JP2018076008A - ダンパプレート - Google Patents

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貴士 三浦
Takashi Miura
貴士 三浦
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Abstract

【課題】ダンパシール部の弾性変形に伴って異音の発生を抑制しつつ、送風の開閉操作時の操作フィーリングを改善することができるレジスタのダンパプレートを提供すること。【解決手段】ダンパプレート20は、ダンパプレート20の周縁部が弾性部材からなるダンパシール部22で形成され、ダンパシール部22の周縁部から内側に向けて、ダンパプレート20を厚み方向に切り込む複数のスリット26が所定の間隔をおいて形成されている。これにより、スリット26によってダンパシール部22の剛性力(弾性力)が適度に弱められ、ダンパプレートの閉鎖時或は開放時に、ダンパシール部22が柔軟性をもって通風路3cの内壁に当たり或は離れるため、ダンパシール部22部の弾性変形の際に発生する異音は、低減され、且つ、操作者の操作フィーリングも改善することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車室内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタにおいて、風量を調整する或は送風を閉鎖するためのダンパプレートに関する。
自動車用の空調用レジスタのダンパプレートは、風向等を調整するための可動ルーバとともにレジスタのリテーナ内に配設され、リテーナ内の通風路を開閉可能とし、風量を調整する或は送風を閉鎖するように設けられている。
ところで、ダンパプレートは、リテーナ内の通風路を閉鎖する際の密閉性が低いと、送風を閉鎖(シャットアウト)することができないという不具合が生じる。このような不具合を解消するために、ダンパプレートの外周縁部に沿って延びるように軟質のダンパシール部を有するダンパプレートが、下記特許文献1などで知られている。
特許文献1に係るダンパプレートによれば、通風路を遮蔽するダンパプレートの外周縁部が軟質のダンパシール部で形成されているため、通風路の閉鎖の際に軟質のダンパシール部が弾性変形して、通風路はダンパシール部の弾性応力によって密着閉鎖され、送風が閉鎖される。
特開2016−003821号公報
しかしながら、従来のダンパプレートは、通風路がダンパシール部の弾性応力によって、密着閉鎖されるものの、送風から密着閉鎖する際と密着閉鎖から送風する際とに、ダンパシール部の弾性変形に伴って異音が発生するものであった。このため、従来のダンパプレートは、送風から密着閉鎖する際と密着閉鎖から送風する際とに、リテーナ又はダンパプレートに異音が響き(所謂パコ音)、操作者の操作フィーリングが阻害されるという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ダンパシール部の弾性変形に伴う異音の発生を抑制しつつ、送風の開閉操作時の操作フィーリングを改善することができるレジスタのダンパプレートを提供することを目的とする。
本発明に係るダンパプレートは、
レジスタのリテーナの通風路内に、回動可能に枢支され、回動により該通風路を開閉するダンパプレートにおいて、
該ダンパプレートの周縁部が弾性部材からなるダンパシール部で形成され、該ダンパシール部の周縁部から内側に向けて、該ダンパプレートを厚み方向に切り込む複数のスリットが所定の間隔をおいて形成されたことを特徴とする。
本発明のダンパプレートによれば、ダンパプレートの周縁部が弾性部材からなるダンパシール部で形成され、ダンパシール部の周縁部から内側に向けて、ダンパプレートを厚み方向に切り込む複数のスリットが間隔をおいて形成されるため、スリットによってダンパシール部の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。このため、ダンパプレートの閉鎖時或は開放時に、ダンパシール部が柔軟性をもって通風路の内壁に当たり或は離れるため、ダンパシール部の弾性変形の際に発生する異音は、低減され、且つ、操作者の操作フィーリングも改善することができる。また、ダンパシール部の厚さを薄くせずにスリットを入れて剛性を弱めて異音を低減させるため、使用に伴うダンパシール部の劣化や変形を防止することができる。
ここで、上記ダンパプレートにおいて、前記スリットの周縁部から内側への長さは、該ダンパプレートの厚み(該スリットが切り込んだ厚み)の0.5〜10.0倍の長さであり、該スリットとスリットの間隔は、該ダンパプレートの厚みの2〜20倍であることが好ましい。
これによれば、スリットの周縁部から内側への長さと間隔によってダンパシール部の剛性力(弾性力)を好適に弱めつつ、スリットで区切られたダンパシール部の強度を適度に保つことができるため、ダンパプレートの閉鎖時の密閉性と、ダンパシール部の耐久性を確保することができる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記複数のスリットが、周縁部に対して略直角方向に形成された構成とすることができる。これによれば、通風路開閉時のダンパプレートの動きの方向と同じ方向に、複数のスリットが形成されているため、スリットによってダンパシール部の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記複数のスリットが、中心軸に対する垂線から傾斜角度だけ傾斜して形成された構成とすることができる。これによれば、スリットが周縁部に対して傾斜して形成されているため、通風路壁面に当たる周縁部が周方向にずれる構成となる。このため、周縁部に対して略直角に形成された構成と比較して、スリットによってダンパシール部の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記複数のスリットが、屈曲して形成された構成とすることができる。これによれば、複数のスリットが、屈曲して形成されているため、屈曲部分によって、ダンパシール部の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記複数のスリットの幅は、外周側が広く形成された構成とすることができる。これによれば、スリットの幅の外周側が広く形成されているため、通風路閉鎖時のダンパプレートの外周部が弾性変形した際にも、スリットで区切られたダンパシール部が隣接するダンパシール部と干渉し難く、ダンパシール部同士の干渉に伴う異音を減少することができる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記ダンパプレートの前記ダンパシール部の一方の面に、凹形状の溝が周方向に沿って設けられた構成とすることができる。これによれば、ダンパシール部の周方向に沿って設けた凹形状の溝によってさらに閉鎖時のダンパシール部の剛性力が弱められ、ダンパシール部の弾性変形の際に発生する異音は、さらに低減されることができる。
また、上記ダンパプレートにおいて、前記ダンパシール部の周縁部に、複数の突起部が間隔をおいて設けられた構成とすることができる。
これによれば、突起部がダンパプレートの周縁部に沿って、所定間隔で多数列設されているため、通風路を開放するように回動させた状態において、突起部が、空調空気の流れを分断するダンパプレートの周縁部近傍で生じる渦巻を細かな渦巻に分断することができ、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制することができる。また、通風路の閉鎖時に、ダンパプレートの周縁部と突起部とが通風路の壁に接触し、ダンパプレートの接触面積が突起部のない場合と比して大きくなり、弾性変形に対する力が分散され、ダンパシール部の弾性変形の際に発生する異音は、より低減され、操作者の操作フィーリングもより改善することができる。
本発明のレジスタのダンパプレートによれば、ダンパシール部の弾性変形に伴う異音の発生を抑制しつつ、送風の開閉操作時の操作フィーリングを改善することができる。
本発明の第1実施形態のダンパプレートを備えたレジスタの背面側から見た斜視図である。 同ダンパプレートを備えたレジスタの分解斜視図である。 同ダンパプレートを備えたレジスタの説明平面断面図である。 (a)は、ダンパプレートを開放したときの、同ダンパプレートを備えたレジスタの説明左側断面図、(b)は、ダンパプレートを閉鎖したときの、同ダンパプレートを備えたレジスタの説明左側断面図である。 (a)は同ダンパプレートの平面図、(b)はその正面図、(c)はその左側面図である。 (a)は拡大図付きの同ダンパプレートの正面側から見た斜視図、(b)は拡大図付きのその背面側から見た斜視図である。 拡大図付きの同ダンパプレートの説明断面図である。 (a)は、ダンパプレートを閉鎖したときの、同ダンパプレートを備えたレジスタの上壁側説明断面図、(b)は、同ダンパプレートを備えたレジスタの下壁側説明断面図である。 本発明の第2実施形態のダンパプレートの拡大図付きの平面図である。 同ダンパプレートの拡大図付きのその背面側から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態のダンパプレートの拡大図付きの平面図である。 同ダンパプレートの拡大図付きのその背面側から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態のダンパプレートの拡大図付きの平面図である。 同ダンパプレートの拡大図付きのその背面側から見た斜視図である。
以下、本発明に係るレジスタ1のダンパプレート20の実施形態を図面に基づいて説明する。ダンパプレート20は、レジスタ1のリテーナ3の通風路3c内に、回動可能に枢支され、回動により該通風路3cを開閉する。まず、実施形態に係るダンパプレート20が使用されるレジスタ1の概略構成について説明する。なお、本明細書において、レジスタ1の各部の前後は、前がレジスタ1の吹出口側で、後が吸入口側を意味する。
図1〜図4は、実施形態に係るダンパプレート20が使用されるレジスタ1を示しており、このレジスタ1は、略方形断面のダクト状で、内部に通風路3cを有し、筐体となるリテーナ3と、リテーナ3の前部に図示しないベゼルとを備える。図1,図3に示すように、リテーナ3内の通風路3cの後部に、送風を止め或は風量を調整するための実施形態のダンパプレート20が、リテーナ3の両側の側壁部で回動操作可能に軸支される。
ダンパプレート20は、図2,図3に示す如く、ダンパプレート20の左右の一端部側に、軸支部20aが突設され、軸支部20aはリテーナ3の側壁に設けた軸孔4に回動可能に嵌入される。リテーナ3の軸孔4の設けられた側壁と向かい合う側の壁部に、大径の孔部5が設けられ、レバー部9aを有した大径のダンパ支持軸9が、リテーナ3の外側からこの孔部5に嵌入され、ダンパプレート20の他端部側に設けた嵌着部20bに、ダンパ支持軸9の係止部9cが嵌着される。これにより、ダンパプレート20は、ダンパ支持軸9と軸支部20aとによって、リテーナ3の両側の側壁部で回動可能に軸支され、ダンパ支持軸9と共に回動可能に支持される。
図1,図2に示すように、通風路3c内に配設されたダンパプレート20を開閉操作させるためのダイヤルノブ7が、リテーナ3の前部の右側面に突設されたノブ支持部6に嵌め込まれ、回動操作可能に軸支される。ダイヤルノブ7は、ダイヤル部7aが略円形枠状に形成され、ダイヤル部7aと反対側にレバーリンク部7bが突設される。レバーリンク部7bの先端にはリンク部材8が連結され、リンク部材8の他端はダンパプレート20に係止したダンパ支持軸9のレバー部9aと連結される。これにより、ダイヤルノブ7を回動操作したとき、レバーリンク部7b、リンク部材8、レバー部9a及びダンパ支持軸9を介して、ダンパプレート20が回動し、通風路3cを開閉する構造となっている。ダンパプレート20は、通風路3cを閉鎖する或は開放する際に、ダンパシール部22が柔軟性をもって通風路3cの内壁に当たり或は離れる構造となっている。
次に、実施形態に係るダンパプレート20の概略構成について説明する。なお、本明細書において、ダンパプレート20の各部の上下は、通風路3cを開放している状態(図4a)における上がダンパプレート20の上側で、下が下側を意味する。
図5,図6は、第1実施形態に係るダンパプレート20を示している。ダンパプレート20は、略矩形平板状のプレート本体21を主要部として形成され、ダンパプレート20のプレート本体21の周縁部が、弾性部材からなるダンパシール部22で形成されている。ダンパプレート20の左右の一端部側には、リテーナ3の軸孔4に枢支される軸支部20aが突設され、他端部側には、ダンパ支持軸9の係止部9cが嵌着する嵌着部20bが設けられている。これにより、ダンパプレート20は、ダンパ支持軸9と軸支部20aとによって、リテーナ3の両側の側壁部で回動可能に軸支され、ダンパ支持軸9と共に回動可能に支持される。
ダンパプレート20は、一次成形と二次成形との2つの工程を有する2色成形によって形成されている。一次成形では、ポリプロピレン樹脂やABS樹脂などの硬質材料から、ダンパプレート20の略矩形平板状のプレート本体21が形成される。二次成形では、シリコン系弾性樹脂やオレフィン系弾性樹脂などの弾性材料から、ダンパプレート20のプレート本体21の周縁部のダンパシール部22が、ダンパプレート20のプレート本体21と一体となるように形成される。ダンパシール部22は、硬質材料からダンパプレート20の略矩形平板状のプレート本体21が一次成形された後に、弾性材料からダンパシール部22がプレート本体21と一体となるように形成されるため、ダンパシール部22を個別別体の部品として形成された場合と比して簡便に製造することができる。
ダンパプレート20には、ダンパシール部22の周縁部から内側に向けて、ダンパプレート20を厚み方向に切り込む複数のスリット26が間隔をおいて形成されている。スリット26が形成されていることによって、ダンパシール部22の剛性力(弾性力)は適度に弱められる。このため、ダンパプレート20の閉鎖時或は開放時に、図4に示すように、ダンパシール部22が柔軟性をもって通風路3cの内壁(上内壁3a、下内壁3b)に当たり或は離れるため、ダンパシール部22部の弾性変形の際に発生する異音は、低減され、且つ、操作者の操作フィーリングも改善することができる。また、ダンパシール部22の厚さを薄くせずにスリット26を入れて剛性を弱めて異音を低減させるため、使用に伴うダンパシール部22の劣化や変形を防止することができる。
なお、ダンパシール部22の剛性力(弾性力)を弱めるために、柔らかい樹脂(ガラス転移温度(Tg)の低い樹脂)からなる弾性材料をダンパシール部22に使用することが考えられる。しかし、柔らかい樹脂は、弾性変形を繰り返すと塑性変形(外力を取り去っても残る変形)しやすく、ダンパシール部22に使用した際には、その耐久性に問題が生じることとなる。
スリット26の周縁部から内側への長さL1は、図6,図7に示すように、スリット26の形成位置におけるダンパプレート20の厚みL2(該スリット26が切り込んだ厚み)の0.5〜10.0倍の長さであることが好ましい。ダンパシール部22の剛性力(弾性力)を好適に弱めつつ、スリット26で区切られたダンパシール部22の強度を適度に保つことができるため、ダンパプレート20の閉鎖時の密閉性と、ダンパシール部22の耐久性を確保することができるからである。スリット26の周縁部から内側への長さL1が、ダンパプレート20の厚みL2の0.5倍の長さ未満である場合には、ダンパシール部22部の弾性変形の際に発生する異音を低減することができないおそれがある。一方、ダンパプレート20の厚みL2の10.0倍の長さを超える場合には、スリット26で区切られたダンパシール部22の強度を保つことができないおそれがある。より好ましくは、スリット26の周縁部から内側への長さL1は、ダンパプレート20の厚みL2の1.0〜8.0倍の長さであり、さらに好ましくは、ダンパプレート20の厚みL2の2.0〜6.0倍の長さである。
スリット26とスリット26の間隔L3は、図6に示すように、ダンパプレート20の厚みL2の2〜20倍であることが好ましい。ダンパシール部22の剛性力(弾性力)を好適に弱めつつ、スリット26で区切られたダンパシール部22の強度を適度に保つことができるため、ダンパプレート20の閉鎖時の密閉性と、ダンパシール部22の耐久性を確保することができるからである。スリット26とスリット26の間隔L3がダンパプレート20の厚みL2の2倍未満である場合には、スリット26で区切られたダンパシール部22の強度を保つことができないおそれがある。一方、ダンパプレート20の厚みL2の20倍を超える場合には、ダンパシール部22部の弾性変形の際に発生する異音を低減することができないおそれがある。より好ましくは、スリット26とスリット26の間隔L3は、ダンパプレート20の厚みL2の3〜12倍であり、さらに好ましくは、ダンパプレート20の厚みL2の4〜8倍である。
ダンパプレート20のダンパシール部22の上側の面には、図6〜8に示すように、凹形状の溝25が周方向に沿って設けられている。ダンパシール部22の周方向に沿って設けられた凹形状の溝25によって、さらに閉鎖時のダンパシール部22の剛性力が弱められ、ダンパシール部22の弾性変形の際に発生する異音は、さらに低減されることができる。
凹形状の溝25の深さL4は、図7に示すように、凹形状の溝25の形成位置におけるダンパシール部22の厚みL2の0.1〜0.7倍であることが好ましい。閉鎖時のダンパシール部22の剛性力を適度に弱めつつ、凹形状の溝25の形成位置のダンパシール部22の強度を保つことができ、ダンパプレート20の開閉時のダンパシール部の弾性変形による異音を抑制しつつ、ダンパシール部22の耐久性を確保することができるからである。凹形状の溝25の深さL4が凹形状の溝25の形成位置におけるダンパシール部22の厚みL2の0.1倍未満である場合には、ダンパプレート20の開閉時のダンパシール部の弾性変形による異音を好適に抑制することができないおそれがある。一方、0.7倍を超えると、凹形状の溝25の形成位置のダンパシール部22の強度を保つことができないおそれがある。より好ましくは、凹形状の溝25の深さL4は、凹形状の溝25の形成位置におけるダンパシール部22の厚みL2の0.2〜0.6倍であり、さらに好ましくは、ダンパシール部22の厚みL2の0.3〜0.5倍である。
ダンパシール部22の周縁部には、複数の突起部24が間隔をおいて設けられている。突起部24がダンパプレート20の周縁部に沿って、所定間隔で多数列設されているため、通風路3cを開放するように回動させた状態において、突起部24が、空調空気の流れを分断するダンパプレート20の周縁部近傍で生じる渦巻を細かな渦巻に分断することができ、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制することができる。また、図8に示すように、通風路3cの閉鎖時に、ダンパプレート20の周縁部と突起部24とが通風路3cの内壁(上内壁3a、下内壁3b)に接触し、ダンパプレート20の接触面積が突起部24のない場合と比して大きくなり、弾性変形に対する力が分散され、ダンパシール部22の弾性変形の際に発生する異音は、より低減され、操作者の操作フィーリングもより改善することができる。
次に、レジスタ1の組み立てについて述べる。ダンパプレート20は、一次成形によって、ポリプロピレン樹脂やABS樹脂などの硬質材料から、ダンパプレート20の略矩形平板状のプレート本体21が成形される。二次成形によって、シリコン系弾性樹脂やオレフィン系弾性樹脂などの弾性材料から、ダンパプレート20の周縁部のダンパシール部22が、ダンパプレート20のプレート本体21と一体となるように成形される。
ダンパプレート20は、図1,図2に示す如く、リテーナ3の通風路3c内に、その端部に設けた軸支部20aを内側から軸孔4に嵌めるように挿入され、リテーナ3の側壁の孔部5から、ダンパ支持軸9の係止部9cを挿入し、ダンパプレート20の嵌着部20bに外側から嵌着させて、ダンパプレート20が通風路3c内に取り付けられる。これにより、ダンパプレート20は、軸支部20aとダンパ支持軸9とによって、通風路3c内で上下に回動可能に軸支される。
次に、ダイヤルノブ7のレバーリンク部7bとダンパプレート20のダンパ支持軸9のレバー部9a間に、リンク部材8が連結される。これにより、例えばダイヤルノブ7のダイヤル部7aを下側に回動させたとき、図4(b)の如く、ダンパプレート20が通風路3cを閉鎖するように回動し、ダイヤルノブ7のダイヤル部7aを上側に回動させたとき、図4(a)の如く、ダンパプレート20が通風路3cを開放するように回動する。
上記構成のダンパプレート20を備えたレジスタ1は、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ3の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ3内の通風路3cから図示しない空気吹出口を通して吹き出される。
送風を止めまたは絞り或は逆に通風路3cを開く場合、ダイヤルノブ7のダイヤル部7aを指などで上または下に押して回動させる。このとき、ダイヤルノブ7はノブ支持部6を軸に回動し、その回動力がレバーリンク部7bとリンク部材8を介してダンパプレート20に伝達され、ダンパプレート20は、通風路3cを閉鎖或は開放し、ダンパプレート20のダンパシール部22が通風路3cの内壁に当たり或は離れる。この際、ダンパプレート20の周縁部が弾性部材からなるダンパシール部22で形成され、ダンパシール部22の周縁部から内側に向けて、ダンパプレート20を厚み方向に切り込む複数のスリット26が間隔をおいて形成されるため、スリットによってダンパシール部22の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。このため、ダンパプレートの閉鎖時或は開放時に、ダンパシール部22が柔軟性をもって通風路3cの内壁に当たり或は離れるため、ダンパシール部22部の弾性変形の際に発生する異音は、低減され、且つ、操作者の操作フィーリングも改善することができる。また、ダンパシール部22の厚さを薄くせずにスリット26を入れて剛性を弱めて異音を低減させるため、使用に伴うダンパシール部22の劣化や変形を防止することができる。
また、レジスタ1の送風時(通風路3cの開放時)において、突起部24がダンパプレート20の周縁部に沿って、所定間隔で多数列設されているため、通風路3cを開放するように回動させた状態において、突起部24が、空調空気の流れを分断するダンパプレート20の周縁部近傍で生じる渦巻を細かな渦巻に分断することができ、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制することができる。また、図8に示すように、通風路3cの閉鎖時に、ダンパプレート20の周縁部と突起部24とが通風路3cの内壁(上内壁3a、下内壁3b)に接触し、ダンパプレート20の接触面積が突起部24のない場合と比して大きくなり、弾性変形に対する力が分散され、ダンパシール部22の弾性変形の際に発生する異音は、より低減され、操作者の操作フィーリングもより改善することができる。
図9,図10は、第2実施形態に係るダンパプレート40を示している。第2実施形態のダンパプレート40は、複数のスリット46が、中心軸Sに対する垂線Vから傾斜角度αだけ傾斜して形成された構成である。スリット46が周縁部に対して傾斜して形成されているため、通風路壁面に当たる周縁部が周方向にずれる構成となる。このため、周縁部に対して略直角に形成された構成(第1実施形態)と比較して、スリット46によってダンパシール部42の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。なお、スリット46の中心軸Sに対する垂線Vからの傾斜角度αは、5〜30°が好ましい。
図11,図12は、第3実施形態に係るダンパプレート60を示している。第3実施形態のダンパプレート60は、複数のスリット66が、屈曲して形成された構成である。複数のスリット66が、屈曲して形成されているため、屈曲部分によって、ダンパシール部62の剛性力(弾性力)が適度に弱められる。
図13,図14は、第4実施形態に係るダンパプレート80を示している。第4実施形態のダンパプレート80は、複数のスリット86の幅が、外周側に広く形成された構成である。スリットの幅が外周側に広く形成されているため、通風路閉鎖時のダンパプレート80の外周部が弾性変形した際にも、スリットで区切られたダンパシール部82が隣接するダンパシール部82と干渉し難く、ダンパシール部82同士の干渉に伴う異音を減少することができる。
1…レジスタ、3…リテーナ、3a…上内壁、3b…下内壁、3c…通風路、4…軸孔、5…孔部、6…ノブ支持部、7…ダイヤルノブ、7a…ダイヤル部、7b…レバーリンク部、8…リンク部材、9…ダンパ支持軸、9a…レバー部、9c…係止部、20…ダンパプレート、20a…軸支部、20b…嵌着部、21…プレート本体、22…ダンパシール部、24…突起部、25…溝、26…スリット、40…ダンパプレート、42…ダンパシール部、46…スリット、60…ダンパプレート、62…ダンパシール部、66…スリット、80…ダンパプレート、82…ダンパシール部、86…スリット、L1…スリットの周縁部から内側への長さ、L2…ダンパプレートの厚み、L3…スリットとスリットの間隔、L4…溝の深さ、S…中心軸、V…垂線、α…傾斜角度。

Claims (8)

  1. レジスタのリテーナの通風路内に、回動可能に枢支され、回動により該通風路を開閉するダンパプレートにおいて、
    該ダンパプレートの周縁部が弾性部材からなるダンパシール部で形成され、該ダンパシール部の周縁部から内側に向けて、該ダンパプレートを厚み方向に切り込む複数のスリットが所定の間隔をおいて形成されたことを特徴とするダンパプレート。
  2. 前記スリットの周縁部から内側への長さは、該ダンパプレートの厚み(該スリットが切り込んだ厚み)の0.5〜10.0倍の長さであり、該スリットとスリットの間隔は、該ダンパプレートの厚みの2〜20倍であることを特徴とする請求項1に記載のダンパプレート。
  3. 前記複数のスリットが、周縁部に対して略直角方向に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のダンパプレート。
  4. 前記複数のスリットが、中心軸に対する垂線から傾斜して形成されたことを特徴とする請求項2に記載のダンパプレート。
  5. 前記複数のスリットが、屈曲して形成されたことを特徴とする請求項2に記載のダンパプレート。
  6. 前記複数のスリットの幅は、外周側が広く形成されたことを特徴とする請求項2に記載のダンパプレート。
  7. 前記ダンパプレートの前記ダンパシール部の一方の面に、凹形状の溝が周方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダンパプレート。
  8. 前記ダンパシール部の周縁部に、複数の突起部が間隔をおいて設けられたことを特徴とする請求項7に記載のダンパプレート。
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