記錯体(O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)とが温度20℃〜80℃の範囲内で,少なくとも1分間反応することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の調製方法。
- O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートが一般式R(CO‐O‐CO‐O‐R1)nの化合物を含み,式中,nは1〜7であり,R,R1は直鎖又は分岐C1‐C30鎖を有し,場合により芳香族又はヘテロ芳香族基を含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の調製方法。
- 初めに前記O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートを調製し,単離し,その後,前記溶媒,前記塩基及び置換ピリジンを含有する前記非プロトン性媒体中の前記ヒアルロン酸から成る反応混合液を別途調製し,次いで,ポリマー二量体に対して少なくとも0.1当量の純粋形態の前記O‐アシル‐O’‐アルキルカーボネートを前記反応混合液に添加することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の調製方法。
- 前記置換ピリジンが,ポリマー二量体に対して0.01〜10当量の範囲内である前記反応混合液中に存在することを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の調製方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CZPV2009-168 | 2009-03-17 | ||
CZ20090168A CZ301899B6 (cs) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | Zpusob prípravy derivátu kyseliny hyaluronové pomocí O-acyl-O´-alkylkarbonátu v prítomnosti substituovaného pyridinu |
PCT/CZ2010/000030 WO2010105582A1 (en) | 2009-03-17 | 2010-03-13 | A method of modification of hyaluronic acid by means of (o-acyl-o'-alkyl carbonate - substituted pyridine) complex |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012520902A true JP2012520902A (ja) | 2012-09-10 |
Family
ID=42338101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012500060A Pending JP2012520902A (ja) | 2009-03-17 | 2010-03-13 | (o‐アシル‐o’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)錯体によるヒアルロン酸の修飾方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20120095205A1 (ja) |
EP (1) | EP2408823A1 (ja) |
JP (1) | JP2012520902A (ja) |
KR (1) | KR20110132449A (ja) |
CA (1) | CA2755520A1 (ja) |
CZ (1) | CZ301899B6 (ja) |
RU (1) | RU2011140724A (ja) |
WO (1) | WO2010105582A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016500130A (ja) * | 2012-11-27 | 2016-01-07 | コンティプロ ビオテック スポレチノスト エス ルチェニム オメゼニム | ヒアルロン酸のc6‐c18‐アシル化誘導体とその調製方法,それをベースとするナノミセル組成物及びその調製方法,並びに安定化されたナノミセル組成物の調製方法及びその使用 |
JP2017519785A (ja) * | 2014-06-30 | 2017-07-20 | コンティプロ アクチオヴァ スポレチノスト | ヒアルロン酸及び無機ナノ粒子をベースとする抗腫瘍組成物,その調製法,並びにその使用 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CZ302504B6 (cs) | 2009-12-11 | 2011-06-22 | Contipro C A.S. | Derivát kyseliny hyaluronové oxidovaný v poloze 6 glukosaminové cásti polysacharidu selektivne na aldehyd, zpusob jeho prípravy a zpusob jeho modifikace |
CZ302503B6 (cs) | 2009-12-11 | 2011-06-22 | Contipro C A.S. | Zpusob prípravy derivátu kyseliny hyaluronové oxidovaného v poloze 6 glukosaminové cásti polysacharidu selektivne na aldehyd a zpusob jeho modifikace |
CZ2012136A3 (cs) | 2012-02-28 | 2013-06-05 | Contipro Biotech S.R.O. | Deriváty na bázi kyseliny hyaluronové schopné tvorit hydrogely, zpusob jejich prípravy, hydrogely na bázi techto derivátu, zpusob jejich prípravy a pouzití |
CZ304512B6 (cs) | 2012-08-08 | 2014-06-11 | Contipro Biotech S.R.O. | Derivát kyseliny hyaluronové, způsob jeho přípravy, způsob jeho modifikace a použití |
CZ304977B6 (cs) | 2013-11-21 | 2015-02-25 | Contipro Biotech S.R.O. | Nanovlákna obsahující fototvrditelný esterový derivát kyseliny hyaluronové nebo její soli, fototvrzená nanovlákna, způsob jejich syntézy, přípravek obsahující fototvrzená nanovlákna a jejich použití |
CZ2014150A3 (cs) | 2014-03-11 | 2015-05-20 | Contipro Biotech S.R.O. | Konjugáty oligomeru kyseliny hyaluronové nebo její soli, způsob jejich přípravy a použití |
CZ309295B6 (cs) * | 2015-03-09 | 2022-08-10 | Contipro A.S. | Samonosný, biodegradabilní film na bázi hydrofobizované kyseliny hyaluronové, způsob jeho přípravy a použití |
CZ306479B6 (cs) | 2015-06-15 | 2017-02-08 | Contipro A.S. | Způsob síťování polysacharidů s využitím fotolabilních chránicích skupin |
CZ306662B6 (cs) | 2015-06-26 | 2017-04-26 | Contipro A.S. | Deriváty sulfatovaných polysacharidů, způsob jejich přípravy, způsob jejich modifikace a použití |
CZ308106B6 (cs) | 2016-06-27 | 2020-01-08 | Contipro A.S. | Nenasycené deriváty polysacharidů, způsob jejich přípravy a jejich použití |
CZ2016826A3 (cs) | 2016-12-22 | 2018-07-04 | Contipro A.S. | Léčivý prostředek s nosičem na bázi hyaluronanu a/nebo jeho derivátů, způsob výroby a použití |
CZ2018428A3 (cs) | 2018-08-23 | 2019-12-04 | Contipro As | Kompozice obsahující jodid a derivát kyseliny hyaluronové s oxidačním účinkem, způsob její přípravy a použití |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3720662A (en) * | 1971-09-13 | 1973-03-13 | Nat Starch Chem Corp | Preparation of starch esters |
JPS5930163B2 (ja) * | 1981-08-13 | 1984-07-25 | 工業技術院長 | N−アシル化キトサンの製造方法 |
GB8519416D0 (en) * | 1985-08-01 | 1985-09-04 | Unilever Plc | Oligosaccharides |
AU600257B2 (en) * | 1986-03-21 | 1990-08-09 | International Pharmaceutical Products, Inc. | Non-inflammatory hyaluronic acid fraction and process for preparing it |
FR2689131B1 (fr) * | 1992-03-30 | 1994-05-20 | Oreal | Procede de preparation de monoesters majoritairement en position 6' du d-maltose et leur utilisation dans les domaines cosmetique, bucco-dentaire, pharmaceutique et alimentaire. |
IL104734A0 (en) * | 1993-02-15 | 1993-06-10 | Univ Bar Ilan | Bioactive conjugates of cellulose with amino compounds |
US6673919B2 (en) * | 2001-03-30 | 2004-01-06 | Chisso Cororation | Chemically modified hyaluronic acid or salts thereof, and a process for producing thereof |
FR2852012B1 (fr) * | 2003-03-04 | 2006-06-23 | Oreal | Procede de preparation de derives o-acyles du glucose |
CZ302856B6 (cs) * | 2006-09-27 | 2011-12-14 | Cpn Spol. S R. O. | Zpusob prípravy derivátu polysacharidu |
-
2009
- 2009-03-17 CZ CZ20090168A patent/CZ301899B6/cs not_active IP Right Cessation
-
2010
- 2010-03-13 KR KR1020117024233A patent/KR20110132449A/ko not_active Application Discontinuation
- 2010-03-13 CA CA2755520A patent/CA2755520A1/en not_active Abandoned
- 2010-03-13 JP JP2012500060A patent/JP2012520902A/ja active Pending
- 2010-03-13 US US13/256,966 patent/US20120095205A1/en not_active Abandoned
- 2010-03-13 EP EP10723478A patent/EP2408823A1/en not_active Withdrawn
- 2010-03-13 WO PCT/CZ2010/000030 patent/WO2010105582A1/en active Application Filing
- 2010-03-13 RU RU2011140724/13A patent/RU2011140724A/ru unknown
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016500130A (ja) * | 2012-11-27 | 2016-01-07 | コンティプロ ビオテック スポレチノスト エス ルチェニム オメゼニム | ヒアルロン酸のc6‐c18‐アシル化誘導体とその調製方法,それをベースとするナノミセル組成物及びその調製方法,並びに安定化されたナノミセル組成物の調製方法及びその使用 |
JP2017519785A (ja) * | 2014-06-30 | 2017-07-20 | コンティプロ アクチオヴァ スポレチノスト | ヒアルロン酸及び無機ナノ粒子をベースとする抗腫瘍組成物,その調製法,並びにその使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20120095205A1 (en) | 2012-04-19 |
CA2755520A1 (en) | 2010-09-23 |
CZ2009168A3 (cs) | 2010-07-21 |
WO2010105582A1 (en) | 2010-09-23 |
EP2408823A1 (en) | 2012-01-25 |
KR20110132449A (ko) | 2011-12-07 |
CZ301899B6 (cs) | 2010-07-21 |
RU2011140724A (ru) | 2013-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012520902A (ja) | (o‐アシル‐o’‐アルキルカーボネート‐置換ピリジン)錯体によるヒアルロン酸の修飾方法 | |
KR101710432B1 (ko) | 히알루론산의 산화된 유도체, 이의 제조 방법 및 이의 변형 방법 | |
KR101766693B1 (ko) | 히알루론산의 산화된 유도체의 제조 방법 및 이의 변형 방법 | |
JP5872576B2 (ja) | アルケン単位およびチオールクリック化学カップリング反応を含む多糖誘導体 | |
JP2010514878A (ja) | 酸性多糖類の誘導体 | |
CA2742428A1 (en) | Method of preparation of dtpa crosslinked hyaluronic acid derivatives and modification of said derivatives | |
CA2710123A1 (en) | Polysaccharide derivatives of lipoic acid, and their preparation and use as skin cosmetics and medical devices | |
US7692000B2 (en) | Hyaluronan (HA) esterification via acylation technique for moldable devices | |
PT1556414E (pt) | Misturas de oligossacáridos derivados de heparina, sua preparação e composições farmacêuticas que as contêm | |
EP3071602B1 (en) | Nanofibers containing photocurable ester derivative of hyaluronic acid or its salt, photocured nanofibers, method of synthesis thereof, preparation containing photocured nanofibers and use thereof | |
Donabedian et al. | Acylation of pullulan by ring-opening of lactones | |
Pereira et al. | Regioselective synthesis of 6-amino-and 6-amido-6-deoxypullulans | |
US4443595A (en) | Cellulose ester derivatives and a process for the production thereof | |
WO1996035721A1 (en) | A dicarboxylic acid hemiester or hemiamide with a pharmacologically active compound and with hyaluronic acid or with a hyaluronic acid ester, a process for its preparation and a controlled release medicament containing this derivative | |
Sahariah et al. | Synthetic strategy for selective N-modified and O-modified PEGylated chitosan derivatives | |
AU2020389341B9 (en) | Sulfhydryl modified hyaluronic acid, preparation method therefor and use thereof | |
Sun et al. | Controllable biodegradation and drug release behavior of chitosan-graft-poly (D, L-lactic acid) synthesized by an efficient method | |
JP6812369B2 (ja) | 光除去可能な保護基を使用する多糖類の架橋方法 | |
Zhang et al. | Silylation of hyaluronan to improve hydrophobicity and reactivity for improved processing and derivatization | |
AU2020387745A1 (en) | Thiol-modified polymer compound, and preparation method therefor and application thereof | |
Zhang et al. | Synthesis and properties of melt-processable hyaluronan esters | |
EP3713967A1 (en) | Method of synthesising 6-deoxy-6-amino- -d-glucopyranoside-containing polymers and their precursors | |
JP2003252905A (ja) | 架橋ヒアルロン酸 | |
CN113906055A (zh) | 官能化的透明质酸的交联的聚合物及其在炎症状态的治疗中的用途 | |
US5523398A (en) | Cellulose derivatives with a low degree of substitution |