JP2012513113A - 歪み処理複合半導体基板及びそれを形成する方法 - Google Patents

歪み処理複合半導体基板及びそれを形成する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 支持基板上に歪みIII族窒化物材料シード層を含む複合基板を作製する新規な方法を提供する。
【解決手段】 複合基板を作製する方法は、III族窒化物材料において所望の格子歪みを発生させて、複合基板上に形成すべきデバイス構造の格子定数に実質的に適合する格子定数を得るステップを含む。III族窒化物材料は、Ga極性又はN極性で形成され得る。所望の格子歪みは、III族窒化物材料と成長基板の間にバッファ層を形成するか、III族窒化物材料中にドーパントを注入するかあるいは不純物を導入して、その格子定数を変化させるか、又は熱膨張係数(CTE)を有するIII族窒化物材料を異なるCTEを有する成長基板上に形成することによって発生され得る。
【選択図】 図1

Description

[0001]本発明は、一般的には、半導体構造又はデバイスの製造において用いられる工学的基板の製造、半導体構造又はデバイスの製造の間に形成される中間体構造、及び工学的基板に用いる半導体構造又はデバイスに関する。
[0002]半導体材料の1つ以上の層を含む基板は、種々の半導体構造及びデバイス、例えば、集積回路(IC)デバイス(例えば、論理プロセッサやメモリデバイス)、放射発光デバイス(例えば、発光ダイオード(LED)、共振空洞発光ダイオード(RCLED)、垂直空洞面発光レーザー(VCSEL)、放射検出デバイス(例えば、光学センサ)が含まれるものを形成するために用いられる。このような半導体デバイスは、従来、半導体デバイスの表面の上に更に/又はその中に層ごとの方法で(即ち、リソグラフィ的に)形成される。
[0003]歴史的に、半導体デバイス製造業において用いられてきたこのような半導体基板の大多数は、シリコン材料の薄いディスク又は“ウエハ”から構成されている。このようなシリコン材料のウエハは、最初に大きな一般に円柱形のシリコン単結晶インゴットを形成し、その後単結晶インゴットの縦軸に垂直に薄く切って、複数のシリコンウエハを形成することによって製造される。このようなシリコンウエハは、約30センチメートル(30cm)又はそれ以上(約12インチ(12in)以上)の大きさの直径を持つことがあり得る。シリコンウエハは一般的には数百ミクロン(例えば、700ミクロン)以上の厚さを持つが、シリコンウエハの主な表面上の半導体材料の非常に薄い層(例えば、約300ナノメートル(300nm)未満)のみが実際にはシリコンウエハ上の能動デバイスを形成するために用いられる。
[0004]半導体デバイスの速度と出力効率が、実際には基板の残りのバルク半導体材料から半導体デバイスを形成するために用いられる半導体基板上の半導体材料の部分を電気的に絶縁することによって改善され得ることが発見された。その結果、誘電体材料(例えば、二酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(Si)、又は酸化アルミニウム(Al))の層上に配置された半導体材料の比較的薄い層(例えば、約300ナノメートル(300nm)未満の厚さを持つ層)を含む、いわゆる“工学的基板”が開発された。必要により、誘電体材料の層が比較的薄い(例えば、薄すぎて従来の半導体デバイス製造装置では処理できない)ことがあってもよく、また、半導体材料と誘電体材料の層が比較的大きなホスト又はベース基板上に配置されて、製造装置による工学的基板全体の処理を容易にすることがあってもよい。その結果、ベース基板は、当該技術において“ハンドル”又は“ハンドリング”基板としばしば呼ばれる。ベース基板は、シリコン以外の半導体材料を含むこともあり得る。
[0005]種々の工学的基板は、当該技術において既知であり、半導体材料、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、III-V族半導体材料、II-V族半導体材料を含み得る。
[0006]例えば、工学的基板は、ベース基板の表面上に形成されるIII-V族半導体材料、例えば酸化アルミニウム(Al)(“サファイア”と呼ばれることがあり得る)のエピタキシャル層を含み得る。このような工学的基板を用いて、追加の材料層がIII-V族半導体材料のエピタキシャル層の上に形成され処理(例えば、パターン形成)されて、工学的基板上に1つ以上のデバイスが形成され得る。
[0007]半導体層における、例えばIII族窒化物材料における歪みは、多くの理由から望ましくないことがあり得る。歪み層は、一般に、欠陥/転位密度が増加し、膜においてクラック形成さえも生じ得る。例えば、歪み効果は、このようなデバイスに必要とされるインジウム割合の増加が高歪みレベルを導入するので、高インジウム含量のInGaN発光デバイスにとって主な損失となる。これらの層は、極めて薄い厚さと低インジウム含量でのみ成長して、材料の目標に到達するのに実用的でない方法にする、材料の相分離の開始と層を通るインジウムの不均一な分配が生じることを防止することができる。
[0008]歪みが誘導される1つの方法は、半導体層が処理中に受け得る温度変化による。半導体層が高温で異種基板あるいは複合構造の上に形成される(例えば、エピタキシャル成長する)場合、得られた構造が室温に冷却されるにつれて、それぞれ隣接した材料によって示される熱膨張係数(CTE)の違いのため、半導体材料の層の結晶格子に格子歪みが誘導され得る。下にある材料が半導体材料によって示される熱膨張係数より大きい熱膨張係数を示す場合には、半導体材料は得られた構造を冷却する際に圧縮歪みの状態で配置され得る。対照的に、下にある材料が半導体材料によって示される熱膨張係数より小さい熱膨張係数を示す場合には、半導体材料は得られた構造を冷却する際に引張歪みの状態で配置され得る。このような格子歪みが生成され得るデバイスに制限を課す様々な半導体デバイスやプロセスがある。
[0009]InGaN/AlGaN膜の成長のためのシードとして緩和した(即ち、無歪み)GaNの使用は、InGaNの場合、相分離材料の開始と層を通って得られるインジウムの不均一な分配、あるいはAlGaNの場合、膜の起こり得る亀裂を防止するために、極めて薄い厚さと低インジウム/アルミニウム含量に制限される。一例として、膜が相分離され、格子不整合誘導歪み効果によって分解され得るので、インジウム含量が7%より大きい膜は、厚く(即ち、>500nm)なりにくい。
[0010]上記の観点から、基板技術には、その上に成長するかあるいは堆積させるエピタキシャル膜との格子不整合を減少あるいは取り消すのに適切な格子定数を与えることが求められている。
[0011]本発明の実施形態は、複合基板上に形成すべきデバイス構造(例えば、InGaNベースの発光体)に実質的に適合する格子定数を有する支持基板(例えば、GaN・オン・サファイアGANOS又はGaN・オン・インシュレータ、GANOI等)上に歪みIII族窒化物材料シード層(例えば、GaN等)を備える複合基板を作製することに関する。
[0012]ある実施形態において、半導体基板を製造する方法は、所望の格子歪みを有する第1の基板上のIII族窒化物材料と、III族窒化物材料の第1の表面上のGa面と、III族窒化物材料の第2表面上のN面を形成することによって歪みドナー構造を形成するステップを含んでいる。接着表面が選ばれ、ここで、接着表面は、N極性の複合基板を形成する第1の表面あるいはGa極性の複合基板を形成する第2の表面である。弱くなったゾーンは、歪みドナー構造内に所定の深さで形成されて、接着表面と弱くなったゾーンの間の歪みシード層と弱くなったゾーンと接着表面と反対の表面の間の残りの歪みドナー構造を画成する。方法は、また、支持基板をIII族窒化物材料の接着表面に結合するステップと、残りの歪みドナー構造を歪みシード層から弱くなったゾーンで分離して、支持基板と歪みシード層を備える歪み複合基板を形成するステップとを含む。
[0013]他の実施形態において、半導体基板を製造する方法は、所望の格子歪みを有する成長基板上のIII族窒化物材料と、III族窒化物材料の第1の表面上のGa面を形成することによって歪みドナー構造を形成するステップを含む。弱くなったゾーンは、歪みドナー構造内に所定の深さに形成されて、第1の表面と弱くなったゾーンの間の歪みシード層と弱くなったゾーンと成長基板の間の残りの歪みドナー構造を画成する。方法は、また、支持基板をIII族窒化物材料の第1の表面に結合するステップと、歪みドナー構造を歪みシード層から弱くなったゾーンで分離して、支持基板と歪みシード層を備える歪み複合基板を形成するステップとを含む。
[0014]更に実施形態において、半導体基板を製造する方法は、歪みドナー構造を形成するステップを含む。ドナー構造は、所望の格子定数を有する成長基板上のIII族窒化物材料と、III族窒化物材料の第1の表面上のGa面を形成し、キャリア基板を第1の表面に結合し、成長基板を除去して、N面を持つIII族窒化物材料の第2の表面を露出させることによって形成される。方法は、また、歪みドナー構造内に弱くなったゾーンを所定の深さに形成して、第2の表面と弱くなったゾーンの間の歪みシード層と弱くなったゾーンと第1の表面の間の残りの歪みドナー構造を画成するステップを含む。方法は、また、支持基板をIII族窒化物材料の第2の表面に結合するステップと、歪みドナー構造を歪みシード層から弱くなったゾーンで分離して、支持基板と歪みシード層を備える歪み複合基板を形成するステップを含む。
[0015]更に実施形態において、歪み複合基板は、支持基板と支持基板上に配置されたIII族窒化物材料を含む歪みシード層を含む。歪みシード層は、第2の支持基板上に形成される所望の格子歪みを持つIII族窒化物材料を含む歪みドナー構造から取り外される。
[0016]更なる実施形態において、半導体デバイスは、歪み複合基板と歪み複合基板上に配置された半導体デバイス層を含み、半導体デバイス上で少なくとも1つの電子的要素、少なくとも1つの光子的要素、又はこれらの組み合わせが形成される。歪み複合基板は、支持基板と、支持基板上に配置されたIII族窒化物材料を含む歪みシード層を含む。歪みシード層は、第2の支持基板上に形成された所望の格子定数を持つIII族窒化物材料を含む歪みドナー構造から取り外される。
歪み複合基板と歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。 歪み複合基板と歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。 歪み複合基板と歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。 歪み複合基板と歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。 N極性歪み複合基板とGA極性歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。 Ga極性複合基板とN極性歪みドナー構造を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。
[0017]明細書は、本発明とみなされることを特に指摘し明確に主張している特許請求の範囲で終わっているが、本発明の利点は本発明の説明から添付の図と共に読み取る場合により容易に確認され得る。
[0021]本明細書に示される例示は、具体的な材料、装置、システム、又は方法の実際の見解を意味するのではなく、本発明を記載するために使われている説明を単に理想化している。更に、図面で共通する要素は、同じ符号を保持し得る。
[0022]本明細書に用いられる用語“III-V族半導体材料”は、周期表のIIIA族(B、Al、Ga、In、Ti)から1つ以上の元素と周期表のVA族(N、P、As、Sb、Bi)から1つ以上の元素から主に構成される材料を意味し含んでいる。
[0023]本明細書に用いられる用語“熱膨張係数”は、材料又は構造に関連して用いられる場合、温度間隔(例えば、冷却又は加熱プロセス段階)にわたって材料又は構造の平均線熱膨張係数を意味する。
[0024]本明細書に用いられる用語“工学的基板”は、広義において、2つ以上の材料層を含む基板を意味し含み、その上に1つ以上の半導体デバイスを製造する基板として用いられるものである。工学的基板としては、限定されない例として、半導体・オン・インシュレーター型基板が挙げられる。
[0025]本明細書に用いられる用語“エピタキシャル材料層”は、少なくとも実質的に単結晶の材料、及び既知の結晶方位を示す単結晶を形成している材料層を意味する。
[0026]本明細書に用いられる用語“格子定数”は、表面の面で測定される単位セルの原子間の距離を意味し含んでいる。
[0027]本明細書に用いられる用語“成長格子定数”は、半導体材料のエピタキシャル層に関して用いられる場合、半導体材料の層が高温でエピタキシャル成長されるので、半導体材料層によって示される平均格子定数を意味する。
[0028]本明細書に用いられる用語“格子歪み”は、材料層に関して用いられる場合、材料層の表面に少なくとも実質的に平行な方向の結晶格子の歪みを意味する。同様に、用語“平均格子定数”は、材料層に関して用いられる場合、材料層の表面と少なくとも実質的に平行な方向の平均格子定数を意味する。格子歪みは圧縮歪みあるいは引張歪みであり得る。
[0029]同様に、用語“歪み”は、格子間隔が同種の弛緩した結晶においてこのような材料に通常直面するものと異なるような材料について結晶格子が通常の間隔から変形した(例えば、伸張あるいは圧縮)ことを示すために用いられる。
[0030]本明細書に用いられる用語“緩和”又は“緩和した”のそれぞれは、エネルギー的に好ましい方法で配向した非対称ユニット(原子や分子のような)を含む、無歪み結晶構造を持つ半導体材料の層を包含及び意味する。用語“緩和している”は、材料内の格子歪みが少なくとも部分的に軽減され且つ材料がその平衡格子定数に近いかあるいはそれに達するようにバルク位置に相対する材料層において原子の位置を変化させることを意味し含んでいる。
[0031]見出しは、詳細な説明のある種の項の場所を決めるのを援助するために本明細書に含まれる。これらの見出しは、個々の見出しの下に記載される概念の範囲を限定するものとみなすべきではない。更に、個々の見出しに記載される概念は、一般に、明細書全体の他の項においても適用できる。
[0032]本発明の実施形態は、その上に形成すべきデバイス構造(例えば、InGaNベースの発光体)に実質的に適合している格子定数を有する支持体(例えば、GaN・オン・サファイアGANOS又はGaN・オン・インシュレーターGANOI等)上に歪みIII族窒化物シード層(例えば、GaN等)を備える複合基板を作製することに関する。
[0033]格子整合は、デバイス構造に対する成長温度においてより密接に適合するように構成され得る。成長温度における格子定数は、異なる方法で処理され得る。一方法は、初期応力、つまり、Tにおけるシード層中の格子定数(L)を変化させることである、即ち、材料L(T)に圧縮応力を与えることである。他の方法は、基板/シードを処理して、成長温度Lにおける好ましい歪みの程度、つまり、好ましい格子定数(ΔT、ΔCTE)を得ることであり、即ち、格子定数は成長温度とCTEの関数である。言い換えると、全応力、従って、その結果生じる格子定数は、L(T)=L(T)+L(ΔT、ΔCTE)のように温度の関数として表され得る。本出願は、主に、シード層中の圧縮応力、即ち、L(T)を処理することに関する。
[0034]従って、本発明の実施形態は、歪みドナー構造から供与される歪みシード層を含む、歪み処理III族窒化物複合基板の形成のための方法及び構造を包含する。本発明の実施形態は、組成と極性を含む選ばれた結晶特性を有する大面積歪みドナーを作製するために最適化され得る。本発明の実施形態は、面内の格子定数を処理することによって、III族窒化物ドナー構造における歪みの程度(圧縮又は引張)を管理する。
[0035]更に、複合基板のシード層における歪みと格子定数は、その上に堆積すべきシード層とデバイス構造の間の格子不整合を改善するように処理される。ある実施形態において、複合基板の支持基板の熱膨張係数は、デバイス構造の成長温度におけるシード層とデバイス構造の間の格子不整合を改善するように選ばれる。
[0036]複数のシード層がドナー構造の歪みIII族窒化物材料から剥離され且つ多くの支持構造に移されて、単一の歪みドナー構造から複数の工学的複合基板が作製され得る。
[0037]ある実施形態において、歪みドナー構造の歪みIII族窒化物材料の極性はGa極性か又はN極性のいずれかであり得る。
[0038]ドナー構造の歪みIII族窒化物材料における歪みは、多くの方法又は方法の組み合わせを用いて生成され得る。第1の実施形態として、歪みIII族窒化物材料における歪みは、III族窒化物材料とその上に成長された初期成長基板の間の熱膨張係数の不整合によって生成され得る。
[0039]第2の実施形態として、初期成長基板の上に形成されるIII族窒化物材料とバッファ層の間の格子不整合によって生成され得る。
[0040]第3の実施形態として、成長基板、又はその上にIII族窒化物材料が成長するバッファ層は、不純物あるいはドーパント混入に供して、格子定数を変化させ、III族窒化物材料におけるその後の歪みにつながり得る。
[0041]最初に、歪みドナー構造と、複合基板と、デバイス構造を形成するプロセスが述べられる。次に、ドナー構造における歪みを含むこれらの3つの方法のそれぞれの追加の詳細を以下に述べる。
[0042]本明細書に用いられる要素番号は、全般的に番号を有する要素(例えば、110)、詳しくは番号に続いてアルファプレフィクスを有する要素(例えば、110A、110B等)のある種の実施形態を意味し得る。
歪み処理ドナー構造
[0043]図1A-図1Dは、歪みドナー構造と歪み複合基板を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。図1Aにおいて、III族窒化物材料を含む歪みドナー構造130は、基板110上に形成される。
[0044]限定されない例として、本明細書に記載される取り外しプロセスは、SMART-CUTTM技術を用い得る。このようなプロセスは、例えば、Bruelの米国特許第RE39,484号、Asparらの米国特許第6,303,468号、Asparらの米国特許第6,335,258号、Moriceauら著の同第6,756,286号、Asparらの同第6,809,044号、Asparらの第6,946,365号、Dupontの米国特許出願公開第2006/0099776号に詳細に説明され、これらの各々の開示内容は本明細書に全体で援用されている。しかしながら、所定の弱くなった領域を用いることを含む複合材料のウエハを製造するのに適した他のプロセスも用い得ることは理解されるべきである。
[0045]取り外しプロセスを行うために、所定の弱くなったゾーン160は、歪みドナー構造130中に形成され得る。図1Aは、SMART-CUTTM技術の使用を示し、ここで、水素イオン又は他のイオンのような原子種170がドーズとエネルギーとともに接着表面135を通って注入されて、歪みドナー構造130において弱くなったゾーン160を生じる。弱くなったゾーン160は、主な接着表面135に実質的に平行であり且つ原子種注入プロセスのパラメータに基づき所定の深さにある。
[0046]図1Bに示されるように、従って、歪みシード層190は、接着表面135と弱くなったゾーン160の間に形成される。更に、残りの歪みドナー構造290は、弱くなったゾーン160と接着表面135と反対の表面の間に形成される。支持基板210は、接着表面135に結合される。接着表面135と支持基板210の反対の面は、充分な結合を確実にするために結合する前に準備され得る。歪みドナー構造130と支持基板210の全体の構造は、弱くなったゾーン160が更に弱くなるように炉(図示せず)に配置され加熱され得る。熱エネルギーを与える代わりに、他の形の追加のエネルギー、例えば、機械的エネルギー、化学的エネルギー、又は熱と、機械エネルギーと、化学エネルギーの組み合わせが、弱めるステップと取り外しステップの間に用いられ得る。
[0047]分離後にこのように形成された構造は、図1Dに示されるように歪みIII族窒化物材料の薄層を更に供与することができる残りの歪みドナー構造290と図1Cに示されるように歪み複合基板230である。歪み複合基板230は、歪みシード層190と支持基板210を含む。
[0048]図1Cに示されるように、複合基板は追加の処理のために反転させ得る。更に処理ステップを行う前に、歪み複合基板230は、例えば、研磨、洗浄、又はこれらの組み合わせの表面処理を受けることがあり得る。追加の処理は、限定されない例として、複合基板上にデバイス構造240を加えるステップを含み得る。デバイス構造240は、ドープ半導体材料と、非ドープ半導体材料と、電子的要素、光子的要素、及びこれらの組み合わせを生じる当該技術において既知である活性領域の多層を含み得る。
[0049]残りの歪みドナー構造290は、図1A-図1Dにおいて示されるように、プロセスを繰り返すことによって追加の歪み複合構造を形成するために再使用され得る。もちろん、更に処理ステップを行う前に、残りの歪みドナー構造290は、表面処理、例えば、研磨、洗浄、又はこれらの組み合わせを受けることがあり得る。更に、残りの歪みIII族窒化物材料が残りの歪みドナー構造290上に堆積されて、供与用の材料の供給が補充され得る。
[0050]ある実施形態において、歪みドナー構造130の歪みIII族窒化物材料の極性は、Ga極性か又はN極性のいずれかであり得る。歪み複合基板が反転されることから、歪み複合基板230におけるシード層190の歪みIII族窒化物材料の極性は、歪みドナー構造160のIII族窒化物材料の極性から反転する。従って、Ga極性ドナー材料により、N極性歪みシード層190が得られ、N極性ドナー材料によりGa極性歪みシード層190が得られる。あるデバイス用途においては、Ga極性歪みシードを持つことは好ましいことがあり得る。
Ga極性歪みドナー構造
[0051]図2(A)-図2(E)は、Ga極性歪みドナー構造からN極性歪み複合基板を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。図2(A)において、初期成長基板110は、同種又は異種の基板として準備される。成長基板110は、III族窒化物材料130A中に所望の歪みレベルを与えるために選ばれるCTEを含み、その後成長基板110に付加される。
[0052]ある実施形態において、バッファ層120は、成長基板110上に堆積され得る。バッファ層120は、以下により充分に記載される。他の実施形態は、バッファ層120を用いなくてもよい。必要により更に歪み処理バッファ層120を含んでもよい、III族窒化物材料の層130Aが堆積される。III族窒化物材料130Aは、堆積されたGa極性の極性である(Ga極性は、一般にN極性よりも高い品質であり、一般にデバイス製造に好ましい)。得られた構造は、歪みGa極性III族窒化物材料130であるので、成長基板110、場合によりバッファ層120上に歪みGa極性III族窒化物材料130Aとともに歪みドナー構造180Aを作製する。成長基板上の材料はGa極性であるが、しかしながらGa極性材料のN面131は成長基板110又は場合によりバッファ層120と接触している。更に、接着表面135はGa面である。
[0053]図2(B)-図2(E)に示される残りの作用と構造は、それぞれ図1A-図1Dに関して上で述べたものと同一である。従って、種々の構造の極性を示すことを除いて図2(B)-図2(E)の詳細を述べる必要がない。
[0054]図2(B)及び図2(C)は、III族窒化物材料130AがGa極性として構成されることを示す図である。同様に、図2(E)は、残りの歪みドナー構造290AがGa極性として構成されることを示す図である。図2(D)において、歪みシード層190Aは、図2(C)に示される歪みシード層190Aに相対して反転される。従って、歪み複合基板230AはN極性として構成され、デバイス構造240はN極性材料のN面上に形成される。
N極性歪み処理ドナー構造
[0055]図3(A)-図3(H)は、N極性歪みドナー構造からGa極性複合基板を生じる種々の作用の間に形成され得る構造の簡易断面図である。図3(A)において、初期成長基板110は、異種あるいは同種のいずれかの基板を準備する。成長基板110は、III族窒化物材料130Bにおいて所望の歪みレベルを与えるために選ばれるCTEを含み、その後成長基板110に付加される。
[0056]ある実施形態において、バッファ層120は、成長基板110上に堆積され得る。他の実施形態は、バッファ層120を用いなくてもよい。
[0057]必要により更に歪み処理バッファ層120を含んでもよい、III族窒化物材料の層130Bが堆積される。III族窒化物材料130Bは、堆積されたGa極性の極性である(Ga極性は一般にN極性より高い品質であり、一般にデバイス製造に好ましい)。成長基板上の材料はGa極性であるが、しかしながらGa極性材料のN面131は成長基板110又は場合によりバッファ層120と接触している。更に、上面はGa面132である。
[0058]図3(B)において、キャリア基板150は、III族窒化物材料130Bの露出したGa面132に結合される。キャリア基板150のCTEは、III族窒化物材料130Bにおける歪みレベルに著しい変化がないように成長基板110に実質的に等しいか、あるいはキャリア基板150は、III族窒化物材料における歪みが更に処理されるように初期成長基板110と異なるCTEを持ってもよい。III族窒化物材料130Bに歪みを与える種々の方法が以下で更に充分に述べられる。
[0059]図3(C)において、成長基板110が除去され、必要によりバッファ層120も除去されてもよい。層は、研削、エッチング、イオン注入、レーザリフトオフ、又はその他の適切なプロセスによって除去され得る。得られた構造は反転され、極性が反転したIII族窒化物材料130Bが得られる。結果として、キャリア基板150上の歪みN極性III族窒化物材料130Bとともに歪みドナー構造180Bが、キャリア基板150と露出したN面131に結合したGa面132で作製される。
[0060]図3(D)-図3(G)に示される残りの作用と構造は、それぞれ図1A-図1Dについて上で述べたものと同一である。従って、種々の構造の極性を示すことを除いて図3(D)-図3(G)の詳細を述べる必要がない。
[0061]図3(D)及び図3(E)は、III族窒化物材料130BがN極性として構成される(即ち、N面131は、支持基板210に対する接着表面135である)ことを示す図である。同様に、図3(G)は、残りの歪みドナー構造290BがN極性として構成されることを示す図である。図3(F)において、歪みシード層190Bは、図3(E)に示されるように歪みシード層190Bに相対して反転される。従って、歪み複合基板230BはGa極性として構成され、デバイス構造240はGa極性材料のGa面上に形成される。
III族窒化物ドナー構造において歪みを誘導する
[0062]上で述べた実施形態のいずれにおいても、歪みは多くの方法で歪みドナー構造において誘導され得る。本明細書において詳述される3つの個々の方法は、CTE不整合による歪み、バッファ層法による歪み、不純物又はドーパント混入法による歪み(例えば、拡散、イオン注入、これらの双方の組み合わせ)である。更に、ある実施形態は、歪みを誘導するために、2つ以上の異なる方法の組み合わせを含み得る。第1に、歪み誘導法の各々を詳細に述べる。第2に歪み誘導法の各々の限定されない例を述べる。
[0063]本明細書に記載される種々の層を形成し除去するのに多くの既知のプロセスを用いることできる。これらのプロセスの一部は、有機金属気相エピタキシー(MOVPE)、ハイドライド気相エピタキシー(HVPE)、分子線エピタキシー(MBE)、反応性イオンエッチング(RIE)である。
歪みがCTE不整合法から誘導されたIII族窒化物ドナー構造
[0064]歪みドナー構造180の歪みIII族材料130における歪みのレベルと種類(引張又は圧縮)は、成長基板110が同種材料あるいは複数の異なる層でできた複合基板であり得るかを初期成長基板110の選択によって処理され得る。
[0065]例えば、サファイア成長基板上のGaNの成長を考える。GaNに対する熱膨張係数は、サファイアより著しく小さい(即ち、サファイアの8.6×10-6-1と比べてGaNが5.6×10-6-1)。それ故、GaN成長サイクルの完了時に、(例えば、〜約1100℃の)室温に冷却する際のCTEの差がGaN層を圧縮歪み下に、サファイア層を引張歪み下に置くことになるであろう。
[0066]他の実施形態において、III族窒化物材料130は引張歪み下にあるように処理されることになり、それによって、III族窒化物材料130の面内格子定数が“引き伸ばされる”。引張歪みは、InGaNベースのデバイス構造240との格子不整合を減少するGaN格子定数の引き伸ばしに好ましいものであり得る。引張歪みを歪みドナー構造180のIII族窒化物材料130への移動を達成するために、III族窒化物材料130より低い平均熱膨張係数を有する初期成長基板110上にIII族窒化物材料を成長させることが好ましい。限定されない例として、可能なある成長基板110は、SiC(4.5×10-6-1)、Si(3.5×10-6-1)、GaAs(5.4×10-6-1)、AlAs(3.5×10-6-1)である。CTE値は、標準処理温度範囲[25℃-1000℃]に示される。前に述べたように、III-V族窒化物材料よりも大きいCTE値を持つ基板の使用が、III族窒化物ドナー材料へ圧縮歪みを導入する別の実施形態において用いることができ、これらの構造が低歪みレベルを持つAlGaN膜を得るのに望ましいこともまた評価されるべきである。
歪みがバッファ層法によって誘導されたIII族窒化物ドナー構造
[0067]歪みIII族窒化物材料中の歪みは、歪み誘導バッファ層120を用いて1つ以上の下にある層との格子不整合によって生じ得る。バッファ層120の平均格子定数がIII族窒化物材料130の平衡格子定数より大きい場合には、引張歪みが次のドナー材料において作製される。逆に、バッファ層120の平均格子定数がIII族窒化物材料130の平衡格子定数より小さい場合には、圧縮歪みが次のドナー材料において作製される。
[0068]引張歪みは、InGaNベースのデバイス構造の層240との不整合を減少するための、残族窒化物材料130の引き伸ばしに対して好ましいことがあり得るが、一方で圧縮歪みはAlGaNベースのデバイス構造の層240との不整合を減少するためのIII族窒化物材料130の圧縮に対して好ましいことがあり得る。
[0069]バッファ層120の材料は、III族窒化物に対する成長条件下で実質的に安定でなければならないので、適切な歪み誘導層120のインサイチュ堆積に続いて好ましいIII族窒化物材料130の堆積が可能である。バッファ層の堆積が標準III族窒化物CVD技術よって可能でない場合には、歪み誘導層120は、例えば、MBE、スパッタ堆積、又はPVDによってエキスサイチュで堆積され得る。
[0070]歪み誘導バッファ層120上に後に成長したIII族窒化物材料130の厚さは、欠陥生成による歪み緩和の開始のために臨界厚さ未満に維持されるので、適度に低い欠陥密度を維持しつつIII族窒化物材料130に誘導される歪みの程度が維持され得る。限定されない例として、III族窒化物材料130の格子定数を増加するバッファ層120に適したある材料としては、アルミニウムガリウムインジウム窒化物(AlGaInN)、酸化亜鉛(ZnO)の適切な合金組成物、及び窒化ハフニウム(HfN)、窒化スカンジウム(ScN)のような遷移金属の適切な窒化物又は酸化物が挙げられるがこれらに限定されない。
歪みが不純物又はドーパント混入によって誘導されるIII族窒化物ドナー構造
[0071]III族窒化物材料を適切な種でドーピングすることによって、格子定数を拡大あるいは収縮して、その後の成長層をより適切に整合することが可能である。通例、シリコン、GaNに対する一般的なn型ドーパントは、より小さなシリコンイオンがカラムIII族格子サイトに置き換わるため、III族窒化物格子に摂動を与え得ることが知られている。例えば、Chineら(PhysicaStatus Solidi A 203 1954)を参照のこと、ここで、GaNの面内格子定数は、シリコンドーピング濃度9×1018cm-3に対して3.189オングストロームの無歪み値から3.1918オングストロームに増加することが分かった。更に、Kawaharazukaら(Journal of CrystalGrowth,301 414 2007)を参照のこと、ここで、BeドーパントとMgドーパントをGaN格子へ導入すると圧縮歪みが導入された。
[0072]限定されない例として、イオン種を拡散プロセス、イオン注入、又はこれらの組み合わせによって格子に導入することができる。ある実施形態において、窒化物材料の薄いバッファ層は成長基板110の表面上に堆積させることができる。次に、バッファ層を衝突ドーパント種とともに予め指定された深さと密度に供する。導入されたドーパント種の濃度に対する正確な制御は、材料に導入された歪み量を制御するのに非常に望ましい。限定されない例として、ドーパント種としては、Si、Ge、Sn、Mg、Be、Zn及びCdが挙げられる。この実施形態に適したイオン種のリストは、以前に挙げたものに限定すべきではなく、面内格子定数の変化を誘導しながらIII-V族窒化物材料の格子へ混入できるイオン種も包含する。
CTE不整合実施形態の実施形態
[0073]第1の実施形態として、III族窒化物歪みドナー構造180を形成し用いて、歪み複合基板230を形成する。歪みドナー構造は、サファイアキャリア基板150上に結合されている厚さが(0.1〜1000μm)の歪みN極性GaNドナー材料130を含んでいる。この例は、図3(A)-図3(G)に示されるように作用と構造に実質的に従う。
[0074]この実施形態において、シリコン成長基板110が用いられる。バッファ層120、例えば、AlN、AlGaN、又は他の適切な材料はシリコン成長基板110上に配置され、続いてGa極性GaN材料130が堆積される。GaN材料130に得られる歪みは、100〜200MPaの範囲であり、成長条件や膜厚に左右される。予想される貫通転位密度(TDD)は、1×10−5×10/cmの範囲(図3(A))にある。
[0075]サファイアキャリア基板150が、結合層としてSi/SiOの組み合わせを用いてシリコン成長基板110の反対にGa極性GaN材料130の露出したGa面に結合する。結合した構造は、予備結合表面処理として、熱アニール及び/又はプラズマ活性化によって強化され得る(図3(B))。
[0076]バッファ層120の裏面は、機械的研削、ラッピング、研磨、及びKOH、TMAH、HF/HNOの混合物を含むがこれらに限定さない選択的エッチング剤によるエッチングによってシリコン成長基板110を排除することによって露出され得る。バッファ層120は、RIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによってGaN材料130の底面を露出させるために除去され得る(図3(C))。所望される場合には、GaN材料130の厚さは、バッファ層120を除去するのと同様のプロセスによって調整され得る。
[0077]得られた歪みドナー構造180をサファイア支持基板210上に移して、歪み複合基板230が形成され得る。移動は、ウエハ結合、ウエハ機械的除去、SMART-CUTTM技術の組み合わせ、又はレーザリフトオフを用いて達成され得る。得られた構造は、結合層(SiO/Si)の使用によるサファイア支持基板210の最上部上の薄膜歪みGa極性GaNシード層190である。GaN膜に圧力を加えて、面内格子定数を増加させて、その上に堆積すべきInGaN活性デバイス層240(例えば、In0.15Ga0.85N)により良く適合する。この実施形態に代わりに、歪みドナー構造180は、サファイアキャリア基板よりむしろシリコンキャリア基板150上に結合したGaN材料130を含んでいることに留意されたい。
[0078]第2の実施形態として、III族窒化物歪みドナー構造180を形成し用いて、歪み複合基板230が形成される。歪みドナー構造は、サファイアキャリア基板150上に結合される厚さが(0.1〜1000μm)の歪みN極性GaNドナー材料130を含んでいる。この実施形態は、実質的に図3(A)-図3(G)に示される作用と構造に従う。
[0079]この実施形態において、炭化シリコン成長基板110が用いられる。バッファ層120、例えば、AlN、AlGaN、又はその他の適切な材料がシリコン成長基板110上に配置され、続いてGa極性GaN材料130が堆積される。GaN材料130において得られる歪みは、-100〜200MPaにあり、成長条件や膜厚に左右される。予想されるTDDは、1×10−5×10/cmの範囲にある。
[0080]サファイアキャリア基板150は、結合層としてSiOを用いて炭化シリコン成長基板110の反対のGa極性GaN材料130の露出Ga面に結合される。結合構造は、予備結合表面処理として熱アニール及び/又はプラズマ活性化の使用によって強化され得る。
[0081]バッファ層120の裏面は、機械的研削、ラッピング、研磨、選択的エッチングによって炭化シリコン成長基板110の除去によって露出され得る。
[0082]GaNの厚さが<1μmである場合、SMART-CUTTM技術を用いて、GaN膜を通ってSiC基板中に直接イオンを注入することによってSiCを除去することが可能である。GaNの厚さが1μmより厚い場合、SiCの排除は、最上GaN基板に注入するとともにバッファ層より上の分離を誘導することによって達成され得る。この場合、バッファ層を除去する必要が無い。
[0083]さもなければ、バッファ層120は、RIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによってGaN材料130の下面を露出するために除去され得る。所望される場合には、GaN材料130の厚さは、バッファ層120を除去するのと同様のプロセスによって調整され得る。
[0084]得られた歪みドナー構造180をサファイア支持基板210上に移して、歪み複合基板230が形成され得る。移動は、ウエハ結合、機械的ウエハ除去、SMART-CUTTM技術の組み合わせ、又はレーザリフトオフを用いて達成され得る。得られた構造は、結合層(SiO/Si)の使用によるサファイア支持基板210の最上部上のGa極性である薄膜歪みシード層190である。GaN膜に圧力を加えて、面内格子定数を増加させて、その上に堆積すべきInGaN活性デバイス層240(例えば、In0.15Ga0.85N)により良く適合する。この実施形態の代わりに、歪みドナー構造180がサファイアキャリア基板よりむしろシリコンキャリア基板上に結合されたGaNを含むことに留意されたい。
バッファ層実施形態の実施形態
[0085]第1の例として、InGaN(又はGaN)ドナー構造を形成する。この実施形態は、実質的に図3(A)-図3(G)に示される作用と構造に従う。この実施形態において、サファイア成長基板110が用いられる。ZnOが、例えば、MOVPE、HVPE、又はMBEによってサファイア成長基板110上にバッファ層120として堆積される。
[0086]格子整合したIn0.18Ga0.82N又は歪みGaNが、例えば、HVPE、MBE、又はMOCVDによってZnOバッファ層120の表面上に成長する。窒化物材料の厚さが臨界厚さ未満に維持されて、歪みIII族窒化物材料の成長の場合の欠陥形成の開始が防止され得る。
[0087]サファイアキャリア基板150が、結合層としてSiOを用いてサファイア成長基板110の反対の歪みIII族窒化物材料130の表面に結合される。結合構造は、予備結合表面処理として熱アニール及び/又はプラズマ活性化の使用によって強化され得る。
[0088]バッファ層120の裏面は、希塩酸中でZnO歪み誘導層120をエッチングすることによる湿式化学リフトオフによってサファイア成長基板110を排除することによって露出され得る。所望される場合には、GaN材料130の厚さがRIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによって調整され得る。
[0089]ZnOは3.25オングストロームの格子定数を有するので、発光デバイス(本明細書において光学的要素とも言われる)の製造に用いられる一般値である、インジウム含量が約18%のInGaNに格子整合する。更に、ZnOは、2つの材料(即ち、いずれも8.6×10-6-1のCTEを有する、以下の表2を参照)の間の熱膨張係数の優れた整合のため、サファイア上に堆積する理想的な材料である。更に、ZnOは前方に比較的まっすぐにエッチングされて、構造を分離し、これはRogersらのAppliedPhysics Letters 91 071120 2007に示されている。
[0090]得られた歪みドナー構造180は、サファイア支持基板210、又は他の適切な基板に移して、歪み複合基板230が形成され得る。移動は、ウエハ結合、ウエハ機械的除去、SMART-CUTTM技術の組み合わせ、又はレーザーリフトオフを用いて達成され得る。得られた構造は、結合層(SiO/Si)の使用によるサファイア支持基板210の最上部が終端のGa面である薄膜歪みシード層190である。
[0091]第2の実施形態として、InGaN(又はGaN)ドナー構造が形成される。この実施形態は、図3(A)-図3(G)に示される作用と構造に実質的に従う。この実施形態において、SiC成長基板110が用いられる。インジウム含量が>18%の窒化アルミニウムインジウム(AlIn1-xN)が、例えば、MOVPE、HVPE、又はMBEによってSiC成長基板110上にバッファ層120として堆積される。
[0092]InGaN(又はGaN)は、例えば、HVPE又はMOVPEによりAlInNバッファ層120の表面上に成長する。窒化物材料の厚さは、臨界厚さ未満に維持されて、歪みIII-V窒化物材料成長の場合の欠陥形成の開始が防止され得る。
[0093]サファイアキャリア基板150は、結合層としてSiOを用いてサファイア成長基板110の反対の歪みIII族窒化物材料130の表面に結合される。結合構造は、予備結合表面処理として、熱アニール及び/又はプラズマ活性化の使用によって強化され得る。
[0094]バッファ層120の裏面は、機械的研削、ラッピング、研磨、選択的エッチングによってSiC成長基板110を除去することによって露出され得る。歪みを誘導するAlInNバッファ層120を反応性イオンエッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによって除去して、InGaN(又はGaN)の底部分を露出させる。所望される場合には、GaN材料130の厚さがRIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによって調整されてもよい。
[0095]AlInNは、インジウム組成物が約18%、即ち、Al0.82In0.18Nである場合、その格子がGaNに整合するので窒化物成長のための合金としてかなりの可能性を保持する。それ故、AlInN層上のGaNの上の層成長の歪みは、約18%レベルに調整することによって強度と方向が変化し得る。言い換えると、インジウム含量が18%より増加すると、圧縮歪みの増加につながり、18%より減少すると、引張歪みが増加することになる。更に、AlInN層中のインジウム含量も、上記の実施形態で記載されるように、18%レベルを超えると、InGaN成長のための格子整合ベースを得ることができる。
[0096]更に、炭化シリコン基板の使用は、GaNより小さい値(即ち、5.6×10-6-1に対して4.5×10-6-1)を有するSiCのCTEのため、III族窒化物ドナー構造の格子に引張歪みの程度を更に導入するであろう。その上、III族窒化物材料成長の後のウエハ冷却直後、GaN層はSiC層より接触することを望むが、しかしSiC層のより低いCTEによって不可能であり、GaN膜中の引張歪みをもたらす。
[0097]他の実施形態において、支持基板210は歪みドナー構造180に結合する場合があり、歪み複合基板230は残りの歪みドナー構造290から分離され得る。
[0098]第3の実施形態として、InGaN(又は、GaN)ドナー構造が形成される。この実施形態は、図3(A)-図3(G)に示される作用と構造に実質的に従う。この実施形態において、SiC成長基板110が用いられる。HfN(又は、ScN)の歪み薄層は、例えば、MOVPE、HVPE、又はMBEによってSiC成長基板110上にバッファ層120として堆積される。
[0099]InGaN(又は、GaN)は、例えば、HVPE又はMOVPEによりHfN(又はScN)バッファ層120の表面上に成長する。III族窒化物材料の厚さは、臨界厚さ未満に維持されて、歪みIII族窒化物材料の各々場合において欠陥生成の開始が防止され得る。
[00100]サファイアキャリア基板150は、結合層としてSiOを用いてサファイア成長基板110の反対のIII族窒化物材料130の表面に結合される。結合構造は、予備結合表面処理として熱アニール及び/又はプラズマ活性化によって強化され得る。
[00101]バッファ層120の裏面は、機械的研削、ラッピング、研磨、及び選択的エッチングによってSiC成長基板110を排除することによって露出され得る。歪みを誘導するHfN(又はScN)バッファ層120が除去され、反応性イオンエッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによってInGaN(又はGaN)の底部分が露出される。所望される場合には、GaN材料130の厚さは、RIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによって調整され得る。
[00102]多くの遷移金属化合物が、III族窒化物に密接に格子整合され、III族窒化物材料の成長条件下において比較的安定である。特に興味深い材料はHfNであり、GaN(0001)/HfN(111)に対して+0.35%の格子不整合を有するので、その後のIII族窒化物層に引張歪みの程度を誘導するであろう。また、HfNは、III族窒化物材料の成長に適切であると示されている。例えば、ArmitageらのAppliedPhysics Letter 81,1450,2002を参照のこと。更に、ScNは、引張歪みを誘導しつつ、同様にIII族窒化物の成長に適合することが示されている。例えば、MoramらJournalof Crystal Growth 298 268 2007を参照のこと。前述したように、SiC基板もまた、InGaN(GaN)層において引張歪みの程度を更に誘導するであろう。
[00103]その他の実施形態において、支持基板210は歪みドナー構造180に結合することができ、歪み複合基板230は残りの歪みドナー構造290から分離され得る。
実施例イオン注入の実施形態
[00104]第1の例として、InGaN(又は、GaN)ドナー構造は、歪み誘導イオン種の導入によって形成される。この実施形態は、図3(A)-図3(G)に示される作用と構造に実質的に従う。この実施形態において、サファイア成長基板110が用いられる。GaN薄層130は、例えば、MOVPE、HVPE、又はMBEによってサファイア成長基板110上に堆積される。
[00105]GaN薄層は、シリコン又は他の適したドーパント種で約1×1019cm-3のGaNの所望の歪みを得るのに適したドーパント濃度まで添加される。ドーパントは、半導体構造のアニールによって活性化されて、放射線損傷へアニールするとともに不純物を置換部位(又は格子間部位)に送ることができる。
[00106]その後のInGaN(又はGaN)の層は、HVPE又はMOCVDによってドープされた(即ち、歪んだ)層の表面上に成長する。窒化物材料の厚さは、歪みIII-V族窒化物材料の成長の場合、欠陥形成の開始の臨界的厚さ未満に維持される。
[00107]サファイアキャリア基板150は、結合層としてSiOを用いて、サファイア成長基板110の反対の歪みIII族窒化物材料130の表面に結合される。結合構造は、予備結合表面処理として熱アニール及び/又はプラズマ活性化の使用によって強化され得る。
[00108]III族窒化物材料の裏面は、機械的研削、ラッピング、研磨、又はレーザリフトオフによってサファイア成長基板110を排除することによって露出され得る。所望される場合には、GaN材料130の厚さは、RIE、選択的エッチング、研磨、又はこれらの組み合わせによって調整され得る。
[00109]その他の実施形態において、支持基板210は歪みドナー構造180に結合することができ、歪み複合基板230は残りの歪みドナー構造290から分離され得る。
[00110]本明細書に記載される種々の材料に対する格子定数とCTEを、それぞれ表1と表2に示す。
Figure 2012513113

Figure 2012513113
[00111]本発明をある種の好ましい実施形態に関して本明細書に記載してきたが、当業者はそのように限定されないことを認識し理解するであろう。むしろ、好ましい実施形態に対して多くの付加、削除、修正が下文に特許請求される本発明の範囲から逸脱することなくなされ得る。更に、一実施形態からの特徴は、なお発明者らが企図した本発明の範囲内に包含されつつ、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。
110…基板、120…バッファ層、130…歪みドナー構造、131…N面、132…Ga面、135…接着表面、150…キャリヤ基板、160…弱くなったゾーン、170…原子種、180…歪みドナー構造、190…歪みシード層、210…支持基板、230…歪み複合構造、240…デバイス構造、290…残りの歪みドナー構造。

Claims (18)

  1. 半導体基板を製造する方法であって、
    所望の格子歪みを有する第1の基板上にIII族窒化物材料と、該III族窒化物材料の第1の表面上にGa面と、該III族窒化物材料の第2の表面上にN面を形成することによって、歪みドナー構造を形成するステップと、
    接着表面を選ぶステップであって、該接着表面が、N極性複合基板を形成する該第1の表面又はGa極性複合基板を形成する該第2の表面である、前記ステップと、
    該歪みドナー構造における弱くなったゾーンを所定の深さで形成して、該接着表面と該弱くなったゾーンの間に歪みシード層と、該弱くなったゾーンと該接着表面の反対の表面の間に残りの歪みドナー構造とを画成するステップと、
    該III族窒化物材料の該接着表面に支持基板を結合するステップと、
    該残りの歪みドナー構造を該歪みシード層から該弱くなったゾーンで分離して、該支持基板と該歪みシード層とを備える歪み複合基板を形成するステップと、
    を含む、前記方法。
  2. 該歪みドナー構造を形成するステップが、成長基板上の該III族窒化物材料を該III族窒化物材料の該第1の表面上の該Ga面と共に形成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 該歪みドナー構造を形成するステップが、
    該第1の表面に該Ga面を有する該III族窒化物材料を成長基板上に形成する工程と、
    該第1の表面にキャリヤ基板を結合する工程と、
    該成長基板を除去して、N面を有する該III族窒化物材料の第2の表面を露出させる工程と、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 該所望の格子歪みを有する該第1の基板上に該III族窒化物材料を形成するステップが、該III族窒化物材料のCTEと異なるCTEを有する該第1の基板を選ぶ工程であって、成長サイクルと冷却後に、室温の該III族窒化物材料が、室温の緩和したIII族窒化物材料に相対する歪みの下に配置される、前記工程を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 第1の基板を選ぶステップが、Si、SiC、GaAs、及びAlAsからなる群より材料を選ぶ工程を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 該所望の格子歪みを有する該第1の基板上に該III族窒化物材料を形成するステップが、該第1の基板と該III族窒化物材料の間に少なくとも1つのバッファ層を形成する工程であって、該少なくとも1つのバッファ層の平均格子定数が、該III族窒化物材料の平衡格子定数と異なる、前記工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  7. 該少なくとも1つのバッファ層が、AlGaInN、ZnO、HfN、及びScNからなる群より選ばれる、請求項6に記載の方法。
  8. 該所望の格子歪みを有する該第1の基板上に該III族窒化物材料を形成するステップが、該III族窒化物材料の格子定数を変化させるように構成されたドーパント又は不純物で該III族窒化物材料をドープする工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  9. 該ドーパント又は不純物が、Si、Ge、Sn、Mg、Be、Zn及びCdからなる群より選ばれる、請求項8に記載の方法。
  10. 該残りの歪みドナー構造を再使用して、該弱くなったゾーンを形成し、該支持基板を結合し、更に該残りの歪みドナー構造上の該歪みドナー構造を分離するステップを反復することにより追加の歪み複合基板を形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  11. 該所望の格子歪みが、該歪みシード層上に形成すべきデバイス構造の格子定数に実質的に適合する該歪みシード層における格子定数を生じるように選ばれる、請求項1に記載の方法。
  12. 該所望の格子歪みが、引張歪みである、請求項1に記載の方法。
  13. 該所望の格子歪みが、圧縮歪みである、請求項1に記載の方法。
  14. 支持基板と、
    該支持基板上に配置されたIII族窒化物材料を含む歪みシード層と、
    を備え、該歪みシード層が、所望の格子歪みを有する第2の支持基板上に形成される該III族窒化物材料を含む歪みドナー構造から取り外される、歪み複合基板。
  15. 該歪みシード層が、半導体デバイス層を受け入れるように構成される該歪みシード層の表面上にGa面極性を含む、請求項14に記載の歪み複合基板。
  16. 該歪みシード層が、半導体デバイス層を受け入れるように構成される該歪みシード層の表面上にN面極性を含む、請求項14に記載の歪み複合基板。
  17. 該所望の格子歪みが、該歪みシード層上に形成すべき半導体デバイス層の格子定数に実質的に適合する該歪みシード層において格子定数を生じる、請求項14に記載の歪み複合基板。
  18. 少なくとも1つの電子的要素、少なくとも1つの光子的要素、又はこれらの組み合わせを形成するように該歪み複合基板上に配置された半導体デバイス層を更に備える、請求項14に記載の歪み複合基板。
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