JP2012183992A - 空力音低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風量低下を防止しつつ、空力音を減少することができる空力音低減装置を提供する。
【解決手段】空気音低減装置は、壁面11aの表面付近での空気流れの速度勾配が大きくなる変更部分に、複数の突起40を設けている。したがって気流の乱れによって発生する空力音を低減することができる。さらに、複数の突起40を設けた場合、気流の衝突によって発生する音を低減できるだけでなく、気流が衝突する面では流路が狭まることも、壁面11aの摩擦抵抗の増加も顕著でないため、風量の低下を引き起こすことなく、効果的に気流の乱れによって発生する空力音を低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、気流の乱れによって発生する空力音を低減する空力音低減装置に関する。
特許文献1〜5には、空調および冷却用の送風装置から発生する空力音(以下、「騒音」ということがある)を低減するため、物体表面に圧力変動を低減する部材(以下、「低減部材」ということがある)を設けている。低減部材として、たとえば羽毛状または線材状の突起物、または毛皮状の繊維状部材を設ける構成が開示されている。
特開平2−253000号公報 特開平5−26762号公報 特開平7−225048号公報 特開2003−161295号公報 特開2006−159924号公報
前述の特許文献に記載の低減部材を車両用空調装置などの流路の曲がり部を有する通風ダクトに適用する場合、騒音低減効果を十分に得られない、あるいは性能の低下や製造コストの増加を引き起こすため、工業上の利用が困難である。
特許文献1、3に記載の技術を車両用空調装置に適用するには、車両用空調装置内の渦流動を細分化するために内壁面に多数の羽毛状突起物を配設したり、クッション作用で渦をソフトに受け止めるために細い繊維状部材を毛皮状に植え付けることが考えられる。
しかしながら、車両用空調装置の壁面となる部品は一般的に樹脂成形で製造するため、植毛のための新たな加工工程が必要となる。したがって製造コストの増加を引き起こす。さらには、経年劣化によって繊維状部材が抜けて、騒音低減効果が低下するばかりか、車両用空調装置内の流路でつまりを起こしたり、繊維状部材が吹出口から吹出して乗員に不快感を与えることがある。
また、特許文献2に記載の技術を車両用空調装置に適用するには、車両用空調装置の吹き出し口近傍で、境界層流れを部分的に乱流境界層へ遷移させるために、気流と接する面上に境界層流れを部分的に乱流境界層へ遷移させる促進機構を設けることが考えられる。
しかしながら、車両用空調装置は内部に多くの曲がり部を有する複雑な流路が構成されているため、吹き出し口近傍以外でも音が発生している。したがって吹き出し口近傍から発生する音だけを低減できても、全体では音を低減できないという問題がある。また、車両用空調装置は冷風と温風を混ぜ合わせて吹き出し流の温度調整をするため、内部の気流は予め大きく乱されて乱流状態となっている。したがって、促進機構を設けると、気流の乱れがさらに増加し、逆に騒音が悪化してしまうという問題がある。
また前述の特許文献1〜3に記載の低減部材を、騒音低減効果を得るために多くの位置に設けると、流路に設けられる低減部材自体が流れの抵抗となるので、低減部材の設置面積増によって風量低下が顕著になるという問題がある。
このような問題に対して、風量の低下を補うために送風機の回転数を高め、高い圧力で送風する構成も考えられるが、その分だけ騒音が悪化するため、同一風量で比較すると逆に空力音が増大してしまうことがある。
さらには、特許文献4に記載の技術を車両用空調装置に適用する場合、車両用空調装置内部のリブの先端や曲がり部の内径側壁面など気流の剥離部で発生する音は低減できる。しかしながら、流路の曲がり部でリブの先端で剥離した流れが壁面に衝突して発生する音や曲がり部の外側壁面に衝突して発生する音を低減することができない。したがって全体では音を低減することができないという問題がある。特許文献5に記載の技術も、特許文献4と同様に、空気流路の縮小部にのみに適用されるので、その他の部位で発生する音を低減できず、全体では音を低減することができないという問題がる。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、風量低下を防止しつつ、空力音を減少することができる空力音低減装置を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、空気が流れる通路(13,22,25)であって、空気の流れの通路を形成する通路部材(11)に設けられる空力音低減装置であって、
通路部材の壁面(11a)に設けられ、壁面に衝突する空気の速度勾配を小さくする変更手段を含み、
壁面の形状が変化する部分であって、空気の流れが衝突することによって、壁面の表面付近での空気流れの速度勾配が大きくなる変更部分に、変更手段が設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の発明に従えば、速度勾配が大きくなる変更部分に、速度勾配を小さくする変更手段が設けられる。このような変更部分に変更手段を設けることの効果を説明するために、先ず、空力音の発生要因に関して説明する。空気が壁面に衝突する流路の曲がり部では、上流で乱された気流や曲がり部の内径側で剥離してより大きく乱れた気流が、曲がり部の外側壁面と干渉(衝突)して渦音と呼ばれる空力音を発生する。
より詳細には、乱れた気流が壁面と干渉(衝突)する際、壁面との干渉によって気流は壁面の摩擦抵抗を受け、壁面近傍で流速が低く、壁面から離れるほど流速が高くなる速度勾配を持ち、いわゆる境界層を構成する。流路が拡大する部位における境界層では、壁面近傍に流れのエネルギーが流入しにくく下流側の壁面近傍で逆流が生じていわゆる剥離を起こすため、これが空力音の発生原因となる場合がある。請求項1に記載の発明が問題とする気流が壁面と干渉(衝突)する部位における境界層では、流れのエネルギーは次々と境界層内に流入するため剥離を起こすことはない。しかし、壁面近傍で速度勾配(壁面からの距離に対する流速変化)が大きくなる。空力音の発生原因となる気流の渦度は、近似的には流速の空間微分つまり壁面からの距離に対する流速変化と等価である。したがって、壁面近傍で速度勾配が大きくなる気流が壁面と干渉(衝突)する位置では大きな空力音が発生する。
空力音の発生メカニズムによれば、空力音の低減には、渦度を小さくするか、壁面から遠ざけることが必要である。したがって、気流が壁面と干渉(衝突)する位置で発生する空力音を低減するには、壁面近傍の速度勾配を小さくし、または、速度勾配の最大位置を遠ざけることが必要となる。
そこで請求項1に記載の発明では、前述のよう速度勾配が大きくなる変更部分に、速度勾配を小さくする変更手段が設けられる。これによると、壁面の形状が変化し、空気流れ衝突する部分の壁面に変更手段が設けられているので、壁面近傍の速度勾配が小さく、壁面遠方で速度勾配が最大となる。その結果、音の原因となる渦度は小さくなり、また渦度最大位置も壁面から遠ざかるので音を低減できる。
また変更手段は通路の壁面の全域に設けるのではなく、部分的に設けられるので、全域に設けるよりも、製造コストを安くすることができる。このように本発明では、風量低下および製造コストの増加を抑えつつ、空力音を減少することができる。
また請求項2に記載の発明では、変更手段は、壁面から突出するように設けられる複数列の突起(40)であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、変更手段は、通路部材の壁面(11a)から突出するように設けられる複数列の突起(40)である。これによって空気流れには壁面による摩擦抵抗に加え、突起による摩擦抵抗と圧力抵抗が発生する。その結果、突起内部では流速が低く、突起先端で流速が増加するため、壁面近傍の速度勾配が小さく、壁面遠方で速度勾配が最大となる。その結果、音の原因となる渦度は小さくなり、また渦度最大位置も壁面から遠ざかるので音を低減できる。
さらに請求項3に記載の発明では、変更手段は、壁面との間に間隔をあけて設けられ、複数の貫通孔(56a)が形成された板状部材(56)であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、変更手段は、壁面との間に間隔をあけて設けられ、複数の貫通孔が形成された板状部材である。これによって板状部材と壁面との間に空気層が設けられているので、空気流れには壁面による摩擦抵抗に加え、板状部材による摩擦抵抗と貫通孔による圧力抵抗が発生する。その結果、板状部材内部では流速が低く、板状部材近傍で流速が増加するため、壁面近傍の速度勾配が小さく、壁面遠方で速度勾配が最大となる。その結果、音の原因となる渦度は小さくなり、また渦度最大位置も壁面から遠ざかるので音を低減できる。
さらに請求項4に記載の発明では、変更部分は、空気の流れが衝突し、空気の流れ方向を変更する部分であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明に従えば、変更部分は、空気の流れが衝突し、空気の流れ方向を変更する部分である。本件発明者の研究によれば、気流に沿った流れのような、いわゆる迎え角の小さい壁面では風量低下が大きい一方で、空気の流れ方向を変更して気流が衝突するような迎え角の大きな部分ではほとんど風量低下しないことが分かっており、風量の低下を引き起こすことなく、効果的に気流の乱れによって発生する空力音を低減することができる。
さらに請求項5に記載の発明では、壁面は、壁面から突出し、空気の流れの一部を妨げる障壁(50)を有し、
変更部分は、障壁の下流側であって、障壁によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明に従えば、変更部分は、障壁の下流側であって、障壁によって乱れた空気流れが衝突する部分である。このような変更部分に変更手段を設けるので、障壁によって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項6に記載の発明では、壁面は、壁面から突出し、空気の流れ案内するガイド(51)を有し、
変更部分は、ガイドの下流側であって、ガイドによって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明に従えば、変更部分は、ガイドの下流側であって、ガイドによって乱れた空気流れが衝突する部分である。このような変更部分に変更手段を設けるので、ガイドによって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項7に記載の発明では、通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
通路部材は、通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
通路を開閉するドア(23,28,30)もしくはドア周囲のガイドの両面のうち少なくとも空気の流れ方向を変更する面に、変更手段が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明に従えば、通路部材は、空調ケースであり、通路を開閉するドアが設けられる。ドアのいずれか一方の面は、閉状態では、気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなドアもしくはドア周囲のガイドの面に、変更手段を設けることによって、発生する渦の変形を抑制することで音を低減できる。
さらに請求項8に記載の発明では、ドアは、空調ケース内と車室内とを連通する通路を開閉するドア(28,30)であり、
ドアが閉状態であるときに、ドアもしくはドア周囲のガイドの空調ケース側に位置する片面に変更手段が設けられることを特徴とする。
請求項8に記載の発明に従えば、ドアは、空調ケース内と車室内とを連通する通路を開閉するドアである。このようなドアが閉状態であるときは、ドアもしくはドア周囲のガイドの空調ケース側に位置する片面に気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなドアの片面に変更手段を設けることによって、発生する渦の変形を抑制することで音を低減できる。
さらに請求項9に記載の発明では、空調ケース内には、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(20)、および通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(21)が設けられ、
ドアは、冷却用熱交換器を通過した冷風と、加熱用熱交換を通過した温風とを混合する割合を調整するためのエアミックスドア(23)であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明に従えば、ドアはエアミックスドアである。エアミックスドアは、開度によって、冷風と温風とを混合する割合を調整する。このようなエアミックスドアは、開度によっては、少なくともいずれか一方の面が気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなエアミックスドアもしくはドア周囲のガイドに、前述のように変更手段を設けることによって、音を低減することができる。
さらに請求項10に記載の発明では、壁面は、壁面から突出し、空気の流れの一部を妨げるシール部であって、ドアが閉状態のときにドアの表面に接触するシール部(54)を有し、
変更部分は、シール部の下流側であって、ドアが開状態であるときに、シール部によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明に従えば、変更部分は、シール部の下流側であって、ドアが開状態であるときに、シール部によって乱れた空気流れが衝突する部分である。このような変更部分に変更手段を設けるので、シール部によって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項11に記載の発明では、変更部分は、ドアの下流側であって、ドアが開状態であるときに、ドアの外縁によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明に従えば、変更部分は、ドアの外縁によって乱れた空気流れが衝突する部分である。開状態のとき、ドアの外縁によっても乱れた空気が下流側にながれることがある。このような変更部分に変更手段を設けるので、ドアの外縁によって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項12に記載の発明では、ドアの外縁には、弾性を有し、閉状態のときにシール部と接触するリップシール部(53)が設けられ、
変更部分は、ドアの空気流れ下流側の面の少なくとも一部であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明に従えば、ドアの外縁には、弾性を有し、閉状態のときにシール部と接触するリップシール部が設けられる。これによってドアが閉状態のとき、シール部とリップシール部とを密に接触して、通路を閉塞することができる。また変更部分は、ドアの空気流れ下流側の面の少なくとも一部である。開状態のとき、リップシール部によっても乱れた空気が下流側にながれることがある。このような変更部分に変更手段を設けるので、リップシール部によって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項13に記載の発明では、ドアの表面には、ドアから突出し、ドアを補強するリブ(55)が設けられ、
変更部分は、ドアのリブによって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明に従えば、ドアの表面には、ドアから突出し、ドアを補強するリブが設けられる。リブによってドアが補強されるので、ドアの変形を抑制することができる。また変更部分は、ドアのリブによって乱れた空気流れが衝突する部分である。開状態のとき、ドアのリブによっても乱れた空気が下流側にながれることがある。このような変更部分に変更手段を設けるので、ドアのリブによって乱れた空気が壁面に衝突することによって発生する音を低減することができる。
さらに請求項14に記載の発明では、通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
通路部材は、通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
通路には、通過する空気と熱交換する熱交換器(21)が設けられ、
変更部分は、熱交換器の下流側にて熱交換器に対向する部分(41,42)であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明に従えば、変更手段は、熱交換器の下流側にて対向する壁面に設けられる。熱交換器の下流側にて対向する壁面は、熱交換器に対向しているので、熱交換器を通過した気流が衝突する部分である。このような壁面に変更手段を設けることによって、前述のように音を低減することができる。
さらに請求項15に記載の発明では、記通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
通路部材は、通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
通路には、冷風と温風との混合の割合を調整するためのガイドが設けられ、
変更部分は、ガイドの少なくとも一部の面であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明に従えば、変更部分は、空調ケースの壁面のうち、冷風と温風とを混合の割合を調整するために設けられたガイドの一部の面である。このような変更部分は、冷風と温風とをよく混ぜるために気流を衝突させて乱す部分であるか、逆に冷風と温風とが混ざり合わないように流れの方向を変更する部分である。このような変更部分に変更手段を設けることによって、前述のように音をより効果的に低減することができる。
さらに請求項16に記載の発明では、変更部分は、空調ケースの壁面であって、送風機(60)から空調ケース内に空気が送風される部分(43)であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明に従えば、変更部分は、空調ケースの壁面のうち、送風機から空調ケース内に空気が送風される部分である。このような変更部分は、送風機から空調ケース内に最初に空気が導入される部分であり、風量が比較的大きい。このような変更部分に変更手段を設けることによって、前述のように音をより効果的に低減することができる。
さらに請求項17に記載の発明では、通路部材が形成する通路は、空調ケース内に送風される空気が通過する通路を含み、
通路部材の少なくとも一部は、空調ケース内に送風する遠心式の送風機(60)を構成し通路が内部に形成されるスクロールケーシング(62)であり、
変更部分は、スクロールケーシングの壁面のうち、吸い込んだ空気の流れ方向を吸込方向から遠心方向へ変更する部分(63)であることを特徴とする。
請求項17に記載の発明に従えば、変更部分は、スクロールケーシングの壁面のうち、吸い込んだ空気の流れ方向を吸込方向から遠心方向へ変更する部分である。遠心式の送風機では、気流は遠心状に放射され、スクロールケーシングの壁面に衝突するとともに、流路が広がる出口側に向けて送風される。気流は遠心状に放射される際、スクロールケーシングの壁面に空気が衝突する。このようなスクロールケーシングの壁面に変更手段を設けることによって、前述のように音を低減することができる。
さらに請求項18に記載の発明では、通路部材が形成する通路は、空調ケース内に送風される空気が通過する通路を含み、
通路部材の少なくとも一部は、空調ケース内に送風する送風機を構成し通路が内部に形成されるスクロールケーシングであり、
変更部分は、スクロールケーシングの壁面のうち、スクロールケーシングの壁面の巻き始め部分であるノーズ部(62a)であることを特徴とする。
請求項18に記載の発明に従えば、変更部分は、スクロールケーシングの壁面のうち、スクロールケーシングの壁面の巻き始め部分であるノーズ部である。ノーズ部は、気流の流れが不安定で時々刻々と気流の向きや流速の大きさが変化する部分である。このようなノーズ部の壁面に変更手段を設けることによって、前述のように音を低減することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
車両用空調装置10および送風機60の概略構成を示す模式図である。 送風機60を示す断面図である。 車両用空調装置10の概略構成を示す模式図である。 車両用空調装置10の構成を説明するための断面図である。 曲がり部Zにおける空気流れを示す図である。 流路が拡大する部位における空気流れを示す図である。 曲がり部Zにおける空気の速度勾配を示す図である。 流速の一例を示す図である。 図8に対応する渦度の一例を示す図である。 流速の他の例を示す図である。 図10に対応する渦度の一例を示す図である。 突起40を示す斜視図である。 複数の突起40と流速との関係の一例を示す図である。 複数の突起40の一例を示す模式図である。 突起40の直径と騒音との関係の一例を示すグラフである。 突起40の高さと騒音との関係の一例を示すグラフである。 突起40の間隔と騒音との関係の一例を示すグラフである。 送風通路13Aを簡略化して示す断面図である。 送風通路13Bを簡略化して示す断面図である。 送風通路13Cを簡略化して示す断面図である。 送風通路13Dを簡略化して示す断面図である。 送風通路13Eを簡略化して示す断面図である。 第1の例を示す斜視図である。 第2の例を示す斜視図である。 第3の例を示す斜視図である。 第4の例を示す斜視図である。 第5の例を示す斜視図である。 第6の例を示す斜視図である。 第7の例を示す斜視図である。 第8の例を示す斜視図である。 第9の例を示す斜視図である。 第10の例を示す斜視図である。 第11の例を示す斜視図である。 第12の例を示す斜視図である。 第13の例を示す斜視図である。 第14の例を示す斜視図である。 第15の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図17を用いて説明する。図1は、車両用空調装置10および送風機60の概略構成を示す模式図である。図2は、送風機60を示す断面図である。図3は、車両用空調装置10の概略構成を示す模式図である。車両用空調装置10は、車室内空調運転の実施可能な装置である。
車両用空調装置10は、外殻が空調ケース11で構成されており、大別して送風部と空調部を備えている。空調ケース11は、車室内前方のインストルメントパネル12の裏側に配置されている。空調ケース11は、内方に空気が流れる通路を形成する通路部材としての機能を有する。空調ケース11は、複数のケース部材からなり、例えばポリプロピレンなどの樹脂成形品である。複数のケース部材は、金属ばね、ねじ等の締結手段によって一体的に結合されて空調ケース11を構成している。
さらに車両用空調装置10は、車室内に向けて左右の吹出し口からそれぞれに温調された空気を供給する装置であり、運転席側と助手席側とにおいて独立に空調設定を可変できる、いわゆる左右独立温度コントロールを実現する。そして、車両用空調装置10の空調ケース11内部には、左右別々に温調された通風が混ざらないように中間仕切り板14が設けられ、中間仕切り板14によって空調ケース11内部は、車両左右方向に二つの通風路に区画されている。
送風部は、車室内または車室外の空気を空調部に送風するための送風機60を備え、送風機60の吹出口は空調部の入口に至る送風通路13と接続されている。送風機60は、遠心多翼ファン61とこれを駆動するモータ64とからなり、遠心多翼ファン61の周囲はスクロールケーシング62で囲まれ、遠心多翼ファン61の遠心方向に伸びるダクトによって送風通路13と連通している。
スクロールケーシング62は、遠心多翼ファン61を収納するとともに、遠心多翼ファン61から吹き出す空気の通路を構成する渦巻き状の部材である。スクロールケーシング62の壁面62bには、ノーズ部62aを有する。ノーズ部62aは、スクロールケーシング62の巻き始め側と巻き終わり側との重なる部分であって、巻き始め側の部分である。ノーズ部62aでは、空気上流側と空気下流とが、僅かな隙間を介して連通している。
空調部は、送風通路13全体を横断的に塞いで設けられたエバポレータ20と、エバポレータ20を通過してきた空気を加熱するヒータコア21と、冷風通路22と、エアミックスドア23、デフ用ミックスドア24と、温風通路25と、温風と冷風が混合する空間のエアミックスチャンバ26と、デフロスタ用ドア27と、フェイス用ドア28と、フット用ドア29と、リア用ドア30とを空調ケース11の内部に備えている。さらに空調ケース11には、冷風通路22および温風通路25の下流側に複数個の吹出口31〜34が形成されており、ここでは、空調ケース11の吹出口の一例であるデフロスタ吹出口31、フェイス吹出口32、フット吹出口33および第1のリア吹出口34、第2のリア吹出口35が設けられている。
デフロスタ吹出口31は、空調ケース11の車両前方側の上部に位置する。インストルメントパネル12のフロントウィンドウガラス12a付近の車両前方部には、室内吹出口の一つであるデフロスタ室内吹出口31aが設けられている。デフロスタ吹出口31とデフロスタ室内吹出口31aは、曇り度合いを低減するために空調風がフロントウィンドウガラス12a等の室内側面に沿うように、デフロスタ用ダクト31bによって接続されている。デフロスタ吹出口31は、デフロスタ用ドア27によって開閉制御される。
フェイス吹出口32は、空調ケース11上部のデフロスタ吹出口31よりも車両後方側に位置する。インストルメントパネル12の車両後方側の前面には、車室内に露出する室内吹出口の一つであるフェイス室内吹出口32aが設けられている。フェイス吹出口32とフェイス室内吹出口32aは、運転席および助手席の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すために、フェイス用ダクト32bによって接続されている。フェイス吹出口32は、フェイス用ドア28によって開閉制御される。
各リア吹出口34,35は、空調ケース11下部の車両後方側に位置する。後部座席には、室内吹出口の一つであるリア室内吹出口(図示せず)が設けられている。各リア吹出口34,35とリア室内吹出口とは、後部座席に向けて空調風を吹き出すために、リア用ダクト34bによって接続されている。各リア吹出口34,35は、その開口断面積がリア用ドア30によって開閉制御される。リア用ドア30によって、第1のリア吹出口34が開状態になる場合はリア用ダクト34b内の通路をヒータコア21で加熱された空気が流れ、第2のリア吹出口35が開状態になる場合はリア用ダクト34b内の通路をエバポレータ20で冷却された空気が流れる。
フット吹出口33は、空調ケース11上部のフェイス吹出口32よりも下方側に位置する。乗員の足元には、室内吹出口の一つであるフット室内吹出口(図示せず)が設けられている。フット吹出口33とフット室内吹出口とは、運転席および助手席の乗員の足元に向けて空調風を吹き出すために、フット用ダクト(図示せず)によって接続されている。フット吹出口33は、その開口断面積がフット用ドア29によって開閉制御される。
各吹出口31〜35は、空調ケース11の内部を車両左右方向に二分する左右対称であり、車両の運転席側および助手席側の左右両方側に空調風を供給可能なように配置されている。また、各吹出口31〜35から吹き出される空調風は、接続された各ダクト31b,32b,34b内を通って車室内の所定の室内吹き出し部位に供給されることになる。
また、デフロスタ用ドア27、フェイス用ドア28およびフット用ドア29のそれぞれは、回転軸と平板状のドア板とを有する片側支持式の板状ドアである。リア用ドア30は、回転軸と平板状のドア板とを有し、ドア板を円運動させる片面支持式の板状ドアである。送風機60、エアミックスドア23、デフ用ミックスドア24、デフロスタ用ドア27、フェイス用ドア28、フット用ドア29およびリア用ドア30の作動は、図示しない制御装置によって制御される。
エバポレータ20は、たとえば空調ケース11の車両前方側に位置し、冷凍サイクル内の膨張弁で減圧された低温低圧の冷媒を送風機60の送風を受けて内部で蒸発させる冷却用熱交換器である。そして、冷媒が流れるチューブの周囲を通過する送風空気を冷却して下流の冷風通路22に冷風を供給する。
ヒータコア21は、エバポレータ20よりも車両後方側の下部に位置し、走行用エンジンの高温の冷却水を熱源として送風空気と熱交換させ、周囲を流れる空気を加熱する加熱用熱交換器である。ヒータコア21は、エバポレータ20よりも空気流れ方向の下流側の通路を部分的に塞ぐように配置されている。
デフ用ミックスドア24は、エバポレータ20よりも車両後方側に位置し、エバポレータ20を通過した空気が流下する下流側の通路である冷風通路22を開閉できるドアである。エアミックスドア23は、エバポレータ20よりも車両後方側に位置し、エバポレータ20を通過した空気が流下する冷風通路22および温風通路25を開閉できるドアである。
エアミックスドア23およびデフ用ミックスドア24は、その開度位置により、ヒータコア21を通る温風の風量とヒータコア21を通過しない冷風の風量との比率を調節して、空調風の温度調節を行う。そして、エアミックスドア23およびデフ用ミックスドア24が図3の実線で示す位置にあるときは最大冷房時であり、温風通路25を閉めてヒータコア21への空気の流れを完全に遮断し、車室内に冷房風を提供する。なお、図3に示す状態は、フェイス吹き出しモードが設定されたときであり、エアミックスドア23、デフ用ミックスドア24、デフロスタ用ドア27、フェイス用ドア28、フット用ドア29、およびリア用ドア30も当該モードを実施する開度位置に設定されている。
図4は、車両用空調装置10の構成を説明するための断面図であって、図3とはドアの開度位置が異なる状態を示す。エアミックスドア23およびデフ用ミックスドア24が図4に示す位置にあるときは最大暖房時であり、エアミックスチャンバ26に至る冷風通路22を閉めてエバポレータ20を通過した空気をすべてヒータコア21へ流して加熱し、車室内に暖房風を提供する。
また、エアミックスドア23が図3と図4とで示す位置の中間の位置にあるときは、冷風通路22と温風通路25の両方が部分的に開放されて冷風と温風の両方が流下するようになり、各吹出口の上流側に設けられるエアミックスチャンバ26で混合し、温調されてから開放されている吹出口から吹き出され、ダクト内を通過して室内吹出口に送られる。
温風通路25は、車両前方側に傾いた形態で、空調ケース11の下部から上方のエアミックスチャンバ26に向けて延びるように形成されている。温風通路25は、空調ケース11の車両左右方向全体に亘る幅寸法を有し、その幅寸法は車両前後方向の寸法よりも大きくなっている。つまり、温風通路25は、前後方向に薄く、横長で上下方向に長い扁平状の通路を呈している。
フェイス吹出口32およびデフロスタ吹出口31は、エアミックスチャンバ26に臨む開口である。第1のリア吹出口34は、温風通路25に臨む開口である。第2のリア吹出口35は、エバポレータ20の下流側から、ヒータコア21よりも下方の位置に延びる通路に臨み、ヒータコア21を通らない冷風が吹き出される開口である。したがって、リア用ドア30が図3の実線で示す位置にあるときは、第1のリア吹出口34は閉じられて第2のリア吹出口35から冷風が吹き出される。また、リア用ドア30が図4の実線で示す位置にあるときは、第2のリア吹出口35は閉じられて第1のリア吹出口34から温風が吹き出される。
本実施形態の車両用空調装置10には、空力音を低減するための空力音低減装置が設けられる。先ず、空力音の発生要因に関して説明する。図5は、曲がり部Zにおける空気流れを示す図である。図5に示すように、空気が壁面11aに衝突する流路の曲がり部Zでは、上流で乱された気流や曲がり部Zの内径側で剥離してより大きく乱れた気流が、曲がり部Zの外側壁面11aと干渉(衝突)して渦音と呼ばれる空力音を発生する。
より詳細には、乱れた気流が壁面11aと干渉(衝突)する際、壁面11aとの干渉によって気流は壁面11aの摩擦抵抗を受け、壁面11a近傍で流速が低く、壁面11aから離れるほど流速が高くなる速度勾配を持ち、いわゆる境界層を構成する。
図6は、流路が拡大する部位における空気流れを示す図である。図6に示すように、流路が拡大する部位における境界層では、壁面11a近傍に流れのエネルギーが流入しにくく下流側の壁面11a近傍で逆流A1が生じていわゆる剥離を起こす。これによって渦A2が起こるので、これが空力音A3の発生原因となる場合がある。
図7は、曲がり部Zにおける空気の速度勾配を示す図である。本実施形態では、曲がり部Zなどにおける騒音低減を目的とするが、図7にて斜線で示すように、気流が壁面11aと干渉(衝突)する部位における境界層では、流れのエネルギーは次々と境界層内に流入するため剥離を起こすことはない。しかし、壁面11a近傍で速度勾配(壁面11aからの距離に対する流速変化)が大きくなる。
図8は、流速の一例を示す図である。図9は、図8に対応する渦度の一例を示す図である。図10は、流速の他の例を示す図である。図11は、図10に対応する渦度の一例を示す図である。図8に示すように、壁面11a近傍での速度勾配が大きいと、図9に示すように、壁面11a近傍での渦度が大きくなる。したがって境界層での音が大きくなる。
これに対して、図10に示すように、壁面11a遠方で速度勾配が最大であり、壁面11a近傍での速度勾配が小さい場合には、図11に示すように、壁面11a遠方での渦度が最大となり、壁面11a近傍で渦度が小さくなる。したがって境界層での音が小さくなる。換言すると、空力音の発生原因となる気流の渦度は、近似的には流速の空間微分つまり壁面11aからの距離に対する流速変化と等価である。したがって、壁面11a近傍で速度勾配が大きくなる気流が壁面11aと干渉(衝突)する位置では大きな空力音が発生する。
空力音の発生メカニズムによれば、空力音の低減には、渦度を小さくするか、壁面11aから遠ざけることが必要である。したがって、気流が壁面11aと干渉(衝突)する位置で発生する空力音を低減するには、壁面11a近傍の速度勾配を小さくし、速度勾配の最大位置を遠ざけることが必要となる。
そこで本実施形態の空力音低減装置は、複数の突起40を含む。複数の突起40は、空調ケース11の壁面11aに設けられ、壁面11aに衝突する空気の速度勾配を小さくする変更手段である。複数の突起40は、スクロールケーシング62の壁面62bおよび空調ケース11の内壁11bの少なくとも一部の所定箇所に複数列にわたって設けられる。突起40は、所定箇所から突出するように複数列(以下、「複数」ということもある)設けられる。
図12は、突起40を示す斜視図である。図13は、複数の突起40と流速との関係の一例を示す図である。複数の突起40を設けると、複数の突起40の中を空気が通過すると、図12に示すように、通過する空気に対して突起40による摩擦抵抗R1と、壁面11aによる摩擦抵抗R2と、突起による圧力損失R3とが発生する。これによって図13に示すように、壁面11a近傍の速度勾配を小さくし、速度勾配の最大値を壁面11aから遠ざけることができる。したがって複数の突起40によって、騒音を低減することができる。
次に、複数の突起40にさらに具体的に説明する。図14は、複数の突起40の一例を示す模式図である。スクロールケーシング62の壁面62bおよび空調ケース11の壁面11aに複数の突起40を設ける場合には、複数の突起40を壁面11aに一体に設けることができる。一体に設ける場合には、スクロールケーシング62および空調ケース11と突起40との材質は同一であり、たとえば射出成型によって各ケース部材を成型するときに、一体成型によって形成される。また複数の突起40を各ドアに設ける場合も同様に、一体に設けることができる。
次に、突起40が設けられる場所に関して説明する。複数の突起40は、空気の流れを変更する変更部分に設けられる。変更部分とは、壁面11aの形状が変化する部分であって、空気の流れが衝突することによって、壁面11aの表面付近での空気流れの速度勾配が大きくなる部分である。具体的には、変更部分とは、壁面11aの形状が変化して、空気の流れ方向を変更するために気流が衝突する面を有する部分である。壁面11aの形状が変化するとは、壁面11aが気流れに沿った直線状でなく、通路がたとえば屈曲、湾曲、拡大および縮小させるために壁面11aの形状が変化している部分である。したがって変更部分には、通路抵抗によって風量が低下しない迎え角度を有する部分が含まれる。変更部分は、たとえば空気の流れ方向に対する迎え角が、30度以上であり、好ましくは40度以上であり、さらに好ましくは60度以上である。
複数の突起40は、図1では模式的に示し、図2〜図4では斜線を施して示すように、スクロールケーシング62の壁面62b、空調ケース11の壁面11a、各ドアを構成するドア板の両面のうち少なくともいずれか一方に設けられる。以後、ドア板を単にドアということがある。
スクロールケーシング62の壁面62bにおける一方の設置部位は、図1に示すように、ノーズ部62aである。ノーズ部62aは、気流の流れが不安定で時々刻々と気流の向きや流速の大きさが変化する部分である。またスクロールケーシング62の壁面62bにおける他方の設置部位63は、図2に示すように、吸い込んだ空気の流れ方向を吸込方向から遠心方向へ変更する部分である。他方の設置部位63は、スクロールケーシング62の壁面62bの吸込み側と反対側の一部の面である。送風機60作動時には、吸込み側から導入される気流が、遠心多翼ファン61の翼間で圧力が高められ翼外周(遠心方向)に押し出され、スクロールケーシング62に沿って吹出口に向けて送風される。他方の設置部位63は、導入される気流が翼の前縁に衝突して翼から放出された気流が衝突する部位である
空調ケース11の壁面11aにおける第1の設置部位41は、エバポレータ20の下流側であって、エバポレータ20と対向する位置である。空調ケース11の壁面11aにおける第2の設置部位42は、ヒータコア21の下流側であって、ヒータコア21に対向する位置である。空調ケース11の壁面11aにおける第3の設置部位43は、送風機60から空調ケース11内に空気が送風される部分である。したがって第3の設置部位43は、エバポレータ20の上流側であってスクロールケーシング62に至る通路を構成する部位のうち、エバポレータ20に空気を向かうように空気流れを変更する部分である。
さらに各ドアのうち、フェイス用ドア28およびリア用ドア30には、各ドアを閉じた際に、空調ケース11の内側となる面に突起40が設けられる。したがってフェイス用ドア28については、閉状態にあるときに、空調ケース11の内側に位置する面に複数の突起40が設けられる。またリア用ドア30については、図3に示すように、第1のリア吹出口34を閉じている場合に、ヒータコア21に対向する面に複数の突起40が設けられる。またエアミックスドア23については、両面に複数の突起40が設けられる。
さらにエアミックスチャンバ26内には、ガイド51が設けられる。ガイド51は、図3に示すが、図4では理解を容易にするたに省略している。ガイド51は、壁面11aから突出し、空気の流れの一部を妨げる障壁であって、空気の流れ案内する部材である。具体的には、ガイド51は、フット吹出口33から空気を吹き出すフットモード時の、フット吹出口33からの吹き出し口温度、および配風量をコントロールするための部材である。フェイス吹き出しモードのときは、図3に示すように、ガイド51は流れに対して障害となっているので、ガイド51の下流側であって、ガイド51によって乱れた空気流れが衝突する部分に複数の突起40が設けられる。またガイド51自体も空調ケース11の壁面11aの一部を構成し、空気が衝突する部分であるので、ガイド51の表面にも複数の突起40を設けてもよい。混合の割合を調整するガイド51には、冷風と温風との混合を避ける(混合割合を0にする)ためのガイド51も含む。
その他のガイドとして、さらにフェイス用ドア28の周辺およびリア用ドア30周辺に、各ドアへ空気を導くガイドを設けてもよい。ガイドの壁面11aのうち、少なくとも空気が衝突して、各ドアへ向かう方向へ空気を案内する面に突起40が設けられる。
空調ケース11においては、前述のような部位に突起40が設けられるので、たとえば図3に示す冷房時には、破線で示すように、エバポレータ20を通過した気流の一部がエアミックスドア23に衝突し、フェイス吹出口32に向かう方向へ気流方向が変更される。またエバポレータ20を通過した気流の他部は、第1の設置部位41に衝突し、リア用ダクト34bに向かう方向へ気流方向が変更される。またフェイス用ドア28、およびエアミックスドア23の裏面に設けられた突起40は気流の流れと接していないので、突起40によって風量低下を引き起こすことがないような部分である。
また図4に示す暖房時は、破線で示すように、エバポレータ20を通過した気流の一部がエアミックスドア23の裏面に衝突し、ヒータコア21に向かう方向へ気流方向が変更される。ヒータコア21を通過した気流は、第2の設置部位42に衝突し、さらにフェイス用ドア28の内側の面に衝突し、フット用ドア29に向かう方向へ気流方向が変更される。またエバポレータ20を通過した気流の他部は、リア用ドア30に衝突し、リア室内吹出口へ向かうように気流方向が変更される。またエアミックスドア23の表面、第1の設置部位41に設けられた突起40は気流の流れと接していないので、突起40によって風量低下を引き起こすことがないような部分である。
次に、突起40の寸法および分布に関して図15〜図17を用いて説明する。図15は、突起40の直径と騒音との関係の一例を示すグラフである。図16は、突起40の高さと騒音との関係の一例を示すグラフである。図17は、突起40の間隔と騒音との関係の一例を示すグラフである。壁面11a近傍の流速勾配を小さくするには、突起40による摩擦抵抗と圧力抵抗が適当になるように突起の直径、高さ、間隔を設定する必要がある。直径が細すぎると摩擦抵抗が十分に得られないため壁面11a近傍の流速が十分に小さくならない。また高さが低すぎると速度勾配が最大となる位置が壁面11aから十分に遠ざからない。また間隔が広すぎると圧力抵抗が十分に得られないため壁面11a近傍の流速が十分に小さくならない。図15〜図17に示す例では、図14に示すような円柱状の突起40に、風速5m/sで迎え角が90度となるように壁面11aに設置した場合に騒音を測定したグラフである。
先ず、突起40の直径に関して説明する。図15に示す例では、突起40の高さを3mm、突起40の間隔を0.7mmに設定し、突起40の直径を変更している。突起40の直径は、図15に示すように、突起40がある場合の方が騒音が小さく、さらに突起40の直径が0.1mm以上、好ましくは0.2mm以上であることが好ましい。
次に、突起40の高さに関して説明する。図16に示す例では、突起40の直径を0.5mm、突起40の間隔を0.7mmに設定し、突起40の高さを変更している。突起40の高さは、図16に示すように、突起40がある場合の方が騒音が小さく、さらに突起40の高さが1mm以上、好ましくは2mm以上であることが好ましい。
次に、突起40の間隔に関して説明する。図17に示す例では、突起40の直径を0.5mm、突起40の高さを3mmに設定し、突起40の間隔を変更している。突起40の間隔が無限大である場合、突起40無しと同義として図17には示している。突起40の間隔は、図17に示すように、突起40がある場合の方が騒音が小さく、さらに突起40の間隔が1mm以下、好ましくは0.5mm以下であることが好ましい。
以上説明したように本実施形態の空気音低減装置は、壁面11aのうち空気の流れ方向を変更する変更部分である第1の設置部位41などに、複数の突起40が設けられる。前述のように本件発明者の研究によれば、気流に沿った流れのような、いわゆる迎え角の小さい壁面11aでは風量低下が大きい一方で、空気の流れ方向を変更して気流が衝突するような迎え角の大きな部分ではほとんど風量低下しないことが分かっている。さらに空力音は気流の乱れによって発生する渦が変形することで発生しており、複数の突起40は、この渦の変形を抑制することで音を低減している。したがって気流の乱れの少ない壁面11a、すなわち気流に沿った壁面11aに突起40を設けても騒音低減効果は小さい。
これに対して本実施形態では、壁面11aの表面付近での空気流れの速度勾配が大きくなる変更部分に、変更手段として複数の突起40を設けている。したがって気流の乱れによって発生する空力音を図15〜図17に示すように低減することができる。さらに、複数の突起40を設けた場合、気流の衝突によって発生する音を低減できるだけでなく、気流が衝突する面では流路が狭まることも、壁面11aの摩擦抵抗の増加も顕著でないため、風量の低下を引き起こすことなく、効果的に気流の乱れによって発生する空力音を低減することができる。また複数の突起40は空調ケース11の壁面11aの全域に設けるのではなく、部分的に設けられるので、全域に設けるよりも、製造コストを安くすることができる。このように本実施形態の空気音低減装置では、風量低下および製造コストの増加を抑えつつ、空力音を減少することができる。
このような本実施形態の空気音低減装置は、従来の吸音材および消音器と比較すると、複数の突起40によって小型に(薄く)構成でき、また広い周波数帯域で騒音を低減できるので、搭載性のため小型化が求められ、広い周波数帯域で音が出る車両用空調装置に特に好適である。
また本実施形態では、空調ケース11内には通路を開閉するフェイス用ドア28およびリア用ドア30など設けられる。これらのドア28,30は、閉状態では、いずれか一方の面が気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなドア28,30の面に、複数の突起40を設けることによって、発生する渦の変形を抑制することで音を低減できる。
さらに本実施形態では、フェイス用ドア28およびリア用ドア30のように、空調ケース11内と車室内とを連通する通路を開閉するドアに複数の突起40が設けられる。このようなドア28,30が閉状態であるときは、空調ケース11側に位置するドア28,30の片面が気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなドア28,30の片面に複数の突起を設けることによって、発生する渦の変形を抑制することで音を低減できる。また一方、ドア28,30が開時には空調ケース11の外面となる面に沿って気流が流れるが、複数の突起40が設置されていない面に沿って空気が流れるので、風量の低下を引き起こすことはない。
また本実施形態では、空調ケース11内のエアミックスチャンバ26の壁面11aのガイド51およびガイド51の下流側の壁面11aにも複数の突起40が設けられる。このガイド51は温度調整のため冷風と温風とをよく混ぜるために気流を衝突させて乱すとともに、冷房時にはフェイス用ドアに冷風を送るとともに、デフロスタに温風を送るために冷風と温風とが混ざり合わないように流れの方向を変更する部分である。このガイド51に複数の突起40を設けることによって、音を低減することができる。
また本実施形態では、エアミックスドア23に複数の突起40が設けられる。エアミックスドア23は、開度によって、冷風と温風とを混合する割合を調整する。このようなエアミックスドア23は、開度によっては、少なくともいずれか一方の面が気流が衝突して気流の流れ方向を変更する面となる。このようなエアミックスドア23に、前述のように複数の突起を設けることによって、音を低減することができる。
さらに本実施形態では、複数の突起40は、エバポレータ20およびヒータコア21などの熱交換器の下流側にて対向する第1の設置部位41および第2の設置部位42に設けられる。熱交換器20,21の下流側にて対向する設置部位41,42は、熱交換器20,21に対向しているので、熱交換器20,21を通過した気流が衝突する部分である。このような設置部位41,42に複数の突起40を設けることによって、前述のように音を低減することができる。
また本実施形態では、変更部分は、空調ケース11の壁面11aのうち、送風機60から空調ケース11内に空気が送風される3の設置部位43である。このような変更部分は、送風機60から空調ケース11内に最初に空気が導入される部分であり、風量が比較的大きい。このような変更部分に複数の突起40を設けることによって、前述のように音をより効果的に低減することができる。
また車両用空調装置10では、送風機60から出る気流を均一にエバポレータ20に送り込むために、エバポレータ20への導入部に図1に示すように段差等を設けてあり、ここで気流の衝突による音が発生している。そこで、送風機60とエバポレータ20とを接続する導入部(第3の設置部位43)に複数の突起40を設けることによって効果的に音を低減できる。
さらに本実施形態では、変更部分は、スクロールケーシング62の壁面62bのうち、吸い込んだ空気の流れ方向を変更する設置部位である。遠心式の送風機60では、気流は遠心状に放射され、スクロールケーシング62に衝突するとともに、流路が広がる出口側に向けて送風される。気流は遠心状に放射される際、吸込み側から吸込み側と反対側に向けて気流が流れるため、スクロールケーシング62では主に吸込み側と反対側の部分に衝突する。このようなスクロールケーシング62の設置部位に複数の突起40を設けることによって、前述のように音を低減することができる。一方、気流はスクロールケーシング62に沿って吹出口に向けて送風されるが、突起40は吸込み側と反対側の気流衝突位置にのみ設けられているので、気流と壁面11aの間の摩擦抵抗の増大は最小限に抑えられ、風量低下を引き起こすことを抑制することができる。
また本実施形態では、変更部分は、スクロールケーシング62の壁面62bのうち、スクロールケーシング62の壁面62bの巻き始め側と巻き終わり側との重なるノーズ部62aである。ノーズ部62aは、気流の流れが不安定で時々刻々と気流の向きや流速の大きさが変化する部分である。このようなノーズ部62aの壁面11aに複数の突起を設けることによって、前述のように音を低減することができる。
このように本実施形態では、製造コストの増加を防止するとともに、耐久性を確保し、かつ風量低下を防止しつつ、空力音を減少することができる空力音低減装置を実現することができる。より具体的には、車両用空調装置10などの流路の曲がり部を有する通路11aにおいて好適な空力音低減装置を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図18を用いて説明する。図18は、送風通路13Aを簡略化して示す断面図である。本実施形態では、複数の突起40を設ける位置に特徴を有する。送風通路13Aの壁面11aには、壁面11aから突出し、空気の流れの一部を妨げる障壁50が設けている。このような障壁50は、たとえば、強度の向上や接続部位などの設計上の理由で設けられている。このような障壁50の下流側であって、障壁50によって乱れた空気流れが衝突する部分に、複数の突起40が設けられる。具体的には、障壁50から間隔をあけて、障壁50が設けられる側の壁面11a、および障壁50と対向する壁面11aに設けられる。このような変更部分に複数の突起40を設けるので、障壁50によって乱れた空気が壁面11aに衝突することによって発生する音を低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に関して、図19を用いて説明する。図19は、送風通路13Bを簡略化して示す断面図である。本実施形態では、複数の突起40を設ける位置に特徴を有する。送風通路13Bの壁面11aには、壁面11aから突出し、空気の流れの一部を妨げるシール部54が設けられている。また送風通路13に設けられるフェイス用ドア28の外縁には、弾性を有し、閉状態のときにシール部54と接触するリップシール部53が設けられる。したがってシール部54は、フェイス用ドア28のように、空調ケース11内と車室内とを連通する通路を開閉するドアが閉状態のときフェイス用ドア28の表面(リップシール部53の表面)に接触する部分である。このようなシール部54とリップシール部53とによって、フェイス用ドア28が閉状態のとき、両者が密に接触して、フェイス吹出口32に至る通路を確実に閉塞することができる。
また複数の突起40は、シール部54の下流側であって、フェイス用ドア28が開状態であるときに、シール部54によって乱れた空気流れが衝突する部分に設けられる。したがって前述の第2実施形態と同様に、シール部54によって乱れた空気が壁面11aに衝突することによって発生する音を低減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図20を用いて説明する。図20は、送風通路13Cを簡略化して示す断面図である。本実施形態では、複数の突起40を設ける位置に特徴を有する。本実施形態は、前述の第3実施形態の構成と同様に、シール部54とリップシール部53と備える。そして複数の突起40は、フェイス用ドア28の表面であって、フェイス用ドア28が開状態であるときに、リップシール部53によって乱れた空気流れが衝突する部分に設けられる。したがって前述の第1実施形態と同様に、リップシール部53によって乱れた空気がフェイス用ドア28に衝突することによって発生する音を低減することができる。
またリップシール部53を有する場合に限るものではなく、リップシール部53を有さないフェイス用ドア28であっても、フェイス用ドア28の外縁によって乱れた空気流れが衝突する部分に複数の突起40を設けても良い。換言すると、フェイス用ドア28の外縁には、リップシール部53を有する場合にはリップシール部53がフェイス用ドア28の外縁であるし、リップシール部53を有さない場合には、ドア本体の外縁がフェイス用ドア28の外縁となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図21を用いて説明する。図21は、送風通路13Dを簡略化して示す断面図である。本実施形態では、複数の突起40を設ける位置に特徴を有する。本実施形態では、フェイス用ドア28の表面にフェイス用ドア28から突出し、フェイス用ドア28を補強するリブ55が設けられる。リブ55によって、フェイス用ドア28の剛性が向上し、経年変化を抑制することができる。
複数の突起40は、フェイス用ドア28の表面であって、フェイス用ドア28が開状態であるときに、リブ55によって乱れた空気流れが衝突する部分に設けられる。したがって前述の第1実施形態と同様に、リブ55によって乱れた空気がフェイス用ドア28に衝突することによって発生する音を低減することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に関して、図22を用いて説明する。図22は、送風通路13Eを簡略化して示す断面図である。本実施形態では、変更手段として、複数の突起40ではなく板状部材56を設ける点に特徴を有する。送風通路13Eの壁面11aには、前述の第2実施形態と同様に、障壁50が設けられている。障壁50の下流側であって、障壁50によって乱れた空気流れが衝突する部分に、板状部材56が設けられる。板状部材56は、複数の貫通孔56aが形成されており、壁面11aから間隔を開けた位置に壁面11aに沿うように設けられる。これによって板状部材56と壁面11aとの間に空気層が設けられているので、空気流れには壁面11aによる摩擦抵抗に加え、板状部材56による摩擦抵抗と貫通孔56aによる圧力抵抗が発生する。その結果、板状部材56内部では流速が低く、板状部材56近傍で流速が増加するため、壁面11a近傍の速度勾配が小さく、壁面11a遠方で速度勾配が最大となる。その結果、音の原因となる渦度は小さくなり、また渦度最大位置も壁面11aから遠ざかるので音を低減できる。
ここで、壁面11a近傍の流速勾配を小さくするには、板状部材56による摩擦抵抗と圧力抵抗が適当になるように穴の大きさ、空気層の厚さ、穴の間隔を設定する必要がある。穴が大きすぎると摩擦抵抗が十分に得られないため壁面11a近傍の流速が十分に小さくならず、空気層が薄すぎると速度勾配が最大となる位置が壁面11aから十分に遠ざからず、間隔が広すぎると圧力抵抗が十分に得られないため壁面11a近傍の流速が十分に小さくならない。
このように板状部材56は、複数の突起40と同様に音を低減できる。板状部材56を設ける位置は、本実施形態の位置に限るものではなく、前述の第1実施形態から第4実施形態において、複数の突起40が設けられた位置に配置することができる。また板状部材56には、隣接する貫通孔56aが近接している部材、たとえば線状部材をクロスさせた網状部材も含まれる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、複数の突起40は、円柱状であったが、このような形状に限定するものではない。図23〜図37は、突起40の形状の他の例を示す斜視図である。図23は、第1の例を示す斜視図である。第1の例では、突起40Aは根本が拡径している円錐台状である。図24は、第2の例を示す斜視図である。第2の例では、突起40Bは根本が縮径している円錐台状である。図25は、第3の例を示す斜視図である。第3の例では、突起40Cは中間部が縮径している円柱状である。図26は、第4の例を示す斜視図である。第4の例では、突起40Dは中間部が拡径している円柱状である。
図27は、第5の例を示す斜視図である。第5の例では、突起40Eは四角柱状である。図28は、第6の例を示す斜視図である。第6の例では、突起40Fは根本が拡大している四角錐台状である。図29は、第7の例を示す斜視図である。第7の例では、突起40Gは根本が縮小している四角錐台状である。図30は、第8の例を示す斜視図である。第8の例では、突起40Hは中間部が拡大している四角柱状である。図31は、第9の例を示す斜視図である。第9の例では、突起40Iは中間部が縮小している四角柱状である。
図32は、第10の例を示す斜視図である。第10の例では、突起40Jは四角柱の先端に球体を有する形状である。図33は、第11の例を示す斜視図である。第11の例では、突起40Kは四角柱の中間部に球体を有する形状である。図34は、第12の例を示す斜視図である。第12の例では、突起40Lは四角柱の根本に半球を有する形状である。
図35は、第13の例を示す斜視図である。第13の例では、突起40Mは四角柱の先端が先細り状に形成された形状である。図36は、第14の例を示す斜視図である。第14の例では、突起40Nは四角柱の中間部が縮小するようにテーパ状に形成された形状である。図37は、第15の例を示す斜視図である。第15の例では、突起40Oは四角柱の根本が先細り状に形成された形状である。
図23〜図37に示すように、突起の断面形状は、円状、楕円状および多角形状でもよく、先端部、中間部および根本の少なくともいずれか1つに凹部または凸部があってもよい。また図示は省略するが、突起40の先端部は、傾斜があってもよい。また各突起40は、底面(壁面11a)に対して傾斜していてもよい。さらに個々の突起40の配列もマトリクス状に限るものではなく、千鳥状、格子状、ストライプ状などであってもよく、ランダムに配置されてもよい。
また前述の第1実施形態では、複数の突起は、壁面11aなどに一体に設けられ、剛性を有するものであるが、このような構成に限るものではなく、たとえば柔軟性を有する毛状の部材も複数の突起に含まれ、毛状の部材によって複数の突起を実現してもよい。
また前述の第1実施形態では、空気音低減装置は車両用空調装置10に設けられるが、車両用空調装置10に限るものではなく、空調装置以外であってもよく、たとえば機器冷却用の冷却用送風機などに適用することができる。
10…車両用空調装置
11…空調ケース(通路部材)
11a…壁面
13…送風通路(通路)
20…エバポレータ(冷却用熱交換器)
21…ヒータコア(加熱用熱交換器、熱交換器)
22…冷風通路(通路)
23…エアミックスドア(ドア)
24…デフ用ミックスドア
25…温風通路(通路)
26…エアミックスチャンバ
27…デフロスタ用ドア
28…フェイス用ドア(ドア)
29…フット用ドア
30…リア用ドア(ドア)
40…突起(変更手段)
41…第1の設置部位
42…第2の設置部位
43…第3の設置部位
50…障壁
51…ガイド
53…リップシール部
54…シール部
55…リブ
56…板状部材(変更手段)
60…送風機
62…スクロールケーシング
62a…ノーズ部
62b…スクロールケーシングの壁面
63…他方の設置部位

Claims (18)

  1. 空気が流れる通路(13,22,25)であって、空気の流れの通路を形成する通路部材(11)に設けられる空力音低減装置であって、
    前記通路部材の壁面(11a)に設けられ、前記壁面に衝突する空気の速度勾配を小さくする変更手段を含み、
    前記壁面の形状が変化する部分であって、空気の流れが衝突することによって、前記壁面の表面付近での空気流れの速度勾配が大きくなる変更部分に、前記変更手段が設けられることを特徴とする空力音低減装置。
  2. 前記変更手段は、前記壁面から突出するように設けられる複数列の突起(40)であることを特徴とする請求項1に記載の空力音低減装置。
  3. 前記変更手段は、前記壁面との間に間隔をあけて設けられ、複数の貫通孔(56a)が形成された板状部材(56)であることを特徴とする請求項1に記載の空力音低減装置。
  4. 前記変更部分は、空気の流れが衝突し、空気の流れ方向を変更する部分であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  5. 前記壁面は、前記壁面から突出し、前記空気の流れの一部を妨げる障壁(50)を有し、
    前記変更部分は、前記障壁の下流側であって、前記障壁によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  6. 前記壁面は、前記壁面から突出し、前記空気の流れ案内するガイド(51)を有し、
    前記変更部分は、前記ガイドの下流側であって、前記ガイドによって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  7. 前記通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
    前記通路部材は、前記通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
    前記通路を開閉するドア(23,28,30)もしくは前記ドア周囲のガイドの両面のうち少なくとも前記空気の流れ方向を変更する面に、前記変更手段が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  8. 前記ドアは、前記空調ケース内と前記車室内とを連通する通路を開閉するドア(28,30)であり、
    前記ドアが閉状態であるときに、前記ドアもしくは前記ドア周囲の前記ガイドの前記空調ケース側に位置する片面に前記変更手段が設けられることを特徴とする請求項7に記載の空力音低減装置。
  9. 前記空調ケース内には、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(20)、および通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(21)が設けられ、
    前記ドアは、前記冷却用熱交換器を通過した冷風と、前記加熱用熱交換を通過した温風とを混合する割合を調整するためのエアミックスドア(23)であることを特徴とする請求項7に記載の空力音低減装置。
  10. 前記壁面は、前記壁面から突出し、前記空気の流れの一部を妨げるシール部であって、前記ドアが閉状態のときに前記ドアの表面に接触するシール部(54)を有し、
    前記変更部分は、前記シール部の下流側であって、前記ドアが開状態であるときに、前記シール部によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする請求項8に記載の空力音低減装置。
  11. 前記変更部分は、前記ドアの下流側であって、前記ドアが開状態であるときに、前記ドアの外縁によって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする請求項8に記載の空力音低減装置。
  12. 前記ドアの外縁には、弾性を有し、前記閉状態のときに前記シール部と接触するリップシール部(53)が設けられ、
    前記変更部分は、前記ドアの空気流れ下流側の面の少なくとも一部であることを特徴とする請求項10に記載の空力音低減装置。
  13. 前記ドアの表面には、前記ドアから突出し、前記ドアを補強するリブ(55)が設けられ、
    前記変更部分は、前記ドアのリブによって乱れた空気流れが衝突する部分であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  14. 前記通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
    前記通路部材は、前記通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
    前記通路には、通過する空気と熱交換する熱交換器(21)が設けられ、
    前記変更部分は、前記熱交換器の下流側にて前記熱交換器に対向する部分(41,42)であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  15. 前記通路部材が形成する通路は、車室内に送風される空気が通過する通路(13)であり、
    前記通路部材は、前記通路が内部に形成される空調ケース(11)であり、
    前記通路には、冷風と温風との混合の割合を調整するためのガイドが設けられ、
    前記変更部分は、前記ガイドの少なくとも一部の面であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  16. 前記変更部分は、前記空調ケースの壁面であって、送風機(60)から前記空調ケース内に空気が送風される部分(43)であることを特徴とする請求項7〜15のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  17. 前記通路部材が形成する通路は、空調ケース内に送風される空気が通過する通路を含み、
    前記通路部材の少なくとも一部は、前記空調ケース内に送風する遠心式の送風機(60)を構成し前記通路が内部に形成されるスクロールケーシング(62)であり、
    前記変更部分は、前記スクロールケーシングの壁面のうち、吸い込んだ空気の流れ方向を吸込方向から遠心方向へ変更する部分(63)であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
  18. 前記通路部材が形成する通路は、空調ケース内に送風される空気が通過する通路を含み、
    前記通路部材の少なくとも一部は、前記空調ケース内に送風する送風機を構成し前記通路が内部に形成されるスクロールケーシングであり、
    前記変更部分は、前記スクロールケーシングの壁面のうち、前記スクロールケーシングの壁面の巻き始め部分であるノーズ部(62a)であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つに記載の空力音低減装置。
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