JP2012255023A - 99%を越える純度を有する1,6−ヘキサンジオールの製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カルボン酸混合物からヘキサンジオール−1,6を製造する方法を提供する。
【解決手段】a)水性ジカルボン酸混合物中に含有されるカルボン酸を低分子アルコールで相応するカルボン酸エステルに変換し、
b)得られたエステル化混合物を、第一の蒸留工程で過剰のアルコール及び低沸点成分から分離し、
c)第二の蒸留工程において、塔底部生成物から1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションと少なくとも1,4−シクロヘキサンジオールの大部分を含有するフラクションとに分離し、
d)1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションを接触水素化し、かつ
e)水素化搬出物から精製蒸留工程において公知法でヘキサンジオール−1,6を獲得する。
【効果】廃棄用生成物から高純度の1,6−ヘキサンジオールを高い収率で獲得することが可能となる。
【選択図】なし

Description

本発明は少なくとも99%の純度を有し、特に1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含の1,6−ヘキサンジオールを製造する方法に関し、この方法はシクロヘキサンを酸素又は酸素含有ガスでシクロヘキサノン/シクロヘキサノールに酸化し、かつこの反応混合物を水抽出することにより得られるカルボン酸混合物から出発し、この酸をエステル化し、エステル化混合物を1,4−シクロヘキサンジオール不含エステルフラクションと1,4−シクロヘキサンジオール含有フラクションとに分離し、このエステルフラクションを水素化し、かつ1,6−ヘキサンジオールを蒸留により精製することからなる。
1,6−ヘキサンジオールはポリエステル分野及びポリウレタン分野に圧倒的に使用される、需要の多いモノマー構成分である。
シクロヘキサンのシクロヘキサノール及びシクロヘキサノンへの酸化の際に(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,5.Ed,1987.Vol.A8,S.2/9参照)、副生成物として生じるカルボン酸の水溶液、以降ジカルボン酸溶液(DCL)と呼ぶ、は一般にアジピン酸10〜40%、6−ヒドロキシカプロン酸10〜40%、グルタル酸1〜10%、5−ヒドロキシ吉草酸1〜10%、1,2−シクロヘキサンジオール(シス及びトランス)1〜5%、1,4−シクロヘキサンジオール(シス及びトランス)1〜5%、ギ酸2〜10%、並びにその個々の含量が一般に5%を上まわらない、その他の多くのモノ−及びジカルボン酸、エステル、オキソ−及びオキサ−化合物(無水で重量%で計算)を含有する。例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、4−ヒドロキシ酪酸及びγ−ブチロラクトンを挙げることができる。
DE2321101及びDE−PSE1235879から、このジカルボン酸水溶液を温度120〜300℃で、かつ圧力50〜700バールでコバルトを主成分として含有する触媒の存在下に、主成分としての1,6−ヘキサンジオールに水素化することは、公知である。水素化搬出物を有利に蒸留処理する。この際蒸留のために著しく高い費用をかけても、水素化において未変化の1,4−シクロヘキサンジオールを1,6−ヘキサンジオールから分離することは完全には達成されないか、又は不完全にのみ達成され、こうして最初にすでにDCL中に含有された、1,4−シクロヘキサンジオールは1,6−ヘキサンジオール中に一般に2〜5重量%で再び検出された。
この問題に対処するための、いくつかの解決法が公知である:
US3933930中には、アジピン酸及び6−ヒドロキシカプロン酸の水溶液中の1,4−シクロヘキサンジオールをシクロヘキサノール、シクロヘキサン及び/又はシクロヘキセンに変換することが記載されており、ここではこの混合物を触媒を用いて前水素化する。この方法は二種の異なる水素化触媒、一つは前水素化のため、もう一つは本来のカルボン酸の水素化のための触媒の使用を必要とし、従って費用がかかる。
DE−OS2060548によれば、非常に純粋な1,6−ヘキサンジオールが結晶化により得られる。この方法は非常に費用がかかり、かつ著しい収率の損失に導く。
高純度の1,6−ヘキサンジオールを獲得するための更なる可能性は、DCLの代わりに純粋なアジピン酸又は純粋なアジピン酸エステルを水素化することである(K.Weissermel,H.J.Arpe,Industrielle Organische Chemie,VCH-Verlagsgemeinschaft Weinheim,4.改訂版、第263頁、1994年)。しかしながら、純粋なアジピン酸はDCLに比較して非常に高価である。更に、シクロヘキサンの酸化の際に生じるカルボン酸混合物は、廃棄生成物であり、これは環境保護問題の観点からも物質利用に導かれるべきである。
DE2321101 DE−PSE1235879 US3933930 DE−OS2060548
K.Weissermel,H.J.Arpe,Industrielle Organische Chemie,VCH-Verlagsgemeinschaft Weinheim,4.改訂版、第263頁、1994年
従って、本発明の課題は、1,6−ヘキサンジオールを、高い純度で、高い収率で、かつ是認することのできる費用でDCLから獲得することのできる新規方法を開発することであった。
この課題は本発明により、シクロヘキサンを酸素又は酸素含有ガスでシクロヘキサノン/シクロヘキサノールに酸化し、かつこの反応混合物の水抽出により副生成物として得られる、アジピン酸、6−ヒドロキシカプロン酸及びわずかな量の1,4−シクロヘキサンジオールを含有するカルボン酸混合物から出発し、この酸をエステル化し、水素化することによりヘキサンジオール−1,6を製造する方法で解決し、この際
a)水性ジカルボン酸混合物に含有されるモノ−及びジカルボン酸を低分子アルコールで相応するカルボン酸エステルに変換し、
b)得られたエステル化混合物を、第一の蒸留工程で過剰のアルコール及び低沸点成分から分離し、
c)第二の蒸留工程において、塔底部生成物から1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションと少なくとも1,4−シクロヘキサンジオールの大部分を含有するフラクションとに分離し、
d)1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションを接触水素化し、かつ
e)水素化搬出物から精製蒸留工程において公知法でヘキサンジオール−1,6を獲得する。
DCL中に含有されるモノ−及びジカルボン酸のエステル化により生じたエステル混合物の分離の際に、水素化及び後処理により、1,6−ヘキサンジオール中に非常に僅かに残った1,4−シクロヘキサンジオール含量が実質的に全く問題にならない程度に、同様にカルボン酸でエステル化されて存在していてもよい、1,4−シクロヘキサンジオールを分離することができた、ということは意外であった。1,4−シクロヘキサンジオール又はそのエステルを、例えば不所望な沸点挙動及び危惧すべき共沸混合物の形成にもかかわらず、実質的に完全に1,6−ヘキサンジオールに水素化するために使用したC6−エステルから分離することができたということは、分離するために複雑な物質混合物である故に、非常に驚きであった。
本発明による方法Aを示す図 本発明による方法Bを示す図 本発明による方法のフローチャートを示す図
このエステル化は触媒の添加なしに、有利には触媒の作用下に、実施することができる。低分子アルコールとしては一般に炭素原子1〜10、特に炭素原子1〜8のアルコールを挙げることができる。ジオール、例えばブタンジオール又はペンタンジオールも原則的に挙げることができる。
エステル化のために技術的に有利に使用することのできるアルコールはn−又はイソブタノールであり、特にメタノールである。
メタノールでのエステル化の場合(方法A)、蒸留工程(c)において、1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のカルボン酸メチルエステルフラクションをカラムの塔頂で、及び高沸点成分と1,4−シクロヘキサンジオールとを含有する塔底部フラクションを獲得し、かつカルボン酸メチルエステルフラクションを水素化工程(d)で接触水素化する、というように実施する。
n−またはイソブタノールをエステル化のために使用する場合(方法B)、蒸留工程(c)において、1,4−シクロヘキサンジオールを低沸点成分と共に塔頂部で分離し、カルボン酸ブチルエステルを側部搬出物として又はこれを含有する塔底部生成物として獲得し、これを引き続き水素化工程(d)に導入する。本発明による方法を方法A(図1)及び方法B(図2)を用いて、次に一般的に説明する(この際、頭頂部を介して、もしくは塔底部生成物として、という概念は供給流の上方での取り出しもしくは供給流の下方での取り出しを意味する):
方法A
図1に示すように、ジカルボン酸溶液(DCL)を、場合により脱水した後、C1〜C3−アルコール、有利にメタノールと共に、エステル化反応器R1に供給し、そこでカルボン酸をエステル化する。得られたエステル化混合物は、次いでカラムK1中に到達し、このカラム中で過剰のアルコール(ROH)、水及び低沸点成分(LS)は頭頂部を介して留去され、かつエステル混合物(EG)は塔底部生成物として取り出され、かつ精留カラムK2中に供給される。このカラム中でこの混合物は1,4−シクロヘキサンをほぼ不含のエステルフラクション(EF)と、高沸点成分(HS)及び1,4−シクロヘキサンジオール(1,4−CHDO)からなる塔底部フラクションとに分別される。このエステルフラクション(EF)を、次いで水素化反応器R2中で接触水素化し、かつこの水素化混合物を蒸留カラムK3中でアルコール(ROH)、低沸点成分(LS)及び純粋な1,6−ヘキサンジオールに分離した。
方法B
エステル化のために、炭素原子を4個以上有するアルコール、特にn−又はイソブタノールを使用する場合、図2による方法は、精留カラムK2においてエステル混合物(EG)を1,4−シクロヘキサンジオール(1,4−CHDO)を含有する低沸点成分(NS)の塔頂生成物と、1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクション(EF)とに分離し、このエステルフラクションを側部フラクションとして又はエステルフラクション含有塔底部生成物として獲得し、水素化工程(R2)に供給するということにおいてのみ異なる。
本発明による方法を次に詳細に説明する。この際、個々の方法工程を更なる工程に分類し、ここで工程2、3、4、5、6、7は本発明の方法にとって必須の工程であり、工程3及び4並びに6及び7は一緒にまとめることができる。工程8、9、10及び11は任意のものであるが、該方法の経済性を上昇させるためには場合により、有効である。
ジカルボン酸溶液(DCL)は一般に、水分含量20〜80%の水溶液である。エステル化反応は平衡反応であるので、特に例えばメタノールでのエステル化の際に、存在する水を反応の前に除去するのが、多くの場合有利であり、特にエステル化反応の際に水を除去できない、例えば共沸で除去することができない場合、有利である。工程1での脱水は例えば、膜システムで、又は有利には蒸留装置により実施するが、この装置では10〜250℃で、有利に20〜200℃で、特に有利には30〜200℃で、かつ圧力1〜1500ミリバール、有利に5〜1100ミリバール、特に有利に20〜1000ミリバールで水を頭頂部を介して及び高級モノカルボン酸、ジカルボン酸及び1,4−シクロヘキサンジオールを塔底部を介して分離する。この際塔底部温度は有利に塔底部生成物を液状で取り出すことができる程度に選択される。カラムの塔底部での水含量は0.01〜10重量%、有利に0.01〜5重量%、特に有利に0.01〜1重量%であってよい。
水の分離は、この水が酸をほぼ含有しない様に実施することも、又はDCL中に含有される低級モノカルボン酸、主にギ酸を大部分水と共に留去し、こうしてこの低級モノカルボン酸がエステル化においてエステル化アルコールと結合しない様に実施することもできる。
工程1からのカルボン酸流を炭素原子1〜10のアルコールと混合する、方法Aにおいては炭素原子1〜3のアルコール、すなわちメタノール、エタノール、プロパノール又はイソプロパノール、有利にメタノールを使用し、方法Bにおいては炭素原子4〜10、特に4〜8のアルコールであり、特に有利にはn−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール及びイソペンタノールである。
カルボン酸流に対するアルコールの混合比(質量比)は0.1〜30、有利に0.2〜20、特に有利に0.5〜10である。
この混合物は溶融物又は溶液として工程2の反応器中に達し、ここでカルボン酸はアルコールでエステル化される。このエステル化反応は50〜400℃、有利に70〜300℃、特に有利に90〜200℃で実施する。外圧をかけることもできるが、エステル化を反応システムの自己圧で実施するのが有利である。エステル化装置としては、この際1つの撹拌釜又は流動管であってよく、又はそれぞれ複数使用することもできる。エステル化のために必要な滞留時間は0.3時間から10時間の間であり、有利には0.5〜5時間である。エステル化反応は触媒の添加なしに経過するが、有利には反応速度を高めるために触媒を添加する。この際、触媒は均質に溶解している触媒又は固体の触媒である。均質な触媒としては例えば硫酸、リン酸、塩酸、スルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸、ヘテロポリ酸、例えばヴォルフラマートリン酸(Wolframatophosphorusaeure)又はルイス酸、例えばアルミニウム化合物、バナジウム化合物、チタン化合物、硼素化合物を挙げることができる。有利には鉱酸、特に硫酸である。カルボン酸に対する均質触媒の重量比は一般に、0.0001〜0.5、有利に0.001〜0.3である。
固体触媒としては、酸性又は過酸性材料、例えば酸性又は過酸性金属酸化物、例えば全て酸性強化のために鉱酸残基、例えばスルフェート、又はホスフェートを添加されていてよい、SiO2、Al23、SnO2、ZrO2又は成層ケイ酸塩又はゼオライト、又はスルホン酸基又はカルボン酸基を有する有機イオン交換体が適している。固体触媒は固床として設けられているか、又は懸濁液として使用することができる。
反応の際に生じた水は有利に連続的に、例えば膜により又は蒸留により除去される。
カルボン酸溶融物中に存在する遊離カルボキシル基の変換の完全性は、反応の後に測定される酸価(KOHmg/g)で確認される。酸価は、場合により触媒として添加された酸を差し引いて、0.01〜50,有利に0.1〜10である。この際システム中に存在する全てのカルボキシル基が使用したアルコールのエステルとして存在するのではなく、一部は、例えばヒドロキシカプロン酸のOH−末端基とのダイマー又はオリゴマーエステルの形で存在してもよい。
エステル化混合物を工程3、膜システム又は有利に蒸留カラム中に供給する。エステル化反応のために、触媒として溶かした酸を使用した場合、このエステル化混合物を有利に塩基で中和し、この際触媒の酸当量あたり塩基当量1〜1.5を添加する。塩基としては一般に、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、これらの炭酸塩、水酸化物又はアルコレート、又はアミンを物質中に又はエステル化アルコール中に溶かして使用する。
第3工程中でカラムを使用する場合、カラムへの供給は有利に頭頂部流と塔底部流との間である。圧力1〜1500ミリバール、有利に20〜1000ミリバール、特に有利に40〜800ミリバールで、温度0〜150℃、有利に15〜90℃、及び特に25〜75℃で過剰のエステル化アルコールROH、水並びに例えばギ酸、酢酸及びプロピオン酸の相応するエステルが頭頂部を介して取り出される。この物質流を燃焼するか、又は有利には工程11で更に後処理する。
塔底部生成物としてはエステル混合物が得られ、このエステル混合物は主に、使用したアルコールROHとジカルボン酸、例えばアジピン酸及びグルタル酸、ヒドロキシカルボン酸、例えば6−ヒドロキシカプロン酸及び5−ヒドロキシ吉草酸とのエステルから、並びにオリゴマー及び遊離もしくはエステル化1,4−シクロヘキサンジオールからなる。水及び/又はアルコールROHの残留量がエステル混合物中にそれぞれ10重量%までであるのが有利である。塔底部温度は70〜250℃、有利に80〜220℃、特に有利に100〜190℃である。
水及びエステル化アルコールROHを十分に除去した、工程3からの物質流を工程4に供給する。この際この工程4は蒸留カラムであり、このカラムにおいては供給は一般に低沸点成分と高沸点成分との間に行なわれる。このカラムを温度10〜300℃、有利に20〜270℃、特に有利に30〜250℃及び圧力1〜1000ミリバール、有利に5〜500ミリバール、特に有利に10〜200ミリバールで作動する。
方法A、すなわちC1〜C3−アルコール、特にメタノールでのエステル化によれば、工程3からの物質流は水素化すべき頭頂部フラクション及び1,4−シクロヘキサンジオールを含有する塔底部フラクションに分離する。
頭頂部フラクションは主に残留水及び残留アルコールROH、アルコールROHとモノカルボン酸、主にC3−〜C6−モノカルボン酸とのエステル、ヒドロキシカルボン酸、例えば6−ヒドロキシカルボン酸、5−ヒドロキシカルボン酸とのエステル、並びに特にジカルボン酸、例えばアジピン酸、グルタル酸及びコハク酸とのジエステル、更に1,2−シクロヘキサンジオール、カプロラクトン及びヴァレロラクトンからなる。
前記成分は一緒に頭頂部から分離され、水素化(工程5)に送り込まれるか、又は更に有利な実施形によればカラム中で主に残留水及び残留アルコール並びに前記C3−〜C5−カルボン酸のエステルを含有する頭頂部流と、主に前記C6−カルボン酸及びジカルボン酸のエステルを含有する側部流とに分離され、この側部流は水素化に達する。
工程4からの物質流の高沸点成分は主に、1,4−シクロヘキサンジオール又はそのエステル、ダイマー又はオリゴマーエステル並びに詳細に解明されていない、部分的にDCLのポリマー成分からなり、カラムの排出部域を介して分離される。これらは一緒に生じるか、又は排出部域中のカラムの側部流を介して主に1,4−シクロヘキサンジオールを、かつ塔底部を介して残分を分離する。こうして得られた1,4−シクロヘキサンジオールを例えば作用物質のための出発物質として使用することもできる。1,4−ヘキサンジオール含有又は不含の高沸点成分は、燃焼されるか又は有利な実施形によればいわゆるエステル交換のために工程8に達する。
方法B、すなわちC4−〜C10−アルコール、特にn−又はイソブタノールでのエステル化法によれば、工程3からの物質流は工程4中で、1,4−シクロヘキサンジオールを含有する頭頂部フラクション、水素化工程に導入される主にC6−エステルを含有する側部流、及び場合により工程8に導かれる高沸点成分含有塔底部流に分離される。
頭頂部フラクションは主にアルコール残分ROH、アルコールROHのC1−〜C3−モノエステル、ヴァレロラクトン及び1,2−及び1,4−シクロヘキサンジオールからなる。
側部流は主にコハク酸、グルタル酸及びアジピン酸のジエステル並びに5−ヒドロキシ吉草酸及び6−ヒドロキシカプロン酸のモノエステルを含有する。この側部流はカラムの供給部の上方又は下方のいずれかで取り出され、水素化(工程5)に導入される。
オリゴマーエステル及びその他の高沸点成分は方法Aと同様にして燃焼されるか又は有利には工程8に導入される。
他の実施形によれば、工程4中でC6−エステルは塔底部流と共に分離され、かつ次いで更なるカラム中で塔底部生成物としてすでに記載された、主にアルコール残分ROH、アルコールROHのC1−〜C3−モノエステル、ヴァレロラクトン及び1,2−及び1,4−シクロヘキサンジオールからなる頭頂部フラクションから分離されるか、又は頭頂部流として高沸点成分から分離される。
1,4−シクロヘキサンジオール不含又は実質的に不含の、工程4のフラクション、これは全流又は主にC6−酸のエステルを含有する側部流である、を水素化工程5中に導入する。
工程3及び4は、特に少量を処理する場合、一緒にすることができる。このためには例えば、断続的に実施する分留においてC6−エステル流を得ることができ、同様に1,4−シクロヘキサンジオールは水素化に導入される物質流中に達することはない。
水素化は接触的に、ガス相又は液相中で実施される。触媒としては原則的にカルボニル基の水素化に好適な全ての均質及び不均質触媒、例えば金属、金属水酸化物、金属化合物又はこれらの混合物を挙げることができる。均質な触媒の例は、例えばフーベンヴァイル(Houben-Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Band IV/1c,Georg Thieme Verlag Stuttgart、1980年、第45〜67頁)中に記載されており、不均質触媒に関しての例も同様にフーベンヴァイル(Houben-Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Band IV/1c、第16〜26頁)中に記載されている。
元素の周期律表の副族I.及びVI.〜VIII.からの元素、有利に銅、クロム、モリブデン、マンガン、レニウム、ルテニウム、コバルト、ニッケル及びパラジウム1種又は複数種、特に有利に銅、コバルト又はレニウムを含有する触媒が有利である。
触媒は活性成分単独からなっているか、又はこの活性成分が担体上に担持されていてもよい。担体材料としては、例えばCr23、Al23、SiO2、ZrO2、ZnO2、BaO及びMgO又はこれらの混合物が好適である。
特に有利な触媒は、例えばEP0552463中に記載されている。これは酸化物の形で、組成
CuaAlbZrcMndx
[式中、a>0、b>0、c≧0、d>0、a>b/2、b>a/4、a>c及びa>dであり、xは電子的中性を保持するために式単位あたり必要な酸素イオンの数を表わす]を有する。この触媒の製造は例えばEP552463の記載により、相応する金属イオンをその塩の形で含有する溶液から難溶性の化合物を沈殿させることにより得られる。好適な塩は例えばハロゲン化物、硫酸塩及び硝酸塩である。沈殿剤としては熱処理により酸化物に変換することのできる不溶性の中間生成物の形成に導く全ての薬品が好適である。特に好適な中間生成物は水酸化物及び炭酸塩もしくは炭酸水素塩であり、こうして特に有利な沈殿剤としてはアルカリ金属炭酸塩又は炭酸アンモニウムを使用する。触媒の製造のために重要であるのは500℃〜1000℃の温度での中間体の熱処理である。触媒のBET−表面積は10〜150m2/gである。
固体として設けられているか又は懸濁液として使用される不均質触媒を使用するのが有利である。この水素化をガス相中で、かつ固体として設けられた触媒上で実施する場合、圧力1〜100バール、有利に15〜70バールで、一般に150〜300℃の温度を適用する。その際、水素化剤及び担体ガスとして、出発物質、中間生成物及び生成物が反応の間、決して液状にならない程度の量の水素を使用する。過剰の水素を有利に循環させ、この際少量部を、不活性物質、例えばメタンを除去するための排ガスとして、排出することができる。
水素化を、固体で設けられた又は懸濁された触媒を用いて液相中で実施する場合、一般に温度100〜350℃、有利に120〜300℃で、圧力30〜350バール、有利に40〜300バールで実施する。
水素化は、1つの反応器中で、又は多くの直列に相前後して接続した反応器中で実施することもできる。固床を介して、液相中での水素化を灌流法で又は漕内法(Sumpffahrweise)で実施することができる。有利な実施形によれば、多くの反応器を使用し、この際第1の反応器中ではエステルの主要な部分が水素化され、かつこの第1の反応器は熱放出のために液体循環で実施され、かつこれに続く反応器は有利に変換を完全にするために循環なしに実施される。
水素化を非連続的に、有利には連続的に実施することができる。
水素化搬出物は主に1,6−ヘキサンジオール及びアルコールROHからなる。その他の成分は方法Aにより工程4の全ての低沸点成分流を使用した場合、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール並びに少量の炭素原子1〜6個を有するモノアルコール及び水である。
この水素化搬出物を工程6中で、例えば膜システム又は有利に蒸留カラムで、付加的に低沸点成分の大部分を含有するアルコールROHと、1,5−ペンタジオール及び1,2−シクロヘキサンジオールの他に1,6−ヘキサンジオールを主に含有する物質流とに分離する。この際圧力10〜1500ミリバール、有利に30〜1200ミリバール、特に有利に50〜1000ミリバールで、頭頂部温度0〜120℃、有利に20〜100℃、特に有利に30〜90℃に、かつ塔底部温度100〜270℃、有利に140〜260℃、特に160〜250℃に調節する。低沸点物質流は工程2のエステル化工程に直接戻すか、又は工程8又は工程11中に達する。
1,6−ヘキサンジオールを含有する物質流を、工程7中で、カラム中で精製する。この際、1,5−ペンタンジオール、場合により1,2−シクロヘキサンジオール、並びにその他の場合により存在する低沸点化合物を、頭頂部を介して分離する。1,2−シクロヘキサンジオール及び/又は1,5−ペンタンジオールを付加的な有価生成物として獲得するべき場合、これを更なるカラム中で分離することができる。塔底部を介して場合により存在する高沸点生成物を排出する。1,6−ヘキサンジオールをカラムの側部流から少なくとも99%の純度で取り出す。その際、1〜1000ミリバール、有利に5〜800ミリバール、特に有利に20〜500ミリバールの圧力で頭頂部温度50〜200℃、有利に60〜150℃及び塔底部温度130〜270℃、有利に150〜250℃に調節する。
少量の1,6−ヘキサンジオールを製造するべき場合、工程6及び7を非連続的分留にまとめることもできる。
本発明による方法をできるだけ経済的に実施するためには、エステル化アルコールROHを回収し、かつ常にエステル化に再使用することが有効である。このためには、工程3及び/又は6からの主にアルコールROH、例えばメタノールを含有する物質流を工程11中で後処理する。この目的のためには有利にカラムを使用し、アルコールROHより低沸点の成分を頭頂部から、水及びアルコールROHより高沸点の成分を塔底部を介して、側部流中に得られるアルコールから分離する。このカラムを有利に500〜5000ミリバール、有利に800〜3000ミリバールで作動させる。
本発明による方法の更に有利な実施形によれば、工程4(方法Aによる)からの高沸点成分流を、使用したDCL中の使用したアジピン酸及び6−ヒドロキシカプロン酸に対して1,6−ヘキサンジオールの総収量を高めるために使用した。このためには工程8において、アジピン酸もしくはヒドロキシカプロン酸のダイマー及びオリゴマーエステルの量を、更なる量のアルコールROHと触媒の存在下に反応させる。アルコールROHと工程4からの塔底流との重量比は0.1〜20、有利に0.5〜10、特に有利に1〜5である。触媒としては原則的に工程2中のエステル化のためにすでに記載したものが好適である。しかしながら、ルイス酸を使用するのが有利である。例えばこのためにはアルミニウム、錫、アンチモン、ジルコニウム又はチタンの化合物又は錯体、例えばジルコニウムアセチルアセトナト又はテトラアルキルチタネート、例えばテトライソプロピルチタネートを、エステル交換混合物に対して1〜10000ppm、有利に50〜6000ppm、特に有利に100〜4000ppmの濃度で使用する。この際特に有利であるのはチタン化合物である。
エステル交換は、断続的に又は連続的に、1つの反応器又は多くの反応器中で、直列式に接続した撹拌釜又は管状反応器で、温度100〜300℃、有利に120〜270℃、特に有利に140〜240℃で、かつその際に生じた自己圧で実施することができる。必要な滞留時間は0.5〜10時間、有利に1〜4時間である。
工程8からのこの物質流は、メタノールでのエステル化の場合再び工程3中に供給される。特に1,4−シクロヘキサンジオールの上昇を回避するために、断続的に又は連続的に工程4からの高沸点成分の部分流を排出する。他の可能性は、工程8からの物質流を工程3に戻さず、工程3に類似の、工程9中で主にアルコールROHからなり、工程2、8又は11中に達する物質流と、エステルを含有する物質流に分離することである。
このエステル流は原則的に(但し、1,4−シクロヘキサンジオールの上昇を回避して)工程4中に戻されるか又は、有利に更なる工程10中で、C6−酸のエステル及び量的にはむしろ意味は有しないが、一方では工程4中に又は直接工程5中に導入することのできるC5−酸のエステル及び他方では1,4−シクロヘキサンジオールを含有する高沸点成分に分離され、更にこの高沸点成分は排出される。
こうして1,6−ヘキサンジオールの収率は95%を越え、純度99%を越えることが達せられる。
この新規方法は廃棄用生成物から高純度の1,6−ヘキサンジオールを高い収率で獲得することを可能とした。
次に実施例につき、この方法を詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
実施例(方法A)
工程1(脱水)
ジカルボン酸溶液(主にアジピン酸、6−ヒドロキシカプロン酸、1,4−シクロヘキサンジオール、グルタル酸、5−ヒドロキシ吉草酸、ギ酸、水からなる)0.1kg/hを連続的に、充填カラム(理論分離段数約4、頭頂部での還流なし)を上部に備えた蒸留装置(外側に循環オイルヒーター装置を備える三段の泡鐘塔、オイル温度150℃、棚段容積それぞれ約25ml、泡鐘段を介しての供給)中で蒸留した。頭頂部生成物としては約3%のギ酸含量の水が0.045kg/h得られた。塔底部流(5.5kg)中には水含量は約0.4%であった。
工程2(エステル化):
工程1からの塔底部流5.5kg/hをメタノール8.3kg/h及び硫酸14g/hと連続的に管状反応器(10.7m、直径1.8cm、滞留時間2.7h)中で反応させた。搬出物の酸価は硫酸を差し引いて約KOH10mg/gであった。
工程3(過剰のアルコール及び水の除去)
工程2からのエステル化流を20cmの充填カラム中で蒸留した(1015ミリバール、頭頂部温度65℃、塔底部温度125℃まで)。頭頂部を介して7.0kgが留出した。塔底部生成物として6.8kgが得られた。
工程4(分留;1,4−シクロヘキサンジオール分別):
50cm充填カラム中で工程3からの塔底部流を分留した(1ミリバール、頭頂部温度70〜90℃、塔底部温度180℃まで)。この塔底部生成物(1.9kg)は実質的に全ての1,4−シクロヘキサンジオールを含有する。
低沸点成分としては0.6kgが留出した(1,2−シクロヘキサンジオール、ヴァレロラクトン、5−ヒドロキシ吉草酸メチルエステル、グルタル酸ジメチルエステル、コハク酸ジメチルエステルなど)。主にアジピン酸ジメチルエステル及び6−ヒドロキシカプロン酸メチルエステルを含有するフラクションとして4.3kgが得られた。
このエステルフラクションを形成する頭頂部流を水素化工程5に導入した。
工程5(水素化):
工程4からのC6−エステルフラクション4.3kgを連続的に25ml−反応器中で触媒で水素化した(触媒、CuO 70重量%、ZnO 25重量%、Al23 5重量%)。触媒は予め水素気流中で180℃で活性化した。供給量は20g/h、圧力220バール及び温度220℃であった。エステル変換率は99.5%であり、1,6−ヘキサンジオール選択率は99%を越えた。
選択的に、エステルフラクションを2工程の反応器カスケード(1.反応器、触媒2.5l、灌流法、250バール、生成物還流:供給量=10:1、220〜230℃;2.反応器、触媒0.5l、灌流法で直線の通過路、260バール、220℃)で連続的に水素化した。触媒としては予め180℃で活性化したCuO(60%)、Al23(30%)及びMn23(10%)からなる触媒を使用した。供給量は1kg/hであった。変換率99.5%で、ヘキサンジオール−選択率は99%を越えた。
工程6及び7:
工程5からの水素化搬出物4.0kgを分留した(70cm充填カラムを上部に備えた蒸留装置、還流比2)。1013ミリバールでメタノール1kgを留去した。真空(20ミリバール)をかけた後、主に1,2−シクロヘキサンジオール及び1,5−ペンタンジオールが主に留去された。その後、(沸点146℃)1,6−ヘキサンジオールが純度99.8%で留出した。(残りの成分は主に1,5−ペンタンジオール。)
工程8:
工程4の塔底部搬出物1.9kgをメタノール3.8kg及びテトライソプロピルチタネート3.8gと混合し、3mmV2A−リングで充填された、長さ1m、容量440mlの管状反応器中で連続的に反応させた。平均滞留時間は約2hであった。
工程9:
工程8からの搬出物を工程3に記載した装置中で同様に分留した。頭頂部温度65℃で、3.5kgが留出した(主にメタノール)。塔底部には2.2kgが残った。
工程10:
工程9からの塔底部生成物を工程4と同様にして塔底部温度が160℃になるまで分留した。留出物として1.3kgが得られ、これを直接水素化するか、又は工程4中に戻すことができる。組成:6−ヒドロキシカプロン酸メチルエステル52%、アジピン酸ジメチルエステル31%、グルタル酸ジメチルエステル5%、5−ヒドロキシカプロン酸メチルエステル4%並びに多くのその他の量的に問題とならない成分。
工程11:
工程3の頭頂部生成物7kgを20cmの充填カラムで1015ミリバールで分留した。頭頂部温度59〜65℃で前留出フラクション0.8kgが得られ、これは主にメタノールを含有すると共に、C1〜C4−モノメチルエステルを含有する。頭頂部温度65℃でメタノール5.6kgが純度>99%で得られた。塔底部生成物(0.6kg)は主に水からなった。

Claims (7)

  1. シクロヘキサンを酸素又は酸素含有ガスでシクロヘキサノン/シクロヘキサノールに酸化し、かつこの反応混合物の水抽出により副生成物として得られる、アジピン酸、6−ヒドロキシカプロン酸及び1,4−シクロヘキサンジオールを含有し、20〜80%の含水率を有するカルボン酸混合物から出発し、その際、1,4−シクロヘキサンジオールの量は、該混合物の1〜5質量%であり、この酸をエステル化し、水素化することによりヘキサンジオール−1,6を製造する方法において、
    a)水性ジカルボン酸混合物中に含有されるモノ−及びジカルボン酸を炭素原子1〜3個を有するアルコールで相応するカルボン酸エステルに変換し、
    b)連続的な蒸留法で、工程(a)から得られたエステル化混合物を、蒸留カラムの塔頂部流と塔底部流との間に供給し、第一の蒸留カラムで頭頂部より、過剰のアルコール及び低沸点成分を分離し、塔底部よりエステル混合物を取り出し、
    c)第二の蒸留カラムにおいて、工程(b)からの塔底部生成物を低沸点留分と高沸点留分の間に供給し、頭頂部生成物として1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションと塔底部生成物として少なくとも1,4−シクロヘキサンジオールの大部分を含有するフラクションとに分離し、
    d)工程(c)の頭頂部からの1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のエステルフラクションを接触水素化し、かつ
    e)水素化搬出物から精製蒸留工程においてヘキサンジオール−1,6を獲得する、
    ことを特徴とするヘキサンジオール−1,6を製造する方法。
  2. カルボン酸混合物をエステル化の前に蒸留により脱水する請求項1記載の方法。
  3. メタノールでエステル化を実施し、かつ蒸留工程(c)において、1,4−シクロヘキサンジオールをほぼ不含のカルボン酸メチルエステルフラクションをカラムの塔頂部で、及び高沸点成分と1,4−シクロヘキサンジオールとを含有する塔底部フラクションを獲得し、かつカルボン酸メチルエステルフラクションを水素化工程(d)で接触水素化する、請求項1記載の方法。
  4. 蒸留工程(b)の、未反応のアルコールを含有する塔頂部生成物からアルコールを純粋な形で獲得し、かつエステル化工程(a)に戻す請求項1記載の方法。
  5. 工程(c)の塔底部生成物を少なくとも部分的に、低分子アルコール及びエステル化触媒の更なる添加のもとに新たにエステル化し、(b)及び(c)と同様に別個の蒸留工程で分離するか、又は1,4−シクロヘキサンジオールを分離した後にはじめて新たなエステル化を実施し、かつカルボン酸エステルを含有するフラクションを水素化工程(d)に導入する、請求項1記載の方法。
  6. 水素化のために触媒活性主成分として銅、コバルト及び/又はレニウムを含有する触媒を使用する請求項1記載の方法。
  7. 水素化のために、酸化物の形で、組成
    CuaAlbZrcMndx
    [式中、a>0、b>0、c≧0、d>0、a>b/2、b>a/4、a>c及びa>dであり、xは電子的中性を保持するために式単位あたり必要な酸素イオンの数を表わす]を有する触媒を使用する、請求項1記載の方法。
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