JP5597423B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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    • B60H1/3421Nozzles; Air-diffusers with means for adjusting the air stream direction using only pivoting shutters

Description

本発明は、自動車等の車両の空調用レジスタに関する。
乗用車等の自動車では、ナビゲーションシステム等の機器の操作や機器状態の表示のため、インストルメントパネルのセンタークラスタにディスプレイ装置が設置される場合がある。このディスプレイ装置は、表示される各種情報の視認性、操作性等向上のために大型化が図られている。その大型化に伴い、ディスプレイ装置の左右等に配置される空調用レジスタの設置スペースが縮小されることになる。そこで、空調用レジスタをセンタークラスタの上方に配置することが行われる。そのため、限られたスペースに配置することが可能なように、横長薄型化が図られた空調用レジスタが提案されている。
特許文献1に開示されている「空調用薄型レジスタ」においては、図19に示すように、横長長方形状の開口35を下流端に有するリテーナ30内に下流側フィン群を配置している。また、下流側フィン群における端フィン31,32を、リテーナ30の上下の壁部33,34の近傍に配置している。そして、各端フィン31,32を、支軸36にて左右の壁部43に支持される本体部37,38と、本体部37,38の上流側に配置され、かつ同本体部37,38に対し屈曲し得る屈曲部39,40とを備える構成としている。さらに、上下の壁部33,34の近傍には、本体部37,38の傾動に伴い屈曲部39,40の上流端が、同壁部33,34に接近した状態で通風方向の上流側又はその逆方向へ移動するのを許容する許容部44,45が形成されている。
特許文献2に開示されている「空気吹出調整用レジスタ」は、通風路内に下流側ルーバーと上流側ルーバーとが配置され、下流側ルーバーの横フィンに摺動可能に装着された操作ノブにより、上流側ルーバーの縦フィンを回動させて、空気の吹き出し方向を調節するようになっている。そして、その操作ノブは、横フィンを貫通して形成されたノブ収容長孔に、横フィンの長手方向に沿って摺動可能に挿入されている。このような構成とすることで、操作ノブが挿入された外観良好な横フィンが得られるとされている。
特開2008−149830号公報([要約][図3][図7]等を参照) 特開2009−18634号公報([要約]を参照)
特許文献1の空調用薄型レジスタによれば、図20(A),(B)に示すように、端フィン31,32では、屈曲部39,40の上流端が、壁部33,34に接近した状態で通風方向の上流又はその逆方向へ移動される。このため、屈曲部39,40の上流端と壁部33,34との間に窪み42,42が形成される。この窪み42,42は乱流の原因となる。そして、乱流が生じると、大きな騒音が発生するだけでなく、開口35から吹き出される空気の吹き出し方向が定まらず、フィン41の風向調節機能が阻害されるおそれがあった。さらに、この特許文献1においては、屈曲部39,40を屈曲させたり、その上流端を案内したりする機構が必要である。そのため、特許文献1の空調用薄型レジスタにおいては、端フィン31,32及びその周囲の構造の複雑化に伴う製造コストの上昇を改善するという課題が生じる。
また、特許文献2の空気吹出調整用レジスタによれば、外観の優れた横フィンを有する構造の簡単な薄型のレジスタを実現している。しかし、特許文献2においては、操作ノブをノブ収容長孔内において摺動可能とするための部品が必要で、これらの組み付けも面倒となる。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、空気の吹き出し方向を簡単な構造で良好に調節することのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の空調用レジスタの発明は、リテーナの開口部から車室内に空気が吹き出されるようにした空調用レジスタにおいて、前記リテーナの内面には、車室に向かって拡開するように傾斜して前記開口部に繋がる一対の第1傾斜面を互いに対向するように形成するとともに、それらの第1傾斜面の上流側には前記開口部に向かって狭窄するように傾斜して前記第1傾斜面に繋がる一対の第2傾斜面を互いに対向するように形成し、前記リテーナ内の前記開口部の上流側近傍には、前記両第2傾斜面の一方に沿う位置と他方に沿う位置との間において角度調節可能なフィン設けられ、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面は稜線を介して連続し、前記フィンを回動可能に支持する回動軸が、通風方向において、2ヶ所の前記稜線の間に配置されていることを特徴とするものである。なお、ここで第1傾斜面及び第2傾斜面は、リテーナの内面に一体的に形成されるものである。
上記構成によれば、フィンを、一対の第2傾斜面の一方に対し平行となるように回動して、第2傾斜面に沿って流れる空気を、第2傾斜面とフィンとにより案内すれば、吹き出される空気の方向を良好に調節することができる。
また、一方の内壁面の第2傾斜面と、フィンと、他方の内壁面の第1傾斜面とにより、それぞれの面に沿う方向に空気の流れを案内できるので、吹き出される空気が乱されることを防止することができる。なお、回動軸が、2本の稜線間を外れて上流側に配置されると、一方の内壁面の第2傾斜面とフィンとにより案内された空気の流れと、他方の内壁面の第2傾斜面に案内された空気とが混じり合って流れを乱すことになる。また、回動軸が、2本の稜線間を外れて下流側に配置されると、フィンと、フィンに沿う第2傾斜面との間で案内される空気の流路が狭い領域に限定されることになる。
求項に記載の発明は、請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、前記フィンを挟んで互いの反対側に位置する第1傾斜面と第2傾斜面とが平行に形成されていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、一方の内壁面の第2傾斜面に沿う方向に流れる空気は、他方の内壁面の第1傾斜面に沿う方向に流れることができるので、フィンを回動してその方向に沿うようにすれば、吹き出される空気の方向をより良好に調節することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の空調用レジスタにおいて、前記開口部の長辺が車両の車幅方向に沿って延びていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、インストルメントパネルのセンタークラスタにおけるディスプレイ装置の上方等の上下方向のスペースが限られた部分に配置することができ、しかも、空気の吹き出し方向について上下方向の調節を良好に行うことができる空調用レジスタを提供することができる。
本発明によれば、空気の吹き出し方向を簡単な構造で良好に調節できる空調用レジスタを提供することができる。
本発明を具体化した第1実施形態の空調用レジスタを示す断面図。 空調用レジスタの各部について、空気の流れ方向との関係を示す説明図。 第1フィンを水平にしたときの空気の流れを示す説明図。 第1フィンを下流側ほど高くなるように傾斜させたときの空気の流れを示す説明図。 第1フィンを下流側ほど低くなるように傾斜させたときの空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K1〜K4が好適な範囲に属する場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K1が好適な範囲から大きな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K1が好適な範囲から小さな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K2が好適な範囲から大きな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K2が好適な範囲から小さな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K3が好適な範囲から大きな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K3が好適な範囲から小さな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K4が好適な範囲から大きな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 (A)〜(C)は、角度K4が好適な範囲から小さな側へ外れている場合の空気の流れを示す説明図。 上下の稜線が空気の通風方向の同一位置で相対向する第2実施形態の作用を示す説明図。 上下の稜線が空気の通風方向の同一位置で相対向する第3実施形態の作用を示す説明図。 上下の第1傾斜面が拡開した第4実施形態の作用を示す説明図。 上下の第1傾斜面が拡開し、かつ、稜線が空気の通風方向の同一位置で相対向する第5実施形態の作用を示す説明図。 特許文献1の空調用薄型レジスタを示す断面図。 図19の空調用薄型レジスタの作用を示す図であり、(A)は空気の吹き出し方向を斜め上方に設定したときの断面図、(B)は空気の吹き出し方向を斜め下方に設定したときの断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について図1〜図14を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態の空調用レジスタ1は、図示しないセンタークラスタの上部に設けられ、ナビゲーションシステム等における各種情報を表示するためのディスプレイ装置の上側近傍に配置されている。この空調用レジスタ1は、図示しないダクトに一端が連結される略横長四角形の筒状体であるリテーナ2を備え、そのリテーナ2の他端の開口部5(室内側)には、インストルメントパネル12とともに意匠面となるベゼル4が形成されている。このベゼル4は、インストルメントパネル12の段部12aに嵌合している。開口部5は、短辺5bに対する長辺5aの比が大きな長方形であり、例えば、短辺5b=30mm、長辺5a=120mmとなっている。空調用レジスタ1は、この長辺5aが、車幅方向に沿って延びるように配置されている。
開口部5の長辺5aに臨むリテーナ2の開口側の内壁面21には、下部及び上部の一対の第1傾斜面7a,7bと、各第1傾斜面7a,7bに稜線6a,6bを介して連続する下部及び上部の一対の第2傾斜面8a,8bとが形成され、第2傾斜面8a,8bは内奥部の本体部内面22と連続している。第1傾斜面7a,7bは車室20に向かって拡開されるように傾斜されており、第2傾斜面8a,8bは第1傾斜面7a,7bに向かって狭窄するように傾斜されている。従って、第2傾斜面8a,8bによりリテーナ2内を流れる空気A(図2参照)の流路が狭められている。
また、上部の第2傾斜面8bと、下部の第1傾斜面7aとは平行に形成されている。同様に、上部の第1傾斜面7bと、下部の第2傾斜面8aとは平行に形成されている。すなわち、水平面に対し、第2傾斜面8bがなす角を角度K1とし、第1傾斜面7bがなす角を角度K2とし、第2傾斜面8aがなす角を角度K3とし、第1傾斜面7aがなす角を角度K4とする。第1実施形態では、角度K1と角度K4とが同一に設定され、角度K3と角度K2とが同一に設定されている。
図2に示すように、上部の第2傾斜面8bの始端(上流側の端部)は下部の第2傾斜面8aの始端より上流側に位置している。上部の稜線6bは下部の稜線6aより上流側において、下部の第2傾斜面8aに対向している。下部の稜線6aは上部の第1傾斜面7bよりわずかに下流側に位置している。従って、上部の第1傾斜面7bは下部の第2傾斜面8aと対向し、下部の第1傾斜面7aは上部の第1傾斜面7bより車室20側に突出している。
そして、図1に示すように、リテーナ2の内部の下流側であって開口部5の上流側近傍には、長辺5aに沿う方向に延びる1枚の第1フィン9が設けられ、その上流側には、短辺5bに沿う方向に延びる複数枚の第2フィン10が設けられている。第1フィン9は、互いに対向する左右の内壁面23に対し、回動軸9aにより回動可能に支持されている。そして、手動により、第1フィン9の上下方向の指向角度、つまり風向調節角度が調節される。また、第2フィン10は、上下の本体部内面22に対し、回動軸10aにより回動可能に支持されている。第1フィン9に摺動自在に装着されているノブ11の上流側端部11aが第2フィン10に掛合することにより、ノブ11の左右方向への摺動とともに、第2フィン10の左右方向の指向角度を調節することができる。第1実施形態の空調用レジスタ1においては、吹き出される空気A(図2参照)の上下方向の調節が第1フィン9により行われ、左右方向の調節が第2フィン10により行われる。
第1実施形態では、第1フィン9の回動軸9aが、通風方向THにおいて、下流側に位置する稜線6aと上流側に位置する稜線6bとの間に配置されている。また、第1フィン9は、その上流側端部9bが上流側の稜線6bよりも上流側に位置している。従って、第1フィン9は、上部の第1傾斜面7b及び上部の第2傾斜面8bと、下部の第2傾斜面8aとに対向している。
次に、上記のように構成された第1実施形態の空調用レジスタ1の作用を説明する。
図3は、第1フィン9が水平にされた状態を示す。この状態においては、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aは、狭窄された第2傾斜面8a,8bによって第1フィン9に向かうように案内される。そして、第2傾斜面8a,8bによって案内された空気流は、第1フィン9によって整流されて、吹き出し方向FKで示すように水平に吹き出される。このとき、稜線6a,6bの下流側には第1傾斜面7a,7bが存在するが、空気流をこれらの第1傾斜面7a,7bへ案内するものは存在しない。しかも、第1傾斜面7a,7bは車室20に向かって拡開するように傾斜されているため、第1傾斜面7a,7bの近傍の領域Wには、空気Aを第1傾斜面7a,7bに沿って流れさせるような圧力は作用しにくい。このため、開口部5から空気Aは第1フィン9の風向調節機能に従って水平に吹き出される。
図4は、第1フィン9が、下流側ほど高くなるように傾斜させられた状態を示す。この状態においては、第1フィン9は、上部の第1傾斜面7b及び下部の第2傾斜面8aと平行になる。そして、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、第2傾斜面8bによって第1フィン9に向かうように案内される。次いで、その空気Aは互いに平行な第1フィン9及び上部の第1傾斜面7bによって案内されて、開口部5から車室20に向け、吹き出し方向FKで示すように、斜め上方へ吹き出される。また、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、第1フィン9及び下部の第2傾斜面8aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、吹き出し方向FKで示すように、斜め上方へ吹き出される。そして、この場合、下部の第1傾斜面7aは車室20に向かって拡開するように傾斜されているため、第1傾斜面7aの近傍の領域Wには、吹き出された空気Aをその第1傾斜面7aに沿って流れさせるような圧力は作用しにくい。従って、開口部5からの吹き出し流は、上部の第1傾斜面7b及び下部の第2傾斜面8aをそれぞれ下流側に延長した面H2,H3間を、あまり拡散されることなく、斜め上方に向かって流れる。
図5は、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられた状態を示す。この状態においては、第1フィン9は、下部の第1傾斜面7a及び上部の第2傾斜面8bと平行になる。そして、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、下部の第2傾斜面8aによって第1フィン9に向かうように案内される。次いで、その空気Aは、第1フィン9及び下部の第1傾斜面7aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、吹き出し方向FKで示すように、斜め下方へ吹き出される。また、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、上部の第2傾斜面8b及び第1フィン9によって案内されて、開口部5から車室20に向け、吹き出し方向FKで示すように、斜め下方へ吹き出される。そして、この場合、上部の第1傾斜面7bは車室20に向かって拡開するように傾斜されているため、第1傾斜面7bの近傍の領域Wには、吹き出された空気Aをその第1傾斜面7bに沿って流れさせるような圧力は作用しにくい。従って、開口部5からの吹き出し流は、下部の第1傾斜面7a及び上部の第2傾斜面8bをそれぞれ下流側に延長した面H4,H1間を、あまり拡散されることなく、斜め下方に向かって流れる。
ここで、前記角度K1〜K4の種々の組み合わせについて、空気Aの吹き出し方向FKをシミュレーションしたところ、下記の条件を満たす組み合わせの場合に、好ましい結果が得られることが判った。
K1:16°〜25°
K2:25°〜30°
K3:20°〜30°
K4:20°〜30°
図6〜図14は、シミュレーションの結果を示している。これらの図6〜図14中の各(A)は、第1フィン9が水平にされたときを示し、各(B)は、第1フィン9が下流側ほど高くなるように傾斜させられたときを示し、各(C)は、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときを示している。
図6は、各角度K1〜K4が上記好適な範囲に属する値である、K1:20°,K2:27°,K3:25°,K4:25°に設定されている場合を示している。
図6(A)に示すように、第1フィン9が水平にされたときには、空気Aは開口部5から車室20へ向けて、ほとんど拡散されることなく略水平に吹き出される。図6(B)に示すように、第1フィン9が下流側ほど高くなるように傾斜させられたときには、空気Aは開口部5から車室20へ向けて、ほとんど拡散されることなく斜め上方へ向かって吹き出される。図6(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、空気Aは開口部5から車室20へ向けて、さほど拡散されることなく斜め下方へ向かって吹き出される。
これに対し、4つの角度K1〜K4のうち1つでも上記の好適な範囲を外れると、上下どちらかの流れが悪化する。その原因としては、次のようなことが考えられる。
図7は、K1:30°,K2:27°,K3:25°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K2〜K4については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K1については、上記好適な範囲から大きな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図7(A)に示すように水平にされたときにも、図7(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K1が大きくなったことで、図7(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、同第1フィン9と上側の稜線6bとの間隔が狭くなり、それらの間を空気Aが通過しにくくなる。その結果、第1傾斜面7aの近傍において、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が出過ぎてしまい、多くの空気Aは、第1フィン9と下側の稜線6aとの間、及び開口部5を通過した後に、ベゼル4やインストルメントパネル12の開口部5よりも下側部分に沿って下方へ流れる。空気Aは、狙いとする斜め下方へ向けて吹き出されにくくなる。
図8は、K1:15°,K2:27°,K3:25°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K2〜K4については、上記好適な範囲内に設定されているが、角度K1については、上記好適な範囲から小さな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図8(A)に示すように水平にされたときにも、図8(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K1が小さくなったことで、図8(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、同第1フィン9と上側の稜線6bとの間隔が広くなり、それらの間を通過した後に斜め下方へ向けて吹き出される空気Aが多くなる。この空気Aが、第1フィン9と下側の稜線6aとの間を通過した空気Aに加わり、開口部5を通過した空気Aの多くが斜め下方に集中する。第1傾斜面7aの近傍において、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が増大し、開口部5を通過した空気Aは、ベゼル4やインストルメントパネル12の開口部5よりも下側部分に沿って下方へ流れる。空気Aは、狙いとする斜め下方へ向けて吹き出されにくくなる。
図9は、K1:20°,K2:35°,K3:25°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1,K3,K4については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K2については、上記好適な範囲から大きな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図9(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、図9(C)に示すように下流側ほど低くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K2が大きくなったことで、図9(A)に示すように、第1フィン9が水平にさせられたときには、第1フィン9と上側の稜線6bとの間を経て吹き出される空気Aが、第1フィン9と下側の稜線6aとの間を通過した空気Aに影響する。その結果、開口部5を通過した空気Aは、狙いとする水平方向によりもわずかに下方へ向けて吹き出される。
図10は、K1:20°,K2:15°,K3:25°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1,K3,K4については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K2については、上記好適な範囲から小さな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図10(A)に示すように水平にされたときにも、図10(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K2が小さくなったことで、図10(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、第1傾斜面7bの近傍において、空気Aを第1傾斜面7bに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が増大する。第1フィン9と上側の稜線6bとの間を通過した空気Aが第1傾斜面7bに沿って流れ、これが第1フィン9と下側の稜線6aとの間を通過した空気Aに影響する。その結果、開口部5を通過した空気Aは拡散してしまい、狙いとする斜め下方へ向けて吹き出されにくくなる。
図11は、K1:20°,K2:27°,K3:35°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1,K2,K4については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K3については、上記好適な範囲から大きな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図11(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときには、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする斜め上方へ向かって吹き出される。
しかし、角度K3が大きくなったことで、図11(A)に示すように、第1フィン9が水平にされたときには、下部の第2傾斜面8aに沿って斜め上方へ向けて流れようとする空気Aが、第1フィン9に沿って水平方向に流れようとする空気Aに影響を及ぼす。その結果、空気Aは、開口部5から狙いとする水平方向よりもやや上方へ向けて吹き出される。
また、角度K3が大きくなったことで、図11(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、同第1フィン9と下側の稜線6aとの間隔が狭くなる。第1傾斜面7aの近傍において、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が十分でなく、空気Aは、開口部5から狙いとする斜め下方へは吹き出されず、それよりも上方へ吹き出される。
図12は、K1:20°,K2:27°,K3:15°,K4:25°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1,K2,K4については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K3については、上記好適な範囲から小さな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図12(C)に示すように下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、空気Aは狙いとする斜め下方へ向かって吹き出される。
しかし、角度K3が小さいために、図12(A)に示すように、第1フィン9が水平にされたときには、下部の第2傾斜面8aに沿って斜め上方へ向けて流れようとする空気Aが、第1フィン9に当たらず、すり抜ける。第1傾斜面7aの近傍において生ずる、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)の影響を受けて、空気Aは、開口部5から狙いとする水平方向には吹き出されず、それよりもやや斜め下方へ向けて吹き出される。
また、図12(B)に示すように、第1フィン9が下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、空気Aは上記と同様の壁面効果の影響を受けて、開口部5から狙いとする斜め上方には吹き出されず、それよりもやや下方へ向けて吹き出される。
図13は、K1:20°,K2:27°,K3:25°,K4:35°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1〜K3については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K4については、上記好適な範囲から大きな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図13(A)に示すように水平にされたときにも、図13(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはほとんど拡散されることなく狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K4が大きくなったことで、図13(C)に示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられたときには、第1傾斜面7aの近傍において、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が大となる。その結果、空気Aは、開口部5から狙いとする斜め下方へは吹き出されず、拡散されてしまう。
図14は、K1:20°,K2:27°,K3:25°,K4:15°に設定されている場合を示している。すなわち、角度K1〜K3については、上記好適な範囲に属する値に設定されているが、角度K4については、上記好適な範囲から小さな側へ外れた値に設定されている。
この場合、第1フィン9が、図14(B)に示すように下流側ほど高くなるように傾斜させられたときにも、図14(C)に示すように下流側ほど低くなるように傾斜させられたときにも、空気Aはさほど拡散されることなく、概ね狙いとする方向へ吹き出される。
しかし、角度K4が小さくなったことで、図14(A)に示すように、第1フィン9が水平にされたときには、第1傾斜面7aの近傍において、空気Aを第1傾斜面7aに沿って流れさせようとする力(壁面効果)が大となる。その結果、空気Aは、開口部5から狙いとする水平方向へは吹き出されず、斜め下方へ吹き出されてしまう。
従って、上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 上記第1実施形態では、リテーナ2の開口側の内壁面21に、下部及び上部の一対の第1傾斜面7a,7bと、各第1傾斜面7a,7bに稜線6a,6bを介して連続する下部及び上部の一対の第2傾斜面8a,8bとを形成した。このため、第1フィン9を回動して、第2傾斜面8a(又は8b)に平行にさせれば、第1フィン9が1枚であっても、吹き出される空気Aの方向(吹き出し方向FK)を良好に調節することができる。
(2) 上記第1実施形態では、1枚の第1フィン9によって上下方向において良好な風向調節機能を得ることができることから、同機能のために第1フィン9以外の可動部品は不要である。このため、部品点数が少なくなり、構成を簡素化できる。
(3) 上記第1実施形態では、第1傾斜面7a(又は7b)と第2傾斜面8a(又は8b)とが稜線6a(又は6b)を介して連続し、第2傾斜面8a,8bはリテーナ2の上流側の内壁面と連続している。従って、特許文献1とは異なり、空気Aの流路に窪みが形成されることはない。このため、乱流の発生を抑制でき、低騒音で、かつ吹き出し流が乱れない快適な空調を行うことができる。
(4)上記第1実施形態では、内壁面21を構成する第1傾斜面7a,7bと第2傾斜面8a,8bとについて、第2傾斜面8aと第1傾斜面7bとを互いに平行に形成し、第2傾斜面8bと第1傾斜面7aとを互いに平行に形成するようにした。このため、第2傾斜面8aに沿う方向に流れる空気Aは、その方向に向きを変えられた第1フィン9に案内されて第1傾斜面7bに沿う方向に流れることができる。また、第2傾斜面8bに沿う方向に流れる空気Aは、その方向に向きを変えられた第1フィン9に案内されて第1傾斜面7aに沿う方向に流れることができる。従って、開口部5から車室20へ吹き出される空気Aの方向をより良好に調節することができる。
(5)上記第1実施形態では、第1フィン9を、第1傾斜面7aに沿う方向と、第1傾斜面7bに沿う方向との間において、自在に調節できるように回動可能に支持するようにした。このように、第1フィン9の回動を、吹き出される空気Aの方向を良好に調節できる範囲に制限したので、第1フィン9を回動させることにより、吹き出される空気Aの方向調節を容易に行うことができる。
(6)上記第1実施形態では、開口部5の長辺5aが車両の車幅方向に沿って延びるように空調用レジスタ1を配置した。このため、インストルメントパネル12のセンタークラスタに設けられたディスプレイ装置の上方、或いは車室20の天井と側面部との境界等、上下方向のスペースが限られた部分に配置することができ、しかも、吹き出し方向について上下方向の調節を良好に行うことができる空調用レジスタ1を提供することができる。
(7)上記第1実施形態では、第1フィン9を回動可能に支持する回動軸9aを、通風方向THにおいて、2ヶ所の稜線6a,6bの間に配置した。このため、一方の内壁面21の第2傾斜面8a(8b)と、第1フィン9と、他方の内壁面21の第1傾斜面7b(7a)とにより、それぞれの面に沿う方向に空気Aの流れを案内できるので、吹き出される空気Aが乱されるのを防止できる。
なお、回動軸9aが、2本の稜線6a,6b間を外れて上流側に配置されると、一方の内壁面21の第2傾斜面8a(8b)と第1フィン9とにより案内された空気Aの流れと、他方の内壁面21の第2傾斜面8b(8a)に案内された空気Aとが混じり合って流れを乱す。また、回動軸9aが、2本の稜線6a,6b間を外れて下流側に配置されると、第1フィン9と、同第1フィン9に沿う第2傾斜面8a(8b)との間で案内される空気Aの流路が狭い領域に限定される。
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化した第2実施形態について説明する。
この第2実施形態においては、図15に示すように、稜線6a,6bが、空気Aの通風方向THの同一位置で相対向している。第1フィン9が第1傾斜面7a,7b及び第2傾斜面8a,8bに対応する位置に配置されるとともに、回動軸9aが第1傾斜面7a,7b間に位置している。
上記のように構成された第2実施形態の空調用レジスタ1では、図15において実線で示すように、第1フィン9が水平にされると、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aは、前記第1実施形態と同様に流れる。すなわち、空気Aは、第2傾斜面8a,8bによって第1フィン9に向かうように案内された後、その第1フィン9によって整流されて、開口部5から車室20に向け、吹き出し方向FKで示すように、水平方向へ吹き出される。
図15において細い二点鎖線で示すように、第1フィン9が下流側ほど高くなるように傾斜させられた状態においては、第1フィン9は上部の第1傾斜面7b及び下部の第2傾斜面8aと平行になる。そして、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、上部の第2傾斜面8bによって第1フィン9に向かうように案内され、次いで、第1フィン9及び上部の第1傾斜面7bによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め上方へ吹き出される。また、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、第1フィン9及び下部の第2傾斜面8aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め上方へ吹き出される。
図15において太い二点鎖線で示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられた状態においては、第1フィン9は下部の第1傾斜面7a及び上部の第2傾斜面8bと平行になる。そして、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、下部の第2傾斜面8aによって第1フィン9に向かうように案内され、次いで、第1フィン9及び下部の第1傾斜面7aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め下方へ吹き出される。また、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、上部の第2傾斜面8b及び第1フィン9によって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め下方へ吹き出される。
そして、上記のいずれの場合においても、第1傾斜面7a,7bは車室20に向かって拡開するように傾斜されているため、各第1傾斜面7a,7bの近傍の領域Wには、吹き出された空気Aをそれらの第1傾斜面7a,7bに沿って流れさせるような圧力は作用しにくい。このため、開口部5を通過した空気Aは、第1フィン9の角度に従って水平方向、斜め上方及び斜め下方に向かって吹き出される。
よって、この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明を具体化した第3実施形態について説明する。
この第3実施形態においては、図16に示すように、前記第2実施形態と同様に、稜線6a,6bが、空気Aの通風方向THの同一位置で相対向している。また、第1フィン9が第1傾斜面7a,7b及び第2傾斜面8a,8bに対応する位置に配置されるとともに、回動軸9aが第2傾斜面8a,8b間に位置している。
そして、この第3実施形態においても、第2実施形態と同様に第1フィン9が水平となる位置(図16の実線参照)と、第1傾斜面7b及び第2傾斜面8aに対し平行となる傾斜位置(図16の細い二点鎖線参照)と、第1傾斜面7a及び第2傾斜面8bに対し平行となる傾斜位置(図16の太い二点鎖線参照)とに配置される。このため、この第3実施形態においても、前記第2実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、この発明を具体化した第4実施形態について説明する。
この第4実施形態においては、図17に示すように、前記第1実施形態において、開口部5側の第1傾斜面7b,7aの角度K2,K4が第2傾斜面8b,8aの角度K1,K3より大きく設定されている。
そして、図17において細い二点鎖線で示すように、第1フィン9が下流側ほど高くなるよう傾斜させられた状態においては、第1フィン9は下部の第2傾斜面8a及び上部の第1傾斜面7bに対し略平行となる。そのため、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、上部の第2傾斜面8bによって第1フィン9に向かうように案内され、次いで、第1フィン9及び第1傾斜面7bによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め上方へ吹き出される。また、リテーナ2内を流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、第1フィン9及び第2傾斜面8aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め上方へ吹き出される。
図17において太い二点鎖線で示すように、第1フィン9が下流側ほど低くなるように傾斜させられた状態においては、第1フィン9は下部の第1傾斜面7a及び上部の第2傾斜面8bと略平行になる。そのため、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの下部側の空気Aは、下部の第2傾斜面8aによって第1フィン9に向かうように案内され、次いで、第1フィン9及び下部の第1傾斜面7aによって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め下方へ吹き出される。また、リテーナ2内を通風方向THで示す方向に流れる空気Aのうちの上部側の空気Aは、上部の第2傾斜面8b及び第1フィン9によって案内されて、開口部5から車室20に向け、斜め下方へ吹き出される。
そして、上記のいずれの場合においても、第1傾斜面7a,7bは車室20に向かって大きく拡開するように傾斜されているため、第1傾斜面7a,7bの近傍の領域Wには、吹き出された空気Aをその第1傾斜面7a,7bに沿って流れさせるような圧力は作用しにくい。このため、第1傾斜面7b,7aの角度K2,K4が大きくても、開口部5から空気Aは、乱流を生じることなく第1フィン9の角度に従って水平方向、斜め上方及び斜め下方のいずれかに吹き出される。
(第5実施形態)
次に、この発明を具体化した第5実施形態について、図18を参照して説明する。
この第5実施形態は、前記第4実施形態の構成において、図15に示す前記第2実施形態と同様に、稜線6a,6bを、空気Aの通風方向THの同一位置で相対向させたものである。第1フィン9が第1傾斜面7a,7b間及び第2傾斜面8a,8b間に配置されるとともに、回動軸9aが第1傾斜面7a,7b間に位置している。
従って、この第5実施形態においては、前記第2実施形態及び第4実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態では、インストルメントパネル12のように意匠面が上向きの場合について説明したが、レジスタが天井パネルに設置される場合のように、空調用レジスタの周囲の意匠面が下向きの場合、稜線6aを、空気Aの通風方向THの上流側に設定し、稜線6bを下流側に設定すること。
・ 空調用レジスタ1を、センタークラスタの上部に代えて、助手席側等のインストルメントパネル12に設けること。
・ 空調用レジスタ1を、開口部5の長辺5aが、車両の車幅方向に代えて上下方向に沿って延びるように配置すること。
・ 第1フィン9を複数枚設け、間隔をおいてそれらの第1フィン9を配置すること。この場合、各第1フィン9が常に同一調節角度となるように、それらを連結する必要がある。
・ 内壁面21における稜線6a,6bの部分を湾曲した面により構成すること。すなわち、下部の第1傾斜面7a及び第2傾斜面8aのそれぞれの多くの部分については平面により構成し、両者の境界部分については湾曲面により構成する。また、上部の第1傾斜面7b及び第2傾斜面8bのそれぞれの多くの部分については平面により構成し、両者の境界部分については湾曲面により構成する。
これらの場合には、第1傾斜面7a,7b及び第2傾斜面8a,8bの各々のうち平面部分が水平面となす角を、上記角度K1〜K4とする。そして、これらの角度K1〜K4を、上述した好適な範囲に属する値に設定する。
1…空調用レジスタ、2…リテーナ、5…開口部、5a…長辺、6a,6b…稜線、7a,7b…第1傾斜面、8a,8b…第2傾斜面、9…第1フィン(フィン)、9a,10a…回動軸、20…車室、A…空気、TH…通風方向。

Claims (3)

  1. リテーナの開口部から車室内に空気が吹き出されるようにした空調用レジスタにおいて、
    前記リテーナの内面には、車室に向かって拡開するように傾斜して前記開口部に繋がる一対の第1傾斜面を互いに対向するように形成するとともに、それらの第1傾斜面の上流側には前記開口部に向かって狭窄するように傾斜して前記第1傾斜面に繋がる一対の第2傾斜面を互いに対向するように形成し、
    前記リテーナ内の前記開口部の上流側近傍には、前記両第2傾斜面の一方に沿う位置と他方に沿う位置との間において角度調節可能なフィン設けられ、
    前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面は稜線を介して連続し、
    前記フィンを回動可能に支持する回動軸が、通風方向において、2ヶ所の前記稜線の間に配置されていることを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 前記フィンを挟んで互いの反対側に位置する第1傾斜面と第2傾斜面とが平行に形成されていることを特徴とする請求項に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記開口部の長辺が車両の車幅方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
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