JP2020006713A - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパとリテーナとの間の隙間を通過する空気に起因した異音をより確実に抑制できるレジスタを提供すること。【解決手段】リテーナ11の上側壁43の内壁43Aには、ダンパ19を閉じた状態において下流側外周部67の位置に比べて下流側に位置する複数のリブ部111が形成される。複数のリブ部111は、ダンパ19の回動軸と平行な方向に並んで配置され、隣り合うリブ部111が異なる形状で形成される。また、軟質シール部材75は、下流側外周部67の上面69に複数の上側突出部83を有する。【選択図】図30

Description

本開示は、リテーナの通風路にダンパを有するレジスタに関するものである。
従来、自動車等の車両のインスツルメントパネルには、レジスタが配設されている。レジスタは、空気吹出口から空調空気を車両室内に吹き出す。レジスタのリテーナには、空調空気を送風する通風路が形成されている。特許文献1に記載されたリテーナの内部には、空調空気をコントロールするダンパが設けられている。特許文献1に記載されたダンパは、リテーナの左右の側壁に軸支されたプレート部と、プレート部の周囲に設けられたダンパシールと、を有している。ダンパは、ダンパ開閉機構によりリテーナの内部で回動させられ、空調空気の吹き出し及び吹き出しの停止を行う。
具体的には、空調空気の吹き出しを停止する場合、ダンパを回動させ、ダンパシールをリテーナの上側内壁及び下側内壁に弾性密着させる。これにより、リテーナ内部の通風路を、ダンパによって閉塞できる。一方、空調空気の吹き出しを許容する場合、ダンパを回動させ、ダンパシールと、リテーナの上側内壁及び下側内壁との間に隙間を形成する。これにより、形成された隙間を通じて空調空気が空気吹出口から車両室内へ吹き出される。
この種のダンパを有するレジスタでは、ダンパとリテーナの内壁との間に僅かな隙間が形成されると、形成された隙間を空調空気が通過する際に、異音(風切り音など)が発生する虞がある。特許文献1のダンパには、外周に取り付けられたダンパシールに凹凸形状を有している。凹凸形状を設けたことで、ダンパとリテーナの内壁との間を通過する空調空気の流れによって渦流を発生させ、異音の抑制を図っている。また、特許文献2に開示されるレジスタでは、リテーナの上側内壁に突部を有している。突部は、ダンパの下流端と平行な方向に延びる直方体形状をなしている。突部は、ダンパとリテーナの内壁との間の隙間を通過する空調空気の流れを妨げ、異音を抑制する。
実用新案登録公報第2570855号(段落0006) 特開平3−200418号公報
しかしながら、この種のダンパを有するレジスタでは、ダンパの外周形状やリテーナの内壁の形状に応じて異音が発生する可能性がある。このため、異音のさらなる抑制のため、改善の余地があった。
本開示は、上述した問題点を解消するためになされたものであり、ダンパとリテーナとの間の隙間を通過する空気に起因した異音をより確実に抑制できるレジスタを提供する。
本願は、筒状をなし通風方向に空気を流す通風路を有するリテーナと、前記リテーナ内に設けられ、前記リテーナに回動可能に支持され、回動にともなって前記通風路を開閉するダンパと、を備え、前記ダンパは、平板状に形成されたプレート部材と、回動軸を中心に前記プレート部材を前記リテーナに対して回動可能に支持する軸部と、前記プレート部材の外周部に設けられた軟質シール部材と、を有し、前記リテーナは、前記ダンパを閉じた状態において、前記通風方向における前記プレート部材の下流側の外周部である下流側外周部に設けられた前記軟質シール部材と弾性接触する内壁を有し、前記内壁には、前記ダンパを閉じた状態において前記下流側外周部の位置に比べて下流側に位置する複数のリブ部が形成され、前記複数のリブ部は、前記回動軸と平行な方向に並んで配置され、隣り合うリブ部が異なる形状で形成され、前記軟質シール部材は、前記下流側外周部であって、且つ前記通風方向に沿って前記ダンパを配置した場合に前記複数のリブ部と対向する側の面に複数の突出部を有する、レジスタを開示する。
本願のレジスタによれば、リブ部と突出部とによって、ダンパとリテーナとの間の隙間を通過する空気に起因した異音をより確実に抑制できる。
第1実施形態に係るレジスタの正面図である。 レジスタを右前方から見た斜視図である。 レジスタの右側面図である。 レジスタの左側面図である。 図1に示すA−A線で切断した断面を示す断面図である。 図1に示すB−B線で切断した断面を示す断面図である。 レジスタの背面図である。 レジスタを左後方から見た斜視図である。 リテーナを右後方且つ下方から見た斜視図である。 リテーナを右前方且つ下方から見た斜視図である。 ダンパの上面図である。 図11に示すC−C線で切断した断面を示す断面図である。 ニュートラル状態におけるダンパの背面図である。 ニュートラル状態におけるダンパの正面図である。 ニュートラル状態におけるダンパの右側面図である。 ニュートラル状態におけるダンパの左側面図である。 ニュートラル状態におけるダンパを、左上方から見た斜視図である。 図17における下流側外周部(上面)の中央部分を拡大した拡大図である。 ニュートラル状態におけるダンパを、左下方から見た斜視図である。 図19における下流側外周部(下面)の中央部分を拡大した拡大図である。 図11に示すD−D線(突出部がない位置)で切断した断面を示す断面図である。 図11に示すE−E線(突出部がある位置)で切断した断面を示す断面図である。 図22に示す拡大領域101(下流側外周部67)を拡大した拡大図である。 図22に示す拡大領域102(上流側外周部65)を拡大した拡大図である。 リテーナの正面図である。 リテーナの上面図であって、リテーナ内を透過的に示す図である。 図26に示すF−F線で切断した断面を示す断面図である。 図27に示す拡大領域103を拡大した拡大図である。 図7に示すG−G線で切断した断面を示す断面図であって、ダンパを図7に示す位置からリブ部に近接する位置まで回動させ、ダンパを透過的に示す図である。 図29に示す拡大領域104を拡大した拡大図である。 図6に示すH−H線で切断した断面を示す断面図であり、ダンパをニュートラル状態とし、通風路を開いた状態を示す図である。 図31のダンパを回動させ、通風路を閉じた状態を示す図である。 図29に示すJ−J線(上側突出部83の位置)で切断した断面を示す断面図である。 図29に示すK−K線(第2リブ部111Bの位置)で切断した断面を示す断面図である。 図29に示すL−L線(第1リブ部111Aの位置)で切断した断面を示す断面図である。 図35に示す拡大領域106を拡大した拡大図である。 第2実施形態のリブ部の拡大図である。 第2実施形態のリブ部と下流側外周部の拡大図である。 第3実施形態のリブ部と下流側外周部の拡大図である。 第4実施形態のリブ部と下流側外周部の拡大図である。 第5実施形態のリブ部と下流側外周部の拡大図である。 第6実施形態のリブ部と下流側外周部の拡大図である。
(1.第1実施形態)
以下、本願のレジスタを、自動車等の車室前方に配置されるインスツルメントパネルに配設され、空調装置で調節された空調空気を車室内に吹き出すレジスタ10に具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の説明では、図1に示すように、当該レジスタ10における送風方向の下流側(即ち、車室側)を前方とし、送風方向の上流側(即ち、空調装置側)を後方として説明する。また、以下の説明では、当該レジスタ10の前方においてレジスタ10と正対した使用者の視点を用いて、上下方向及び左右方向を定義し説明する。
(2.レジスタの構成)
本実施形態のレジスタ10は、空調装置で調節された空調空気を車室内に吹き出す。図1〜図6に示すように、レジスタ10は、リテーナ11と、ベゼル13と、前フィン15と、後フィン17と、ダンパ19等を備えている。リテーナ11は、前後方向に延びる筒状をなしている。リテーナ11の内部には、通風路21が形成されている。リテーナ11の後端部は、通風路21を介して空調装置(図示省略)に接続されている。ベゼル13には、左右方向に長い細長の空気吹出口23が形成されている。リテーナ11は、ベゼル13の空気吹出口23に連通する筒状をなし、空気吹出口23に向かう方向である通風方向22へ空調空気を送風する。通風路21(リテーナ11)は、通風方向22に直交する平面で切断した断面形状が、左右方向に長い略長方形状をなしている。リテーナ11は、前後方向に対して所定の角度をなす方向(本実施形態では右斜め後方)へ屈曲した筒状をなしている(図6参照)。これにより、通風路21内を通風方向22へ流れる空調空気を、屈曲したリテーナ11の内壁に当て、加速させることが可能となる。
ベゼル13は、リテーナ11の前面に配設される部材である。ベゼル13の空気吹出口23は、左右方向に長く、上下方向に短い細長の形状をなし、右側部分において上下方向の幅が狭くなっている(図1参照)。前フィン15は、ベゼル13の空気吹出口23内に配置されている。前フィン15は、環状フィン部25と、環状フィン部25内に設けられたガイドフィン27とを有している。環状フィン部25は、空気吹出口23の内周に沿うように湾曲した環状をなしている。前フィン15は、フィン軸29によって、ベゼル13及びリテーナ11に対して回動可能に取り付けられている。前フィン15は、ガイドフィン27に取り付けられた操作ノブ31を上下方向に操作することで、上下方向に向かって回動し風向を変更される。
前フィン15の上流側には、複数(本実施形態では、5本)の後フィン17が配置されている。複数の後フィン17の各々は、上下方向に延び、上下方向及び前後方向に沿った平面を有する略板状をなしている。複数の後フィン17は、フィン軸33(図5参照)によって、ベゼル13及びリテーナ11に対して回動可能となっている。左右方向の中央の後フィン17は、操作ノブ31と駆動連結されている。中央の後フィン17は、操作ノブ31の左右方向へのスライド移動に応じて左右方向へ回動する。また、複数の後フィン17は、互いに連結されており、中央の後フィン17に連動して左右方向へ回動し、風向を変更される。なお、前フィン15及び後フィン17の形状、構造は一例である。例えば、前フィン15は、環状フィン部25を備えず、全て左右方向に沿った水平フィンでも良い。また、リテーナ11は、前フィン15又は後フィン17のどちらか一方のみを備えても良い。
(3.ダンパ19を操作する構成)
図7〜図10に示すように、リテーナ11は、左右方向に長い略矩形筒状に形成されており、概して4つの側壁で囲まれている。以下の説明では、リテーナ11の左側の側壁を左側壁41と、右側の側壁を右側壁42と、上側の側壁を上側壁43と、下側の側壁を下側壁44と称して説明する。通風路21は、この4つの側壁によって囲まれている。左側壁41には、断面円形の左側軸穴41Aが形成されている。右側壁42には、左側軸穴41Aに比べて小さい断面円形の右側軸穴42Aが形成されている。左側軸穴41A及び右側軸穴42Aは、通風路21を間に挟んで左右方向で対向して配置されており、ダンパ19を回動可能に支持している。
図4及び図8に示すように、リテーナ11の左側部分には、開閉操作部47が配設されている。開閉操作部47は、ダンパ19の操作に用いられるものであり、ノブ部材49と、リンク部材51と、軸側連結部材53とを有している。ノブ部材49は、リテーナ11の左側壁41の前端部に形成された軸部55によって回動可能に支持されている。ノブ部材49は、円弧状の操作ノブ部49Aと、第1連結部49Bとを有している。第1連結部49Bは、略円板形状のノブ部材49における操作ノブ部49Aとは反対側の部分に形成され、リンク部材51の前端が連結されている。
軸側連結部材53は、左側壁41の左側軸穴41Aを介してダンパ19の左側軸部61に取り付けられており、左側軸穴41Aを中心に回動可能となっている(図6参照)。軸側連結部材53には、リンク部材51の後端が連結されている。また、ダンパ19は、右側軸部62を右側軸穴42Aに挿入し、左側軸部61及び右側軸部62で軸支され回動可能となっている。開閉操作部47は、ノブ部材49の操作ノブ部49Aを回動させる操作に応じて、リンク部材51により駆動力を軸側連結部材53へ伝達し、左側軸穴41Aを中心に軸側連結部材53を回動させる。ダンパ19は、軸側連結部材53の回動にともなって、通風路21内で回動し、通風路21を開閉する。
(4.ダンパの構成)
次に、ダンパ19の構成について説明する。尚、以下の説明においては、図1や図5に示すようなダンパ19の上流側外周部65(図17参照)と、下流側外周部67(図17参照)との上下方向の高さを同一にした状態をニュートラル状態と称する。また、ニュートラル状態におけるダンパ19の上側の面を上面69(図17参照)と、下側の面を下面71(図19参照)と称して説明する。また、以下のダンパ19の説明では、このニュートラル状態の位置を基準として説明する。上記したように、リテーナ11は、前後方向に対して所定の角度をなす方向(本実施形態では右斜め後方)へ屈曲した筒状をなしている(図6参照)。また、リテーナ11に支持されたダンパ19も、前後方向に対して所定の角度をなす方向に傾いている。このため、以下のダンパ19の説明では、図11、図17、図19等に示すように、ニュートラル状態におけるダンパ19に対する通風方向22(上流及び下流)を基準とし、通風方向22に直交し且つダンパ19の平面に平行な方向を左右方向、通風方向22及び左右方向に直交する方向(上面69や下面71に直交する方向)を上下方向と称して説明する。
図11〜図16に示すように、ダンパ19は、プレート部材73と、左側軸部61と、右側軸部62と、軟質シール部材75と、を有する。ダンパ19は、例えば、リテーナ11の通風路21の形状に合わせた形状となっている。プレート部材73は、左右方向に長い略長方形の板状をなし、通風路21内において回動可能に設けられている。軟質シール部材75は、プレート部材73の外周に形成され、通風路21を閉じる際にリテーナ11の内周壁に対して弾性接触する。
ダンパ19は、例えば、一次成形と、二次成形の2つの工程を有する2色成形によって形成されている。一次成形では、例えば、タルク入りポリプロピレン等の硬質材料によってプレート部材73を形成する。次に、一次成形の後の二次成形では、一次成形で形成したプレート部材73の外周部分に対してオレフィン系エラストマーなどの軟質材料によって軟質シール部材75を形成する。このため、ダンパ19は、硬質のプレート部材73の外周を軟質の軟質シール部材75で覆って構成されている。換言すれば、軟質シール部材75は、硬質材料で一次成形したプレート部材73に対して軟質材料で二次成形する2色成形により形成されている。この構成では、プレート部材73に軟質シール部材75を手作業で組み付ける必要がなくなり、取り扱いも容易となる。なお、上記したダンパ19の材料や製造方法は一例である。例えば、ダンパ19を、シリコン入りのウレタンフォームで形成しても良い。
左側軸部61は、ダンパ19の外周部分のうち、左側の部分である左側外周部77に形成されている。左側軸部61は、左側外周部77における通風方向22の中央に形成され、左右方向に長い略円柱形状をなしている。左側軸部61には、開閉操作部47の軸側連結部材53(図4参照)を取り付けるための取付孔61Aが形成されている。取付孔61Aは、左側軸部61の左側(外側)から右側に向かって凹設されている。軸側連結部材53は、左側軸穴41A(図6参照)を介して取付孔61Aに挿入される。これにより、左側軸部61は、左側軸穴41A(リテーナ11)によって回動可能に支持される。
右側軸部62は、ダンパ19の外周部分のうち、右側の部分である右側外周部79に形成されている。右側軸部62は、右側外周部79における通風方向22の中央に形成され、左右方向に長い略円柱形状をなしている。右側軸部62の右側(外側)は、軸径が小さく(細く)なっており、右側壁42の右側軸穴42A(図6参照)に挿入される。これにより、ダンパ19は、左側軸部61及び右側軸部62によってリテーナ11に対して軸支され回動可能となっている。
ダンパ19は、左側軸部61及び右側軸部62を除く外周部分に複数のアンカー81を有している。複数のアンカー81は、プレート部材73の外周に沿って、一定の間隔をもって形成されている。このアンカー81は、例えば、一次成形でプレート部材73に形成した穴に対し、二次成形において軟質シール部材75を形成する軟質樹脂(オレフィン系エラストマー等)を注入することで形成される。これにより、プレート部材73と軟質シール部材75とは、各アンカー81により互いに強固に固定される。その結果、プレート部材73から軟質シール部材75が外れてしまうことをより確実に抑制できる。アンカー81は、プレート部材73の上面69側及び下面71側の両方に形成され、軟質シール部材75内に配置され外部から見えない位置に形成されている。なお、図11及び図17等は、プレート部材73の内部に形成されたアンカー81を透過的に図示している。また、図11及び図17等には、2色成形時に樹脂材料を注入するゲートによって形成されるゲート残部82が図示されている。
軟質シール部材75は、プレート部材73の外周を覆う略長方形の枠状に形成されている。軟質シール部材75は、左側外周部77の中央部において、左側軸部61の外周を覆うように円弧状に湾曲して形成されている。また、軟質シール部材75は、右側外周部79の中央部において、右側軸部62の外周を覆うように円弧状に形成されている。軟質シール部材75は、左側軸部61及び右側軸部62の上面及び下面の一部を覆っている。
(5.突出部の構成)
次に、軟質シール部材75の下流側外周部67及び上流側外周部65の各々に形成された突出部について説明する。図17〜図24に示すように、軟質シール部材75の下流側外周部67には、上面69側に上側突出部83が形成され、下面71に下側突出部84が形成されている(図23参照)。また、軟質シール部材75の上流側外周部65には、上面69側に上側突出部85が形成され、下面71に下側突出部86が形成されている(図24参照)。上流側外周部65の上側突出部85及び下側突出部86は、下流側外周部67の上側突出部83と同様の形状となっている。このため、以下の説明では、下流側外周部67の上側突出部83及び下側突出部84について主に説明し、上流側外周部65の上側突出部85及び下側突出部86についての説明を適宜省略する。
図17及び図18に示すように、上側突出部83は、下流側外周部67の軟質シール部材75のうち、上面69且つ左右方向に沿った部分に形成されている。図23は、図22の拡大領域101を拡大した拡大図である。また、図24は、図22の拡大領域102を拡大した拡大図である。図23に示すように、軟質シール部材75の下流側の先端部である下流側先端部91は、下流側に向かって突出した形状をなしている。下流側先端部91は、上流側から下流側の先端に向かうに従って徐々に薄くなる先細り形状となっている。下流側先端部91の上面69側と下面71側のそれぞれには、傾斜面91Aが形成されている。傾斜面91Aは、下流から上流に向かうに従って上下方向の外側(上方又は下方)へ傾斜している。ダンパ19によって通風路21を閉じた場合に、下流側先端部91は、リテーナ11の上側壁43に対して内側から弾性接触する(図32参照)。上側突出部83は、下流側外周部67のうち、上側壁43と接触する部分に応じた位置に形成されている。また、下面71側に形成された複数の下側突出部84の各々は、上下方向、即ち、ダンパ19の厚さ方向において、複数の上側突出部83の各々と対向する位置に形成されている(図18参照)。
同様に、上流側の上側突出部85は、上流側外周部65の軟質シール部材75のうち、上面69且つ左右方向に沿った部分に形成されている。図24に示すように、軟質シール部材75の上流側先端部92は、下流側先端部91と同様に、下流側へ突出した先細り形状をなしている。上流側先端部92の上面69側と下面71側のそれぞれには、傾斜面92Aが形成されている。傾斜面92Aは、上流から下流に向かうに従って上下方向の外側(上方又は下方)へ傾斜している。ダンパ19によって通風路21を閉じた場合に、上流側先端部92は、リテーナ11の下側壁44に対して内側から弾性接触する(図32参照)。上側突出部85は、上流側外周部65のうち、下側壁44と接触する部分に応じた位置に形成されている。また、下面71側に形成された複数の下側突出部86の各々は、上下方向において、複数の上側突出部85の各々と対向する位置に形成されている。また、下側突出部86は、上側突出部85の位置に比べてダンパ19の内側(図24の下側)にずれた位置に形成されている。
図17及び図18に示すように、上側突出部83は、下流側外周部67の外周、且つ左右方向に沿うように所定の間隔ごとに形成されている。上側突出部83の間隔は、例えば、数mm〜0.数mm程度である。上側突出部83は、上面69に対して垂直な方向に向かって(上方に向かって)突出している。通風方向22及び上下方向に沿った平面で上側突出部83を切断した形状は、上方に向かって突出する円弧状をなしている。また、上側突出部83の突出した頂点の位置は、上流側へとずれた位置となっている。このため、上側突出部83の下流側の傾斜面は、上流側の傾斜面に比べて傾斜が緩くなっている。換言すれば、上側突出部83は、ダンパ19の外側の傾斜面を緩やかとし、内側の傾斜面が急になっている。また、上流側の上側突出部85、及び下側突出部86は、下流側の上側突出部83と同様の形状となっている。なお、上側突出部83は、外側の傾斜面を急にし、内側の傾斜面を緩やかにする構成でも良い。また、上側突出部85及び下側突出部86は、上側突出部83と異なる形状でも良い。
また、図19、図20、図23に示すように、下流側の下側突出部84は、上側突出部83に比べて突出量を少なくして形成されている。下側突出部84は、例えば、ダンパ19を平面視した場合に、略正方形状をなしている。なお、図17に示すように、上面69の外周部分において、上側突出部83,85を形成した部分以外の部分(角部、左側外周部77、右側外周部79)には、上側突出部83,85に比べて少ない突出量の突出部88が形成されている。同様に、図19に示すように、下面71の外周部分において、下側突出部84,86を形成した部分以外の部分(角部、左側外周部77、右側外周部79)には、下側突出部86に比べて少ない突出量の突出部88が形成されている。この突出部88は、例えば、下流側外周部67の下面71に設けられた下側突出部84と同一形状となっている。
図17及び図18に示すように、隣り合う2つの上側突出部83の間には、上側突出部83によって挟まれた上側平面部93が形成されている。左右方向における上側突出部83の側面83Aは、上下方向及び通風方向22に沿った平面をなしている。上側平面部93は、2つの側面83Aによって左右方向の両側を挟まれ、通風方向22に沿って形成されている。上側平面部93の下流側端部は、下流側先端部91の傾斜面91Aの上流側端部と接続されている。また、上側突出部83の下流側端部と、傾斜面91Aの上流側端部との間には、上側平面部93と平行な平面部83Bが形成されている。
また、図19及び図20に示すように、隣り合う2つの下側突出部84の間には、下側突出部84によって挟まれた下側平面部95が形成されている。下側突出部84は、湾曲して膨らんだ形状をなしている。下側平面部95は、2つの下側突出部84の湾曲した外周部分によって左右方向の両側を挟まれ、通風方向22に沿って形成されている。下側平面部95の下流側端部は、下流側先端部91の傾斜面91Aの上流側端部と接続されている。また、下側突出部84の下流側端部は、傾斜面91Aの上流側端部に近接した位置に配置されている。
図20及び図23に示すように、下側突出部84の上流側には、凹部97が形成されている。凹部97は、プレート部材73の平面に対して直交する方向(図23における上方)へ凹設されている。凹部97は、下側突出部84の上流側において、左右方向に沿って形成されている。下流側外周部67における軟質シール部材75の厚みは、凹部97を形成した部分において薄くなっている。凹部97を形成し軟質シール部材75の厚みを薄くすることで、下流側外周部67の軟質シール部材75は、リテーナ11の上側壁43との弾性接触状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑制される。即ち、ダンパ19を閉じた状態から開いた状態にする際の軟質シール部材75の弾性力を抑えることができる。これにより、軟質シール部材75が弾性復帰時に発生させる異音の発生を抑制できる。
同様に、上流側外周部65の下側突出部86の下流側には、凹部99が形成されている(図24参照)。凹部99は、左右方向に沿って形成されている。上流側外周部65の軟質シール部材75の厚みは、凹部99を形成した部分において薄くなっている。これにより、上流側外周部65の軟質シール部材75は、リテーナ11の下側壁44との弾性接触状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑制され、異音の発生が抑制される。
(6.リブ部の構成)
次に、リテーナ11の上側壁43の内壁43Aに設けられたリブ部111について、図25〜図28を参照して説明する。なお、図28は、図27に示す拡大領域103を拡大した拡大図である。図25〜図28に示すように、リテーナ11の上側壁43の内壁43Aには、複数のリブ部111が形成されている。複数のリブ部111の各々は、ニュートラル状態のダンパ19を基準とした左右方向に沿って、即ち、ダンパ19の回転軸と平行な方向に並んで配置されている。複数のダンパ19の各々は、所定の隙間を間に設けて、間隔W1(図28参照)ごと形成されている。間隔W1は、例えば、数mmである。図10及び図25に示すように、リテーナ11は、複数のリブ部111よりも下流側の位置において、通風路21を広げるように外側へと広がっている。換言すれば、複数のリブ部111の各々は、リテーナ11の通風路21が広がる部分に近接した位置に形成されている。本実施形態のリテーナ11は、例えば、複数のリブ部111よりも下流側の位置において、左側壁41、上側壁43、下側壁44をそれぞれ外側に広げ通風路21を拡張している。この通風路21の拡張が始まる部分、即ち、略同一の内径で形成された部分と拡張された部分との境界は、例えば、リテーナ11を成形する際の金型を合わす位置であるパーティングライン(PL)となっている。このため、複数のリブ部111は、PLに近接した位置で、且つPLの上流側の位置に形成されている。
また、複数のリブ部111の各々は、通風方向22に沿って延びる棒状、換言すれば、ニュートラル状態のダンパ19の平面に平行で且つ回転軸と直交する方向に沿って延びる棒状をなしている。図26に示すように、隣り合う2つのリブ部111は、通風方向22に沿った長さが互いに異なっている。以下の説明では、隣り合う2つのリブ部111を区別して説明する場合、第1リブ部111A、第2リブ部111Bと称して説明する。図28に示すように、第1及び第2リブ部111A,111Bは、左右方向に沿った幅W2が同一となっている。また、第1及び第2リブ部111A,111Bは、内壁43Aに直交する高さ方向の高さHが同一となっている。
図29は、図7に示すG−G線で切断した断面図であて、ダンパ19を図7に示す位置からリブ部111に近接する位置まで回動させている。従って、図29のダンパ19は、ニュートラル状態からリブ部111に近接する位置まで回動した状態となっている。また、図29は、ダンパ19を透過的に図示している。また、図30は、図29に示す拡大領域104を拡大した拡大図である。図29及び図30に示すように、複数のリブ部111の各々は、ダンパ19の回転軸の位置よりも下流側の位置に形成されている。第1リブ部111Aの通風方向22に沿った長さL1は、第2リブ部111Bの通風方向22に沿った長さL2に比べて長くなっている。換言すれば、複数のリブ部111は、長さの異なる第1及び第2リブ部111A,111Bを交互に配置して構成されている。また、第1及び第2リブ部111A,111Bは、ダンパ19の回動軸と平行な方向に沿って交互に配置されている。また、複数のリブ部111は、ニュートラル状態のダンパ19の平面と平行な関係となっている。
また、図10に示すように、複数のリブ部111の各々は、下流側に平坦面113が形成されている。この平坦面113は、例えば、PLにおける金型の分割面によって形成され、通風方向22に直交する平面となっている。また、図28及び図30に示すように、複数のリブ部111の各々は、左右方向の角部115及び上流側の角部115をR形状に形成され、湾曲して形成されている。例えば、隣りの第2リブ部111Bと対向する位置にある角部115であって、通風方向22に沿うように形成された第1リブ部111Aの角部115は、上下方向に対して所定の角度で湾曲した形状で形成されている。また、リブ部111は、ダンパ19と対向する上流側の角部115を、所定の角度で湾曲した形状で形成されている。なお、図30は、湾曲した面を示す補助線が図示されている。
また、図30に示すように、複数のリブ部111の各々は、複数の上側突出部83の間に設けられた隙間S1と、通風方向22において対向する位置に形成されている。より具体的には、上記したように、2つの上側突出部83の間には、上側平面部93が形成されている。換言すれば、2つの上側突出部83は、上側平面部93の幅だけ隙間S1を間に設けて並んでいる。例えば、図30に示すダンパ19の上側突出部83とリテーナ11のリブ部111との位置関係は、リブ部111の上流端と上側平面部93とが通風方向22で対向する位置関係となっている。換言すれば、リブ部111と上側突出部83とは、左右方向(ダンパ19の回動軸と平行な方向)において、互いにずれた位置に配置されている。
また、図30に示す上側突出部83とリブ部111の位置関係は、リブ部111の上流側且つ下方側の角部115とダンパ19の下流側先端部91とが通風方向22で対向する近接した位置関係となっている(図36参照)。図30に示す下流側外周部67と複数のリブ部111とが対向する位置までダンパ19を回動させた場合、下流側外周部67に設けられた下流側先端部91と複数のリブ部111とが近接して配置されている。例えば、下側突出部84は、第1リブ部111Aの上流端と距離W3まで近づいた距離に配置される。この距離W3は、例えば、数mm〜0.数mmである。
(7.通風路を開放した状態のレジスタにおける異音)
本実施形態のダンパ19は、リテーナ11内で回動することによって通風路21を開閉し通風方向22を送風される空調空気の送風量を変更する。図31に示すように、ダンパ19のニュートラル状態、即ち、通風路21を最も開放した状態では、ダンパ19は、通風方向22に沿った状態となる。上流から流れきた空調空気は、ダンパ19の上流側先端部92に当たって、上側壁43側と下側壁44側とに分断され流れる。空調空気は、上流側先端部92に当たり分断されることで、図31に渦糸で示すような渦流121を発生させる。
ここで、例えば、一定の風量によって同じような態様の小さい渦流121が発生すると、風切り音などの異音が発生する可能性が高くなる。また、風切り音に起因して、リテーナ11内で反射した反射音や共鳴した音などの異音が発生する場合がある。これに対し、小さい渦流121が一定の態様で発生しないように渦流121の発生状態を乱してやることで、異音(風切り音や反射音など)が抑制できると考えられる。本実施形態のダンパ19では、上流側外周部65に上側突出部85及び下側突出部86が設けられている。上側突出部85は、上方に突出し、所定の間隔で並んでいる。同様に、下側突出部86は、下方に突出し、所定の間隔で並んでいる。上流から流れてきた空調空気の一部は、上側突出部85や下側突出部86に当たって流れを変更される。また、上流から流れてきた空調空気の一部は、上側突出部85や下側突出部86の間を通るように細かく分断され、上側突出部85等の側面に沿った方向に流される。これにより、上流側外周部65の周辺に発生する渦流121は、例えば、より大きな渦流となり、発生態様を乱されることとなる。その結果、ダンパ19をニュートラル状態やダンパ19を一定量だけ回動させた状態など、通風路21を開放した状態で発生し得る異音を抑制できる。実際に、出願人がシミュレーション等した結果においても、上側突出部85及び下側突出部86がないダンパ19に比べて、上側突出部85及び下側突出部86を形成したダンパ19における異音の騒音レベルが低減される結果となった。
(8.通風路を閉じる際のダンパプレートの動作)
次に、通風路21を閉じる際のダンパ19の動作について説明する。通風路21を閉じる場合、開閉操作部47のノブ部材49(図4参照)が回動操作されるのに応じてダンパ19が図32に示す位置まで回動する。例えば、上流側外周部65は、ダンパ19の回動にともなって、リテーナ11の下側壁44に近接する方向へ回動する。上流側外周部65は、例えば、上流側先端部92の先端や下面71側の傾斜面92A(図24参照)を、下側壁44に弾性接触させる。また、下流側外周部67は、上側壁43に近接する方向へ回動する。下流側外周部67は、例えば、下流側先端部91の先端や上面69側の傾斜面91A(図23参照)を、上側壁43に弾性接触させる。これにより、通風路21は、ダンパ19によって閉じられる。
本実施形態のダンパ19は、上流側外周部65に凹部99を備え、下流側外周部67に凹部97を備えている(図23、図24参照)。凹部99は、ダンパ19の下面71側に形成されている。このため、上流側外周部65の軟質シール部材75は、下側壁44に接触する際に、凹部99の開口を広げる方向へ弾性変形する。また、本実施形態の下流側の凹部97は、上流側の凹部99と同様に、下面71側に形成されている。このため、下流側外周部67の軟質シール部材75は、上側壁43と接触する際に、凹部97の開口を閉じる方向へ弾性変形する。これにより、弾性接触状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑制し、異音の発生を抑制できる。また、本実施形態のダンパ19は、下流側先端部91の先端、傾斜面91A、上流側先端部92の先端、傾斜面92Aのみで、リテーナ11と弾性接触する。これにより、リテーナ11と軟質シール部材75の接触面積を少なくでき、軟質シール部材75がリテーナ11に弾性接触する際の異音を低減できる。なお、ダンパ19は、2つの凹部97,99を同一面側に備えなくとも良い。例えば、ダンパ19は、上面69側に凹部97を備え、下面側に凹部99を備えても良い。また、ダンパ19は、凹部97,99を備えなくとも良い。また、ダンパ19は、例えば、下流側外周部67の上面69と下面71の両方に凹部97を備えても良い。
(9.ダンパを少しだけ開いた際の異音)
次に、ダンパ19を少しだけ開いた状態の異音について説明する。例えば、ユーザが、ノブ部材49(図4参照)を回動させダンパ19を閉じたつもりでも、実際には、ダンパ19が、図32に示す閉塞位置まで回動していない場合がある。あるいは、ユーザが、空調空気を少しだけ送風したいために、ダンパ19を少しだけ開ける場合がある。このような場合に、ダンパ19と、リテーナ11との間に、空調空気が流れることで異音が発生する虞がある。
詳述すると、図33〜図36は、図32に示す閉塞位置からダンパ19を少しだけ開けた状態を示している。本実施形態の上側突出部83とリブ部111とは、上記したように左右方向においてずれた位置に配置されている(図30参照)。このため図33の断面図では上側突出部83や下側突出部84が図示されている一方、図34や図35に示すリブ部111が図示されていない断面図となっている。なお、図36では、説明の便宜上、下流側先端部91と角部115との隙間を距離W3として記載している。この下流側先端部91と角部115との距離W3は、図30に示す下側突出部84と第1リブ部111Aとの距離W3と略同一となっている。また、図36は、図35に示す拡大領域106を拡大した拡大図である。また、ダンパ19は、上側突出部83とリブ部111とを、左右方向で同じ位置(通風方向22で対向する位置)に配置した構成でも良い。
図33〜図36に示す状態では、ダンパ19は、図32に示す位置から時計回り方向へ少しだけ回動している。この状態では、上流から流れてきた空調空気の一部は、ダンパ19の下流側先端部91とリテーナ11の内壁43Aとの間の隙間S2(図36参照)を通って下流へと流れる。上流から流れてきた空調空気の一部は、図33〜図35の矢印123で示すように、リテーナ11の内壁43Aに沿うように流れる。また、上流から流れてきた空調空気の一部は、矢印125で示すように、ダンパ19の上面69に沿うように流れる。即ち、上流から流れてきた空調空気の一部は、下流側先端部91と内壁43Aとの隙間S2を通るように合流し、風速を高めると考えられる。このため、上流側先端部92と下側壁44との間の隙間を通る空調空気に起因した異音に比べて、下流側先端部91と内壁43Aとの間の隙間S2を通る空調空気に起因した異音が大きくなると考えられる。従って、下流側先端部91と上側壁43との隙間S2に起因した異音の抑制が重要となる。
下流側先端部91と内壁43Aとの間の隙間S2を通る空調空気は、図33〜図35に渦糸で示すような渦流127を発生させる。従って、この渦流127の発生態様を乱すことで、異音を抑制できると考えられる。本実施形態のダンパ19には、下流側外周部67の上面69に複数の上側突出部83が形成されている。これにより、例えば、矢印125へ流れる空調空気などの隙間S2に向かう空調空気の一部は、上側突出部83に当たって流れを変更される。また、隙間S2に向かう空調空気の一部は、上側突出部83の間を通るように細かく分断され、上側突出部83の側面83Aに沿った方向に流される。これにより、より大きな渦流127を発生させ、渦流127の発生態様を乱すことが可能となる。
さらに、本実施形態のリテーナ11は、内壁43Aに複数のリブ部111を備える。図32〜図36に示すように、ダンパ19をリテーナ11の上側壁43及び下側壁44に接触させて閉じた状態において、複数のリブ部111は、下流側外周部67の位置に比べて下流側に位置している。複数のリブ部111は、ダンパ19の回動動作において、ダンパ19と接触しない位置に配置されている。また、隣り合う第1及び第2リブ部111A,111Bは、通風方向22に沿った長さL1,L2が互いに異なっている(図30参照)。従って、第1リブ部111Aの上流側端部と第2リブ部111Bの上流側端部とは、通風方向22において互いに異なる位置となっている。これにより、隙間S2を通過した空調空気は、通風方向22において位置の異なるリブ部111の上流側端部に当たり、流れを妨げられる。より大きな渦流127を発生させ、渦流127の発生態様を乱すことが可能となる。その結果、隙間S2に起因した異音を抑制することが可能となる。実際に、出願人がシミュレーション等した結果においても、上側突出部83及びリブ部111がないレジスタ10に比べて、上側突出部83及びリブ部111を形成したレジスタ10における異音の騒音レベルが低減される結果となった。このようにして、本実施形態のリテーナ11は、上側突出部83とリブ部111とによって隙間S2を通る異音を抑制可能となっている。
また、図33〜図36は、隙間S2を形成する位置の一例として、下流側外周部67と複数のリブ部111とが対向する位置にダンパ19を回動させた状態を示している。上記したように、本実施形態のダンパ19とリテーナ11では、下流側外周部67の下流側先端部91と複数のリブ部111とが距離W3まで近接して配置される。このように、リブ部111を、ダンパ19と接触しない位置で且つ出来るだけ近接する位置に配置することで、渦流127を大きく乱し、異音をより効果的に抑制することが可能となる。
因みに、上記実施形態の文言と、請求項の文言との関係は以下の通りである。
左側軸部61及び右側軸部62は、軸部の一例である。上面69は、複数のリブ部111と対向する側の面の一例である。上側突出部83は、突出部の一例である。下流側先端部91は、先端部の一例である。
以上、上記した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)レジスタ10は、筒状をなし通風方向22に空気を流す通風路21を有するリテーナ11と、リテーナ11内に設けられ、リテーナ11に回動可能に支持され、回動にともなって通風路21を開閉するダンパ19と、を備える。ダンパ19は、平板状に形成されたプレート部材73と、回動軸を中心にプレート部材73をリテーナ11に対して回動可能に支持する軸部(左側軸部61,右側軸部62)と、プレート部材73の外周部に設けられた軟質シール部材75と、を有する。リテーナ11は、ダンパ19を閉じた状態において、通風方向22におけるプレート部材73の下流側の外周部である下流側外周部67に設けられた軟質シール部材75と弾性接触する内壁43Aを有する。内壁43Aには、ダンパ19を閉じた状態において下流側外周部67の位置に比べて下流側に位置する複数のリブ部111が形成される。複数のリブ部111は、回動軸と平行な方向(ニュートラル状態のダンパ19を基準とした左右方向)に並んで配置され、隣り合うリブ部111が異なる形状で形成されている。軟質シール部材75は、下流側外周部67であって、且つ通風方向22に沿ってダンパ19を配置した場合に(ニュートラル状態で)複数のリブ部111と対向する側の上面69に複数の上側突出部83を有する。
これによれば、ダンパ19は、リテーナ11内において回動可能に支持され、回動にともなってリテーナ11の通風路21を開閉する。ダンパ19は、平板状のプレート部材73の外周部に軟質シール部材75を有する。ダンパ19を閉じた状態において、プレート部材73の下流側外周部67に設けられた軟質シール部材75は、リテーナ11の内壁43Aと弾性接触する。その内壁43Aには複数のリブ部111が形成されている。複数のリブ部111は、ダンパ19を閉じた状態において下流側外周部67の位置に比べて下流側に位置する。複数のリブ部111は、プレート部材73の回動軸と平行な左右方向に並んで配置される。隣り合うリブ部111は異なる形状で形成される。これにより、ダンパの下流側外周部67と、リテーナ11の内壁43Aとの間に隙間S2が形成されその隙間S2を通って空調空気が流れた場合、隙間S2から流れ出た空調空気は、複数のリブ部111に当たり渦流127を発生させる。隣り合うリブ部111を異なる形状で形成することで、リブ部111を同一形状で形成した場合に比べてより大きな渦流127を発生せ、異音(風切り音や風切り音に共鳴した音など)の発生をより確実に抑制できる。
また、軟質シール部材75は、下流側外周部67であって、且つ複数のリブ部111と対向する側の上面69に複数の上側突出部83を有する。これにより、下流側外周部67と内壁43Aとの間に形成された隙間S2へ流れ込む空調空気の一部は、複数の上側突出部83の間や上側突出部83の上方を通るように流れ、流れが乱される。より大きな渦流127を発生させることで、異音の発生をより確実に抑制できる。即ち、リブ部111と上側突出部83とによってより効果的に異音を抑制できる。
(2)また、複数のリブ部111は、第1リブ部111Aと、第1リブ部111Aの隣りに配置される第2リブ部111Bと、を含む。第1リブ部111Aは、内壁43Aに直交する高さ方向に沿った高さH(図28参照)が、第2リブ部111Bと同一であり、通風方向22に沿った長さL1が、第2リブ部111Bの長さL2に比べて長い(図30参照)。これによれば、隣り合うリブ部111は、同一の高さHで且つ異なる長さL1,L2で形成される。下流から流れてきた空調空気は、通風方向22において異なる位置で流れを妨げられる。その結果、より大きな渦流127を発生させることで異音の発生をより確実に抑制できる。
(3)また、第1リブ部111A及び第2リブ部111Bは、回動軸と平行な左右方向に交互に配置される。これによれば、形状の異なる第1リブ部111A及び第2リブ部111Bを交互に配置することで、より大きな渦流127を発生させ異音の発生をより確実に抑制できる。
(4)また、複数のリブ部111は、通風方向22において、複数の上側突出部83の間に設けられた隙間S1と対向する位置に配置される(図30参照)。これによれば、リブ部111と上側突出部83とは、ダンパ19の回動軸と平行な左右方向における位置を互いにずらして配置される。その結果、リブ部111と突出部88との位置をずらすことで、より大きな渦流127を発生させ異音の発生をより確実に抑制できる。
(5)また、複数のリブ部111は、通風方向22に沿って延び、通風方向22における上流側の角部115をR形状で形成される。例えば、図36の拡大図で示すように、第1リブ部111Aの上流側の角部115は、湾曲した円弧状に形成される。これによれば、通風方向22に流れる空気を、R形状に沿って流し渦流127を発生させることができる。
(6)また、下流側外周部67と複数のリブ部111とが対向する位置までダンパ19を回動させた場合に、下流側外周部67に設けられた軟質シール部材75の下流側先端部91と複数のリブ部111とが近接して配置される(図30、図36の距離W3参照)。これによれば、ダンパ19の下流側先端部91を複数のリブ部111により近づけることで、下流側先端部91と複数のリブ部111との間を通る空調空気によってより大きな渦流を発生させることができる。
(10.第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態について、図37及び図38を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記した第1実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。上記第1実施形態のリブ部111は、内壁43Aに直交する高さ方向の高さHが同一であった(図28参照)。これに対し、図37に示すように、第1リブ部111Aと第2リブ部111Bとの高さHを異なる高さとしても良い。例えば、第1リブ部111Aの高さHを、第2リブ部111Bの高さHに比べて高くしても良い。
また、上記第1実施形態では、第1リブ部111Aの通風方向22に沿った長さL1を、第2リブ部111Bの長さL2に比べて長くした。これに対し、図38に示すように、第2実施形態の第1リブ部111Aの長さL1は、第2リブ部111Bの長さL2と同一となっている。従って、第2実施形態の第1及び第2リブ部111A,111Bは、通風方向22に沿った長さL1,L2が同一である一方、高さ方向の高さHが互いに異なっている。
このような構成の第2実施形態のレジスタ10においても、上記した第1実施形態と同様の効果を奏する。例えば、下流から流れてきた空調空気は、高さHの異なる第1及び第2リブ部111A,111Bによって、上下方向において異なる位置に流される。その結果、より大きな渦流127を発生させ、異音を抑制することが可能となる。
(11.第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態について、図39を参照して説明する。上記した第1及び第2実施形態では、複数のリブ部111は、形状の異なる2種類のリブ部111(第1及び第2リブ部111A,111B)を有した。これに対し、第3実施形態の複数のリブ部111は、第1リブ部111A、第2リブ部111Bに加え、第3リブ部111Cを備える。
図39に示すように、複数のリブ部111は、第1リブ部111Aと、第2リブ部111Bと、第3リブ部111Cとを有する。左右方向における第1リブ部111Aの両側には、一対の第2リブ部111Bが形成されている。即ち、一対の第2リブ部111Bは、第1リブ部111Aを間に挟んで配置されている。また、一対の第3リブ部111Cは、第1リブ部111A及びその第1リブ部111Aを挟む一対の第2リブ部111Bの3つを間に挟んで配置されている。複数のリブ部111は、第3リブ部111C、第2リブ部111B、第1リブ部111A、第2リブ部111B、第3リブ部111C、第2リブ部111B、第1リブ部111A、第3リブ部111C・・・の順番に配置されている。また、第2リブ部111Bの通風方向22に沿った長さL2は、第1リブ部111Aの長さL1に比べて短くなっている。また、第3リブ部111Cの通風方向22に沿った長さL3は、第2リブ部111Bの長さL2に比べて短くなっている。
このような構成の第3実施形態のレジスタ10においても、上記した第1実施形態と同様の効果を奏する。例えば、長さL1,L2,L3の異なる3種類のリブ部111(第1リブ部111A、第2リブ部111B、第3リブ部111C)を並べて配置することで、隙間S2を通って下流から流れてきた空調空気は、通風方向22において3つの異なる位置で流れを妨げられる。その結果、より大きな渦流127を発生させ、異音を抑制することができる。なお、第3実施形態の第1リブ部111A、第2リブ部111B、第3リブ部111Cの高さH(図37参照)は、同一でも良く、異なる高さHでも良い。例えば、3種類のリブ部111が、互いに異なる高さHでも良い。あるいは、第1リブ部111Aと第2リブ部111Bのみが同一の高さHでも良い。
(12.第4実施形態)
また、上記した第1〜第3実施形態のリブ部111は、角部115をR形状で形成されたがこれに限らない。例えば、図40に示すように、リブ部111の上流側の先端部131を、上流側に開口した形状としても良い。図40に示すように、リブ部111の先端部131は、上下方向の一方から見た場合に、V字に開口した形状をなしている。先端部131は、左右方向の中央を頂点とし、下流から上流に向かうに従って左右方向に広がって開口している。先端部131は、鋭角に切り欠かれたV字の溝を形成されている。また、先端部131の上流端は、三角形状に尖っている。このような形状のリブ部111では、下流側先端部91と上側壁43との隙間S2を通ってきた空調空気を、V字の先端部131によって分断し、渦流127を乱し、異音を抑制することができる。なお、図40に示す第4実施形態では、第1リブ部111Aと、第2リブ部111Bとの両方を、V字の先端部131とした。これに対し、第1リブ部111Aと第2リブ部111Bのどちらか一方のみを、V字の先端部131としても良い。
(13.第5実施形態)
また、図41の第5実施形態に示すように、リブ部111の先端部131を、凸形状としても良い。図41に示すように、リブ部111の上流側の先端部131は、上流に向かって凸形状に突出している。先端部131は、左右方向の中央部を上流側に突出させている。このような形状のリブ部111では、隙間S2を通ってきた空調空気を、凸形状の先端部131によって分断し、渦流127を乱し、異音を抑制することができる。
(14.第6実施形態)
また、図42の第6実施形態に示すように、リブ部111の先端部131を、W字形状に切り欠いた形状としても良い。図42に示すように、リブ部111の上流側の先端部131は、上下方向の一方から見た場合に、W字に切り欠かれた形状をなしている。先端部131は、左右方向の中央部を下流側に向かって鋭角に切り欠かれている。また、先端部131は、切り欠き部分の頂点を左右方向の両側から挟むように、鋭角の三角形状に尖った2つの鋭角部分を有する。2つの尖った鋭角部分は、上流側へ同一の長さだけ突出している。このような形状のリブ部111では、隙間S2を通ってきた空調空気を、W字形状の先端部131によって分断し、渦流127を乱し、異音を抑制することができる。
尚、本願は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記した各実施形態のリブ部111の形状は、一例である。リブ部111は、四角柱や円柱形状でも良い。
また、レジスタ10で調整する空気は、空調装置で調整された空調空気に限らない。例えば、レジスタ10は、外部から導入した外気の風向を偏向しても良い。
また、上記した各実施形態における長さL1,L2,L3、先端部131の形状、高さHを組み合わせたリブ部111を構成しても良い。
また、上記第1実施形態では、第1リブ部111Aと第2リブ部111Bとを交互に配置したが、これに限らない。例えば、2つの第1リブ部111Aを配置した後、1つの第2リブ部111Bを配置する組み合わせを繰り返し配置しても良い。
また、上記各実施形態では、リブ部111を、下流側先端部91に近接する位置に配置したが、リブ部111と下流側先端部91とをある程度離れた位置に配置しても良い。例えば、ダンパ19の位置を、第1実施形態の位置に比べて上流側へ移動させても良い。
10 レジスタ、11 リテーナ、19 ダンパ、21 通風路、22 通風方向、43A 内壁、61 左側軸部(軸部)、62 右側軸部(軸部)、65 上流側外周部、69 上面(面)、73 プレート部材、75 軟質シール部材、83 上側突出部(突出部)、91 下流側先端部(先端部)、111 リブ部、111A 第1リブ部、111B 第2リブ部、L1 長さ、L2 長さ、L3 長さ、S1 隙間。

Claims (8)

  1. 筒状をなし通風方向に空気を流す通風路を有するリテーナと、
    前記リテーナ内に設けられ、前記リテーナに回動可能に支持され、回動にともなって前記通風路を開閉するダンパと、
    を備え、
    前記ダンパは、
    平板状に形成されたプレート部材と、
    回動軸を中心に前記プレート部材を前記リテーナに対して回動可能に支持する軸部と、
    前記プレート部材の外周部に設けられた軟質シール部材と、
    を有し、
    前記リテーナは、
    前記ダンパを閉じた状態において、前記通風方向における前記プレート部材の下流側の外周部である下流側外周部に設けられた前記軟質シール部材と弾性接触する内壁を有し、
    前記内壁には、
    前記ダンパを閉じた状態において前記下流側外周部の位置に比べて下流側に位置する複数のリブ部が形成され、
    前記複数のリブ部は、
    前記回動軸と平行な方向に並んで配置され、隣り合うリブ部が異なる形状で形成され、
    前記軟質シール部材は、
    前記下流側外周部であって、且つ前記通風方向に沿って前記ダンパを配置した場合に前記複数のリブ部と対向する側の面に複数の突出部を有する、レジスタ。
  2. 前記複数のリブ部は、
    第1リブ部と、
    前記第1リブ部の隣りに配置される第2リブ部と、
    を含み、
    前記第1リブ部は、
    前記内壁に直交する高さ方向に沿った高さが、前記第2リブ部と同一であり、
    前記通風方向に沿った長さが、前記第2リブ部に比べて長い、請求項1に記載のレジスタ。
  3. 前記複数のリブ部は、
    第1リブ部と、
    前記第1リブ部の隣りに配置される第2リブ部と、
    を含み、
    前記第1リブ部は、
    前記通風方向に沿った長さが、前記第2リブ部と同一であり、
    前記内壁に直交する高さ方向に沿った高さが、前記第2リブ部に比べて高い、請求項1に記載のレジスタ。
  4. 前記第1リブ部及び前記第2リブ部は、
    前記回動軸と平行な方向に交互に配置される、請求項2又は請求項3に記載のレジスタ。
  5. 前記複数のリブ部は、
    前記通風方向において、前記複数の突出部の間に設けられた隙間と対向する位置に配置される、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のレジスタ。
  6. 前記複数のリブ部は、
    前記通風方向に沿って延び、前記通風方向における上流側の角部をR形状で形成される、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のレジスタ。
  7. 前記下流側外周部と前記複数のリブ部とが対向する位置まで前記ダンパを回動させた場合に、前記下流側外周部に設けられた前記軟質シール部材の先端部と前記複数のリブ部とが近接して配置される、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のレジスタ。
  8. 前記複数のリブ部は、
    第1リブ部と、
    前記第1リブ部を間に挟んで配置される一対の第2リブ部と、
    前記第1リブ部及び前記一対の第2リブ部の3つを間に挟んで配置される一対の第3リブ部と、
    を含み、
    前記第2リブ部の前記通風方向に沿った長さは、前記第1リブ部に比べて短く、
    前記第3リブ部の前記通風方向に沿った長さは、前記第2リブ部に比べて短い、請求項1に記載のレジスタ。
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