JP2004249936A - レジスタ - Google Patents

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昌宏 遠藤
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Abstract

【課題】複数の可動フィンを連結するためのリンク部材をなくすことにより、通風抵抗や騒音の発生を低減することができ、部品点数が少なく、見栄えを良くすることができるレジスタを提供する。
【解決手段】このレジスタは、円筒形のリテーナ1内に円筒形の回動ルーバー2が送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、回動ルーバー2の円筒フレーム20内に第一可動フィン21と第二可動フィン22が回動ルーバー2の回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支される。隣接して軸支された第一可動フィン21の背面側に長孔23aを持ったリンク部23が設けられ、第二可動フィン22の背面側にピン24aを有したリンク部24が設けられる。第一可動フィン21のリンク部23の長孔23aに、第二可動フィン22のリンク部24のピン24aが係合して両可動フィンがリンク結合される。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に送風方向と平行な軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを備えたレジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円筒形状の送風口を有する丸形のレジスタとして、送風口の送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な丸形の回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−280682公報
【0004】
この種のレジスタは、円筒形に形成されたリテーナとベゼルを有し、ベゼルとリテーナの内側に、略円筒形の回動ルーバーを回動可能に配設して構成される。この回動ルーバーは、円筒フレームの内側に単数または複数の可動フィンを、円筒フレームの前面と平行な軸を支軸として回動可能に軸支し、円筒フレームは、ベゼルとリテーナの内側に回動可能に嵌入される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、回動ルーバーに複数の可動フィンが軸支される場合、それらの可動フィンを連動するために、背面側にリンク部が設けられ、それらのリンク部をリンク部材により連結させた構造としている。
【0006】
このため、送風路内にリンク部材が位置することによって、送風時の通風抵抗や圧力損失が増し、騒音が増大する問題があった。また、リンク部材が組付け部品として必要となり、製造時にこの部品を組付け工程で組付ける必要があり、部品点数の増加と共に組付け作業工数が増す問題があった。また、可動フィンを開放状態とした際、レジスタの前方から回動ルーバー内のリンク部材が見えてしまい、レジスタの見栄えが悪化する問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、複数の可動フィンを連結するためのリンク部材をなくすことにより、通風抵抗や騒音の発生を低減することができ、部品点数が少なく、見栄えを良くすることができるレジスタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、回動ルーバーの円筒フレーム内に複数の可動フィンが回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、隣接して軸支された1対の可動フィンにおける一方の可動フィンの背面側に長孔を持ったリンク部が設けられ、他方の可動フィンの背面側にピンを有したリンク部が設けられ、一方の可動フィンのリンク部の長孔に他方の可動フィンのリンク部のピンが係合して両可動フィンがリンク結合されたことを特徴とする。
【0009】
ここで、請求項2のように、上記可動フィンは、第一可動フィンと第二可動フィンから構成され、第一可動フィンに長孔を持ったリンク部が設けられ、第二可動フィンに前記ピンを有したリンク部が設けられ、第一可動フィンは回動ルーバーの円筒フレームの開口全面を覆う形状に形成され、第二可動フィンは第一可動フィンより小形に形成され、閉鎖時には第一可動フィンの背面側に第二可動フィンが位置するように構成することができる。
【0010】
また、請求項3のように、上記可動フィンは、第一可動フィンと第二可動フィンから構成され、第一可動フィンに前記長孔を持ったリンク部が設けられ、第二可動フィンにピンを有したリンク部が設けられ、第一可動フィンと第二可動フィンとが協働して回動ルーバーの円筒フレームの開口全面を覆う形状に形成することができる。
【0011】
【作用】
上記構成のレジスタは、その製造時、複数の可動フィンを回動ルーバーの円筒フレーム内に軸支して組み付けるが、この際、複数の可動フィンは、リンク部材を使用せずに、フィンと一体成形されたリンク部とその長孔及びピンにより連結されるため、製造時の組み付け工程では、リンク部材を使用する場合に比べ、部品点数が少なく組み付け作業性が良好となり、より簡単に組み付けることができる。
【0012】
使用時には、レジスタを空調装置の空気吹出し口に装着し、複数の可動フィンの角度を変えて送風の吹出し方向を調整する。或いは、回動ルーバーをリテーナに対してその円周方向に回動させて吹出し方向を調整する。そして、このような可動フィンの開放状態で、送風が行なわれると、吹出口から空気がフィンの向きに応じて吹き出されるが、吹出口内においては、リンク部材を設けずに、フィンと一体形成されたリンク部のみとされるため、送風時の通風抵抗や圧力損失は小さく、騒音の発生も最少にすることができる。さらに、可動フィンが開放された状態では、レジスタの前方から回動ルーバーの内部が見えるが、リンク部材がないため、内部がすっきりしており、レジスタの見栄えを良くすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はそのII−II断面図を示し、図3はその分解斜視図を示している。
【0014】
1は本レジスタの基部となるリテーナで、円筒形に形成され、円筒の前部を開放し、円筒内の後部には六角形の網目を持つ網目部11が設けられる。網目部11の中央に、後述の回動ルーバー2の軸支部28を支持するための支軸部12が設けられる。この支軸部12は、送風方向と平行な軸として形成され、回動ルーバー2の軸支部28に設けた軸孔に嵌挿され、リテーナ1内に挿入される回動ルーバー2の良好な回動性能を保持する。また、網目部11は、レジスタ内への異物の挿入などを防止するために設けられる。
【0015】
さらに、このリテーナ1の内側には、図3に示すように、その内周壁に多数の突状部を並べた形状の操作荷重付与部13が円環状に形成され、この操作荷重付与部13には、後述の回動ルーバー2側に設けた鋼球16が、コイルばね17の付勢力により接触し適度な荷重で押し当てられる。操作荷重付与部13は、リテーナ1の側壁の厚さ方向に形成された段差部に多数の突状部を円周上に並べて形成されるが、この操作荷重付与部13がコイルばね17の付勢力を鋼球16を介して受けることによって、回動ルーバー2の回動操作時に適度な荷重と節度感を生じさせる。
【0016】
一方、リテーナ1の外周部には、図3のように、レジスタを被取付部に対して取り付けるための取付フランジ部14が突設され、さらに後述のベゼル3の係止環31を係止するための係止爪15が形成され、この係止爪15は、例えば円周上に120度の間隔で3個設けられる。このような構造のリテーナ1は、合成樹脂の一体成形により形成することができる。
【0017】
リテーナ1内に回動可能に挿入される回動ルーバー2は、円筒フレーム20と、その円筒フレーム20内にその回動フレーム2の回動軸と直角な軸の回りで回動可能に軸支された第一可動フィン21と第二可動フィン22とを備えて構成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20の内側に、空気の吹出口5が開口して形成される。
【0018】
第一可動フィン21は、円筒フレーム20の円形の吹出口5の全面開口部を1枚で閉鎖可能な円板状に形成され、第一可動フィン21の両側には突部を介して軸部21aが背面側に偏倚して突設される。また、第二可動フィン22は、図3のように、第一可動フィン21より小径の円板状に形成され、吹出口5の閉鎖時には第一可動フィン21の背面側に位置し、開放時には第一可動フィン21と共に風向調整を行なうように配置される。第二可動フィン22の両側には、突部を介して軸部22aが前面側に偏倚して突設される。一方、図3に示すように、円筒フレーム20の内周部の左右両側に、第一可動フィン21の軸部21a,第二可動フィン22の軸部22aを支持するための軸受孔20aが所定の位置に4個設けられる。
【0019】
さらに、図3に示す如く、第一可動フィン21の背面にはリンク部23が突設され、同様に第二可動フィン22の前面にはリンク部24が突設される。リンク部23には円弧状の長孔23aが形成され、リンク部24の先端にはピン24aが取り付けられる。この第二可動フィン22のリンク部24のピン24aは、第一可動フィン21のリンク部23の長孔23aに係合し、第一可動フィン21と第二可動フィン22は、リンク部23、24を介してリンク結合され、所定の回動範囲(吹出口5の閉鎖状態からフィンが吹出口5の軸方向つまり送風方向と平行な状態まで)連動して回動する。さらに、第二可動フィン22には、図3のように、第一可動フィン21側のリンク部23の干渉を回避するために、スリット22bが形成されている。
【0020】
一方、円筒フレーム20内には十字状フレームの中央に軸支部28が設けられ、回動ルーバー2をリテーナ1内に挿入した際、その軸支部28に形成された軸孔に、リテーナ1側の支軸部12が回動可能に嵌挿される。さらに、円筒フレーム20には、図3のように、その内周壁の一部を厚くした部分に送風方向に沿った取付孔29が穿設され、その取付孔29にはコイルばね17が挿入され、コイルばね17の先端に鋼球16が配置される。回動ルーバー2の円筒フレーム20は、リテーナ1の内側に挿入されて支軸部12を中心軸として円滑に回動可能な形状と大きさに形成されている。
【0021】
また、ベゼル3の外周部に係止環31が設けられ、べゼル3をリテーナ1の前部に被せたとき、リテーナ1の外周部に設けた係止爪15に係止環31が係止可能である。上記構造の円筒フレーム20、第一可動フィン21、第二可動フィン22、及びベゼル3は、各々合成樹脂により一体成形して製造することができる。
【0022】
このようなレジスタをその製造時に組み立てる場合、図3に示すように、先ず、第一可動フィン21のリンク部23の長孔23aに、第二可動フィン22のリンク部24のピン24aを係合させて連結させた状態で、第一可動フィン21と第二可動フィン22の軸部21a,22aを、円筒フレーム20の内側の軸孔20aに各々嵌め込む。
【0023】
これにより、第一可動フィン21と第二可動フィン22は円筒フレーム20内で、図2に示す閉鎖位置から図5の開放位置まで、所定の角度範囲で回動可能に組み付けられた状態となる。なお、第一第二可動フィン21,22の何れかの軸部には、図示しないゴム状弾性体製のブッシュが嵌め込まれ、このブッシュにより可動フィンの回動(傾動)に適度な操作荷重が付与される。
【0024】
このように、第一可動フィン21と第二可動フィン22は、リンク部材を使用せずに、フィンと一体成形されたリンク部23,24とその長孔23a及びピン24aにより連結されるため、製造時の組み付け工程では、リンク部材を使用する場合に比べ、部品点数が少なく組み付け作業性が良好となり、より簡単に組み付けることができる。
【0025】
次に、円筒フレーム20の内側に設けた取付孔29に、背面側からコイルばね17を挿入し、その上に鋼球16を載置した状態で、その回動ルーバー2をリテーナ1内の前部に前方から嵌め込み、その軸支部28をリテーナ1側の支軸部12に嵌め込む。そして、その回動ルーバー2を覆うように前方からベゼル3をリテーナ1の前部に嵌め込み、その係止環31をリテーナ1側の係止爪15に係止させる。これにより、リテーナ1の操作荷重付与部13上に鋼球16がコイルばね17に付勢されて接触し、適度な荷重で押し当てられた状態となり、レジスタの組み立てが完了する。
【0026】
上記構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルの一部に設けられた空調装置の空気吹出し口に装着して使用される。レジスタの吹出口5に位置する第一可動フィン21が図2のように閉鎖した状態で、その上側の第一可動フィン21の上部(楕円状にへこんだ部分)を指などで押しこむと、2枚の第一可動フィン21と第二可動フィン22が、連動して図4の反時計方向に、軸部21a,22aを軸に回動し、略水平状態となって、図5のように吹出口5が開口する。
【0027】
このような開放のための回動操作時、リンク部24のピン24aがリンク部23の長孔23aの末端部に当り、両可動フィン21,22は図5の開放位置で停止する。そして、このような第一可動フィン21の開放状態で、送風が行なわれると、吹出口5から空気が吹き出されるが、フィンと一体形成されたリンク部23,24のみでリンク部材がないため、送風時の通風抵抗や圧力損失は小さく、騒音の発生も最少である。さらに、図5のように、第一可動フィン21が開放された状態では、レジスタの前方から回動ルーバー2の内部が見えるが、リンク部材がないため、内部がすっきりしており、レジスタの見栄えが悪化することはない。
【0028】
一方、第一可動フィン21が開放した状態で、その前縁部を指などで押し下げれば、図4のように、第一可動フィン21と第二可動フィン22は水平状態から下方に傾動し、空気の吹出し方向を下方に向けることができる。また、その状態で、第一可動フィン21の前縁部を指などで持って、吹出口5の中心軸の回りでつまり送風方向と平行な軸の回りで回動ルーバー2を回動させると、回動ルーバー2つまり第一可動フィン21と第二可動フィン22が支軸部12を軸に吹出口5の円周方向に回動し、第一第二可動フィン21,22が傾動状態にあるとき、空気の吹出し方向を左右に変えることができる。
【0029】
図6〜図13は他の実施形態のレジスタを示している。この例では、回動ルーバー2の円筒フレーム20内に、形状の相違した第一可動フィン41と第二可動フィン42が傾動可能に軸支され、2枚の第一可動フィン41と第二可動フィン42とが協働して円筒フレーム20内の開口全面を覆うように構成される。上記実施形態と同様な構成の部材については、図に上記と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0030】
すなわち、リテーナ1内に回動可能に挿入される回動ルーバー2は、円筒フレーム20と、その円筒フレーム20内にその回動ルーバー2の回動軸と直角な軸の回りで回動可能に軸支された第一可動フィン41と第二可動フィン42とを備えて構成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20に内側に空気の吹出口5が開口して形成される。また、図6に示すように、円筒フレーム20の内周部の左右両側に平坦部20bが設けられ、その平坦部20bには、第一可動フィン41,第二可動フィン42の軸部41a,42aを支持する軸受部が設けられる。
【0031】
第一可動フィン41と第二可動フィン42は、図6、図9〜図11に示すように、図6の上側に位置する第一可動フィン41が略上弦の月の形状に形成され、図6の下側に位置する第二可動フィン42が略三日月形状に形成され、両フィン21,22が、前面に平行に回動されたとき、円筒フレーム20の吹出口5の前面開口部を2枚で閉鎖する構造である。また、図8に示すように、第一可動フィン41の両側には突部を介して軸部41aが背面側に偏倚して突設され、第二可動フィン42の両側にも突部を介して軸部42aが背面側に偏倚して突設され、それらが回動軸となる。
【0032】
さらに、図9に示すように、第一可動フィン41の背面側にはリンク部43が突設され、同様に第二可動フィン42の裏面には図10のようにリンク部44が突設される。また、第一可動フィン41のリンク部43には長孔43aが形成され、第二可動フィン42のリンク部44の先端にはピン44aが設けられる。そのピン44aが図11のように、長孔43aに係合し、第一可動フィン41と第二可動フィン42は、リンク部43とリンク部44を介してリンク結合され、所定の回動範囲(吹出口5の閉鎖状態からフィンが吹出口5の軸方向つまり送風方向と平行な状態まで)連動して回動する。
【0033】
図10のように、第二可動フィン42の上側にストッパ部42cが内側に突き出すように延設され、このストッパ部42cが上側の第一可動フィン41の背面側に当り、吹出口5を閉鎖する状態で両可動フィン41,42は停止する。また、このストッパ部42cには、図8、図10に示すように、スリット42bが形成され、フィンの傾動時には、第一可動フィン42のリンク部43がスリット42bの進入し、リンク部43の干渉を回避している。また、両可動フィン41,42が送風方向と平行な開放位置に回動した際には、リンク部43がスリット42b内の奥に当り、吹出口5の開放位置で停止する。
【0034】
このような構成のレジスタは、上記と同様に回動ルーバー2の円筒フレーム20内に、第一可動フィン41と第二可動フィン42が軸支され、回動ルーバー2がリテーナ1内に回動可能に挿入されて組み立てられるが、第一可動フィン41と第二可動フィン42が、リンク部材を使用せずに、フィンと一体成形されたリンク部43,44とその長孔43a及びピン44aにより連結されるため、製造時の組み付け工程では、リンク部材を使用する場合に比べ、部品点数が少なく組み付け作業性が良好となり、より簡単に組み付けることができる。
【0035】
また、このレジスタを自動車などの空気吹出し口に装着して使用する場合、回動ルーバー2内の吹出口5に位置する第一可動フィン41と第二可動ルーバー42は、図7のように閉鎖した状態から、その上側の第一可動フィン41の上部を指などで押しこむと、第一可動フィン41と第二可動フィン42が、連動して図12の反時計方向に、軸部41a,42aを軸に回動し、図13のように略水平状態となって、吹出口5が開口する。
【0036】
一方、第一可動フィン41と第二可動フィン42が開放した状態で、第一可動フィン41または第二可動フィン42の前縁部を指などで押し下げれば、可動フィン41,42は水平状態から下方に傾動し、空気の吹出し方向を下方に向けることができる。さらにその状態で、可動フィン41または42の前縁部を指などで持って、吹出口5の中心軸の回りで回動ルーバー2を回動させると、回動ルーバー2つまり可動フィン41,42が支軸部12を軸に吹出口5の円周方向に回動し、可動フィン41,42が傾動状態にあるとき、空気の吹出し方向を左右に変えることができる。
【0037】
このように、第一可動フィン41、第二可動フィン42が開放した状態で、送風が行なわれると、吹出口5から空気が吹き出されるが、上記と同様に、フィンと一体形成されたリンク部43,44のみでリンク部材がないため、送風時の通風抵抗や圧力損失は小さく、騒音の発生も最少である。さらに、図13のように、第一可動フィン41と第二可動フィン42が開放された状態では、レジスタの前方から回動ルーバー2の内部が見えるが、上記と同様に、リンク部材がないため、内部がすっきりしており、レジスタの見栄えが悪化することはない。
【0038】
なお、上記実施形態では、第一可動フィン21、41と第二可動フィン22、42つまり2枚の可動フィンを設けた回動ルーバーを備えたレジスタについて説明したが、3枚以上のフィンを配設した丸形のレジスタに本発明を適用することもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレジスタによれば、複数の可動フィンが、リンク部材を使用せずに、フィンと一体成形されたリンク部とその長孔及びピンにより連結されるため、製造時の組み付け工程では、リンク部材を使用する場合に比べ、部品点数が少なく組み付け作業性が良好となり、より簡単に組み付けることができる。また、リンク部材を設けずに、フィンと一体形成されたリンク部のみで複数の可動フィンを連結する構造となるため、送風時の通風抵抗や圧力損失は小さく、騒音の発生も最少にすることができる。さらに、可動フィンが開放された状態では、レジスタの前方から回動ルーバーの内部が見えるが、リンク部材がないため、内部がすっきりし、レジスタの見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】同レジスタの分解斜視図である。
【図4】可動フィンを傾動させた状態の断面図である。
【図5】可動フィンを全開にした状態の断面図である。
【図6】他の実施形態を示すレジスタの正面図である。
【図7】図6のVI−VI断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】第一可動フィンの斜視図である。
【図10】第二可動フィンの斜視図である。
【図11】第一可動フィンと第二可動フィンをリンク結合した状態の斜視図である。
【図12】第一可動フィンと第二可動フィンを傾動した状態の断面図である。
【図13】可動フィンを全開にした状態の断面図である。
【符号の説明】
1−リテーナ
2−回動ルーバー
3−ベゼル
5−吹出口
20−円筒フレーム
21−第一可動フィン
22−第二可動フィン
23−リンク部
24−リンク部

Claims (3)

  1. 円筒形のリテーナ内に円筒形の回動ルーバーが送風方向と平行な軸の回りで回動可能に装着され、該回動ルーバーの円筒フレーム内に複数の可動フィンが該回動ルーバーの回動軸と直角な軸を支軸にして回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
    隣接して軸支された1対の可動フィンにおける一方の可動フィンの背面側に長孔を持ったリンク部が設けられ、他方の可動フィンの背面側にピンを有したリンク部が設けられ、該一方の可動フィンのリンク部の長孔に他方の可動フィンのリンク部のピンが係合して両可動フィンがリンク結合されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記可動フィンは第一可動フィンと第二可動フィンから構成され、該第一可動フィンに前記長孔を持ったリンク部が設けられ、該第二可動フィンに前記ピンを有したリンク部が設けられ、該第一可動フィンは前記回動ルーバーの円筒フレームの開口全面を覆う形状に形成され、該第二可動フィンは該第一可動フィンより小形に形成され、閉鎖時には第一可動フィンの背面側に該第二可動フィンが位置することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記可動フィンは第一可動フィンと第二可動フィンから構成され、該第一可動フィンに前記長孔を持ったリンク部が設けられ、該第二可動フィンに前記ピンを有したリンク部が設けられ、該第一可動フィンと第二可動フィンとが協働して回動ルーバーの円筒フレームの開口全面を覆う形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
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