JP2000199119A - 帯 枕 - Google Patents
帯 枕Info
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- JP2000199119A JP2000199119A JP10377323A JP37732398A JP2000199119A JP 2000199119 A JP2000199119 A JP 2000199119A JP 10377323 A JP10377323 A JP 10377323A JP 37732398 A JP37732398 A JP 37732398A JP 2000199119 A JP2000199119 A JP 2000199119A
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Abstract
結ぶことが出来る帯枕の提供。 【解決手段】 枕部1の両側にはガーゼ等の布製袋から
成る紐2、2を設け、そして枕部1にはアーム3を延ば
すとともに、該アーム先端には仮紐4、4を両側に繋い
でいる。
Description
単に身に付けることが出来るように、結帯具としての機
能を備えた帯枕に関するものである。
お太鼓が崩れ落ちないように帯枕が使用される。帯枕は
その両側に紐が取り付けられ、お太鼓の内側に該帯枕を
納めた状態で紐を締め、形作ったお太鼓が帯枕に引っ掛
かって崩れ落ちることはない。一方、帯枕はお太鼓の崩
れ防止だけでなく、帯を結ぶ際になくてはならない結帯
具としての機能を備えている。
順を示している。 (1)手の方の帯幅を2つ折りにすると共に輪を外にし
て左肩に手先を載せ、先端はヘソの位置になるような長
さとする。 (2)帯を胴に2巻きする。 (3)垂れで手をくるむように背中心にて結ぶ。 (4)手をくるむように垂れを上に出してしっかりと結
ぶ。 (5)結び目を立てた後で、垂れを真っ直ぐに降ろして
垂れの布目を通す。 (6)垂れを体の横に位置させ、垂れ先端から約30c
mの位置に帯揚げを被覆した帯枕を当てがう。
れを2枚に折って揃える。 (8)帯たれの上から帯枕を掴んだままで後ろに回し、
帯揚げと帯を持ってシワを延ばす。 (9)結び目の上に帯枕を載せ、前で帯枕の紐を結び、
帯揚げの始末をして手先を前に預ける。 (10)垂れ先8〜10cmを残して、余った分を上に持
ち上げ、お太鼓の大きさを決めて仮紐を前で結ぶ。 (11)前に預けてあった手先を仮紐に沿って通し、両端
4〜5cmづつお太鼓の両サイドへ出す。 (12)帯締めを通して前で結び出来上がる。
手を胴に巻付けて結ぶ際に、背中心で垂れを手の間に通
して両手で上と下へ強く引かなくてはならず、大変な作
業となる。又お太鼓を作る山を決めるが、該お太鼓の柄
の位置や山にシワがよらないようにしなくてはならず、
そして背中の結目の上に山を真っ直ぐに載せなくてはな
らない。この場合、お太鼓の山が大き過ぎないように又
小さ過ぎないように仮紐で内側から打ち上げ、垂れ先の
長さを指で測り、仮紐を前で締めてお太鼓が出来上がる
が、これら全ての作業は手を後ろに回して行わなくては
ならない。
り、帯揚げを手に取り、仮紐を手に取り、さらに帯締め
を手に取って、何度となく立ったりしゃがんだりしなく
てはならず、そしてこれらの作業は鏡で背後を見ながら
の作業であり、かなり熟練しなくては一人で帯を結ぶこ
とは出来ない。
は大変であると共に、かなりの熟練が必要である。本発
明が解決しようとする課題はこの問題点であり、一人で
簡単にしかも正確に着物の帯を結ぶことが出来るよう
に、結帯具として機能する帯枕を提供する。
際に使用する結帯具として機能するものであり、帯の結
び方には袋帯と名古屋帯があるが、何れの場合にも使用
することが出来る。該帯枕は枕部、紐、アーム、それに
仮紐の部分から構成され、枕部からアームを延ばし、こ
のアーム先端に仮紐を繋いでいる。アーム先端部をT型
形状にして仮紐を繋ぐ場合もある。そして枕部には従来
通り両側には紐が連結している。又上記枕部には上下に
延びるゴム紐を繋ぐこともある。ここで、紐、仮紐、そ
れにゴム紐の連結手段は特に限定しない。以下、本発明
に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
り、(a)は表側、(b)は裏側を表している。同図に
おいて1は枕部、2は紐、3はアーム、4は仮紐を示
し、枕部1はガーゼ等の生地を細長い袋状にしてこの中
に枕を収容し、これを厚紙等から成る下板5に載せて糸
で縫い付けしている。アーム3は下板5に基部が固定さ
れて垂直方向へ延び、先端両側には仮紐4、4が連結し
ている。又仮紐4にはA点、B点、C点の目印が付いて
いる。A点はアーム3から約7.5cmの位置に、B点
はアーム3から約60cmの位置に、C点はアーム3か
ら約45cmの位置にそれぞれ形成されている。図1
(c)はアーム先端部の他の具体例であり、同図に示す
ようにT型形状とする場合もある。ここでアーム3は下
板5と連続して形成する場合もあり、そして仮紐4はア
ーム先端の両側へ延びているが、1本の連続した仮紐4
を使用し、先端から外れないように止着しておくことも
ある。
る。基本的には前記図1の場合と同じであり、枕部1、
紐2、アーム3、仮紐4を有している。そしてこの帯枕
の場合にはこれらの他に枕部1の上下から延びて帯揚げ
を止着する為のゴム紐23a、23bを備えている。こ
のゴム紐23の場合も、連続した1本の紐を下板5に形
成した穴に通して止着しておくことでもよい。以下、こ
の帯枕を使用して帯を結ぶ作業手順を図3〜図5に基づ
いて説明する。
りに付いて説明するが、本発明の帯枕はその使用方法は
特に限定しない。以下の使用はあくまでも1具体例に過
ぎない。 (1)袋帯を4つ折りにし、垂れ6を上にして置き、こ
の垂れ6の上には本発明の帯枕を配置する。この場合、
仮紐4、4に印したB点が垂れ先端に位置するようにし
て、枕部1の箇所にクリップ7を止着して目印を付け
る。ただし、胴回りの太い人やお太鼓の柄の関係で仮紐
のC点に位置合わせすることもある。 (2)帯8を引き延ばすと共に、上記クリップ7の位置
にて折り返しされる。 (3)帯枕を図のように帯8の真ん中に置き、仮紐4、
4のA点が垂れ9の先端に位置するように合わせ、ここ
でお太鼓の山の位置が定まることから、山の柄が良いか
否かを垂れを裏返して確認する。 (4)帯揚げ10を枕部1と両紐2、2に被覆し、仮紐
4、4は両側へ延ばし、その状態で折られて2重に成っ
ている垂れ9を図のようにさらに折り曲げる。帯揚げ1
0は図2に示した帯枕を使用する際には、ゴム紐23
a、23bにて外れないように止着される。 (5)垂れ9を折り曲げた状態が同図に示す場合であ
り、この場合、先端部11は更に内側へおり返しされ、
仮紐4、4を間に入れて抱き込む。従って帯びは6枚に
なって重なり合っている。 (6)このように折り畳んだ垂れが崩れないようにクリ
ップ12、12にて両側を固定する。又太っている人の
場合には、(b)に示すように、仮紐4、4付近を別の
クリップ13、13にて両側を固定するが、下側に位置
する1枚の帯びは挟まれない。そしてこれがお太鼓とな
る。
手順を示している。 (7)折り曲げて作られたお太鼓は同図のように裏返し
され、そして先端14からお太鼓15までの帯幅を2つ
折りし、適当な2か所をクリップ16、16で挟み込
む。 (8)帯幅を2つ折りしてお太鼓の境界にて垂直方向へ
曲げる。この場合、交差部が2等辺三角形に成るように
折り曲げ、この頂点17をクリップ18にて挟み込み、
固定する。 (9)このように形作った胴20の手先19を、先端が
胴20の中程に位置するように左肩に載せる。そして胴
20は体に2回巻き付け、巻かれた胴20の柄が正面に
正しく位置するように手先19を引きながら調整する。 (10)体に2回巻き付けた胴20を腰の中央部にてクリ
ップ21にて挟み込み、固定する。 (11)手先19を肩からおろし、背中の部分に手先19
が出ないように斜めに折っておく。 (12)肩から降ろした手先19を前へ回し、右のバスト
ポイントに預けてクリップ止めする。余った手先19は
(b)に示すように背中側へ引いておく。
示している。 (13)お太鼓15を背中に山が上になるように載せる。
この際、手先19の残り部分を隠す為に上から下へ降ろ
し、前記(12)にて背中に引いて余っている部分はお太
鼓15の下に畳み込む。 (14)背中に正しく載せたところで帯枕の両紐2、2を
両側へ引く。 (15)上記両紐2、2を胸元で締めて胴20内に隠す。
そして帯揚げ10を胴20に差し込む。 (16)仮紐4、4を両脇で引いて前で締め、胴20の下
側へしまい込む。そして止着してある全てのクリップ
7、12、13、16、18、21を取り外す。 (17)お太鼓の形を整え、前に預けてある手先19を外
して仮紐4に沿ってお太鼓に通し、両脇4〜5cm程出
して仮紐4を隠す。 (18)帯紐22をお太鼓を通して締めて出来上がる。 このように、本発明の帯枕を使用することで、お太鼓を
先に作り上げ、その状態で帯を結ぶ為に、簡単にお太鼓
の形が整い、位置もバランス良く着用出来る。勿論、帯
結びに大きな力はいらなくなる。
順を示しているが、帯枕は前記図1又は図2に示したも
のが使用される。 (1)図のように縫い止まりの位置で帯を垂直に折り曲
げる。そして帯裏24を出している側の上に枕部1を載
せる。この場合、アーム3の先端が縫い止まり25に位
置するように配置する。 (2)枕部1及び紐2に帯揚げ10を被覆し、そして垂
れ26を帯枕に被せる。ただし、お太鼓に柄がある場合
には、その柄の位置を見極めて配置する。 (3)帯枕の仮紐4側の垂れ26を持ち上げて図のよう
に中に折り込み、下方へ延びる垂れ26の長さを約7c
mとする。(b)、(c)は垂れ26の別の折り込み形
態を示している。 (4)中に折り込んで作ったお太鼓の山が崩れないよう
に、両側をクリップ27、27にて挟み込んで固定す
る。垂れ26が長い場合には片側2個づつクリップ止め
することもある。 (5)帯の縫い止まり25から延びている垂れ26を上
に折り曲げてクリップ28にて全体を挟み込む。これで
お太鼓の部分が完成する。 (6)手先29を左肩にかつぎ、体に帯を2回巻き付け
る。この場合、手先先端が帯の中央に位置するように調
整すると共に、帯に柄がある時にはこの柄の位置も考慮
する。
に、腰の中央部にてクリップ30で挟み込む。 (8)手先29を肩からおろし、背中の部分に手が触れ
ないように斜めに折っておく。(b)に示すごとく、右
手で背中の位置を引いて折り込む。 (9)手先29を体に巻き付けた帯に沿って前に運び、
右のバストポイントにクリップ31にて挟み込んで外れ
ないように預ける。 (10)お太鼓を山が上になるように背中に配置し、この
場合、手の余り部分が外に出ないようにお太鼓で隠す。 (11)帯枕の紐2を前で締めて帯の中に入れ、そして帯
揚げ10を帯に差し込む。 (12)仮紐4、4を両脇で結ぶ。
し入れる。 (14)止着している各クリップ27、28、30、31
を取り外し、お太鼓の形を整える。 (15)前に預けてある手先のクリップを外し、仮紐4に
沿ってお太鼓内に差し込み、手先が両側から3〜4cm
出るようにする。 (16)帯紐を結んで出来上がる。
同じくお太鼓を前以て形作った状態で着用することが出
来る。勿論、他の帯を結ぶ際に使用することは自由であ
り、帯枕の使い方は実施例で説明した場合に限定しな
い。以上述べたように、本発明の帯枕は枕部の両側に紐
を連結し、そして枕部からアームを延ばし、このアーム
先端には仮紐を繋いだものであり、次のような効果を得
ることが出来る。
がある。すなわち、袋帯の場合、名古屋帯の場合であっ
ても、帯を結ぶ前にお太鼓を前以て形作ることが出来る
為に、帯締めはいたって簡単に行うことが出来、しかも
お太鼓の形が崩れることなく、柄帯の場合には柄を正し
くお太鼓の正面に位置させることが出来る。それに、本
発明の帯枕はアームを備えていて概略T型形状を成し、
枕部の紐とアーム先端に繋いでいる仮紐にて結ぶ為にお
太鼓の形は何時までも崩れにくい。
す。
す。
す。
Claims (5)
- 【請求項1】 帯を結ぶ際に使用する帯枕において、枕
部の両側には紐を設け、そして枕部にはアームを延ばす
と共に該アーム先端には仮紐を両側に延ばす為に繋いで
いることを特徴とする帯枕。 - 【請求項2】 枕部は厚紙等から成る下板と枕で構成
し、紐はガーゼ等の布製の細長い袋とし、上記枕を該袋
に納めて下板に止着した請求項1記載の帯枕。 - 【請求項3】 アーム先端をT型形状とした請求項1、
又は請求項2記載の帯枕。 - 【請求項4】 上記下板とアームを連続して形成した請
求項1、請求項2、又は請求項3記載の帯枕。 - 【請求項5】 枕部には帯揚げを止着するゴム紐を設け
た請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4記載の
帯枕。
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JP37732398A JP4307605B2 (ja) | 1998-12-30 | 1998-12-30 | 帯枕 |
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ID=18508621
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JP37732398A Expired - Fee Related JP4307605B2 (ja) | 1998-12-30 | 1998-12-30 | 帯枕 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-12-30 JP JP37732398A patent/JP4307605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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