JP2011190429A - ポルフィラジン色素、これを含有するインク組成物及び着色剤 - Google Patents
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Abstract
Description
[例えば、Cu−Pc−(SO3Na)m(SO2NH2)n ; m+n=1〜4の混合物]。
[例えば、Cu−Pc−(CO2H)m(CONR1R2)n ; m+n=0〜4の数]。
[例えば、Cu−Pc−(SO3H)m(SO2NR1R2)n ; m+n=0〜4の数、且つ、m≠0]
[例えば、Cu−Pc−(SO3H)l(SO2NH2)m(SO2NR1R2)n ; l+m+n=0〜4の数]。
[例えば、Cu−Pc−(SO2NR1R2)n ; n=1〜5の数]。
[置換基の置換位置を制御したフタロシアニン化合物、β−位に置換基が導入されたフタロシアニン系色素]。
1)
下記式(1)で表されるポルフィラジン色素又はその塩、
破線で表される環A乃至Dは、それぞれ独立にポルフィラジン環に縮環したベンゼン環又は6員環の含窒素複素芳香環を表し、含窒素複素芳香環の個数は平均値で0.0より大きく3.0以下であり、残りはベンゼン環であり、
Eはアルキレンを表し、
Xは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、モノ又はジアリールアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、ウレイド基、アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキルスルホニル基、及びアルキルチオ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基か、カルボキシ基か、又はリン酸基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1は、水素原子;又は、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、及びアルコキシ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C6アルキル基;を表し、
基Yは、置換基として、スルホ基及びカルボキシル基よりなる群から選択される基を有してもよいフェニル基;ピリジル基;チエニル基;又はフリル基;を表し、
aは1〜6の整数であり、
bは平均値で0.0以上3.9未満であり、
cは平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.0以上4.0未満である。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基若しくはピリジル基である組み合わせを除く。]、
環A乃至Dで表される6員環の含窒素複素芳香環が、ピリジン環又はピラジン環である前記1)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
3)
下記式(2)で表されるポルフィラジン化合物と、下記式(3)で表される有機アミンとを、アンモニア存在下で反応させて得られる前記1)又は2)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
Eが直鎖C2−C4アルキレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、及びアルキルスルホニル基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜4つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1は、水素原子;又は、置換基として、カルボキシ基、ヒドロキシ基、及びアルコキシ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C6アルキル基;であり、
基Yが、スルホ基及びカルボキシ基から選択される基で置換されてもよいフェニル基;又はフリル基;であり、
aが1又は2の整数である、前記1)又は2)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く、
5)
Eが直鎖C2−C4アルキレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、
R1が、水素原子;又は、カルボキシ基及びヒドロキシ基から選択される1又は2種類の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基である、
前記4)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く、
6)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環、又は2位及び3位で縮環したピラジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基である、
前記1)又は2)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
7)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基を有するアニリノ基である、前記1)又は2)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
8)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1又は2の整数であり、
bが平均値で0.0以上3.9未満であり、
cが平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和が、平均値で1.0以上4.0未満である、前記1)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く、
9)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1の整数であり、
bが平均値で0.0以上3.9未満であり、
cが平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和が、平均値で1.0以上4.0未満である、前記1)に記載のポルフィラジン色素又はその塩、
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く、
10)
前記1)乃至9)のいずれか一項に記載のポルフィラジン色素又はその塩を、色素として含有することを特徴とするインク組成物、
11)
さらに有機溶剤を含有する前記10)に記載のインク組成物、
12)
インクジェット記録に用いる前記10)又は11)に記載のインク組成物、
13)
前記10)乃至12)のいずれか一項に記載のインク組成物をインクとして用い、該インクのインク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させ、記録を行うインクジェット記録方法、
14)
被記録材が情報伝達用シートである前記13)に記載のインクジェット記録方法、
15)
情報伝達用シートが表面処理されたシートであって、該シートが支持体上に白色無機顔料粒子を含有するインク受容層を有するシートである前記14)に記載のインクジェット記録方法、
16)
前記10)乃至12)のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器、
17)
前記16)に記載の容器が装填されたインクジェットプリンタ、
18)
i)前記1)乃至9)のいずれか一項に記載の色素またはその塩、
ii)前記10)乃至12)のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、
iii)前記13)に記載のインクジェット記録方法、
の前記i)乃至iii)のいずれかにより着色された着色体、
に関する。
本明細書においては煩雑さを避けるため、便宜上、以下「本発明の(ポルフィラジン)色素又はその塩」の両者を含めて、「本発明の(ポルフィラジン)色素」と簡略して記載する。
含窒素複素芳香環の個数が増えるにしたがって、耐オゾン性は向上するが、ブロンズ現象は生じやすくなる傾向にあり、含窒素複素芳香環の個数は耐オゾン性とブロンズ現象を考慮しながら適宜調節し、バランスの良い比率を選択すればよい。
含窒素複素芳香環の個数は複素環の種類にもよるので一概には言えないが、通常平均値で、0.0より大きく3.0以下、好ましくは0.3以上2.0以下、より好ましくは0.5以上1.5以下の範囲である。残りの環A乃至Dはベンゼン環であり、環A乃至Dにおけるベンゼン環は、同様に、通常平均値で、1.0以上4.0未満、好ましくは2.0以上3.7以下、より好ましくは2.5以上3.5以下である。なお、本発明のポルフィラジン色素は、環A乃至Dの含窒素複素環の個数を平均値で表していることから明らかなように、複数の色素からなる色素混合物である。
また、本明細書においては特に断りの無い限り、該含窒素複素芳香環の個数は、小数点以下2桁目を四捨五入して1桁目までを記載する。但し、例えば含窒素複素芳香環の個数が1.35、ベンゼン環の個数が2.65のとき、両者を四捨五入すると前者が1.4、後者が2.7となり、両者の合計が環A乃至Dの合計の4.0を超えてしまう。このような場合には、便宜上、含窒素複素芳香環側の小数点以下2桁目は切り捨て、ベンゼン環側のみ四捨五入することにより、前者を1.3、後者を2.7として記載する。また、式(1)におけるb及びcについても、後述する通り、原則として小数点以下2桁目を四捨五入して1桁目までを記載するが、同様の場合においては、b側の小数点以下2桁目を切り捨て、c側のみ四捨五入して記載する。
具体例としてはエチレン、プロピレン、ブチレン等の直鎖のもの;2−メチルエチレン等の分岐鎖のもの;シクロプロピレンジイル、シクロブチレンジイル、シクロペンチレンジイル、シクロヘキシレンジイル等の環状のもの;等が挙げられる。好ましくはエチレン、プロピレン、ブチレンであり、より好ましくはエチレン、プロピレンであり、特に好ましくはエチレンである。
なおリン酸基とは、「−P(O)(OH)2」基を意味する。
Xが置換基として有する、前記の群から選択される基の数としては、通常1〜4つ、好ましくは1〜3つ、より好ましくは2つである。なお、これらの数はいずれも、Xが少なくとも1つ置換基として有するスルホ基か、カルボキシ基か、又はリン酸基を含む数である。
該置換基の種類としては通常1又は2種類以上、好ましくは1〜3種類、より好ましくは1又は2種類である。さらに好ましくは1種類、すなわち、スルホ基か、カルボキシ基か、又はリン酸基のいずれか1種類である。中でもスルホ基が特に好ましい。
炭素数の範囲としては通常C1−C6、好ましくはC1−C4、より好ましくはC1−C3のものが挙げられる。
具体例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシロキシといった直鎖のもの;イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、イソペンチロキシ、イソヘキシロキシ等の分岐鎖のもの;シクロプロポキシ、シクロペントキシ、シクロヘキシロキシ等の環状のもの;等が挙げられる。このうちではメトキシ又はエトキシが好ましく、メトキシが特に好ましい。
より好ましくはカルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、及びハロゲン原子であり、さらに好ましくはニトロ基、及びハロゲン原子である。
なお、Xが、少なくとも1つのリン酸基を置換基として有するアニリノ基であるときは、他の置換基は有しないものが好ましい。
より好ましくは、4,8−ジスルホ−2−ナフチルアミノ;又は、3,6,8−トリスルホ−1−ナフチルアミノ;が挙げられる。
なお、Xが、少なくとも1つのカルボキシ基を置換基として有するナフチルアミノ基であるときは、他の置換基は有しないものが好ましい。
なお、Xが、少なくとも1つのリン酸基を置換基として有するナフチルアミノ基であるときは、他の置換基は有しないものが好ましい。
より好ましくは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基である。
さらに好ましくは、置換基として、スルホ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基である。
一方、好ましいXの1つとして、1〜3つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基も挙げられる。
前記のうち、Xとして特に好ましくは、1〜3つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、中でも2つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基が最も好ましい。
これらの中ではメチル、sec−ブチル、t−ブチルが好ましく、メチルが特に好ましい。
より好ましくは、水素原子;又は、カルボキシ基及びヒドロキシ基から選択される1又は2種類の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C4アルキル基;が挙げられる。
さらに好ましくは、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;が挙げられる。
具体例としては、フェニル;4−スルホフェニル、3−スルホフェニル、2−スルホフェニルといったスルホ基を有するフェニル基;4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニル、2カルボキシフェニルといったカルボキシ基を有するフェニル基;等が挙げられる。
これらの中ではフェニル基、4−スルホフェニル基、4−カルボキシフェニル基が好ましい。より好ましくは、フェニル基、4−スルホフェニル基が挙げられ、フェニル基が特に好ましい。
(a)基Yがフェニル基のとき、R1がフェニルメチル基、メチル、エチル(好ましくはメチル)である組み合わせ。
(b)基Yがピリジル基のとき、R1がフェニルメチル基、メチル、エチル(好ましくはメチル)である組み合わせ。
(c)基Yがフリル基のとき、R1が水素原子、フェニルメチル基、メチル、エチル(好ましくは水素原子)である組み合わせ。
好ましくは、環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が0.2以上2.0以下、ベンゼン環が2.0以上3.8以下のとき、bが0.0以上3.4以下であり、cが0.4以上2.0以下、且つb及びcの和は、2.0以上3.8以下である。
より好ましくは、環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が0.5以上1.7以下、ベンゼン環が2.3以上3.5以下のとき、bが0.4以上3.0以下であり、cが0.5以上1.9以下、b及びcの和は、2.3以上3.5以下である。
さらに好ましくは、環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が0.7以上1.5以下、ベンゼン環が2.5以上3.3以下のとき、bが0.7以上2.8以下であり、cが0.5以上1.8以下、b及びcの和は、2.5以上3.3以下である。
bが大きくなるにつれて、耐オゾン性は向上する傾向にあるが、ブロンズ性は生じやすくなる傾向にあり、耐オゾン性とブロンズ性を考慮しながら、b、cの数を適宜調節し、バランスの良い比率を選択すればよい。
なお、b及びcでそれぞれの置換数を表される非置換スルファモイル基及び置換スルファモイル基はいずれも、環A乃至Dがベンゼン環である場合に、該ベンゼン環上に置換する基であり、環A乃至Dが6員環の含窒素複素芳香環である場合には置換しない。
なお、本明細書においては、b、c及び、b及びcの和は、いずれも小数点以下2桁目を四捨五入して、1桁目までを記載する。
(e)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1又は2の整数であり、
bは平均値で0.0以上3.9未満であり、
cは平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.0以上4.0未満である組み合わせの化合物。
(f)
環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1の整数であり、
bは平均値で0.0以上3.9未満であり、
cは平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.0以上4.0未満である組み合わせの化合物。
無機金属としてはアルカリ金属やアルカリ土類金属が挙げられる。アルカリ金属の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。アルカリ土類金属としては、例えばカルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
有機塩基としては、特に有機アミンが挙げられ、例えばメチルアミン、エチルアミン等のC1−C3アルキルアミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のモノ−、ジ−又はトリ−C1−C4アルカノールアミン類;等が挙げられる。
上記のカウンターカチオンとの塩のうち、好ましいものとしては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のモノ−、ジ−又はトリ−C1−C4アルカノールアミンとの塩、及びアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、塩の種類により溶解性等の物理的な性質、あるいはインクとして用いた場合のインクの性能、特に堅牢性に関する性能等が変化する場合もある。このため目的とするインクの性能等に応じて、塩の種類を選択することも好ましく行われる。
下記の例は、本発明の色素を具体的に説明するために代表的な色素を示すものであり、本発明は下記の例に限定されるものではない。
また、環A乃至Dの含窒素複素芳香環がピリジン環の場合には、例えば特許文献15〜19(より詳しくは、例えば特許文献18の第20頁[0051]〜第23頁[0054])に記載されたとおり、窒素原子の位置異性体等が存在し、色素合成の際には異性体の混合物として得られる。これら異性体は単離が困難であり、また分析による異性体の特定も困難である。このため通常混合物のまま使用する。本発明の色素は、このような混合物をも含むものである。本明細書においては、これらの異性体等を区別することなく、構造式で表示する場合は、便宜的に代表的な一つの構造式を記載する。なお、表中のb及びcの数については、煩雑さを避けるため、小数点以下1桁目を四捨五入して記載した。なお、表1中に用いた記号は、以下の意味を有する。
3,4−P:3位及び4位でポルフィラジン環に縮環したピリジン環。
B:ポルフィラジン環に縮環したベンゼン環。
EL:エチレン。
PL:プロピレン。
Ph:フェニル基。
2−Fr:2−フリル基。
S:スルホ基。
K:カルボキシ基。
Me:メチル基。
H:水素原子。
HOET:2−ヒドロキシエチル基。
t−Bu:t−ブチル基。
s−Bu:sec−ブチル基。
PM:フェニルメチル基。
公知のシアン色素と配合して使用する場合、配合する色素としてはC.I.ナンバーが付与されているトリフェニルメタン系色素やフタロシアニン系色素などを用いることができるが、フタロシアニン系色素が好ましい。
前記式(1)で表される色素は、前記式(2)で表されるポルフィラジン化合物と、前記式(3)で表される有機アミンとを、アンモニア存在下で反応させることにより得ることができる。
前記式(2)で表されるポルフィラジン化合物は、いずれも公知の方法又はそれに準じて、下記式(4)で表される化合物を合成した後、これをクロロスルホニル化することにより得ることができる。
式(2)で表されるポルフィラジン化合物の別合成方法としては、予めスルホ基を有するスルホフタル酸とキノリン酸等の含窒素複素芳香環ジカルボン酸誘導体とを縮合閉環させることにより、スルホ基を有するポルフィラジン化合物を合成し、その後、該スルホ基を、塩化チオニル等の適当な塩素化剤でクロロスルホニル基へと変換する方法が挙げられる。この場合、合成原料であるスルホフタル酸のスルホ基の置換位置が3位のものと4位のものとを選択することにより、式(2)で表されるポルフィラジン化合物上に導入されるスルホ基の置換位置を制御することができる。即ち、3−スルホフタル酸を用いれば下記式(5)における「α」位に、又、4−スルホフタル酸を用いれば同様に「β」位に、それぞれ選択的にスルホ基を導入することができる。
例えば、Xに対応する置換アニリン又は置換ナフチルアミン類0.9〜1.2モルと、2,4,6−トリクロロ−S−トリアジン(シアヌルクロライド)1モルを、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物により、反応液をおおよそpH1〜5に調整し、0〜40℃、2〜12時間の条件下に反応させて、1次縮合物を得る。次いで、「HR1N−(CH2)a−Y」なるアミン0.9〜1.5モルを加え、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物により、反応液をおおよそpH5〜10に調整し、5〜80℃、0.5〜12時間反応させることにより2次縮合物を得る。得られた2次縮合物1モルと、Eに対応するアルキレンジアミン類(「H2N−E−NH2」なるアミン)1〜50モルとを、おおよそpH9〜12、5〜90℃、0.5〜8時間反応させることにより、前記式(3)で表される有機アミンが得られる。各縮合反応のpH調整には、通常水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;等が用いられる。なお、縮合の順序はシアヌルクロライドと縮合する各種化合物の反応性に応じて適宜決めるのが良く、前記の順序に限定されない。
通常は前記理論値の1〜3モル、好ましくは1〜2モル程度である。
しかしながら質量分析において無置換スルファモイル基とスルホ基とを識別することは困難であり、本発明においては式(3)で表される有機アミンと反応させたもの以外の式(2)におけるクロロスルホニル基については、全て無置換スルファモイル基へと変換されたものとして記載する。
前記Lで表される2価の連結基としては−SO2−、−SO2−NH−SO2−等があり、3量体の場合にはこれら2つのLが組み合わされた副生成物が形成される場合も有る。
本発明のインク組成物は、前記式(1)で表される本発明のポルフィラジン色素を含有することを特徴とする、実質的に溶液の水系インク組成物である。本発明のポルフィラジン色素は鮮明なシアン色を呈するため、該色素を含有するインク組成物も、シアンインクとして用いることができる。本発明のポルフィラジン色素を含有するインク組成物は、色素濃度が高濃度のシアンインクのみならず、画像の階調部分を滑らかに再現する目的;又は淡色領域の粒状感を軽減する目的;等に用いられる、色素濃度が低濃度のシアンインク(ライトシアンインクやフォトシアンインク等と呼ばれる)として用いてもよい。また、イエロー色素と配合してグリーンインクとして使用してもよいし、マゼンタ色素と配合してバイオレットやブルーインクとして使用してもよい。さらに多色を配合してインクを調製し、ダークイエロー、グレー又はブラックの各インクとして使用することも可能である。
Cl-及びSO4 2-の少ない本発明のポルフィラジン色素を製造するには、例えば逆浸透膜による通常の方法;又は本発明のポルフィラジン色素の乾燥品あるいはウェットケーキを、含水水溶性有機溶剤、好ましくは含水アルコール中に縣濁して撹拌する等の方法;により脱塩処理すればよい。
前記含水アルコールにおけるアルコールとしては、C1−C4アルコール、好ましくはC1−C3アルコール、さらに好ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノール又は2−プロパノール(イソプロパノール)が挙げられる。含水アルコールを用いるときは、脱塩したい色素を縣濁させた縣濁液を、その沸点近くまで加熱後、冷却して脱塩する方法を用いてもよい。
含水アルコール中で脱塩処理された本発明のポルフィラジン色素は、濾過分離した後に乾燥することにより、乾燥状態の色素を得ることもできる。
該色素中のCl-及びSO4 2-の含有量は、例えばイオンクロマトグラフィーで測定される。
但し、本発明のポルフィラジン色素は、イオン結合や配位結合等により中心金属を有し、銅錯体を形成しているため、この中心金属は不純物に含めない。
前記の不純物含有量の目安は、該ポルフィラジン色素の乾燥精製品中に、亜鉛、鉄等の重金属、カルシウム等の各イオン、及びシリカ等について、各々おおよそ500ppm以下程度が好ましく、下限は分析機器の検出限界以下、即ち0ppmでよい。
重金属等のイオン含有量は、イオンクロマトグラフィー、原子吸光法又はICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法にて測定することができる。
このインク組成物はさらに必要に応じて、水溶性有機溶剤及びインク調製剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有してもよい。水溶性有機溶剤は、染料の溶解や、インク組成物の乾燥の防止(湿潤);粘度調整;浸透促進;表面張力の調整;消泡;等の効果を期待して使用するものであり、本発明のインク組成物中には含有する方が好ましい。
インク調製剤としては、例えば、防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、紫外線吸収剤、粘度調整剤、染料溶解剤、褪色防止剤、表面張力調整剤、消泡剤等を必要に応じて加えてもよい。
水溶性有機溶剤は0〜60質量%、好ましくは10〜50質量%を、インク調製剤は0〜20質量%、好ましくは0〜15質量%を、それぞれインクの総質量に対して用いるのがよい。残部は水である。
これらは、単独もしくは混合して用いられる。
有機ハロゲン系化合物としては、例えばペンタクロロフェノールナトリウムが挙げられる。ピリジンオキシド系化合物としては、例えば2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウムが挙げられる。イソチアゾリン系化合物としては、例えば1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンマグネシウムクロライド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド等が挙げられる。
その他の防腐防黴剤としては、ソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、及び酢酸ナトリウム、アーチケミカル社製、商品名プロクセルRTMGXL(S)やプロクセルRTMXL−2(S)等が挙げられる。
なお、本明細書において、上付きの「RTM」は、登録商標を意味する。
ポリマーラテックスを被記録材に付与する時期については、被記録材にインクを付与する前であっても、後であっても、また同時であってもよい。
換言すると、ポリマーラテックスを含有する被記録材に本発明のインク組成物で記録してもよいし、該インク組成物中にポリマーラテックスを含有してもよい。又は、該インク組成物によって被記録材へ記録を行う前又は後に、ポリマーラテックスを単独の液状物として被記録材に付与してもよい。
i)前記式(1)で表される本発明のポルフィラジン色素、
ii)式(1)で表されるポルフィラジン色素、又は該ポルフィラジン色素と水溶性有機溶剤を含有する本発明のインク組成物、
iii)前記の本発明のインクジェット記録方法、のi)乃至iii)のいずれかにより着色された物質を意味する。着色される物質としては特に制限されないが、例えば前記各種の被記録材等が挙げられ、これらの中では情報伝達用シートが好ましい。
情報伝達用シートとしては、表面処理されたもの、具体的には紙、合成紙、フィルム等の基材に、インク受容層を設けたものが好ましい。インク受容層は、例えば前記基材にカチオン系ポリマーを含浸あるいは塗工する方法;多孔質シリカ、アルミナゾルや特殊セラミックス等の、インク中の色素を吸収し得る無機微粒子を、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーと共に前記基材表面に塗工する方法;等により設けられる。
このようなインク受容層を設けた情報伝達用シートは、通常インクジェット専用紙(フィルム)、光沢紙(フィルム)等と呼ばれる。この中でも、オゾンガス等の空気中の酸化作用を持つガスに対して影響を受けやすいとされているのが、多孔質シリカ、アルミナゾルや特殊セラミックス等のインク中の色素を吸収し得る無機微粒子を基材表面に塗工しているタイプのインクジェット専用紙である。
市販品として入手できる前記専用紙の代表的な例としては、キヤノン(株)製、商品名 写真用紙・光沢プロ「プラチナグレード」、写真用紙・光沢ゴールド;セイコーエプソン(株)製、商品名 写真用紙クリスピア(高光沢)、写真用紙(光沢)、フォトマット紙;日本ヒューレット・パッカード(株)製、商品名 アドバンスフォト用紙(光沢);ブラザー(株)製、商品名 プレミアムプラスグロッシィフォトペーパー;等がある。なお、普通紙も当然利用でき、具体的にはキヤノン(株)製、商品名 PBペーパーGF500;セイコーエプソン(株)製、商品名 両面上質普通紙;PPC(プレインペーパーコピー)用紙;等が挙げられるが、本発明のインク組成物の用途としては、これらに限られるものではない。
インクジェットプリンタとしては、例えば機械的振動を利用したピエゾ方式のプリンタ;加熱により生ずる泡を利用したバブルジェット(登録商標)方式のプリンタ;等が挙げられるが、本発明のインク組成物はこれらの吐出方式に限定されず、いずれの方式でも使用できる。
本発明のポルフィラジン色素を含有するインク組成物は、鮮明なシアン色であり、シアンインクとして良好な色相を有すると共に、長期間保存後の固体析出、物性変化、色変化等もなく、貯蔵安定性が良好である。また、本発明のインク組成物により得られる記録画像はブロンズ現象が極めて生じにくいものであり、また印字濃度が高く、インク中の色素濃度を低減することができるため、コストの減少といった産業上の優位性を有する。さらに、記録画像の耐光性、耐水性、耐オゾン性及び耐湿性等の各種堅牢性、特に耐オゾン性に優れる。さらに、濃淡それぞれのシアンインクを使用し、これに加えてイエロー、マゼンタ、その他必要に応じてグリーン、レッド、オレンジ、ブルー等のインクと併用することにより、広い可視領域の色調を表現することもできる。
従って、本発明のポルフィラジン色素及びこれを含有するインク組成物は、インクジェット記録用のシアン色素及びシアンインクとして極めて有用である。
また、実施例で得た本発明及び比較用の色素について最大吸収波長(λmax)を測定したものは、いずれもpH7〜9の水溶液中での測定値を記載した。この際のpHの調整は、水酸化ナトリウム水溶液を用いた。
(工程1)
下記式(4)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環で表される化合物の合成。
下記式(2)で表され、nが2.6であるポルフィラジン化合物の合成。
下記式(6)で表される有機アミン[前記式(3)におけるEがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がメチルである有機アミン]の合成。
氷120部にエチレンジアミン60.1部を加えた液に、上記のようにして得た2次縮合物を含む反応液を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。得られた液に氷150部、濃塩酸210部を加え、pH1.0に調整した。このとき液量は950部であった。この液に塩化ナトリウム190部を加え、一晩撹拌して固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ200.9部を得た。得られたウェットケーキを水400部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0として溶解させた。このとき液量は750部であった。この溶液を濃塩酸でpH1.0に調整し、塩化ナトリウム150部を加え、一晩撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ99.7部を得た。得られたウェットケーキをメタノール800部、水200部の混合溶媒中に加え、50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ85.6部を得た。得られたウェットケーキを乾燥させ、目的とする式(6)で表される有機アミン45.6部の白色粉末(HPLC純度96.6%)を得た。
下記式(7)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がメチルである色素]の合成。
λmax:606nm。
(工程1)
下記式(8)で表される有機アミン[前記式(3)におけるEがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がフェニルメチルである有機アミン]の合成。
氷120部にエチレンジアミン60.1部を加えた水溶液に上記のようにして得た二次縮合物を含む反応液を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。この溶液に氷150部、濃塩酸210部を加え、pH1.0に調整した。このとき液量は830部であった。この反応液に塩化ナトリウム165部を加え、一晩撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ162部を得た。得られたウェットケーキを水350部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0として溶解させた。このとき液量は520部であった。この溶液を濃塩酸でpH1.0に調整し、塩化ナトリウム80部を加え、一晩撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ128部を得た。得られたウェットケーキをメタノール1024部、水256部の混合溶媒中に加え、50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ60.8部を得た。得られたウェットケーキを乾燥させ、目的とする式(8)で表される有機アミン41.2部(HPLC純度98.0%)の白色粉末を得た。
下記式(9)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がフェニルメチルである色素]の合成。
λmax:597nm。
(工程1)
下記式(10)で表される有機アミン[前記式(3)におけるEがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がt−ブチルである有機アミン]の合成。
氷120部にエチレンジアミン60.1部を加えた水溶液に上記のようにして得た二次縮合物を含む反応液を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。この溶液に氷150部、濃塩酸210部を加え、pH1.0に調整した。このとき液量は850部であった。この反応液に塩化ナトリウム170部を加えた後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ101部を得た。得られたウェットケーキを水300部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0として溶解させた。このとき液量は500部であった。この溶液を濃塩酸でpH1.0に調整し、塩化ナトリウム100部を加え、20分撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ27.2部を得た。得られたウェットケーキをメタノール208部、水52部の混合溶媒中に加え、50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ18.1部を得た。得られたウェットケーキを乾燥させ、目的とする式(10)で表される有機アミン3.6部(HPLC純度98.2%)の白色粉末を得た。
下記式(11)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がt−ブチルである色素]の合成。
λmax:594nm。
(工程1)
下記式(12)で表される有機アミン[前記式(3)におけるEがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がヒドロキシエチルである有機アミン]の合成。
氷120部にエチレンジアミン60.1部を加えた水溶液に上記のようにして得た二次縮合物を含む反応液を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。この溶液に氷150部、濃塩酸210部を加え、pH1.0に調整した。このとき液量は850部であった。この反応液に塩化ナトリウム170部を加えた後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ116.5部を得た。得られたウェットケーキを水300部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0として溶解させた。このとき液量は500部であった。この溶液を濃塩酸でpH1.0に調整し、塩化ナトリウム100部を加え、20分撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ91.1部を得た。得られたウェットケーキをメタノール728部、水182部の混合溶媒中に加え、50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ46.1部を得た。得られたウェットケーキを乾燥させ、目的とする式(12)で表される有機アミン42.1部(HPLC純度95.6%)の白色粉末を得た。
下記式(11)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yがフェニル、R1がヒドロキシエチルである色素]の合成。
λmax:602nm。
(工程1)
下記式(14)で表される有機アミン[前記式(3)におけるEがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yが2−フリル、R1が水素原子である有機アミン]の合成。
氷120部にエチレンジアミン60.1部を加えた水溶液に上記のようにして得た二次縮合物を含む反応液を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。この溶液に氷150部、濃塩酸210部を加え、pH1.0に調整した。このとき液量は850部であった。この反応液に塩化ナトリウム170部を加えた後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ152.1部を得た。得られたウェットケーキを水350部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0として溶解させた。このとき液量は500部であった。この溶液を濃塩酸でpH1.0に調整し、塩化ナトリウム100部を加え、50分撹拌し固体を析出させた。析出固体を濾過分離しウェットケーキ168.1部を得た。得られたウェットケーキをメタノール400部、水100部の混合溶媒中に加え、50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離しウェットケーキ103.6部を得た。得られたウェットケーキを乾燥させ、目的とする式(14)で表される有機アミン34.6部(HPLC純度94.4%)の白色粉末を得た。
下記式(15)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yが2−フリル、R1が水素原子である色素]の合成。
λmax:607nm。
(工程1)
下記式(16)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環、Qが3.0であり、置換位置の特定されていないスルホ基がβ位に置換した化合物の合成。
λmax=623nm。
前記式(2)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環、nが3.0であり、置換位置の特定されていないクロロスルホニル基がβ位に置換した化合物の合成。
下記式(17)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yが2−フリル、R1が水素原子である色素]の合成。
λmax:610nm。
下記表6に記載の各成分を混合溶解し、0.45μmのメンブランフィルター(アドバンテック社製)で濾過する事により評価試験用のインクを調製した。インクの調製における「水」は、イオン交換水を使用した。又、インクのpHが8〜10となるように水酸化ナトリウムで調整し、総量が100部になるように水を加えた。実施例1で得た色素を用いたインクの調製を実施例7、同様に、実施例5及び6で得た色素を用いたインクの調製を、それぞれ実施例8及び9とする。また、下記の合成例1に記載の方法で、特許文献17の実施例3に記載の色素と同じ構造式であり、且つ、本発明の各実施例で得た色素と環A乃至Dにおけるピリジン環の数を同じに調整した下記式(19)で表される比較用色素1を得た。実施例で得た各色素の代わりに、式(19)の比較用色素1を用いる以外は実施例7乃至9と同様にして、比較用のインクを得た。この比較用インクの調製を比較例1とする。
なお、下記表6中、「界面活性剤」は、日信化学(株)社製、商品名サーフィノールRTM104PG50を使用した。
以下に比較用の色素の合成方法を記載する。
(工程1)
下記式(18)で表される比較用有機アミンの合成。
下記式(19)で表される比較用色素[式(19)における環A乃至Dのうち1.4が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.6がベンゼン環である色素。]の合成。
λmax:604nm。
各実施例、及び比較例で調製したインクをインクジェットプリンタ(キヤノン社製、商品名:PIXUSRTM ip4500)を用いて、下記5種類の光沢紙にインクジェット記録を行なった。
光沢紙A:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]。
光沢紙B:富士フィルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro。
光沢紙C:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア(高光沢)。
光沢紙D:ブラザー工業株式会社製、商品名:写真光沢紙BP71G。
光沢紙E:日本ヒューレット・パッカード社製、商品名:アドバンスフォト用紙(光沢)。
インクジェット記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得て、これを試験片とした。
耐オゾン性試験の際には、試験前の記録物の印字濃度(Dc)を測定し、55%の階調部での色素残存率を求めた。
また、印字濃度は測色システム(SpectroEye、X−rite社製)を用いて測色した。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2°、光源D65の条件で行なった。
記録画像の各種試験方法及び試験結果を以下に記載する。
1.耐オゾン性試験
各試験片を、オゾンウェザーメーター(スガ試験機社製 型式OMS−H)を用い、オゾン濃度40ppm、槽内温度23℃、湿度50%RHで16時間放置した。試験後に前記測色システムを用いて、試験前後での印字濃度(Dc)を測色し色素残存率を求めた。色素残存率は、より大きい数値のものが、より優れる。結果を下記表7に示す。色素残存率は以下の式により算出した。
色素残存率=(試験後印字濃度/試験前印字濃度)×100(%)
これにより、本発明の色素及びこれを含有するインク組成物により記録された画像は、耐オゾン性において極めて優れることが明らかとなった。
(工程1)
前記式(4)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環で表される化合物の合成。
前記式(2)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環であり、nが3.0である化合物の合成。
前記式(15)で表される本発明のポルフィラジン色素[前記式(1)における環A乃至Dのうち1.0が3位及び4位で縮環したピリジン環、残り3.0がベンゼン環、Eがエチレン、Xが2,5−ジスルホアニリノ、aが1の整数、基Yが2−フリル、R1が水素原子である色素]の合成。
λmax:607nm。
実施例10で得られた色素を用い、前記「(A)インクの調製」における実施例7乃至9と同様にして、評価試験用のインクを調製した。このインクの調製を実施例11とする。
実施例11のインクを用い、実施例7乃至9と同様にして、前記[(B)インクジェット記録]で試験片を得た後、[(C)記録画像の評価]における耐オゾン性試験を行ったところ、その試験結果は実施例7乃至9と同等の極めて優れた結果を示した。
Claims (18)
- 下記式(1)で表されるポルフィラジン色素又はその塩、
破線で表される環A乃至Dは、それぞれ独立にポルフィラジン環に縮環したベンゼン環又は6員環の含窒素複素芳香環を表し、含窒素複素芳香環の個数は平均値で0.0より大きく3.0以下であり、残りはベンゼン環であり、
Eはアルキレンを表し、
Xは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、モノ又はジアリールアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、ウレイド基、アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキルスルホニル基、及びアルキルチオ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基か、カルボキシ基か、又はリン酸基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1は、水素原子;又は、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、及びアルコキシ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C6アルキル基;を表し、
基Yは、置換基として、スルホ基及びカルボキシル基よりなる群から選択される基を有してもよいフェニル基;ピリジル基;チエニル基;又はフリル基;を表し、
aは1〜6の整数であり、
bは平均値で0.0以上3.9未満であり、
cは平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.0以上4.0未満である。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基若しくはピリジル基である組み合わせを除く。]。 - 環A乃至Dで表される6員環の含窒素複素芳香環が、ピリジン環又はピラジン環である請求項1に記載のポルフィラジン色素又はその塩。
- Eが直鎖C2−C4アルキレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、及びアルキルスルホニル基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜4つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1は、水素原子;又は、置換基として、カルボキシ基、ヒドロキシ基、及びアルコキシ基よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C6アルキル基;であり、
基Yが、スルホ基及びカルボキシ基から選択される基で置換されてもよいフェニル基;又はフリル基;であり、
aが1又は2の整数である、請求項1又は2に記載のポルフィラジン色素又はその塩。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く。 - Eが直鎖C2−C4アルキレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、
R1が、水素原子;又は、カルボキシ基及びヒドロキシ基から選択される1又は2種類の基を有してもよい、フェニルメチル基若しくはC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基である、
請求項4に記載のポルフィラジン色素又はその塩。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く。 - 環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環、又は2位及び3位で縮環したピラジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、置換基として、スルホ基、ニトロ基、及びハロゲン原子よりなる群から選択される1又は2種類以上の基を1〜3つ有してもよく、且つ、前記の群から選択される基のうち、少なくとも1つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基である、
請求項1又は2に記載のポルフィラジン色素又はその塩。 - 環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基を有するアニリノ基である、請求項1又は2に記載のポルフィラジン色素又はその塩。 - 環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレン又はプロピレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基又はカルボキシ基を置換基として有する、アニリノ基若しくはナフチルアミノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1又は2の整数であり、
bが平均値で0.0以上3.9未満であり、
cが平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和が、平均値で1.0以上4.0未満である、請求項1に記載のポルフィラジン色素又はその塩。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く。 - 環A乃至Dにおける含窒素複素芳香環が、それぞれ独立に2位及び3位で、又は3位及び4位で縮環したピリジン環であり、
Eがエチレンであり、
Xが、1〜3つのスルホ基を置換基として有するアニリノ基であり、
R1が、水素原子;フェニルメチル基;又は、ヒドロキシ基を有してもよいC1−C4アルキル基;であり、
基Yが、フェニル基又はフリル基であり、
aが1の整数であり、
bが平均値で0.0以上3.9未満であり、
cが平均値で0.1以上4.0未満であり、
且つb及びcの和が、平均値で1.0以上4.0未満である、請求項1に記載のポルフィラジン色素又はその塩。
但し、R1が水素原子であり、且つ、基Yがフェニル基である組み合わせを除く。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のポルフィラジン色素又はその塩を、色素として含有することを特徴とするインク組成物。
- さらに有機溶剤を含有する請求項10に記載のインク組成物。
- インクジェット記録に用いる請求項10又は11に記載のインク組成物。
- 請求項10乃至12のいずれか一項に記載のインク組成物をインクとして用い、該インクのインク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させ、記録を行うインクジェット記録方法。
- 被記録材が情報伝達用シートである請求項13に記載のインクジェット記録方法。
- 情報伝達用シートが表面処理されたシートであって、該シートが支持体上に白色無機顔料粒子を含有するインク受容層を有するシートである請求項14に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項10乃至12のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器。
- 請求項16に記載の容器が装填されたインクジェットプリンタ。
- i)請求項1乃至9のいずれか一項に記載の色素またはその塩、
ii)請求項10乃至12のいずれか一項に記載のインク組成物、又は、
iii)請求項13に記載のインクジェット記録方法、
の前記i)乃至iii)のいずれかにより着色された着色体。
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