JP2004136697A - ベビーカーの幌 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幌本体の外周に弾性線材を配設し、その弾性線材により幌全体に外方への張りをもたせた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベビーカーの幌に係わり、特にベビーシートのハンドル或いはベビーカーの手押し杆に選択的に装着可能な幌に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、ベビーカーにおいては、そのベビーカー本体にベビーシートを着脱可能とし、1歳未満の乳幼児を乗せる場合には、ベビーカー本体に上記ベビーシートを取り付け、そのベビーシートに乳幼児を寝かせるようにして使用し、その乳幼児が或る程度大きくなった場合には、上記ベビーシートを取り外し、ベビーカーの座部に幼児を腰掛けるようにして乗せ通常のベビーカーとして使用することが行われている。
【0003】
図9は、上記ベビーカー本体10にベビーシート11を装着した状態を示す図であり、上記ベビーシート11には逆U字状の幌取り付け部材を兼ねるハンドル12が揺動可能に設けられている。上記ベビーシート11はベビーカー本体10に着脱可能としてあり、1歳未満の乳幼児を乗せる場合には図9の状態にベビーカー本体10にベビーシート11を装着し、そのベビーシート11に乳幼児を寝かせて使用する。一方、ベビーカー本体10からベビーシート11を取り外した場合には、ハンドル12を垂直状態にして手で持つことにより、乳幼児をベビーシート11に寝かせたまま移動するキャリーとして使用することもできる。また、図10に示すようにベビーシート11を取り外したベビーカー本体10はその状態で通常のセカンドベビーカーとして使用することができる。
【0004】
ところで、上述のようにベビーシート11を装着したベビーカーにおいては、布地で形成された日除け用の幌を上記ベビーシート11のハンドル12に固定する方法で取り付けられているため、上記ベビーシート11を除去した状態で使用する場合には、上記幌はベビーシート11を取り外したベビーカー本体10には使用できない。したがって、ベビーシート11のハンドル12に取り付ける幌と、ベビーカーの手押し杆13に取り付けるようにした幌とをそれぞれ別々に準備しておく必要がある等の問題がある。また、上記ベビーシート11をベビーカー本体10に取り付けている場合には、上述のようにベビーシート11のハンドル12に幌が固定されているので、乳幼児の前面からの陽射しを遮断することができず、さらにその幌はベビーシート11のハンドル12に固定されているだけなので、幌に張りがなく見栄えが悪い等の問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑み、幌の布地が常に緊張され見栄えがよく、ベビーシート11のハンドル12ばかりでなく、ベビーシート11を取り外したセカンドベビーカーの手押し杆13にも使用できるベビーカーの幌を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ベビーカーの幌において、幌本体の外周に弾性線材を配設し、その弾性線材により幌全体に外方への張りをもたせたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、幌本体の左右先端部には、ベビーシートのハンドル或いはベビーカーの手押し杆への取り付け用のベルトを設けるとともに、幌本体の左右後縁部及び幌本体の後縁部に連接された後部幌の左右両側縁には、幌本体に後部幌の側部を連結する連結・解放可能な連結具が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、幌本体の後縁部に連接された後部幌の左右前縁部にはベビーカーへの取付時に手押し杆に係合する凹部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図8を参照して本発明の実施に形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明におけるベビーカーの幌の平面図であり、幌本体20の前縁部20aは弧状に形成され後縁部20bはほぼ直線状に形成されており、変形した楕円状に形成されている。上記幌本体20の外周には繊維強化プラスチックの如き弾性線材21がリング状に挿入装着されており、上記弾性線材21により幌の布地が常に放射方向に緊張された状態になるようにしてある。
【0011】
上記幌本体20の後縁部には、使用時に後方からの陽射しを遮るための後部幌22が接続されている。上記後部幌22は、幌本体20との連接部から左右に突出する広がり部22aが形成されており、その左右の広がり部22aの幌本体20と対向する縁部にベビーカー本体10の手押し杆13と係合可能な凹部23が形成されている。また、上記後部幌22の外面には左右両側縁に沿って面ファスナー24が装着されている。
【0012】
一方、前記幌本体20の裏面には、その左右部に使用時にベビーシート11のハンドル12或いはベビーカー本体10の手押し杆13に上記幌本体20を固定するためのベルト25が設けられている。上記ベルト25は、図2に示すように、前後の2本のベルト片25a、25bからなり、上記両ベルト片25a、25bの先端部に設けられたホック26a、26bを係合させることにより、幌の使用中に上記ベルト25によって幌本体20をベビーシート11のハンドル12或いはベビーカー本体10の手押し杆13に取り付けることができるようにしてある。さらに、幌本体20の後縁部20bの裏面にはその左右部に、上記後縁部20bに沿って延び、前記後部幌22の面ファスナー24を係合させることができる面ファスナー27が装着されている。
【0013】
しかして、上記幌の使用時には、図3に示すように、幌本体20の左右端部を互いに近づけ、逆U字状に屈曲させると、幌布は前記繊維強化プラスチックの如き弾性線材21によって矢印に示すように放射方向に引っ張られて緊張状態となり、その形状が保持される。
【0014】
すなわち、上記幌をベビーシート11のハンドル12に装着する場合には、上記ハンドル12の上方に載置し、上記幌本体20を図3に示すように屈曲させて左右のベルト片25a、25bを上記ハンドル12における左右の垂直部の内面側に巻き付けて、ホック26a、26bを係合させることにより、幌本体20を上記ハンドル12に固着するとともに、下方に垂下されている後部幌22の左右の面ファスナー24を幌本体20の面ファスナー27に係合させることにより、その幌の装着を行うことができる。図5は幌をハンドル12に装着した状態を示す一部断面図である。
【0015】
一方、上記幌をベビーシート11をベビーカー本体10から取り除いたセカンドベビーカー本体10の手押し杆13に装着する場合には、図6に示すように、幌本体20を左右の手押し杆13の上方に配置し、左右のベルト25を上記手押し杆13に巻き付けることにより、幌本体20を手押し杆13に固定するとともに、後部幌22を左右の手押し杆13の間に通し、後部幌22の凹部23を各手押し杆13に係合させ、面ファスナー24を幌本体20の内面の面ファスナー27に係合させる。ベビーカー本体10の手押し杆13に幌を取り付けた状態を図7に示す。
【0016】
このように、同一の幌をベビーシート11のハンドル12或いはベビーカー本体10の手押し杆13に対して選択的に装着することができるとともに、いずれの場合にも弾性線材21により放射方向に引っ張られているので、幌布が緊張した状態になり、見栄えをよくすることができる。また、幌をベビーシート11のハンドル12に装着する場合に、幌の前後を反対側にすることにより、前側或いは後側からの陽射しを選択的に遮ることができる。
【0017】
また、上記幌を使用しないときには、図8に示すように3つ折り状態に折り畳むことによりコンパクトにすることができる。すなわち、図8(a)は幌本体20及び後部幌22からなる幌の平面図であり、これを折り畳む場合には、幌本体20の弾性線材を長手方向の2箇所で鎖線で示すように順次同一方向にねじり、そのねじり部で幌本体20を折り畳み、後部幌22の内面に設けられたゴムひも28を上記折り畳まれた幌本体の外面に掛け回すことにより、図8(b)のようにコンパクトに畳むことができ、収納等を容易にすることができる。
【0018】
なお、上記実施の形態においては、後部幌22及び幌本体20に面ファスナー24、27を設けたものを示したが、ホック等の連結具としてもよく、またベルト25のホック26a、26bの代わりに面ファスナーを使用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、幌本体の外周に弾性線材を配設しその弾性線材により幌全体に外方への張りをもたせたので、その弾性線材により幌布が常時張った状態に保持され、見栄えをよくすることができ、特に複数の幌骨等を設ける必要もなく、ベビーカー本体等への取り付け部品を少なくしてコストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の幌の平面図。
【図2】幌本体の裏面を示す部分図。
【図3】本発明の幌を使用状態に屈曲させた状態を示す図。
【図4】ベビーシートのハンドルに本発明の幌を装着した状態を示す部分図。
【図5】ベビーシートのハンドルに本発明の幌を装着した一部断面側面図。
【図6】ベビーカー本体の手押し杆に本発明の幌を装着した状態を示す部分斜視図。
【図7】ベビーカー本体の手押し杆に幌を装着した状態を示す斜視図。
【図8】(a)、(b)は、幌の折り畳み動作説明図。
【図9】着脱可能なベビーシートをベビーカー本体に取り付けた状態を示す側面図。
【図10】ベビーカー本体の側面図。
【符号の説明】
10 ベビーカー本体
11 ベビーシート
12 ハンドル
20 幌本体
21 弾性線材
22 後部幌
23 凹部
24、27 面ファスナー
25 ベルト
26a、26b ホック
Claims (3)
- 幌本体の外周に弾性線材を配設し、その弾性線材により幌全体に外方への張りをもたせたことを特徴とする、ベビーカーの幌。
- 幌本体の左右先端部には、ベビーシートのハンドル或いはベビーカーの手押し杆への取り付け用のベルトを設けるとともに、幌本体の左右後縁部及び幌本体の後縁部に連接された後部幌の左右縁部には、幌本体に後部幌の側部を連結する連結・解放可能な連結具が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のベビーカーの幌。
- 幌本体の後縁部に連接された後部幌の左右前縁部にはベビーカーへの取付時に手押し杆に係合する凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載のベビーカーの幌。
Priority Applications (1)
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JP2002300460A JP2004136697A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | ベビーカーの幌 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004136697A (ja) |
Cited By (1)
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CN102180190A (zh) * | 2011-04-13 | 2011-09-14 | 苏州威凯儿童用品有限公司 | 可单双人转换的婴儿推车 |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300460A patent/JP2004136697A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102180190A (zh) * | 2011-04-13 | 2011-09-14 | 苏州威凯儿童用品有限公司 | 可单双人转换的婴儿推车 |
CN102180190B (zh) * | 2011-04-13 | 2012-09-26 | 苏州威凯儿童用品有限公司 | 可单双人转换的婴儿推车 |
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