JP3215315B2 - レジスタ - Google Patents

レジスタ

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JP3215315B2
JP3215315B2 JP01374096A JP1374096A JP3215315B2 JP 3215315 B2 JP3215315 B2 JP 3215315B2 JP 01374096 A JP01374096 A JP 01374096A JP 1374096 A JP1374096 A JP 1374096A JP 3215315 B2 JP3215315 B2 JP 3215315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置における
レジスタに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、空調装置におけるレジスタに関し
ては、第1に、図6に示すよな構造のレジスタ101が
知られていた。レジスタ101は、内部に給送通路12
1が形成されたリテーナ120と風向調節バレル140
とを主体として構成されるとともに、図中左側端部のダ
クト結合側縁部131を介してダクト130に接続され
ている。ダクト130からレジスタ101へと送られる
給送空気Wは、給送通路121および風向調節バレル1
40を介して、レジスタ101の図中右端の空気吹出口
110から例えば車両室内に吹出されることになる。
【0003】リテーナ120は、断面が方形の筒状体と
して構成されており、その中空部が給送通路121を形
成するものである。風向調節バレル140は、リテーナ
120の空気吹出側端部122において、リテーナ12
0に対し図中上下方向に回動可能に取付けられており、
その内部には風向調節羽根160が配置されている。風
向調節羽根160は、給送空気Wの上下方向の風向を調
節するための上下方向調節羽根160aと、給送空気W
の左右方向の風向を調節するための左右方向調節羽根1
60bとからなる。
【0004】上下方向調節羽根160aは、風向調節バ
レル140の空気吹出口110側に複数枚並列状に固定
されている。上下方向調節羽根160a自体は回動する
ことがなく、風向調節バレル140がリテーナ120に
対し上下方向に回動された場合、風向調節バレル140
とともに上下方向調節羽根160aも上下方向に回動
し、これによって給送空気Wの上下方向の風向が調節さ
れることになる。また、左右方向調節羽根160bは、
上下方向調節羽根160aの図中左側(給送空気Wに対
して上流側)において、複数枚並列状に配置されている
(図6では、このうち一番手前側の羽根のみが図示され
ている)。また、左右方向調節羽根160bはそれぞれ
連結部材180を介して連結されており、回動ノブ16
2を左右方向に操作した場合、その操作量が連結部材1
80を介して各左右方向調節羽根160bに伝達され、
各左右方向調節羽根160bは支持点161を中心に左
右方向に同時に回動可能とされている。
【0005】また第2には、図7(a) に示す構造のレジ
スタ201も知られていた。レジスタ201は、内部に
給送通路221が形成されたリテーナ220を主体とし
て構成されている。そして、給送空気Wは、給送通路2
21を介して、レジスタ201の空気吹出口210から
例えば車両室内に送風されることになる。リテーナ22
0の内部には風向調節羽根260が配置されている。
【0006】風向調節羽根260は、給送空気Wの上下
方向の風向を調節するための上下方向調節羽根260a
(図7(b) 参照)と、給送空気Wの左右方向の風向を調
節するための左右方向調節羽根260b(図7(b) 参
照)とからなる。上下方向調節羽根260aは、リテー
ナ220の空気吹出口210側に複数枚並列状に配置さ
れている。また、左右方向調節羽根260bは、上下方
向調節羽根260aの後方(給送空気Wに対して上流
側)において、複数枚並列状に配置されている。また、
上下方向調節羽根260aおよび左右方向調節羽根26
0bは、それぞれ特に図示しない連結部材を介して連結
されており、特に図示しない回動ノブを操作することに
よって、それぞれ上下方向・左右方向に回動可能とされ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
に、物体の周囲を粘性流体である空気が所定方向に流れ
る場合、空気の粘性によって物体の表面での流速が相対
的に遅くなり、空気の流れに速度勾配が生じ易くなる。
特に空気の流速が速い場合には、物体の表面近傍の空気
がもはや層流を形成できなくなり、物体の下流側におい
て流れの剥離が生じて渦を生じ易くなる。例えば物体が
円柱の場合、その下流側において交互に反対向きの渦が
規則的に生成される現象は、カルマン渦としてよく知ら
れている。上記した従来の2つのレジスタ101,20
1における問題の1つとして、給送空気Wの流速が速く
なると、レジスタ101,201を構成する部材の表面
で給送空気Wの流速がその粘性のために相対的に遅くな
り、部材の下流側において大きな渦が形成され易くな
る。特に、給送空気Wの流速が速くなって規則的(2次
元)で大きな渦が部材の下流側に形成される場合、この
渦によって給送空気Wの一部に急激な圧力変動等が生じ
てしまい、ひいてはレジスタ101,201においてい
わゆる「風切り音(エオルス音)」が発生し易くなる。
【0008】本発明は、空調装置におけるレジスタにつ
いて、レジスタを構成する各部材に改良を施すことによ
り、給送空気によるレジスタ内での規則的で大きな渦の
形成を防止し、ひいてはレジスタの風切り音の発生著減
を図ることをその課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の発明は、内部に空気給送路が形成
されたリテーナと、前記空気供給路内に配置され、風向
を左右方向に調節する風向調節羽根とを有するレジスタ
において、前記風向調節羽根の給送空気に対する上流側
縁部に複数の切欠部が形成されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明によれば、空気給送路内に
配置された風向調節羽根という最も定常的に給送空気に
晒され易い部材につき、その上流側縁部に複数の切欠部
を形成している。そして、風向調節羽根表面を流れる給
送空気の流速が相対的に遅くなって渦が形成される場
合、この切欠部は給送空気の流れを積極的に乱して不規
則(3次元)かつ小さな渦を形成させることにより、規
則的で大きな渦が形成されることを防止するものであ
る。従って、形成される渦は意図的に小さなものとな
り、渦発生時の大きな圧力変動等が生じず、風切り音の
著減を図ることが可能である。
【0011】また、請求項2記載の発明は、内部に空気
給送路が形成されたリテーナと、前記リテーナの空気吹
出側端部において前記リテーナに対し回動可能に取付け
られ、前記空気給送路から送られる給送空気の風向を
下方向に調節しつつ吹出すための風向調節バレルと、前
記風向調節バレル内に配置され、風向を左右方向に調節
する風向調節羽根とを有するレジスタにおいて、前記風
向調節羽根の給送空気に対する上流側縁部に複数の切欠
部が形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、風向調節バレル
内に配置された風向調節羽根という最も定常的に給送空
気に晒され易い部材につき、その上流側縁部に複数の切
欠部を形成している。そして、風向調節羽根表面を流れ
る給送空気の流速が相対的に遅くなって渦が形成される
場合、この切欠部は給送空気の流れを積極的に乱して不
規則かつ小さな渦のみを形成させることにより、規則的
で大きな渦が形成されることを防止するものである。従
って、形成される渦は意図的に小さなものとなり、渦発
生時の大きな圧力変動等が生じず、風切り音の著減を図
ることが可能である。
【0013】請求項3の発明は、内部に空気給送路が形
成されたリテーナと、前記空気供給路内に複数枚並列状
に配置された風向調節羽根とを有するレジスタにおい
て、前記風向調節羽根の給送空気に対する上流側縁部お
よび/または下流側縁部には複数の切欠部が形成され、
同複数の切欠部が形成された前記風向調節羽根は、連結
部材を介して同時に回動して給送空気の風向を調節する
ものであり、しかも前記連結部材の少なくとも給送空気
に対する上流側縁部には複数の切欠部が形成されている
ことを特徴とするレジスタである。
【0014】請求項3の発明によれば、風向調節羽根と
同様に、定常的に給送空気に晒され易い連結部材につい
ても、給送空気の流れを積極的に乱すことによって規則
的で大きな渦の形成を防止し得る複数の切欠部を形成し
ているため、風切り音の著減に一層効果的なレジスタが
得られる。なお、複数の切欠部は連結部材の少なくとも
上流側縁部に形成すれば、上記の大きな渦の形成を阻止
できるが、さらに下流側縁部にも複数の切欠部を形成す
ることにより、大きな渦の形成をさらに効果的に防止し
得る。
【0015】請求項4の発明は、内部に空気給送路が形
成されたリテーナと、前記リテーナの空気吹出側端部に
おいて前記リテーナに対し回動可能に取付けられ、前記
空気給送路から送られる給送空気の風向を調節しつつ吹
出すための風向調節バレルと、前記風向調節バレル内に
複数枚並列状に配置された風向調節羽根とを有するレジ
スタにおいて、前記風向調節羽根の給送空気に対する上
流側縁部および/または下流側縁部には複数の切欠部が
形成され、同風向調節羽根は、前記風向調節バレル内に
おいて連結部材を介して同時に回動して給送空気の風向
を調節するものであり、しかも前記連結部材の少なくと
も給送空気に対する上流側縁部には複数の切欠部が形成
されていることを特徴とするレジスタである。
【0016】請求項4の発明によれば、風向調節バレル
内の風向調節羽根と同様に、定常的に給送空気に晒され
易い連結部材についても、給送空気の流れを積極的に乱
すことによって規則的で大きな渦の形成を防止し得る複
数の切欠部を形成しているため、風切り音の著減に一層
効果的なレジスタが得られる。なお、複数の切欠部は連
結部材の少なくとも上流側縁部に形成すれば、上記の大
きな渦の形成を阻止できるが、さらに下流側縁部にも複
数の切欠部を形成することにより、大きな渦の形成をさ
らに効果的に防止し得る。
【0017】請求項5の発明は、内部に空気給送路が形
成されたリテーナの空気吹出側端部に複数枚並列状に配
置された風向調節羽根、あるいはリテーナの空気吹出側
端部に対し回動可能に取付けられ風向調節バレル内に複
数枚並列状に配置された風向調節羽根とを有するレジス
タにおいて、前記複数の風向調節羽根を連動作動する連
結部材の少なくとも給送空気に対する上流側縁部には複
数の切欠部が形成されていることを特徴とするレジスタ
である。
【0018】この請求項5の発明によれば、この連結部
材はその上流側に配設されるダンパプレートの縁部と平
行であり、とくに、風向調節羽根の上流側上部を連結部
材により連結した場合、ダンパプレートの絞り込みによ
り給送通路を閉じていくと、このダンパプレートの縁部
より生ずる大きな2次元的な渦は連結部材の切欠部に衝
突することで2次元的な渦は破壊・分断されて乱され、
「風切り音」は勿論のこと、「笛吹き音」の発生が生じ
にくくなる。
【0019】請求項6の発明は、前記風向調節バレルの
給送空気に対する上流側縁部には複数の切欠部が形成さ
れていることを特徴とする請求項2または請求項4に記
載のレジスタである。
【0020】請求項6の発明によれば、請求項2または
請求項4に記載のレジスタにおいて、さらに給送空気に
晒され易い風向調節バレルの給送空気に対する上流側縁
部にも同様の工夫が施され、風切り音の著減の徹底が図
られる。
【0021】請求項7の発明は、前記レジスタに空気を
送るためのダクトが結合される前記リテーナのダクト結
合側の縁部には複数の切欠部が形成されていることを特
徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレ
ジスタである。
【0022】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載のレジスタにおいて、さらに
給送空気に晒され易いリテーナのダクト結合側の縁部に
も同様の工夫が施され、風切り音の著減の徹底が図られ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の「レジスタ」を具
現化した実施の形態の一例について、図面を参照しつつ
説明する。 (実施の形態1)まず、実施の形態1について、図1,
図2を参照しつつ説明する。図1に示す実施の形態1の
レジスタ300は、車載用の空調装置として自動車室内
の計器パネル中央部に配設される。そして、図示しない
ダクトから送られてきた給送空気Wを図示しない車両室
内に吹出す(符号Wa参照)。レジスタ300の組付状
態図である図2に示すように、レジスタ300は、内部
に給送通路321が形成されたリテーナ320と、風向
調節バレル340とを主体として構成され、図中左側端
部のダクト結合側縁部331を介して特に図示しないダ
クトに接続される。ダクトから給送通路321へと送ら
れる給送空気Wは、風向調節バレル340を介して、レ
ジスタ300の図中右端の空気吹出口310を介して例
えば車両室内に吹出されることになる。
【0024】リテーナ320は、断面が方形の筒状体と
して構成されており、その中空部が給送通路321を形
成するものであり、ダクト結合側縁部331には、複数
の切欠部395が形成されている。なお、図示の都合
上、図2にはこのうちの一部の切欠部のみを示してい
る。
【0025】風向調節バレル340は、リテーナ320
の空気吹出側端部322において、リテーナ320に対
し風向調節バレル取付軸341を中心に図中上下方向に
回動可能に取付けられる。取付けは、風向調節バレル取
付軸341を風向調節バレル取付孔342に嵌挿してお
こなう。風向調節バレル340の給送空気Wに対する上
流側縁部には複数の切欠部394が形成されている。な
お、図示の都合上、図2にはこのうちの一部の切欠部の
みを示している。
【0026】風向調節バレル340内には、給送空気W
の上下方向の風向を調節するための上下方向調節羽根3
60aと、給送空気Wの左右方向の風向を調節するため
の左右方向調節羽根360bが、それぞれ複数枚並列状
に配設されている。上下方向調節羽根360aは、風向
調節バレル340に固定されており、風向調節バレル3
40がリテーナ320に対し風向調節バレル取付軸34
1を中心に上下方向に回動された場合、風向調節バレル
340とともに上下方向に回動し、これによって給送空
気Wの上下方向の風向が調節されることになる。左右方
向調節羽根360bは、上下方向調節羽根360aの図
中左側(給送空気Wに対して上流側)において、複数枚
並列状に配置されている(図2では、便宜上このうちの
一枚のみが図示されている)。また、左右方向調節羽根
360bはそれぞれ連結部材380を介して連結されて
おり、図示しないノブを左右方向に操作した場合、その
操作量が連結部材380を介して各左右方向調節羽根3
60bに伝達され、各左右方向調節羽根360bは支持
点361を中心に左右方向に同時に回動可能とされてい
る。
【0027】上下方向調節羽根360aの給送空気Wに
対する上流側縁部には、複数の切欠部391が形成され
ている。また、左右方向調節羽根360bの給送空気W
に対する上流側縁部には複数の切欠部392a,下流側
縁部には複数の切欠部392bがそれぞれ形成されてい
る。なお、図示の都合上、図2にはこのうちの一部の切
欠部のみを示している。
【0028】また、複数枚の左右方向調節羽根360b
同士を連結する連結部材380については、そのの給送
空気Wに対する上流側縁部には複数の切欠部393a,
下流側縁部には複数の切欠部393bがそれぞれ形成さ
れている。なお、図示の都合上、図2にはこのうちの一
部の切欠部のみを示している。
【0029】次に、上記したレジスタ300の各部材に
形成した切欠部、例えば左右方向調節羽根360bの切
欠部392a,392bの作用について図3(a)(b)(c)
を参照して説明する。図3(a) は従来の切欠部を具備し
ない左右方向調節羽根160bであって、給送空気Wに
対し所定の向え角度で位置され、この状態で図示のよう
に上流縁160b1および下流縁160b2では同羽根16
0bの長さに近い長さで規則的(2次元的)で大きな渦
Vが放出され、この渦Vが羽根160bから剥がれると
き、圧力変動等により「風切り音(エオルス音)」が発
生する。
【0030】そこで、図3(b)(c)に示すように左右方向
調節羽根360bに切欠部392a,392bを設ける
ことにより、給送空気Wは切欠部392a側では図3
(c) に示すように不連続面Fd に沿って小さな不規則的
(3次元的)な渦v1 が多数発生され、また、切欠部3
92b側では給送空気Wは羽根360bの表面に沿って
流れ下流縁に形成した切欠部392bによる凹凸状の縁
よりスケールの小さな規則的(2次元的)な渦v2 が発
生されて、上記した規則的で大きな渦Vの発生が防止さ
れ、また、これらの渦v1,v2 のエネルギーは極めて小
さいことから、「風切り音」を著減することができる。
【0031】また、本例においては切欠部393a,3
93bを有する連結部材380で左右方向調節羽根36
0bの上流側下部を連結するように例示したが、図6に
示すように上流側上部を連結する構成としてもよく、こ
の上部を連結した場合、その左右動、上下動(バレル)
に応じて上記と同様に「風切り音」を著減することがで
きるとともに、この連結部材380は、例えば図示はし
ないがリテーナ300に回動可能に設けられたダンパプ
レートの縁部と平行であり、ダンパプレートの絞り込み
により給送通路321を閉じていった場合、このダンパ
プレートの縁部より生ずる大きな2次元的な渦Vは連結
部材380の切欠部393aに衝突することで2次元的
な渦Vは破壊・分断されて乱され、「笛吹き音」の発生
が生じにくくなる。
【0032】このように、レジスタ300の各部材に形
成した切欠部は作用するもので、したがって、図1に示
すように、図示しないダクトから送られた給送空気Wを
図示しない車両室内に吹出される(符号Wa)。この
時、図2に示すように、給送空気Wに晒され易い各部材
(リテーナ320,上下方向調節羽根360a,左右方
向調節羽根360b,連結部材380,風向調節バレル
340)には、それぞれ複数の切欠部が形成されている
ため(符号391と392a,bと393a,bと39
4と395)、給送空気Wが各部材の表面を流れる際
に、、切欠部395,393a,392a,394,3
91では小さな不規則的(3次元的)な渦v1 が多数発
生され、また、切欠部393b,392bではスケール
の小さな規則的(2次元的)な渦v2 が発生されて、こ
の各切欠部によって攪乱されて2次元的な大きな渦Vの
発生が阻止されてレジスタ300内において風の剥離に
よる大きな圧力変動等が生じにくくなり、風切り音の発
生が効果的に著減されることとなる。
【0033】なお、複数の切欠部(符号391と392
a,bと393a,bと394と395)の形状および
寸法については、上述したように各部材の外表面におけ
る大きな渦の形成を阻止し得るものであれば足り特に限
定されるものではない。以下に実施のためのいくつかの
例を示す。第1には、図4(a) に示すように、切欠形状
を半円状とするとともに、その直径xについては、部材
の板厚tと略同一あるいは板厚tの0.5〜3倍程度と
し、各切欠部の間隔を直径xと同じ程度とする構成であ
る。第2には、図4(b) に示すように、切欠形状を正方
形状とし、その辺の長さyについては、部材の板厚tと
略同一あるいは板厚tの0.5〜3倍程度の直径とし、
各切欠部の間隔を直径yと同じ程度とする構成である。
第3には、図4(c) に示すように、切欠形状を正三角形
状とし、その辺の長さzについては、部材の板厚tと略
同一あるいは板厚tの0.5〜3倍程度とし、各切欠部
の間隔を直径zと同じ程度とする構成である。なお、こ
れら各切欠部の角部には例えば図4(c) に示すようにR
部を付すことが好ましい。
【0034】(変更例)実施の形態1の変更例として、
特に図示しないが、風向調節羽根につき、上下方向調節
羽根360aおよび上下方向調節羽根360bの双方と
も風向調節バレル340に対し回動可能としてもよい。
また、風向調節羽根の回動方法については手動式・自動
式いずれの形式であるかを問わず実施可能である。
【0035】(実施の形態2)次に実施の形態2につい
て、図5を参照しつつ説明する。実施の形態2のレジス
タ400は、実施の形態1と同様に、車載用の空調装置
として用いられており、内部に給送通路421が形成さ
れたリテーナ420を主体として構成されている。そし
て、給送通路421内には、上下方向調節羽根460a
および左右方向調節羽根460bがそれぞれリテーナ4
20に対し回動可能に配設されている。ここで、給送空
気Wは、図示しないダクトからリテーナ420のダクト
結合側縁部431を介して給送通路421に送られ、空
気吹出し口410から車室内に吹出される。
【0036】上下方向調節羽根460aの給送空気Wに
対する上流側縁部には複数の切欠部491が形成されて
おり、左右方向調節羽根460bの給送空気Wに対する
上流側縁部には複数の切欠部492が形成されている。
また、リテーナ420のダクト結合側縁部431にも複
数の切欠部495が形成されている。すなわち、実施の
形態1と同様に、給送空気Wに晒されやすい各部材に複
数の切欠部が形成され、これによって、給送空気Wが各
部材の表面を流れる際に生じる渦Vは、この切欠部によ
って攪乱されて大きくなることが阻止される。従って、
レジスタ400内において風の剥離による大きな圧力変
動等が生じにくくなり、風切り音の発生が効果的に著減
されることとなる。
【0037】実施の形態2における複数の切欠部(符号
491と492と495)の形状および寸法について
は、上述したように各部材の外表面における大きな渦の
形成を阻止し得るものであれば足り、特に限定されるも
のではなく、実施の形態1において述べた場合と同様で
ある(図4参照)。
【0038】また、実施の形態2では、上下方向調節羽
根460aおよび左右方向調節羽根460bの双方と
も、給送空気Wに対する上流側縁部のみに複数の切欠部
を形成する構成としていたが、給送空気Wに対する下流
側縁部(図中空気吹出し口410方向)にも同様に複数
の切欠部を形成する構成としてもよく、また、上下方向
調節羽根460aまたは左右方向調節羽根460bのい
ずれか一方については上流側縁部のみに複数の切欠部を
形成し、他方は上流・下流側双方に複数の切欠部を形成
する構成としてもよい。
【0039】
【本発明の効果】本発明によれば、レジスタを構成する
各部材に改良を施すことにより、給送空気による規則的
で大きな渦の形成を防止し、ひいてはレジスタの風切り
音の発生を著減することが可能な空調装置におけるレジ
スタが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のレジスタ300の構成を示す斜
視図である。
【図2】実施の形態1のレジスタ300の各部材の組付
け状態を示す分解斜視図である。
【図3】(a)(b)(c) 切欠部の作用説明図である。
【図4】切欠部の各形状を示す部分斜視図である。
【図5】実施の形態2のレジスタ400の構成を示す斜
視図である。
【図6】従来の第1のレジスタ101の構成を示す正面
断面図である。
【図7】(a)(b)(c) は従来の第2のレジスタ201の構
成を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
300 レジスタ(実施の形態1) 320 リテーナ(実施の形態1) 340 風向調節バレル 360 風向調節羽根(実施の形態1) 380 連結部材 391〜395 切欠部(実施の形態1) 400 レジスタ(実施の形態2) 420 リテーナ(実施の形態2) 460 風向調節羽根(実施の形態2) 491,492,495 切欠部(実施の形態2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/34 F24F 13/15

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空気給送路が形成されたリテーナ
    と、前記空気供給路内に配置され、風向を左右方向に調
    節する風向調節羽根とを有するレジスタにおいて、前記
    風向調節羽根の給送空気に対する上流側縁部に複数の切
    欠部が形成されていることを特徴とするレジスタ。
  2. 【請求項2】 内部に空気給送路が形成されたリテーナ
    と、前記リテーナの空気吹出側端部において前記リテー
    ナに対し回動可能に取付けられ、前記空気給送路から送
    られる給送空気の風向を上下方向に調節しつつ吹出すた
    めの風向調節バレルと、前記風向調節バレル内に配置さ
    、風向を左右方向に調節する風向調節羽根とを有する
    レジスタにおいて、前記風向調節羽根の給送空気に対す
    上流側縁部に複数の切欠部が形成されていることを特
    徴とするレジスタ。
  3. 【請求項3】 内部に空気給送路が形成されたリテーナ
    と、前記空気供給路内に複数枚並列状に配置された風向
    調節羽根とを有するレジスタにおいて、前記風向調節羽
    根の給送空気に対する上流側縁部および/または下流側
    縁部には複数の切欠部が形成され、同複数の切欠部が形
    成された前記風向調節羽根は、連結部材を介して同時に
    回動して給送空気の風向を調節するものであり、しかも
    前記連結部材の少なくとも給送空気に対する上流側縁部
    には複数の切欠部が形成されていることを特徴とするレ
    ジスタ。
  4. 【請求項4】 内部に空気給送路が形成されたリテーナ
    と、前記リテーナの空気吹出側端部において前記リテー
    ナに対し回動可能に取付けられ、前記空気給送路から送
    られる給送空気の風向を調節しつつ吹出すための風向調
    節バレルと、前記風向調節バレル内に複数枚並列状に配
    置された風向調節羽根とを有するレジスタにおいて、前
    記風向調節羽根の給送空気に対する上流側縁部および/
    または下流側縁部には複数の切欠部が形成され、同風向
    調節羽根は、前記風向調節バレル内において連結部材を
    介して同時に回動して給送空気の風向を調節するもので
    あり、しかも前記連結部材の少なくとも給送空気に対す
    る上流側縁部には複数の切欠部が形成されていることを
    特徴とするレジスタ。
  5. 【請求項5】 内部に空気給送路が形成されたリテーナ
    の空気吹出側端部に複数枚並列状に配置された風向調節
    羽根、あるいはリテーナの空気吹出側端部に対し回動可
    能に取付けられ風向調節バレル内に複数枚並列状に配置
    された風向調節羽根とを有するレジスタにおいて、前記
    複数の風向調節羽根を連動作動する連結部材の少なくと
    も給送空気に対する上流側縁部には複数の切欠部が形成
    されていることを特徴とするレジスタ。
  6. 【請求項6】 前記風向調節バレルの給送空気に対する
    上流側縁部には複数の切欠部が形成されていることを特
    徴とする請求項2または請求項4に記載のレジスタ。
  7. 【請求項7】 前記レジスタに空気を送るためのダクト
    が結合される前記リテーナのダクト結合側の縁部には複
    数の切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項6のいずれかに記載のレジスタ。
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