JP2012188083A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2012188083A
JP2012188083A JP2011055593A JP2011055593A JP2012188083A JP 2012188083 A JP2012188083 A JP 2012188083A JP 2011055593 A JP2011055593 A JP 2011055593A JP 2011055593 A JP2011055593 A JP 2011055593A JP 2012188083 A JP2012188083 A JP 2012188083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
retainer
cover
end side
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011055593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5392283B2 (ja
Inventor
Takahiro Asai
貴博 浅井
Shin Maezawa
伸 前澤
Hideki Kobayashi
英樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2011055593A priority Critical patent/JP5392283B2/ja
Priority to CN201280010660.7A priority patent/CN103402814B/zh
Priority to PCT/IB2012/000454 priority patent/WO2012123799A1/en
Priority to EP12713290.0A priority patent/EP2686201B1/en
Priority to US14/001,812 priority patent/US8820814B2/en
Publication of JP2012188083A publication Critical patent/JP2012188083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5392283B2 publication Critical patent/JP5392283B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/005Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/005Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
    • B60N2/015Attaching seats directly to vehicle chassis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/32Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles convertible for other use
    • B60N2/36Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles convertible for other use into a loading platform
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • B60N2/682Joining means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/68Seat frames
    • B60N2/682Joining means
    • B60N2002/684Joining means the back rest being mounted or joined with an easy attachment system to the seat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2205/00General mechanical or structural details
    • B60N2205/30Seat or seat parts characterised by comprising plural parts or pieces
    • B60N2205/35Seat, bench or back-rests being split laterally in two or more parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】外観の見栄えを向上させることができる車両用シートを得る。
【解決手段】車両用リヤシート10では、車体側に設けられたリテーナ34、36の側壁部に、当該側壁部の上端側で開口したスリットが形成されている。このスリットには、リヤシートバック12Rの側部における下端側に設けられたヒンジピン30が挿入されており、これにより、リヤシートバック12Rがリテーナ34、36を介して車体側に連結されている。さらに、この車両用リヤシート10では、リテーナ34、36に取り付けられたカバー76、78によってヒンジピン30の先端側すなわちリヤシートバック12Rの外側へ突出した部分が覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに係り、特にシートバックに設けられたヒンジピンが車体側に設けられたリテーナに連結される車両用シートに関する。
下記特許文献1に示された可倒式リヤシートバックのアウタヒンジでは、車体側に固定されたリテーナが円弧形状の案内溝及びこれに連続した軸受穴を備えており、リヤシートバックが車体側に組み付けられる際には、リヤシートバック側に設けられたヒンジピンが上記案内溝に挿入されて上記軸受穴まで移動される。その後、リヤシートバックが車幅方向内側へ所定寸法だけ変位させられると、ヒンジピンに設けられた円板状頭部がリテーナに設けられた半壁部の下方側に配置される。この半壁部は、ヒンジピンの円筒状頭部と係合することにより、リテーナの軸受穴からのヒンジピンの抜出しを阻止する。これにより、車体側へのリヤシートバックの組付作業を容易にしつつ、アウタヒンジを安価に構成するようにしている。
特開平9−202166号公報
しかしながら、上述の如きアウタヒンジでは、リテーナの案内溝にヒンジピンを挿入するために、リテーナの上端側が開口している。このため、当該開口を介して車室内側からヒンジピンが視認される可能性があり、外観の見栄えを向上させる点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、外観の見栄えを向上させることができる車両用シートを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、車体側に設けられ、側壁部に形成されたスリットが前記側壁部の上端側で開口したリテーナと、シートバックの側部における下端側に設けられ、前記スリットに挿入されることにより前記リテーナを介して前記シートバックを前記車体側に連結したヒンジピンと、前記リテーナ又は前記ヒンジピンに取り付けられ、前記ヒンジピンを覆ったカバーと、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の車両用シートでは、車体側に設けられたリテーナの側壁部に、当該側壁部の上端側で開口したスリットが形成されている。このスリットには、シートバックの側部における下端側に設けられたヒンジピンが挿入されており、これにより、シートバックがリテーナを介して車体側に連結されている。さらに、この車両用シートでは、リテーナ又はヒンジピンに取り付けられたカバーによってヒンジピンが覆われている。これにより、車室内側からヒンジピンが視認されることを防止又は抑制することができるので、外観の見栄えを向上させることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記カバーに設けられた係合部が前記リテーナと係合することにより、前記カバーが前記リテーナに取り付けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用シートでは、上記のように構成されているため、シートバックの側部と車体側部との間の狭いスペースにおいて行われるカバーの取付作業を容易なものにすることができる。つまり、例えばカバーに弾性変形可能なC字状の係合部を設けて、これをヒンジピンに係合させることにより、カバーをヒンジピンに取り付ける構成にすることも可能である。しかしながら、ヒンジピンはリテーナの側壁部に形成されたスリットに挿入されるため、当該リテーナが邪魔になりカバーの取付作業が困難になる。この点、本発明ではカバーがリテーナに取り付けられるため、カバーの取付作業を容易なものにすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記カバーには、前記係合部が複数設けられ、複数の前記係合部には、前記リテーナの車両前後方向一端側と係合した第1係合部が含まれていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両用シートでは、カバーに設けられた複数の係合部のうちの一つである第1係合部が、リテーナの車両前後方向一端側と係合する。ここで、シートバックの側部と車体側部との間のスペースは、一般に車両左右方向(車両幅方向)には余裕がないが、車両前後方向には開放されている場合が多い。この点、本発明では、リテーナにカバーを取り付ける際には、スペースに余裕のある車両前後方向からカバーの第1係合部をリテーナの車両前後方向一端側に係合させることができる。この係合により、カバーがリテーナに対して位置決めされるので、カバーに設けられた他の係合部を容易にリテーナに係合させることができる。したがって、リテーナへのカバーの取付作業を一層容易なものにすることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記複数の係合部には、前記リテーナの車両前後方向他端側と係合した第2係合部が含まれていることを特徴としている。
請求項4に記載の車両用シートでは、リテーナにカバーを取り付ける際には、前述した第1係合部と同様に、スペースに余裕のある車両前後方向からカバーの第2係合部をリテーナの車両前後方向他端側に係合させることができる。したがって、リテーナへのカバーの取付作業をより一層容易なものにすることができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記カバーが前記リテーナに取り付けられる際には、前記第1係合部が前記リテーナの車両前後方向一端側に形成された第1係合孔に挿入された状態で、前記カバーの後端側が下降する方向へカバーが回転されることにより、前記第1係合部が前記第1係合孔の孔縁部と係合すると共に、前記第2係合部が前記リテーナの車両前後方向他端側と係合するように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の車両用シートでは、上記の如くカバーの第1係合部がリテーナの車両前後方向一端側に形成された第1係合孔に挿入された状態で、カバーの後端側が下降する方向へカバーが回転されることにより、カバーの第1係合部及び第2係合部がリテーナと係合する。このように、カバーを回転させることによりカバーの係合部をリテーナと係合させる構成であるため、例えば、カバーを鉛直方向に移動させることによりカバーの係合部をリテーナと係合させる構成と比べて、手の届くスペースが狭い場合でもカバーの取付作業を容易に行うことが可能になる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項5に記載の車両用シートにおいて、前記第1係合孔は、前記リテーナの前壁部に形成されており、前記第2係合部は、前記リテーナの後端側と係合していることを特徴としている。
請求項6に記載の車両用シートでは、カバーの第1係合部がリテーナの前壁部に形成された第1係合孔に挿入された状態で、カバーが回転されることにより、カバーの第1係合部が第1係合孔の孔縁部と係合すると共に、カバーの第2係合部がリテーナの後端側と係合する。ここで、リテーナの車両前後方向前側には、通常広いスペース(乗員の着座空間)が存在するので、当該着座空間側からカバーの取付作業を行うことができる。したがって、カバーの取付作業性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項6に記載の車両用シートにおいて、前記第1係合部は、前記リテーナの前壁部と後壁部との間から前記第1係合孔に挿入されていることを特徴としている。
請求項7に記載の車両用シートでは、カバーの第1係合部が、リテーナの前壁部と後壁部との間から、前記前壁部に形成された第1係合孔に挿入されている。つまり、リテーナへのカバーの取付時には、カバーの第1係合部が前壁部の第1係合孔に対してリテーナの内側から挿入される構成になっている。このため、第1係合部が第1係合孔に対してリテーナの外側から挿入される構成と比較して、その後にカバーを回転させる際の回転半径を小さく設定することができる。これにより、カバーの取付作業に必要な作業スペースを小さくすることができる。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートは、請求項7に記載の車両用シートにおいて、前記第2係合部は、前記カバーの後端側に設けられたクリップとされ、前記クリップは、前記リテーナの後端側に形成された第2係合孔に嵌合係止されていることを特徴としている。
請求項8に記載の車両用シートでは、カバーの第1係合部がリテーナの前壁部に形成された第1係合孔に挿入された状態で、カバーが車両前後方向他側の斜め下方側へ回転されることにより、カバーの第1係合部が第1係合孔の孔縁部と係合すると共に、カバーの後端側に設けられたクリップがリテーナの後端側に形成された第2係合孔に嵌合係止される。これにより、カバーの後端側がリテーナに係止されるので、カバーの後端側の係止を容易に行うことができる。
請求項9に記載の発明に係る車両用シートは、請求項5〜請求項8の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記カバーには、前記ヒンジピンと係合することにより、前記リテーナへの前記カバーの取付時における前記カバーの回転を案内する係合ガイドが設けられていることを特徴としている。
請求項9に記載の車両用シートでは、リテーナへのカバーの取付時には、カバーに設けられた係合ガイドがヒンジピンと係合することにより、カバーの回転が案内される。これにより、カバーを回転させる際の作業性を向上させることができる。
請求項10に記載の発明に係る車両用シートは、請求項9に記載の車両用シートにおいて、前記係合ガイドは、内周面が前記ヒンジピンの外周面と摺接する円弧状部であることを特徴としている。
請求項10に記載の車両用シートでは、カバーに設けられた円弧状部の内周面がヒンジピンの外周面と摺接することにより、カバーの回転が案内される。これにより、係合ガイドの構成を簡単なものにすることができる。
請求項11に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記スリットは、縦に延びる縦延部と、前記縦部の下端側から車両前方側へ延びる前延部とを有し、前記ヒンジピンは、前記前延部の前端側に配置されると共に、前記カバーによって前記前延部の後端側への変位を規制されていることを特徴としている。
請求項11に記載の車両用シートでは、リテーナの側壁部に形成されたスリットが、縦に延びる縦延部と当該縦延部の下端側から車両前方側へ延びる前延部とを有しており、当該スリット内に挿入されたヒンジピンは、前延部の前端側に配置されている。このため、車両の前面衝突時などにシートバックが車両前方側へ変位しようとした際には、ヒンジピンが前延部の前端縁と係合することにより、シートバックの変位を規制することができる。また、ヒンジピンは、リテーナに取り付けられたカバーによって車両後方側への変位を規制されているため、車両の後面衝突時にシートバックが車両後方側へ変位しようとした際にも、シートバックの変位を規制することができる。
請求項12に記載の発明に係る車両用シートは、請求項11に記載の車両用シートにおいて、前記カバーは、樹脂材料によって形成されており、前記ヒンジピンと前記リテーナの後壁部との間に配置された衝撃吸収部によって、前記前延部の後端側への前記ヒンジピンの変位を規制していることを特徴としている。
請求項12に記載の車両用シートでは、車両の後面衝突時にシートバックが車両後方側へ変位しようとした際には、ヒンジピンとリテーナの後壁部との間で、樹脂製のカバーに設けられた衝撃吸収部が圧縮される。これにより、衝撃吸収部が変形されることにより、衝突のエネルギを吸収することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、外観の見栄えを向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシートの部分的な構成を示す斜視図である。 図1に示された車両用リヤシートのリヤシートバックフレーム、リテーナ、及びカバーの構成を示す分解斜視図である。 図1において車両右方側のリヤホイルハウスに固定されたリテーナを車両左方側から見た状態で示す側面図である。 図1においてリヤフロアパネルの車両左右方向中央部付近に固定されたリテーナを車両左方側から見た状態で示す側面図である。 図4に示されるリテーナに取り付けられるカバーの分解斜視図である。 図5に示されるカバーの構成部材であるカバー本体の縦断面図である。 図6の7−7線に沿った切断面を示す縦断面図である。 図5〜図7に示されたカバーが図4に示されたリテーナに取り付けられる際の取付方法を説明するための断面図であり、(A)はカバーの爪部がリテーナの第1係合孔に挿入された状態を示す図であり、(B)はカバーの円弧状部がヒンジピンの大径部に接触した状態を示す図であり、(C)カバーがリテーナに取り付けられた状態を示す図である。 図1に示された左右一対のリヤシートバックをリテーナに連結する際の作業方法を説明するための斜視図である。 図9に示された作業の後でリテーナにカバーが取り付ける際の作業方法を説明するための斜視図である。 図1に示されるリヤシートバックフレームに負荷される様々な荷重について説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートの部分的な構成を示す分解斜視図である。 図12に示されたリテーナ(リテーナ本体)の部分的な構成を示す側面図である。 図12に示されたカバーの構成を示す縦断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図11を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用シートとしての車両用リヤシート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは、車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印LHは車両左方向を示し、矢印RHは車両右方向を示している。また、以下の説明で使用する前後左右上下の方向性は、本車両用リヤシート10が車両に搭載された状態での車両に対する方向性を示しており、左右の方向性は、車両の進行方向(前進方向)を見たときの左方向及び右方向を示している。
図1に示されるように、車両用リヤシート10は、分割可倒式に構成された左右一対のリヤシートバック12L、12Rを備えている。これらのリヤシートバック12L、12Rは、リヤシートクッション14に着座した乗員の背部を支持するためのものであり、骨格部材であるリヤシートバックフレーム16L、16Rを備えている。これらのリヤシートバックフレーム16L、16Rの前面側には、それぞれシートバック表皮18により覆われた図示しないシートクッションパッドが取り付けられている。なお、リヤシートバック12L、12Rは、車両左右方向(車両幅方向)に沿った幅寸法が異なる他、一部の構成が異なっているが、本実施形態では説明の都合上、両者において基本的に共通している構成については同符号を付して説明する。
車両右方側に配置されたリヤシートバック12Rのリヤシートバックフレーム16Rは、板金材料によって略平板状に形成されたパネル部材20と、当該パネル部材20の前面側に配置された長尺なフレーム部材22、24、26、28とを含んで構成されている。同様に、車両左方側に配置されたリヤシートバック12Lのリヤシートバックフレーム16Lは、パネル部材20と、フレーム部22、24、26とを備えているが、フレーム部28が省略されている。
フレーム部材22、24、26は、それぞれパネル部材20の上端縁、左端縁、右端縁に沿って延在している。また、フレーム部材28は、パネル部材20の下端部における車両右方側端部と、パネル部材20の上端部における車両左右方向中央部との間に延在している。これらのフレーム部材22、24、26、28は、板金材料によって断面コ字形(断面略U字形)に形成されており、開口側の端部がパネル部材20に溶接されている。
さらに、フレーム部材24、26の各下端部には、それぞれヒンジピン30が溶接されている。これらのヒンジピン30は、軸線方向が車両左右方向に沿う状態で配置されており、リヤシートバック12L、12Rの左右方向外側に突出形成された本体部30Aと、この本体部30Aの先端側に形成された小径部30B及び大径部30Cとで構成されている(図2参照)。小径部30Bは、本体部30Aと大径部30Cとの間に配置されており、本体部30A及び大径部30Cよりも小径に形成されている。
ここで、図1に示されるように、車両右方側に配置されたリヤシートバック12Rは、車両右方側のヒンジピン30が車両右方側のリヤホイルハウス32に固定されたリテーナ34を介して車体側に回転可能に連結されており、車両左方側のヒンジピン30がリヤフロアパネル35の上面における車両左右方向中央部付近に固定されたリテーナ36を介して車体側に回転可能に連結されている。一方、車両左方側に配置されたリヤシートバック12Lは、車両右方側のヒンジピン30が上記リテーナ36を介して車体側に回転可能に連結されており、車両左方側のヒンジピン30(図示省略)が車両左方側のリヤホイルハウス(図示省略)に固定されたリテーナ38(図9及び図10参照)を介して車体側に回転可能に連結されている。なお、リヤシートバック12L、12Rは、上端側が図示しないロック機構を介して車体側部に連結されることにより、図1に示される起立位置に拘束されているが、上記ロック機構のロックを解除することにより、前倒れを許容される構成になっている。
図3に示されるように、リテーナ34は、板金材料が曲げ加工されることにより形成されたものであり、側壁部40を有している。この側壁部40の前端からは、車両右方側へ向けて前壁部42が延出されている。この前壁部42の車両右方側端部からは、車両前方側へ向けて前側フランジ部44が延出されている。
また、側壁部40の後端からは、車両右方側へ向けて後壁部46が延出されている。この後壁部46の上端部からは、車両後方側へ向けてクリップ締結部48が延出されており、後壁部46の車両右方側端部からは、車両後方側へ向けて後側フランジ部50が延出されている。さらに、側壁部40の下端からは、車両右方側の斜め下方側へ向けて傾斜壁部52が延出されており、傾斜壁部52の下端からは、車両下方側へ向けて下側フランジ部54が延出されている。前側フランジ部44、後側フランジ部50及び下側フランジ部54は、車両右方側のリヤホイルハウス32に溶接されている。これにより、リテーナ34がリヤホイルハウス32に固定されている。
リテーナ34の側壁部40には、スリット56が形成されている。このスリット56は、側壁部40が上端から下方へ向けて切りかかれることにより形成されたものである。このスリット56には、リヤシートバック12Rの車両右方側に設けられたヒンジピン30の小径部30Bが挿入されている。また、リテーナ34の側壁部40の上端部は、スリット56の車両後方側がスリット56の車両前方側よりも車両上方側へ突出しており、当該突出部分がヒンジピン案内部58とされている。
上述のスリット56は、縦に延びる縦延部56Aと、縦延部56Aの下端側から車両前方側へ延びる前延部56Bとを備えており、側面視で略L字状に形成されている。縦延部56Aは、上端側が車両前方側へ向けて僅かに傾斜しており、側壁部40の上端において開口している。前延部56Bは、前端側へ向かうに従い降下するように傾斜しており、前端部56B1がヒンジピン30の小径部30Bと略同径の円弧状に形成されている。
上記スリット56に小径部30Bが挿入されたヒンジピン30は、前延部56Bの前端部56B1に小径部30Bが当接した状態で配置されている。これにより、リヤシートバック12Rの車両右方側がリテーナ34を介して車体側に回転可能に支持されており、ヒンジピン30の本体部30A及び大径部30Cが側壁部40と干渉することにより、リヤシートバック12Rの車両左右方向への変位が規制されている。
また、リテーナ34の前壁部42の上端側には、第1係合孔60(貫通孔)が形成されている。この第1係合孔60は、長尺な矩形状に形成されており、長手方向が車両上下方向に沿う状態で配置されている。また、リテーナ34のクリップ締結部48には、円形状の第2係合孔62(貫通孔)が形成されている。これらの第1係合孔60及び第2係合孔62は、後述するカバー76の係合部に対応して設けられている。
一方、図4に示されるように、車両左右方向中央部付近に配置されたリテーナ36は、リテーナ本体64と、当該リテーナ本体64を支持するブラケット部66(脚部)とを備えている。ブラケット部66は、板金材料によって形成されたものであり、リヤフロアパネル35に締結固定された下壁部68と、当該下壁部68の車両右方側端部から車両上方側へ延びる側壁部70と、当該側壁部70の後端における上端側及び下端側から車両左方側へ延びる補強壁部72、74とを有している。
側壁部70は、車両左右方向から見て略三角形状に形成されており、側壁部70の上端部には、前記リテーナ34のヒンジピン案内部58及びスリット56と同一の構成とされたヒンジピン案内部58及びスリット56が形成されている(図2参照)。このスリット56には、リヤシートバック12Rの車両左方側に設けられたヒンジピン30の小径部30Bが挿入されている。これにより、リヤシートバック12Rの車両左方側がリテーナ36を介して車体側に回転可能に支持されており、当該ヒンジピン30の本体部30A及び大径部30Cが側壁部70と干渉することにより、リヤシートバック12Rの車両左右方向への変位が規制されている。
一方、図3に示されるように、リテーナ本体64は、前述したリテーナ34と基本的に同様の構成とされているが、後側フランジ部50が省略されている。なお、リテーナ本体64において、リテーナ34と同様の構成についてはリテーナ34と同符号により説明する。このリテーナ本体64は、側壁部70の上端部に対して車両左方側に配置されており、前側フランジ部44及び下側フランジ部54がブラケット部66に溶接されている。また、リテーナ本体64の後壁部46は、補強壁部72に対して車両後方側に配置されており、当該補強壁部72の後面に溶接されている。これにより、リテーナ本体64が側壁部70(ブラケット部66)に固定されている。
このリテーナ本体64のスリット56には、リヤシートバック12Lの車両右方側に設けられたヒンジピン30の小径部30Bが挿入されている。これにより、リヤシートバック12Lの車両右方側がリテーナ36を介して車体側に回転可能に支持されており、当該ヒンジピン30の本体部30A及び大径部30Cがリテーナ本体64の側壁部40と干渉することにより、リヤシートバック12Lの車両左右方向への変位が規制されている。
なお、リヤシートバック12Lに設けられた車両左方側のヒンジピン30(図示省略)は、前述したように、車両左方側のリヤホイルハウス(図示省略)に固定されたリテーナ38(図9及び図10参照)を介して車体側に連結されている。このリテーナ38は、前述したリテーナ34と左右対称形状に形成されている以外は同一の構成とされており、リヤシートバック12Lの車両左方側は、当該リテーナ38を介して車体側に回転可能に支持されている。
ここで、本実施形態では、上述したリテーナ34、36、38には、それぞれカバー76、78、80が取り付けられている(図1、図2、図10参照)。これらのカバー76、78、80は、主要部の構成が基本的に共通しているが、ここでは先ず車両左右方向中央部に配置されたリテーナ36に取り付けられたカバー78について説明する。
図5に示されるように、カバー78は、カバー本体82と、当該カバー本体82に取り付けられた閉止板84及びクリップ86とによって構成されている。カバー本体82は、樹脂材料の射出成形等によって形成されたものであり、上壁88、前壁90、後壁92、及び左壁94を有して車両右方側及び車両下方側が開口した略箱状に形成されている。このカバー本体82の車両右方側の開口は、閉止板84によって閉塞されている。閉止板84は、樹脂材料の射出成形等によって形成されたものであり、左壁94と相似形に形成されている。この閉止板84は、カバー本体82側へ突出した複数の突起96がカバー本体82に形成された凹部(図示省略)に嵌め込まれることにより、カバー本体82に取り付けられている。これらのカバー本体82及び閉止板84は、車両前後方向に沿って長尺状に形成されており、後端側が前端側よりも車両下方側へ突出している。
図6に示されるように、カバー本体82の内側には、断面円弧状に形成された円弧状部98が設けられている。この円弧状部98の内周面は、ヒンジピン30の大径部30Cの外周面と接触している。円弧状部98の内周面の直径は、大径部30Cの直径と同等に設定されている。この円弧状部98の車両後方側には、衝撃吸収部100が一体に設けられている。この衝撃吸収部100には、図7に示されるように、複数の横溝102及び縦溝104が形成されている。
上述の円弧状部98及び衝撃吸収部100は、車両上下方向に延びるリブ106、108を介してカバー本体82の上壁88と一体に接続されている。車両後方側に配置されたリブ108と、カバー本体82の後壁92との間には、クリップ係止壁110が一体に掛け渡されている。このクリップ係止壁110には、車両右方側が開口した切込み112が形成されており、当該切込み112には、クリップ86が嵌合係止されている。また、円弧状部98の前端部からは、車両前方側へ向けて爪部114が一体に延出されている。
ここで、上述のカバー78が、リテーナ36に取り付けられる際には、先ず、図8(A)に示されるように、リテーナ本体64の上端開口部を介して前壁部42と後壁部46との間(つまりリテーナ本体64の内側)から、一箇所目の係合部である爪部114が第1係合孔60(図4参照)に挿入される(図8(A)の矢印S参照)。次いで、図8(B)に示されるように、円弧状部98の内周面がヒンジピン30の大径部30Cの外周面と接触するまで、カバー78がリテーナ36側へ押し込まれる。そして、円弧状部98の内周面が大径部30Cの外周面と接触した状態で、カバー78が図8(B)の矢印T方向、すなわちヒンジピン30の大径部30Cを回転中心として、カバー78の後端側が下降する方向へカバー78が回転させられる。この際、円弧状部98の内周面が大径部30Cの外周面と摺接することにより、カバー78の回転が案内される。これにより、図8(C)に示されるように、クリップ86(二箇所目の係合部)がリテーナ本体64の第2係合孔62に嵌入(係合)される。これにより、クリップ86すなわちカバー78の後端側がリテーナ本体64のクリップ係止部48に嵌合係止(締結)される。また、上述の如くカバー78が回転されることにより、カバー78の爪部114が第1係合孔60の上端縁に当接する。これにより、リテーナ36からのカバー78の離脱が阻止される。
このカバー78は、リテーナ36の上端部及びヒンジピン30の先端側(リヤシートバック12Rの外側へ突出した部分)を車両上方側から覆っている。また、衝撃吸収部100が円弧状部98とリテーナ36の後壁部46(補強壁部72)との間に配置されると共に、円弧状部98の内周面がヒンジピン30の大径部30Cの外周面における車両上方側及び車両後方側と接触している。これにより、ヒンジピン30がスリット56の前端側(前延部56Bの前端側)に拘束され、車両前後方向及び車両上下方向への変位を規制されている。
一方、車両右方側のリテーナ34に取り付けられたカバー76は、上述したカバー78と基本的に同様の構成とされているが、閉止板84が省略されている。つまり、カバー76とカバー78は、カバー本体82を部品共用することができるものであり、車両左右方向中央部に配置されたリテーナ36に取り付けられるカバー78にのみ閉止板84が設けられた構成になっている。また、車両左方側のリテーナ38に取り付けられたカバー80は、上述したカバー78と基本的に同様の構成とされているが、閉止板84が省略されると共に、カバー本体82が左右対称形状(車両左方側及び車両下方側が開口した形状)に形成されている。これらのカバー76、80によってリテーナ34、38の上端部及びこれらのリテーナ34、38に支持されたヒンジピン30の先端側が覆われると共に、各ヒンジピン30の車両前後方向及び車両上下方向への変位がリテーナ34、38及びカバー76、80によって規制されている。
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用リヤシート10では、リテーナ34、36、38に取り付けられたカバー76、78、80によってヒンジピン30が覆われている。これにより、車室内側からヒンジピン30が視認されることを防止することができるので、外観の見栄えを向上させることができる。しかも、これらのカバー76、78、80によって、リテーナ34、36、38の内側(前壁部42と後壁部46との間)への異物の侵入を防止又は効果的に抑制することができる。したがって、上記異物の侵入によりヒンジピン30の円滑な回転が阻害されたり、リテーナ34、36、38の内側が不衛生になるなどの問題を回避することができる。しかも、この車両用リヤシート10は、リヤシートバック12R、12Lをリテーナ34、36、38に組み付ける際の作業性にも優れている。つまり、背景技術の欄で説明した可倒式リヤシートバックのアウタヒンジにおいては、リヤシートバックをリテーナの案内溝に挿入した後で車両幅方向へ変位させる必要があるが、リヤシートバックは質量が大きいため、作業性が非常に悪く、作業者への大きな負担になる。この点、本車両用リヤシート10では、リテーナ34、36、38への組み付けの際にリヤシートバック12R、12Lを車両幅方向へ変位させる必要がないため、作業性を良好にすることができる。また、背景技術の欄で説明した可倒式リヤシートバックのアウタヒンジでは、リヤシートバックを車両幅方向へ変位させることにより、リテーナの半壁部とヒンジピンの円板状頭部とを係合させる構成であるため、組み付け手順や組み付け軌跡等の関係から、リテーナやヒンジピン等に制約が生じてしまう。この点、本車両用リヤシート10では、このような制約がないため、リテーナやヒンジピン等の自由度を向上させることができる。
また、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80のカバー本体82に設けられた爪部114及びクリップ86がリテーナ34、36、38と係合することにより、カバー76、78、80がリテーナ34、36、38に取り付けられている。このため、リヤシートバック12L、12Rの側部と車体側部との間の狭いスペースにおいて行われるカバー76、78、80の取付作業を容易なものにすることができる。
つまり、例えばカバー本体82に弾性変形可能なC字状の係合部を設けて、これをヒンジピン30の大径部30Cと係合させることにより、カバー76、78、80をヒンジピン30に取り付ける構成にすることも可能である。しかしながら、ヒンジピン30はリテーナ34、36、38のスリット56に挿入されるため、リテーナ34、36、38が邪魔になりカバー76、78、80の取付作業が困難になる。この点、本発明ではカバー76、78、80がリテーナ34、36、38に取り付けられるため、カバー76、78、80の取付作業を容易なものにすることができる。
さらに、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80のカバー本体82は、リテーナ34、36、38の前壁部42(車両前後方向一端側)と係合した爪部114(第1係合部)を備えている。ここで、リヤシートバック12L、12Rの側部と車体側部との間のスペースは、車両左右方向(車両幅方向)には余裕がないが、車両前後方向には開放されている。このため、本実施形態では、リテーナ34、36、38にカバー76、78、80を取り付ける際には、スペースに余裕のある車両前方側(車両前後方向)からカバー76、78、80の爪部114(一箇所目の係合部)をリテーナ34、36、38の前壁部42と係合させる。この係合により、カバー76、78、80がリテーナ34、36、38に対して位置決めされるので、カバー本体82に取り付けられたクリップ86(二箇所目の係合部)を容易にリテーナ34、36、38に係合させることができる。したがって、リテーナ34、36、38へのカバー76、78、80の取付作業を一層容易なものにすることができる。
またさらに、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80に設けられたクリップ86が、リテーナ34、36、38の後端側(車両前後方向他端側)に設けられたクリップ締結部48と係合する。このため、リテーナ34、36、38にカバー76、78、80を取り付ける際には、前述した爪部114と同様に、スペースに余裕のある車両前方側(車両前後方向)からカバー76、78、80のクリップ86をリテーナ34、36、38のクリップ締結部48に係合させることができる。したがって、リテーナ34、36、38へのカバーの取付作業をより一層容易なものにすることができる。
また、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80がリテーナ34、36、38に取り付けられる際には、爪部114がリテーナ34、36、38の前壁部42に形成された第1係合孔60に挿入された状態で、カバー76、78、80の後端側が下降する方向へカバー76、78、80が回転される。これにより、爪部114が第1係合孔60の上縁部と係合すると共に、クリップ86が第2係合孔62に嵌入されてクリップ締結部48に締結される。このように、カバー76、78、80を回転させることにより爪部114及びクリップ86(係合部)をリテーナ34、36、38と係合させる構成であるため、例えば、カバー76、78、80を鉛直方向に移動(降下)させることによりカバー76、78、80の係合部をリテーナ34、36、38と係合させる構成と比べて、手の届くスペースが狭い場合でもカバー76、78、80の取付作業を容易に行うことが可能になる。
また、この車両用リヤシート10では、上述の如く、爪部114が挿入される第1係合孔60は、リテーナ34、36、38の前壁部42に形成されており、クリップ86が締結されるクリップ締結部48がリテーナ34、36、38の後端側に設けられている。ここで、リテーナ34、36、38の車両前方側には、乗員の着座空間となる広いスペースが存在するので、本実施形態では上記構成により、乗員の着座空間側から一箇所目の係合部である爪部114を容易に第1係合孔60に挿入することができる。同様に、二箇所目の係合部であるクリップ86の締結も乗員の着座空間側から行うことができる。これにより、カバー76、78、80の取付作業性を向上させることができる。
なお、図9及び図10には、リヤシートバック12L、12Rを車体側に取り付ける際の取付方法を説明するための斜視図が示されている。図9に示されるように、リヤシートバック12L、12Rを車体側に取り付ける際には、車体側に取り付けられたリヤシートクッション14の車両前方側からリヤシートバック12L、12Rをリテーナ34、36、38に接近させる(図9の矢印U参照)。この場合、重たいリヤシートバック12L、12Rをリヤシートクッション14の上に載せて作業をすることができるので、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
次いで、リヤシートバック12L、12Rのヒンジピン30(図9及び図10では図示省略)を、リテーナ34、36、38のスリット56に挿入する。この場合、図3に矢印V、Wで示されるように、ヒンジピン30の小径部30Bがヒンジピン案内部58と当ることによりスリット56内に案内される。スリット56内に挿入されたヒンジピン30の小径部30Bは、縦延部56Aの上端側の傾斜に案内されて当該縦延部56A内を降下すると共に、前延部56Bの傾斜に案内されて前延部56Bの前端側へと降下する。これにより、小径部30Bが前延部56Bの前端部56B1に当接すると、リテーナ34、36、38へのリヤシートバック12L、12Rの連結作業が完了する。
次いで、図10に示されるように、リテーナ34、36、38に、カバー76、78、80が取り付けられるが、この場合、前述したように爪部114を第1係合孔60に挿入してカバー76、78、80を回転させるだけでよいため、工具が不要である。これにより、リヤシートバックの取付作業性を格段に向上させることができる。つまり、従来は一般的に車体側に固定されたヒンジとリヤシートバックフレームとをボルトなどにより締結する必要があったため、作業者は工具を携帯しなければならず作業負担が大きかったが、本車両用リヤシート10ではこれを解消することができる。
しかも、本車両用リヤシート10では、上述した取付作業は、作業者が車室内に乗り込まずに、車体の外側からリヤドア用の開口を介して作業をすることができる。つまり、従来は、ヒンジとリヤシートバックフレームとのボルト締結を行うために、作業者が車室内に乗り込んで作業する必要があったが、本車両用リヤシート10では、作業者は、手でカバー76、78、80をリテーナ34、36、38に取り付けることができるため、車室内の乗り込む必要がない。したがって、これによっても作業者の負担を大幅に軽減することができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
また、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80の爪部114は、リテーナ34、36、38の前壁部42と後壁部46との間から第1係合孔60に挿入されている。つまり、リテーナ34、36、38へのカバー76、78、80の取付時には、カバー76、78、80の爪部114が前壁部42の第1係合孔60に対してリテーナ34、36、38の内側から挿入される構成になっている。このため、爪部114が第1係合孔60に対してリテーナ34、36、38の外側から挿入される構成と比較して、その後にカバー76、78、80を回転させる際の回転半径を小さく設定することができる。これにより、カバー76、78、80の取付作業に必要な作業スペースを小さくすることができる。
さらに、この車両用リヤシート10では、カバー76、78、80の回転に伴ってクリップ86がリテーナ34、36、38の第2係合孔62に嵌入(挿入)される。これにより、クリップ86すなわちカバー76、78、80の後端側がリテーナ34、36、38に締結されるので、カバー76、78、80の後端側の係止を容易に行うことができる。
また、この車両用リヤシート10では、リテーナ34、36、38へのカバー76、78、80の取付時には、カバー76、78、80に設けられた円弧状部98(係合ガイド)がヒンジピン30の大径部30Cと係合することにより、カバー76、78、80の回転が案内される。これにより、カバー76、78、80を回転させる際の作業性を向上させることができる。しかも、円弧状部98の内周面がヒンジピン30の大径部30Cの外周面と摺接する構成であるため、簡単な構成で係合ガイドを成立させることができる。
さらに、この車両用リヤシート10では、リテーナ34、36、38に形成されたスリット56が、縦に延びる縦延部56Aと当該縦延部56Aの下端側から車両前方側へ延びる前延部56Bとを有しており、当該スリット56内に挿入されたヒンジピン30は、前延部56Bの前端側に配置されている。このため、ヒンジピン30は、前延部56Bの前端部56B1、上端部、下端部によって車両前方側、車両上方側、車両下方向へ変位を規制されている。また、カバー76、78、80の衝撃吸収部100が、ヒンジピン30に接触した円弧状部98とリテーナ34、36、38の後壁部46との間に配置されたことにより、ヒンジピン30の車両後方側へ変位が規制されている。これにより、リヤシートバック12L、12Rに作用する様々な荷重を良好に支持することができる。
つまり、例えば車両右方側に配置されたリヤシートバック12Rの場合、図11に示されるように、車両の前面衝突時には、ラゲッジルームに置かれた積荷が車両前方側へ慣性移動しようとし、当該積荷からの荷重F1、F2がリヤシートバックフレーム16R及び左右のヒンジピン30を介してリテーナ34、36に負荷される。さらに、乗員が車両前方側へ慣性移動しようとすることにより、図示しないシートベルトを介してリヤシートバックフレーム16Rの上端部に荷重F3が負荷されると共に、図示しないシートベルトからの荷重F4、F5が左右のヒンジピン30を介してリテーナ34、36に負荷される。一方、車両の後面衝突時には、車両後方側へ慣性移動しようとする乗員からの荷重F6、F7がリヤシートバックフレーム16R及び左右のヒンジピン30を介してリテーナ34、36に負荷される。これらの荷重F1〜F7は、リテーナ34、36、38及びカバー76、78、80によるヒンジピン30の変位規制によって良好に支持される。したがって、衝突安全性(強度)を向上させることができる。
またさらに、この車両用リヤシート10では、車両の後面衝突時における上述の荷重F6、F7が所定値以上になると、ヒンジピン30とリテーナ34、36の後壁部46との間で、樹脂製のカバー76、78、80に設けられた衝撃吸収部100が圧縮される。これにより、衝撃吸収部100が変形されることにより、衝突のエネルギを吸収することができる。したがって、乗員保護性能を向上させることができる。上述の効果は、リヤシートバック12Lについても基本的に同様に得ることができる。
なお、上記第1実施形態では、カバー76、78、80が衝撃吸収部100を備えた構成にしたが、請求項1〜請求項11に係る発明はこれに限らず、衝撃吸収部の代わりに、変形し難い硬質部がカバーに設けられた構成にしてもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
図12には、本発明の第2実施形態に係る車両用リヤシート(車両用シート)の構成部材であるリテーナ120、122及びカバー124の構成が分解斜視図にて示されている。この実施形態は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされているが、前記第1実施形態に係るリテーナ34、36の代わりにリテーナ120、122を備えており、これらのリテーナ120、122を介して車両右方側に配置されたリヤシートバック12が車体側に回転可能に支持されている。なお、車両左方側に配置されたリヤシートバック12(図12では図示省略)は、リテーナ122、及びリテーナ120とは左右対称形状に形成された図示しないリテーナ(前記第1実施形態に係るリテーナ38の代用品)を介して車体側に支持されている。
リテーナ120は、前記第1実施形態に係るリテーナ34と基本的に同様の構成とされているが、前記第1実施形態に係る傾斜壁部52、下側フランジ部54が省略されている。また、このリテーナ120では、図13に示されるように、クリップ締結部126が後壁部46の上端から車両後方側の斜め上方側へ向けて延出されている。このリテーナ120は、前側フランジ部44及び後側フランジ部50(図12参照。図13では図示省略)が車両右方側のリヤホイルハウス32に溶接されることにより、当該リヤホイルハウス32に固定されている。このリテーナ120のスリット56には、リヤシートバック12Rに設けられた車両右方側のヒンジピン30の小径部30Bが挿入されている。なお、このヒンジピン30は、前記第1実施形態に係るヒンジピン30と基本的に同様の構成とされているが、本体部30Aと小径部30Bとが同径に形成されている。
一方、リテーナ122は、上記リテーナ120と同一の構成とされたリテーナ本体128と、前記第1実施形態に係るブラケット部70と同様の構成とされたブラケット部130を備えている。なお、このブラケット部130において、ブラケット部70と同様の構成についてはブラケット部70と同符号を付して説明する。
ブラケット部130における側壁部70の上端側に形成されたスリット56には、リヤシートバック12Rに設けられた車両左方側のヒンジピン30の小径部30Bが挿入されている。このヒンジピン30は、前記第1実施形態に係るヒンジピン30と基本的に同様の構成とされているが、本体部30Aと小径部30Bとが同径に形成されると共に、小径部30Bと本体部30Aとの間に鍔部30Dが設けられており、当該鍔部30D及び大径部30Cが側壁部70と干渉することにより、ヒンジピン30すなわちリヤシートバック12Rの車両左右方向への変位が規制されている。また、リテーナ本体128は、前側フランジ部44及び後側フランジ部50が側壁部70の上端部における車両左方側の面に溶接されることにより、ブラケット部130に固定されている。
一方、図12に示されるカバー124は、前記第1実施形態に係るカバー76、78の代わりに採用されたものであり、上述したリテーナ120、122のそれぞれに取り付けられている。このカバー124は、樹脂材料によって形成されており、図14に示されるように前記第1実施形態に係る円弧状部98と基本的に同様の構成とされた円弧状部98を備えている。この円弧状部98の前端からは、第1係合部としての爪部132が延出されている。この爪部132は、リテーナ120、122の前壁部42に形成された第1係合孔60に挿入されて当該第1係合孔60の上縁部に当接している。
また、円弧状部98の上端付近からは、車両後方側の斜め上方側へ向けて傾斜壁部134が延出されており、当該傾斜壁部134の上端は、上壁部136に一体に接続されている。この上壁部136は、車両前方側部分が水平方向に延在すると共に、車両前後方向中間部が車両後方側へ向かうに従い上昇するように傾斜しており、車両後方側部分が車両後方側へ向かうに従い緩やかに降下するように傾斜している。上壁部136と傾斜壁部134及び円弧状部98は、補強リブ138、140によって一体に接続されている。また、傾斜壁部134の車両後方側における下端側からは、車両後方側へ向けて補強リブ142が一体に延出されている。さらに、傾斜壁部134の上端側には、クリップ係止孔144が形成されており、当該クリップ係止孔144には、クリップ86が係止されている。このクリップ86は、リテーナ120、122のクリップ締結部126に形成された第2係合孔62に嵌入係止されている。
上述のカバー124が、リテーナ120、122に取り付けられる際には、前壁部42と後壁部46との間から、爪部132が第1係合孔60に挿入される。次いで、円弧状部98の内周面がヒンジピン30の大径部30Cの外周面と接触するまで、カバー124がリテーナ120、122側へ押し込まれる。そして、円弧状部98の内周面が大径部30Cの外周面と接触した状態で、カバー124がヒンジピン30の大径部30Cを回転中心としてカバー124の後端側が下降する方向へカバー124が回転させられる。この際、円弧状部98の内周面が大径部30Cの外周面と摺接することにより、カバー124の回転が案内される。これにより、クリップ86が第2係合孔62に嵌入係止(締結)される。また、上述の如くカバー124が回転されることにより、カバー124の爪部132が第1係合孔60の上端縁に当接する。これにより、リテーナ120、122からのカバー124の離脱が阻止される。この状態では、カバー124がリテーナ120、122の内側に収容され、カバー124の上壁部136によってリテーナ120、122の上端側の開口が閉止されると共にヒンジピン30の先端側が覆われる構成になっている。
以上の構成により、この実施形態においても、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、この実施形態では、カバー124がリテーナ120、122の内側に収容されるため、カバー124をコンパクトに配置させることができる。さらに、この実施形態では、リテーナ120とリテーナ本体128を部品共用することができると共に、複数のカバー124を同一の構成とすることができるので、部品の低コスト化を図ることができる。
なお、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124が樹脂材料によって形成された構成にしたが、請求項1〜請求項11に係る発明はこれに限らず、カバーの材料は適宜変更することができる。
また、上記各実施形態では、スリット56が縦延部56Aと前延部56Bとを備えた構成にしたが、請求項1〜請求項10に係る発明はこれに限らず、スリットの構成は適宜変更することができる。
また、上記各実施形態では、係合ガイドとしての円弧状部98の内周面がヒンジピン30における大径部30Cの外周面と摺接する構成にしたが、請求項1〜請求項9に係る発明はこれに限らず、係合ガイドの構成は適宜変更することができる。
また、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124が係合ガイドとしての円弧状部98を備えた構成にしたが、請求項1〜請求項8に係る発明はこれに限らず、係合ガイドが省略された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124の後端側に設けられたクリップ86(第2係合部)が、リテーナ34、36、38、120、122に形成された第2係合孔62に嵌合係止される構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、第2係合部の構成及び第2係合部とリテーナとの係合構造は適宜変更することができる。
さらに、上記各実施形態では、第1係合部としての爪部114、132が、リテーナ34、36、38、120、122の前壁部42と後壁部46(リテーナの内側)との間から第1係合孔60に挿入される構成にしたが、請求項1〜請求項6に係る発明はこれに限らず、第1係合部がリテーナの外側から第1係合孔に挿入される構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、爪部114、132(第1係合部)が係合する第1係合孔60がリテーナ34、36、38、120、122の前壁部42に形成され、クリップ86(第2係合部)がリテーナ34、36、38、120、122の後端側と係合する構成にしたが、請求項1〜請求項5に係る発明はこれに限らず、第1係合孔がリテーナの後端側に形成され、第2係合部がリテーナの前端側と係合する構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124が、リテーナ34、36、38、120、122に取り付けられる際に、回転される構成にしたが、請求項1〜請求項4に係る発明はこれに限らず、リテーナへのカバーの取付方法は適宜変更することができる。例えば、カバーが鉛直方向に移動(降下)されてリテーナに取り付けられる構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124に設けられたクリップ86(第2係合部)が、リテーナ34、36、38、120、122の後端側(車両前後方向他端側)と係合する構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、第2係合部がリテーナの前端側、左端側又は右端側と係合する構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124に設けられた爪部114、132が、リテーナ34、36、38、120、122の前端側(車両前後方向一端側)と係合する構成にしたが、請求項1〜請求項2に係る発明はこれに限らず、第1係合部がリテーナの後端側、左端側又は右端側と係合する構成にしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、カバー76、78、80、124が、リテーナ34、36、38、120、122に取り付けられた構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、カバーがヒンジピンに取り付けられた構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 車両用シート
12R、12L リヤシートバック(シートバック)
30 ヒンジピン
36、38 リテーナ
40 側壁部
42 前壁部
46 後壁部
56 スリット
60 第1係合孔
62 第2係合孔
78、80 カバー
86 クリップ(第2係合部)
98 円弧状部
100 衝撃吸収部
114 爪部(第1係合部)
120、122 リテーナ
124 カバー
132 爪部(第1係合部)

Claims (12)

  1. 車体側に設けられ、側壁部に形成されたスリットが前記側壁部の上端側で開口したリテーナと、
    シートバックの側部における下端側に設けられ、前記スリットに挿入されることにより前記リテーナを介して前記シートバックを前記車体側に連結したヒンジピンと、
    前記リテーナ又は前記ヒンジピンに取り付けられ、前記ヒンジピンを覆ったカバーと、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記カバーに設けられた係合部が前記リテーナと係合することにより、前記カバーが前記リテーナに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記カバーには、前記係合部が複数設けられ、複数の前記係合部には、前記リテーナの車両前後方向一端側と係合した第1係合部が含まれていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記複数の係合部には、前記リテーナの車両前後方向他端側と係合した第2係合部が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記カバーが前記リテーナに取り付けられる際には、前記第1係合部が前記リテーナの車両前後方向一端側に形成された第1係合孔に挿入された状態で、前記カバーの後端側が下降する方向へカバーが回転されることにより、前記第1係合部が前記第1係合孔の孔縁部と係合すると共に、前記第2係合部が前記リテーナの車両前後方向他端側と係合するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記第1係合孔は、前記リテーナの前壁部に形成されており、前記第2係合部は、前記リテーナの後端側と係合していることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記第1係合部は、前記リテーナの前壁部と後壁部との間から前記第1係合孔に挿入されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
  8. 前記第2係合部は、前記カバーの後端側に設けられたクリップとされ、前記クリップは、前記リテーナの後端側に形成された第2係合孔に嵌合係止されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート。
  9. 前記カバーには、前記ヒンジピンと係合することにより、前記リテーナへの前記カバーの取付時における前記カバーの回転を案内する係合ガイドが設けられていることを特徴とする請求項5〜請求項8の何れか1項に記載の車両用シート。
  10. 前記係合ガイドは、内周面が前記ヒンジピンの外周面と摺接する円弧状部であることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
  11. 前記スリットは、縦に延びる縦延部と、前記縦部の下端側から車両前方側へ延びる前延部とを有し、前記ヒンジピンは、前記前延部の前端側に配置されると共に、前記カバーによって前記前延部の後端側への変位を規制されていることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の車両用シート。
  12. 前記カバーは、樹脂材料によって形成されており、前記ヒンジピンと前記リテーナの後壁部との間に配置された衝撃吸収部によって、前記前延部の後端側への前記ヒンジピンの変位を規制していることを特徴とする請求項11に記載の車両用シート。
JP2011055593A 2011-03-14 2011-03-14 車両用シート Expired - Fee Related JP5392283B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011055593A JP5392283B2 (ja) 2011-03-14 2011-03-14 車両用シート
CN201280010660.7A CN103402814B (zh) 2011-03-14 2012-03-08 车辆座椅
PCT/IB2012/000454 WO2012123799A1 (en) 2011-03-14 2012-03-08 Vehicle seat
EP12713290.0A EP2686201B1 (en) 2011-03-14 2012-03-08 Vehicle seat
US14/001,812 US8820814B2 (en) 2011-03-14 2012-03-08 Vehicle seat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011055593A JP5392283B2 (ja) 2011-03-14 2011-03-14 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012188083A true JP2012188083A (ja) 2012-10-04
JP5392283B2 JP5392283B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=45937443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011055593A Expired - Fee Related JP5392283B2 (ja) 2011-03-14 2011-03-14 車両用シート

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8820814B2 (ja)
EP (1) EP2686201B1 (ja)
JP (1) JP5392283B2 (ja)
CN (1) CN103402814B (ja)
WO (1) WO2012123799A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111114396A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 沃尔沃汽车公司 用于连接车辆座椅的枢转托架

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012014497B4 (de) * 2012-07-23 2019-05-09 Faurecia Autositze Gmbh Verfahren zur Herstellung einer geteilten Fahrzeugsitz-Lehne
JP5764161B2 (ja) * 2013-05-10 2015-08-12 テイ・エス テック株式会社 車両用座席シートの支持装置
FR3009245B1 (fr) * 2013-08-01 2016-10-14 Faurecia Sieges D'automobile Dispositif d'assemblage, ensemble de glissieres, procede d'assemblage et siege de vehicule comportant un tel ensemble de glissieres
KR101484234B1 (ko) * 2013-09-16 2015-01-16 현대자동차 주식회사 차체의 시트백 마운팅구조
CN104085336B (zh) * 2014-07-14 2016-08-17 上海延锋江森座椅有限公司 一种应用于后排座椅边侧的可拆卸塑料支架骨架
US9446687B2 (en) * 2015-01-29 2016-09-20 Ford Global Technologies, Llc Selectable fixed and rotational seat frame assembly for a vehicle frame
US20170297459A1 (en) * 2016-04-15 2017-10-19 GM Global Technology Operations LLC Multi-channel seat mounting wire retention bracket
EP3241704B1 (en) * 2016-05-05 2018-11-07 FCA Italy S.p.A. Rear-seat assembly of a motor vehicle
US10259362B2 (en) * 2016-08-31 2019-04-16 Lear Corporation Seat trim members, seat trim assemblies, and seat assemblies
US10562428B2 (en) 2017-09-12 2020-02-18 Ford Global Technologies, Llc Quick-attachment assembly for attaching a seatback frame to a vehicle frame and selected detachment therefrom
EP3643563A1 (en) * 2018-10-24 2020-04-29 Volvo Car Corporation A frame structure for a vehicle seat backrest
KR102446335B1 (ko) * 2021-04-16 2022-09-22 현대트랜시스 주식회사 차량용 워크-인 시트의 록킹 장치
FR3124131A1 (fr) * 2021-06-18 2022-12-23 Psa Automobiles Sa Véhicule automobile comprenant un siège arrière avec un dossier fixé à un élément de structure.

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144717U (ja) * 1977-04-20 1978-11-15
JPS54183024U (ja) * 1978-06-14 1979-12-25
JPH01108836U (ja) * 1988-01-18 1989-07-24
JP2002142912A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートバックのバックボード取付構造

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2552787C3 (de) * 1975-11-25 1979-10-25 Keiper Automobiltechnik Gmbh & Co Kg, 5630 Remscheid Gelenkbeschlag für Sitze, insbesondere Fahrzeugsitze
US4909571A (en) * 1988-09-12 1990-03-20 Hoover Universal, Inc. Vehicle seat with inertial latch assembly
JPH0260624U (ja) * 1988-10-28 1990-05-07
US4958877A (en) * 1989-08-01 1990-09-25 Chrysler Corporation Composite pivot bushing and cover for vehicle seat hinge bracket
US4998772A (en) * 1990-05-03 1991-03-12 Chrysler Corporation Attachment clip for seat back side shield
GB2286626B (en) * 1994-02-11 1997-09-24 Autoliv Dev Improvements in or relating to a locking arrangement
JPH09202166A (ja) 1996-01-30 1997-08-05 Toyota Tekko Kk 可倒式リヤシートバックのアウタヒンジ
US5685612A (en) * 1996-06-04 1997-11-11 Lear Corporation Seat center pivot bracket assembly
US6073986A (en) * 1997-03-14 2000-06-13 Magna Interior Systems, Inc. Easily handled movable vehicle seat assembly
FR2765532B1 (fr) * 1997-07-01 1999-08-27 Faure Bertrand Equipements Sa Systeme d'articulation d'un element rabattable de siege arriere sur un vehicule automobile
DE19737304A1 (de) * 1997-08-27 1999-03-04 Opel Adam Ag Sitz, insbesondere für eine dritte Sitzreihe eines Kraftfahrzeuges
JP3856354B2 (ja) 1998-02-23 2006-12-13 株式会社タチエス 乗り物に使用される折りたたみリア・シート
DE19815163C2 (de) * 1998-04-04 2000-05-25 Faure Bertrand Sitztech Gmbh Fahrzeugsitz oder -bank mit in Schlafstellung klappbarer Rückenlehne
DE19920385C2 (de) * 1999-05-04 2001-06-13 Kochendoerfer & Kiep Metallver Aussenlager für eine Rückenlehne
US6174017B1 (en) * 1999-11-04 2001-01-16 Daimlerchrysler Corporation Dumping and articulating seat
JP3876436B2 (ja) 2002-10-03 2007-01-31 株式会社タチエス 自動車のリア・シート
DE102004045988B3 (de) * 2004-09-22 2005-12-01 Faurecia Autositze Gmbh & Co. Kg Anzeige zur Signalisierung der Nichtverriegelung einer klappbaren Rückenlehne eines Kraftfahrzeugsitzes
US7387333B2 (en) * 2005-04-18 2008-06-17 Johnson Controls Technology Company Seat latch
JP2007098976A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Mazda Motor Corp シートを備えた車両の車体構造
JP5922482B2 (ja) * 2012-04-27 2016-05-24 富士機工株式会社 シートの固定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53144717U (ja) * 1977-04-20 1978-11-15
JPS54183024U (ja) * 1978-06-14 1979-12-25
JPH01108836U (ja) * 1988-01-18 1989-07-24
JP2002142912A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートバックのバックボード取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111114396A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 沃尔沃汽车公司 用于连接车辆座椅的枢转托架

Also Published As

Publication number Publication date
EP2686201A1 (en) 2014-01-22
EP2686201B1 (en) 2014-11-12
WO2012123799A1 (en) 2012-09-20
JP5392283B2 (ja) 2014-01-22
US20130341951A1 (en) 2013-12-26
CN103402814A (zh) 2013-11-20
CN103402814B (zh) 2015-03-25
US8820814B2 (en) 2014-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5392283B2 (ja) 車両用シート
EP2221213B1 (en) Integrated seat fold-down lever/belt exit
WO2014192824A1 (ja) 車両用シート
CN111319525B (zh) 车辆用座椅导轨装置
JP4867337B2 (ja) ドアアウトサイドハンドルのロック解除防止構造
WO2016038718A1 (ja) 自動車用シート
JP6191373B2 (ja) シートバック連結構造
JP4657656B2 (ja) 車両用スライドドア装置
JP6419537B2 (ja) 車両用シート
JP2016203676A (ja) ハーネスプロテクタ
JP4269835B2 (ja) 車両のアームレスト構造
JP2011255860A (ja) 自動車のシートバックの支持構造
JP5473660B2 (ja) シートベルトガイド構造
JP5381413B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4984505B2 (ja) 車両用シートの補強構造及び車両用シートの補強方法
JP6006882B2 (ja) アシストグリップ
JP2013035380A (ja) 車両のトノボード装置
JP4892585B2 (ja) 車両用シート
JP5371281B2 (ja) チャイルドシートの装着構造
JP2018016155A (ja) ドアトリムアームレスト構造
JP5034883B2 (ja) スライドドアの収納部構造
KR101972332B1 (ko) 시트 레일의 록킹 장치용 보강 구조
KR100716516B1 (ko) 차량의 폴딩 시트쿠션용 세트브래킷장치
JP5076649B2 (ja) スライドドアの挟み込み防止構造
JP2012131353A (ja) 車両の荷室構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130930

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5392283

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees