JP2017039381A - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、部品点数が少なく、低コストで製造することができるレジスタを提供する。
【解決手段】通風路を有したケース1と、ケース1に設けた円形の開口部3内に回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材10と、を備える。回動吹出部材10の内部に、空気吹出口11に連通する第1導入口12と第2導入口13が対向して設けられる。空気吹出口11と第1導入口12間及び空気吹出口11と第2導入口13間が、各々傾斜面を介して連通接続される。第1導入口12と第2導入口13から導入された空気流が傾斜面で曲げられて吹き出す際、第1導入口12と第2導入口13の空気流量との差により、空気流の吹出方向を変える。
【選択図】図3
【解決手段】通風路を有したケース1と、ケース1に設けた円形の開口部3内に回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材10と、を備える。回動吹出部材10の内部に、空気吹出口11に連通する第1導入口12と第2導入口13が対向して設けられる。空気吹出口11と第1導入口12間及び空気吹出口11と第2導入口13間が、各々傾斜面を介して連通接続される。第1導入口12と第2導入口13から導入された空気流が傾斜面で曲げられて吹き出す際、第1導入口12と第2導入口13の空気流量との差により、空気流の吹出方向を変える。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車等の空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に車内の天井部、側壁部等に配される通風ダクトに接続して、好適に使用することができるレジスタに関する。
自動車内の天井部、側壁部に配される通風ダクトに装着して使用されるレジスタとして、従来、円環状の固定ベゼルの内側に、円環フレーム部を有する可動ベゼルを中心軸の回りで回転可能に嵌合させ、可動ベゼル内に回動ルーバーを装着した構成のレジスタが、下記特許文献1などで知られている。
このレジスタは、回動ルーバーが、複数の可動フィンを、各フィンの両端の支軸を介して傾動可能に軸支して構成され、使用時、回動ルーバーの可動フィンの傾斜角度を調整し、且つ回動ルーバーを円形の可動ベゼルとともに回動操作して、空気流の送風方向を調整する。また、このレジスタは、固定ベゼル、可動ベゼル、及び回動ルーバーの構造を、薄く形成することができるため、レジスタ全体を薄型とすることができ、天井部や側壁部などのように、厚さスペースの狭い箇所でも、良好に使用することができる。
しかし、送風方向を調整する回動ルーバーには、複数の可動フィンが、その両側の支軸を介して回動可能に軸支され、各可動フィンの端部には1本のリンクバーが連結されて、同様に回動動作をするように構成されるため、レジスタの構造が複雑化するとともに、部品点数が多く、製造コストが高くなる。このため、ワンボックスカー、バスなどの広い車内の天井部や側壁部等の複数個所に、装着する簡易型のレジスタとして、簡単な構造で部品点数が少なく、低コストで製造可能なレジスタが要望されていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、構造が簡単で、部品点数が少なく、低コストで製造することができるレジスタを提供することを目的とする。
本発明に係るレジスタは、
内部に通風路を有するケースと、該ケースに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とする。
内部に通風路を有するケースと、該ケースに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とする。
また、この発明の別のレジスタは、
被取付部に固定される固定ベゼルと、該固定ベゼルに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とする。
被取付部に固定される固定ベゼルと、該固定ベゼルに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、回動吹出部材を回して第1導入口の空気流量と第2導入口の空気流量とを変えることにより、簡単に風向を調整することができ、さらにレジスタの構成部品は、ケースまたは固定ベゼルと回動吹出部材のみのように最少として、部品点数を極めて少なくすることができる。また、ケース、固定ベゼル、回動吹出部材は、非常に簡単な構造で、合成樹脂により一体成形することができ、安価に製造することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記回動吹出部材の空気吹出口の内側に、操作ノブを回動操作可能に設けることが好ましい。この操作ノブは、回動吹出部材の回動操作性を良好にし、且つ空気吹出口から外側に突出せずに、回動吹出部材の内側に設けることができるので、車内の安全性を阻害することはない。
またここで、上記回動吹出部材の内側に山形部を設け、山形部に上記傾斜面を形成し、上記操作ノブはその山形部に突設して設けることができる。これにより、操作ノブは回動吹出部材の内側に、簡単な構造で一体成形することができ、部品点数も少なくすることができる。
また、上記レジスタにおいて、上記第1導入口または第2導入口の何れか一方に、空気流に縮流を生じさせる縮流形成部を設け、一方の空気流に縮流を生じさせて流速を増し、第1導入口の空気流量と第2導入口の空気流量に差を生じさせるように構成することができる。これによれば、空気吹出口に送る第1導入口と第2導入口の空気流量を良好に相違させ、回動吹出部材の回動操作に応じて、送風の吹出方向を良好に変えることができる。
またここで、上記縮流形成部は、第1導入口または第2導入口における入口側の開口面積を出口側の開口面積より拡大させて形成することができる。これにより、空気流が一方の導入口の縮流形成部を通過する際、流速が増し、空気流量が増大する。
またここで、上記第1導入口と第2導入口の入口端面は上記傾斜面と直交する側に傾斜して形成することが好ましい。これによれば、第1導入口と第2導入口に導入した空気流を低い圧力損失で、傾斜面に沿って送風し、空気吹出口から送風することができる。
またここで、上記ケースを設けたレジスタにおいて、ケースの内壁の一部に閉鎖壁部を設け、上記第1導入口及び第2導入口が閉鎖壁部まで回動して閉じることにより、空気吹出口からの空気吹出を停止するように構成することができる。
またここで、上記ケース内には、上記回動吹出部材の上記第1導入口及び第2導入口を、外側から僅かな隙間を介して部分的に包囲可能に、円弧状曲面を有する円弧状内壁を設け、該回動吹出部材の回動操作に応じて、該円弧状内壁により該第1導入口及び第2導入口の一部または全体を閉じるように構成することができる。これによれば、回動吹出部材の回動操作に応じて、より適正に且つ広い範囲で、第1導入口と第2導入口の空気流量を相違させ、送風の吹出方向を良好な指向性を持って変えることができる。
またここで、上記固定ベゼルを設けたレジスタにおいて、固定ベゼルの内側に複数の回動支持爪が設けられ、上記回動吹出部材の空気吹出口の周縁部に支持フランジが設けられ、該回動支持爪が該支持フランジに係合して、該固定ベゼルの内側に回動吹出部材が回動可能に取り付けられるように構成することができる。
これによれば、被取付部の開口部に、固定ベゼルを簡単に取り付けることができ、固定ベゼルに対し回動吹出部材を回動させて、風向を変えることができる。
またここで、上記ケースを備えたレジスタにおいて、上記回動吹出部材の空気吹出口の正面周縁部に正面フランジが設けられ、該正面フランジの内側に複数の回動支持爪が設けられ、前記ケースの開口部の周縁部に該回動支持爪を係合させて、該回動吹出部材が該ケースに回動可能に取り付けるように構成することができる。
この発明のレジスタによれば、構造が簡単で、部品点数が少なく、低コストで製造することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図17は、第1実施形態のレジスタを示し、このレジスタは、自動車内の天井部、側壁部、ピラー部などに敷設される通風ダクトDに接続されて使用される簡易型のレジスタである。図1〜図4、図8などに示すように、通風ダクトDを通して送風を導入し内部に通風路2を設けたダクト状のケース1と、ケース1に設けた円形の開口部3内に、軸Sの回りで回動可能に装着され、正面に円形の空気吹出口11を有した回動吹出部材10と、を備えて構成される。
ケース1は、図8に示すように、略矩形断面のダクト状に形成され、末端部に通風ダクトDとの接続部が設けられ、正面には、回動吹出部材10を回動可能に嵌合させる円形の開口部3が形成される。ケース1内の空間に通風路2が形成される。
図8に示すように、ケース1の開口部3に回動吹出部材10を回動可能に容易に嵌合させるために、ケース1の先端部は先端ケース4として別に成形され、回動吹出部材10をケース1に組み付ける際、ケース1の先端部に先端ケース4が嵌着される。この先端ケース4は、その先端が閉鎖され、ケース1がダクトの先端部となる場合であるが、先端ケースの先端を開口形状とすることもでき、この場合、図11の如く、通風ダクトDの中間部にケース1を接続してレジスタを設置することもできる。
回動吹出部材10は、図5〜図7に示すように、略円筒形の本体10aを有して形成され、本体10aの正面に円形のフランジ部16を設け、フランジ部16の下側に間隔をあけて別のフランジ部17を設けている。これにより、回動吹出部材10は、2つのフランジ部16とフランジ部17の間に、ケース1の開口部3の円周縁部を嵌合させ、ケース1の正面において、円形の開口部3の軸Sの回りで回動操作可能に装着される。
さらに、回動吹出部材10のフランジ部16の正面に、円形の空気吹出口11が形成され、円筒形の本体10aの底部は、図3に示すように、山形部15により閉鎖される。さらに、回動吹出部材10の本体10aの左右両側には、第1導入口12と第2導入口13が対向して形成される。図3,4に示すように、第1導入口12と第2導入口13は、回動吹出部材10の本体10aの両側に、略対向して設けられる。ここで、第1導入口12と第2導入口13は、軸Sと直角に交差する中心線C上に、配置されるが、第1導入口12と第2導入口13の位置は、必ずしも中心線C上になくても良く、略対向位置にあって、両側から導入される空気流が、本体10a内で噴流衝突するように配置されていてもよい。
これにより、回動吹出部材10は、両側に開口する第1導入口12と第2導入口13を通して、通風路2内の空気流を、回動吹出部材10の本体10a内に導入する。
山形部15は、図3に示すように、第1導入口12側に傾斜面15aを有し、第2導入口13側に傾斜面15bを有し、正面側に山形に膨出する形状に形成される。これにより、第1導入口12から導入される空気流は一方の傾斜面15aに当って上方の空気吹出口11に向かい、第2導入口13から導入される空気流は他方の傾斜面15bに当って上方の空気吹出口11に向かい、両側からの空気流が、本体10a内の空気吹出口11近傍で斜め上方に向けて衝突し、その部分で噴流衝突が生じるようになっている。
さらに、回動吹出部材10を回動操作するための操作ノブ18が、山形部15から上に向けて本体10a内に突設される。この操作ノブ18は、図3に示すように、回動吹出部材10の内側に位置し、回動吹出部材10の空気吹出口11が円形開口するため、操作時には容易に操作ノブ18を把持して回すことができ、且つ外側に突出しない構造となっており、自動車内における安全性を確保している。なお、図の操作ノブ18は簡単な板状であるが、デザイン性を付加した任意の意匠形状とすることもでき、操作ノブ18の先端に、金属膜などを形成した加飾部を設けることもできる。上記構成の回動吹出部材10は、操作ノブ18を把持して回すことにより、ケース1に対し左右何れの方向にも、360度回動操作可能である。
さらに、回動吹出部材10の両側に形成される第1導入口12と第2導入口13の開口面積は、一方の第1導入口12に縮流形成部14を設けることにより、相違して形成されている。つまり、図3、4に示す如く、回動吹出部材10の一方の側に位置する第1導入口12のみに、縮流形成部14が形成され、この縮流形成部14は、通風路2を通して空気流が第1導入口12内に導入されたとき、その導入口内で空気が圧縮されて縮流が発生するように、第1導入口12の入口側の開口面積がその出口側の開口面積より大きく形成される。
図3に示すように第1導入口12と第2導入口13の上下幅は同じで、図4に示す如く、第1導入口12の入口幅W1がその内側幅W2(第2導入口13の内側幅)より大きく形成されるため、第1導入口12と第2導入口13の開口面積は相違する。これにより、第1導入口12は、その内部に導入される空気を、圧縮して縮流を生じさせるようになっている。
このように、回動吹出部材10の両側に開口形成される第1導入口12と第2導入口13において、第1導入口12の開口面積が、第2導入口13の開口面積より大きく、且つ第1導入口12では縮流を生じさせて流速を増すことから、本体10a内に第1導入口12から導入される空気流量は第2導入口13から導入される空気流量より大きくなるようにしている。これにより、このレジスタでは、回動吹出部材10の空気吹出口11近傍で、流量に差の生じた2つの空気流が、斜め上方に向けて噴流衝突し、図12のように、空気流量の少ない側つまり第2導入口13側に、送風方向を曲げるように作用する。
上記構成のレジスタは、図9〜図11に示すように、自動車内の側壁、ピラー部などに敷設された通風ダクトDに、ケース1を接続して設置される。図9,10では、通風ダクトDの先端部分にレジスタを接続しているが、先端ケース4の先端部を開口した形状とすれば、図11のように、通風ダクトDの中間部にレジスタを接続することもできる。
図示しない空調装置が作動し、通風ダクトDを通して送風すると、回動吹出部材10の方向が、図3、図4に示す如く、第1導入口12を送風源側に向け、第2導入口13を反送風源側に向けている場合、ケース1の通風路2から回動吹出部材10の第1導入口12に入った空気流は、その内側の縮流形成部14により縮流され、流速が増した状態で、図12に示すように、山形部15の傾斜面15aに当たり、正面の空気吹出口11から、流量を増して送風される。このとき、同時に反送風源側の第2導入口13からも、図12のように、空気流が回動吹出部材10内に入り、傾斜面15bに当たり、空気吹出口11から正面に送風される。
このとき、空気吹出口11近傍で、第1導入口12からの空気流と第2導入口13からの空気流の噴流衝突が生じ、両側の空気流の流速及び流量に差異が生じている場合、空気吹出口11からの送風方向は、流速及び流量の少ない側に傾いて送風される。したがって、図3,4に示す如く、大きい開口面積の第1導入口12に入った空気流は、縮流形成部14により縮流され、第2導入口13からの空気流より、流速及び流量が増した状態で噴流衝突して空気吹出口11から送風され、図12に示すように、空気流は、レジスタ正面の右方向に傾斜して送風される。
そして、この状態で、操作ノブ18を把持して回動吹出部材10を、左右に回せば、その回動操作に応じて、送風の傾斜方向が変わることとなる。またこのとき、図13に示すように、第1導入口12と第2導入口13が山形部15の傾斜面15a,15bとともに左右に回動し、第1導入口12と第2導入口13のケース1内における開口向きも変化するため、空気吹出口11から送風される空気流の送風方向も、左右に変わり、風向を調整することができる。
さらに、回動吹出部材10を図1の状態から右または左に約180°回すと、図14に示す如く、第2導入口13が通風路2の送風源側を向き、縮流形成部14を有した第1導入口12が反送風源側を向く状態となる。このとき、ケース1の通風路2から第1導入口12に導入される空気流は、反送風源を向くため、送風源を向く場合より送風圧が低下し、その流速及び流量は、送風源を向く第2導入口13に入る空気流の流速及び流量と略同じ状態となる。
このため、第1導入口12に入った空気流は、その内側の縮流形成部14により縮流されるものの、図14に示す如く、開口面積の大きい第1導入口12が反送風源を向くために、図12,13の場合より送風圧を下げた状態で導入される。このため、送風源側の第2導入口13から入った空気流の流速及び流量は、反送風側の第1導入口12から入った空気流の流速及び流量と略同じ状態で、山形部15の傾斜面15bに当たり、正面の空気吹出口11から送風される。
このため、第1導入口12から導入した空気流と第2導入口13から導入した空気流は、空気吹出口11近傍で噴流衝突したとき、図15に示すように、同様に正面側に約90°曲げられ、空気吹出口11から送風される風の方向は、略真直ぐ正面を向けた状態のニュートラル状態となって送風される。
上記のように、一方の第1導入口12のみに縮流形成部14が設けられ、通常の状態で、第1導入口12に入る空気流の流速及び流量と第2導入口13に入る空気流の流速及び流量とに、差異を生じるように導入口が形成される。このため、縮流形成部14の入口幅W1によっては、回動吹出部材10の方向(第1導入口12と第2導入口13の方向)を、図14のようにケース1の長手方向と平行な状態ではなく、図16のように長手方向に対し傾けた状態としたとき、第1導入口12と第2導入口13の流速及び流量が同じになる場合もある。この場合も、上記と同様、空気吹出口11から送風される風の方向は、略真直ぐ正面を向けた状態のニュートラル状態となる。
一方、空気吹出口11からの送風は止める場合、回動吹出部材10を図1の状態から右または左に約90°回して、図17に示す状態とする。このとき、回動吹出部材10は、図に示す如く、第1導入口12と第2導入口13がケース1の側壁部の閉鎖壁部9に対向接近し、壁面との間に僅かな隙間があるものの、第1導入口12と第2導入口13は、閉鎖壁部9によって略閉鎖され、空気吹出口11からの送風は停止される。
図18,19は、他の実施形態のレジスタを示している。図18に示すように、この例のレジスタでは、ケース1の通風路2内に、回動吹出部材10の周囲を部分的に囲うように、円弧状内壁21,22が設けられる。なお、ケース1、回動吹出部材10など、上記実施形態と同じ部分については、図18,19に上記と同じ符号を付してその説明は省略する。
図18,19に示すように、ケース1内の側壁部の内側に、円弧状曲面を有する円弧状内壁21,22が設けられ、回動吹出部材10が、円弧状内壁21と円弧状内壁22の内側に、その軸S(紙面に垂直な軸)を円弧状内壁の中心として回動可能に配設される。この円弧状内壁21,22は、回動吹出部材10の軸Sを中心とする円弧面を有して形成され、第1導入口12及び第2導入口13を、外側から僅かな隙間を介して部分的に包囲可能に配設される。円弧状内壁21は、一方の側壁部の直内側に約45°の角度範囲の長さをもって形成され、円弧状内壁22は、他方の側壁部の直内側に約150°の角度範囲の長さをもって形成され、円弧状内壁21と円弧状内壁22との間は開口状態である。
したがって、回動吹出部材10を回動操作して、図18のように、第2導入口13を円弧状内壁21内に位置させ、第1導入口12を円弧状内壁22内に位置させる状態としたとき、第1導入口12及び第2導入口13は内壁によって、より確実に閉じられるので、送風は良好に停止される。
一方、図19に示すように、このレジスタでは、回動吹出部材10の回動操作に応じて、第1導入口12及び第2導入口13から入る空気流量を微細に調整することができる。
例えば、回動吹出部材10を図19に示す位置まで回動操作した場合、第2導入口13は通風路2内で開口し、第1導入口12の一部が円弧状内壁22により閉じられる。これにより、縮流形成部14を有する第1導入口12に入る空気流が制限され、第2導入口13を通る空気流と第1導入口12を通る空気流の流速及び流量が略同一となる。
したがって、図15に示す場合と同様に、第1導入口12から導入した空気流と第2導入口13から導入した空気流は、空気吹出口11近傍で噴流衝突したとき、正面側に約90°曲げられ、空気吹出口11から送風される風の方向は、略真直ぐ正面を向けた状態のニュートラル状態となる。そして、回動吹出部材10を例えば時計方向に回動操作して、図19の状態から第1導入口12の開口度を上げるように調整すれば、送風方向はニュートラル状態から図12に示すように右側に傾斜する。
一方、回動吹出部材10を例えば反時計方向に回動操作して、図19の状態から第1導入口12の開口度を下げるように調整すれば、送風方向をニュートラル状態から左側に傾斜させるように変えることができる。
このように、ケース1内に円弧状内壁21,22を設けることにより、回動吹出部材10を回動操作したときの、第1導入口12及び第2導入口13に入る空気流量を、微細に変えることができ、これにより、送風の吹出方向を良好な指向性を持って変えることができる。
図20〜図22は、第2実施形態のレジスタを示している。このレジスタは、ケース31に設けた開口部33に、回動吹出部材40を正面から嵌入して組み付けできるようにしている。
回動吹出部材40は、その正面に位置する空気吹出口41の周縁部に、正面フランジ46が設けられ、正面フランジ46の内側に複数の回動支持爪47が設けられ、ケース31の開口部33の周縁部に、回動支持爪47を係合させて、回動吹出部材40をケース31に対し回動するように取り付けている。
ケース31は矩形断面のダクト状に形成され、先端が閉鎖され、末端が開口して通風ダクトに接続される構造である。ケース31内には通風路32が設けられ、ケース31の正面に、円形の開口部33が形成され、円形の開口部33の周縁部は、内側フランジ33aとして内側に凹状に形成される。この内側フランジ33aの正面側に段差凹部33bが円周部分に沿って形成され、この段差凹部33b内に、回動吹出部材40の正面フランジ46が回動可能に嵌入支持される。
回動吹出部材40は、略円筒形の本体40aを有して形成され、本体40aの正面に円形の正面フランジ46を設け構成され、正面フランジ46の内側、つまり本体40aの内側正面に空気吹出口41が形成されている。回動吹出部材40の正面フランジ46は、上記のように、ケース31の開口部33周縁の段差凹部33bに、回動可能に嵌め込まれ、このために、正面フランジ46の内側に、複数の回動支持爪47が設けられる。図21、22に示すように、回動吹出部材40の回動支持爪47は、ケース31側の内側フランジ33aの内側周縁部に、その爪部を係合させ、ケース31の開口部33内で回動吹出部材40を回動可能に支持する構造である。
このため、製造時の組付け時には、ケース31の正面からその開口部33内に、回動吹出部材40の本体部分を挿入し、正面フランジ46の内側に設けた回動支持爪47を、ケース31側の内側フランジ33aに係合させれば、簡単に組み付けることができる。この状態で、回動吹出部材40は、ケース31の開口部33内で、ケース31の正面に空気吹出口41を位置させ、正面フランジ46を段差凹部33bに嵌め込み、円形の開口部33の軸S(図21)の回りで、回動操作可能に装着される。
回動吹出部材40の円筒形の本体40aの底部は、図21のように、山形部45により閉じられ、本体40aの左右両側には、第1導入口42と第2導入口43が、軸Sを中心とする中心線上に、対向して形成される。図21に示す如く、第1導入口42と第2導入口43は、回動吹出部材40の本体40aの両側に、斜め下方に(斜め背面側に)開口して設けられる。
つまり、第1導入口42と第2導入口43の入口は、図21に示す如く、ケース31の底部(背面部)を斜めに向くように、ケース31の通風方向に対し斜め下方に傾斜した形状(山形部45の傾斜面45a,45bに対し略直角)形成され、第1導入口42と第2導入口43は、通風路32と平行な導入口の先端部を斜めに切除した形状に形成される。これにより、ケース31内の通風路32を送られる空気流を、第1導入口42と第2導入口43から回動吹出部材40内に、比較的低い圧力損失で円滑に流入させ、本体40a内に導入するようになっている。
さらに、第1導入口42の開口面積と第2導入口43の開口面積は、図21のように、第1導入口42の方が第2導入口43より大きく形成され、後述のように、第1導入口42の空気流量が第2導入口43の空気流量より大きくなるように形成される。
これにより、第1導入口42と第2導入口43から導入した両側の空気流が、山形部45の傾斜面によって曲げられ、空気吹出口41近傍で噴流衝突されて空気吹出口41から送風される際、図21の右側つまり第2導入口43側に傾斜して送風されるようになっている。このように、レジスタの回動吹出部材40から送風される送風方向は、第1導入口42の空気流量と第2導入口43の空気流量の差、及び回動吹出部材40の回動方向に応じて変えられる。
回動吹出部材40内の山形部45は、図21に示す如く、第1導入口42側に傾斜面45aを有し、第2導入口43側に傾斜面45bを有し、正面側に山形に膨出する形状に形成される。これにより、第1導入口42から導入される空気流は一方の傾斜面45aに当って上方の空気吹出口41に向かい、第2導入口43から導入される空気流は他方の傾斜面45bに当って上方の空気吹出口41に向かい、両側からの空気流が、本体40a内の空気吹出口41近傍で斜め上方に向けて衝突し、その部分で噴流衝突が生じる。
さらに、回動吹出部材40を回動操作するための操作ノブ48が、山形部45から上に向けて本体40a内に突設される。この操作ノブ48は、図21に示すように、回動吹出部材40の内側に位置し、回動吹出部材40の空気吹出口41が円形開口するため、操作時には容易に操作ノブ48を把持して回すことができ、且つ外側に突出しない構造である。これにより、回動吹出部材40は、操作ノブ48を把持して回すことにより、ケース31に対し左右何れの方向にも、360度回動操作可能である。
回動吹出部材40の両側に形成される第1導入口42と第2導入口43の開口面積は、一方の第1導入口42に縮流形成部44を設けることにより、相違させている。つまり、図21に示す如く、回動吹出部材40の左側に位置する第1導入口42に、縮流形成部44が形成され、縮流形成部44は、通風路32を通して空気流が第1導入口42内に導入されたとき、その導入口内で空気が圧縮されて縮流が発生するように、第1導入口42の入口側の開口面積がその出口側の開口面積より大きく形成される。
図20,21に示す如く、第1導入口42と第2導入口43の左右幅は同じで、第1導入口42の入口幅W1がその上下幅W2(第2導入口43の上下幅)より大きく形成されるため、第1導入口42と第2導入口43の開口面積は相違する。また、第1導入口42は、その縮流形成部44により、導入される空気を、圧縮して縮流を生じさせる。
上記構成のレジスタは、ケース31に接続される通風ダクトを通して通風路32内に送風すると、図21に示すように、第1導入口42と第2導入口43から回動吹出部材40の本体40a内に空気流が導入される。通風路32から回動吹出部材40の第1導入口42に入った空気流は、その内側の縮流形成部44により縮流され、流速が増した状態で、山形部45の傾斜面45aに当たり、正面の空気吹出口41から、流量を増して送風される。このとき、同時に第2導入口43からも、図21のように、空気流が回動吹出部材40内に入り、傾斜面45bに当たり、空気吹出口41から正面に送風される。
このとき、空気吹出口41近傍で、第1導入口42からの空気流と第2導入口43からの空気流の噴流衝突が生じ、両側の空気流の流速及び流量に差が生じている場合、空気吹出口41からの送風方向は、流速及び流量の少ない側に傾いて送風される。したがって、図21に示す如く、大きい開口面積の第1導入口42に入った空気流は、縮流形成部44により縮流され、第2導入口43からの空気流より、流速及び流量が増した状態で噴流衝突して空気吹出口41から送風され、図21のように、空気流はレジスタ正面の右方向に傾斜して送風される。
そして、このような送風状態で、操作ノブ48を把持して回動吹出部材40を左または右に回せば、送風方向も傾斜した状態で軸Sを中心に回動するため、その回動操作に応じて、送風の傾斜方向が変わることとなる。
またこのとき、第1導入口42と第2導入口43のケース31に対する角度位置が変わり、ケース31はその先端が閉鎖されるていため、閉鎖された先端側は、通風路32の反送風源側となり、回動操作に応じて第1導入口42が反送風源側近傍を向く。
このため、例えば回動吹出部材40を図21の状態から右または左に約180°回すと、第2導入口43が通風路32の送風源側を向き、縮流形成部44を有した第1導入口42が反送風源側を向く状態となる。このとき、ケース31の通風路32から第1導入口42に導入される空気流は、反送風源を向くため、送風源を向く場合より送風圧が低下し、その流速及び流量は、送風源を向く第2導入口43に入る空気流の流速及び流量と略同じ状態となる。
このため、第1導入口42に入った空気流は、その内側の縮流形成部44により縮流されるものの、開口面積の大きい第1導入口42が反送風源を向くために、送風圧を上記より下げた状態で導入される。このため、送風源側の第2導入口43から入った空気流の流速及び流量は、反送風側の第1導入口42から入った空気流の流速及び流量と略同じ状態で、山形部45の傾斜面45bに当たり、正面の空気吹出口41から送風される。
このため、第1導入口42から導入した空気流と第2導入口43から導入した空気流は、空気吹出口41近傍で噴流衝突し、このとき、同様に正面側に約90°曲げられ、空気吹出口41から送風される風の方向は、略真直ぐ正面を向けた状態のニュートラル状態となって送風される。
このように、ケース31と回動吹出部材40とからなる、非常に簡単な構造のレジスタであっても、回動吹出部材40を回動操作することにより、空気吹出口41から送風される空気流の送風方向を変えることができる。
図23〜図25は、第3実施形態のレジスタを示している。このレジスタは、円環状の固定ベゼル54と、固定ベゼル54の内側に回動操作可能に嵌合される回動吹出部材60とから構成される。
このレジスタは、その使用時、円環状の固定ベゼル54が、ケース51などに設けた円形開口部の周縁部に、複数の係止爪55により嵌着固定される。固定ベゼル54内に円形の空気吹出口54aが形成される。回動吹出部材60は、略円筒状の本体60aを有して形成され、図24に示す如く、本体60aの上内部に、円形の空気吹出口61が設けられる。
回動吹出部材60は、固定ベゼル54の内側に、その本体60aの上部を固定ベゼル54の空気吹出口54aの内側周縁部に接続するように、複数の回動支持爪56を用いて、回動操作可能に取り付けられる。
図23,24に示す例では、ケース51に、円形の開口部が形成され、その開口部に、レジスタの固定ベゼル54を嵌着する構造であるが、このケース51は、例えば車内に敷設された送風ダクトとすることもできる。その場合には、送風ダクトに所定の大きさの円形開口部を設けておき、その円形開口部に本レジスタの固定ベゼル54を嵌着するようにしてもよい。
図24に示すように、ケース51は、上記と同様、矩形断面のダクト状に形成され、ケース51内には通風路52が設けられる。ケース51の正面に、円形の開口部が形成され、円形の開口部の周縁部に段差凹部が設けられる。
固定ベゼル54は、図25に示すように、その周縁部がこの段差凹部内に嵌入され、固定ベゼル54の内側に突設された複数の係止爪55がケース51の開口部の周縁部に係止されて、固定ベゼル54は、ケース51の正面に取り付けられる。固定ベゼル54の内側(下側)に、回動吹出部材60が、図24に示す如く、その本体60aの上部に設けた係合フランジ66を、固定ベゼル54側の回動支持爪56に係合させて、回動可能に取り付けられる。
回動吹出部材60は、略円筒形の本体60aを有して形成され、本体60aの正面に円形の係合フランジ66が設けられる。係合フランジ66の内側、つまり本体60aの内側正面に、空気吹出口61が形成され、この空気吹出口61は固定ベゼル54の空気吹出口54aに接続される。回動吹出部材60の上部の係合フランジ66には、上記のように、固定ベゼル54の内側に設けた複数の回動支持爪56が嵌合し、回動吹出部材60はケース51内で固定ベゼル54に対し、回動可能に支持される。
このため、製造時の組付け時には、先ず、回動吹出部材60の上部の係合フランジ66に、固定ベゼル54を、複数の回動支持爪56を用いて、回動操作可能に取り付ける。次に、ケース51の正面からその開口部内に、回動吹出部材60の下部を挿入し、固定ベゼル54の周縁部を、ケース51側の開口周縁部に係合させれば、簡単に組み付けることができる。なお、上述のようにケース51は、既に車内に敷設された通風ダクトとすることもできる。
この状態で、固定ベゼル54は、ケース51の正面に固定され、回動吹出部材60は、回動支持爪56により固定ベゼル54の内側で、軸S(図24)を中心に、360°回動操作可能に装着される。
回動吹出部材60の円筒形の本体60aの底部は、図24のように、山形部65により閉じられ、本体60aの左右両側には、第1導入口62と第2導入口63が、軸Sを中心とする中心線上に、対向して形成される。図24に示す如く、第1導入口62と第2導入口63は、回動吹出部材60の本体60aの両側に、通風路52に正対して設けられる。
回動吹出部材60内の山形部65は、図24に示す如く、第1導入口62側に傾斜面65aを有し、第2導入口63側に傾斜面65bを有し、正面側に山形に膨出する形状に形成される。これにより、第1導入口62から導入される空気流は一方の傾斜面65aに当って上方の空気吹出口61に向かい、第2導入口63から導入される空気流は他方の傾斜面65bに当って上方の空気吹出口61に向かい、両側からの空気流が、本体60a内の空気吹出口61近傍で斜め上方に向けて衝突し、その部分で噴流衝突が生じる。
さらに、回動吹出部材60を回動操作するための操作ノブ68が、山形部65から上に向けて本体60a内に突設される。操作ノブ68の先端部には、金属膜などの加飾部が取着される。この操作ノブ68は、図24に示すように、回動吹出部材60の内側に位置し、回動吹出部材60の空気吹出口61が円形開口するため、操作時には容易に操作ノブ68を把持して回すことができ、且つ外側に突出しない構造である。これにより、回動吹出部材60は、操作ノブ68を把持して回すことにより、ケース51に対し左右何れの方向にも、360°回動操作可能である。
回動吹出部材60の両側に形成される第1導入口62と第2導入口63の開口面積は、一方の第1導入口62の高さ幅W1が、他方の第2導入口63の高さ幅W2より大きく形成されることにより、相違させている。つまり、図23に示す如く、第1導入口62と第2導入口63の左右幅は同じであるが、図24のように、第1導入口62の高さ幅W1が第2導入口63の高さ幅W2より大きく形成されるため、第1導入口62の開口面積が第2導入口63の開口面積より大きく形成される。これにより、送風時、通風路52から第1導入口62に導入する空気流量は、第2導入口63に導入する空気流量より多くなり、空気吹出口54aから送風される送風方向が、より少ない空気流量の側に傾斜することとなる。
さらに、図25に示すように、回動吹出部材60の本体60aの外周部円周方向には、フランジ状の操作荷重付与部67が、多数の歯形を円弧状に連続して配置して形成される。一方、固定ベゼル54の内側には、弾性脚部57が、操作荷重付与部67に、その先端部を、弾性を持って噛合させるように設けられる。これにより、回動吹出部材60を回動操作する際、適度な操作荷重を付与すると共に、がたつきなく、節度感を持って回動吹出部材60を回動し停止させるようになっている。
上記構成のレジスタは、ケース51などの通風路52内に送風すると、図24に示すように、第1導入口62と第2導入口63から回動吹出部材60の本体60a内に空気流が導入される。通風路52から回動吹出部材60の第1導入口62に入った空気流は、山形部65の傾斜面65aに当たり、正面の空気吹出口61、54aから送風される。このとき、同時に第2導入口63からも、図24のように、空気流が回動吹出部材60内に入り、傾斜面65bに当たり、空気吹出口から正面に送風される。
このとき、空気吹出口61近傍で、第1導入口62からの空気流と第2導入口63からの空気流の噴流衝突が生じ、両側の空気流の流速及び流量に差が生じている場合、空気吹出口61,54aからの送風方向は、流速及び流量の少ない側に傾いて送風される。したがって、図24に示す如く、大きい開口面積の第1導入口62に入った空気流は、第2導入口63からの空気流より大きい流速及び流量で噴流衝突して空気吹出口から送風され、図24のように、空気流はレジスタ正面の右方向に傾斜して送風される。
そして、このような送風状態で、操作ノブ68を把持して回動吹出部材60を左または右に回せば、送風方向も傾斜した状態で軸Sを中心に回動するため、その回動操作に応じて、送風の傾斜方向が変わることとなる。
またこのとき、例えば回動吹出部材60を図24の状態から右または左に約180°回すと、第2導入口63が通風路52の送風源側を向き、第1導入口62が反送風源側を向く状態となる。このとき、通風路52から第1導入口62に導入される空気流は、反送風源を向くため、送風源を向く場合より送風圧が低下し、その流速及び流量は、送風源を向く第2導入口63に入る空気流の流速及び流量と略同じ状態となる。
このため、送風源側の第2導入口63から入った空気流の流速及び流量は、反送風側の第1導入口62から入った空気流の流速及び流量と略同じ状態で、山形部65の傾斜面65bに当たり、空気吹出口61近傍で噴流衝突する。したがって、第1導入口62と第2導入口63から導入される空気流は、同様に正面側に約90°曲げられ、空気吹出口61,54aから送風される風の方向は、略真直ぐ正面を向けた状態のニュートラル状態となって送風される。
このように、上記レジスタは、固定ベゼル54と回動吹出部材60とから、非常に簡単に構成することができ、回動吹出部材60を回動操作することにより、空気吹出口から送風される空気流の送風方向を変えることができる。
1 ケース
2 通風路
3 開口部
4 先端ケース
9 閉鎖壁部
10 回動吹出部材
10a 本体
11 空気吹出口
12 第1導入口
13 第2導入口
14 縮流形成部
15 山形部
15a 傾斜面
15b 傾斜面
16 フランジ部
17 フランジ部
18 操作ノブ
21 円弧状内壁
22 円弧状内壁
31 ケース
32 通風路
33 開口部
33a 内側フランジ
33b 段差凹部
40 回動吹出部材
40a 本体
41 空気吹出口
42 第1導入口
43 第2導入口
44 縮流形成部
45 山形部
45a 傾斜面
45b 傾斜面
46 正面フランジ
47 回動支持爪
48 操作ノブ
51 ケース
52 通風路
54 固定ベゼル
54a 空気吹出口
55 係止爪
56 回動支持爪
57 弾性脚部
60 回動吹出部材
60a 本体
61 空気吹出口
62 第1導入口
63 第2導入口
65 山形部
65a 傾斜面
65b 傾斜面
66 係合フランジ
67 操作荷重付与部
68 操作ノブ
2 通風路
3 開口部
4 先端ケース
9 閉鎖壁部
10 回動吹出部材
10a 本体
11 空気吹出口
12 第1導入口
13 第2導入口
14 縮流形成部
15 山形部
15a 傾斜面
15b 傾斜面
16 フランジ部
17 フランジ部
18 操作ノブ
21 円弧状内壁
22 円弧状内壁
31 ケース
32 通風路
33 開口部
33a 内側フランジ
33b 段差凹部
40 回動吹出部材
40a 本体
41 空気吹出口
42 第1導入口
43 第2導入口
44 縮流形成部
45 山形部
45a 傾斜面
45b 傾斜面
46 正面フランジ
47 回動支持爪
48 操作ノブ
51 ケース
52 通風路
54 固定ベゼル
54a 空気吹出口
55 係止爪
56 回動支持爪
57 弾性脚部
60 回動吹出部材
60a 本体
61 空気吹出口
62 第1導入口
63 第2導入口
65 山形部
65a 傾斜面
65b 傾斜面
66 係合フランジ
67 操作荷重付与部
68 操作ノブ
Claims (11)
- 内部に通風路を有するケースと、該ケースに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とするレジスタ。 - 被取付部に固定される固定ベゼルと、該固定ベゼルに設けた円形の開口部内に、軸の回りで回動可能に装着され、正面に空気吹出口を有した回動吹出部材と、を備え、
該回動吹出部材には、該空気吹出口に連通する第1導入口と第2導入口が両側に略対向して設けられ、
該第1導入口と該第2導入口の開口面積は相違し、且つ該空気吹出口と該第1導入口間及び該空気吹出口と該第2導入口間は、各々傾斜面を介して連通し、
該第1導入口と第2導入口から導入された空気流が、該傾斜面で曲げられて該空気吹出口から吹き出す際、該空気吹出口近傍で噴流衝突し、該第1導入口と該第2導入口の空気流量の差及び該回動吹出部材の回動に応じて、噴流衝突後の空気流の吹出方向を変えることを特徴とするレジスタ。 - 前記回動吹出部材の前記空気吹出口の内側に、操作ノブが回動操作可能に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載のレジスタ。
- 前記回動吹出部材の内側に山形部が設けられ、該山形部に前記傾斜面が形成され、前記操作ノブが該山形部に突設されたことを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
- 前記第1導入口または第2導入口の何れか一方に、空気流に縮流を生じさせる縮流形成部が設けられ、一方の空気流に縮流を生じさせて、該第1導入口と該第2導入口の空気流量に差を生じさせることを特徴とする請求項1または2記載のレジスタ。
- 前記縮流形成部は、前記第1導入口または第2導入口における入口側の開口面積が出口側の開口面積より拡大して形成されたことを特徴とする請求項5記載のレジスタ。
- 前記第1導入口と第2導入口の入口端面が前記傾斜面と直交する側に傾斜して形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のレジスタ。
- 前記ケースの内壁の一部に閉鎖壁部が設けられ、前記第1導入口及び第2導入口が該閉鎖壁部まで回動して閉じることにより、前記空気吹出口からの空気吹出を停止することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記ケース内に、前記回動吹出部材の前記第1導入口及び第2導入口を外側から部分的に包囲可能に、円弧状曲面を有する円弧状内壁が設けられ、該回動吹出部材の回動操作に応じて、該円弧状内壁により該第1導入口及び第2導入口の一部または全体を閉じることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記回動吹出部材の前記空気吹出口の正面周縁部に正面フランジが設けられ、該正面フランジの内側に複数の回動支持爪が設けられ、前記ケースの開口部の周縁部に該回動支持爪を係合させて、該回動吹出部材が該ケースに回動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記固定ベゼルの内側に複数の回動支持爪が設けられ、前記回動吹出部材の前記空気吹出口の周縁部に支持フランジが設けられ、該回動支持爪が該支持フランジに係合して、該固定ベゼルの内側に該回動吹出部材が回動可能に取り付けられることを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
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- 2015-08-19 JP JP2015162189A patent/JP2017039381A/ja active Pending
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CN113631400B (zh) * | 2019-04-05 | 2024-07-16 | 戴森技术有限公司 | 车辆通风组件 |
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