JP2017013753A - レジスタ - Google Patents

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JP2017013753A
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耕二 澤田
Koji Sawada
耕二 澤田
勝章 奥野
Katsuaki Okuno
勝章 奥野
正樹 大宮
Masaki Omiya
正樹 大宮
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Toyota Motor Corp
Howa Plastics Co Ltd
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Abstract

【課題】組付け作業を容易に行うことができ、流路を閉鎖したときの風漏れを防止することができるレジスタを提供する。
【解決手段】リテーナ1の前縁部に、円周座面部16が設けられる。円周座面部16に、円環シート状の円環部28aを有する不織布シート部材28が、その表面を接して装着される。不織布シート部材28は、ベゼル9がリテーナ1の前部に嵌着されることにより、円環部28aがリテーナ1の円周座面部16とベゼル9の後縁部との間で挟持される。不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部は、リテーナ1の内側に迫り出して、回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触する。
【選択図】図7

Description

本発明は、主に自動車などの空調装置の空気吹出調整用に使用されるレジスタに関し、特にリテーナ内に回動ルーバーまたはバレルが回動操作可能に配設され、リテーナ内面と回動ルーバーまたはバレル外面との間の僅かな隙間からの空気漏れを、不織布シート部材により防止するレジスタに関する。
従来、例えば円形の空気吹出口を有する丸型のレジスタとして、円筒フレーム内に送風方向に沿った中心軸の回りで回動可能な丸型の回動ルーバーを備えたレジスタが、下記特許文献1などにより知られている。
実公平3−27237号公報
このレジスタは、内側に球面を有する円筒形の外枠を有し、その外枠の内側に、外側球面を有する内枠を、回動及び傾動可能に嵌め込み、内枠内には4枚の可動羽根を中心軸の周囲に放射状に配置した回動ルーバーが配設され、回動ルーバーの各可動羽根は、内枠のラジアル方向の支軸の回りで回動可能に軸支されて構成される。
さらに、このレジスタは、中心軸の末端及び各可動羽根の支軸の内側端にベベルギヤが設けられ、中心軸の末端に設けたベベルギヤと各可動羽根のベベルギヤが噛合し、中心軸の先端に設けた摘みを回すと、ベベルギヤを介して各可動羽根がその支軸を軸に回動する構造となっている。
レジスタの使用時、中心軸先端の摘みを回すと、ベベルギヤを介して可動羽根がラジアル方向の支軸を中心に回動し、各可動羽根が送風方向と平行な場合、レジスタの空気吹出口から送風される風が、可動羽根によって、中央に収束され、各可動羽根が各支軸を軸に傾動すると、送風される空気流は空気吹出口の周囲に拡散するように流れる。さらに、各可動羽根を流路の横断面と平行な状態まで回動させた場合、可動羽根がレジスタの流路を遮断し送風を止めるようになっている。
しかし、この従来のレジスタは、可動羽根を流路の横断面と平行な状態まで回動させて流路を閉鎖した際、外枠と回動ルーバーの内枠間に隙間が生じやすく、製品ごとの各部品寸法の公差内誤差によりその隙間が大きく生じた場合、回動ルーバーの閉鎖時に、空気流が隙間から漏れて送風され、流路閉鎖時の風漏れが問題となっていた。
一方、外枠と内枠間の隙間がゼロで、その外周面と内周面が強く接触した状態で組み付けられた場合、回動ルーバーの方向調整操作時、がたつき、過大な操作荷重、或いはゴリゴリ感などが発生しやすい。
このため、外枠と内枠との間の外枠の内壁面に、フェルトなどの不織布シートを粘着材により粘着させて取り付け、外枠と内枠間の隙間をなくすようにして、外枠と内枠間の隙間による風漏れを防止していた。
しかし、不織布シートを外枠の内壁面に、粘着材により貼着する作業は、作業者にとって、柔らかい不織布シートを内壁面の正確な位置に、平坦に貼り付ける必要があるため、非常に難しく、内壁面の不織布シートの取付位置が不正確となったり、不織布シートに皺が寄り、変形しやすい、という課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、組付け作業を容易に且つ正確に行うことができ、流路を閉鎖したときの風漏れを防止することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーに送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが、該円筒フレームの内側で、放射状の支軸により回動可能に軸支され、該リテーナの前部に円環状のベゼルが嵌着されてなるレジスタにおいて、
該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、該可動フィンの回動によって該リテーナ内の流路が閉鎖可能とされ、
該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
該リテーナの前縁部に該中心線と略直角に円周座面部が設けられ、
該円周座面部に、円環シート状の円環部を有する不織布シート部材が、その表面を接して装着され、
該不織布シート部材は、該ベゼルが該リテーナの前部に嵌着された状態で、該円環部が該リテーナの該円周座面部と該ベゼルの後縁部との間で挟持され、且つ該円環部の内周縁部が該リテーナの内側に迫り出して該回動ルーバーの該円筒フレームの外周面に接触することを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、製造時、レジスタを組み立てる際、不織布シート部材をリテーナの前縁部の円周座面部に載置し、ベゼルをリテーナの前部に嵌着することにより、不織布シート部材の円環部が、リテーナの円周座面部とベゼルの後縁部との間で挟持させて取り付けられるので、不織布シート部材を、簡単に且つ正確な位置に取り付けることができる。また、このような不織布シート部材の組み付け作業は、従来の不織布シートを粘着材により貼着する作業に比して、皺がよらず正確な位置に容易に取り付けることができ、組付け作業性が良好となる。
さらに、レジスタの使用時、回動ルーバーの中央の操作部を持って回動ルーバーを任意の方向に傾動操作したとき、回動ルーバーは、中央に支持されたボールジョイントのボールを中心に傾動し、このとき、不織布シート部材は、その円環部の内周縁部が、リテーナの内側に迫り出して回動ルーバーの円筒フレームの外周面に接触し摺接するので、リテーナと円筒フレーム間に生じやすい隙間は塞がれる。このため、リテーナと円筒フレーム間に生じやすい隙間を塞ぎつつ、安定した滑らかな操作フィーリングで、回動ルーバーを傾動させて、風向を変えることができる。これにより、回動ルーバーを閉鎖操作した時の風漏れを最小にすることができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記不織布シート部材は、不織布シートで形成された該円環部の外周部に複数の突出部を設けて形成され、該突出部にピン孔が形成され、上記リテーナの円周座面部の外周部には複数の支持部が突設され、該支持部には該ピン孔の対応位置にピンが上記回動ルーバーの中心線と平行に突設され、不織布シート部材は、その突出部に設けたピン孔を、円周座面部外周の支持部のピンに嵌め込み、円周座面部に装着されるように構成することができる。これによれば、レジスタの組立作業時、柔らかい不織布シート部材を、簡単且つ正確に円周座面部に載置することができ、その状態で、リテーナの前部にベゼルを嵌着すれば、不織布シート部材を所定の位置に容易に装着することができる。
またここで、上記不織布シート部材の円環部の内周縁部に、複数の切れ目を、間隔をおいて入れることが好ましい。これにより、回動ルーバーを傾動(回動)させたとき、その傾動に応じて、リテーナの内側に迫り出した不織布シート部材の円環部の内周縁部が、荷重を生じることなく、より柔軟に変形して、円筒フレームの外周面と接触し、スムーズに回動ルーバーを傾動させることができる。
また、本発明の別のレジスタは、円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーに送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが、該円筒フレームの内側で、放射状の支軸により回動可能に軸支され、該リテーナの前部に円環状のベゼルが嵌着されてなるレジスタにおいて、
該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、該可動フィンの回動によって該リテーナ内の流路が閉鎖可能とされ、
該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
該リテーナの前縁部に円環状の円周縁部が設けられ、
該円周縁部に、円環状のゴム状部材が嵌着され、
該ゴム状部材は、薄いゴムシート状の円環シート部の外周部に、断面略コ字状の嵌着部を円周状に設けて構成され、
該ゴム状部材は、該ベゼルが該リテーナの前部に嵌着された状態で、該リテーナの前縁部と該ベゼルの後縁部との間で該嵌着部が挟持され、且つ該円環シート部の内周縁部が該リテーナの内側に迫り出して該回動ルーバーの該円筒フレームの外周面に接触するように配設されたことを特徴とする。
この発明のレジスタによれば、製造時、レジスタを組み立てる際、ゴム状部材をリテーナの前縁部の円周縁部に容易に嵌め込むことができ、その後、ベゼルをリテーナの前部に嵌着した状態で、ゴム状部材は、その嵌着部が、リテーナの前縁部とベゼルの後縁部との間で挟持され、隙間を閉鎖するためのゴム状部材をレジスタ内に、簡単に且つ正確な位置に取り付けることができ、その組付け作業性は良好となる。このようなゴム状部材の組み付け作業は、従来の不織布シートを粘着材により貼着する作業に比して、皺がよらず正確な位置に容易に取り付けることができ、組付け作業性が良好となる。
また、レジスタの使用時、回動ルーバーの中央の操作部を持って回動ルーバーを任意の方向に傾動操作したとき、回動ルーバーは、中央に支持されたボールジョイントのボールを中心に傾動し、このとき、ゴム状部材は、その円環シート部の内周縁部が、リテーナの内側に迫り出して回動ルーバーの円筒フレームの外周面に接触し摺接するので、リテーナと円筒フレーム間に生じやすい隙間は塞がれる。このため、リテーナと円筒フレーム間に生じやすい隙間を塞ぎつつ、安定した滑らかな操作フィーリングで、回動ルーバーを傾動させて、風向を変えることができる。これにより、回動ルーバーを閉鎖操作した時の風漏れを最小にすることができる。
ここで、ゴム状部材の円環シート部の内周縁部に、鋸歯状部を設けることが好ましい。鋸歯状部を設けることにより、ゴム状部材の円環シート部の柔軟性が向上し、回動ルーバーの傾動・回動操作時、操作荷重の影響をさらに少なくすることができる。
本発明のレジスタによれば、製造時の組立て作業時、風漏れ防止用の不織布シート部材を、リテーナ内に正しく簡単に装着することができ、回動ルーバーの良好な回動操作性を保持しつつ、その閉鎖時には、リテーナ内面と円筒フレーム外周面間の風漏れをなくすことができる。
本発明の第1実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの平面図である。 同レジスタの左側面図である。 同レジスタの斜視図である。 図1のV-V断面図である。 図1のVI-VI断面図である。 レジスタの分解斜視図である。 同レジスタの回動ルーバーの分解斜視図である。 ベゼルを外したリテーナ側の斜視図である。 ベゼルを外したリテーナ側の正面図である。 同リテーナ側の左側面図である。 リテーナから回動ルーバーを外した状態の斜視図である。 リテーナから回動ルーバーを外した状態の正面図である。 リテーナから回動ルーバーを外した状態の左側面図である。 (a)は不織布シート部材の斜視図、(b)は同不織布シート部材の正面図である。 リテーナの円周座面部から不織布シート部材を外した状態の斜視図である。 (a)は不織布シート部材を外したリテーナの正面図、(b)は不織布シート部材を外したリテーナの左側面図である。 第2実施形態のレジスタの正面図である。 同レジスタの斜視図である。 同レジスタの平面図である。 同レジスタの左側面図である。 図18のII-II断面図である。 図18のIII-III断面図である。 同レジスタの分解斜視図である。 リテーナの前部の円環縁部にゴム状部材を嵌着した状態の斜視図である。 リテーナとゴム状部材の分解斜視図である。 同リテーナの正面図である。 (a)はゴム状部材の正面図、(b)はその平面図、(c)はその左側面図である。 (a)はゴム状部材の背面図、(b)は背面側からのゴム状部材の斜視図である。 第3実施形態のレジスタの正面図である。 同レジスタの左側面図である。 同レジスタの平面図である。 同レジスタの分解斜視図である。 同レジスタの斜視図である。 (a)は不織布シート部材の正面図、(b)はその左側面図、(c)はその平面図である。 図30のA−A断面図である。 図30のB−B断面図である。 図30のC−C断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図17は第1実施形態のレジスタを示している。このレジスタは、自動車の室内に設けられる空調装置用の丸型のレジスタであり、図に示す如く、円筒型のリテーナ1内に、円筒フレーム20を有した回動ルーバー2が回動可能に配設され、回動ルーバー2には送風方向と平行な中心線S1(図5)から放射状に、5枚の可動フィン23が、円筒フレーム20の内側で放射状の軸支部4によって回動可能に軸支される。
円筒フレーム20の中央には操作部(ダイヤルノブ)6が配置され、操作部6を上下左右に動かして、回動ルーバー2を傾動させ、さらに操作部6をその軸の回りで回動操作して可動フィン23を回動させ、リテーナ1内の流路15を開閉するように構成される。
レジスタの外殻を形成するリテーナ1内の後部には、図5,6に示すように、支持枠12が放射状に設けられ、支持枠12の中央部にボールジョイント支持部11が設けられる。そして、図7に示すように、ボールジョイント支持部11の軸方向に穿設された軸孔に、ボールジョイント8の軸部82が嵌め込まれて取り付けられる。
ボールジョイント8は、図5,7,8に示すように、円筒フレーム20と5枚の可動フィン23を有した回動ルーバー2を、レジスタの中心線S1上で支持し、中心線S1を中心に、回動ルーバー2の中心線S2を図1の上下左右等に傾動可能に支持する構造となっている。
リテーナ1の前部外周部には、図7に示すように、ベゼル9を嵌着するために、複数の係止部13が設けられる。ベゼル9は、内側に回動ルーバー2を回動及び傾動可能に配設した状態で、係止部13をベゼル9の係止爪9aに係止させて、リテーナ1の前部に嵌着される。
リテーナ1内に配設される回動ルーバー2は、図8に示すように、円筒フレーム20内に5枚の可動フィン23を放射状に配設し、円筒フレーム20の前円筒フレーム21の中央に操作部(ダイヤルノブ)6を回動可能に軸支し、操作部6の回動操作に応じて、5枚の可動フィン23を、放射状の軸支部4の回りで回動させるとともに、各可動フィン23をその放射状の支軸24、27を中心に傾動させるように構成される。円筒フレーム20は、図8に示す如く、回動ルーバー2を内部に組み付けた状態で、前円筒フレーム21の後部に後円筒フレーム22を嵌め込み、係止爪22aを係止部21dに係止させて嵌着される。
さらに、後円筒フレーム22の外周後部には、円筒フレーム20の傾動範囲をガイドし規制するために、ストッパ兼ガイド部材22bが突設される。このストッパ兼ガイド部材22bは、組み付けた状態で、図10に示す如く、リテーナ1内の12時位置に、中心線と平行に設けたガイド溝1a内に進入し、回動ルーバー2の円筒フレーム20の上下の傾動がガイドされる。さらに、回動ルーバー2が傾動限度まで傾動したとき、ストッパ兼ガイド部材22bがガイド溝1aの奥部またはベゼル9の内側凸部に当たり、その傾動範囲が設定されるようになっている。
回動ルーバー2の中央に位置する中央軸支部3には、図8に示すように、その外周部に5個の軸支部4が等間隔(約72°の角度間隔)で放射状に設けられ、各軸支部4には軸穴が設けられる。5枚の可動フィン23の内側の支軸27が、それらの軸支部4の各軸穴に回動可能に嵌入され、可動フィン23は回動ルーバー2の円筒フレーム20の内側に等間隔に配置され、軸支される。各可動フィン23は、フィン本体26の内側に支軸27を突設し、フィン本体26の外側に支軸24を突設して構成される。
また、回動ルーバー2の可動フィン23は、開放操作時、図1,2のように、流路15と平行状態となって流路を開放し、閉鎖操作時には、閉鎖方向の回動端である、リテーナ1内の流路15の横断方向と平行状態まで回動し、図8のように、5枚の可動フィン23が円筒フレーム20内の流路15を全閉状態とするようになっている。
回動ルーバー2を回動及び傾動可能に支持するボールジョイント8は、図5に示す如く、リテーナ1内の送風方向と平行な中心線S1上で、ボールジョイント支持部11にその軸部82が保持され、リテーナ1内の中央に取り付けられる。ボールジョイント8は、図5に示すように、軸部82の前側先端にボール81が設けられ、そのボール81に、回動ルーバー2の中央に位置する中央軸支部3が、その中央のボール穴を外嵌して、傾動及び回動可能に取り付けられる。
中央軸支部3内には、図5に示す如く、ボールジョイント8のボール81に対し外嵌されて枢支される軸受部30が配設される。軸受部30は、例えば熱可塑性エラストマーなどの高分子弾性体から成形され、ボール81に対し中央軸支部3を、良好な操作荷重を持って、回動可能に支持する構造となっている。さらに、図8に示すように、中央軸支部3の外周部には、等角度間隔で放射状に軸支部4が設けられ、軸支部4の軸穴には、5枚の可動フィン23の内側の支軸27が各々、回動可能に軸支される。
回動ルーバー2の5枚の可動フィン23は、図8に示す如く、円筒フレーム20内に等間隔(約72°の角度間隔)で配置され、各可動フィン23の外側の支軸24は、各々、円筒フレーム20の前円筒フレーム21と後円筒フレーム22との間に挟むように軸支され、内側の各支軸27は上記中央軸支部3の外周部に等間隔(約72°の角度間隔)で配置された各軸支部4の軸穴に、嵌入され、各可動フィン23は、放射状の軸線の回りで回動可能に軸支される。
操作部6は、図5,7,8に示す如く、ダイヤルノブ状に形成され、回動ルーバー2の円筒フレーム20の前部の格子部21aの中央に、回動操作可能に装着される。格子部21aの中央には、操作部保持部21bが円形凹部として形成され、その操作部保持部21bの中央に、挿入孔21cが設けられる。その挿入孔21cには前部から操作部6の軸部6aが挿入され、後部からはベベルギヤ部材51の軸部52が操作部6の軸部6a内に挿通され、その軸部52に設けた係止爪が軸部6aの係止部に係止されて、操作部6とベベルギヤ部材51が回動操作可能に連結されて、円筒フレーム20の中央に取り付けられる。
図5に示す如く、操作部6は、操作部保持部21b内に挿入され、且つその軸部6aが挿入孔21cに挿入され、ベベルギヤ部材51の係止爪が操作部6の軸部6aの係止部に係止される。これにより、操作部6は、がたつきなく回動可能に取り付けられ、操作部6の回動操作により、ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51が中央軸支部3に対し回動し、中央軸支部3の外周部に放射状に配置された各可動フィン23を、その支軸24,27を軸に回動させる。
ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51は、中央軸支部3の中央軸31を軸にして回動し、中央軸支部3から放射状にのびる各軸支部4に軸支された各可動フィン23に内側端部に設けたベベルギヤ片25がベベルギヤ部材51と噛合する。このため、操作部6を回動操作すると、ベベルギヤ部材51を介してベベルギヤ片25が従動して回動し、回動ルーバー2の各可動フィン23は、その支軸24、27を軸に回動する。
つまり、ベベルギヤ機構5は、駆動側のベベルギヤ部材51と従動側のベベルギヤ片25とが噛合して構成され、図8に示す如く、駆動側のベベルギヤ部材51はその中央に軸部52が突設され、軸部52は操作部6の中央に連結される。軸部52は、前円筒フレーム21の格子部21aの中央に設けた操作部保持部21bの挿入孔21cに挿通されて、回転可能に支持される。
また、ベベルギヤ機構5のベベルギヤ部材51の後部(背面側)には、図5に示すように、内側軸部が内側に突設され、この内側軸部は、中央軸支部3の中央軸31の軸穴内に、回動可能に挿通される。さらに、ベベルギヤ部材51の前部の軸部52が、操作部6の軸部6aの軸穴内に嵌入され、軸部52の係止爪が軸部6aの係止部に係止される。これにより、駆動側のベベルギヤ部材51は中央軸支部3の中央軸31に回動可能に支持されるとともに、操作部6の軸部6aと連結される。
一方、回動ルーバー2の可動フィン23は、図8に示すように、5枚のフィンから構成され、各可動フィン23の内側部分には、駆動側のベベルギヤ部材51と噛合する従動側のベベルギヤ片25が一体成形され、その内側軸中心位置に、支軸27が突設される。各可動フィン23は、その内側に設けた内側の支軸27を、中央軸支部3の軸支部4の軸穴に挿入して支持され、ベベルギヤ片25はその前部に位置するベベルギヤ部材51と噛合する。
各可動フィン23の回動範囲は約90°に設定されるため、ベベルギヤ片25は円環ホイール状に形成する必要はなく、図8に示すように、約180°の角度範囲つまり略半円形の歯部として形成される。上記構成の回動ルーバー2は、その中央の操作部6を持って、回動ルーバー2を上下左右任意の方向に傾動操作すれば、ボールジョイント8のボール81を中心に、任意の方向に傾動または回動することができる。
このように、回動ルーバー2は、5枚の可動フィン23を有して構成され、中央軸支部3の外周部に軸支部4を放射状に設け、各軸支部4の軸穴に、各可動フィン23の内側の支軸27を嵌入支持させて、円筒フレーム20の内側に5枚の可動フィン23が、略等間隔(約72度の角度間隔)で放射状に、回動可能に配置される。
各可動フィン23は、そのラジアル方向外側に突設された支軸24を有し、各可動フィン23の支軸24は、円筒フレーム20の前円筒フレーム21と後円筒フレーム22間に挟持される。これにより、各可動フィン23は中央軸支部3の外周方向に放射状にのびる内側と外側の支軸24、27を軸に、所定の角度範囲内で回動可能に軸支される。
図5に示すように、円筒フレーム20の前円筒フレーム21と後円筒フレーム22の外周部は、略球面の一部から形成され、同様にリテーナ1内の前部の内周面も、略球面の一部から形成される。これにより、円筒フレーム20は、リテーナ1内でボールジョイント8のボール81の中心点を中心に、上下左右任意の方向に、傾動・回動可能にリテーナ1内に装着される。また、回動ルーバー2の円筒フレーム20は、図5,6に示す如く、リテーナ1内で円滑に傾動・回動可能なように、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内周面との間が非接触とされ、その間に僅かな隙間ができている。
この隙間を閉じるために、図7などに示す如く、円環シート状の不織布シート部材28が、リテーナ1の前部の円周縁部とベゼル9の背面側の後縁部との間に介挿される。リテーナ1の前部の円周縁部には、不織布シート部材28を装着するために、円周座面部16が中心線S1と直角な平面内に形成される。さらに、図17に示す如く、リテーナ1の前縁部の円周座面部16には、約60度の角度間隔で、6個の支持部17が外側に延設されるように突設され、各支持部17上には、ピン18が正面を向いて、リテーナ1の中心線と平行に突設される。
不織布シート部材28は、図15に示すように、薄い不織布シートを円環状に裁断して形成され、円環シート状の円環部28aを有し、円環部28aの外周部には、6個の突出部29が突設される。これらの突出部29は、上記リテーナ1側の円周座面部16に設けた6個の支持部17と対応しており、各突出部29の元部には、ピン孔29aが形成される。これにより、製造時、不織布シート部材28を装着する場合、不織布シート部材28の突出部29のピン孔29aを、円周座面部16上のピン18に嵌め込むようにし、不織布シート部材28の表面を円周座面部16に接した状態で、図12、13に示す如く、簡単に且つ正確な位置に不織布シート部材28を装着できるようになっている。なお、図15に示す如く、不織布シート部材28の円環部28aの12時位置内側に、凹部28cが形成され、上記リテーナ1の内側に形成されるガイド溝1aを、この凹部28cによって逃す形状となっている。
このように、リテーナ1の円周座面部16に装着された不織布シート部材28は、リテーナ1の前部にベゼル9を嵌着したとき、その円環部28aが円周座面部16とベゼル9の後縁部との間で挟持されるが、このとき、不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部は、リテーナ1の内側面に僅かに迫り出して、リテーナ1内の回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触するようになっている。また、図15に示す如く、不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部には、多数の切れ目28bが入れられている。
不織布シート部材28の円環部28aの内径は、リテーナ1の内径より僅かに小径に形成され、その円環部28aの内周縁部は、リテーナ1の内側に僅かに突出する。これにより、図5,6に示す如く、不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部が、リテーナ1内に配設される回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触することとなる。不織布シート部材28は、薄く柔らかい素材であるが、さらに、円環部28aの内周縁部に、多数の切れ目28bが入っているので、リテーナ1内の回動ルーバー2が傾動操作されたとき、不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部によって荷重が付加されることはなく、回動ルーバーの傾動操作時、その操作荷重には何ら影響を与えないようになっている。
またこれにより、不織布シート部材28は、リテーナ1と円筒フレーム20間の隙間を塞ぎつつ、回動操作時のガタツキやゴリゴリ感をなくし、安定した滑らかな操作フィーリングで、回動ルーバーを傾動させて風向を変えることができ、且つ回動ルーバー2を閉鎖操作した時、円筒フレーム20とリテーナ1間の隙間からの風漏れを最小にしている。
一方、回動ルーバー2は、上記構成の如く、各可動フィン23をその支軸24、27の回りで所定角度まで回動させたとき、その回動端で可動フィン23は円筒フレーム20の横断面と略平行状態となって、図5の仮想線で示す如く、流路15を閉鎖する。そのために、5枚の可動フィン23のフィン本体26は、流路15の通風方向と直角な横断面に並置状態となってとき、全閉可能な形状及び大きさに形成される。
上記のように、回動ルーバー2の5枚の可動フィン23は、操作部6を回動操作して流路15を閉じる操作をしたとき、図3の仮想線で示すように、中心線S2と直角な状態、つまり通風方向と直角な横断面と平行な状態まで回動し、流路15を閉鎖する。このような流路の閉鎖時、回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周部とリテーナ1の内面間が非接触とされるため、その間の隙間から風が漏れやすい。このために、上述の如く、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内周面との間に、不織布シート部材28が介挿され、不織布シート部材28は、図9〜図14に示すように、組付け時、リテーナ1の前部の円周座面部16に、その支持部17に突設したピン18に対し、突出部29のピン孔29aを嵌め込むようにして、装着される。
上記構成のレジスタを組み立てる場合、先ず、回動ルーバー2を図8に示すように組み立てる。このとき、先ず、操作部6を前円筒フレーム21の前部の操作部保持部21b内に挿入しながら、その軸部6aを挿入孔21cに挿入し、前円筒フレーム21の後部側からベベルギヤ部材51の軸部52を、操作部6の軸部6a内に差し込み、その係止爪を係止部に係止させる。これにより、操作部6及びベベルギヤ部材51は前円筒フレーム21の中央軸線位置に、確実に回動可能に組み付けられ、操作部6にがたつきは生じない。
次に、中央軸支部3の外周部の軸支部4に、5枚の可動フィン23を放射状に保持させるように、内側の支軸27を軸穴に挿入し、中央軸支部3の中央軸31の軸穴をベベルギヤ部材51の内側軸部に嵌入する。その状態で、5枚の可動フィン23の外側の支軸24を、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22間の軸受部で挟み込み軸支するようにして、前円筒フレーム21と後円筒フレーム22を嵌合させ、その係止爪と係止部を係止させる。
この状態で、5枚の可動フィン23の元部に設けたベベルギヤ片25は中央のベベルギヤ部材51と噛合した状態となり、操作部6を回動操作すると、ベベルギヤ部材51が中央軸支部3に対し回動し、その回動力がベベルギヤ片25を介して5枚の可動フィン23に伝達されて可動フィン23が支軸24,27を軸に回動し、円筒フレーム20内の流路が開閉される。このように組み立てられた回動ルーバー2に対し、ボールジョイント8のボール81が中央軸支部3の軸受部30内に嵌入されて組み付けられる。
一方、リテーナ1の前部の円周座面部16に、図12に示すように、不織布シート部材28を装着する。このとき、組立作業者は、不織布シート部材28を持って、不織布シート部材28の突出部29のピン孔29aを、円周座面部16上のピン18に嵌め込むようにすれば、不織布シート部材28を、円周座面部16に対し正確な位置に且つその表面を円周座面部16に接した状態で、簡単に位置決めして装着することができる。
その状態で、図4,5に示す如く、ボールジョイント8の軸部82を、リテーナ1内のボールジョイント支持部11内に差し込み、固定ねじを軸方向にねじ込んでボールジョイント8を固定する。これにより、図9〜図11に示すように、リテーナ1内に回動ルーバー2が取り付けられる。そして、ベゼル9を回動ルーバー2の前部を覆うように、リテーナ1の前部に嵌め込み、係止部13を係止爪9aに係止させ、レジスタの組立てが完了する。この状態で、不織布シート部材28は、リテーナ1の円周座面部16とベゼル9の後縁部との間で挟持され、不織布シート部材28の円環部28aの内周縁部が回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触する。
上記構成のレジスタは、例えば自動車のインストルメントパネルに設けられた空調装置の空気吹出口等に装着して使用される。レジスタの送風方向を変える場合、操作部6を持って回動ルーバー2を傾動操作或いは回動操作して行なう。操作部6はダイヤル状に形成され且つ空気吹出口9bより少し前方に突出して配設されるため、使用者は容易に操作部6を持って傾動操作或いは回動操作が可能である。
図5,6に示すように、回動ルーバー2がレジスタの正面前方に真直ぐな状態にあるとき、つまり、回動ルーバー2の可動フィン23が流路15の軸方向に沿った中心線S2と平行な状態にあるとき、空気流は回動ルーバー2の可動フィン23にガイドされて前方に真直ぐ送風され、このとき、前方の比較的狭い範囲に集中して送風が行なわれる。
一方、空気吹出口の前方の周囲における比較的広い範囲に、拡散して送風する場合、操作部6を持って中心線S2を軸に捻るように右または左に回す。
このとき、操作部6の回動力はベベルギヤ機構5の軸部52を介してベベルギヤ部材51に伝達され、ベベルギヤ部材51が回転し、その回転がベベルギヤ部材51と噛合する5枚の可動フィン23のベベルギヤ片25に伝達され、5枚の可動フィン23はその支軸24、27を軸に回動し、各可動フィン23のフィン本体26が流路15の横断面に沿ったラジアル方向の軸の回りで、前後に傾くように回動する。
これにより、空気流は、回動ルーバー2を通過する際、回動ルーバー2の中心線S2の回りで旋回するように周囲に広って送風され、空気吹出口9bの周囲に拡散するように送風される。またこのとき、送風は空気吹出口9bの内側に配置された5枚の可動フィン23により、周囲にガイドされて拡散されるので、従来の4枚の可動フィンの場合に比べ、よりマイルドな風を送風することができる。
一方、送風を遮断する場合には、操作部6をさらに右または左に回動端まで回す。これにより、回動ルーバー2の各可動フィン23は、支軸24、27を軸に、中心線S1,S2と直角な直角面と平行な状態(流路の遮断状態)まで回動し、これによって、図5の仮想線で示すように、流路15は全閉状態となり、送風は遮断される。
このような回動ルーバー2の全閉時、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内面間に隙間がある場合、その隙間から風漏れを生じやすいが、図5に示すように、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内面間は、不織布シート部材28により閉鎖されるため、風漏れは防止される。
一方、風向を斜め上方に向ける場合、操作部6を持って持ち上げるように操作すると、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に上側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が上側に傾斜し、これにより、送風方向は斜め上方に向けられる。
同様に、風向を斜め下上方に向ける場合、操作部6を持って下げるように操作すると、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に下側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が下側に傾斜し、送風方向は斜め下方に向けられる。このように、操作部6を上下或いは左右等と任意の方向に傾動操作することにより、風向を任意の方向に向けられる。
このとき、回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面は、薄く柔らかな不織布シート部材28を介して、リテーナ1の内周面と接触するのみであるため、操作荷重に影響を与えず、回動ルーバー2は良好に傾動することとなる。また、不織布シート部材28は、その円環部28aが円周座面部16とベゼル9の後縁部との間で挟持されるため、長期にわたり隙間の閉鎖性を保持することができる。
一方、上記のように回動ルーバー2を傾動させた状態で、さらに操作部6を中心線S2の回りで回動操作すると、操作部6の回動力がベベルギヤ機構5の軸部52を介してベベルギヤ部材51に伝達され、ベベルギヤ部材51が回転し、その回転がベベルギヤ部材51と噛合する5枚の可動フィン23のベベルギヤ片25に伝達され、5枚の可動フィン23はその支軸24、27を軸に回動する。これにより、回動ルーバー2を通過する空気流は、中心線S2に沿って集中して送風される状態から、回動ルーバー2の中心線S2の回りで旋回するように周囲に拡散する状態まで変化し、上記と同様に、送風状態を集中状態から拡散状態まで変えるように調整することができる。そして、操作部6を閉鎖方向に限界まで回動操作すると、5枚の可動フィン23が流路15を完全に閉鎖する状態まで回動して、流路15は閉鎖される。
このように、回動ルーバー2の中央の操作部6を持って回動ルーバー2を任意の方向に傾動操作したとき、回動ルーバー2は、円筒フレーム20の外周面を、リテーナ内面に対し非接触で、不織布シート部材28のみが接触し、ボールジョイント8に支持された状態のボール81を中心に傾動するので、流路15の閉鎖時の風漏れを最小にしつつ、製品ごとの寸法誤差に起因したガタツキ、操作荷重のばらつき、及びゴリゴリ感を発生させず、安定した滑らかな操作フィーリングで回動ルーバー2を傾動させ、風向を変えることができる。
図18〜図29は第二実施形態のレジスタを示している。このレジスタでは、上記不織布シート部材に代えて、隙間を閉鎖するために、ゴム状部材40が、リテーナ1の前縁部に設けた円環状の円周縁部19に嵌着される。なお、上記構成と同様なレジスタの部分については、図面に上記と同じ符号を付して、その説明は省略する。
図22,23に示す如く、リテーナ1内に配設される回動ルーバー2は、上記と同様、リテーナ1内で円滑に傾動・回動可能なように、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内周面との間が非接触とされ、その間に僅かな隙間が生じている。
この隙間を閉じるために、図22,23に示す如く、円環シート状のゴム状部材40が、リテーナ1の前縁部とベゼル9の後縁部との間に介挿される。リテーナ1の前縁部には、ゴム状部材40を嵌着するために、円環状の円周縁部19が形成される。円周縁部19の横断面形状は、図22,23に示す如く、ゴム状部材40の嵌着部42が嵌着可能な形状に、円周に沿って同一断面形状で形成され、且つ環状の円周縁部19は中心線S1と直角な平面内に形成されている。
一方、リテーナ1の前縁部に嵌着されるベゼル9には、図22,23などに示すように、その背面側の後縁部に、円周嵌合部91が円周に沿って形成される。ベゼル9の後縁部の円周嵌合部91は、リテーナ1の円周縁部19に嵌着されたゴム状部材40を、外側から覆って包囲可能な形状に形成される。
なお、ベゼル9の後縁部にこのような円周嵌合部91が設けられるため、図24に示すように、上記実施形態のレジスタとは逆に、ベゼル9の後部に係止部92が後方に向けて突設され、リテーナ1の外周部に、その係止部92に係止される係止爪1bが設けられる。
ゴム状部材40は、図28,29に示すように、薄いゴムシート状の円環シート部41の外周部に、断面略コ字状の嵌着部42を円環状に設けて構成される。また、ゴム状部材40は、各種のゴム素材或いは熱可塑性エラストマーなどの高分子弾性材料を用いて成形され、円環シート状の円環シート部41の外周後部に、嵌着部42が円周に沿って形成される。この嵌着部42は、上記のようにリテーナ1の円周縁部19に嵌め込んで嵌着可能な断面形状を持って形成されている。なお、ゴム状部材40の12時位置は、切欠部として形成され、リテーナ1の内側に形成されるガイド溝1aを、この切欠部によって逃す形状となっている。
図26のように、リテーナ1の円周縁部19に嵌着されるゴム部材40は、リテーナ1の前部にベゼル9を嵌着したとき、その円環シート部41が円周縁部19とベゼル9の円周嵌合部91との間で挟持されるが、このとき、ゴム状部材40の円環シート部41の内周縁部43は、リテーナ1の内側面に僅かに迫り出して、リテーナ1内の回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触するようになっている。また、図28,29に示す如く、ゴム状部材40の円環シート部41の内周縁部43には、円周に沿って鋸歯状部44が形成されている。
ゴム状部材40の円環シート部41の内径は、リテーナ1の内径より僅かに小径に形成され、その円環シート部41の内周縁部43は、リテーナ1の内側に僅かに突出する。これにより、図22,23に示す如く、ゴム状部材40の円環シート部41の内周縁部43が、リテーナ1内に配設される回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触することとなる。ゴム状部材40は、柔らかい素材で柔軟性を有して成形されているが、さらに、円環シート部41の内周縁部43に、鋸歯状部44が設けられるので、リテーナ1内の回動ルーバー2が傾動操作されたとき、ゴム状部材40の円環シート部41の内周縁部43によって荷重が付加されることはなく、回動ルーバーの傾動操作時、その操作荷重には何ら影響を与えないようになっている。
またこれにより、ゴム状部材40は、リテーナ1と円筒フレーム20間の隙間を塞ぎつつ、回動操作時のガタツキやゴリゴリ感をなくし、安定した滑らかな操作フィーリングで、回動ルーバー2を傾動させて風向を変えることができ、且つ回動ルーバー2を閉鎖操作した時、円筒フレーム20とリテーナ1間の隙間からの風漏れを最小にしている。
本レジスタを組み立てる場合、上記実施形態と同様、既に組み立てられた回動ルーバー2に対し、ボールジョイント8のボール81を、中央軸支部3の軸受部30内に嵌入して組み付ける。
一方、リテーナ1には、その前縁部の円周縁部19に、図26に示す如く、ゴム状部材40を嵌着する。このとき、組立作業者は、ゴム状部材40を持って、その嵌着部42をリテーナ1の円周縁部19に嵌め込むが、ゴム状部材40の嵌着部42は、軟質でゴム状弾性を有しているので、簡単に円周縁部19にゴム状部材40を嵌着することができる。
その状態で、図22に示す如く、ボールジョイント8の軸部82を、リテーナ1内のボールジョイント支持部11内に差し込み、背面側から固定ねじを軸方向にねじ込んでボールジョイント8を固定する。これにより、リテーナ1内に回動ルーバー2が取り付けられた状態となる。
そして、ベゼル9を回動ルーバー2の前部を覆うように、リテーナ1の前部に嵌め込み、係止部92を係止爪1bに係止させ、レジスタの組立てが完了する。この状態で、ゴム状部材40は、リテーナ1の前縁部とベゼル9の円周嵌合部91との間で挟持され、ゴム状部材40の円環シート部41の内周縁部43が回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面に接触する。これにより、リテーナ1の内周面と回動ルーバー2の外周面との隙間が閉鎖される。
レジスタの使用時、送風を遮断する場合、操作部6を右または左に回動端まで回す。これにより、回動ルーバー2の各可動フィン23は、支軸24、27を軸に、中心線S1,S2と直角な直角面と平行な状態(流路の遮断状態)まで回動し、これによって、図22の仮想線で示すように、流路15は全閉状態となり、送風は遮断される。
このような回動ルーバー2の全閉時、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内面間に隙間がある場合、その隙間から風漏れを生じやすいが、図22,23に示すように、円筒フレーム20の外周面とリテーナ1の内面間は、ゴム状部材40の円環シート部41により閉鎖されるため、風漏れは防止される。
一方、風向を斜め上方に向ける場合、操作部6を持って持ち上げるように操作すると、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に上側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が上側に傾斜し、これにより、送風方向は斜め上方に向けられる。
同様に、風向を斜め下上方に向ける場合、操作部6を持って下げるように操作すると、操作部6を含む回動ルーバー2がボールジョイント8のボール81を中心に下側に回動(傾動)し、リテーナ1の中心線S1に対し回動ルーバー2の中心線S2が下側に傾斜し、送風方向は斜め下方に向けられる。このように、操作部6を上下或いは左右等と任意の方向に傾動操作することにより、風向を任意の方向に向けることができる。
このとき、回動ルーバー2の円筒フレーム20の外周面は、薄く柔らかなゴム状部材40を介して、リテーナ1の内周面と接触するのみであるため、操作荷重に影響を与えず、回動ルーバー2は良好に傾動することとなる。また、ゴム状部材40は、その嵌着部42がリテーナ1の円周縁部19とベゼル9の円周嵌合部91との間で挟持されるため、長期にわたり隙間の閉鎖性を保持することができる。
図30〜図38は第三実施形態のレジスタを示している。このレジスタは、バレル型のレジスタであり、図30〜図34に示すように、ダクト状に形成されたリテーナ62内の前部に、略方形の空気吹出口66を設けたバレル61が、その両側の突設されるバレル軸61aを軸に、上下に回動可能に軸支される。
リテーナ62の前縁部は略方形に形成され、その前縁部には、図33などに示すように、ベゼル63が嵌着される。方形枠状に形成されるベゼル63は、レジスタの意匠面を形成し、内部に送風口となる空間を有している。ダクト状のリテーナ62は、背面側と前面側が開口し、内部には通風路69が形成され、通風路69はバレル61内へと連通し、バレル61内にも通風路69が形成されている。ここで、レジスタの前後は、通風路69の下流側が前、上流側が後である。
リテーナ62の略方形の前縁部には、不織布シート部材75を装着するための前縁座面部70が、通風方向と略直角の平面内に形成される。また、図34に示すように、略方形の前縁座面部70には複数の支持部72が間隔をおいて外側に向けて突設され、それらの支持部72にピン71が、通風方向と略平行に、正面を向いて突設される。
製造時、この略方形の前縁座面部70には、同様な略方形の枠状に形成された不織布シート部材75が、上記支持部72に対応して突設された突出部77のピン孔77aを、ピン71に嵌め込むようにして装着され、不織布シート部材75はリテーナ62の前部に嵌着されるベゼル63の後縁部と前縁座面部70との間で挟持される。
不織布シート部材75は、図35に示すように、薄い不織布シートを略方形枠状に裁断して形成され、方形枠状の方形枠部76を有し、方形枠部76の外側には、12個の突出部77が突設される。これらの突出部77は、上記リテーナ1側の前縁座面部70に設けた支持部72と対応しており、各突出部77の元部には、ピン孔77aが形成される。
これにより、製造時、不織布シート部材75を装着する場合、不織布シート部材75の突出部77のピン孔77aを、前縁座面部70上のピン71に嵌め込むようにし、不織布シート部材75の表面を前縁座面部70に接するようにして、図34に示す如く、簡単に且つ正確な位置に不織布シート部材75を装着できるようになっている。なお、図35(a)に示す如く、不織布シート部材75の方形枠部76の両側内側に、凹部76bが形成され、上記リテーナ62の内側にバレル61のバレル軸61aを挿入する際、この凹部76bを通して挿入し、挿入しやすくしている。
このように、リテーナ62の前縁座面部70に装着された不織布シート部材75は、リテーナ62の前部にベゼル63を嵌着したとき、その方形枠部76が前縁座面部70とベゼル63の後縁部との間で挟持されるが、このとき、不織布シート部材75の方形枠部76の内側縁部76aは、リテーナ62の内側面に僅かに迫り出して、リテーナ62内のバレル61の外面に接触するようになっている。
つまり、不織布シート部材75の方形枠部76内の縦寸法、横寸法は、バレル61の外面の縦寸法、横寸法より僅かに小さく形成され、リテーナ62の内側に僅かに突出した不織布シート部材75の方形枠部76の内側縁部76aが、リテーナ62内に配設されるバレル61の外面に接触することとなる。不織布シート部材75は、薄く柔らかい素材であり、リテーナ62内のバレル61が回動操作されたとき、不織布シート部材75の方形枠部76の内側縁部76aによって荷重が付加されることはなく、バレル61の回動操作時、その操作荷重には何ら影響を与えないようになっている。
またこれにより、不織布シート部材75は、リテーナ62とバレル61間の隙間を塞ぎつつ、回動操作時のガタツキやゴリゴリ感をなくし、安定した滑らかな操作フィーリングで、バレル61を回動させて風向を変えることができ、且つ可動フィン64を閉鎖した時、リテーナ62とバレル61間の隙間からの風漏れを最小にしている。
図33,34,36に示すように、バレル61は、リテーナ62内の前部に、左右端部に設けたバレル軸61aを介して回動可能(上下に傾動可能)に軸支され、バレル61のバレル軸61aを回動可能に支持するために、リテーナ62内の前部の両側に、軸受部が形成される。軸受部には、バレル61の回動操作時に適度な操作荷重を付与するために、ゴム状弾性体などからなる荷重付与部材が嵌め込まれる。
バレル61の外殻を形成するバレル本体61bは、図34などに示すように、正面視で長方形状の空気吹出口66を有して形成され、バレル本体61b内前部には、4枚の固定フィン65と1個の環状固定フィン67が長手方向(横方向)に沿って平行に取り付けられる。また、固定フィン65の上流側(バレル61内の奥部)には、3枚の可動フィン64が固定フィン65と直交方向に配設され、3枚の可動フィン64はその上下に突設した支軸64b、64cを介して左右に回動可能に軸支される。
環状固定フィン67は、図34に示すように、横長の上辺フィン部、下辺フィン部の両側を短尺の縦フィン部で接続した枠状に形成され、両側端部に短尺の水平フィン部を介して、バレル本体61bの左右側面に固定して構成される。また、図34、37に示すように、環状固定フィン67の内側には、操作ノブ68が左右横方向に回動操作可能に配設される。
操作ノブ68は円盤の一部を切り取った略扇状に形成され、前面に円弧面を有し、奥部に設けた嵌着部を、後述の可動フィン64(中央位置の可動フィン)に嵌着させて配設される。これにより、操作ノブ68は、図37の状態から右に操作した場合、中央位置の可動フィン64とともにその支軸64b、64cを中心に図37の反時計方向に回動し、これにより、可動フィン64が閉鎖される。一方、操作ノブ68を閉鎖状態から左に回動操作すると、可動フィン64が開放側に回動するようになっている。
図36、37,38に示すように、3枚の可動フィン64は、そのフィン本体64aの上部と下部に支軸64bと支軸64cを設けて形成され、上下の支軸64b、64は、バレル61の上部と下部の軸穴に嵌入され、軸支される。各可動フィン64の下端部には1本のリンクバー64eが連結軸を介して連結され、操作ノブ68に連結された中央の可動フィン64が回動したとき、全ての可動フィン64が同期して同じ方向に回動する。
また、3枚の可動フィン64のフィン本体64aは、通風路69の通風方向と平行な状態から約85度の角度範囲で回動可能に軸支され、通風方向に対し約85度まで回動したとき、バレル61内の通風路が閉鎖されるようになっている。なお、図37に示すように、正面視で右端及び左端の可動フィン64は、その中間部に凹部が設けられ、操作ノブ68を開放位置まで、または閉鎖位置まで回したとき、操作ノブ68の右端部または左端部が可動フィン64と干渉しない構造となっている。
上記構成のレジスタを組み立てる場合、先ず、バレル61のバレル本体61b内に、3枚の可動フィン64を縦に挿入し、各可動フィン64が左右に回動可能に軸支されるように、その上下の支軸64b、64cを、バレル本体61b内の上部と下部で回動可能に軸支されるように、組み付ける。さらに、各可動フィン64のフィン本体64aの下部には、1本のリンクバー64eを連結させ、3枚の可動フィン64をリンクバー64eによってリンクさせる。
そして、操作ノブ68をバレル61の前部の環状固定フィン67内に正面側から挿入し、図37に示す如く、中央の可動フィン64に対し操作ノブ68の後部を嵌め込むようにして組み付ける。これにより、環状固定フィン67内の操作ノブ68を、左右に回動操作すると、3枚の可動フィン64が左右に回動するように、操作ノブ68は組み付けられる。
一方、リテーナ62の枠状の前縁座面部70には、図34に示すように、不織布シート部材75を装着する。このとき、不織布シート部材75は、その突出部77のピン孔77aを、リテーナ62の前部に設けた前縁座面部70上のピン71に、嵌め込むようにして装着することができる。このため、組付け作業時には、柔らかく変形したり皺がよりやすい不織布シートであっても、不織布シート部材75を前縁座面部70に、非常に簡単に且つ正確な位置に装着することができる。
そして、上記リテーナ62に対し、上記のように組み立てられたバレル61を、その内部に前から挿入し、バレル61の両側の支軸61aを、リテーナ62の側壁の軸受部に嵌入して、バレル61をリテーナ62組み付ける。これにより、バレル61は、上下に回動操作可能に軸支され、操作ノブ68を左右に操作することにより、可動フィン64を開閉操作可能な状態となる。また、この状態で、不織布シート部材75の方形枠部76の内側縁部76aは、リテーナ62内に僅かに迫り出し、バレル61のバレル本体61bの外面に接触した状態となる。
そして最後に、ベゼル63を上記リテーナ62の前部に嵌着して、レジスタの組み立てが完了する。これにより、ベゼル63の後縁部が不織布シート部材75を押え、リテーナ62の前縁座面部70との間で、不織布シート部材75を挟持する状態となるので、不織布シート部材75は所定位置に正確に保持される。このため、バレル61が回動操作された場合でも、方形枠部76の内側縁部76aはバレル本体61bの外面と良好に接触することとなる。
レジスタの使用時には、操作ノブ68を把持してバレル61を上方または下方に操作すると、バレル61はその両側のバレル軸61aを中心に回動し、空気吹出口66の向きが斜め上方または斜め下方に変えられ、送風方向が上下に調整される。またこのようなバレル61の回動時においても、リテーナ62の前縁座面部70とベゼル63の後縁部間に挟持された、不織布シート部材75の内側縁部76aが、バレル61のバレル本体61bの外面と接触する状態は保持されることとなる。
一方、操作ノブ68を正面視で右または左方向に操作すると、3枚の可動フィン64がその上下の支軸64b、64cを中心に右に或いは左に回動し、送風方向が斜め右方向に或いは斜め左方向に変えられる。さらに、操作ノブ68を右方向に回動端まで回動操作すると、図38に示すように、3枚の可動フィン64がバレル61内の通風路を閉鎖した状態となる。
このとき、リテーナ62の内側に隙間があると、その隙間から風漏れが生じやすいが、上記のように、リテーナ62の前縁座面部70に取り付けた不織布シート部材75の内側縁部76aが、バレル61のバレル本体61bの外面と接触しているので、リテーナ62の内面とバレル61の外面間の隙間からの風漏れは効果的に防止される。
なお、上記構成のバレル型レジスタの特徴的構成要素を記載すれば、内部に通風路を有するとともに略方形の空気吹出口を有したバレルが、正面形状を略方形としたリテーナの内側に、バレル軸により回動可能に枢支され、バレルの内側に固定フィンがバレル軸と平行に並設され、バレル内の該固定フィンの上流側に複数の可動フィンがバレル軸と直交する支軸により軸支され、リテーナの前部にベゼルが嵌着されてなるレジスタにおいて、複数の可動フィンは該通風路を閉鎖可能に形成され、リテーナの前縁部に前縁座面部が設けられ、前縁座面部に、略方形枠状の方形枠部を有した不織布シート部材が、表面を接して装着され、不織布シート部材は、ベゼルがリテーナの前部に嵌着された状態で、方形枠部がリテーナの前縁座面部とベゼルの後縁部との間で挟持され、且つ方形枠部の内側縁部がリテーナの内側に迫り出して該バレルの外面に接触するように配設されたことである。
このように、上記構成のバレル型レジスタによれば、製造時、レジスタを組み立てる際、不織布シート部材をリテーナの前部の前縁座面部に載置し、ベゼルをリテーナの前部に嵌着することにより、不織布シート部材の方形枠部が、リテーナの前縁座面部とベゼルの後縁部との間で挟持させて取り付けられるので、隙間閉鎖用の不織布シート部材を、簡単に且つ正確な位置に取り付けることができる。このような不織布シート部材の組み付け作業は、従来の不織布シートを粘着材により貼着する作業に比して、皺がよらず正確な位置に容易に取り付けることができ、組付け作業性が良好となる。
また、レジスタの使用時、バレルを傾動操作したとき、方形枠部の内側縁部が、リテーナの内側に迫り出してバレルの外面に接触し摺接するので、リテーナとバレル間に生じやすい隙間は塞がれる。このため、リテーナとバレル間の隙間を塞ぎつつ、安定した滑らかな操作フィーリングで、バレルを傾動させて、風向を変えることができる。これにより、バレル内の可動フィンを閉鎖操作した時の風漏れを最小にすることができる。
1 リテーナ
1a ガイド溝
1b 係止爪
2 回動ルーバー
3 中央軸支部
4 軸支部
5 ベベルギヤ機構
6 操作部
6a 軸部
8 ボールジョイント
9 ベゼル
9a 係止爪
9b 空気吹出口
11 ボールジョイント支持部
12 支持枠
13 係止部
15 流路
16 円周座面部
17 支持部
18 ピン
19 円周縁部
20 円筒フレーム
21 前円筒フレーム
21a 格子部
21b 操作部保持部
21c 挿入孔
21d 係止部
22 後円筒フレーム
22a 係止爪
22b ストッパ兼ガイド部材
23 可動フィン
24 支軸
25 ベベルギヤ片
26 フィン本体
27 支軸
28 不織布シート部材
28a 円環部
28b 目
28c 凹部
29 突出部
29a ピン孔
30 軸受部
31 中央軸
40 ゴム状部材
41 円環シート部
42 嵌着部
43 内周縁部
44 鋸歯状部
51 ベベルギヤ部材
52 軸部
61 バレル
61a バレル軸
61b バレル本体
62 リテーナ
63 ベゼル
64 可動フィン
64a フィン本体
64b 支軸
64c 支軸
64e リンクバー
65 固定フィン
66 空気吹出口
67 環状固定フィン
68 操作ノブ
69 通風路
70 前縁座面部
71 ピン
72 支持部
75 不織布シート部材
76 方形枠部
76a 内側縁部
76b 凹部
77 突出部
77a ピン孔
81 ボール
82 軸部
91 円周嵌合部
92 係止部

Claims (5)

  1. 円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーに送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが、該円筒フレームの内側で、放射状の支軸により回動可能に軸支され、該リテーナの前部に円環状のベゼルが嵌着されてなるレジスタにおいて、
    該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
    該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、該可動フィンの回動によって該リテーナ内の流路が閉鎖可能とされ、
    該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
    該リテーナの前縁部に該中心線と略直角に円周座面部が設けられ、
    該円周座面部には、複数のピンが所定の角度間隔をおいて突設され、
    該円周座面部に、円環シート状の不織布シート部材が表面を接し、且つ該不織布シート部材に設けたピン孔に該ピンを嵌合させて装着され、
    該不織布シート部材は、該ベゼルが該リテーナの前部に嵌着された状態で、該リテーナの該円周座面部と該ベゼルの後縁部との間で挟持され、且つ円環シート状の内周縁部が該リテーナの内側に迫り出して該回動ルーバーの該円筒フレームの外周面に接触することを特徴とするレジスタ。
  2. 前記不織布シート部材は、不織布シートで形成された円環部の外周部に複数の突出部を設けて形成され、該突出部にピン孔が形成され、前記リテーナの円周座面部の外周部に複数の支持部が突設され、該支持部には該ピン孔の対応位置にピンが前記回動ルーバーの中心線と平行に突設され、該不織布シート部材は、該突出部に設けた該ピン孔を、該円周座面部外周の該支持部の該ピンに嵌め込み、該円周座面部に装着されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記不織布シート部材の円環部の内周縁部に、複数の切れ目が間隔をおいて入れられたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  4. 円筒型のリテーナ内に円筒フレームを有した回動ルーバーが回動可能に配設され、該回動ルーバーに送風方向と平行な中心線から放射状に複数の可動フィンが、該円筒フレームの内側で、放射状の支軸により回動可能に軸支され、該リテーナの前部に円環状のベゼルが嵌着されてなるレジスタにおいて、
    該リテーナ内の送風方向と平行な中心線上に、ボールを有するボールジョイントが配設され、該回動ルーバーには、該円筒フレームの中央に、複数の軸支部を放射状に設けた中央軸支部が配設され、該中央軸支部は、中央に設けたボール穴を該ボールに嵌合させて、傾動及び回動可能に取り付けられ、
    該円筒フレームの内側に複数の可動フィンが、略等間隔をおいてラジアル方向の支軸により回動可能に軸支されるとともに、該各可動フィンの内側部分が該中央軸支部の各軸支部に軸支され、該可動フィンの回動によって該リテーナ内の流路が閉鎖可能とされ、
    該中央軸支部の前面側中央には操作部が該回動ルーバーの中心線の回りで回動可能に装着され、該操作部はベベルギヤ機構を介して該各可動フィンの内側部分と連係され、
    該リテーナの前縁部に円環状の円周縁部が設けられ、
    該円周縁部に、円環状のゴム状部材が嵌着され、
    該ゴム状部材は、薄いゴムシート状の円環シート部の外周部に、断面略コ字状の嵌着部を円周状に設けて構成され、
    該ゴム状部材は、該ベゼルが該リテーナの前部に嵌着された状態で、該リテーナの前縁部と該ベゼルの後縁部との間で該嵌着部が挟持され、且つ該円環シート部の内周縁部が該リテーナの内側に迫り出して該回動ルーバーの該円筒フレームの外周面に接触することを特徴とするレジスタ。
  5. 前記ゴム状部材の円環シート部の内周縁部に、鋸歯状部が設けられたことを特徴とする請求項4記載のレジスタ。
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