JP2008523194A - フタロシアニン、及びインクジェット印刷機におけるその使用 - Google Patents

フタロシアニン、及びインクジェット印刷機におけるその使用 Download PDF

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Abstract

式(1)の染料およびその塩の混合物[式中、Mは、2H、Si、金属、オキシ金属基、ヒドロキシ金属基またはハロ金属基であり;Pcは、式(2)のフタロシアニン核を表し;RおよびRは、独立して、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;Lは二価の連結基であり;Bは置換基であり;xは0.1〜3.8であり;yは0.1〜3.8であり;zは0.1〜3.8であり;(x+y+z)の合計は2〜4であり;そして、x、yおよびzにより表される置換基は、フタロシアニン環のβ位にのみ付着しており、該染料は繊維反応性基を含まない]。同様に、新規組成物、ならびにインクジェット印刷機用インク、方法およびカートリッジ。

Description

本発明は、染料、組成物およびインク、印刷方法、印刷された材料、ならびにインクジェット印刷機用カートリッジに関する。
インクジェット印刷は、ノズルを基材と接触させることなく、インクの液滴を微細ノズルに通して基材上に噴出させるノンインパクト(non-impact)印刷技術である。
カラーインクジェット印刷機では典型的に、4種の異なる着色インク、すなわち、マゼンタ、黄、シアンおよび黒が用いられる。これら以外の色は、これらのインクの異なる組合わせを用いて入手することができる。したがって、最適な印刷品質のためには、用いる着色剤が、特定の精確な色相を有するインクを形成することができなければならない。これは着色剤を混合することにより実現することができるが、必要とされる厳密な色相を有する単一の着色剤によって有利に実現される。
インクジェット印刷機は他の形での印刷および現像に対し多くの利点を有するが、取り組むべき技術的課題がなお存在する。例えば、インク媒体には溶解するが、それにもかかわらず紙の上に印刷したときに過剰に広がったり滲んだりしないインク着色剤を提供するという、相反する要件がある。インクは、印刷された後にシートがくっつくのを避けるために迅速に乾く必要があるが、印刷機に用いられている極小ノズルの上を覆ってクラスト(crust)を形成すべきではない。印刷機に用いられている極小ノズルを詰まらせる粒子の形成を避けるためには、貯蔵安定性も重要である。これは特に、消費者がインクジェットインクカートリッジを数カ月間保持し続ける可能性があるためである。
高解像度デジタルカメラおよびインクジェット印刷機の出現に伴い、消費者がインクジェット印刷機を用いて写真を印刷することが次第に一般的になってきている。これにより、従来のハロゲン化銀写真の費用および不便さが回避され、迅速かつ便利に印刷が提供される。しかしながら、このインクジェット印刷機の使用では、印刷が、光および一般的な酸化性ガス、例えばオゾンに対し、優れた堅牢度を示すことが必要となる。写真は、一度印刷されると何年間も展示され続けることが多く、試験系では印刷の耐光および耐オゾン堅牢度における変化が見かけ上小さくても、この変化と実生活の中における像の堅牢度の著しい改善との間に関連性があることが見いだされている。
インクジェット印刷に用いられているシアン着色剤のほとんどはフタロシアニンに基づいており、光への暴露およびオゾンとの接触による退色および変色という問題が、このクラスの染料ではとりわけ深刻である。
スルホネートおよびスルホンアミド置換基を担うフタロシアニンは、インクジェット印刷にとりわけ有用であることが見いだされている。これらの染料は通常、フタロシアニン顔料をスルホン化し、続いて塩素化した後、アミノ化/アミド化することにより作成され、得られる生成物は、任意の感受性の高い位置にスルホおよびスルホンアミド/置換スルホンアミド置換基を持つ(例えば、Journal of Chromatography,1997,770,pp345−348のSchofield,JおよびAsaf,Mの論文を参照)。
しかしながら、われわれは、β−位においてのみ置換されている特定のフタロシアニンが、インクジェット印刷に用いたときに有利な性質を示すことを見いだした。
本発明は、式(1)の染料およびその塩の混合物を提供する:
Figure 2008523194
[式中、
Mは、2H、Si、金属、オキシ金属基、ヒドロキシ金属基またはハロ金属基であり;
Pcは、式
Figure 2008523194
のフタロシアニン核を表し;
およびRは、独立して、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
Lは二価の連結基であり;
Bは置換基であり;
xは0.1〜3.8であり;
yは0.1〜3.8であり;
zは0.1〜3.8であり;
(x+y+z)の合計は2〜4であり;そして
x、yおよびzにより表される置換基はフタロシアニン環のβ位にのみ付着しており、該染料は繊維反応性基を含まない]。
Mは、好ましくは、2H、2Li、2Na、2K、Mg、Ca、Ba、Al、Si、Sn、Pb、Rh、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、AlX、GaX、InXまたはSiX[式中、XはOHまたはClである]、より好ましくは、2H、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、NiおよびCu、特にCuまたはNi、さらに特にCuである。
好ましくは、RおよびRは、独立して、H、メチル、エチル、ヒドロキシエチルまたはエチルスルホン酸である。
好ましくは、RおよびRは、独立して、メチルまたはHである。
より好ましくは、RおよびRは両方ともHである。
Lは、好ましくは、ヘテロ原子または二重もしくは三重の炭素−炭素結合により置換されていてもよいか割り込まれてもよい−アルキレン−;置換されていてもよい−アリーレン−;または置換されていてもよい−ヘテロサイクレン−である。
より好ましくは、Lは、置換されていてもよいC1−4アルキレン、特に非置換C1−4アルキレンである。Lが−C−であることが、とりわけ好ましい。
およびRに関する所望による置換基、ならびに、置換されていてもよい−アルキレン−を含む場合のLに関する所望による置換基は、独立して、置換されていてもよいアルコキシ(好ましくはC1−4−アルコキシ)、置換されていてもよいアリール(好ましくはフェニル)、置換されていてもよいアリールオキシ(好ましくはフェノキシ)、置換されていてもよいヘテロシクリル(好ましくはトリアジニル)、ポリアルキレンオキシド(好ましくはポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシド)、COH、SOH、PO、ニトロ、シアノ、ハロ(好ましくはClおよびBr)、ウレイド、−SOF、ヒドロキシ、エステル、−NR、−COR、−CONR、−NHCOR、カルボキシエステル、スルホン、および−SONR[式中、RおよびRは、それぞれ独立して、Hまたは置換されていてもよいアルキル(特にC1−4−アルキル)である]であることが好ましい。上記置換基のいずれかに関する所望による置換基は、同じ置換基のリストから選択することができる。
Bの上、または、置換されていてもよい−アリーレン−もしくは置換されていてもよい−ヘテロサイクレン−である場合のLの上に存在する所望による置換基は、独立して、置換されていてもよいアルキル(好ましくはC1−4−アルキル)、置換されていてもよいアルコキシ(好ましくはC1−4−アルコキシ)、置換されていてもよいアリール(好ましくはフェニル)、置換されていてもよいアリールオキシ(好ましくはフェノキシ)、置換されていてもよい複素環式基、ポリアルキレンオキシド(好ましくはポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシド)、カルボキシ、ホスファト、スルホ、ニトロ、シアノ、ハロ、ウレイド、−SOF、ヒドロキシ、エステル、−NR、−COR、−CONR、−NHCOR、カルボキシエステル、スルホン、および−SONR[式中、RおよびRは、それぞれ独立して、Hまたは置換されていてもよいアルキル(特にC1−4−アルキル)である]から選択される。上記置換基のいずれかに関する所望による置換基は、同じ置換基のリストから選択することができる。
Bは、H、−OH、−NH、または置換されている−O、−Sもしくは−Nであることが好ましい。
一態様において、Bは、少なくとも1個のアニオン性基、特にカルボキシおよび/またはスルホを含む。
Bは、Hでない場合、−OH、−NHCH、−N(CH、−NHCSOH、−N(CH)CSOH、−NCSOH、−NHジスルホフェニル、−NHスルホフェニル、−NHカルボキシフェニルまたは−NHジカルボキシフェニル、−NHスルホナフチル、−NHジスルホナフチル、−NHトリスルホナフチル、−NHカルボキシナフチル、−NHジカルボキシナフチル、NHトリカルボキシナフチル、−NHスルホヘテロシクリル、−NHジスルホヘテロシクリルまたは−NHトリスルホヘテロシクリルからなる群より選択されることが特に好ましい。
xは、好ましくは0.1〜2、より好ましくは0.2〜1.5、特に0.3〜1.0、さらに特に0.3〜0.8である。
yは、好ましくは0.1〜0.9、より好ましくは0.2〜0.8、特に0.2〜0.7、さらに特に0.3〜0.7である。
zは、好ましくは0.1〜3.5、より好ましくは0.5〜3、特に0.8〜3.0、さらに特に1.0〜3である。
(x+y+z)の合計は好ましくは3〜4であり、より好ましくは(x+y+z)の合計は4である。
式(1)の染料は、繊維反応性基を含まない。繊維反応性基という用語は当分野で周知であり、例えばEP0356014 A1に記載されている。繊維反応性基は、適切な条件下で、セルロース系繊維中に存在するヒドロキシル基または天然繊維中に存在するアミノ基と反応して、繊維と染料との間に共有結合的連結を形成することができる。式(1)の染料から除外される繊維反応性基の例として、硫酸エステル基を硫黄原子に対しβ位に含有する脂肪族スルホニル基、例えば、β−スルファト−エチルスルホニル基;脂肪族カルボン酸、例えば、アクリル酸、α−クロロ−アクリル酸、α−ブロモアクリル酸、プロピオル酸、マレイン酸、ならびにモノ−およびジクロロマレイン酸のα,β−不飽和アシル基;同様に、アルカリの存在下でセルロースと反応する置換基を含有する酸のアシル基、例えば、クロロ酢酸、β−クロロおよびβ−ブロモプロピオン酸ならびにα,β−ジクロロ−およびジブロモプロピオン酸などのハロゲン化脂肪族酸の前記基、あるいはビニルスルホニル−またはβ−クロロエチルスルホニル−またはβ−スルファトエチル−スルホニル−エンド−メチレンシクロヘキサンカルボン酸の基を挙げることができる。セルロース反応性基の他の例は、テトラフルオロシクロブチルカルボニル、トリフルオロ−シクロブテニルカルボニル、テトラフルオロシクロブチルエテニルカルボニル、トリフルオロ−シクロブテニルエテニルカルボニル;活性化ハロゲン化1,3−ジシアノベンゼン基;および、複素環式環中に1、2または3個の窒素原子を、そして該環の炭素原子上に少なくとも1個のセルロース反応性置換基を含有する複素環式基、例えばハロゲン化トリアジニルである。
式(1)の染料の混合物は、β−置換フタル酸またはその類似体の環化を含む方法により調製することが好ましい。好ましいβ−置換フタル酸類似体としては、フタロニトリル、イミノイソインドリン、無水フタル酸、フタルイミドおよびフタルアミド、またはそれらの混合物が挙げられる。
環化反応は、適切なアンモニア源(必要な場合)、および(必要な場合)適切な金属塩、例えばCuCl、および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような塩基の存在下で実施することができ、これに続いて、必要な場合は、さらなる合成工程、例えば、塩素化およびその後アミノ化/アミド化を実施することができる。
x+y+zの合計量は、置換フタル酸またはその類似体と非置換フタル酸またはその類似体の度合いおよび比率を変動させることにより、制御することができる。したがって、一置換フタル酸またはその類似体を環化反応に用いる場合、x+y+zは4である。
式(1)のフタロシアニン染料の好ましい合成的調製法では、フタロシアニン環を、4−スルホフタル酸を好ましくはフタロシアニンβ−テトラスルホン酸に環化することにより、調製する。
フタロシアニンβ−スルホン酸が式(1)の染料への経路における中間体である場合、これを、任意の適切な塩素化剤と反応させることにより塩素化してもよい。
塩素化は、フタロシアニンβ−スルホン酸を、好ましくは、塩化チオニル、塩化スルフリル、五塩化リン、オキシ塩化リンまたは三塩化リンなどの酸ハロゲン化物の存在下で、クロロスルホン酸と処理することにより、実施することが好ましい。
その後、フタロシアニン環上にこのようにして形成した−SOCl置換基を、アンモニアおよび(順次または同時に)式:
Figure 2008523194
の化合物と、または、アンモニアおよび(順次または同時に)式HRN−L−NRHの化合物と、さらに反応させる。その後、その生成物を、塩化シアヌルと反応させた後、ジメチルアミンおよびB(またはその活性化前駆体)と個々にまたは同時に反応させることができる。
当業者なら、これらの反応の生成物は分散混合物であり、したがってx、yおよびzの値は、混合物中に存在する基の平均を表すことを、理解するであろう。
この反応により、式(1)のフタロシアニン染料の混合物が得られる。
式(1)の染料は、フタロシアニン環のα位にH以外の置換基を含まないことが好ましい。
式(1)の染料の混合物は、魅力的な強いシアンの色彩を有し、インクジェット印刷用インクの調製に用いるのに有用な着色剤である。それらの利点は、溶解度、貯蔵安定性、ならびに水および光に対する堅牢度の良好なバランスによりもたらされる。
式(1)の染料上の酸または塩基性基、とりわけ酸基は、塩の形にあることが好ましい。したがって、本明細書中で示す式は、塩の形にある染料を包含する。
好ましい塩は、アルカリ金属塩、特に、リチウム、ナトリウムおよびカリウム;アンモニウムおよび置換アンモニウム塩((CHのような第四級アミンを含む);ならびに、それらの混合物である。特に、ナトリウム、リチウム、アンモニアおよび揮発性アミンを伴う塩、さらに特にナトリウム塩が好ましい。式(1)の染料を、公知の技術を用いて塩に転化してもよい。
式(1)の染料は、本明細書中に示すもの以外の互変異性体の形で存在していてもよい。これらの互変異性体は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第2の観点に従って、本発明の第1の観点に記載したような式(1)の染料の混合物と液体媒体とを含む組成物を提供する。
本発明の第2の観点に従った好ましい組成物は、
(a)本発明の第1の観点に記載したような式(1)の染料の混合物0.01〜30部;および
(b)液体媒体70〜99.99部;
を含み、ここにおいて、すべての部は重量基準である。
好ましくは、部数(a)+(b)=100である。
成分(a)の部数は、重量基準で、好ましくは0.1〜20、より好ましくは0.5〜15、特に1〜5部である。成分(b)の部数は、重量基準で、好ましくは80〜99.9、より好ましくは85〜99.5、特に95〜99部である。
成分(a)は成分(b)に完全に溶解することが好ましい。成分(a)は、20℃で少なくとも10%の成分(b)への溶解度を有することが好ましい。これにより、より稀薄なインクを調製するために用いることができる液体染料濃縮物の調製が可能になり、貯蔵中に液体媒体の蒸発が起こっても染料が沈殿する可能性が低下する。
インクは、高濃度シアンインク、低濃度シアンインクまたは高濃度および低濃度の両方のインクとして、インクジェット印刷機中に組み込むことができる。後者の場合、このことは、印刷された像の解像度および品質に改善をもたらすことができる。したがって、本発明は、成分(a)が2.5〜7部、より好ましくは2.5〜5部の量(高濃度インク)で存在するか、または成分(a)が0.5〜2.4部、より好ましくは0.5〜1.5部の量(低濃度インク)で存在する組成物(好ましくはインク)も提供する。
好ましい液体媒体としては、水、水と有機溶媒の混合物、および水を含まない有機溶媒が挙げられる。液体媒体は、水と有機溶媒の混合物または水を含まない有機溶媒を含むことが好ましい。
液体媒体(b)が水と有機溶媒の混合物を含む場合、水と有機溶媒の重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは99:1〜50:50、特に95:5〜80:20である。
水と有機溶媒の混合物中に存在する有機溶媒は、水混和性有機溶媒またはそのような溶媒の混合物であることが好ましい。好ましい水混和性有機溶媒としては、C1−6−アルカノール、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノール;線状アミド、好ましくは、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド;ケトンおよびケトン−アルコール、好ましくは、アセトン、メチルエーテルケトン、シクロヘキサノンおよびジアセトンアルコール;水混和性エーテル、好ましくは、テトラヒドロフランおよびジオキサン;ジオール、好ましくは、2〜12個の炭素原子を有するジオール、例えば、ペンタン−1,5−ジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびチオジグリコール、ならびにオリゴ−およびポリ−アルキレングリコール、好ましくは、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール;トリオール、好ましくはグリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオール;ジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、好ましくは、2〜12個の炭素原子を有するジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、特に、2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)−エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)−エトキシ]−エタノールおよびエチレングリコールモノアリルエーテル;環状アミド、好ましくは、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、カプロラクタムおよび1,3−ジメチルイミダゾリドン;環状エステル、好ましくはカプロラクトン;スルホキシド、好ましくはジメチルスルホキシドおよびスルホランが挙げられる。好ましくは、液体媒体は、水と2種以上、特に2〜8種の水混和性有機溶媒を含む。
特に好ましい水混和性有機溶媒は、環状アミド、特に2−ピロリドン、N−メチル−ピロリドンおよびN−エチル−ピロリドン;ジオール、特に1,5−ペンタンジオール、エチレングリコール、チオジグリコール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコール;ならびに、ジオールのモノ−C1−4−アルキルおよびC1−4−アルキルエーテル、より好ましくは、2〜12個の炭素原子を有するジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、特に、2−メトキシ−2−エトキシ−2−エトキシエタノールである。
水と1種以上の有機溶媒との混合物を含む他の適切な液体媒体の例は、米国特許第4963189号、米国特許第4703113号、米国特許第4626284号およびEP425150Aに記載されている。
液体媒体が、水を含まない有機溶媒(すなわち1重量%未満の水)を含む場合、該溶媒は、好ましくは30°〜200℃、より好ましくは40°〜150℃、特に50〜125℃の沸点を有する。有機溶媒は、水不混和性、水混和性またはそのような溶媒の混合物であることができる。好ましい水混和性有機溶媒は、上記水混和性有機溶媒のいずれかおよびその混合物である。好ましい水不混和性溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素;エステル、好ましくは酢酸エチル;塩素化炭化水素、好ましくはCHCl;およびエーテル、好ましくはジエチルエーテル;ならびにそれらの混合物が挙げられる。
液体媒体が水不混和性有機溶媒を含む場合、好ましくは極性溶媒が包含される。これは、極性溶媒が液体媒体中でのフタロシアニン染料混合物の溶解度を高めるためである。極性溶媒の例としてはC1−4−アルコールが挙げられる。
前述の好ましい例を考慮すると、液体媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは、ケトン(特にメチルエチルケトン)および/またはアルコール(特にC1−4−アルカノール、さらに特にエタノールまたはプロパノール)を含むことが特に好ましい。
水を含まない有機溶媒は、単一の有機溶媒であるか、または2種以上の有機溶媒の混合物であることができる。液体媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは2〜5種の異なる有機溶媒の混合物であることが好ましい。これにより、インクの乾燥特性および貯蔵安定性に対し良好な制御をもたらす液体媒体を選択することが可能になる。
水を含まない有機溶媒を含む液体媒体は、迅速な乾燥時間が必要とされる場合、具体的には、疎水性の非吸収性基材、例えば、プラスチック、金属およびガラス上に印刷するときに、特に有用である。
液体媒体は、当然ながら、インクジェット印刷用インクに従来用いられている追加的成分、例えば、粘度および表面張力の改質剤;腐敗抑制剤;殺生物剤;コゲーションを低減する添加剤;および、イオン性または非イオン性であることができる界面活性剤を、含有することができる。
通常は必要ないが、さらなる着色剤をインクに加えて、色彩および性能特性を改質してもよい。そのような着色剤の例としては、C.I.ダイレクトイエロー(Direct Yellow)86、132、142および173;C.I.ダイレクトブルー(Direct Blue)307;C.I.フードブラック(Food Black)2;C.I.ダイレクトブラック(Direct Black)168および195;ならびにC.I.アシッドイエロー(Acid Yellow)23が挙げられる。
本発明に従った組成物は、インクジェット印刷機での使用に適したインクであることが好ましい。インクジェット印刷機での使用に適したインクは、微細ノズルを詰まらせることなくインクジェット印刷ヘッドを通して繰り返し発射することができるインクである。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、25℃において好ましくは20cP未満、より好ましくは10cP未満、特に5cP未満の粘度を有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満の二価および三価の金属イオン(式(1)の染料またはインクに組み込まれている任意の他の着色剤もしくは添加剤に結合しているあらゆる二価および三価の金属イオン以外のもの)を含有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、好ましくは10μm未満、より好ましくは3μm未満、特に2μm未満、さらに特に1μm未満の平均孔径を有するフィルターに通して濾過されている。この濾過により、多くのインクジェット印刷機に見いだされる微細ノズルを通常なら詰まらせる可能性のある粒状物質が除去される。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満のハロゲン化物イオンを含有する。
本発明の第3の観点は、基材上に像を形成するための方法であって、インクジェット印刷機での使用に適した本発明の第2の観点に従ったインクを、インクジェット印刷機を用いて該基材に適用することを含む方法を提供する。
インクジェット印刷機は、インクを基材に、小さなオリフィスを通して基材上に噴出される液滴の形で付与することが好ましい。好ましいインクジェット印刷機は、圧電インクジェット印刷機およびサーマルインクジェット印刷機である。サーマルインクジェット印刷機では、プログラム化した熱パルスをオリフィスに隣接する抵抗器によりリザーバー中のインクに加えて、それによりオリフィスからインクを小さな液滴の形で、基材とオリフィスの相対運動中に基材に向けて噴出させる。圧電インクジェット印刷機では、小さな結晶の振動により、オリフィスからインクを噴出させる。あるいは、インクは、例えば国際特許出願WO00/48938および国際特許出願WO00/55089に記載されているように、可動式のパドルまたはプランジャーに接続した電気機械的作動装置により噴出させることができる。
基材は、好ましくは、紙、プラスチック、生地、金属またはガラス、より好ましくは、紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料、特に紙である。
好ましい紙は、普通紙か、または、酸性、アルカリ性もしくは中性特性を有することができる処理紙である。光沢紙が特に好ましい。
本発明の第4の観点は、本発明の第1の観点に記載したような染料の混合物、本発明の第2の観点に従った組成物、または本発明の第3の観点に従った方法を用いて印刷された材料、好ましくは、紙、プラスチック、生地、金属またはガラス、より好ましくは、紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料、特に紙、さらに特に普通紙、塗被紙または処理紙を提供する。
本発明の第4の観点の印刷された材料が、本発明の第3の観点に従った方法を用いて印刷された写真であることが、特に好ましい。
本発明の第5の観点は、チャンバーとインクジェット印刷機での使用に適したインクとを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該インクが該チャンバー内にあり、そして該インクが本発明の第2の観点で定義されたとおりである、前記インクジェット印刷機用カートリッジを提供する。該カートリッジは、本発明の第2の観点に記載したような高濃度インクと低濃度インクを、異なるチャンバー内に含有することができる。
本発明を以下の実施例によりさらに例示する。ここにおいて、すべての部およびパーセンテージは、特記しない限り重量基準である。
実施例1
式(1)の染料の分析
式(1)の染料の構造の確認は、質量分析法による。元素分析を用いてx、yおよびzの比率を決定する。このようにして、以下の実施例の染料では、質量分析により、すべての場合においてx+y+zが4であることが示されている。元素分析により決定したxそしてyおよびzの合計が厳密に4ではない場合、これは不純物の存在に起因すると考えられる。これら不純物の存在、ならびにx、yおよびzの概算値に対するそれらの影響は、当業者には周知であり、当業者であればx+y+zの値が4を超えるべきでないことを理解し、実験的に決定したx、yおよびzの値を該群の比率を示唆するものとみなすであろう。
下記式の染料の混合物の調製:
Figure 2008523194
実施例1の化合物中のx、yおよびzの予測値は、以下の段階4で用いるアンモニアおよびトリアジニルアミンのモル当量に基づく。
段階1−β置換銅フタロシアニンテトラスルホン酸の調製
カリウム4−スルホフタル酸(56.8g)、尿素(120g)、CuCl(6.9g)、モリブデン酸アンモニウム(1.2g)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(7.5g)を反応器内で混合した。その後、混合物を2時間にわたり段階的(130℃/30分、150℃/30分、180℃/30分、220℃)に加温し、形成した溶融物を220℃でさらに2時間撹拌した。形成した固体を湯(4×200mL)で4回抽出し、抽出物を濾過して不溶性材料を除去した。得られた濾液を60℃〜70℃で撹拌した後、十分なNaClを加えると、7%塩溶液が得られた。撹拌を継続し、沈殿した固体を濾過し、10%塩溶液(200mL)で洗浄し、減圧乾燥した。得られた湿潤固体(77.6g)をアセトン中でスラリー化し、濾過し、最初は室温で、その後50℃で乾燥した。
段階2
β置換銅フタロシアニンスルホニルクロリドの調製:
オキシ塩化リン(8.48g)を28℃でクロロスルホン酸(86g)に加えた。その後、段階1の生成物(16g)を、温度を60℃未満に維持しつつ、この混合物に10〜15分かけて加えた。この反応混合物を140℃に加温し、撹拌しつつこの温度で6.5時間維持した。この時間の終了時に反応混合物を冷却し、室温で一晩撹拌した。翌日、反応溶融物を水/氷(100g/150g)の混合物に加え、必要な場合は外部冷却およびさらなる追加的な氷を用いて、温度を0℃未満に維持した。得られた懸濁液を濾過し、酸性化した氷冷水(100mL)で洗浄すると、生成物が湿潤ペーストとして得られた(50.9g)。
段階3
トリアジニルアミンの調製
2,5−ジスルホアニリン(13.8g)を、pH7で水酸化ナトリウム溶液を含む水中に溶解し、pH5〜6および5℃で水(200mL)およびカルソレンオイル(calsolene oil)(数滴)中の塩化シアヌル(9.28g)のスラリーに滴下して加えた。反応物のpHを、希水酸化ナトリウムの添加により維持した。2時間後、pHを7に上昇させ、反応物を25℃で0.5時間放置した後、濾過した。ジメチルアミン(力価40%)(6.3mL)を濾液に加え、pHをpH8.5〜9に上昇させ、反応物を25℃で2時間保持した。その後、pHをpH9〜10に維持しつつ、反応物を60℃で1時間、続いて80℃で1時間撹拌した。反応物を一晩放置して室温まで冷却した。翌日、エチレンジアミン(33mL)を加え、反応物を80℃で2時間加熱した。得られた生成物を、反応混合物を低体積(200mL)まで濃縮し、塩(20g)を加え、濃塩酸を用いてpHを1まで低下させることにより単離した。沈殿した固体を濾過し、20%塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。沈殿物を、メタノール(170mL)と水(9mL)の混合物中で、室温および続いて60℃で1時間撹拌し、放置して冷却し、濾過し、メタノール(25mL)で洗浄し、乾燥すると、所望の生成物が白色固体として得られた(18.5g)。
段階4
表題染料の調製
氷/水(150mL)中の段階2からのフタロシアニンスルホニルクロリド(24.45g)を、0〜5℃の氷冷水(50mL)および0.88アンモニア(0.062g)中の段階3からのトリアジニルアミンの撹拌混合物(9.5g)に加えた。希水酸化ナトリウムの添加によりpHを9.5に上昇させ、0〜5℃で1時間、60°で1時間の後、80℃およびpH9.5〜10で1時間撹拌した。塩化ナトリウム(20%まで)を加え、濃塩酸を用いてpHを1まで低下させた。その後、得られた沈殿物を濾過により収集し、20%塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄し、低い導電率まで透析した後、乾燥した。生成物の微量分析は、x=0.2、y=2.2およびz=1.5を示した。
実施例2〜6
実施例2〜6は、段階4においてアンモニアの代わりに塩化アンモニウムを用い、x、yおよびzにより表される置換基の比率を、用いる塩化アンモニウムとトリアジニルアミンの比率を変動させることにより変動させた点を除き、実施例1に記載したとおりに調製した。x、yおよびzの値は元素微量分析により決定した。
Figure 2008523194
実施例7
氷/水(130mL)中のフタロシアニンスルホニルクロリド(31.75g)(実施例1の段階1および段階2と同様に調製)を、0〜5℃の水(50mL)中の実施例1、段階3からのトリアジニルアミンの撹拌混合物(3.16g)に加えた。pHを、28%アンモニアの添加により9まで上昇させた。反応混合物を、0〜5℃で1時間、60°、pH9〜9.5で1時間の後、80℃およびpH9〜10.5で1時間撹拌した。アンモニアの添加によりpHを維持した。塩化ナトリウム(20%まで)を加え、濃塩酸を用いてpHを1まで低下させた。生じた沈殿物を濾過により収集し、塩化ナトリウムの20%溶液(50mL)で洗浄し、低い導電率まで透析し、乾燥すると、生成物が7g得られた。
実施例8〜9
実施例8〜9は、実施例7に記載したとおりに調製した。x、yおよびzにより表される置換基の比率を、用いるトリアジニルアミンの比率を変動させることにより変動させた。x、yおよびzの値は元素微量分析により決定した。
Figure 2008523194
インクおよびインクジェット印刷
インクは、実施例1〜9の染料から、3gの染料を、5部の2−ピロリドン;5部のチオジエチレングリコール;1部のSurfynolTM465、および89部の水からなる97mLの液体媒体に溶解し、水酸化ナトリウムを用いてpHをpH8〜9に調整することにより調製することができる。SurfynolTM465はAir Productsからの界面活性剤である。
インクジェット印刷
上記のように調製したインクは、0.45ミクロンのナイロン製フィルターに通して濾過した後、シリンジを用いて空の印刷用カートリッジ中に加えることができる。
その後、インクを、普通紙または専門的媒体のいずれかの上にインクジェット印刷することができる。
印刷の評価
インクジェット印刷により形成した印刷は、Hampden 903 Ozoneキャビネット内で40℃、相対湿度50%で1ppmのオゾンに24時間暴露することにより、耐オゾン堅牢度について試験することができる。印刷されたインクの耐オゾン堅牢度は、オゾンへの暴露前後の光学濃度における差異により判定することができる。
印刷された像の耐光堅牢度は、印刷された像を、Atlas Ci5000 Weatherometer内で100時間退色させた後、光学濃度における変化を測定することにより、評価することができる。
光学濃度の測定は、以下のパラメーターに設定したGretag spectrolino分光光度計を用いて実施することができる:
測定配置:45°/0°
スペクトル域:380〜730nm
スペクトル間隔:10nm
光源:D65
観測視野:2°(CIE1931)
密度:Ansi A
外部充填物(External Filler):なし
光およびオゾンに対する堅牢度は、印刷の光学濃度におけるパーセンテージの変化により評価すべきであり、ここにおいて、数字が小さいほど堅牢度および退色の程度が高いことを示す。退色の程度はΔEと表すことができ、数字が小さいほど高い耐光堅牢度を示す。ΔEは、印刷のCIE色座標L、a、bにおける全体的変化と定義され、方程式ΔE=(ΔL+Δa+Δb0.5により表される。
他のインク
表AおよびBに記載したインクを調製することができ、ここにおいて、第1列に記載した染料は同じ番号の上記実施例で作成された染料である。第2列以降に挙げた数字は当該成分の部数をさし、すべての部は重量基準である。インクは、サーマル式または圧電式のインクジェット印刷により、紙に使用することができる。
以下の略語を表AおよびBに用いる:
PG=プロピレングリコール
DEG=ジエチレングリコール
NMP=N−メチルピロリドン
DMK=ジメチルケトン
IPA=イソプロパノール
MEOH=メタノール
2P=2−ピロリドン
MIBK=メチルイソブチルケトン
P12=プロパン−1,2−ジオール
BDL=ブタン−2,3−ジオール
CET=セチルアンモニウムブロミド
PHO=NaHPOおよび
TBT=第三級ブタノール
TDG=チオジグリコール
Figure 2008523194
Figure 2008523194

Claims (18)

  1. 式(1)の染料およびその塩の混合物:
    Figure 2008523194
    [式中、
    Mは、2H、Si、金属、オキシ金属基、ヒドロキシ金属基またはハロ金属基であり;
    Pcは、式
    Figure 2008523194
    のフタロシアニン核を表し;
    およびRは、独立して、Hまたは置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
    Lは二価の連結基であり;
    Bは置換基であり;
    xは0.1〜3.8であり;
    yは0.1〜3.8であり;
    zは0.1〜3.8であり;
    (x+y+z)の合計は2〜4であり;そして
    x、yおよびzにより表される置換基はフタロシアニン環のβ位にのみ付着しており、該染料は繊維反応性基を含まない]。
  2. yが0.1〜0.9である、請求項1に記載の染料の混合物。
  3. MがCuである、請求項1または請求項2のいずれかに記載の染料の混合物。
  4. およびRが、独立して、メチルまたはHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  5. およびRが両方ともHである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  6. Lが、置換されていてもよいC1−4アルキレンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  7. Bが、H、−OH、−SH、−NH、または置換されている−O、−Sもしくは−Nである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  8. Bが、−OH、−NHCH、−N(CH、−NHCSOH、−N(CH)CSOH、−NCSOH、−NHジスルホフェニル、−NHスルホフェニル、−NHカルボキシフェニルまたは−NHジカルボキシフェニル、−NHスルホナフチル、−NHジスルホナフチル、−NHトリスルホナフチル、−NHカルボキシナフチル、NHジカルボキシナフチル、NHトリカルボキシナフチル、−NHスルホヘテロシクリル、−NHジスルホヘテロシクリル、または−NHトリスルホヘテロシクリルからなる群より選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  9. (x+y+z)の合計が4である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  10. β−置換フタル酸またはその類似体の環化を含む方法により調製される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  11. フタロシアニン環のα位にH以外の置換基を含まない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の染料の混合物。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の式(1)の染料の混合物と液体媒体とを含む組成物。
  13. 請求項12に記載の組成物であって、
    (c)請求項1〜12のいずれか一項に記載の式(1)の染料の混合物0.01〜30部;および
    (d)液体媒体70〜99.99部;
    を含み、ここにおいて、すべての部は重量基準である、前記組成物。
  14. インクジェット印刷機での使用に適したインクである、請求項12または請求項13のいずれかに記載の組成物。
  15. 基材上に像を形成するための方法であって、請求項14に記載のインクを、インクジェット印刷機を用いて該基材に使用することを含む、前記方法。
  16. 請求項15に記載の方法を用いて印刷された材料。
  17. 写真である、請求項16に記載の材料。
  18. チャンバーと請求項14に記載のインクとを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該インクが該チャンバー内にある、前記インクジェット印刷機用カートリッジ。
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