JP4283006B2 - レジスタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に送風方向と平行な軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを有し、その回動ルーバー内に送風方向と直角な軸の回りで回動可能に枢支される可動フィンを備えたレジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円筒形状の送風口を有する丸形のレジスタとして、送風口の送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−280682公報
【0004】
この種のレジスタは、円筒形に形成されたリテーナとベゼルを有し、ベゼルとリテーナの内側に、略円筒形の回動ルーバーを回動可能に配設して構成される。この回動ルーバーは、円筒フレームの内側に単数または複数の可動フィンを、円筒フレームの前面と平行な軸つまり送風方向と直角な軸の回りで回動可能に枢支して形成され、円筒フレームは、ベゼルとリテーナの内側に回動可能に嵌入されて装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
また、この種の丸形のレジスタでは、円筒フレームの内側にその前面と平行な軸を支軸として回動可能に軸支される可動フィンが、円筒フレームの前面を覆う状態つまり吹出口の前面と平行な状態に回動操作することにより、吹出口を閉鎖する構造となっている。そして、可動フィンは、手動操作により送風方向と直角な軸の回りで回動操作することにより、その例えば斜め下側に傾斜させて開口し、その状態の可動フィンを有した回動ルーバーを、可動フィンを持って送風方向と平行な軸の回りで、回動操作することにより、風の向きを左右上下に変えるように操作される。
【0006】
しかしながら、円筒フレームの内側の円形吹出口に配設された可動フィンは、吹出口をその前面で閉鎖する機能を有しているものの、主に風の吹出し方向を調整する機能をもって形成されているため、可動フィンを閉鎖した状態であっても、フィンの周縁部と円筒フレームの内壁との間に僅かな隙間が生じているのが現状である。また、このような回動ルーバーの可動フィンは、レジスタの最前部に位置し、デザイン性や使用者が手で持って操作することを考慮して、ゴム状弾性体などのシール材を付けた形状とすることは難しい。このために、可動フィンを完全に閉鎖状態にしたとしても、可動フィンの周縁部と円筒フレームの内壁との隙間から風が漏れやすいという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、回動ルーバーの可動フィンを閉鎖状態にしたとき、風の吹出しをほぼ完全に止めることができるレジスタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に枢支されてなるレジスタにおいて、リテーナの後部にダンパープレートが送風路内を回動して閉鎖可能に枢支され、ダンパープレートと回動ルーバーの可動フィンとがリンク機構を介して連係され、リンク機構には、送風方向と平行な軸に略沿った軸部と軸部を回動可能に支持する軸受部が設けられ、送風方向と平行な軸の回りで回動ルーバーの可動フィンの回動を許容して、可動フィンとダンパープレートがリンク機構により連結され、可動フィンが閉鎖されたとき、ダンパープレートがリンク機構を介して回動し閉鎖されることを特徴とする。
【0010】
ここで、請求項のように、前記軸部と軸受部は、リテーナ内に取り付けられたガイド部内に、その軸方向にのみ移動可能に保持する構造とすることができる。
【0011】
また、請求項のように、上記リンク機構は、2枚の可動フィンが回動ルーバー上に回動可能に軸支されると共に、両可動フィンがリンク部材により連動して回動するように連結され、リンク部材に設けた長孔に連結部材がピンを介して係合され、ダンパープレートの正面側に連結ロッド部材の先端が枢支され、連結部材と連結ロッド部材が軸部と軸受部を介して回動可能に連結され構成することができる。
【0012】
【作用】
上記構成のレジスタは、全開状態において、ダンパープレートと可動フィンは送風方向と略平行状態に保持され、風が吹出口から良好に吹き出される。このとき、可動フィンを送風方向と直角な軸の回りで回動させて傾動させると、風の吹き出し方向を調整することができ、また、可動フィンを持つ回動ルーバーをリテーナに対してその円周方向に回動させれば、可動フィンが送風方向と平行な軸の回りで回動し、フィンが傾斜状態にあれば、風の吹出し方向を任意の方向に調整することができる。このとき、ダンパープレートは略全開状態に保持される。
【0013】
一方、可動フィンを送風方向と直角な軸の回りで回動させて吹出口を閉鎖状態とすると、可動フィンの閉鎖位置への回動力がリンク機構の連結部材、連結ロッド部材を介してダンパープレートに伝達され、ダンパープレートは閉鎖方向に回動してリテーナ内の送風路を閉鎖する。これにより、送風路はダンパープレートにより略完全に閉鎖され、風の漏れを生じることなく、送風を略完全に停止させることができる。
【0014】
また、上記リンク機構では、送風方向と平行な軸に略沿った軸部とその軸部を回動可能に支持する軸受部を設けダンパープレートを静止状態とし、送風方向と平行な軸の回りで回動ルーバーの可動フィンの回動を許容することができるから、回動ルーバーの機能を保持しながら、閉鎖時のみダンパープレートを閉鎖することができる。
【0015】
また、請求項のように、軸部と軸受部は、リテーナ内に取り付けられたガイド部内に、その軸方向にのみ移動可能に保持する構造とすれば、安定してリンク機構を動作させることができると共に、レジスタの製造時のリンク機構を組み付ける際、比較的簡単に組み付け作業を行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はその側面図を示し、図3はその分解斜視図を示し、図4はその軸方向に沿った断面図を示している。
【0017】
1は本レジスタの基部となるリテーナで、円筒形に形成され、円筒の前部を開放し、その後部の後円筒部12にはダンパープレート4が設けられる。ダンパープレート4は、図3に示すように、円板形プレートの周縁にゴム状弾性体からなるシール材42を取り付け、両側に回動軸となる軸部41を突設して構成される。また、ダンパープレート4の前面側には、後述の連結ロッド部材8のリンク部82が連結されるリンク部43がリンク孔を有して突設されている。
【0018】
リテーナ1の後円筒部12の両側の壁部に軸孔12aが穿設され、その軸孔12aにダンパープレート4の軸部41が嵌入され、ダンパープレート4はリテーナ1内を開閉するように、所定の角度範囲で回動可能に枢支される。また、このダンパープレート4は、後述のリンク部材6、連結部材7及び連結ロッド部材8を介して、回動ルーバー2の可動フィン21,22の開閉動作と連動して開閉動作する。
【0019】
さらに、リテーナ1の前部の両側には、レジスタの取付用に取付フランジ部11が突設され、その近傍の外周面に係止爪15が後述のベゼル3の係止環31を係止するために設けられ、この係止爪15は、例えば円周上に120度の間隔で3個設けられる。このような構造のリテーナ1は、合成樹脂の一体成形により形成することができる。
【0020】
また、このリテーナ1の内側には、その内周壁に多数の突状部を並べた形状の操作荷重付与部13が円環状に形成され、この操作荷重付与部13には、後述の回動ルーバー2の円筒フレーム20の支持フレーム26に内側に設けた取付孔29に挿入されたコイルばね16によって付勢される鋼球17が適度な荷重で押し当てられる。この操作荷重付与部13は、リテーナ1の側壁の厚さ方向に形成された段差部に多数の突状部を円周上に並べて形成されるが、この操作荷重付与部13が鋼球17を介してコイルばね16の付勢力を受けることによって、回動ルーバー2の回動操作時に適度な荷重と節度感を生じさせる。
【0021】
リテーナ1内に回動可能に挿入される回動ルーバー2は、支持フレーム26とカバーフレーム27とからなる円筒フレーム20と、その円筒フレーム20内にその回動フレーム2の回動軸と直角な軸の回りで回動可能に軸支された2枚の可動フィン21,22とを備えて構成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20に内側に空気の吹出口5が開口して形成される。また、円筒フレーム20の内周部の左右両側に平坦部20aが設けられ、その平坦部20aには、可動フィン21,22の軸部21a,22aを支持する軸受部が軸孔20bまたは溝20cとして設けられる。
【0022】
可動フィン21と可動フィン22は、図1に示すように、図1の上側に位置する可動フィン21が略上弦の月の形状に形成され、図1の下側に位置する可動フィン22が略三日月形状に形成され、両フィン21,22が、前面に平行に回動されたとき、円筒フレーム20の吹出口5の前面開口部を2枚で閉鎖可能である。また、図3に示すように、可動フィン21の両側には突部を介して軸部21aが背面側に偏倚して突設され、可動フィン22の両側にも突部を介して軸部22aが背面側に偏倚して突設され、それらが回動軸となる。
【0023】
さらに、可動フィン21の背面にはリンク部21bが突設され、同様に可動フィン22の裏面にはリンク部22bが突設され、リンク部21b、22bの先端に孔が穿設されている。それらの孔にはリンク部材6の上部と下部の孔61,62に嵌着されたピン64,65が嵌挿され、これによって、両可動フィン21と可動フィン22は、リンク部材6を介してリンク結合され、所定の回動範囲(吹出口5の閉鎖状態からフィンが吹出口5の軸方向つまり送風方向と平行な状態まで)連動して回動する。
【0024】
可動フィン22における可動フィン21側にストッパ部22cが内側に突き出すように延設される。これにより、可動フィン21,22を閉じるように操作すると、ストッパ部22cが上側の可動フィン21の背面側に当り、吹出口5を閉鎖する状態で両フィン21,22は停止する。また、両フィン21,22が送風方向に沿った開放位置に回動した際には、図6のように、リンク部材6が図3の下側の可動フィン22のストッパ部22cにおける溝の奥に当り、吹出口5の開放位置で停止する。
【0025】
回動ルーバー2の可動フィン21,22を連結するリンク部材6とダンパープレート4との間には、リンク機構がダンパープレート4を可動フィンの開閉操作と共に開閉するために設けられ、このリンク機構は、図3、図4に示すように、リンク部材6の長孔63、連結部材7、連結ロッド部材8及びダンパープレート4のリンク部43から構成される。
【0026】
すなわち、可動フィン21,22を連結するリンク部材6には、長孔63が形成され、その長孔63にピン73を介して二股状の連結部材7が連結される。連結部材7の末端には軸部71が突設され、その軸部71は連結ロッド部材8の軸受部81に嵌合する。この軸部71と軸受部81は、リテーナ1内の略中心位置にその軸方向にほぼ沿って配置され、連結部材7は回転しない連結ロッド部材8の軸の回りで回動可能に配設される。軸部71は先割れピン形状に形成され、軸受部81に挿入される際、まず縮径方向に軸部の先端が変形し、軸受部81を貫通した後には拡径して嵌合される構造である。
【0027】
さらに、連結ロッド部材8の末端(反軸受部側)には、二股状のリンク部82が設けられ、その二股状のリンク部82はピン83を介してダンパープレート4のリンク部43に連結される。これにより、可動フィン21,22を送風方向と直角な軸の回りで回動操作し、そのフィンを吹出口5の前面を覆うように閉鎖したとき、ダンパープレート4を閉鎖回動させるように動作する。また、可動フィン21,22を送風方向と直角な軸の回りで回動操作して送風方向を調整する範囲では、ダンパープレート4はほぼ全開位置に保持されるように、リンク機構は構成されている。
【0028】
また、図4に示すように、このリテーナ1の内側には、リンク機構の連結部材7の軸部71と連結ロッド部材8の軸受部81を中心位置にガイドするように、ガイド部14が十字フレーム14aの中央に設けられる。このガイド部14は、例えば矩形枠状に形成され、その内側に連結ロッド部材8のロッド部の先端と軸受部81をその軸方向にのみ摺動可能に保持する構造となっている。
【0029】
さらに、支持フレーム26には、図3に示すように、その内周壁の一部を厚くした部分に送風方向に沿った取付孔29が穿設され、その取付孔29にはコイルばね16が挿入され、その先端に鋼球17がリテーナ1の操作荷重付与部13に当接して配置される。支持フレーム26の前部にはカバーフレーム27が嵌着されるが、このために、支持フレーム26の外周部に係止爪26aが設けられ、この係止爪26aにカバーフレーム27の係止環27aが係止可能である。なお、支持フレーム26とカバーフレーム27とが組み付けられて円筒フレーム20となるが、この円筒フレーム20は上記リテーナ1の内側に挿入されて円滑に回動可能な形状と大きさに形成されている。
【0030】
また、ベゼル3の外周部にも係止環31が設けられ、べゼル3をリテーナ1の前部に被せたとき、その係止爪15に係止環31が係止可能である。上記構造の支持フレーム26、カバーフレーム27、可動フィン21と22、ベゼル3、及び操作荷重付与部材4は、各々合成樹脂により一体成形して製造することができる。
【0031】
このようなレジスタをその製造時に組み立てる場合、図3、図4に示すように、先ず、リテーナ1内に、連結ロッド部材8を連結したダンパープレート4を、その軸部41を壁部の後円筒部12の孔12aに嵌合させて装着し、連結ロッド部材8の軸受部81を、ガイド部14内に位置させる。この状態で、連結ロッド部材8の軸受部81は、矩形枠状のガイド部14の内側にその軸方向に移動可能に保持され、ダンパープレート4は、この連結ロッド部材8の軸方向への移動に応じて、リテーナ1の後円筒部12内で開閉回動可能に枢支される。
【0032】
次に、2枚の可動フィン21,22の両側の軸部21a,22aを、支持フレーム26の内側の平坦部20aに設けた軸孔20bまたは溝20cに嵌め込み、さらに、その上からカバーフレーム27を支持フレーム26の上に被せ、その係止環27aを支持フレーム26の係止爪26aに嵌合させ係止させる。これにより、可動フィン21,22の軸部21a,22aが支持フレーム26の軸孔20bまたは溝20cに嵌って回動可能に保持され、支持フレーム26とカバーフレーム27とからなる円筒フレーム20内に2枚の可動フィン21,22が、所定の角度範囲で回動可能に組み付けられ、回動ルーバー2が組み立てられた状態となる。なお、可動フィン21,22の何れかの軸部には、図示しないゴム状弾性体製のブッシュが嵌め込まれ、このブッシュにより可動フィンの回動(傾動)に適度な操作荷重が付与される。
【0033】
またこのとき、両可動フィン21と可動フィン22の背面のリンク部21b、22bには、リンク部材6がピン64,65を介して連結され、両フィン21,22はリンク結合されて連動して傾動可能に組み付けられる。さらに、リンク部材6の長孔63には、連結部材7のリンク部72がピン73によって連結される。
【0034】
次に、円筒フレーム20の支持フレーム26の内側に設けた取付孔29に、背面側からコイルばね16を挿入し、その上に鋼球17を載せた状態で、回動ルーバー2をリテーナ1内の前部に前方から嵌め込むと共に、回動ルーバー2側の連結部材7の軸部71を、リテーナ1側の連結ロッド部材8の軸受部81に嵌め込むようにする。このとき、軸受部81は、図4のように、矩形枠状のガイド部14の内側に保持されてリテーナ1内の中央に位置するため、比較的容易に軸部71を連結ロッド部材8の軸受部81に嵌め込むことができる。
【0035】
そして、その回動ルーバー2を覆うように前方からベゼル3をリテーナ1の前部に嵌め込み、その係止環31をリテーナ1側の係止爪15に係止させる。これにより、可動フィン21,22の回動操作(送風方向と直角な軸の回りの回動)に応じて連結ロッド部材8がその軸方向に移動し、ダンパープレート4が開閉可能な状態となり、また、可動フィン21,22を持って回動ルーバーごと送風方向と平行な軸の回りで回動させると、可動フィン21,22及びリンク部材6と連結部材7が連結ロッド部材8とは分離して回動可能な状態となる。さらに、リテーナ1の操作荷重付与部13に回動ルーバー2側の鋼球17が、コイルばね16で付勢された状態で接触し、適度な荷重で押し当てられて回動可能な状態となり、適度な操作荷重と節度感をもって回動ルーバー2がリテーナ1に対し回動可能となり、レジスタの組み立てが完了する。
【0036】
このような構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルの一部に設けられた空調装置の空気吹出し口に装着して使用される。レジスタの吹出口5に位置する2枚の可動フィン21、22は、図4のように閉鎖した状態から、その上側の可動フィン21の上部(楕円状にへこんだ部分)を指などで押しこむと、2枚の可動フィン21、22が、リンク部材6により連動して図4の反時計方向に、軸部21a,22aを軸に回動し、図6のように略水平状態となると、吹出口5が全開する。
【0037】
このとき、可動フィン21,22の回動に応じて図4から図6のように、リンク部材6が下降し、その長孔63に係合したピン73を介して連結部材7を後方(図の左側)に押し込むように作用する。これにより、連結部材7を介して連結ロッド部材8が後方(図の左側)に移動し、連結ロッド部材8のリンク部82とリンク部材43を介して連結されたダンパープレート4がその軸部41を中心として図の時計方向に回動し、図6のようにダンパープレート4は全開状態となる。
【0038】
一方、両可動フィン21,22が開放した状態で、可動フィン21または22の前縁部を指などで押し下げれば、リンク部材6により連動する可動フィン21,22は、図5のように水平状態から下方に傾動し、空気の吹出し方向を下方に向けることができる。このとき、図5に示すように、リンク部材6の長孔63に係合する連結部材7のピン73は長孔63の中間に位置するが、連結部材7にリテーナ1に対する位置は変化しないようにリンク機構が構成されているため、連結ロッド部材8は移動せず、ダンパープレート4は、全開状態を維持する。したがって、可動フィン21,22を傾動して風の吹出し方向を変える場合、レジスタの良好な送風状態は保持される。
【0039】
一方、その状態で、可動フィン21または22の前縁部を指などで持って、吹出口5の中心軸(送風方向に沿った軸)の回りで回動ルーバー2を回動させると、図7のように、回動ルーバー2つまり可動フィン21,22が円筒フレーム20と共に、吹出口5の中心軸つまり連結部材7の軸部71を中心にして回動する。
【0040】
このとき、連結ロッド部材8の軸受部81は、連結部材7の軸部71に対し回動可能に嵌合されるから、連結ロッド部材8はガイド部14に保持されて静止状態を保持し、連結部材7、リンク部材6が回動する。したがって、ダンパープレート4を図7のように全開状態としながら、可動フィン21,22を吹出口5の円周方向に任意の角度だけ回動して、可動フィン21,22が傾動状態にあるときには、空気の吹出し方向を左右任意の方向に変えることができる。
【0041】
なお、上記実施形態では、2枚の可動フィン21,22を設けた回動ルーバーを備えたレジスタについて説明したが、可動フィン21と22の間に1枚或いは2枚以上のフィンを配設した丸形のレジスタに本発明を適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレジスタによれば、リテーナの後部にダンパープレートを送風路内で回動して閉鎖可能に枢支し、ダンパープレートと回動ルーバーの可動フィンとをリンク機構を介して連係させ、可動フィンを閉鎖したとき、ダンパープレートをリンク機構を介して閉鎖するように構成したから、可動フィンを送風方向と直角な軸の回りで回動させて吹出口を閉鎖した際、可動フィンの閉鎖位置への回動力がリンク機構を介してダンパープレートに伝達され、ダンパープレートは閉鎖方向に回動してリテーナ内の送風路を閉鎖し、これによって、リテーナ内の送風路はダンパープレートにより略完全に閉鎖され、風の漏れを生じることなく、送風を略完全に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。
【図2】同レジスタの側面図である。
【図3】同レジスタの分解斜視図である。
【図4】可動フィン及びダンパープレートを閉鎖した状態の断面図である。
【図5】可動フィンを傾斜させて風の吹出し方向斜め下方にした状態の断面図である。
【図6】可動フィンを全開にした状態の断面図である。
【図7】可動フィン21,22を吹出口の中心軸の回りで回動した状態の断面である。
【符号の説明】
1−リテーナ
2−回動ルーバー
3-ベゼル
4-ダンパープレート
5-吹出口
6−リンク部材
7−連結部材
8−連結ロッド部材
14−ガイド部
20-円筒フレーム
21-可動フィン
22-可動フィン
71−軸部
81−軸受部

Claims (3)

  1. 円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、該回動ルーバーの円筒フレーム内に可動フィンが該回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に枢支されてなるレジスタにおいて、
    該リテーナの後部にダンパープレートが送風路内を回動して閉鎖可能に枢支され、該ダンパープレートと前記回動ルーバーの可動フィンとがリンク機構を介して連係され、該リンク機構には、送風方向と平行な軸に略沿った軸部と該軸部を回動可能に支持する軸受部が設けられ、送風方向と平行な軸の回りで前記回動ルーバーの可動フィンの回動を許容して、該可動フィンと該ダンパープレートが該リンク機構により連結され、該可動フィンが閉鎖されたとき、該ダンパープレートが該リンク機構を介して回動し閉鎖されることを特徴とするレジスタ。
  2. 前記軸部と軸受部が、前記リテーナ内に取り付けられたガイド部内に、その軸方向にのみ移動可能に保持されることを特徴とする請求項記載のレジスタ。
  3. 前記回動ルーバーには、2枚の可動フィンが回動可能に軸支されると共に、両可動フィンがリンク部材により連動して回動するように連結され、該リンク部材に設けた長孔に連結部材がピンを介して係合され、前記ダンパープレートの正面側に連結ロッド部材の先端が枢支され、該連結部材と該連結ロッド部材が前記軸部と軸受部を介して回動可能に連結されて、前記リンク機構が構成されたことを特徴とする請求項記載のレジスタ。
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