JP7122264B2 - 車両用レジスタ装置 - Google Patents
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Description
しかし、上記重ね代を全周にわたり一定にすると、シャッタを設定角度位置まで閉じるための操作に大きな負荷がかかることが判明した。
上記シャッタは、シャッタ本体と、シャッタ本体の周縁に配置されシャッタ本体より軟質で弾性変形可能なシール部とを有し、上記レジスタ本体の内周には、上記シール部に対応して突条が形成され、上記突条には上記シャッタの閉じ状態において上記シール部を受ける受面を有し、上記シャッタが上記通風路を閉じる設定角度位置にある時に、上記シール部が弾性変形した状態で上記突条の上記受面に接するようになっており、上記突条の上記受面は、上記シャッタが上記設定角度位置にある時に上記シール部を弾性変形していない状態で受ける仮想受面に対して、上記シャッタの開き方向に突出するように偏倚しており、これにより、上記シャッタが上記設定角度位置にある時に、上記突条の上記受面と上記仮想受面との間の重ね代に応じて、上記シール部が弾性変形するようになっており、上記重ね代は、上記受面が上記シャッタの回動軸線に近づくほど減少することを特徴とする。
上記構成によれば、突条の受面を簡単に設計することができる。
上記構成によれば、良好なシール性と良好な操作性を得ることができる。
本実施形態のレジスタ装置は、車両のインストルメントパネルに設置されるものであり、図1~図3に示すように、車長方向に延びる通風路15を有するレジスタ本体10と、通風路15の上流側に配置された上流側フィン群20と、通風路15の下流側に配置された下流側フィン群30と、通風路15において上流側フィン群20よりさらに上流側に配置されたシャッタ40と、シャッタ40を開閉操作するための操作ダイヤル50(操作部材)とを、主要構成要素として備えている。
上記レジスタ本体10は、上下方向に対峙する上壁11および下壁12と、左右方向(車幅方向)に対峙する側壁13、14とを有している。
図2Aに示すように、各フィン21は、その上下端に形成された回動軸21aを介して、上下方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、レジスタ本体10の上壁11と下壁12に支持されている。
複数のフィン21は、その下端部に連動軸21bを有しており、これら連動軸21bが、左右に延びる連動リンク22に回動可能に連結されている。中央のフィン21には、係合軸25が形成されている。
図示しないが、フィン31は両端の回動軸を介して左右方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、レジスタ本体10の左右の側壁13、14に支持されており、上流側フィン群20と同様に連動リンクにより回動可能に連結されている。
また、操作つまみ35を左右にスライドすると、係合フォーク部と係合軸25の係合を介して上流側フィン群20の中央のフィン21が左右に回動し、さらに連動リンク22を介して他のフィン21が左右に回動することにより、吹き出し方向を左右に調節することができる。
上側のシール部42は、上縁部42aと、上縁部42aに連なる左右の側縁部42b、42cと、を有している。
下側のシール部43は、下縁部43aと、下縁部43aに連なる左右の側縁部43b、43cと、を有している。
図示しないが、レジスタ本体10の右側壁14にも、同様の隆起部および軸受穴が形成されている。
シャッタ41の左側の回動軸41aが、左側壁13の軸受穴17に挿入され、右側の回動軸41bが右側壁14の軸受穴に挿入されることにより、シャッタ40は左右方向に延びる回動軸線Lを中心に回動可能に支持されている。
操作ダイヤル50は、図示しないリンク機構を介してシャッタ40の一方の回動軸41aに連結されており、操作ダイヤル50を回すことにより、シャッタ40を回動して通風路15を開閉するようになっている。
シャッタ40は、上記設定角度位置に到達すると、操作ダイヤル50とシャッタ40との間のリンク機構に設けたストッパ手段により、それ以上の回動を禁じられるとともに、保持手段により設定角度位置を仮保持することができる。
その結果、受面18x、19xと仮想受面Pとの間の重ね代Wは、回動軸線Lからの距離に比例して変化する。すなわち、上側の受面18xの重ね代Wは、突条18の上縁部18aで最も大きく、回動軸線Lにしたがって徐々に減少し、突条18の側縁部18b、18cの下端(回動軸線Lに最も近い端)で最も小さい。同様に、下側の受面19xの重ね代Wは、突条19の下縁部19aで最も大きく、回動軸線Lにしたがって徐々に減少し、突条19の側縁部19b,19cの上端(回動軸線Lに最も近い端)で最も小さい。
シャッタは上下に延びる回動軸線を中心に回動してもよい。
重ね代は、回動軸線からの距離に応じて連続的に変化するのが好ましいが、距離に比例していなくても。受面の一部領域では重ね代が回動軸線からの距離の相違に拘わらず一定であってもよい。
15 通風路
18,19 突条
18x、19x 受面
40 シャッタ
41 シャッタ本体
42、43 シール部
50 操作ダイヤル(操作部材)
L 回動軸線
Claims (2)
- 空調装置からの空気を車室に向かって吹き出す通風路を有するレジスタ本体と、上記レジスタ本体に回動可能に支持され上記通風路を開閉するシャッタと、を備えた車両用レジスタ装置において、
上記シャッタは、シャッタ本体と、シャッタ本体の周縁に配置されシャッタ本体より軟質で弾性変形可能なシール部とを有し、
上記レジスタ本体の内周には、上記シール部に対応して突条が形成され、上記突条には上記シャッタの閉じ状態において上記シール部を受ける受面を有し、
上記シャッタが上記通風路を閉じる設定角度位置にある時に、上記シール部が弾性変形した状態で上記突条の上記受面に接するようになっており、
上記突条の上記受面は、上記シャッタが上記設定角度位置にある時に上記シール部を弾性変形していない状態で受ける仮想受面に対して、上記シャッタの開き方向に突出するように偏倚しており、これにより、上記シャッタが上記設定角度位置にある時に、上記突条の上記受面と上記仮想受面との間の重ね代に応じて、上記シール部が弾性変形するようになっており、
上記重ね代は、上記受面が上記シャッタの回動軸線に近づくほど減少し、
上記突条の受面は、上記仮想受面を上記設定角度位置から上記シャッタの開き方向に所定角度回動させることにより描かれる面と一致することを特徴とする車両用レジスタ装置。 - 上記所定角度が1~2°であることを特徴とする請求項1に記載の車両用レジスタ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019011951A JP7122264B2 (ja) | 2019-01-28 | 2019-01-28 | 車両用レジスタ装置 |
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JP2998292B2 (ja) * | 1991-06-20 | 2000-01-11 | 株式会社デンソー | ダンパ装置 |
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- 2019-01-28 JP JP2019011951A patent/JP7122264B2/ja active Active
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