JP6624935B2 - レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特に円筒状のリテーナと略円形の空気吹出口を有する丸型のレジスタに関する。
従来、円形の空気吹出口を有する丸型レジスタとして、円筒フレーム内に送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な丸型の回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
実公平3−27237号公報
このレジスタは、内側に球面を有する円筒形の外枠を有し、その外枠の内側に、外側球面を有する内枠を、回動及び傾動可能に嵌め込み、内枠内には4枚の可動羽根を中心軸の周囲に放射状に配置した回動ルーバーが配設され、回動ルーバーの各可動羽根は、内枠のラジアル方向の支軸の回りで回動可能に軸支されて構成される。
さらに、このレジスタは、中心軸の末端及び各可動羽根の支軸の内側端にベベルギヤが設けられ、中心軸の末端に設けたベベルギヤと各可動羽根のベベルギヤが噛合し、中心軸の先端に設けた摘みを回すと、ベベルギヤを介して各可動羽根がその支軸を軸に回動する構造となっている。
レジスタの使用時、中心軸先端の摘みを回すと、ベベルギヤを介して4枚の可動羽根がラジアル方向の支軸を中心に回動し、4枚の可動羽根が送風方向と平行な場合、レジスタの空気吹出口から送風される風が、可動羽根によって、中央に収束されるが、4枚の可動羽根が各支軸を軸に傾動すると、送風される空気流は空気吹出口の周囲に拡散するように流れる。さらに、各可動羽根を流路の横断面と平行な状態まで回動させた場合、4枚の可動羽根がレジスタの流路を遮断し送風を止めるようになっている。
また、風向を任意の方向に変える場合、内側に4枚の可動羽根を有し外側球面状の内枠を、中央の摘みを持って円筒状の外枠内で任意の方向に傾動させると、円筒状の内枠が傾動し、任意の方向に送風方向を変える。
しかし、上記丸型のレジスタは、外枠内に内枠が全方向に傾動可能に配設されて、内枠を任意の方向に円滑に傾動させるため、内枠の外周面と外枠の内周面との間に僅かであるが隙間を生じさせているが、空気流がその隙間を通過する際、内枠の縁部近傍で空気流が剥離して渦流が発生し、渦流が空気流と干渉して加速する際の圧力変動により、笛吹き音が発生しやすい。
そこで、笛吹き音の防止対策として、外枠の内側縁部に細かい凹凸部を円周面にそって連続して形成し、或いは外枠の内側縁部近傍の内周面に細かい凹部を円周方向に沿って形成し、この外枠内の凹凸部などにより、内枠の傾動時に隙間を通過する空気流の渦流の発生を阻止して、笛吹き音を防止する案が検討された。しかし、外枠の内側縁部の内周面に凹凸部などを設けると、内枠を傾動操作したとき、外枠内周面縁部の凹凸部などが正面視に現れ、レジスタの見栄えを悪化させやすい問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、レジスタの見栄えを悪化させずに、笛吹き音の発生を防止することができる丸型のレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーには送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが該円筒フレームの内側で放射状の支軸により回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、
該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
該円筒フレームの外周面は該リテーナの内周面に対し僅かな隙間を介して略非接触で配設され、
該円筒フレームは、前円筒フレームの上流側に後円筒フレームが嵌着され、該可動フィンの外側の支軸が該前円筒フレームと該後円筒フレーム間の軸受部に挟み込まれて軸支され、
該後円筒フレームの上流側の縁部に、小凹凸部が円周方向に沿って連続して設けられたことを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、回動ルーバーの中央の操作部を持って回動ルーバーを任意の方向に傾動操作したとき、回動ルーバーは、中央に支持されたボールジョイントのボールを中心に傾動し、送風方向が任意の方向に変えられる。このとき、リテーナ内の流路から円筒フレームの外側の僅かな隙間に空気流が通過する場合があるが、円筒フレームの後円筒フレームの円周縁部の小凹凸部を空気流が通過する際、小凹凸部によって円筒フレームの円周縁部近傍に発生しやすい渦流の発生が阻止されるため、笛吹き音の発生を防止することができる。また、小凹凸部は円筒フレームの上流側の縁部に設けられるので、正面から円筒フレーム内を見たとしても、小凹凸部は見えにくく、レジスタの見栄えを損なうことはない。
ここで、上記円筒フレームの後円筒フレームの縁部の小凹凸部は、レジスタ内の流路の通風軸方向に向けて小凹凸が形成され、且つ該通風軸と直角方向から見て略三角形状の凹凸として背面に向けて鋸歯状に形成することができる。或いは、縁部の小凹凸部は、通風軸と直角方向から見て略四角形の凹凸として、背面に向けて矩形歯状に形成することができる。
またここで、上記円筒フレームは、射出成形型を用いて合成樹脂により射出成形され、該射出成形型の合わせ部により該円筒フレームの外周面に生じた、パーティングライン(合わせすじ)の円周方向に沿って、上記小凹凸部とは別の小凹凸部を設けることが好ましい。これによれば、円筒フレームが射出成形型を用いて合成樹脂により射出成形される場合、円筒フレームの外周面にパーティングラインが生じ、そのパーティングラインによって、異音が発生する場合あるが、パーティングライン(合わせすじ)の円周方向に沿って、小凹凸部を連続して設けることにより、パーティングラインで生じやすい異音の発生を防止することができる。
またここで、上記レジスタにおいて、上記前円筒フレームと後円筒フレームの嵌着部位には係止爪と該係止爪が係止される被係止部とからなる係止部が設けられ、該被係止部は中央開口部の周囲を合成樹脂の成形部が包囲して形成され、該中央開口部の両側の側部成形部を相互に相違した厚さまたは幅で形成することが好ましい。
これによれば、係止部において係止爪が被係止部に係止される際に生じやすい被係止部の割れを防止することができる。係止部を合成樹脂で型成形する場合、中央開口部を有する被係止部では、合成樹脂材料が中央開口部両側の合成樹脂成形部のキャビティ内を両側から回り込むように流入する。このとき、成形部の中央で材料がぶつりあうと、材料が完全に停止する前に当該部分で部分硬化が生じ、境界部分に不連続部が生じ、そこにウエルドラインが生じやすい。このようなウエルドラインが被係止部に発生すると、係止爪の係止時、当該部位に応力が集中し、その部分に割れが発生しやすい。
しかし、上記レジスタの円筒フレームの係止部は、被係止部の側部成形部が両側で相互に相違した厚さまたは幅で形成されるので、型成形時、両側から合成樹脂材料が成形部のキャビティ内に回り込む際、両側の材料の流量や流速が相違し、被係止部に、部分硬化による不連続部が生じず、ウエルドラインが生じない。このため、係止爪が被係止部に係止されたときの割れを防止することができ、これにより、円筒フレームの外観の悪化を防止することができる。
本発明のレジスタによれば、レジスタの見栄えを悪化させずに、笛吹き音の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの右側面図である。 同レジスタの背面図である。 同レジスタの分解斜視図である。 図1のレジスタの中央縦断面図である。 (a)は円筒フレームの正面斜視図、(b)はその背面斜視図である。 (a)は前円筒フレームの正面斜視図、(b)はその左側面図である。 (a)は後円筒フレームの左側面図、(b)はその背面斜視図である。 (a)は前円筒フレームの右側面図、(b)はそのB−B拡大断面図である。 円筒フレームを上に振ったときの中央縦断面図である。 円筒フレームを下に振ったときの中央縦断面図である。 (a)は他の実施形態の円筒フレームの正面斜視図、(b)はその背面斜視図である。 (a)はさらに他の実施形態の円筒フレームの正面斜視図、(b)はその背面斜視図である。 (a)は図13の実施形態の後円筒フレームの背面斜視図、(b)はその左側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図11は自動車の車室内に取り付けられ使用される空調装置用の丸型レジスタを示している。図示のレジスタは、概略的には、円筒型のリテーナ1内に、円筒フレーム20を有した回動ルーバー2が回動可能に配設され、回動ルーバー2には送風方向と平行な中心線S1(図5)から放射状に、5枚の可動フィン23が、円筒フレーム20の内側で、放射状に配置した5本の軸支線4を軸に回動可能に軸支される。
円筒フレーム20の中央には操作部(ダイヤルノブ)6が配置され、操作部6を上下左右に動かして、回動ルーバー2を傾動させ、さらに操作部6をその軸の回りで回動操作して可動フィン23を回動させ、リテーナ1内の流路15を開閉するように構成される。
レジスタの外殻を形成するリテーナ1内の後部には、図2,4に示すように、支持枠12が放射状に設けられ、支持枠12の中央部にボールジョイント支持部11が設けられる。そして、ボールジョイント支持部11の軸方向に穿設された軸孔に、ボールジョイント8の軸部82が嵌め込まれて取り付けられる。
ボールジョイント8は、図4、5に示すように、円筒フレーム20と5枚の可動フィン23を有した回動ルーバー2を、レジスタの中心線S1上で支持し、中心線S1を中心に上下左右等に傾動可能に支持する構造となっている。
リテーナ1の前部外周部には、図2のように、複数の係止部13により円筒状のベゼル9が嵌着される。図4、5に示すように、ベゼル9は、内側に回動ルーバー2を回動及び傾動可能に配設した状態で、係止部13をベゼル9の係止爪9a(図2)に係止させて、リテーナ1の前部に嵌着される。
リテーナ1内に配設される回動ルーバー2は、図4に示すように、円筒フレーム20内に5枚の可動フィン23を放射状に配設し、円筒フレーム20の前円筒フレーム21の中央に操作部(ダイヤルノブ)6を回動可能に軸支し、操作部6の回動操作に応じて、5枚の可動フィン23を、放射状の軸支線4の回りで支軸24、27を中心に回動させる構造である。回動ルーバー2の円筒フレーム20は、図4に示す如く、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22とからなり、可動フィン23を内部に組み付けた状態で、前円筒フレーム21の後部に後円筒フレーム22を嵌め込み、係止爪22aを被係止部10に係止させて嵌着される。
後円筒フレーム22の後縁部には円周にそって小凹凸部22cが、風切り音を防止するために設けられる。小凹凸部22cは、流路15内の通風軸方向に向けて凹凸状に形成され、図8などに示すように、通風軸と直角方向から見て略三角形状の小凹凸が背面に向けて鋸歯状に形成されている。なお、小凹凸部22cは、略三角形状の鋸歯状の小凹凸のほか、非尖頭状の凹凸や矩形の凹凸であってもよく、渦流を乱して風切り音を防止する形状であれば、凹凸の形状は任意の形状とすることができる。図5、10,11に示すように、この小凹凸部22は後円筒フレーム22の後縁部に設けられるので、レジスタの正面視では、内部を覗いたとしても視認できず、回動ルーバー2が図10,11のように傾動操作された状態であっても、小凹凸部22cは見えにくい位置にあり、レジスタの見栄えの悪化は防止される。
上記のように、円筒フレーム20は、前円筒フレーム21の上流側に後円筒フレーム22を嵌着して形成され、後円筒フレーム22の縁部に小凹凸部22cが設けられるが、後円筒フレーム22の嵌着部位には、係止部として、3個の係止爪22aが120度の角度間隔で設けられる。一方、前円筒フレーム21の後縁部には、係止爪22aとの対応部分に、係止爪22aと係止可能な3本の被係止部10が背面に向けて突設される。
前円筒フレーム21は合成樹脂による型成形により一体に形成されるが、被係止部10は、図9に示すように、その中央に方形の中央開口部10aが形成され、中央開口部10aの周囲を包囲するように方形枠状の成形部10bが形成される。方形枠状の成形部10bは、その中央開口部10aに後円筒フレーム22の係止爪22aを係止可能な形状となっている。また、成形部10bには、中央開口部10aの両側に、側部成形部10cが形成されるが、両側の側部成形部10cは、相互に相違した厚さまたは幅で形成される。ここでは、図9に示す如く、一方の側部成形部10cの厚さまたは幅が他方より薄くまたは小さく形成される。これにより、被係止部10の型成形時、側部成形部10cに生じやすいウエルドラインが防止される。
さらに、図4に示すように、後円筒フレーム22の外周後部には、円筒フレーム20の傾動範囲を規制するために、ストッパ22bが突設される。ストッパ22bは、後円筒フレーム22の外周部に突設された円柱部にゴム状リングを嵌めて構成され、回動ルーバー2の傾動時のガイド機能を兼備する。このために、回動ルーバー2をリテーナ1内に装着したとき、ストッパ22bは、リテーナの内側に設けたガイド溝1a(図4,5)内に挿入され、回動ルーバー2の円筒フレーム20が傾動するとき、ストッパ22bはガイド溝1a内を移動し、傾動限度まで傾動したとき、ストッパ22bがガイド溝1aの奥部またはベゼル9の内側凸部に当たり、傾動が制限される。
回動ルーバー2の中央に位置する中央軸支部3には、図4、5に示すように、その外周部に5本の軸支線4の軸穴42が等間隔(約72°の角度間隔)で設けられる。5枚の可動フィン23の内側の支軸27が、それらの各軸穴42に回動可能に嵌入され、可動フィン23は回動ルーバー2の円筒フレーム20の内側に等間隔に配置され、軸支される。
回動ルーバー2の可動フィン23は、開放操作時、図1,2のように、流路15と平行状態となって流路を開放し、閉鎖操作時には、閉鎖方向の回動端である、リテーナ1内の流路15の横断方向と平行状態まで回動し、5枚の可動フィン23が円筒フレーム20内の流路15を全閉状態とするようになっている。
回動ルーバー2を回動及び傾動可能に支持するボールジョイント8は、図2、4に示す如く、リテーナ1内の送風方向と平行な中心線S1上で、ボールジョイント支持部11にその軸部82が保持され、リテーナ1内の中央に取り付けられる。ボールジョイント8は、図2,4に示すように、軸部82の前側先端にボール81が設けられ、そのボール81に、回動ルーバー2の中央に位置する中央軸支部3が、その中央のボール穴を嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられる。
中央軸支部3は、例えば熱可塑性エラストマーなどの高分子弾性体から一体成形され、或いは、合成樹脂製の内側に高分子弾性体を嵌入して形成される。中央軸支部3の中央のボール穴には、ボールジョイント8のボール81が嵌合され、中央軸支部3の外周部に放射状に設けた5個の軸穴42には、5枚の可動フィン23の内側の支軸27が各々回動可能に枢着される。
回動ルーバー2の5枚の可動フィン23は、図4などに示す如く、円筒フレーム20内に等間隔(約72°の角度間隔)で配置され、各可動フィン23の外側の支軸24は、各々、図5に示すように、円筒フレーム20の前円筒フレーム21と後円筒フレーム22との間に挟むように軸支される。内側の各支軸27は上記中央軸支部3の外周部に等間隔(約72°の角度間隔)で配置された各軸支線4の軸穴42に、嵌入され、各可動フィン23は、放射状の軸支線4の回りで回動可能に軸支される。
前円筒フレーム21内には、図4のように格子部21aが設けられ、格子部21a内は流路15となる。格子部21aの中央に、円筒状の操作部保持部21b設けられ、操作部保持部21b内に、操作部6が前方から回動可能に挿入される。前円筒フレーム21の後部(上流側)に後円筒フレーム22が嵌着されるが、そのために前円筒フレーム21の後縁部には、複数の被係止部10が後方に突設され、被係止部10には後円筒フレーム22の係止爪22aが係止される。
前円筒フレーム21を被係止部10とともに合成樹脂で型成形する場合、中央開口部10aの周囲の成形部10bでは、合成樹脂材料が中央開口部10a両側の側部成形部10cのキャビティ内を両側から回り込むように流入する。このとき、成形部10bの中央で材料がぶつりあうと、材料が完全に停止する前に当該部分で部分硬化が生じ、境界部分に不連続部が生じ、そこにウエルドラインが生じやすい。
しかし、被係止部10は、一方の側部成形部10cに薄肉部が設けられ、側部成形部10cが両側で相互に相違した厚さで形成されるので、型成形時、両側から合成樹脂材料が成形部のキャビティ内に回り込む際、両側の材料の流量や流速が相違する。このため、前円筒フレーム21の成形時、被係止部10には、合成樹脂材料の部分硬化による不連続部が生じず、ウエルドラインを生じさせずに成形することができる。
一方、各可動フィン23の内側の支軸27は、図4に示す如く、中央軸支部3の軸支線4上の軸穴42に適度な摩擦抵抗をもって軸支され、中央軸支部3の前部に軸部52を介して支持され操作部6の操作により回動するベベルギヤ部材51は、中央軸支部3の中央軸31の軸穴との間に適度な摩擦抵抗が生じ、これにより、調整可能な適正操作荷重を操作部6に付与するようになっている。中央軸支部3の前部の中央軸31には、軸穴が設けられ、ベベルギヤ部材51の内側軸部がこの軸穴に回動可能に嵌入され、ベベルギヤ部材51の前部の軸部52の軸孔には操作部6の軸部61が嵌入される。
このため、使用者が操作部6を回して回動ルーバー2を開閉操作したとき、適度な操作荷重を生じさせつつ、ベベルギヤ部材51を回動させ、可動フィン23を支軸24、27による軸支線4の回りで回動させることができる。さらに、操作部6を持って回動ルーバー2を上下左右に傾動操作した場合、適度な操作荷重を生じつつ、回動ルーバー2は、中央軸支部3のボール81の軸を中心に、上下左右に傾動する。
操作部6は、図4、5に示す如く、ダイヤルノブ状に形成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20の前部の格子部21aの中央に、回動操作可能に装着される。格子部21aの中央には、操作部保持部21bが円形凹部として形成され、その操作部保持部21bの中央に、挿入孔が設けられる。その挿入孔に、前部から操作部6の軸部61が挿入され、後部からはベベルギヤ部材51の軸部52が操作部6の軸部61内に挿通され、その軸部52に設けた係止爪が軸部61の係止部に係止されて、操作部6とベベルギヤ部材51が回動操作可能に連結され、円筒フレーム20の中央に取り付けられる。
図4、5に示す如く、操作部6が操作部保持部21b内に挿入され、且つその軸部61が挿入孔21cに挿入され、操作部6はがたつきなく回動可能に取り付けられる構造となっている。これにより、操作部6の回動操作時、ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51が中央軸支部3に対し回動し、中央軸支部3の外周部に放射状に配置された各可動フィン23はそのベベルギヤ片25とベベルギヤ部材51が噛合し、その支軸24,27を軸に回動する。
ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51は、中央軸支部3の中央軸31を軸にして回動可能であり、図4,5に示すように、各可動フィン23の内側端部に設けたベベルギヤ片25がベベルギヤ部材51と噛合している。これにより、操作部6を回動操作すると、ベベルギヤ部材51を介してベベルギヤ片25が従動して回動し、回動ルーバー2の各可動フィン23は、その支軸24、27を軸に回動する。
ベベルギヤ機構5は、図5に示すように、駆動側のベベルギヤ部材51と従動側のベベルギヤ片25とが噛合して構成され、駆動側のベベルギヤ部材51はその中央に軸部52が突設され、軸部52は操作部6の中央に連結される。軸部52は、前円筒フレーム21の格子部21aの中央に設けた操作部保持部21bの挿入孔に挿通されて、回転可能に支持される。
また、ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51の後部(背面側)には、図5に示すように、中央軸支部3の中央軸31が、回動可能に挿通される。さらに、ベベルギヤ部材51の前部の軸部52が、操作部6の軸部61の軸穴内に嵌入され、軸部52の係止爪が軸部61の係止部に係止される。これにより、駆動側のベベルギヤ部材51は中央軸支部3の中央軸31に回動可能に支持されるとともに、操作部6の軸部61と連結される。
上記のように、回動ルーバー2の可動フィン23は、図4に示す如く、5枚のフィンから構成され、各可動フィン23の内側部分には、駆動側のベベルギヤ部材51と噛合する従動側のベベルギヤ片25が一体成形され、その内側軸中心位置に、支軸27が突設される。各可動フィン23は、その内側に設けた内側の支軸27を、中央軸支部3の軸穴42に挿入して支持され、ベベルギヤ片25はその前部に位置するベベルギヤ部材51と噛合する。
各可動フィン23の回動範囲は約90°に設定されるため、ベベルギヤ片25は円環ホイール状に形成する必要はなく、図4に示すように、約180°の角度範囲つまり略半円形の歯部として形成される。また、円筒フレーム20を含む回動ルーバー2は、その中央の操作部6を持って、上下左右に傾動操作すると、ボールジョイント8のボール81を中心に、中央の軸部52が傾動する。
回動ルーバー2は、5枚の可動フィン23のフィン本体26(図4)を、各々、流路15の通風方向と平行にした状態で、レジスタは開放状態となる。流路15を閉鎖する場合、操作部6を回動操作すると、各可動フィン23がその支軸24、27の回りで所定角度まで回動し、その回動端で可動フィン23のフィン本体26(図4)が円筒フレーム20の横断面と略平行状態となって、流路15を閉鎖する。このため、5枚の可動フィン23のフィン本体26は、流路15の通風方向と直角な横断面に並置状態となったとき、全閉可能な形状及び大きさに形成されている。また、回動ルーバー2の5枚の可動フィン23は、開放状態と閉鎖状態間で、各可動フィン23をその支軸24、27を軸に、任意の中間角度位置に回動させることができるが、可動フィン23が任意の中間角度位置にあるとき、5枚の可動フィン23によって、送風を細かく拡散し、よりマイルドな風を送風できるようになっている。
上記回動ルーバー2を組み立てる場合、図4、5に示す如く、操作部6を前円筒フレーム21の前部の操作部保持部21b内に挿入しながら、その軸部61を挿入孔に挿入し、前円筒フレーム21の後部側からベベルギヤ部材51の軸部52を、操作部6の軸部61内に差し込み、その係止爪を係止部に係止させる。これにより、操作部6及びベベルギヤ部材51は前円筒フレーム21の中央軸線位置に、確実に回動可能に組み付けられる。
次に、中央軸支部3の外周部の軸支線4位置に、5枚の可動フィン23を放射状に保持させるように、内側の支軸27を軸穴42に挿入し、中央軸支部3の中央軸31をベベルギヤ部材51に嵌入する。その状態で、5枚の可動フィン23の外側の支軸24を、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22間の軸受部で挟み込み軸支するようにして、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22を嵌合させ、その係止爪22aと被係止部10を係止させる。このとき、上記のように、被係止部10にウエルドラインは生じてないため、被係止部10の成形部10bに割れが生じず、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22は強固に係止される。
この状態で、回動ルーバー2は、円筒フレーム20に5枚の可動フィン23を組み付けた状態となり、各可動フィン23の元部に設けたベベルギヤ片25は中央のベベルギヤ部材51と噛合した状態となる。ボールジョイント8は、そのボール81を中央軸支部3の中央軸31の球状の軸穴に嵌入して、中央軸支部3の後部に取り付けられる。この状態で、回動ルーバー2の中央の操作部6を回動操作すると、ベベルギヤ部材51が中央軸支部3に対し回動し、その回動力がベベルギヤ片25を介して5枚の可動フィン23に伝達されて可動フィン23が支軸24,27を軸に回動し、円筒フレーム20内の流路が開閉される。
円筒フレーム20を含む回動ルーバー2をリテーナ1内に装着する場合、後円筒フレーム22の外周のストッパ22bを、リテーナ1内のガイド溝1aに挿入し、中央軸支部3の後部にボール81を嵌合させた状態のボールジョイント8の軸部82が後方に突出した状態で、ボールジョイント8の軸部82を、リテーナ1内のボールジョイント支持部11内に差し込む。そして、ベゼル9を回動ルーバー2の前部を覆うように、リテーナ1の前部に嵌め込み、係止部13を係止爪9aに係止させ、レジスタの組立てが完了する。
上記構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルに設けられた空調装置の空気吹出口等に装着して使用される。レジスタの送風方向を変え、風量を絞り、風を拡散させ、或いは空気吹出口を閉鎖する場合、操作部6を持って回動ルーバー2を傾動操作し或いは回動操作する。操作部6はダイヤル状に形成され且つ空気吹出口9b(図2)より少し前方に突出して配設されるため、使用者は容易に操作部6を持って傾動操作或いは回動操作が可能である。
図5に示すように、回動ルーバー2がレジスタの正面前方に真直ぐな状態にあるとき、つまり、回動ルーバー2の可動フィン23が流路15の軸方向に沿った中心線S2と平行な状態にあるとき、空気流は回動ルーバー2の可動フィン23にガイドされて前方に真直ぐ送風され、このとき、前方の比較的狭い範囲に集中して送風が行なわれる。
風向を斜め上方に向ける場合、操作部6を持って持ち上げるように操作すると、図10に示すように、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に上側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が図10のように上側に傾斜し、これにより、送風方向は斜め上方に向けられる。
同様に、風向を斜め下上方に向ける場合、操作部6を持って下げるように操作すると、図11のように、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に下側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が図11のように下側に傾斜し、送風方向は斜め下方に向けられる。
また、風向を斜め左或いは斜め右に向ける場合、操作部6を持って回動ルーバー2を右または左に傾動させると、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に左側または右側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が左または右に傾斜し、送風方向は斜め左または右に向けられる。
このとき、回動ルーバー2の後円筒フレーム22のストッパ22bは、リテーナ1内のガイド溝1a内に位置するが、回動ルーバー2はボール81の中心点とストッパ22bの中心点を結ぶ線を軸に左右に傾動可能であり、また、ガイド溝1a内のストッパ22bの周囲にはある程度の空間があるため、回動ルーバー2は左右に円滑に傾動することができる。このように、操作部6を上下或いは左右等と任意の方向に傾動操作することにより、回動ルーバー2の向きを変え、風向を任意の方向に向けることができる。
図10,11に示すように、回動ルーバー2を上下に傾動させたとき、円筒フレーム20の後円筒フレーム22の後縁部は、リテーナ1の内面との間に、隙間が生じ、その隙間を空気流が絞られた状態で通過する。
通常、後円筒フレーム22の後縁部近傍のように、空気流が隙間を絞られて通過する場合、空気流に剥離が生じて、渦流が発生しやすく、このような渦流が発生すると、リテーナ1の内周側を流れる空気流と渦流が干渉し加速され、圧力変動により笛吹き音が発生しやすい。
しかしながら、後円筒フレーム22の後縁部の円周全体に小凹凸部22cが形成されるので、空気流が後円筒フレーム22の後縁部を通過する際、小凹凸部22cによってその流れが乱され、円周縁部近傍に発生しやすい渦流の発生が阻止される。このため、回動ルーバー2を傾動操作したときの笛吹き音の発生を効果的に防止することができる。
一方、空気吹出口の前方の周囲における比較的広い範囲に、拡散して送風する場合、操作部6を持って中心線S2を軸に捻るように右または左に回す。
このとき、操作部6の回動力はベベルギヤ機構5の軸部52を介してベベルギヤ部材51に伝達され、ベベルギヤ部材51が回転し、その回転がベベルギヤ部材51と噛合する5枚の可動フィン23のベベルギヤ片25に伝達され、5枚の可動フィン23はその支軸24、27を軸に回動し、各可動フィン23のフィン本体26が流路15の横断面に沿ったラジアル方向の軸の回りで、前後に傾くように回動する。
これにより、空気流は、回動ルーバー2を通過する際、回動ルーバー2の中心線S2の回りで旋回するように周囲に広って送風され、空気吹出口9bの周囲に拡散するように送風される。またこのとき、送風は空気吹出口9bの内側に配置された5枚の可動フィン23により、周囲にガイドされて拡散されるので、従来の4枚の可動フィンの場合に比べ、よりマイルドな風を送風することができる。
一方、送風を遮断する場合には、操作部6をさらに右または左に回動端まで回す。これにより、回動ルーバー2の各可動フィン23は、支軸24、27を軸に、中心線S1,S2と垂直な垂直面と平行な状態(流路の遮断状態)まで回動し、これによって、流路15は全閉状態となり、送風は遮断される。
このように、回動ルーバー2の中央の操作部6を持って回動ルーバー2を上下左右任意の方向に傾動操作したとき、回動ルーバー2は、中央に支持されたボールジョイント8のボール81を中心に傾動し、送風方向が任意の方向に変えられる。このとき、後円筒フレーム22の後縁部とリテーナ1の内面との隙間が狭窄され、狭窄された隙間を流路15から空気流が通過するが、後円筒フレーム22の円周縁部に小凹凸部22cが設けられているため、そこを空気流が通過する際、小凹凸部22cによって後円筒フレーム22の円周縁部近傍に発生しやすい渦流の発生が阻止される。このため、回動ルーバー2を傾動操作した際の笛吹き音の発生を防止することができる。また、小凹凸部22cは後円筒フレーム22の上流側の後縁部に設けられるので、正面から空気吹出口9b内を見たとしても、小凹凸部22cは見えず、レジスタの見栄えを損なうことはない。
図12(a)、図12(b)は、他の実施形態の円筒フレーム20Aを示している。なお、上記実施形態と同様な部分については、上記と同じ符号を図面に付してその説明は省略する。
図に示す如く、円筒フレーム20Aは、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22Aとからなり、上記と同様に、可動フィン23を内部に組み付けた状態で、前円筒フレーム21の後部に後円筒フレーム22Aを嵌め込み、係止爪22aを被係止部10に係止させて嵌着される。
後円筒フレーム22Aの後縁部には、円周にそって小凹凸部22cが、風切り音を防止するために設けられる。小凹凸部22cは、流路15内の通風軸方向に向けて凹凸状に形成され、通風軸と直角方向から見て略三角形状の小凹凸が背面に向けて鋸歯状に形成される。
さらに、後円筒フレーム22Aの外周面には、その円周方向に沿ったパーティングラインPL(成形時に生じる合わせすじ)に、小凹凸部22dが設けられる。後円筒フレーム22Aは、射出成形型を用いて合成樹脂により射出成形されるが、その外周面に突設される係止爪22aやストッパ22bを成形するために、2分割される金型の合わせ線つまりパーティングラインPLは後円筒フレーム22Aの外周面の円周上に生じる。
このため、射出成形された後円筒フレーム22Aの外周面に生じる、パーティングラインPLの合わせすじは、僅かな段差部として発生し、その合わせすじが後円筒フレーム22Aの外周面に円周突条として生じるため、このような後円筒フレーム22Aを用いた円筒フレーム20Aの外周面とリテーナ1の内面との間の狭窄された隙間を空気流が通過する際、笛吹き音が生じやすい。
そこで、図12(a)(b)に示すように、後円筒フレーム22Aの外周面に生じるパーティングラインPL上には、小凹凸部22dが円周上に沿って設けられる。この小凹凸部22dは、パーティングラインPLから下流側に向けて、略三角形の多数の小爪部を所定の間隔で凸状に配設して形成される。この例では、多数の小凸部が小凹凸部22dとして、間隔をおいてパーティングラインPL上に並設される。
このような後円筒フレーム22Aを有する円筒フレーム20Aを使用したレジスタでは、可動フィン23を閉鎖状態とし、円筒フレーム20Aの外周面とリテーナ1の内面との間の狭窄された僅かな隙間に、空気流が通過した場合でも、パーティングラインPTの僅かな段差部による渦流は、パーティングラインPT上に並設された多数の小凹凸部22dにより乱されて、その発生が阻止され、笛吹き音の発生は防止される。
図13はさらに他の実施形態の円筒フレーム20Bを示し、図14はその後円筒フレーム22Bを示している。この円筒フレーム20Bの後円筒フレーム22Bの後縁部には、風切り音を防止するために、円周縁部にそって矩形山状の小凹凸部22eが設けられる。
図に示す如く、円筒フレーム20Bは、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22Bとからなり、可動フィン23を内部に組み付けた状態で、前円筒フレーム21の後部に後円筒フレーム22Bを嵌め込み、係止爪22aを被係止部10に係止させて嵌着される。
上記のように、後円筒フレーム22Bの後縁部には、円周にそって小凹凸部22eが、風切り音を防止するために設けられるが、この小凹凸部22eは、流路15内の通風軸方向に向けて凹凸状に形成され、通風軸と直角方向から見て略四角形で、矩形歯状の小凹凸が背面に向けて形成される。
さらに、後円筒フレーム22Bの外周面には、上記と同様、その円周方向に沿ったパーティングラインPL(成形時に生じる合わせすじ)に、小凹凸部22dが設けられる。後円筒フレーム22Bは、射出成形型を用いて合成樹脂により射出成形されるが、その外周面に突設される係止爪22aやストッパ22bを成形するために、2分割される金型の合わせ線つまりパーティングラインPLは後円筒フレーム22Bの外周面の円周上に生じる。
このため、射出成形された後円筒フレーム22Bの外周面に生じる、パーティングラインPLの合わせすじは、僅かな段差部として発生し、その合わせすじが後円筒フレーム22Bの外周面に円周突条として生じるため、このような後円筒フレーム22Bを用いた円筒フレーム20Bの外周面とリテーナ1の内面との間の狭窄された隙間を空気流が通過する際、笛吹き音が生じやすい。
そこで、図14(a)(b)に示すように、後円筒フレーム22Bの外周面に生じるパーティングラインPL上には、小凹凸部22dが円周上に沿って設けられる。この小凹凸部22dは、パーティングラインPLから下流側に向けて、略三角形の多数の小爪部を所定の間隔で凸状に配設して形成される。この例では、多数の小凸部が小凹凸部22dとして、間隔をおいてパーティングラインPL上に並設される。
このような後円筒フレーム22Bを有する円筒フレーム20Bを使用したレジスタでは、可動フィン23を閉鎖状態とし、円筒フレーム20Bの外周面とリテーナ1の内面との間の狭窄された僅かな隙間に、空気流が通過した場合でも、パーティングラインPTの僅かな段差部による渦流は、パーティングラインPT上に並設された多数の小凹凸部22dにより乱されて、その発生が阻止され、笛吹き音の発生は防止される。
なお、上記実施形態の回動ルーバー2には、5枚の可動フィン23を設けたが、例えば、可動フィンの数を3枚或いは6枚とすることもできる。また、上記操作部6は円環状としたが、別の多角形などの形状にすることもできる。また、上記小凹凸部22cの形状は、三角形状で鋸歯状としたが、方形或いは矩形とすることもできる。また、上記円筒フレーム20,20Aは、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22、22Aから形成したが、一体に形成することもできる。その場合、パーティングラインに沿った小凹凸部22dは、一体成形された円筒フレームの外周面に形成されることとなる。
1 リテーナ
1a ガイド溝
2 回動ルーバー
3 中央軸支部
4 軸支線
5 ベベルギヤ機構
6 操作部
8 ボールジョイント
9 ベゼル
9a 係止爪
9b 空気吹出口
10 被係止部
10a 中央開口部
10b 成形部
10c 側部成形部
11 ボールジョイント支持部
12 支持枠
13 係止部
15 流路
20 円筒フレーム
20A 円筒フレーム
20B 円筒フレーム
21 前円筒フレーム
21a 格子部
21b 操作部保持部
21c 挿入孔
22 後円筒フレーム
22A 後円筒フレーム
22B 後円筒フレーム
22a 係止爪
22b ストッパ
22c 小凹凸部
22d 小凹凸部
22e 小凹凸部
23 可動フィン
24 支軸
25 ベベルギヤ片
26 フィン本体
27 支軸
31 中央軸
42 軸穴
51 ベベルギヤ部材
52 軸部
61 軸部
81 ボール
82 軸部

Claims (5)

  1. 円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーには送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが該円筒フレームの内側で放射状の支軸により回動可能に軸支されてなるレジスタにおいて、
    該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
    該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、
    該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
    該円筒フレームの外周面は該リテーナの内周面に対し僅かな隙間を介して略非接触で配設され、
    該円筒フレームは、前円筒フレームの上流側に後円筒フレームが嵌着され、該可動フィンの外側の支軸が該前円筒フレームと該後円筒フレーム間の軸受部に挟み込まれて軸支され、
    該後円筒フレームの縁部に、小凹凸部が円周方向に沿って連続して設けられたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記円筒フレームの縁部の小凹凸部は、流路内の通風軸方向に向けて凹凸状に形成され、且つ該通風軸と直角方向から見て略三角形状の小凹凸が背面に向けて鋸歯状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記円筒フレームの縁部の小凹凸部は、流路内の通風軸方向に向けて凹凸状に形成され、且つ該通風軸と直角方向から見て略四角形の小凹凸が背面に向けて矩形歯状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  4. 前記円筒フレームは、射出成形型を用いて合成樹脂により射出成形され、該射出成形型の合わせ部により該円筒フレームの外周面に生じた、パーティングラインの円周方向に沿って、前記縁部の小凹凸部とは別の小凹凸部が連続して設けられたことを特徴とする請求項2または3記載のレジスタ。
  5. 前記前円筒フレームと後円筒フレームの嵌着部位には、係止爪と該係止爪が係止される被係止部とからなる係止部が設けられ、該被係止部は中央開口部の周囲を合成樹脂の成形部が包囲して形成され、該中央開口部の両側の側部成形部が相互に相違した厚さまたは幅で形成されたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のレジスタ。
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