JP6386838B2 - 空気吹出装置 - Google Patents

空気吹出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6386838B2
JP6386838B2 JP2014178365A JP2014178365A JP6386838B2 JP 6386838 B2 JP6386838 B2 JP 6386838B2 JP 2014178365 A JP2014178365 A JP 2014178365A JP 2014178365 A JP2014178365 A JP 2014178365A JP 6386838 B2 JP6386838 B2 JP 6386838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
air
flow
outlet
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014178365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016053426A (ja
Inventor
大江 広行
広行 大江
一知 梶原
一知 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Howa Plastics Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Howa Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Howa Plastics Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014178365A priority Critical patent/JP6386838B2/ja
Publication of JP2016053426A publication Critical patent/JP2016053426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6386838B2 publication Critical patent/JP6386838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、空気流路及び吹出口を画成する筐体と、吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な風向調整板(フィン)と、空気流路を通る空気の量を調整可能な通気量調整板(ダンパ)と、を備えた空気吹出装置に関する。
従来から、自動車の室内などに冷暖房用の空気を供給するための空気吹出装置が提案されている。一般に、この種の空気吹出装置は、空気吹出装置から吹き出される空気流(以下「吹き出し空気流」という。)の流れ方向などを調整可能な構成を有する。
例えば、従来の空気吹出装置の一つ(以下「従来装置」という。)は、空気流路を画成するリテーナ(筒体)と、リテーナの吹出口に設けられる複数のフィン(風向調整板)と、を備えている。従来装置は、複数のフィンを連動して回動させるための特殊なリンク機構により、全てのフィンが同じ方向に回動するモードと、一部のフィンが他のフィンと異なる方向に回動するモードと、を切り替え可能となっている。この切り替えにより、従来装置は、前者のモードにおいてはフィンの傾きに対応する方向に流れる収束された吹き出し空気流を形成し、後者のモードにおいては同方向に流れる拡散された吹き出し空気流を形成する。即ち、従来装置は、上記構成により、吹き出し空気流の“流れ方向”及び“収束・拡散の度合い”を調整可能となっている。
特開2002−349946号公報
従来装置は、上記各モードを切り替え可能な特殊なリンク機構により、上述した吹き出し空気流の調整を実現している。しかし、このリンク機構に多数の部材が含まれているため、従来装置を構成する部材の数は、一般の空気吹出装置を構成する部材の数に比べて多い。そのため、従来装置は、一般の空気吹出装置に比べて複雑な製造工程を必要とし、小型化も容易ではない。
本発明は、上記課題に鑑み、吹き出し空気流の“流れ方向”及び“収束・拡散の度合い”を調整可能であり且つ出来る限り簡易な構成を備えた空気吹出装置を提供することにある。
上記課題を達成するための本発明の空気吹出装置は、
空気流路及び吹出口を画成する「筐体」と、前記吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な「風向調整板」と、前記空気流路を通る空気の量を調整可能な「通気量調整板」と、を備える。
具体的には、前記空気流路は、
前記吹出口の中央部に開口する「第1流路」、並びに、前記第1流路を挟むように配置され且つ前記吹出口の外周部に開口する「第2流路」及び「第3流路」を含む。但し、前記第1流路の開口端の流路面積よりも、前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が大きい。
更に、前記風向調整板は、前記第1流路内に回動可能に支持される。
加えて、前記通気量調整板は、
「前記第1流路だけの通気を許可する“第1状態”から、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路の全ての通気を許可する“第2状態”を経て、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路のいずれの通気も許可しない“第3状態”に至るまでの範囲」内において、前記流量を調整可能である、ように構成されている。
上記構成によれば、第1流路を通過して「吹出口の中央部」から吹き出される空気流と、第2流路および第3流路を通過して「吹出口の外周部」から吹き出される空気流と、が吹き出し空気流を形成する。即ち、前者の空気流が吹き出し空気流の中心部を形成し、後者の空気流が吹き出し空気流の外縁部を形成する。このように形成される吹き出し空気流の“流れ方向”は、主に前者の空気流の向き(風向調整板の回動角度)に依存する。一方、同空気流の“収束・拡散の度合い”は、主に後者の空気流の流量(通気量調整板の状態)に依存する。換言すると、空気吹出装置は、従来装置に比べて簡易な上記構成により、吹き出し空気流の“流れ方向”及び“収束・拡散の度合い”の双方を調整可能である。
上述した吹き出し空気流の調整の原理について、以下に述べる。
まず、通気量調整板が「第1状態」にある場合、「第1流路のみ」を通過する空気が、第1流路が開口する「吹出口の中央部」に向かって流れる。そして、その空気が、「吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な」風向調整板の回動角度に対応した方向に吹き出される。その結果、この場合、風向調整板の回動角度に対応した方向に流れる“収束”された状態の吹き出し空気流が形成される。
一方、通気量調整板が「第2状態」にある場合、「前記第1流路、前記第2流路および前記第3流路の全て」を空気が通過する。そして、第1流路を経て「吹出口の中央部」から吹き出される空気流と、第2流路および第3流路を経て「吹出口の外周部」から吹き出される空気流と、が前者を後者が「挟むように」接触しながら混ざり合い、吹き出し空気流が形成される。
ここで、一般に、流路の開口端の流路面積が小さいほど、開口端を画成する壁面等と空気との摩擦等に起因し、開口端から吹き出される空気流の乱れが大きくなる。本発明においては「第1流路の開口端の流路面積よりも前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が小さい」ため、前者の空気流(第1流路を経た空気流)の乱れよりも、後者の空気流(第2流路および第3流路を経た空気流)の乱れが大きいことになる。そのため、「第2状態」における吹き出し空気流の外縁部(第2流路および第3流路を経た空気流)の乱れは、「第1状態」における同外縁部(第1流路を経た空気流)の乱れよりも大きくなる。
よって、第2状態における吹き出し空気流は、第1状態における吹き出し空気流に比べ、空気吹出装置の周辺の空気とより強く干渉し合い(例えば、摩擦力等が大きく)、より迅速に同周辺の空気中に広がる(拡散する)ことになる。更に、第1流路の開口端の開口面積が第2流路および第3流路の開口端の開口面積よりも大きいため、吹き出し空気流の流れ方向は、第1流路を経た空気の流れ方向と実質的に等しくなる。その結果、通気量調整板が「第2状態」にある場合、風向調整板の回動角度に対応した方向に向けて、「第1状態」での吹き出し空気流に比べて“拡散”された状態の吹き出し空気流が形成される。
更に、通気量調整板が「第3状態」にある場合、「前記第1流路、前記第2流路および前記第3流路のいずれ」も空気が通過できず、吹出口から空気は吹き出されない。その結果、この場合、風向調整板の回動角度にかかわらず、空気吹出装置からの空気の吹き出しが禁止される。
このように、本発明の空気吹出装置は、風向調整板によって吹き出し空気流の流れ方向を調整可能であり、通気量調整板によって吹き出し空気流の収束・拡散の度合いを調整可能である。したがって、本発明の空気吹出装置は、吹き出し空気流の“流れ方向”及び“収束・拡散の度合い”を調整可能であり、且つ、従来装置のリンク機構のような部材を要さない簡易な構成を備えている。
なお、「第1状態」における吹き出し空気流であっても、空気吹出装置の周辺の空気と干渉し合うことによって徐々に拡散する。しかし、上記説明から理解されるように、「第1状態」における吹き出し空気流と「第2状態」における吹き出し空気流とを比べれば、前者の空気流は後者の空気流よりも“収束”しており、後者の空気流は前者の空気流よりも“拡散”している。
上記「第1流路、第2流路及び第3流路」は、上述した配置および流路面積を有していればよく、各流路の具体的な形状などは特に制限されない。但し、吹出口の開口面積に対する第1流路の開口端の流路面積の割合が大きいほど、吹き出し空気流の“流れ方向”の調整が容易になる。また、第1流路を経た空気流と、第2流路および第3流路を経た空気流と、が接触・混合する領域が広いほど、吹き出し空気流の“収束・拡散の度合い”の調整が容易になる。そこで、各流路の具体的な形状は、空気吹出装置に要求される吹き出し空気流の調整性能などを考慮して定められ得る。例えば、本発明の空気吹出装置は、第1流路の開口端を長方形状の形状とすると共に、その長辺に接するように第2流路および第3流路を設けるように構成され得る。
上記「通気量調整板」は、上述したように各流路の通気状態を調整可能であればよく、具体的な構造などは特に制限されない。例えば、通気量調整板として、各流路の流路面積を調整可能な弁体(例えば、回動弁およびシャッタ。後述される態様4も参照。)等が採用され得る。なお、通気量調整板として用いられる弁体は、各流路の開閉が可能であればよく、従来装置のように弁体そのものに空気流を衝突させて吹き出し空気流の収束・拡散の度合いを調整する必要はない。そのため、通気量調整板として弁体が用いられる場合であっても、空気吹出装置を小型化することが可能である。
以上、本発明の空気吹出装置の構成・効果について説明した。次いで、以下、本発明の空気吹出装置のいくつかの態様(態様1〜5)について述べる。
・態様1
第2流路および第3流路を経た空気流の乱れが大きいほど、吹き出し空気流と空気吹出装置の周辺の空気とが強く干渉し、吹き出し空気流の拡散の度合いが大きいことになる。よって、第2流路および第3流路を経た空気流の乱れを大きくすれば、第2流路および第3流路の開口端の開口面積を小さくしても“収束・拡散の度合い”を調整する機能を維持できるため、空気吹出装置の性能を損なうことなく空気吹出装置を更に小型化できる。
そこで、本態様の空気吹出装置は、
前記筐体が、
該筐体から前記第2流路内に突出する凸部を、前記第2流路の開口端の近傍に有し、
該筐体から前記第3流路内に突出する凸部を、前記第3流路の開口端の近傍に有する、
ように構成され得る。
上記構成によれば、第2流路および第3流路の中に突出する「凸部」がそれら流路を通過する空気の流れを乱し、そのように乱された空気がそれら流路から吹き出される。その結果、本態様の空気吹出装置は、「凸部」が設けられない場合に比べ、第2流路および第3流路を経た空気流の乱れを大きくすることができる。
上記「凸部」の具体的な形状、数および配置等は、第2流路および第3流路を経た空気流の乱れを促進する観点から定められればよく、特に制限されない。例えば、凸部として、各流路の開口端に出来る限り近い位置に、一又は複数の断面形状が四角形状の凸部を設けることができる。
・態様2
更に、第2流路および第3流路を経た空気流の乱れが同程度でも、同空気流が広い範囲に吹き出されれば(即ち、吹き出される初期時点での拡散の度合いが大きければ)、上記同様、吹き出し空気流と空気吹出装置の周辺の空気とが強く干渉し、吹き出し空気流の拡散の度合いが大きいことになる。
そこで、本態様の空気吹出装置は、
前記筐体が、
前記第2流路の開口端に近づくほど前記第2流路の流路面積を大きくするノズル形状を、前記第2流路の開口端の近傍に有し、
前記第3流路の開口端に近づくほど前記第3流路の流路面積を大きくするノズル形状を、前記第3流路の開口端の近傍に有する、
ように構成され得る。
上記構成によれば、第2流路および第3流路の「ノズル形状」がそれら流路を通過する空気の拡散の度合いを高め、そのように拡散された空気がそれら流路から吹き出される。その結果、本態様の空気吹出装置は、「ノズル形状」が設けられない場合に比べ、第2流路および第3流路を経た空気流を広い範囲に吹き出すことができる。
上記「ノズル」の具体的な形状は、第2流路および第3流路を経た空気流の広がりを促進する観点から定められればよく、特に制限されない。例えば、ノズル形状として、スカート状に広がるノズル面を平面または曲面で構成した形状が用いられ得る。
・態様3
吹き出し空気流の流れ方向および収束・拡散の度合いを効率良く調整する観点から、各流路を経た空気流は、出来る限り確実に一体化する(接触・混合する)ことが望ましい。
そこで、本態様の空気吹出装置は、
前記筐体が、
前記第1流路と前記第2流路とを隔てる第1隔壁と、
前記第1流路と前記第3流路とを隔てる第2隔壁と、を有すると共に、
前記第1隔壁の厚さが、前記吹出口の近傍において前記吹出口に近づくほど薄く、
前記第2隔壁の厚さが、前記吹出口の近傍において前記吹出口に近づくほど薄い、
ように構成され得る。
上記構成により、第1流路を経た空気流は第1隔壁に沿って第2流路に近づくように流れ、及び/又は、第2流路を経た空気流は第1隔壁に沿って第1流路に近づくように流れる。よって、それら空気流がより確実に接触・混合される。第1流路を経た空気流および第3流路を経た空気流も、同様に、より確実に接触・混合される。その結果、本態様の空気吹出装置は、各流路を経た空気流をより確実に一体化することができる。
・態様4
通気量調整板は、各流路の通気状態を上記「範囲内」において(具体的には、第1状態、第2状態および第3状態の順に)調整可能であればよく、具体的な構造等は特に制限されない。
例えば、前記通気量調整板は、
前記第1流路と前記第2流路とを隔てる第1調整板と、
前記第1流路と前記第3流路とを隔てる第2調整板と、を含むと共に、
前記第1調整板及び前記第2調整板が、互いに連動して逆方向に回動可能である、
ように構成され得る。
上記構成によれば、通気量調整板が、各流路を隔てる隔壁(例えば、態様3の第1隔壁および第2隔壁)としても機能する。よって、通気量調整板として個別の(専用の)部材を設ける場合に比べ、空気吹出装置を構成する部材の数を減少させ、空気吹出装置の製造工程を簡易化でき、空気吹出装置を更に小型化できる。更に、そのように隔壁を兼ねた各調整板を回動することによって各流路を開閉でき、各流路の通気状態の調整を実現することができる。
・態様5
上述したように、第1流路を経た空気流の流れ方向(風向調整板の回動角度)を操作することにより、吹き出し空気流の流れ方向を調整することができる。一方、一般に、第2流路および第3流路を通過する空気の量が増えるほど、開口端を画成する壁面等と空気との摩擦等が増し、それら流路の開口端から吹き出し空気流の乱れが大きくなる。そのため、それら流路を通過する空気の量(態様4の通気量調整板の回動角度)を調整することにより、吹き出し空気流の収束・拡散の度合いを調整することができる。
そこで、本態様の空気吹出装置は、
前記「風向調整板」の回動角度が、前記吹出口から吹き出される空気流の「目標方向」に基づいて調整され、
前記「通気量調整板」の回動角度が、前記吹出口から吹き出される空気流の「目標拡散度」に基づいて調整される、
ように構成され得る。
上記構成により、吹き出し空気流の流れ方向および収束・拡散の度合いの双方を比較的簡易な手法によって調整できる。
上記「目標方向」は、例えば、空気吹出装置の軸線に対する吹き出し空気流の傾き(傾斜角度)として定められ得る。更に、上記「目標拡散度」は、例えば、空気吹出装置の吹出口から所定の基準距離だけ離れた位置における吹き出し空気流の及ぶ範囲(空気流の断面積)として定められ得る。なお、目標拡散度は目標“収束”度と実質的に同義であり、目標拡散度を目標収束度と言い換え得る。
本発明の空気吹出装置の実施形態の一例を示す断面図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 風向調整板の回動角度と、通気量調整板の回動角度と、吹き出し空気流の状態と、の関係を表す模式図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明の空気吹出装置の他の実施形態の一例を示す断面図である。
以下、本発明の空気吹出装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<装置の概要>
図1は、本発明の実施形態の一例に係る空気吹出装置10(以下「実施装置10」という。)の概略構成を示している。具体的には、実施装置10は、空気流が内部を通過可能である中空柱状の形状(筒状)の形状を有しており、図1は、実施装置10の軸線AXに平行な平面によって実施装置10を上下方向に(後述される上方向Uから下方向Dに)切断した場合における、実施装置10の概略断面図を表す。
以下、便宜上、軸線AXに沿って実施装置10の前方に向かう方向は「正面方向F」と称呼され、正面方向Fに直交して実施装置10の上下に向かう方向は「上方向U」及び「下方向D」と称呼される。なお、これら上下の方向は、実施装置10が自動車のダッシュボードの周辺等に取り付けられた場合において自動車の操作者から実施装置10を見たときの上下の方向を基準とし、定義付けられている。
図1に示すように、実施装置10は、筐体(筒体21)と、風向調整板(フィン31)と、通気量調整板(第1ダンパ41,第2ダンパ42)と、を備えている。以下、これら部材の構成をより詳細に説明する。
筒体21は、四角筒状のリテーナ21a及び四角環状のベゼル21bを有している。これら部材により、筒体21は、内部に空気流路22を画成し、正面方向Fの端部に吹出口23を画成している。筒体21は、背面方向(正面方向Fの逆方向)の開口部24から流入した空気を、空気流路22を通過させた後、正面方向Fの開口部(吹出口23)から吹き出すようになっている。図中の矢印は、この空気の流れを表している。
空気流路22は、筒体21の吹出口23の中央部に開口する(即ち、開口端が同中央部の近傍に位置する)第1流路22a、並びに、第1流路22aを挟むように配置され且つ吹出口23の外周部に開口する(即ち、開口端が同外周部の近傍に位置する)第2流路22b及び第3流路22cを含んでいる。
より具体的には、第1流路22aは、リテーナ21aに設けられた隔壁25aの下面(下方向Dの面)と、隔壁25bの上面(上方向Uの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域である。更に、第1流路22aは、第1ダンパ41の下面(下方向Dの面)と、第2ダンパ42の上面(上方向Uの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域も含んでもよい。第1流路22aは筒体21の中央に存在し、第1流路22aを筒体21の軸線AXが通過している。
第2流路22bは、隔壁25aの上面(上方向Uの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域であり、第1流路22aの上方向Uに第1流路22aに隣接して配置される領域である。更に、第2流路22bは、第1ダンパ41の上面(上方向Uの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域を含んでもよい。
第3流路22cは、隔壁25bの下面(下方向Dの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域であり、第1流路22aの下方向Dに第1流路22aに隣接して配置される領域である。更に、第3流路22cは、第2ダンパ42の下面(下方向Dの面)と、リテーナ21aの内壁面と、によって画成される領域を含んでもよい。
図中の部分拡大図A,Bに示すように、第2流路22bの開口端の開口面積R2は第1流路22aの開口端の開口面積R1よりも小さく、第3流路22cの開口端の開口面積R3は第1流路22aの開口端の開口面積R1よりも小さい。なお、第2流路22bの開口端の開口面積R2と、第3流路22cの開口端の開口面積R3と、は略同一である。
隔壁25aは、第1流路22aと第2流路22bとを隔てる薄板状の境界板である。部分拡大図Aに示すように、隔壁25aの下方向Dの壁面25a1は、吹出口23側の端部において、筒体21の軸線AXに向かって突出する凸面形状を有している。更に、隔壁25aの上方向Uの壁面25a2は、吹出口23側の端部において、軸線AXに向かって傾斜している。これら形状により、隔壁25aの厚さは、吹出口23の近傍において、吹出口23に近づくほど薄くなっている。
隔壁25bは、第1流路22aと第3流路22cとを隔てる薄板状の境界板である。部分拡大図Bに示すように、隔壁25bの上方向Uの面25b1は、吹出口23側の端部において、筒体21の軸線AXに向かって突出する凸面形状を有している。更に、隔壁25bの下方向Dの壁面25b2は、吹出口23側の端部において、軸線AXに向かって傾斜している。これら形状により、隔壁25bの厚さは、吹出口23の近傍において、吹出口23に近づくほど薄くなっている。
なお、隔壁25aの最端部25a3及び隔壁25bの開口端側の端部25b3は、吹出口23よりも上流側(正面方向Fの逆方向)に位置している。これにより、各流路を通過する空気の各々を、吹出口23を通過する前に、互いに密着させることができる。その結果、吹出口23を通過した後に一方の空気流が他方の空気流に及ぼす影響(流れ方向および乱れ等)が大きくなり、後述する吹き出し空気流の調整機能を高めることができる。
風向調整板であるフィン31は、平面視における形状が略長方形の板体であり、回動軸31a周りに回動したときの角度(回動角度)に応じて第1流路22aを通過する空気(吹き出し空気流)の流れ方向を変化させることができる板体である。図1には、この板体の断面が表示されている。フィン31は、吹出口23の近傍の第1流路22a内に回動可能に支持されている。フィン31の回動角度は、所望の方法によって(例えば、操作者が図示しないリンク部材などを介してフィン31を直接操作することによって、または、操作者からの指示に応じてフィン31に設けられた図示しないモータが作動することによって)操作可能に構成されている。
通気量調整板である第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、平面視における形状が略長方形の板体である。図1には、この板体の断面が表示されている。第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、隔壁25a,25bの上流側(正面方向Fの逆方向)の筒体21内に回動可能に設けられている。
具体的には、第1ダンパ41は回動軸41bを有しており、第2ダンパ42は回動軸42bを有している。第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、リンク機構(図示省略)を介して連結されており、互いに連動して逆方向に回動可能となっている(詳細は後述される。)。第1ダンパ41はその外周を囲むように設けられた弾性体41aを備えており、第2ダンパ42はその外周を囲むように設けられた弾性体42aを備えている。弾性体41a及び弾性体42aは、後述されるように第1ダンパ41及び第2ダンパ42が回動したとき、リテーナ21aの内壁面等に接触するとともに変形し、その接触部分から空気が漏れることを防ぐ。
第1ダンパ41は、第1流路22aと第2流路22bとを隔てる隔壁としても機能し、第2ダンパ42は、第1流路22aと第3流路22cとを隔てる隔壁としても機能している。例えば、図中の矢印に示すように、背面方向の開口部24から筒体21に流入した空気は、第1ダンパ41及び第2ダンパ42によって3つの流れ(第1流路22aを通過する空気流、第2流路22bを通過する空気流、及び、第3流路22cを通過する空気流)に分流される。それら空気流は、各流路を通過して正面方向Fに移動する。そして、第1流路22aを通過した空気が吹出口23の中央部から吹き出され、第2流路22b及び第3流路22cを通過した空気が吹出口23の外周部から吹き出される。
なお、実施装置10は、フィン31よりも上流側(正面方向Fの逆方向)に、吹き出し空気流の流れ方向を実施装置10の左右方向(図1の紙面前後方向)に変更するための風向調整板(図示省略)を別途備えてもよい。
以上が、実施装置10の概要についての説明である。
<実際の作動>
以下、実施装置10の実際の作動について説明する。
実施装置10は、風向調整板(フィン31)の回動角度、及び、通気量調整板(第1ダンパ41,第2ダンパ42)の回動角度を変更することにより、吹き出し空気流の“流れ方向”及び“収束・拡散の度合い”を調整する。以下、実施装置10による吹き出し空気流の調整を、図2〜図8を参照しながら説明する。図2〜図8は、図1と同様、実施装置10の軸線AXに平行な平面によって実施装置10を上下方向に切断した場合における、実施装置10の概略断面図を表す。
まず、図2〜図5は、フィン31が“軸線AXに平行な回動角度”に維持されている場合において、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の回動角度のみが変化するときの、吹き出し空気流Aの流れ方向及び収束・拡散の度合いを表す模式図である。
図2に示すように、第1ダンパ41の回動角度が“第2流路22bを閉鎖する回動角度”であり、第2ダンパ42の回動角度が“第3流路22cを閉鎖する回動角度”である場合、実施装置10に流入した空気は、第1流路22aのみを通過し、第2流路22b及び第3流路22cを通過しない(図中の矢印を参照。)。具体的には、この場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の背面方向の先端部がリテーナ21aの内壁面に接触し、第1流路22a及び第2流路22bを閉鎖している。なお、この場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の正面方向Fの先端部は、隔壁25a,25bよりも軸線AXに近い位置に存在するものの、第1流路22a内の空気の流れに実質的な影響を及ぼさない。
上記の場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、第1流路22aだけの通気を許可する状態(第1状態)にある。よって、第1流路22aを通過して正面方向Fに流れた空気が、フィン31に沿って流れ、吹出口23の中央部から吹き出される。その結果、“収束”された状態の吹き出し空気流Aが、フィン31の回動角度に応じた方向(正面方向F)に形成される。
この吹き出し空気流Aの拡散度(又は、収束度)として、例えば、吹出口23から距離DISだけ離れた位置における吹き出し空気流Aの断面積は、第1流路22aの開口端の開口面積R1よりもやや大きい面積AR1である。よって、この場合(第1状態)であっても、吹き出し空気流Aは、実施装置10の周辺の空気と干渉し合うことによって徐々に拡散する。しかし、後述されるように、第1状態における吹き出し空気流は、第2状態における吹き出し空気流に比べれば“収束”している。
次いで、図3に示すように、第1ダンパ41の回動角度が“隔壁25aと第1ダンパ41とが平行である回動角度”となり、第2ダンパ42の回動角度が“隔壁25bと第2ダンパ42とが平行である回動角度”となるまで各ダンパが回動した場合、第1流路22a、第2流路22b及び第3流路22cの全てを空気が通過する。具体的には、この場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の背面方向の先端部がリテーナ21aの内壁面から離れ、第1流路22a及び第2流路22bが開放される。更に、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の正面方向Fの先端部は、隔壁25a,25bの近傍に存在し(又は隔壁25a,25bに接触し)、第2流路22b及び第3流路22cから第1流路22aへの空気の漏れを防いでいる。
上記の場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、第1流路22a、第2流路22b及び第3流路22cの全ての通気を許可する状態(第2状態)にある。この場合、第1流路22aを経た空気が吹出口23の中央部から吹き出されつつ、第2流路22b及び第3流路22cを通過して正面方向Fに流れた空気が吹出口23の外周部から吹き出される。そして、前者を後者が挟むように接触しながら混ざり合い、吹き出し空気流Aが形成される。このとき、第1流路22aの開口端の流路面積R1よりも第2流路22b及び第3流路22cの開口端の流路面積R2,R3が小さいため(図1参照)、吹き出し空気流Aの外縁部の乱れが、第1状態の吹き出し空気流(図2)に比べて大きくなる。よって、吹き出し空気流Aは、実施装置10の周辺の空気とより強く干渉し合い、より迅速に同周辺の空気中に広がる(拡散する)。その結果、“拡散”された状態の吹き出し空気流Aが、フィン31の回動角度に応じた方向(正面方向F)に形成される。
この吹き出し空気流Aの拡散度として、吹出口23から距離DISだけ離れた位置における吹き出し空気流Aの断面積は、面積AR1(図2)よりも大きい面積AR2である。即ち、本例(図3)における拡散度は、上記例(図2)における拡散度よりも大きい。
更に、図4に示すように、第1ダンパ41の回動角度が“第1ダンパ41の背面方向の先端部が軸線AXの近傍にある回動角度”となり、第2ダンパ42の角度が“第1ダンパ41の背面方向の先端部が軸線AXの近傍にある回動角度”となるまで各ダンパが回動した場合、第1〜第3流路22a,22b,22cの全てを空気が通過するものの、第1流路22aを通過する空気の量が図3に示す例よりも減少し、第2流路22b及び第3流路22cを通過する空気の量が図3に示す例よりも増大する。具体的には、この場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の背面方向の先端部が互いに接近することにより、第1流路22aの開口面積(各ダンパ41,42の先端間の距離に相当。)が小さくなり、第2流路22b及び第3流路22cの開口面積(各ダンパ41,42の先端とリテーナ21aの内壁面との距離に相当。)が大きくなる。なお、この場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の正面方向Fの先端部は、隔壁25a,25bよりもリテーナ21aの内壁面に近い位置に存在するものの、第2流路22b及び第3流路22c内の空気の流れに実質的な影響を及ぼさない。
上記の場合も、第1ダンパ41及び第2ダンパ42は第2状態にある。しかし、この場合、第2流路22b及び第3流路22cを通過する空気の量が、図3に示す例に比べて増大する。その結果、この場合、図3に示す例よりも大きく“拡散”された状態の吹き出し空気流Aが、フィン31の回動角度に応じた方向(正面方向F)に形成される。吹き出し空気流Aの拡散度として、吹出口23から距離DISだけ離れた位置における吹き出し空気流Aの断面積は、面積AR2(図3)よりも大きい面積AR3である。即ち、本例(図4)における拡散度は、上記例(図3)における拡散度よりも大きい。
更に、図5に示すように、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の回動角度が“第1流路22a、第2流路22b及び第3流路22cの全てを閉鎖する回動角度”となるまで各ダンパが回動した場合、第1流路22a、第2流路22b及び第3流路22cのいずれも空気が通過しない。具体的には、この場合、第1ダンパ41の背面方向の先端部と、第2ダンパ42の背面方向の先端部と、が接触することにより、第1流路22aが閉鎖される。更に、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の正面方向Fの先端部がリテーナ21aの内壁面に接触することにより、第2流路22b及び第3流路22cも閉鎖される。
上記の場合、第1ダンパ41及び第2ダンパ42は、第1流路22a、第2流路22b及び第3流路22cのいずれの通気も許可しない状態(第3状態)にある。その結果、この場合、実施装置10から空気は吹き出されない。
次いで、図6及び図7は、風向調整板(フィン31)が“上方向Uを向く回動角度”に維持されている場合において、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の回動角度のみが変化するときの、吹き出し空気流Aの流れ方向及び収束・拡散の度合いを表す模式図である。
図6に示すように、第1ダンパ41及び第2ダンパ42が第1状態にある場合、第1流路22aを通過して正面方向Fに流れた空気が、フィン31に沿って流れ、吹出口23から吹き出される。その結果、“収束”された状態の吹き出し空気流Aが、フィン31の回動角度に応じた方向(上方向U)に形成される。この吹き出し空気流Aの拡散度として、吹出口23から距離DISだけ離れた位置における吹き出し空気流Aの断面積は、吹出口23の開口端の開口面積R1よりもやや大きい面積AR4である。
なお、フィン31がこの回動角度にある場合、フィン31がその近傍を流れる空気の流れ方向を変化させるだけでなく、隔壁25bの内壁面25b1(凸面)がその近傍を流れる空気の流れ方向を変化させる。よって、この場合、フィン31及び内壁面25b1(凸面)によって空気の流れが整流されることになる。
次いで、図7に示すように、第1ダンパ41及び第2ダンパ42が第2状態にある場合、第1流路22aを経た空気流と、第2流路22b及び第3流路22cを経た空気流と、が吹き出し空気流Aを形成する。その結果、“拡散”された状態の吹き出し空気流Aが、フィン31の回動角度に応じた方向(上方向U)に形成される。この吹き出し空気流Aの拡散度として、吹出口23から距離DISだけ離れた位置における吹き出し空気流Aの断面積は、面積AR4(図6)よりも大きい面積AR5である。
なお、上記同様、ダンパ41,42が回動して流路22b,22cを通過する空気の量が増えるほど吹き出し空気流Aの拡散度が高まり、ダンパ41,42が全流路を閉鎖すると(第3状態にある場合)、実施装置10から空気は吹き出されない(図示省略)。
以上が、実施装置10の実際の作動についての説明である。なお、図6及び図7ではフィン31が上方向Uに回動した際の吹き出し空気流について説明したが、フィン31が“下方向D”に回動した際の吹き出し空気流も、上記同様に調整される。
以上に説明したように、実施装置10は、上記構成を備えた筒体21、風向調整板(フィン31)及び通気量調整板(第1〜第2ダンパ41〜42)という簡易な構成により、吹き出し空気流Aの流れ方向および収束・拡散の度合いの双方を調整できる。具体的には、実施装置10は、吹き出し空気流Aの流れ方向にかかわらず、吹き出し空気流Aの拡散度を調整できる。換言すると、実施装置10は、吹き出し空気流Aの流れ方向の調整(指向性の高さ)と、拡散度の調整と、を両立できる。
逆に言えば、実施装置10において、フィン31の回動角度は、吹き出し空気流Aの流れ方向の目標方向に基づいて調整されればよく、第1ダンパ41及び第2ダンパ42の回動角度は、吹き出し空気流Aの目標拡散度に基づいて調整されればよい。
<他の態様>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、図8に示すように、筒体21は、リテーナ21aから第2流路22bに突出する凸部26を、第2流路22bの開口端(換言すると、吹出口23)の近傍に有してもよい。同様に、筒体21は、リテーナ21aから第3流路22cに突出する凸部27を、第3流路22cの開口端(吹出口23)の近傍に有してもよい。これら凸部26,27により、第2流路22b及び第3流路22cを経た空気流の乱れを促進すると共に、空気吹出装置の“収束・拡散の度合い”を調整する機能を高めることができる。
更に、図9に示すように、筒体21は、第2流路22bの開口面積が第2流路22bの開口端(吹出口23)に近づくほど大きくなるノズル形状を有してもよい。具体的には、同ノズル形状を有するように、ベゼル21bの端部28が加工されてもよい。同様に、筒体21は、第3流路22cの開口面積が第3流路22cの開口端(吹出口23)に近づくほど大きくなるノズル形状を有してもよい。具体的には、同ノズル形状を有するように、ベゼル21bの端部29が加工されてもよい。これらノズル形状により、第2流路22b及び第3流路22cを経た空気流が吹き出される初期時点での拡散の度合いが高まると共に、空気吹出装置の“収束・拡散の度合い”を調整する機能を高めることができる。なお、端部28,29は、平面形状に加工されても、曲面形状に加工されてもよい。
更に、図10に示すように、隔壁25aの吹出口23側の端部は、内壁面(下方向Dの面)25a1が凸面形状を有さないように構成されてもよい。同様に、隔壁25bの吹出口23側の端部は、隔壁25bの内壁面(上方向Uの面)25b1が凸面形状を有さないように構成されてもよい。
更に、図11に示すように、隔壁25aの最端部25a3は、吹出口23と同じ位置(吹出口23の開口面上)に設けてもよい。同様に、隔壁25bの開口端側の端部25b3は、吹出口23と同じ位置に設けてもよい。
更に、2枚以上の風向調整板(フィン)が空気吹出装置に設けられてもよい。同様に、1枚または3枚以上の通気量調整板(ダンパ)が空気吹出装置に設けられてもよい。
更に、実施装置10においては、第2流路22b及び第3流路22cは第1流路22aの上下(上方向U及び下方向D)に設けられている。しかし、第2流路22b及び第3流路22cは、第1流路22aの左右に設けられてもよく、第1流路22aの上下左右を取り囲むように4つの流路が設けられてもよい。
更に、上述した各実施形態のうちのいずれか一つの実施形態と他の実施形態とが組み合わせられてもよい。
なお、実施装置10は、例えば、自動車の車室内(インナパネル)に取り付けることができる。しかし、本発明の空気吹出装置は、自動車の車室内に限らず、例えば、空気の供給または停止が望まれる種々の部材に取り付け得る。
10…空気吹出装置、21…筒体(筐体)、22…空気流路、22a…第1流路、22b…第2流路、22c…第3流路、23…吹出口、25a,25b…隔壁、26,27…凸部、28,29…ノズル状端部、31…フィン(風向調整板)、31a…回動軸、41…第1ダンパ(通気量調整板)、42…第2ダンパ(通気量調整板)

Claims (5)

  1. 空気流路及び吹出口を画成する筐体と、前記吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な風向調整板と、前記空気流路を通る空気の量を調整可能な通気量調整板と、を備えた空気吹出装置であって、
    前記空気流路は、
    前記吹出口の中央部に開口する第1流路並びに前記第1流路を挟むように配置され且つ前記吹出口の外周部に開口する第2流路及び第3流路であって、前記第1流路の開口端の流路面積よりも前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が小さい、第1流路、第2流路及び第3流路を含み、
    前記風向調整板は、
    前記第1流路内に回動可能に支持され、
    前記通気量調整板は、
    前記第1流路だけの通気を許可する第1状態から、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路の全ての通気を許可する第2状態を経て、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路のいずれの通気も許可しない第3状態に至るまでの範囲内において、前記流量を調整可能であり、
    前記筐体が、
    該筐体から前記第2流路内に突出する凸部を、前記第2流路の開口端の近傍に有し、
    該筐体から前記第3流路内に突出する凸部を、前記第3流路の開口端の近傍に有する、
    空気吹出装置。
  2. 空気流路及び吹出口を画成する筐体と、前記吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な風向調整板と、前記空気流路を通る空気の量を調整可能な通気量調整板と、を備えた空気吹出装置であって、
    前記空気流路は、
    前記吹出口の中央部に開口する第1流路並びに前記第1流路を挟むように配置され且つ前記吹出口の外周部に開口する第2流路及び第3流路であって、前記第1流路の開口端の流路面積よりも前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が小さい、第1流路、第2流路及び第3流路を含み、
    前記風向調整板は、
    前記第1流路内に回動可能に支持され、
    前記通気量調整板は、
    前記第1流路だけの通気を許可する第1状態から、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路の全ての通気を許可する第2状態を経て、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路のいずれの通気も許可しない第3状態に至るまでの範囲内において、前記流量を調整可能であり、
    前記筐体が、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔てる第1隔壁と、
    前記第1流路と前記第3流路とを隔てる第2隔壁と、を有すると共に、
    前記第1隔壁の厚さが、前記吹出口の近傍において前記吹出口に近づくほど薄く、
    前記第2隔壁の厚さが、前記吹出口の近傍において前記吹出口に近づくほど薄い
    空気吹出装置。
  3. 空気流路及び吹出口を画成する筐体と、前記吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な風向調整板と、前記空気流路を通る空気の量を調整可能な通気量調整板と、を備えた空気吹出装置であって、
    前記空気流路は、
    前記吹出口の中央部に開口する第1流路並びに前記第1流路を挟むように配置され且つ前記吹出口の外周部に開口する第2流路及び第3流路であって、前記第1流路の開口端の流路面積よりも前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が小さい、第1流路、第2流路及び第3流路を含み、
    前記風向調整板は、
    前記第1流路内に回動可能に支持され、
    前記通気量調整板は、
    前記第1流路だけの通気を許可する第1状態から、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路の全ての通気を許可する第2状態を経て、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路のいずれの通気も許可しない第3状態に至るまでの範囲内において、前記流量を調整可能であり、
    前記通気量調整板が、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔てる第1調整板と、
    前記第1流路と前記第3流路とを隔てる第2調整板と、を含むと共に、
    前記第1調整板及び前記第2調整板が、互いに連動して逆方向に回動可能である、
    空気吹出装置。
  4. 請求項に記載の空気吹出装置において、
    前記風向調整板の回動角度が、前記吹出口から吹き出される空気流の目標方向に基づいて調整され、
    前記通気量調整板の回動角度が、前記吹出口から吹き出される空気流の目標拡散度に基づいて調整される、
    空気吹出装置。
  5. 空気流路及び吹出口を画成する筐体と、前記吹出口から吹き出される空気の流れ方向を調整可能な風向調整板と、前記空気流路を通る空気の量を調整可能な通気量調整板と、を備えた空気吹出装置であって、
    前記空気流路は、
    前記吹出口の中央部に開口する第1流路並びに前記第1流路を挟むように配置され且つ前記吹出口の外周部に開口する第2流路及び第3流路であって、前記第1流路の開口端の流路面積よりも前記第2流路及び前記第3流路の各々の開口端の流路面積が小さい、第1流路、第2流路及び第3流路を含み、
    前記風向調整板は、
    前記第1流路内に回動可能に支持され、
    前記通気量調整板は、
    前記第1流路だけの通気を許可する第1状態から、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路の全ての通気を許可する第2状態を経て、前記第1流路、前記第2流路及び前記第3流路のいずれの通気も許可しない第3状態に至るまでの範囲内において、前記流量を調整可能であり、
    前記筐体が、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔てる第1隔壁と、
    前記第1流路と前記第3流路とを隔てる第2隔壁と、を有すると共に、
    前記第1隔壁の前記吹出口側の端部において前記筐体の軸線に向かって突出する凸面形状と、
    前記第2隔壁の前記吹出口側の端部において前記筐体の軸線に向かって突出する凸面形状と、を有する、
    空気吹出装置。
JP2014178365A 2014-09-02 2014-09-02 空気吹出装置 Active JP6386838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014178365A JP6386838B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 空気吹出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014178365A JP6386838B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 空気吹出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016053426A JP2016053426A (ja) 2016-04-14
JP6386838B2 true JP6386838B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=55745026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014178365A Active JP6386838B2 (ja) 2014-09-02 2014-09-02 空気吹出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6386838B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108204660B (zh) * 2018-02-13 2023-06-16 艾欧史密斯(中国)热水器有限公司 出风结构及空气净化设备
CN114103599A (zh) * 2021-11-24 2022-03-01 宁波福尔达智能科技股份有限公司 一种空调出风口总成

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159939U (ja) * 1984-04-02 1985-10-24 トヨタ自動車株式会社 空気吹出しレジスタ
JPS6355046U (ja) * 1986-09-26 1988-04-13
DE102005029340B3 (de) * 2005-06-24 2007-03-08 Daimlerchrysler Ag Luftauslassdüse
DE102009048677A1 (de) * 2009-10-07 2010-05-12 Daimler Ag Luftauslass
DE102011075977A1 (de) * 2011-05-17 2012-11-22 Behr Gmbh & Co. Kg Komfortdüse

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016053426A (ja) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6302704B2 (ja) 空気吹出装置
JP2016033441A (ja) 空気吹出装置
JP4767624B2 (ja) 車室内用空気吹出装置
JP5919720B2 (ja) グリルシャッタ装置
JP5827349B2 (ja) 空気吹出装置
CN109203918B (zh) 调风器
US11241941B2 (en) Blowing device of air conditioner
US11088596B2 (en) Motor cooling fan unit, motor, and exhaust unit
JP2016078487A (ja) 丸型空調用レジスタ
JP4971927B2 (ja) 風向調整装置
JP6386838B2 (ja) 空気吹出装置
JP6682236B2 (ja) 空気吹出装置及び当該空気吹出装置の集合体
JP2013086659A (ja) レジスタ
JP2020041756A (ja) 吹出口装置
JP6434394B2 (ja) 車両用レジスタ装置
JP5340874B2 (ja) 空気吹出装置
JP2015217927A (ja) 風向調整装置
US10982684B2 (en) Centrifugal fan
JP6386877B2 (ja) 空気吹出装置
WO2012120980A1 (ja) 空気吹出装置
JP6294149B2 (ja) 空気吹出装置
JP2016009044A (ja) 画像形成装置
JP2017039381A (ja) レジスタ
JP2017040197A (ja) ファンシュラウド
KR20150054580A (ko) 에어벤트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6386838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250