JP2012192755A - ベビーカーの幌、該幌が取り付けられたベビーカー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のベビーカーの幌は、ベビーカー本体2に装着して用いられるベビーカーの幌1であって、逆U字状に湾曲された少なくとも3本の幌骨3,5,7を有し、最も後方の幌骨7が可撓性を有する部材によって構成されており、該最も後方に位置する幌骨7に隣接する前方の幌骨5の近傍の幌布30に、最も後方の幌骨7の湾曲した上部が挿入されて保持される保持部9が設けられていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
そこで、展開面積が狭い状態においても幌布が緊張状態に保持されるようにしたベビーカーの幌が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたものでは、互いに連結可能な一対の連結具として、バックル、ホック、面ファスナ、紐等が例示されている。
以下詳細に説明する。
本実施の形態のベビーカー本体2、特にその骨組み構造を図9に基づいて説明する。
本実施の形態のベビーカー本体2は、前輪11を有する左右一対の前脚13、後輪15を有する左右一対の後脚17、ほぼ逆U字状に屈曲された手押し杆19、左右一対のアームレスト21、及びそのアームレスト21の間に掛け渡されたガードアーム23、乳幼児が座るためのシートを支持するシート枠25、乳幼児の背中を支持する背面支持枠27、さらには幌1を取り付けるための幌取付部28が設けられた幌取り付け杆29によって構成されている
幌1は、3本の幌骨と、幌布30と、支持機構31と、保持部9を備えている。
〔幌骨〕
幌骨は、逆U字状に屈曲されて最も前方に配置された第1幌骨3と、その後方に配置された第2幌骨5と、さらに後方に配置された第3幌骨7の3本の幌骨を有している。
第1幌骨3と第2幌骨5の両端部は、互いの角度が調整できるように支持機構31に取り付けられている。より具体的には、第2幌骨5が支持機構31に固定され、第1幌骨3の端部が支持機構31に回動可能に取り付けられている。
第1幌骨3、第2幌骨5は、図6、図7に示すように、断面が矩形の樹脂によって形成されている。樹脂であるのである程度の可撓性を有しているが、後述する断面が円形の第3幌骨よりも可撓性は低い。
第1幌骨3と第2幌骨5の間には第1幌骨3と第2幌骨5のなす角度が最も広くなった状態を保持するための保持具33が設けられている。
幌布30は、第1幌骨3と第2幌骨5との間を覆う前部30aと、第2幌骨5と第3幌骨7との間を覆う中間部30bと、第3幌骨7の背面側を覆う後部30cから構成されている。
幌布30においける背面部の下部にはボタン35が設けられている。このボタン35はベビーカーの本体側、より具体的には背面支持枠27の上辺部に留めるためのものである。
図7、図8に示すように、第1幌骨3と第2幌骨5は端部が角度調整可能に支持機構31に取り付けられている。支持機構31は第1支持部37と、第2支持部39と、支持管40とで構成されている。第1支持部37に第1幌骨3と第2幌骨5が取り付けられている。第1支持部37の内面側の円周部には、図8に示すように、凹凸の切欠き41が設けられている。第2支持部39には、第1支持部37の切欠き41に係合可能な凸部43が所定の間隔で形成されている。
なお、図8では切欠き41と凸部43を強調して描いているが、第1支持部37が回動可能な程度の凹凸になっている。
第2支持部39には管状の支持管40が設けられており、支持管40をベビーカー本体2の幌取付部28に挿入することで幌1をベビーカー本体2に取り付けることができる。支持管40は幌取付部28に挿入した状態で軸回りに回転可能になっている。支持管40を軸回りに回転可能にすることで、ベビーカー本体2を幅方向に折りたたんだ際に支持機構31に生ずる捩じれを吸収できるようにしている。なお、ベビーカー本体2を幅方向に折りたたんだ際に支持機構31に生ずる捩じれは、第1幌骨3、第2幌骨5及び第3幌骨7の撓みによっても吸収される。
なお、この例では支持管40を幌取り付け杆29に別途設けた幌取付部28に取り付けるようにしているが、支持管40を幌取り付け杆29に直接挿入して取り付けるようにしてもよい。
保持部9は、第3幌骨7の湾曲した上端部が挿入されてこれを保持するものである。本実施の形態の保持部9は、幌布30における中間部30bにおいて第2幌骨5に沿うように、かつ下方に開口45を有するポケットによって構成されている。
保持部9の他の例としては、ポケットのように上部が閉じていなくてもよく、例えば帯状のベルトのようなものでもよい。ベルトをゴムによって形成してもよい。また、保持部9の他の態様として、第3幌骨7の湾曲した上部を抜き差し可能に保持する保持片のようなものでもよい。
幌1の開き方として、前部30a、中間部30bが共に開いた状態(全展開状態)(図2、図3参照)、前部30aのみが開いた状態(半展開状態)(図4参照)がある。
幌1を半展開状態(図4参照)から全展開状態にするには、幌布30の後部30cを引っ張るだけでよい。幌布30を引っ張ることで、第3幌骨7の撓みとポケットの開きによって、ポケットに挿入されていた第3幌骨7の上端の湾曲部が、図6に示す状態から図5に示す状態に至るように保持部9から抜け出し、最終的に図3の状態になる。
例えば、本実施の形態の第1幌骨3、第2幌骨5の後方に第3幌骨7と同様の可撓性の高い、すなわち撓みやすい幌骨を2本以上設けると共に、第2幌骨5の上部の幌布に保持部9を設ける。そして、保持部9には、第2幌骨5と最後方の幌骨との間にある可撓性の高い幌骨の上端部を、最も後方の幌骨の上端部と共に保持部に挿入できるようする。
また、第1幌骨3、第2幌骨5と同様の可撓性の低い、つまり撓みにくい幌骨を3本以上設けて、このような幌骨のうちでもっとも後方にある幌骨の上部の幌布に保持部9を設けるような態様でもよい。
2 ベビーカー本体
3 第1幌骨
5 第2幌骨
7 第3幌骨
9 保持部
11 前輪
13 前脚
15 後輪
17 後脚
19 手押し杆
21 アームレスト
23 ガードアーム
25 シート枠
27 背面支持枠
28 幌取付部
29 幌取り付け杆
30 幌布
30a 前部
30b 中間部
30c 後部
31 支持機構
33 保持具
35 ボタン
37 第1支持部
39 第2支持部
40 支持管
41 切欠き
43 凸部
45 開口
Claims (6)
- ベビーカー本体に装着して用いられるベビーカーの幌であって、
逆U字状に湾曲された少なくとも3本の幌骨を有し、少なくとも最も後方の幌骨が可撓性を有する部材によって構成されており、該最も後方に位置する幌骨よりも前方の幌骨近傍の幌布に、前記最も後方の幌骨の湾曲した上部が挿入されて保持される保持部が設けられていることを特徴とするベビーカーの幌。 - 前方から2本の幌骨を最も後方の幌骨よりも可撓性の小さい部材によって形成し、前記前方から2本目の幌骨近傍の幌布に保持部を設けたことを特徴とする請求項1記載のベビーカーの幌。
- 最も後方の幌骨の両端部は、枢着されることなく幌布内に保持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のベビーカーの幌。
- 前記最も後方の幌骨は断面が円形の線状部材によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のベビーカーの幌。
- 前記保持部は、上部が閉止され下方が開口したポケットであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のベビーカーの幌。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のベビーカーの幌が取り付けられていることを特徴とするベビーカー。
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