JP2004291930A - 乳母車用幌体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乳母車Aの上側を覆う乳母車用幌体であって、上記幌体22の前側縁部の形状沿いにカバー20、32、52、62の上端を付設し、上記カバー20、32、52、62の外端縁部に、該カバー20、32、52、62を弛張する上記前側縁部の形状と略同形の芯材10、53を付設した乳母車用幌体14、31、41、51、61。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、幌を備えた乳母車に関し、特に、あらゆる天候状態、あるいは、埃、虫等の外的要因に応じてスムーズに対処し、乳幼児を快適な状態で保護することができる乳母車用幌体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乳母車用の幌、又は、幌と同様に外的要因に対処する機能を有した様々な乳母車用カバーが提案されている。例えば、乳母車の座席部の後側における上側、左右両側、背面側をそれぞれ幌体で覆い、座席部の前部については、回動可能な風防用フードを別途設け、通常は幌体の内側に収納しておき、使用時には、該風防用フードを座席部の前側まで回動させることで幌体と風防用フードとで略全体を覆うという先行技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、上述した技術の場合、座席部の略全体を覆うことができるが、幌体と風防用フードとは、一体で形成していないため、それぞれの間に隙間が生じてしまう。よって、この間から、例えば、風雨、虫、騒音等の外的要因の影響を受けてしまうため、乳幼児を快適な状態に確保することができない。
【0004】
さらに、座席部の前部に位置し、該前部を保護している状態の風防用フードにおいて、上端の高さはそのままの状態に維持し、下端を任意の高さまで持ち上げることで任意の大きさだけ開口することができるが、風防用フードが内側に突出した状態となり、乳幼児は圧迫感を感じるだけでなく、見栄えも悪い。しかも、この際、ブロック敷設路、砂利道などの凹凸路を走行する場合や、風が吹いているときには、風防用フードは、幌と一体に形成していないため、風防用フードだけ下に下げ落ちてしまうことも考えられる。
【0005】
また、他の先行技術として、幌体の前端部に鍔状の日除け部材を形成して日光から乳幼児を保護する乳母車用幌体先行技術が提案されている(特許文献2参照)。
【0006】
上述した先行技術の場合、日除け部材の大きさは、一意に決まっているため、日除け部材を突出すか、又は、幌の裏面に折り畳むかの2通りの選択しかなく、日除け部材の大きさの範囲で任意に調節することができない。
【0007】
さらに、他の先行技術として、乳母車の本体上に設けられたカバーを、使用しない時は、小さく折り畳んだ状態で収納することができる技術も提案されている(特許文献3参照)。
【0008】
上述した先行技術の場合、カバーを完全に所定部位に固定するか、収納するかのいずれか一方しか選択できず、利用者は例えば天候の度合いによって、あるいは、使用目的に応じて任意の機能、又はサイズのカバーを用いることができない。
しかも、収納時には、布状のカバーをいちいち折り畳む必要があるため、手間を要し面倒である。
【0009】
【特許文献1】
実公平02−25365号公報
【特許文献2】
特開2002−187554号公報
【特許文献3】
特開平02−28059号公報。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、幌の使用時には外的環境に適した任意の被覆状態を得ることができ、収納時には、見栄えよくスムーズに収納することができる乳母車用幌体の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
乳母車の上側を覆う乳母車用幌体であって、上記幌体の前側縁部の形状沿いにカバーの上端部を付設し、上記カバーの外端縁部に、該カバーを弛張する上記前側縁部の形状と略同形の芯材を付設した乳母車用幌体であることを特徴とする。
【0012】
上述の構成によれば、芯材を下方に少しスライドさせる、又は、回動する等すれば、カバーは芯材により受動的に下方に引張られて張設できる。
【0013】
さらに、前記芯材を形成することでカバーを所定の外観形状に形成できるとともに、カバー内に一定の空間を確保できるため、該カバー内が蒸れることもなく、しかも、幼児に窮屈感を与えなることもない。
【0014】
前記カバー、又は/及び、上記芯材を収納する収納手段を前記前側縁部に形成した乳母車用幌体であることを特徴とする。
【0015】
上述した構成を採れば、カバー収納時においては、芯材をカバーごと幌体の前側端部まで持ち上げて、該芯材とカバーとを、上記収納手段を用いて収納することができる。これにより、乳母車には、上側の幌体のみが形成された状態となる。
【0016】
前記収納手段は、ポケット、又は、袋状の収納手段にカバー、又は/及び、上記芯材を収納する、又は、収納後に収納手段に形成したファスナ、面ファスナ等の固定手段で固定することを含む。さらに、前記幌の前側縁部に、先端部に面ファスナ、スナップ等の固定手段を添着したベルト状の繋止部材を形成し、該繋止部材で芯材を、繋止して収納してもよい。
【0017】
また、前記カバーをメッシュ状にしてもよい。この場合、上記カバーの全体をメッシュ状に形成する、あるいは、カバーにおける所定の部位を所定の大きさでの窓部を複数個形成することを含み、上記窓部は、通気孔、網目等のメッシュ状に配設して構成することを含む。
【0018】
さらに、前記幌体の前側縁部に、前記カバーが上記前側縁部に対して分離可能な着脱手段を形成した乳母車用幌体であることを特徴とする。
【0019】
上述の構成によるカバーを取り外せば、収納時には幌体の前側縁部には、完全にカバー、及び、芯材が存在しなくなるため、すっきりして見栄えもよくなる。
【0020】
また、カバーを分離して幌から取り外し、さらに、上記メッシュ状のカバーと付け換える等しても構わない。
【0021】
さらに、幌体とカバーとを分離してカバーのみを水洗いすることもできる。なお、幌体は乳母車から取り外して水洗いすることができる。
【0022】
また、前記幌体の前側縁部と前記芯材との間のカバー面における所定部位に、前記カバーを伸張する前記芯材と略同形の芯材を付設した乳母車用幌体であることを特徴とすることができる。
【0023】
上記芯材は、任意の数を用いて形成することを含む。上記構成を採れば、該芯材がカバー面に対して内側に位置するように付設した場合、被覆時には芯材がカバーの接触面を押圧することで伸張し、膨らみをもたせることができるため乳幼児に圧迫感を与えない。
【0024】
収納時にも、下端部の芯材と上記前側縁部との間の距離が長いとその間にカバー面が乳母車の内側に折り込んだ際に突き出してしまうが、これに対して、所定の数の芯材を形成した場合には、芯材間、あるいは、前側端部と芯材間のカバーを乳母車への内側へ折り込んだ時の折り込み量を小さくすることができるため、乳母車の内側に突き出して乳幼児に圧迫感を与えることもない。
【0025】
上記幌体の後側縁部の形状沿いにカバーの上端部を付設し、上記カバーの外端縁部に、該カバーを弛張する上記後側縁部の形状と略同形の芯材を付設した乳母車用幌体であることを特徴とすることができる。
【0026】
上記構成をとれば、乳母車の後方からの外的要因に対しても乳幼児を保護することができ、例えば、激しく雨が降っても乳幼児を確実に保護することができる。
【0027】
【発明の効果】
この発明によれば、カバーを垂下した状態においてもカバーの内側には、一定の空間を確保することでカバー自体が乳幼児の顔に接触したりせず、頭部から一定の間隔を保って、幼児に圧迫感を与えることがなく乳幼児を保護することができる。
【0028】
さらに、芯材によりカバー面には張力が与えられるので皺がなく乳幼児は、カバー内側から外側をはっきりとみることができ、しかも、見栄えよくカバーを垂下した状態に保つことができる。
【0029】
また、収納手段を形成することで、カバー、又は、芯材をコンパクトに見栄えよく収納することができ、持ち運びにも便利である。
【0030】
カバーは、乳母車に被覆する必要はなく、乳母車の上側に位置する幌の端部から、収納手段から該カバーを開放するだけで受動的にカバーを垂下させるだけで乳幼児を容易に保護することができ、乳母車に対して上側から被覆したり、又は、取り外したりする手間を要しない。
【0031】
なお、カバーの材質を硬めの材質を用いて形成すれば、カバー下端部の芯材の位置を変えることにより、被覆する量を天候や外的環境に適した任意の被覆状態まで調節することができる。
【0032】
前記幌体の前側縁部に、カバーが前側縁部に対して分離可能な着脱手段を形成した場合、コンパクトに、且つ容易にカバーを収納することができ、しかも収納後の幌体を見栄えのよい状態に保つことができる。
【0033】
また、カバーを着脱可能とする着脱手段をカバーの上端部と幌体の端部とに形成した場合、用途に応じて上述したメッシュ状、又は、遮光機能を有するカバーを幌体に付け換えれば、いちいち用意する必要がないため、コストを削減することができるとともに、持ち運びの際に所定の数のカバーを携帯しおけば1つの幌体で賄えるため、荷物にならない。
【0034】
特にメッシュ状のカバーを用いれば、カバー内の通気性を確保することができるとともに、虫や埃から乳幼児を保護することができる。
【0035】
また、幌体の前側縁部と芯材との間のカバー面における所定部位に、前記カバーを伸張する前記芯材と略同形の芯材を付設すれば、大きなカバー面を形成することができるため、乳幼児の前面に対応する部位で乳幼児の略全体を被覆して保護することができる。
【0036】
幌体の後側縁部の形状沿いにカバーの上端部を付設し、カバーの外端縁部に、該カバーを弛張する上記後側縁部の形状と略同形の芯材を付設した場合、カバーを乳母車の後側で垂下してやれば、乳母車の座席の上側と幌体との隙間を塞ぐ形態で覆うことができるため、幼児を確実に保護することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に示すごとく、乳母車Aの外観構成については、乳母車Aの下部に、前輪18aと後輪18bとを備え、前輪18aの上部には幼児が足を置く踏み台11を形成している。さらに、該踏み台11の上側には中部から上部にかけて座席部12aと背当て部12bとを備えた座席用マット部材12を、金属製で、且つ、形状が断面視すると円筒状の枠部材13で支持し、該枠部材13の後側上部には、保護者が乳母車Aの背面から該乳母車Aを押し動かすための水平のバー13aを備えている。
【0038】
さらに、上記座席用マット部材12の上側には、乳母車用幌体14が乳母車Aに取り付けているが、特に幌体本体部22の構成は、略菱形をした部材を中心で湾曲させて、乳母車Aに対して前方から見てU字形をした形状で形成している。
【0039】
上記幌体本体部22は、撥水性の合成樹脂繊維で形成した柔軟なシート材15を用いて形成し、該シート材15の前側端部、及び、後側端部にステッチを形成して、該ステッチ内にU字形をして断面視が平板状をした芯材16a、16bをそれぞれ掛け渡して構成する。乳母車Aの左右両側に位置する上記2本の芯材16a、16bの両端部の結合部17は、ベアリング、及び、軸等を用いて、該2本の芯材16a、16bがそれぞれ単独で回動可能とする構造に形成している。
【0040】
また、乳母車Aに対して前方方向における前側縁部と後側縁部の間の中間部にも、上述した2本の芯材16a、16bよりも長さが短く、太さも細い乳母車に対して正面視するとU字形に屈曲させた針金で形成した芯材16cを備え、該芯材16cも、ステッチ内に掛け渡されている。
【0041】
さらに、上記左右両側における各結合部17の上方には、芯材16a、16bを回動させる際、幌体本体部22の形状が崩れないように維持するとともに、幌体本体部22が所定の角度までしか広がらないようにするためにリンク構成を採り、芯材16a、16bを所定角度まで回動可能とするストッパ19を形成している。
【0042】
上述の構成により、上記幌体本体部22は乳母車Aの前後方向に容易に幌体本体部22のシート材15を広げることができる。
【0043】
しかも、上記左右両側の結合部17の軸には合成樹脂で形成した該凹部材を前記乳母車Aの円筒状枠体に嵌合させて乳母車Aに乳母車用幌体14を取り付けているための凹部材も回動可能に形成している。このため、乳母車用幌体14の乳母車Aへの取り付け高さは、左右両側の枠部材13のいずれの部位に取り付けても構わないため、幼児の高さに適した高さで乳母車Aに乳母車用幌体14を取り付けることができる。
【0044】
特に、折り畳み式のバギータイプの乳母車の場合、該乳母車の購入時に幌体が取り付けられていないものが殆どである。これに対して、上述した乳母車に取り付け可能な乳母車用幌体14であれば、バギータイプの乳母車を使用可能な状態にして上記枠部材14に上記凹部材を嵌合させれば該バギータイプの乳母車であっても勿論、乳母車用幌体14をとりつけて使用することができる。
【0045】
さらに、幌体本体部22の表面の前側縁部における上側には、後述するカバー20を収納するための収納テープ片21を逢着し、該収納テープ片21の先端部には所定の間隔ごとにスナップ21aの一方の側を形成し、さらにまた、幌体本体部22の裏側にも上記収納テープ片21を該幌体本体部22の裏面に折り込んだときに、上記スナップ21aの一方の側と重合するスナップ21aの他方の側を形成している。なお、カバー20を使用時に、すなわち、収納テープ片21を使用しない時には、該収納テープ片21を半分に折り畳んで固定しておくために、上記スナップ(図2(c)の21b)を収納テープ片21に形成した面と反対の面に折り畳んだときに重合する所定の各部位に一対のスナップ(図2(c)の21b)を形成している。
以上が乳母車用幌体14の特に幌体本体部22の主要な構成である。
【0046】
さらに、上述した幌体本体部22の前記前側縁部には、撥水性、及び、紫外線カットする機能を有する透明の合成樹脂で形成した柔軟なカバー20で、幌体本体部22のシート材15と略同一の大きさを有するカバー20の上端部を逢着し、該カバー20の外端部(下端部)には、前記幌体本体部22の前側端部の芯材16aと略同一のU字形で、且つ、略同一の大きさを有する芯材10を逢着している。
なお、前記芯材10の両端部は、幌体本体部22の結合部17に、該幌体本体部22の芯材16a、16bの両端部の結合部17への取り付け構造と同一の構造で形成している。
【0047】
万一、カバー20を備えていない幌体(幌体本体部22)のみを乳母車Aの上側に取り付けて、特に日差しが強い日に使用する場合、幌体本体部22の結合部17を乳母車Aに対して前後方向に回動させて、該幌体本体部22を前後に可動範囲の限界まで伸張すれば、幼児の頭部への日差しは防げるが、乳母車Aへの日差しの入射角度によっては、幼児の顔に光が入射してしまうことがあり、幼児に不快感を与えてしまうだけでなく、目を痛めてしまう等完全に幼児を保護することができない。
【0048】
これに対して、図1に示すごとく、上記構成を採るカバー20を備えた乳母車用幌体14を乳母車Aの上側に取り付けた場合、該カバー20を幌体本体部22の前端部から垂下させれば、該カバー20は、幼児の顔を前方で完全に覆う状態となるため、入射光が幼児の顔に対して如何なる角度で入射する光を完全に遮ることができる。つまり、この形態のカバー20を備えた幌体本体部22を用いることで幼児の顔を保護することができ、特に、顔に直接吹き付ける風、排気ガス等の外的要因から幼児の顔、及び、首までも保護することができる。
【0049】
さらに、カバー20の外端部(下端部)にU字形の芯材10を逢着しているため、カバー20は、横断面U字形の一定の形状を維持することができる。すなわち、カバー20の内側に、垂下した状態においても一定の空間を確保することでカバー20自体が幼児の顔に接触したりせず、頭部から一定の間隔を保って、幼児に圧迫感を与えることがない。
【0050】
しかも、芯材によりカバー面には張力が与えられるので皺がなく乳幼児は、カバー内側から外側をはっきりとみることができ、しかも、見栄えよくカバーを垂下した状態に保つことができる。
【0051】
カバー20(芯材10も含む)を収納する時には、図2の(a)に示すごとく、保護者は、カバー20外端部の芯材10を幌体本体部22の前側縁部まで持ち上げ、この持ち上げる動作の際、乳母車Aの内側に受動的に蛇腹状に折り込まれたカバー20を介して、上記芯材10を該幌体本体部22の前側端部の芯材16aに接触させる。そして、図2の(b)に示すごとく保護者は、上記収納テープ片21を、スナップ21bを外して開放し、該芯材10とカバー20とを一体にして包みながら幌体本体部22の裏面まで折り込み、さらに、図2の(c)に示すごとく該収納テープ片21に形成したスナップ21aの一方の側と、該幌体の裏面に形成したスナップ21aの他方の側とで上記収納テープ片21を係止して封着すれば、カバー20と芯材10とを見栄えよくコンパクトに収納することができ、カバー20が乳母車Aの内側に(幼児の方向へ)突き出して幼児に圧迫感を与えることがない。
また、上述のごとく撥水性を有する収納テープ片21で封着すれば、雨天時においても折り込んだカバー20の隙間に水滴が入り込むことがない。
【0052】
さらに、他の実施形態として、図3に示すごとくカバー32をメッシュ状に形成してもよい。上記メッシュ状のカバー32を形成した幌体31を用いれば、カバー32内の通気性を確保し、且つ、顔に虫や埃が接触することを防ぐことができるので、特にキャンプや祭りの時の使用には最適である。
【0053】
また、他の実施形態として、上述した実施形態のごとくカバー20、32の上端部を幌体本体部22の前側端部に直接逢着して、幌体本体部22とカバー20、32を一体にせずに、図4に示すごとく、スライドファスナの一方の係合縁42aを幌体本体部22の前側縁部に逢着し、該スライドファスナの他方の係合縁42bをカバー20の上端部に逢着して上記一対のスライドファスナ42を用いて幌体本体部22とカバー20とを互いに係止、又は、離間可能とする乳母車用幌体41を形成することができる。
【0054】
上記構成を採れば、カバー20を幌体本体部22に取り付ける、あるいは取り外す場合は、スライダ42cを用いて一機に着脱動作をすることができ、容易に行うことができる。
例えば、用途に応じて上述したメッシュ状、又は、遮光機能を有するグレースモーク色、ブラウンハーフ色等のカバー20を幌体本体部22に逢着したカバー20と一体の形態を採る幌体41をいちいち用意する必要もなく、目的、外的環境に応じた機能を備えたカバー20のみを取換えて使用することができるため、コストを削減することができるとともに、持ち運びの際に所定の数のカバー20を携帯しおけば1つの幌体本体部22で賄えるため、荷物にならない。
【0055】
なお、カバー20が不使用時にはスライドファスナ42を離間して該カバー20(及び、芯材10)を取り外してもよいし、あるいは、収納テープ片21を用いて収納しても構わない。
【0056】
さらに、図5に示すごとく、他の実施の形態として、上記カバー20を垂下する方向に略3倍の大きさに形成し、該カバー52を垂下させた時に、前記幌体幌体本体部22の前側縁部と前記芯材10との間のカバー52面における中間に相当する部位に、カバー52裏面から該カバー52面を伸張する前記カバー外端部の芯材10と略同形の芯材53を付設する。
【0057】
上記構成を採れば、上記カバー52は、垂下させると乳母車Aの前側、及び、左右両側から幼児の略全体を保護する大きさを備え、且つ、上述した形態で幌体本体部22に形成しているため、保護者は、カバー52を使用する際に、わざわざカバー52を乳母車Aの上方から被覆する必要もない。
【0058】
すなわち、保護者は、カバー52(及び芯材10、53)が収納テープ片21に収納されている状態において、前記スナップ21aを離間して収納テープ片21で封着したカバー52と芯材10、53とを解放してやれば、乳母車Aに対して内側方に蛇腹状に折り込まれたカバー52は、芯材10、53の重量によって受動的に垂下する。
【0059】
これにより、例えば、突然の降雨においてもカバー52は、幼児の略全体を容易に覆うことができる。さらに、中間部に付設した芯材53を形成することでカバー52を所定の外観形状に形成できるとともに、カバー52内は一定の空間を確保できるため、カバー52内が蒸れることもなく、しかも、幼児に窮屈感を与えない乳母車用幌体51を構成することができる。
なお、収納時も上述と同様の手順で容易に収納することができる。
【0060】
さらに、図6(a)に示すごとく、他の実施の形態として、上記幌体本体部22の後側縁部の形状沿いにカバー62の上端部を結合させるが、該結合部には、上述した幌体本体部22の前側端部におけるカバー20の結合と同様に、スライドファスナ64を上記後側縁部とカバー64の上端部に逢着している。ここで該カバー62は、上述した幼児の顔を保護するための前側縁部に付設したカバー20よりも、乳母車Aに対して垂下する方向の幅を半分程度の長さで短く形成し、左右方向の幅は該幌体本体部22の前側縁部のカバー20と同じ幅に形成したものを用いている。
【0061】
また、上記カバー62の外端縁部(下端部)には、該カバー62を弛張する上記後側縁部の形状と略同形の芯材63を付設している。さらに、上述した幌体本体部22の前側縁部に形成したカバー20の場合と同様に、カバー62を収納可能な大きさを備えた収納テープ片21、及び、スナップ21aを前端部に相当する後端部の各部位に添着している。
【0062】
通常、乳母車Aには、乳母車Aの座席用マット部材12bと幌体本体部22との間に隙間が存在するため、例えば風雨が強いときに乳母車Aの背面における該隙間を通じて雨が入り込んでしまう。これに対して、上記構成を採る乳母車用幌体61の場合、図6(a)、(b)に示すごとく、カバーを乳母車Aの後側で垂下してやれば、乳母車Aに対する前後方向の長さが短くても、充分に上記隙間を塞ぐ形態で覆うことができるため、幼児を確実に保護することができる。
【0063】
もちろん、上述した実施形態を採るカバー20、32、52、62は、1つの幌体本体部22に対して、使用目的に応じて任意に取り換えることができる。
【0064】
また、幌体本体部22とカバーとの着脱手段として、スライドファスナ42、64を例に採り説明したが、その他、面ファスナ、フォック、スナップ等の着脱手段を形成しても構わない。
【0065】
さらに、カバーの収納手段として収納テープ片21とスナップ21a、21bとを例に採り説明したが、幌体本体部22の前側縁部に袋状の部材(ポケット)を設けて、その中に収納する、あるいは紐部材の先端と幌体本体部22の裏面とに互いが係止可能に一対の面ファスナ、又は、スナップ等を形成してそれらを用いて収納してもよい。
【0066】
上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、
この実施形態の幌体本体部22は、この発明の幌体に対応し、
以下同様に、
収納テープ片21、及び、スナップ21a、21bは、収納手段に対応し、
スライドファスナ42、64は、着脱手段に対応するも、
この発明は、前述したとおり、上述した実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乳母車に乳母車用幌体を取り付けた外観図。
【図2】乳母車用幌体の右側面図(a)、乳母車用幌体を取り付けた乳母車の上部の外観図(b)、及び乳母車用幌体を取り付けた乳母車の上部の他の外観図。
【図3】乳母車に他の乳母車用幌体を取り付けた外観図。
【図4】さらに他の乳母車用幌体の右側面図。
【図5】手段の他の乳母車用幌体の外観図。
【図6】さらに手段の他の乳母車用幌体の右側面図(a)、さらに手段の他の乳母車用幌体の背面図(b)。
【符号の説明】
A…乳母車
22…幌体本体部
14、31、41、51、61…乳母車用幌体
20、32、52、62…カバー
10、53…芯材
21…収納テープ片
21a、21b…スナップ
42、64…スライドファスナ
Claims (6)
- 乳母車の上側を覆う乳母車用幌体であって、
幌体の前側縁部の形状沿いにカバーの上端部を付設し、
上記カバーの下端縁部に、上記幌体の前側縁部の形状と略同形の芯材を付設した乳母車用幌体。 - 前記カバーを折り畳んだときの該カバー、又は/及び、上記芯材を収納する収納手段を前記幌体の前側縁部に形成した
請求項1に記載の乳母車用幌体。 - 前記カバーをメッシュ状に形成した
請求項1、又は、2に記載の乳母車用幌体。 - 前記幌体の前側縁部に、前記カバーが上記前側縁部に対して分離可能な着脱手段を形成した
請求項1、2、又は、3に記載の乳母車用幌体。 - 前記幌体の前側縁部と前記芯材との間のカバー面における所定部位に、前記カバーを伸張する前記芯材と略同形の芯材を付設した
請求項1から4のいずれか1つに記載の乳母車用幌体。 - 上記幌体の後側縁部の形状沿いにカバーの上端部を付設し、
上記カバーの外端縁部に、該カバーを弛張する上記後側縁部の形状と略同形の芯材を付設した
請求項1から5のいずれか1つに記載の乳母車用幌体。
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Cited By (5)
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WO2018074079A1 (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社カーメイト | 蚊帳付き日除け、ベビーカー |
WO2018051188A3 (de) * | 2016-09-16 | 2018-05-17 | Mima International Ltd. | Sonnendach für einen kinderwagen |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003090557A patent/JP4361303B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP1923293A1 (de) * | 2006-11-17 | 2008-05-21 | ILinko Ltd | Verdeck sowie dieses umfassender Kinderwagen |
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WO2018051188A3 (de) * | 2016-09-16 | 2018-05-17 | Mima International Ltd. | Sonnendach für einen kinderwagen |
WO2018074079A1 (ja) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | 株式会社カーメイト | 蚊帳付き日除け、ベビーカー |
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