JP2012500858A - フタロシアニン類およびインクジェット印刷におけるその使用 - Google Patents

フタロシアニン類およびインクジェット印刷におけるその使用 Download PDF

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Abstract

Figure 2012500858

式(1)のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物、式中:Mは、2H、CuまたはNiであり;各Pは、独立してCHまたはNであり;Rは、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;Rは、Hまたは置換されていてもよいC1−8アルキルであり;Rは、Hまたは置換されていてもよいヒドロカルビルであり;そして、Rは、置換されていてもよいヒドロカルビルであるか;または、RおよびRは、それらが付着している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい複素環式環系を表し;xは、0より大きく4未満であり;yは、0より大きく4未満であり;zは、0より大きく4未満であり;x+y+zの合計は1〜4の範囲にあり、ただし、少なくとも1つのPがNであり、アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて2以下のP基がNであるという条件が付く。同様に、組成物、インク、印刷方法、印刷された材料、およびインクジェット用カートリッジ。
【選択図】なし

Description

本発明は、化合物、組成物およびインク、ならびに、印刷方法、印刷された基材およびインクジェット印刷機用カートリッジに関する。
インクジェット印刷は、ノズルを基材と接触させることなく、インクの液滴を微細ノズルに通して基材上に噴出させるノンインパクト(non-impact)印刷技術である。この技術に用いられるインクのセットは、典型的には黄色、マゼンタ、シアンおよび黒色インクを含む。
インクジェット印刷機は他の形の印刷および現像に対し多くの利点を有するが、取り組むべき技術的課題がなお存在する。例えば、インク媒体に溶解するが優れた耐湿潤堅牢度(wet-fastness)を示す(すなわち、印刷したときにプリントが滲んだり不鮮明になったりしない)インク着色剤を提供するという、相反する要件がある。また、インクは、印刷した後にシートがくっつくのを回避するために、迅速に乾燥することが必要であるが、印刷機に用いられる微小ノズルの上を覆ってクラスト(crust)を形成すべきではない。印刷ヘッドノズルを詰まらせうる粒子の形成を回避するために、貯蔵安定性も重要である。これは特に、消費者はインクジェットインク用カートリッジを数ヶ月にわたり保持する可能性があるためである。さらに、特に写真のような品質の再生に重要なことであるが、得られる像は、光または大気中の酸化ガス、例えばオゾンへの暴露により、急激に日焼けまたは退色を起すべきでない。
高解像度デジタルカメラおよびインクジェット印刷機の出現に伴い、消費者がインクジェット印刷機を用いて写真を印刷することが、次第に一般的になってきている。色の全域を正確で写実的に再生することが必要なので、この施用はとりわけ要求が厳しい。これは一般に、異なるインクをさまざまな程度で施用することにより達成される。したがって、像を最適に再生することができるように、施用した各インクの色調(shade)および彩度が厳密に的確であることが、特に重要である。
インクジェット印刷に用いられているシアン着色剤の大部分はフタロシアニン類に基づいており、このクラスの染料では、光への暴露およびオゾンとの接触による退色および変色の問題がとりわけ重大である。
したがって、インクジェット印刷のための新規着色剤の開発は、これらの矛盾していて要求の厳しい性質をすべて釣り合わせるという点で、独特な課題を提起する。
本発明は、式(1)のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物を提供する:
Figure 2012500858
[式中:
Mは、2H、CuまたはNiであり;
各Pは、独立してCHまたはNであり;
は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
は、Hまたは置換されていてもよいC1−8アルキルであり;
は、Hまたは置換されていてもよいヒドロカルビルであり;そして
は、置換されていてもよいヒドロカルビルであるか;または
およびRは、それらが付着している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい複素環式環系を表し;
xは、0より大きく4未満であり;
yは、0より大きく4未満であり;
zは、0より大きく4未満であり;
x+y+zの合計は1〜4の範囲にあり、ただし、
少なくとも1つのPがNであり、アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて2以下のP基がNであるという条件が付く]。
Mは、好ましくはCuまたはNi、より好ましくはCuである。
第1の態様において、RおよびRの少なくとも1つは、−OH、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択されることが好ましい少なくとも1つの水可溶化置換基を持つ、置換されていてもよいC1−4アルキルである。第1の態様において、RおよびRの1つが、少なくとも1つの水可溶化置換基を持つ置換されていてもよいC1−4アルキルではない場合、それは、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキル、好ましくはHまたはメチル、特にHである。
第2の態様において、RおよびRは独立してHまたはメチルであり、より好ましくは、RおよびRは両方ともHである。
第3の態様において、RおよびRの少なくとも1つは、1または2、とりわけ2つの水可溶化基、特に、−SOH、−COHおよび−PO、さらに特に−SOHおよび−COHからなる群より選択される水可溶化基を持つフェニル置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルである。第3の態様において、RおよびRの1つが、1または2つの水可溶化基を持つフェニル置換基で置換されていてもよいC1−4アルキルではない場合、それは、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキル、好ましくはHまたはメチル、特にHである。
第4の好ましい態様において、Rは、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキル(好ましくはHまたはメチル、特にH)であり、Rは、2以上の水可溶化基、特に、−OH、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される水可溶化基で置換されているC1−8アルキルである。第4の好ましい態様では、Rが、2以上、好ましくは4以上の−OH基および所望による他の置換基、特に、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される置換基で置換されているC1−8アルキルであることが、特に好ましい。
は、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいアリールであることが好ましい。
より好ましくは、Rは、Hであるか、または置換されていてもよいC1−8アルキル、特に、水可溶化基、置換されていてもよいヘテロアリール、もしくは置換されていてもよいフェニルから選択される1以上の置換基で置換されているC1−8アルキルである。
は、H;−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される1または2、とりわけ2つの水可溶化基を持つC1−4アルキル;置換されていてもよいヘテロアリール基を持つC1−4アルキル(ここにおいて、ヘテロアリール基またはその置換基は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの水可溶化基を持つことが好ましい;または、置換されていてもよいアリール基を持つC1−4アルキル(ここにおいて、アリール基またはその置換基は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの水可溶化基を持つことが好ましい)であることが、とりわけ好ましい。
は、Hまたはメチル、とりわけHであることが、特に好ましい。
、RおよびRは、独立してHまたはメチル、とりわけHであることが好ましい。
は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいヘテロシクリル、または置換されていてもよいアリールであることが好ましい。
より好ましくは、Rは、置換されていてもよいC1−8アルキル、特に、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される水可溶化基、置換されていてもよいヘテロアリール、または置換されていてもよいフェニルから選択される1以上の置換基で置換されているC1−8アルキルである。
は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される1または2、とりわけ2つの水可溶化基を持つC1−4アルキル;置換されていてもよいヘテロアリール基を持つC1−4アルキル(ここにおいて、ヘテロアリール基またはその置換基は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの水可溶化基を持つことが好ましい);または、置換されていてもよいフェニル基を持つC1−4アルキル(ここにおいて、フェニル基またはその置換基は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの水可溶化基を持つことが好ましい)であることが、とりわけ好ましい。
は、置換されていてもよいトリアジニルを持つ置換されていてもよいC1−4アルキル(ここにおいて、トリアジニル基またはその置換基は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの水可溶化基を持つことが好ましい)であることが、特に好ましい。
が置換されていてもよいC1−4アルキルである場合、R上の置換されていてもよいトリアジニル置換基は、式(2)の基であることが好ましい
Figure 2012500858
[式中:
Xは、−OR、−SR、−NRからなる群より選択され;
Yは、−OR、−SR、−NRからなる群より選択され;
、R、RおよびRは、R、R、RおよびRにより表される基の少なくとも1つが、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つという条件で、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルである]。
XおよびYにより表される好ましい基としては、−OH、−NHCH、−N(CH、−NHCSO、−N(CH)CSO、−NCSOH、−NHジスルホフェニル、−NHスルホフェニル、−NHカルボキシフェニルまたは−NHジカルボキシフェニル、−NHスルホナフチル、−NHジスルホナフチル、−NHトリスルホナフチル、−NHカルボキシオナフチル、NHジカルボキシオナフチル、NHトリカルボキシオナフチル、−NHスルホヘテロシクリル、−NHジスルホヘテロシクリルまたは−NHトリスルホヘテロシクリルが挙げられる。
が置換されていてもよいC1−4アルキルである場合、R上の置換されていてもよいトリアジニル置換基は、式(3)の基を含むことが、より好ましい
Figure 2012500858
[式中:
は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
10は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
11は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
12は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルである]。
は、Hまたは置換されていないC1−4アルキルであることが好ましく、より好ましくは、RはHまたはメチル、特にHである。
10は、Hまたは置換されていないC1−4アルキルであることが好ましく、より好ましくは、R10はHまたはメチル、特にHである。
11は、Hまたは置換されていないC1−4アルキルであることが好ましく、より好ましくは、R11はHまたはメチル、特にHである。
好ましい態様において、R、R10およびR11はすべて独立してHまたはメチルのいずれかであり、より好ましくは、R、R10およびR11はすべてHである。
12は、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つ置換されていてもよいアリールであることが好ましい。より好ましくは、R12は、1〜3、特に2つの−SOHまたは−COH基を持つアリール基(とりわけフェニル基)である。
式(2)または式(3)のトリアジニル基は、式
−NR13
の基によりRのアルキル基に連結していることが好ましい
[式中、R13は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルである]。
13は、好ましくはHまたはメチル、より好ましくはHである。
したがって、Rは、式(4)の基であることがもっとも好ましい
Figure 2012500858
[式中、R、R10、R11、R12およびR13は、先に定義したとおりである];そして
xは、好ましくは0.1〜3、より好ましくは0.2〜2.0である。
yは、好ましくは0.1〜3、より好ましくは0.2〜2.0である。
zは、好ましくは0.1〜3.5、より好ましくは0.5〜3、特に0.8〜3.0、さらに特に1.0〜3である。
(x+y+z)の合計は、好ましくは2〜4、特に3である。
当業者なら、このような化合物の混合物では、x、yおよびzが平均値を表すことを理解するであろう。
好ましい態様において、式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物は、以下の式(5)およびその塩である:
Figure 2012500858
[式中、
MAzPcは、式
Figure 2012500858
または
Figure 2012500858
のアザフタロシアニン核を表し;
Mは、2H、CuまたはNiであり;
各Pは、独立してCHまたはNであり;
、R、R、R13、R14およびR15は、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
Lは、置換されていてもよいC1−4アルキレンであり;
Aは、−OR16、−SR17、−NR1617からなる群より選択され;
16およびR17は、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルであり;
xは、0より大きく4未満であり;
yは、0より大きく4未満であり;
zは、0より大きく4未満であり;
x+y+zの合計は1〜4の範囲にあり;ただし、
アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
13、R14およびR15は、独立してHまたはメチルである。一態様ではR13、R14、およびR15がすべてHであり、他の態様ではR14およびR15の少なくとも1つがメチルである。
16およびR17により表される基の少なくとも1つは、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つことが好ましい。
Aは、−OH、−NHCH、−N(CH、−NHCSO、−N(CH)CSO、−NCSOH、−NHジスルホフェニル、−NHスルホフェニル、−NHカルボキシフェニルまたは−NHジカルボキシフェニル、−NHスルホナフチル、−NHジスルホナフチル、−NHトリスルホナフチル、−NHカルボキシオナフチル、NHジカルボキシオナフチル、NHトリカルボキシオナフチル、−NHスルホヘテロシクリル、−NHジスルホヘテロシクリルまたは−NHトリスルホヘテロシクリルからなる群より独立して選択されることが好ましい。
Lは、置換されていないC1−4アルキレン、特に−C−であることが好ましい。
x、yおよびzならびにx+y+zの合計は、好ましい上記のとおりである。
他の好ましい態様は、式(6)およびその塩である式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物を提供する:
Figure 2012500858
[式中、
MAzPcは、式
Figure 2012500858
のアザフタロシアニン核を表し;
Mは、2H、CuまたはNiであり;
各Pは、独立してCHまたはNであり;
、RおよびRは、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
18は、少なくとも1つの置換されていてもよいフェニルを直接持つ置換されていてもよいC1−8アルキルであり;
xは、0より大きく4未満であり;
yは、0より大きく4未満であり;
zは、0より大きく4未満であり;
x+y+zの合計は1〜3の範囲にあり;ただし、
アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
18は、1または2、特に1つのフェニル置換基を持つC1−4アルキルであることが好ましい。より好ましくは、R18は、少なくとも1つのフェニル置換基を持つC1−4アルキルであって、該フェニル置換基が、−SOH、−COHおよび−PO(とりわけ−SOHおよび−COH)からなる群より選択される1または2つの水可溶化基を持つものである。
、R、R、x、yおよびzならびにx+y+zの合計は、好ましい上記のとおりである。
他の好ましい態様は、式(7)およびその塩である式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物を提供する:
Figure 2012500858
[式中、
MAzPcは、式
Figure 2012500858
のアザフタロシアニン核を表し;
Mは、2H、CuまたはNiであり;
各Pは、独立してCHまたはNであり;
、RおよびRは、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
19は、−OH、−SOH、−COH、−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を直接持つ置換されていてもよいC1−8アルキルであるか、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つ置換されていてもよいフェニルであり;
xは、0より大きく4未満であり;
yは、0より大きく4未満であり;
zは、0より大きく4未満であり;
x+y+zの合計は1〜3の範囲にあり;ただし、
アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
19は、−OH、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される1または2つの置換基を持つC1−4アルキル、ならびに−SOHおよび−COHからなる群より選択される1または2つの置換基を持つフェニルであることが好ましい。
、R、R、x、yおよびzならびにx+y+zの合計は、好ましい上記のとおりである。
LおよびR〜R19のいずれか1つの上に存在することができる好ましい所望による置換基は、独立して以下から選択される:置換されていてもよいアルコキシ(好ましくはC1−4−アルコキシ)、置換されていてもよいアリール(好ましくはフェニル)、置換されていてもよいアリールオキシ(好ましくはフェノキシ)、置換されていてもよいヘテロシクリル、ポリアルキレンオキシド(好ましくはポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシド)、ホスファト、ニトロ、シアノ、ハロ、ウレイド、ヒドロキシ、エステル、−NR、−COR、−CONR、−NHCOR、カルボキシエステル、スルホン、および−SONR[式中、RおよびRは、それぞれ独立して、Hまたは置換されていてもよいアルキル(特にC1−4−アルキル)である]。LおよびR〜R19が環状基を含む場合、それらは、置換されていてもよいアルキル(特にC1−4−アルキル)置換基を持つこともできる。LおよびR〜R19について記載した置換基のいずれかに関する所望による置換基は、同じ置換基のリストから選択することができる。
式(1)の化合物は、繊維反応性基を含まないことも好ましい。繊維反応性基という用語は当分野で周知であり、例えば欧州出願公開EP0356014A1に記載されている。繊維反応性基は、適切な条件下で、セルロース系繊維中に存在するヒドロキシル基または天然繊維中に存在するアミノ基と反応して、繊維と染料との間に共有結合的連結を形成することができる。式(1)の化合物から除外される繊維反応性基の例としては、硫黄原子に対しベータ位に硫酸エステル基を含有する脂肪族スルホニル基、例えば、ベータ−スルファト−エチルスルホニル基、脂肪族カルボン酸のアルファ、ベータ−不飽和アシルラジカル、例えば、アクリル酸、アルファ−クロロ−アクリル酸、アルファ−ブロモアクリル酸、プロピオル酸、マレイン酸ならびにモノ−およびジクロロマレイン酸;そのほか、アルカリの存在下でセルロースと反応する置換基を含有する酸のアシルラジカル、例えば、クロロ酢酸、ベータ−クロロおよびベータ−ブロモプロピオン酸、ならびにアルファ、ベータ−ジクロロ−およびジブロモプロピオン酸のようなハロゲン化脂肪酸のラジカル、または、ビニルスルホニル−もしくはベータ−クロロエチルスルホニル−もしくはベータ−スルファトエチル−スルホニル−エンド−メチレンシクロヘキサンカルボン酸のラジカルを挙げることができる。セルロース反応性基の他の例は、テトラフルオロシクロブチルカルボニル、トリフルオロシクロブテニルカルボニル、テトラフルオロシクロブチルエテニルカルボニル、トリフルオロシクロブテニルエテニルカルボニル;活性化ハロゲン化1,3−ジシアノベンゼンラジカル;ならびに、複素環式環中に1、2または3つの窒素原子を含有し、該環の炭素原子上に少なくとも1つのセルロース反応性置換基を含有する複素環ラジカル、例えばハロゲン化トリアジニルである。
式(1)の化合物上の酸または塩基性基、とりわけ酸基は、塩の形にあることが好ましい。したがって、本明細書中に示す化学式はすべて、塩の形にある化合物を包含する。
好ましい塩は、アルカリ金属塩、特に、リチウム、ナトリウムおよびカリウム、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩((CHのような第四アミンを含む)、ならびにそれらの混合物である。特に好ましいものは、ナトリウム、リチウム、アンモニアおよび揮発性アミンを伴う塩、さらに特にナトリウム塩である。式(1)の化合物を、公知の技術を用いて塩に転化してもよい。
式(1)の化合物は、この明細書に示したもの以外の互変異性体の形で存在していてもよい。これらの互変異性体は、本発明の範囲内に包含される。
式(1)の化合物の混合物は、当分野で公知の任意の方法、とりわけ、適した窒素源(必要な場合)、CuClなどの金属塩(必要な場合)、および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)などの塩基の存在下、窒素、ヘテロアリール、ジシアノまたはジカルボン酸、例えば、ピリジン−2,3−ジカルボン酸、ピリジン−3,4−ジカルボン酸、2,3−ジシアノピリジンまたは2,3−ジシアノピラジン(など)を用いてのフタル酸、フタロニトリル、イミノイソインドリン、無水フタル酸、フタルイミドまたはフタルアミド(またはそれらの類似体)の環化を含む任意の方法により、調製することができる。
その後、このようにして形成したアザフタロシアニンを、例えばクロロスルホン酸および所望により塩素化剤(例えばPOCl、PClまたは塩化チオニル)と反応させることにより、クロロスルホン化することができる。このようにして形成した塩化スルホニル基を、式HNRおよびHNR[式中、R、R、RおよびRは、先に定義したとおりである]の化合物と反応させる。この反応は、pHが7を超える水中で実施することが好ましい。反応は、典型的には30〜70℃の温度で実施し、通常24時間未満に終了する。式HNRおよびHNRの化合物は、混合物として用いることができ、または順次加えることができる。
式HNRおよびHNRの化合物の多くは、例えばアンモニアまたはタウリンとして市販されており、他のものは、当業者なら当分野で周知の方法を用いて容易に作製することができる。
スルホとさまざまなスルホンアミド置換基の比率は、用いる塩素化剤の性質および量、用いる式HNRおよびHNRの化合物の相対量、ならびに両反応における反応条件を変動させることにより、変動させることができる。
x、yおよびzにより表される置換基がβ−位にのみ存在することが必要である場合、環化は、反応後にβ−位にのみ存在するように位置決めされているスルホン酸基を持つ1以上の成分、例えば4−スルホフタル酸などを用いて、実施すべきである。その後、β−スルホン酸基を持つ環を塩素化剤と反応させた後、上記のような式HNRおよびHNRの化合物と反応させることができる。
当業者なら、これらの反応の生成物は分散混合物であり、したがってx、yおよびzの値は混合物中に存在する基の平均を表すことを、理解するであろう。
式(1)の化合物の混合物はまた、0、1または2つのN原子を含有する成分環の相対的位置ならびにこれらの成分環上の任意の置換基の性質および位置に応じて変動する、さまざまな異性体を含む。
式(1)の化合物は、魅力的な強い色調を有し、インクジェット印刷インクの調製での使用に有益な着色剤である。それらは、溶解性、貯蔵安定性、ならびに水、オゾンおよび光に対する堅牢度の良好なバランスにより益を得る。とりわけ、それらは優れた耐湿潤堅牢度および耐オゾン堅牢度を示す。
本発明はまた、フタル酸(またはその適した類似体)を窒素、ヘテロアリール、ジシアノまたはジカルボン酸と混合する環化段階を含む方法により得ることができる、式(1)、(5)、(6)および(7)のアザフタロシアニン化合物およびその塩を含む染料の混合物を提供する。
当業者なら、本発明の染料の混合物がまた、式(1)、(5)、(6)および(7)のアザフタロシアニン化合物およびその塩、ならびに式(1)、(5)、(6)および(7)のアザフタロシアニン化合物およびその塩を含む染料の混合物を包含することも、理解するであろう。
本発明の第2に観点に従って、本発明の第1の観点に記載され推奨されているようなアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物と液体媒体とを含む組成物を提供する。
本発明の第2の観点に従った好ましい組成物は、以下を含む:
(a)0.01〜30部の本発明の第1の観点に従った式(1)の化合物の混合物;および
(b)70〜99.99部の液体媒体;
ここにおいて、部はすべて重量に基づく。
部数(a)+(b)=100であることが好ましい。
成分(a)の部数は、好ましくは0.1〜20、より好ましくは0.5〜15、特に1〜5部である。成分(b)の部数は、好ましくは80〜99.9、より好ましくは85〜99.5、特に95〜99部である。
成分(a)は成分(b)に完全に溶解することが好ましい。成分(a)は、20℃において成分(b)への溶解度が少なくとも10%であることが好ましい。これにより、より希釈されたインクを調製するために用いることができる液体染料濃縮物の調製が可能になり、貯蔵中に液体媒体の蒸発が起こった場合に染料が沈殿する可能性が低下する。
該インクは、高濃度シアンインク、低濃度シアンインク、または高濃度インクおよび低濃度インクの両方として、インクジェット印刷機に組み込むことができる。後者の場合、これは、印刷された像の解像度および品質の改善をもたらすことができる。したがって、本発明は、成分(a)が2.5〜7部、より好ましくは2.5〜5部(高濃度インク)の量で存在するか、または成分(a)が0.5〜2.4部、より好ましくは0.5〜1.5部(低濃度インク)の量で存在する組成物(好ましくはインク)も提供する。
好ましい液体媒体としては、水、水と有機溶媒の混合物、および水を含まない有機溶媒が挙げられる。液体媒体は、水と有機溶媒の混合物または水を含まない有機溶媒を含むことが好ましい。
液体媒体(b)が水と有機溶媒の混合物を含む場合、水と有機溶媒の重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは99:1〜50:50、特に95:5〜80:20である。
水と有機溶媒の混合物中に存在する有機溶媒は、水混和性有機溶媒またはそのような溶媒の混合物であることが好ましい。好ましい水混和性有機液体としては、C1−6−アルカノール、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール 、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノール;線状アミド、好ましくは、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド;ケトンおよびケトン−アルコール、好ましくは、アセトン、メチルエーテルケトン、シクロヘキサノンおよびジアセトンアルコール;水混和性エーテル、好ましくは、テトラヒドロフランおよびジオキサン;ジオール、好ましくは、2〜12の炭素原子を有するジオール、例えば、ペンタン−1,5−ジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびチオジグリコール、ならびに、オリゴ−およびポリ−アルキレングリコール、好ましくは、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール;トリオール、好ましくは、グリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオール;ジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、好ましくは、2〜12の炭素原子を有するジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、特に、2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)−エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)−エトキシ]−エタノールおよびエチレングリコールモノアリルエーテル;環状アミド、好ましくは、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、カプロラクタムおよび1,3−ジメチルイミダゾリドン;環状エステル、好ましくはカプロラクトン;スルホキシド、好ましくはジメチルスルホキシド;ならびにスルホンが挙げられる。液体媒体は、水と2以上、特に2〜8種の水混和性有機溶媒を含むことが好ましい。
特に好ましい水混和性有機溶媒は、環状アミド、特に、2−ピロリドン、N−メチル−ピロリドンおよびN−エチル−ピロリドン;ジオール、特に、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコール、チオジグリコール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコール;ならびに、ジオールのモノ−C1−4−アルキルおよびC1−4−アルキルエーテル、より好ましくは、2〜12の炭素原子を有するジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、特に、2−メトキシ−2−エトキシ−2−エトキシエタノールである。
水と1種以上の有機溶媒の混合物を含むさらなる適した液体媒体の例は、米国特許公報第4963189号、米国特許公報第4703113号、米国特許公報第4626284号および欧州出願公開EP−A−425150号に記載されている。
液体媒体が、水を含まない有機溶媒(すなわち1重量%未満の水)を含む場合、該溶媒は、好ましくは30〜200℃、より好ましくは40〜150℃、特に50〜125℃の沸点を有する。有機溶媒は、水不混和性、水混和性またはそのような溶媒の混合物であることができる。好ましい水混和性有機溶媒は、上記水混和性有機溶媒のいずれかおよびその混合物である。好ましい水不混和性溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素;エステル、好ましくは酢酸エチル;塩素化炭化水素、好ましくはCHCl;およびエーテル、好ましくはジエチルエーテル;ならびにそれらの混合物が挙げられる。
液体媒体が水不混和性有機溶媒を含む場合、極性溶媒が包含されることが好ましい。これは、極性溶媒が液体媒体中でのフタロシアニン染料の混合物の溶解度を向上させるためである。極性溶媒の例としてはC1−4−アルコールが挙げられる。
前述の優先傾向を考慮すると、液体媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは、ケトン(特にメチルエチルケトン)および/またはアルコール(特にC1−4−アルカノール、さらに特にエタノールまたはプロパノール)を含むことが特に好ましい。
水を含まない有機溶媒は、単一の有機溶媒であるか、2種以上の有機溶媒の混合物であることができる。液体媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは2〜5種の異なる有機溶媒の混合物であることが好ましい。これにより、インクの乾燥特性および貯蔵安定性に対し良好な制御をもたらす液体媒体を選択することが可能になる。
水を含まない有機溶媒を含む液体媒体は、迅速な乾燥時間が必要とされる場合、とりわけ、疎水性および非吸収性基材、例えば、プラスチック、金属およびガラス上に印刷するときに、とりわけ有用である。
言うまでもなく、液体媒体は、インクジェット印刷インクに従来用いられている追加的成分、例えば、粘度および表面張力の改質剤、腐敗抑制剤、殺生剤、コゲーションを低減する添加剤、ならびに、イオン性または非イオン性であることができる界面活性剤を、含有することができる。
通常は必要ないが、さらなる着色剤をインクに加えて、色調および性能特性を修正してもよい。そのような着色剤の例としては、C.I.Direct Yellow 86、132、142および173;C.I.Direct Blue 307;C.I.Food Black 2;C.I.Direct Black 168および195;ならびにC.I.Acid Yellow 23が挙げられる。
本発明に従った組成物は、インクジェット印刷機での使用に適したインクであることが好ましい。インクジェット印刷機での使用に適したインクは、微細ノズルを詰まらせることなくインクジェット印刷ヘッドに通して繰り返し発射させることができるインクである。これを行うために、インクは、粒子を含まず、安定であり(すなわち、貯蔵中に沈殿しない)、腐食性元素(例えば塩化物)を含まず、そして、印刷ヘッドでの良好な液滴形成を可能にする粘度を有していなければならない。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、25℃において好ましくは20cP未満、より好ましくは10cP未満、特に5cP未満の粘度を有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満の二価および三価の金属イオン(式(1)の着色剤に結合しているあらゆる二価および三価の金属イオンまたはインクに組み込まれているあらゆる他の着色剤もしくは添加剤を除く)を含有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、好ましくは10μm未満、より好ましくは3μm未満、特に2μm未満、さらに特に1μm未満の平均孔径を有するフィルターに通して濾過される。この濾過により、多くのインクジェット印刷機に見いだされる微細ノズルを通常なら詰まらせうる粒状物質が除去される。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満のハロゲン化物イオンを含有する。
本発明の第3の観点は、基材上に像を形成するための方法であって、本発明の第2の観点に従った組成物、好ましくはインクジェット印刷機での使用に適したインクを、インクジェット印刷機により基材に施用することを含む方法を提供する。
インクジェット印刷機は、インクを基材に、小さなオリフィスに通して基材上に噴出させた液滴の形で施用することが好ましい。好ましいインクジェット印刷機は、圧電インクジェット印刷機およびサーマルインクジェット印刷機である。サーマルインクジェット印刷機では、プログラム化した熱パルスをオリフィスに隣接する抵抗器によりリザーバー中のインクに施用し、それにより、基材とオリフィスの間の相対運動中に、インクを小さな液滴の形でオリフィスから基材に向けて噴出させる。圧電インクジェット印刷機では、小さな結晶の振動により、オリフィスからインクを噴出させる。あるいは、インクは、例えば国際特許出願WO00/48938号および国際特許出願WO00/55089号に記載されているように、可動式のパドルまたはプランジャーに接続した電気機械的作動装置により噴出させることができる。
基材は、好ましくは、紙、プラスチック、生地、金属またはガラス、より好ましくは、紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料、特に紙である。
好ましい紙は、酸性、アルカリ性もしくは中性の性質を有することができる普通紙または処理紙である。光沢紙が特に好ましい。写真用品質の紙が特に好ましい。
本発明の第4の観点は、本発明の第1の観点に記載したような化合物の混合物、本発明の第2の観点に従った組成物、または本発明の第3の観点に従った方法を用いて印刷された材料、好ましくは、紙、プラスチック、生地、金属またはガラス、より好ましくは、紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料、特に紙、さらに特に普通紙、塗被紙または処理紙を提供する。
本発明の第4の観点の印刷された材料が、本発明の第3の観点に従った方法を用いて印刷された写真用品質の紙上のプリントであることが、特に好ましい。
本発明の第5の観点は、チャンバーと、組成物、好ましくは、インクジェット印刷機での使用に適したインクとを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該組成物が該チャンバー内にあり、そして該組成物が本発明の第2の観点で定義され推奨されたとおりである、前記インクジェット印刷機用カートリッジを提供する。該カートリッジは、本発明の第2の観点に記載したような高濃度インクおよび低濃度インクを異なるチャンバー内に含有することができる。
本発明を以下の実施例によりさらに例示する。ここにおいて、すべての部および百分率は、特記しない限り重量に基づく。
染料の混合物を開示するすべての実施例において、与えられている化学式は一般式である。したがって、1つの窒素含有環中間体を窒素を含まない環中間体3つと反応させた場合、4つの成分環のうち1つだけが窒素を有するアザフタロシアニンが示されている。言うまでもなく、これらの成分環の環化生成物は多分散になるため、これは本当の状態ではない。したがって、実施例で形成した染料の混合物はさまざまな異なる種の環を含有し、窒素含有成分環を含まないものもあれば、2または3つの窒素含有成分環を含有するものもある。また、染料の混合物を開示するすべての実施例において、x+y+zは3である。xとyとzの比は、塩化スルホニル中間体と反応するアミン/アンモニアの相対濃度および反応条件により決定される。
実施例1
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1a
以下の調製
Figure 2012500858
4−スルホフタル酸のカリウム塩(36g)、ピリジン−2,3−ジカルボン酸(7g)、塩化銅(II)(5.65g)、尿素(96g)、モリブデン酸アンモニウム(1g)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(6g)の混合物を窒素下で攪拌し、160℃まで1時間、その後180℃で1/2時間加熱した。最後に、溶融物を210℃で1/2時間攪拌した。反応物を100℃に冷却し、固体を水で抽出した。水性抽出物を70〜80℃で攪拌し、濾過し、濾液を塩化ナトリウム(15%)で塩処理した。沈殿固体を濾過し、15%ブライン、続いて10%ブラインで洗浄した。湿った固体を水に溶解し、透析し、乾燥して、生成物(28.6g)を得た。
段階1b
以下の調製
Figure 2012500858
2,5−ジスルホアニリン(13.8g)をpH7〜9の水(水酸化ナトリウム水溶液で調整)に溶解し、pH5〜6および5℃の水(200mL)およびカルソレン油(calsolene oil)(数滴)中のシアヌル酸クロリド(9.28g)のスラリーに滴下して加えた。反応物のpHを、希釈水酸化ナトリウムの添加により維持した。2時間後、pHを7に上昇させ、反応物を25℃で0.5時間にわたり放置した後、濾過した。ジメチルアミン(強度40%)(6.3mL)を濾液に加え、pHを希釈水酸化ナトリウムでpH8.5〜9に上昇させ、反応物を25℃で2時間にわたり保持した。その後、pHをpH9〜10に維持して、反応物を60℃で1時間、続いて80℃で1時間にわたり攪拌した。反応物を一晩放置して室温に冷却した。翌日、エチレンジアミン(33mL)を加え、反応物を80℃で2時間加熱した。得られた生成物を、反応混合物を低容量(200mL)まで濃縮し、塩(20g)を加え、pHを濃塩酸で1まで低下させることにより単離した。沈殿固体を濾過し、20%塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。沈殿物を、室温、続いて60℃において1時間にわたりメタノール(170mL)と水(9mL)の混合物中で攪拌し、放置して冷却し、濾過し、メタノール(25mL)で洗浄し、乾燥して、所要生成物を白色固体(18.5g)として得た。
段階1c
以下の調整
Figure 2012500858
オキシ塩化リン(11.9g)を、温度を35℃未満に維持しつつ、クロロスルホン酸(120g)に5〜10分間かけて滴下して加えた。すべてのオキシ塩化リンを加えた後、段階1aからの生成物(19.4g)を、反応温度を60℃未満に維持しつつ少しずつ加えた。その後、反応混合物を50〜55℃で10分間攪拌した。その後、反応混合物の温度を20分間かけて130℃まで上昇させ、該反応混合物をこの温度で6時間保持した。反応物を放置して冷却し、室温で一晩攪拌した。該反応混合物を氷(600g)に加え、得られた沈殿物を濾過し、低温の3%ブラインで洗浄して、湿ったペースト(72.1g)を得た。
段階1d
表題染料混合物の調製
段階1cからの湿った濾過ケーク(36.05g)を水(100mL)中でスラリー化し、0〜10℃において、pH8.5の水(50mL)中の段階1bからのアミン(5.78g)の溶液と水(25mL)中の塩化アンモニウム(3.2g)との混合物に加えた。得られた混合物を、2MのNaOHの添加によりpHを9〜9.5に維持して、0〜10℃で攪拌した。反応混合物を、2MのNaOHでpHを9.5〜9.7に維持しつつ、50〜55℃で一晩攪拌した。翌日、反応混合物をpH12で80℃まで2時間加熱した後、冷却し、濾過し、濾液をHClでpH8.5に調整し、塩化ナトリウムで塩処理すると、生成物が沈殿した。沈殿固体を濾過し、脱イオン水(400mL)中に再び溶解し、塩処理し、pHを5に調整した。沈殿固体を濾過し、固体をメタノール/水(400mL/20mL)の混合物中でスラリー化し、濾過し、得られた固体を脱イオン水(200mL)中に溶解し、透析し、濾過した後、60〜70℃で乾燥して、生成物(8.8g)を得た。(x=1.1、y=1.6、z=0.4)
実施例2
段階1dにおいて8.3gの段階1bからのアミンおよび1.6gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(9g)を得た。(x=1.1、y=1.5、z=0.6)
実施例3
段階1dにおいて2.84gの段階1bからのアミンおよび3.2gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(8.1g)を得た。
実施例4
段階1dにおいて4.26gの段階1bからのアミンおよび3.2gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(8.15g)を得た。
実施例5
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび1gの3−アミノプロパン−1,2−ジオール(塩化アンモニウムの代わりに)を用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(11.5g)を得た。
実施例6
段階1dにおいて8.52gの段階1bからのアミンおよび1.82gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例5と同様に調製して、生成物(9.4g)を得た。
実施例7
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび塩化アンモニウムの代わりに1.82gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例5と同様に調製して、生成物(11.4g)を得た。
実施例8
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび2.73gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例5と同様に調製して、生成物(11g)を得た。
実施例9
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび0.67gの2−アミノエタノール(塩化アンモニウムの代わりに)を用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(10.2g)を得た。
実施例10
段階1dにおいて8.52gの段階1bからのアミンおよび1.32gの2−アミノエタノールを用いた点を除き、実施例9と同様に調製して、生成物(8.9g)を得た。
実施例11
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび1.22gの2−アミノエタノールを用いた点を除き、実施例9と同様に調製して、生成物(9.1g)を得た。
実施例12
段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミンおよび1.83gの2−アミノエタノールを用いた点を除き、実施例9と同様に調製して、生成物(9.2g)を得た。
実施例13
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1aにおいて塩化銅IIの代わりに塩化ニッケルIIを用い、段階1dにおいて6.2gの段階1bからのアミン(6.2g)および塩化アンモニウム(3.21g)を用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(6.4g)を得た。
実施例14
段階1dにおいて8.5gの段階1bからのアミンおよび塩化アンモニウム1.6gを用いた点を除き、実施例13と同様に調製して、生成物(7.3g)を得た。
実施例15
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階15a
以下の調製
Figure 2012500858
4−スルホフタル酸のカリウム塩(49.5g)、ピリジン−3,4−ジカルボン酸(8.35g)、塩化銅(II)(7.1g)、尿素(120g)、モリブデン酸アンモニウム(1.2g)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(7.5g)の混合物を窒素下で攪拌し、150℃まで1/2時間加熱した。その後、溶融物を200〜210℃で30分間攪拌した。反応混合物を<120℃に冷却し、固体を水で抽出した。水性抽出物を70〜80℃で攪拌し、濾過した後、濾液を塩化ナトリウム(10%)で塩処理した。沈殿固体を濾過し、10%ブラインで洗浄した。得られた湿った固体を水に溶解し、透析し、乾燥して、生成物(36g)を得た。(1分子あたりのスルホン酸の元素分析=2.8)
段階15b
以下の調製
Figure 2012500858
実施例1、段階1bと同様に調製した。
段階15c
以下の調整
Figure 2012500858
オキシ塩化リン(12.4g)を、温度を35℃未満に維持しつつ、クロロスルホン酸(120g)に5〜10分間かけて滴下して加えた。すべてのオキシ塩化リンを加えた後、段階1aからの生成物(19.1g)を、反応温度を60℃未満に維持しつつ少しずつ加えた。その後、反応混合物を45〜50℃で10分間攪拌した。その後、反応混合物の温度を20分間かけて130℃まで上昇させ、該反応混合物をこの温度で6時間保持した。反応物を放置して室温まで冷却した後、氷(600g)に加え、得られた沈殿物を濾過し、低温の5%ブラインで洗浄して、湿ったペースト(72g)を得た。
段階15d
表題染料混合物の調製
段階1cからの湿った濾過ケーク(36g)を水(100mL)中でスラリー化し、0〜10℃において、pH8.5の水(50mL)中の段階1bからのアミン(5.78g)の溶液と水(25mL)中の塩化アンモニウム(3.2g)との混合物に加えた。得られた混合物を、2MのNaOHの添加によりpHを9に維持して、5〜10℃で攪拌した。その後、反応混合物を、2MのNaOHでpHを9.5に維持しつつ、50〜55℃で一晩攪拌した。翌日、反応混合物をpH12で80〜85℃まで2時間加熱した後、冷却し、濾過し、濾液をHClでpH8.5に調整し、塩化ナトリウムで塩処理して、生成物を沈殿させた。沈殿固体を濾過し、脱イオン水(300mL)中に再び溶解し、塩処理し、pHを4.8に調整した。沈殿固体を濾過し、固体をメタノール/水(400mL/20mL)の混合物中でスラリー化し、濾過し、固体を脱イオン水(200mL)中に溶解し、透析し、濾過した後、60〜70℃で乾燥して、生成物(6.8g)を得た。
実施例16
段階15dにおいて8.3gの段階15bからのアミンおよび1.6gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例15と同様に調製して、生成物(7.9g)を得た。
実施例17
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階17a
以下の調製
Figure 2012500858
実施例15、段階15aに記載したように調製した。
段階17b
以下の調製
Figure 2012500858
実施例15、段階15cに記載したように調製した。
段階17c
2’−アミノエチルベンゼン2,4ジスルホン酸の調製
フェニルエチルアミン(24.2g)を、<60℃(氷冷)において30%発煙硫酸(125mL)に滴下して加えた。その後、混合物を100〜110℃で4時間加熱し、冷却し、10℃の氷/水(1200cc)中に浸した。水酸化カルシウム(170g)を加え、溶液を30分間撹拌した。沈殿物を濾過して除去し、濾液を蒸発乾個した。得られた生成物をエタノールで洗浄し、乾燥して、表題生成物を灰色がかった白色固体(60g、強度80%)として得た。
段階17d
表題染料混合物の調製
段階1cからの湿った濾過ケーク(36g)を水(200mL)中でスラリー化し、0〜10℃において、pH8.5の水(50mL)中の2’−アミノエチルベンゼン2,4ジスルホン酸(3.95g)の溶液と水(25mL)中の塩化アンモニウム(3.2g)との混合物に加えた。得られた混合物を、2MのNaOHの添加によりpHを9に維持して、5〜10℃で攪拌した。その後、反応混合物を、2MのNaOHでpHを9.5に維持しつつ、50〜55℃で一晩攪拌した。翌日、反応混合物をpH12で80〜85℃まで2時間加熱した後、冷却した。その後、反応混合物を低導電率まで透析し、濾過した後、乾燥して、生成物(10g)を得た。
実施例18
段階17dにおいて5.9gの2’−アミノエチルベンゼン2,4ジスルホン酸および1.6gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例17と同様に調製して、7.6gの生成物を得た。
実施例19
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階19a
以下の調製
Figure 2012500858
実施例1、段階1aに記載したように調製した。
段階19b
以下の調製
Figure 2012500858
オキシ塩化リン(15.68g)を、温度を35℃未満に維持しつつ、クロロスルホン酸(120g)に5〜10分間かけて滴下して加えた。すべてのオキシ塩化リンを加えた後、段階1aからの生成物(19.4g)を、反応温度を60℃未満に維持しつつ少しずつ加えた。その後、反応混合物を50〜55℃で10分間攪拌した。その後、反応混合物の温度を20分間かけて130℃まで上昇させ、該反応混合物をこの温度で6時間保持した。反応物を放置して冷却し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷(600g)に加え、得られた沈殿物を濾過し、低温の3%ブラインで洗浄して、湿ったペーストを得た。
段階19c
表題染料混合物の調製
段階19bからの湿った濾過ケークの半分を水(100mL)中でスラリー化し、0〜10℃において、pH8.5の水(50mL)中のタウリン(2.5g)の溶液と水(25mL)中の塩化アンモニウム(1.07g)との混合物に加えた。得られた混合物を、2MのNaOHの添加によりpHを9に維持して、5〜10℃で攪拌した。その後、反応混合物を、2MのNaOHでpHを9.5〜9.7に維持しつつ、50〜55℃で一晩攪拌した。翌日、反応混合物をpH12で80℃まで2時間加熱した後、冷却し、濾過した。濾液をHClでpH8.5に調整した後、塩化ナトリウムで塩処理し、pHを1に低下させて、生成物を沈殿させた。沈殿固体を濾過し、固体をメタノール/水(400mL/20mL)の混合物中でスラリー化し、濾過し、固体を脱イオン水(200mL)中に溶解し、低導電率まで透析し、濾過した後、60〜70℃で乾燥して、生成物(8g)を得た。
実施例20
段階1cにおいて5gのタウリンおよび0.54gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(10g)を得た。
実施例21
段階1cにおいて12.5gのタウリンおよび0.54gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(8.3g)を得た。
実施例22
段階1cにおいて5gのタウリンおよび0.27gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(6.7g)を得た。
実施例23
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1cにおいて段階1bからのアミンおよび塩化アンモニウムの代わりに2.5gのタウリンおよび0.32gの40%メチルアミン溶液を用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(5.7g)を得た。
実施例24
段階1cにおいて3.75gのタウリンおよび0.32gの40%メチルアミン溶液を用いた点を除き、実施例23と同様に調製して、生成物(5.6g)を得た。
実施例25
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1cにおいて段階1bからのアミンおよび塩化アンモニウムの代わりに2.5gのタウリンおよび0.45gの40%ジメチルアミン溶液を用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(10g)を得た。
実施例26
段階1cにおいて3.7gのタウリンおよび0.45gの40%ジメチルアミン溶液を用いた点を除き、実施例25と同様に調製して、生成物(8.8g)を得た。
実施例27
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階1cにおいて2.5gのタウリンおよび0.91gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例1と同様に調製して、生成物(9.1g)を得た。
実施例28
段階1cにおいて段階1bからのアミンおよび塩化アンモニウムの代わりに3.75gのタウリンおよび0.91gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例27と同様に調製して、生成物(9.2g)を得た。
実施例29
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階29a
2’−アミノエチルベンゼン2,4ジスルホン酸の調製
フェニルエチルアミン(24.2g)を、<60℃(氷冷)において30%発煙硫酸(125mL)に滴下して加えた。その後、混合物を100〜110℃で4時間加熱し、冷却し、10℃の氷/水(1200cc)中に浸した。水酸化カルシウム(170g)を加え、溶液を30分間撹拌した。沈殿物を濾過して除去し、濾液を蒸発乾個した。得られた生成物をエタノールで洗浄し、乾燥して、表題生成物を灰色がかった白色固体(60g、強度80%)として得た。
段階29b
表題生成物の調製
段階1cにおいて3.95gの段階29aで調製したアミンおよび3.2gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例1の記録を用いて表題生成物を調製して、7.5gの生成物を得た。
実施例30
段階29bにおいて5.93gの段階29aで調製したアミンおよび1.6gの塩化アンモニウムを用いた点を除き、実施例29の記録を用いて生成物を調製して、8gの生成物を得た。
実施例31
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階29bにおいて6.9gの段階29aで調製したアミンおよび0.31gの40%メチルアミン溶液(塩化アンモニウムの代わりに)を用いた点を除き、実施例29の記録を用いて生成物を調製して、10gの生成物を得た。
実施例32
段階29bにおいて3.48gの段階29aで調製したアミンおよび0.62gの40%メチルアミン溶液を用いた点を除き、実施例32の記録を用いて生成物を調製して、8.9gの生成物を得た。
実施例33
以下の式の染料の混合物の調製
Figure 2012500858
段階29bにおいて4.3gの段階29aで調製したアミンおよび0.91gの3−アミノプロパン−1,2−ジオール(塩化アンモニウムの代わりに)を用いた点を除き、実施例29の記録を用いて生成物を調製して、8.1gの生成物を得た。
実施例34
段階29bにおいて6.32gの段階29aで調製したアミンおよび0.91gの3−アミノプロパン−1,2−ジオールを用いた点を除き、実施例23の記録を用いて生成物を調製して、10gの生成物を得た。
実施例35
実施例35は、実施例19で調製した化合物のリチウム塩である。該化合物は、Amberlite(登録商標)IR120Hでのイオン交換クロマトグラフィーにより、対応する塩から調製した。
実施例36
インクの調製
インクを、実施例3、8、27および35の染料3.5gを、以下:
ジエチレングリコール 7%
エチレングリコール 7%
2−ピロリドン 7%
SurfynolTM 465 1%
トリス緩衝液 0.2%
水 77.8%(%はすべて重量に基づく)
を含む液体媒体96.5gに溶解し、水酸化ナトリウム(実施例3、8および27の場合)および水酸化リチウム(実施例35の場合)を用いてインクのpHを8〜8.5に調整することにより調製した。
Surfynol(登録商標)465はAir Productsからの界面活性剤である。
あらゆる疑念を回避するために、これらのインクは、相当する実施例の化合物を含有する各インクに対応させてインク3、インク8、インク27およびインク35とした。
実施例37
インクジェット印刷
上記のように調製したインクを、0.45ミクロンのナイロン製フィルターに通して濾過した後、シリンジを用いて空の印刷用カートリッジ中に組み込んだ。
このインクを以下のインクジェット媒体上に50%の深さで印刷した。
Epson Ultra Premium Glossy Photo Paper(SEC PM);および
Canon Premium PR101 Photo Paper(PR101)
HP Advanced Photo Paper(HPP)
25℃、相対湿度50%で5ppmのオゾンに24時間暴露することにより、プリントの耐オゾン堅牢度について試験した。印刷されたインクのオゾンに対する堅牢度は、オゾンへの暴露前後の光学濃度の差により判定した。
印刷された像の耐光堅牢度は、印刷された像をAtlasRTM Ci5000 Weatherometer内で100時間退色させた後、光学濃度の変化を測定することにより評価する。
光学濃度の測定は、以下のパラメーターに設定したGretagRTM spectrolino分光光度計を用いて実施した:
測定配置:0°/45°
スペクトル域:380〜730nm
スペクトル間隔:10nm
光源:D65
観測視野:2°(CIE1931)
密度:Ansi A
外部充填物(External Filler):なし
光およびオゾンに対する堅牢度を、プリントの光学濃度における百分率の変化により評価した。ここにおいて、数字が小さいほど堅牢度および退色度が高いことを示す。
耐オゾン堅牢度
Figure 2012500858
耐光堅牢度
Figure 2012500858
明らかに、本発明の染料は、光およびオゾンに対し優れた堅牢度を有するプリントをもたらす。
さらなるインク
表AおよびBに記載したインクを、実施例1の化合物を用いて調製することができる。第1列に示した染料を、第2列以降に明記したインク100部に溶解する。第2列以降に挙げた数字は当該インク構成成分の部数をさし、すべての部は重量に基づく。インクのpHは、適した酸または塩基を用いて調整することができる。インクは、インクジェット印刷により基材に施用することができる。
以下の略語を表AおよびBに用いる:
PG=プロピレングリコール
DEG=ジエチレングリコール
NMP=N−メチルピロリドン
DMK=ジメチルケトン
IPA=イソプロパノール
2P=2−ピロリドン
MIBK=メチルイソブチルケトン
P12=プロパン−1,2−ジオール
BDL=ブタン−2,3−ジオール
TBT=第三ブタノール
Figure 2012500858
Figure 2012500858

Claims (16)

  1. 式(1)のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物:
    Figure 2012500858
    [式中:
    Mは、2H、CuまたはNiであり;
    各Pは、独立してCHまたはNであり;
    は、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
    は、Hまたは置換されていてもよいC1−8アルキルであり;
    は、Hまたは置換されていてもよいヒドロカルビルであり;そして
    は、置換されていてもよいヒドロカルビルであるか;または
    およびRは、それらが付着している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい複素環式環系を表し;
    xは、0より大きく4未満であり;
    yは、0より大きく4未満であり;
    zは、0より大きく4未満であり;
    x+y+zの合計は1〜4の範囲にあり、ただし、
    少なくとも1つのPがNであり、アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて2以下のP基がNであるという条件が付く]。
  2. 以下の式(5)およびその塩である請求項1に記載の式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物:
    Figure 2012500858
    [式中、
    MAzPcは、式
    Figure 2012500858
    または
    Figure 2012500858
    のアザフタロシアニン核を表し;
    Mは、2H、CuまたはNiであり;
    各Pは、独立してCHまたはNであり;
    、R、R、R13、R14およびR15は、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
    Lは、置換されていてもよいC1−4アルキレンであり;
    Aは、−OR16、−SR17、−NR1617からなる群より選択され;
    16およびR17は、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルであり;
    xは、0より大きく4未満であり;
    yは、0より大きく4未満であり;
    zは、0より大きく4未満であり;
    x+y+zの合計は1〜4の範囲にあり;ただし、
    アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
  3. 式(6)およびその塩である請求項1に記載の式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物:
    Figure 2012500858
    [式中、
    MAzPcは、式
    Figure 2012500858
    のアザフタロシアニン核を表し;
    Mは、2H、CuまたはNiであり;
    各Pは、独立してCHまたはNであり;
    、RおよびRは、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
    18は、少なくとも1つの置換されていてもよいフェニルを直接持つ置換されていてもよいC1−8アルキルであり;
    xは、0より大きく4未満であり;
    yは、0より大きく4未満であり;
    zは、0より大きく4未満であり;
    x+y+zの合計は1〜3の範囲にあり;ただし、
    アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
  4. 式(7)およびその塩である請求項1に記載の式(1)のアザフタロシアニン化合物の混合物:
    Figure 2012500858
    [式中、
    MAzPcは、式
    Figure 2012500858
    のアザフタロシアニン核を表し;
    Mは、2H、CuまたはNiであり;
    各Pは、独立してCHまたはNであり;
    、RおよびRは、独立してHまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
    19は、−OH、−SOH、−COH、−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を直接持つ置換されていてもよいC1−8アルキルであるか、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つ置換されていてもよいフェニルであり;
    xは、0より大きく4未満であり;
    yは、0より大きく4未満であり;
    zは、0より大きく4未満であり;
    x+y+zの合計は1〜3の範囲にあり;ただし、
    アザフタロシアニン核の4つの成分環のいずれか1つにおいて、少なくとも1つのPはNであるという条件が付く]。
  5. 16およびR17により表される基の少なくとも1つが、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される少なくとも1つの置換基を持つ、請求項2に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  6. Aが、−OH、−NHCH、−N(CH、−NHCSO、−N(CH)CSO、−NCSOH、−NHジスルホフェニル、−NHスルホフェニル、−NHカルボキシフェニルまたは−NHジカルボキシフェニル、−NHスルホナフチル、−NHジスルホナフチル、−NHトリスルホナフチル、−NHカルボキシオナフチル、NHジカルボキシオナフチル、NHトリカルボキシオナフチル、−NHスルホヘテロシクリル、−NHジスルホヘテロシクリルまたは−NHトリスルホヘテロシクリルである、請求項2に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  7. 18が、少なくとも1つのフェニル置換基を持つC1−4アルキルであり、該フェニル置換基が、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される1または2つの水可溶化基を持つ、請求項3に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  8. 19が、−OH、−SOH、−COHおよび−POからなる群より選択される1または2つの置換基を持つC1−4アルキル、ならびに−SOHおよび−COHからなる群より選択される1または2つの置換基を持つフェニルである、請求項4に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  9. MがCuである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の式(1)のアザフタロシアニン化合物およびその塩。
  10. 、RおよびRが独立してHまたはメチルである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の式(1)のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  11. (x+y+z)の合計が3である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物。
  12. フタル酸(またはその適した類似体)を窒素、ヘテロアリール、ジシアノまたはジカルボン酸と混合する環化段階を含む方法により得ることができる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の式(1)、(5)、(6)および(7)のアザフタロシアニン化合物およびその塩を含む染料の混合物。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のアザフタロシアニン化合物およびその塩の混合物と液体媒体とを含む組成物。
  14. 基材上に像を形成するための方法であって、請求項13に記載した組成物をインクジェット印刷機により基材に施用することを含む方法。
  15. 請求項14に記載の方法により印刷された材料。
  16. チャンバーと請求項13に記載した組成物とを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該組成物がチャンバー内にある、前記インクジェット印刷機用カートリッジ。
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