JP2740752B2 - 芸者帯 - Google Patents

芸者帯

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JP2740752B2
JP2740752B2 JP7158055A JP15805595A JP2740752B2 JP 2740752 B2 JP2740752 B2 JP 2740752B2 JP 7158055 A JP7158055 A JP 7158055A JP 15805595 A JP15805595 A JP 15805595A JP 2740752 B2 JP2740752 B2 JP 2740752B2
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英雄 早川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芸者が使用する芸者
帯に関する。
【0002】
【従来の技術】着物を着る場合において、帯は不可欠な
ものであり、この帯によって着物をより格調高いものに
したり、センスアップさせたりすることができる。その
帯には、約70cm幅に織り上げた織り帯地を半分に折
り合わせて中に芯を入れ、それを縫い合わせることによ
って帯に仕立てた丸帯と呼ばれる帯や、その丸帯を簡略
化した帯であり、裏地に地組織が同じ織りで色糸の入ら
ない生地を縫い合わせたり、裏地には色糸が通らない組
織で初めから織機で袋状に織り出して作る袋帯と呼ばれ
る帯等がある。
【0003】これらの帯は、通常のものでは長さが4m
以上あり、それをお太鼓,文庫,矢結び,リボン結び等
の各種の帯結びに結んでいく。また、帯の結び方には、
芸者が行なう独特な帯の結び方もある。それは、図6に
示すように身体の後側にたれ21を作る帯20の結び方
であり、この結び方は身体の横から見て帯20が後上が
りに締め込まれ、その締め込んだ後に身体の後側に垂す
後帯部のたれ先21aの位置が、同図に示すように自然
に垂した指先の高さになるのが美しいとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな芸者が行なう帯の結び方で、4m以上もある帯を身
体の胴の部分にしっかりと締め付け、しかもその締め込
んだ状態で帯が身体の横から見て後上がりになって見栄
えのするような締め込みにするには、それなりに着付け
に関して熟練が必要であった。また、時間をかけて帯を
後上がりに締め込むことができたとしても、最後に後帯
部を垂したときにそのたれ先が指先の高さに一致するよ
うにするには、相当の熟練を要した。
【0005】特に、帯を巻き付ける腰の周りの寸法は、
やせている人と太っている人とではかなり異なるため、
そこに巻き付ける帯の長さに大きな差が生じると共に、
身長も背の高い人から低い人までいろいろな人がいるの
で、このような全ての人に対して上記のような帯のたれ
先の位置を全て指先の高さに一致させるのは、着付けの
熟練者であっても大変難しかった。
【0006】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、着付けの熟練を要しない者が体形の異な
る人に芸者が行なう結び方で帯を締めても、見た目に美
しい帯結びが簡単にできるようにすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、芸者帯を身体の胴の部分に巻き付けら
れる胴巻部と、身体の後側に取り付けられる後帯部とに
よって構成し、その胴巻部を略一定幅の胴巻布の表面に
その胴巻布と異なる色又は柄の帯布を縫着し、その胴巻
部の長手方向の一端部の表面に互いに連結・分離可能な
対の止着具の一方を固定すると共に、それに対応させて
該胴巻部の長手方向の他端部の裏面に上記対の止着具の
他方を固定して形成する。
【0008】また、後帯部を、帯布と同じ布地で形成し
た一定幅の帯部と、筒状部材又は筒状に巻いた部材の
体が帯あげ布で覆われて上記帯部を横切るようにその帯
部に縫着された帯枕とで構成し、上記帯あげ布の両端部
を上記帯枕の両端から延ばして結び紐部を形成する。そ
して、上記胴巻部は、2本の帯布を胴巻布にその胴巻布
の長手方向の略中央で互いに交差させてV字部を形成す
るように縫着して形成するとよい。
【0009】
【作用】このように構成した芸者帯によれば、胴巻布に
帯布が予め縫着された胴巻部を身体の胴の部分に巻き付
けて、その長手方向の一端部の表面に固定されている対
の止着具の一方に、それに対応させて胴巻部の長手方向
の他端部の裏面に固定されている対の止着具の他方を固
定するだけで、胴巻部を身体の胴の部分に締め付けるこ
とができる。
【0010】次に、後帯部を身体に締め付けた胴巻部の
後部上端付近に、帯枕の両端からそれぞれ延びる結び紐
部を身体の前に回して結ぶことによって取り付け、帯部
を身体の後側に垂す。その際、帯枕を回転させるように
回せば、その帯枕は帯あげ布で覆われていて帯部を横切
るようにその帯部に縫着されているので、帯部が巻き込
み方向に移動することによって帯部のたれ先の位置が帯
枕の回転方向に応じで上下方向に変わる。したがって、
そのたれ先を、着付けする人の自然に垂した指先の高さ
に簡単に合わせることができる。
【0011】また、胴巻部を、2本の帯布を胴巻布にそ
の胴巻布の長手方向の略中央で互いに交差してV字部を
形成した状態で胴巻布に縫着することによって形成すれ
ば、その胴巻部を身体の胴の部分に締め付ける際にV字
部を身体正面の中央に合わせるようにすれば、2本の帯
布が身体の両側部でそれぞれ横から見て後上がりになる
ので、あたかも熟練者が帯を結んだかのように見た目に
美しい帯結びになる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1の(a),(b)はこの発明の一実
施例である芸者帯の胴巻部と後帯部を示す正面図と斜視
図である。この芸者帯は、だれでも簡単に身体に取り付
けることができ、取り付けたときに帯が外見上あたかも
芸者が締める帯結びに見えるようにした帯であり、大別
すると身体の胴の部分に巻き付けられる胴巻部1と、身
体の後側に取り付けられる後帯部2とからなる。
【0013】その胴巻部1は、例えばちりめんで形成し
た略一定幅のしごき帯としての役割を果たす胴巻布3
(明瞭に示すため便宜上断面ではないがハッチングして
いる)の表面3aに、その胴巻布3と異なる色及び柄の
帯布4A,4B,4Cを縫着し、その胴巻部1の長手方
向(図1の(a)で左右方向)の一端部の表面に互いに連
結・分離可能な例えばマジックテープ(登録商標)であ
る対の止着具の一方5を固定すると共に、それに対応さ
せて胴巻部1の長手方向の他端部の裏面に対の止着具の
他方6を固定している。
【0014】そして、2本の帯布4Aと4Bを、胴巻布
3の長手方向の略中央CLで互いに交差させてV字部7
を形成するように配置して胴巻布3に縫着すると共に、
帯布4Cを帯布4Aの下側からあたかも帯の端部が見え
るかのように、図示のように配置して胴巻布3に縫着し
ている。このようにして胴巻部1を、例えば長さLを1
30cm,幅Wを27cmに形成している。
【0015】対の止着具の一方5は、例えば縦寸法aを
5cmに、横寸法bを25cmにそれぞれ形成したもの
を、図示のように胴巻部1の長手方向の一端となる帯布
4A,4Bの表面に間隔を置いて横長に3個を縫着した
ものである。また、その対の止着具の他方6は、例えば
縦寸法cを25cmに、横寸法dを5cmにそれぞれ形
成したものを、図示のように胴巻部1の長手方向の他端
部の裏面に、例えば8cmの間隔を置いて縦長に2個を
縫着したものである。
【0016】一方、図1の(b)に示すように後帯部2
は、胴巻部1の帯布4A〜4Cと同じ布地で形成した一
定幅の帯部8と、全体が帯あげ布9で覆われて帯部8を
横切るようにその帯部8に縫着された帯枕11とからな
る。そして、その帯あげ布9の両端部を、帯枕11の両
端から延ばして結び紐部12,13を形成している。
【0017】帯枕11は、図2に示すように、例えば軽
くて適度の剛性を有するプラスチックを使用して、直径
6.5cm〜7cm で長さが26cm程度に形成した筒
状部材14の両側面を円板15,16で蓋をして固定し
たものである。また、この帯枕11を手作りする場合に
は、幅26cm程度のダンボールを筒状に巻いて、それ
を綿等の布地で巻いて包み、その上に更にタオル等を巻
いて直径6.5〜7cm にして作る。
【0018】このようにして作成した帯枕11全体を、
図3に示すように帯あげ布9で覆い、その帯枕11を図
示のように例えば帯部8の長手方向の位置がL1 =35
cm,L2 =56cm程度になるようにして、その帯部
8を横切るように配置し、その帯枕11を帯あげ布9と
共に帯部8に縫着する。なお、帯枕11がプラスチック
材等の直接針を通して縫着することができない材料で形
成されている場合には、図2に示すように帯枕11に針
を通すための小孔11aを予め所定の間隔で複数開けて
おき、その小孔11aを利用して縫着する。
【0019】この芸者帯は、それを身体に締めるとき
は、先ず最初に図4に示すように胴巻部1を、V字部7
が身体正面の中央になるように胴の部分に当てて、対の
止着具の一方5の上に止着具の他方6が重なるように巻
き付け、それを押し付けることによって止着する。次
に、図5に示すように、帯枕11の部分を身体に締め付
けた胴巻部1の身体背部側の上端付近に置き、その帯枕
11の両端からそれぞれ延びる結び紐部12,13(1
2は図5では見えないので図3を参照)を身体の前に回
して結んで、後帯部2全体を身体に固定する。
【0020】その後、帯部8のたらし部8aを、帯枕1
1に被せるようにして垂す。そして、この芸者帯は、後
帯部2を結び紐部12,13で身体に締め付ける際に
は、帯枕11を図5の矢示A方向に回すと、その帯枕1
1は帯あげ布9と共に帯部8に前述したように縫着され
ているので、帯部8が矢示Aの巻き込み方向に巻き込ま
れることによって、帯部8のたれ先8bの高さが帯枕1
1の回転方向に応じて変わる。
【0021】したがって、そのたれ先8bを、この帯を
締めた人の背の高さに関係なく、常に自然に垂した指先
の高さに簡単に合わせることができるので、見た目に美
しい帯結びになる。また、この芸者帯は、図1の(a)
で説明したように、2本の帯布4Aと4Bを胴巻布3の
長手方向の略中央CLで互いに交差させてV字部7を形
成した状態で胴巻布3に縫着しているので、この帯の身
体への締め付け状態において、その帯布4Aが身体の右
側部で、帯布4Bが左側部で図5に示したようにそれぞ
れ身体の横から見て後上がりになるので、特別な着付け
の技術を要しない者であっても、あたかも高度な着付け
の技術を持った熟練者が帯を締めたかのように見た目に
美しい帯結びができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熟練を要しない者が体形の異なる人に芸者が行なう
結び方で帯を締めても、常に見た目に美しい帯結びが簡
単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である芸者帯の胴巻部と後
帯部を示す正面図と斜視図である。
【図2】同じくその後帯部を構成する部品の1つである
帯枕を示す斜視図である。
【図3】同じくその後帯部を広げた状態を示す斜視図で
ある。
【図4】図1の芸者帯を身体に締める際に先ず最初に胴
巻部のV字部を身体正面の中央に合わせる様子を示す正
面図である。
【図5】同じくその芸者帯を後帯部のたれ先を指先の高
さに合わせて締め込んだ状態を示す側面図である。
【図6】芸者が行なう身体の後側にたれを作る帯の結び
方を示す概略図である。
【符号の説明】
1:胴巻部 2:後帯部 3:胴巻布 3a:表面 4A,4B,4C:帯布 5:止着具の一方 6:止着具の他方 7:V字部 8:帯部 9:帯あげ布 11:帯枕 12,13:結び紐部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体の胴の部分に巻き付けられる胴巻部
    と、身体の後側に取り付けられる後帯部とからなる芸者
    帯であって、 前記胴巻部が、略一定幅の胴巻布の表面にその胴巻布と
    異なる色又は柄の帯布を縫着し、該胴巻部の長手方向の
    一端部の表面に互いに連結・分離可能な対の止着具の一
    方を固定すると共に、それに対応させて該胴巻部の長手
    方向の他端部の裏面に前記対の止着具の他方を固定して
    なり、 前記後帯部が、前記帯布と同じ布地で形成した一定幅の
    帯部と、筒状部材又は筒状に巻いた部材の全体が帯あげ
    布で覆われて前記帯部を横切るように該帯部に縫着され
    た帯枕とからなり、前記帯あげ布の両端部を前記帯枕の
    両端から延ばして結び紐部を形成していることを特徴と
    する芸者帯。
  2. 【請求項2】 前記胴巻部は、2本の帯布が前記胴巻布
    に該胴巻布の長手方向の略中央で互いに交差してV字部
    を形成するように縫着されていることを特徴とする請求
    項1記載の芸者帯。
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