JP2011051465A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011051465A
JP2011051465A JP2009201857A JP2009201857A JP2011051465A JP 2011051465 A JP2011051465 A JP 2011051465A JP 2009201857 A JP2009201857 A JP 2009201857A JP 2009201857 A JP2009201857 A JP 2009201857A JP 2011051465 A JP2011051465 A JP 2011051465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
passage
door
door body
cold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009201857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5359702B2 (ja
Inventor
Kenjiro Imai
健二郎 今井
Hideo Aizawa
英男 相沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009201857A priority Critical patent/JP5359702B2/ja
Publication of JP2011051465A publication Critical patent/JP2011051465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359702B2 publication Critical patent/JP5359702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】冷風と温風の混合性を確保すると共に、複数の吹出風間に十分な温度差が得られる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1の空調ケース2内に設けられるエアミックスドア6は、空気がドア本体60の表面において複数に分かれて流れるように、ドア本体60の表面に複数の通路を形成するガイド壁61,62を有する。ガイド壁61,62により形成される通路は、一方の空気流れ下流側の横断面積が他方の空気流れ上流側の横断面積よりも小さくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗員の上半身付近及び足元付近に空調風を吹き出す運転モードを有する車両用空調装置に関する。
従来、乗員の上半身付近への吹き出し風及び足元付近への吹き出し風について温度調節を行える構成を有する車両用空調装置としては、特許文献1に記載の装置が知られている。
当該従来の装置は、エアミックスドアの表面に設けられるガイド部材によって、エバポレータを通過した冷風とヒータコアを通過した温風とのそれぞれの風向を変更することで、冷風と温風の混合を促進する。これにより、冷風と温風が混合部において好適な状態で混合するようになり、例えばバイレベルモードにおいて複数の吹き出し通路から同時に吹き出される空気の温度差を小さくすることができるので、乗員に対して不快感を与えない空調を提供できる。
具体的には、上記ガイド部材は、ドア本体において冷風の下流側でドア本体表面から起立する形状で冷風が衝突して混合部側に風向変更する複数の第1壁部と、ドア本体において第1壁部と反対側でドア本体表面から起立する形状で温風が衝突して混合部側に風向変更する複数の第2壁部と、第1壁部及び第2壁部を交互に連結する複数の第3壁部と、からなるラビリンス構造を呈している。
そして、冷風は、エアミックスドアの表面を流れるときにガイド部材の複数の第3壁部によって層状に分割された後、複数の第1壁部により進行方向が混合部側に変更される。一方、温風は、冷風と同時にエアミックスドアの表面を流れるときにガイド部材の複数の第3壁部によって層状に分割された後、複数の第2壁部により進行方向が混合部側に変更される。このように、冷風と温風は、ドア本体表面でともに複数の層状流れとなった後、混合部側に向けられるため、複数の流れが混合部側で混ざり合って混合性が向上する。また、第3壁部の中央部におけるドア本体表面からの突出量は、第1壁部及び第2壁部付近における突出量よりも小さく設定されている。このため、冷風及び温風は当該中央部において第3壁部を越えて混合するので、さらに混合性が向上することになる。
特開2005−35375号公報
上記従来の車両用空調装置は、エアミックスドア付近における冷風と温風の混合性は確保できるものの、一方でエアミックスドアから各吹き出し通路までの距離が長い装置の場合には、エアミックスドアによって混合された冷風と温風の混合風が各吹き出し通路まで到達することが困難になり、適切な混合性が確保された空調風を各吹き出し通路に提供することができない。
一方で、例えばバイレベルモードなどのフェイス吹き出し及びフット吹き出しについては、冷風と温風の混合性の確保と共に、両吹き出し間に適切な温度差があることも要求される。すなわち、両吹き出しは混合性が確保された空調風であるとともに、フェイス吹き出しは涼しさが感じられる送風であり、フット吹き出し風は温かさが感じられる送風である快適感の高い空調風が求められる。
そこで、本発明は上記問題点及び要求に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷風と温風の混合性を確保すると共に、複数の吹出風間に十分な温度差が得られる車両用空調装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及び下記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
請求項1は、冷風が流れる冷風通路(5)、温風が流れる温風通路(8)及び冷風及び温風が混ざり合う混合部(9)を内部に形成する空調ケース(2)と、空調ケース内に設けられ空気を冷却して下流側に冷風通路に冷風を供給する冷却手段(4)と、空調ケース内に設けられ空気を加熱して下流側の温風通路に温風を供給する加熱手段(7)と、混合部で混合させる冷風と温風の風量比率をドア本体(60)の開度により調整するエアミックスドア(6)と、混合部と繋がり車室内の所定の複数部位のそれぞれに空調された空気を吹き出すために空調ケースに形成される複数の吹き出し通路(11,13,15)と、を備える車両用空調装置に係る発明であって、
エアミックスドアは、空気がドア本体表面において複数に分かれて流れるように、ドア本体表面上に複数の通路(68)を形成するエアガイド部(61,62)を有し、エアガイド部により形成される通路(68)は、一方の空気流れ下流側の通路横断面積が他方の空気流れ上流側よりも小さくなっていることを特徴とする。
この発明によれば、エアミックスドアのドア本体表面を沿うように流れる空気は、エアガイド部により形成される当該複数の通路を通過するときに、下流側で通路が絞られることにより、当該通路の下流側では上流側よりも風速が増加するようになる。これにより、エアガイド部により風速が増加された空気は、複数の吹き出し通路のうちの所定の吹き出し通路に到達しやすくなる。したがって、例えば、バイレベルモード等の複数の吹き出し通路から空調風を吹き出させるモードにおいては、エアガイド部により下流側で風速が増加した冷風または温風によって、所定の吹き出し通路に対して到達する冷風または温風の風量が増加するため、当該所定の吹き出し通路には冷却感または温風感のより高い空気が供給され、乗員に対し、車室内の吹出口間の温度差を確保した空調を提供できる。すなわち、このようなエアミックスドアにより、冷風と温風の混合性を確保すると共に、複数の吹出風間に十分な温度差が得られる車両用空調装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によると、エアガイド部により形成される複数の通路には、冷風通路を流れてきた空気が複数に分かれて流れることを特徴とする。この発明によれば、エアガイド部によって、冷風は当該通路の下流側では上流側よりも風速が増加するようになり、冷風はエアミックスドアによって混合部で温風と混ざって適切に温度調節されると共に、風速が増加するため、低温の冷風が複数の吹き出し通路のうち、例えばフェイス吹き出し通路に到達しやすくなる。したがって、例えば、バイレベルモードのように、車室内に冷風を吹き出すために空調ケースに形成されるフェイス吹き出し通路に到達する冷風が増加して乗員の上半身付近に涼しさを与え、温風を吹き出すために空調ケースに形成されるフット吹き出し通路には、混合部で適切に混合された温風と冷風が流入し乗員の足元付近に温かさを与えるので、乗員に対し、十分な温度差を確保した、いわゆる頭寒足熱の空調を提供できる。
請求項3に記載の発明によると、エアガイド部は、ドア本体表面から突出すると共に、一方の空気流れ下流側から他方の空気流れ上流側に向かって延び、ドア本体表面から離間する側が開放された通路を形成するように、間隔をあけて並ぶ板状の複数のガイド壁(61,62)を含んで構成され、複数のガイド壁間の間隔は、一方の空気流れ下流側が他方の上流側に対して狭くなっていることを特徴とする。
この発明によれば、エアガイド部による通路は上記複数のガイド壁によって形成されるため、上記の特有の通路を比較的簡単な構成で作成することができ、生産性及び低コスト性が図れるエアミックスドアを提供できる。
請求項4に記載の発明によると、複数のガイド壁間に形成される通路に当該ガイド壁に交差する障壁部(64)をさらに備え、当該障壁部はドア本体表面からの突出高さがガイド壁よりも低いことを特徴とする。この発明によれば、上記各発明が有するエアガイド部による風速増加効果に加え、次のような作用効果を奏する。複数のガイド壁間の通路を流れる冷風または温風の一方の空気は、通路横断面積の絞りによって風速増加されると共に、その一部が当該障壁部に衝突してドア本体表面から離れるような流れを形成するため、この流れによって他方の空気との混合が進み、さらにエアミックス効果の向上を図ることができる。したがって、風速増加による複数の吹出口間の温度差の達成とエアミックス効果との両立が図れるエアミックスドアを提供できる。
請求項5に記載の発明によると、障壁部は、空気流れ下流側に位置する第一障壁部(63)と、当該第一障壁部よりも上流側に位置する第二障壁部(64)と、を含み、第一障壁部(63)は、第二障壁部(64)よりもドア本体表面からの突出高さが低いことを特徴とする。
この発明によれば、空気流れの下流に位置する第一障壁部の突出高さの方が低くなっているため、下流側で通路横断面積が絞られることによる風速増加効果を確保しつつ、上流側に位置する第二障壁部で他方の空気との混合促進が期待できる。したがって、風速増加による複数の吹出口間の温度差の達成とエアミックス効果との両立が図れるエアミックスドアを提供できる。
請求項6に記載の発明によると、冷風通路及び温風通路の下流側に設けられ、冷風通路を流れてきた空気の風向と温風通路を流れてきた空気の風向とを調整する風向調整ドア(600)をさらに備え、風向調整ドアは、上流側から流れてきた空気がドア本体(60)において複数に分かれて流れるように、ドア本体表面上に複数の通路を形成するエアガイド部(61,62)をドア本体の両面にそれぞれ有し、エアガイド部により形成される通路は、空気流れ下流側の通路横断面積が空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっていることを特徴とする。
この発明によれば、風向調整ドアのドア本体表面を沿うように流れる冷風及び温風の少なくとも一方の空気は、エアガイド部により形成される当該複数の通路を通過するときに、下流側で通路が絞られることにより、当該通路の下流側では上流側よりも風速が増加するようになる。これにより、エアガイド部により風速が増加された空気は、複数の吹き出し通路のうちの所定の吹き出し通路に到達しやすくなる。したがって、エアミックスドアによる風速増加効果と風向調整ドアによる風速増加効果とによって、さらなる確実な吹き出し通路間の温度差確保が図れる。例えば、バイレベルモード等の複数の吹き出し通路から空調風を吹き出させるモードにおいては、エアミックスドア及び風向調整ドアにより風速が増加した冷風または温風は、所定の吹き出し通路に対して到達する冷風または温風の風量が増加するため、当該所定の吹き出し通路には冷却感または温風感のより高い空気が供給され、乗員の快適性向上が期待できる。
なお、特許請求の範囲及び上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態の車両用空調装置についてバイレベルモード時の状態を示した模式図である。 第1実施形態の車両用空調装置についてフットモード時の状態を示した模式図である。 第1実施形態の車両用空調装置のエアミックスドアを示した斜視図である。 図3のIV−IV矢視図である。 図3に示すエアミックスドアの第一の他の形態を示した平面図である。 図3に示すエアガイド部を備えない従来のエアミックスドアを用いたバイレベルモードにおいて、各吹き出し口の温度分布を測定した実験結果である。 図3に示す本願のエアミックスドアを用いたバイレベルモードにおいて、各吹き出し口の温度分布を測定した実験結果である。 図3に示すエアミックスドアの第二の他の形態を示した平面図である。 図8に示すエアミックスドアの正面図である。 第2実施形態の車両用空調装置についてフットモード時の状態を示した模式図である。 第2実施形態の車両用空調装置のエアミックスドアを示した平面図である。 図11に示すエアミックスドアの第1の他の形態を示した平面図である。 第3実施形態の車両用空調装置についてバイレベルモード時の状態を示した模式図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図9を用いて説明する。図1は第1実施形態の車両用空調装置1についてバイレベルモード時の状態を示した模式図であり、図2はフットモード時の状態を示した模式図である。
図1及び図2に示すように、車両用空調装置1は、空調ケース2と、空調ケース2と車室内の所定部位に開口する各吹出口を接続する各吹き出し用ダクトで構成されている。空調ケース2は例えば複数のケース部材からなり、その材質は例えばポリプロピレンなどの樹脂成形品である。
空調ケース2は、冷風が流れる冷風通路5、温風が流れる温風通路8及び冷風及び温風が混ざり合う混合部9を内部に形成する。空調ケース2には、外気や内気を切り替え可能に取り入れる内外気切替箱(図示せず)と、車室内または車室外の空気をエバポレータ4以降に送風するための送風機(図示せず)と、この送風機よりも下流に配置された空調用部品とが、上流からこの順に設けられている。内外気切替箱及び送風機は、例えば車室内前方部に設置されたインストルメントパネルの裏側で車両中央部から助手席寄りの位置に設けられており、空調用部品はインストルメントパネルの裏側で車両中央部付近に設けられている。
送風機は、遠心多翼ファンとこれを駆動するモータとからなり、遠心多翼ファンの周囲はスクロールケーシングで囲まれている。送風機の吹出口は遠心多翼ファンの遠心方向に伸びるダクトによってエバポレータ4の通風入口部に至る送風通路3と接続されている。
送風機よりも下流に配置された空調用部品は、送風通路3全体を横断的に塞ぐように設けられたエバポレータ4と、エバポレータ4を通過してきた空気を加熱するヒータコア7と、エバポレータ4を通過した空気のうちヒータコア7を通過する空気の風量を調整するエアミックスドア6と、冷風通路5と温風通路8が合流する混合部9の下流に設けられたデフ用ドア10、フェイス用ドア12及びフット用ドア14と、を含んでいる。図1及び図2は、車両に設置した状態で図の上側が上に、図の下側が下に位置し、図の左側が車両前方に、右側が車両後方に向いている。
エバポレータ4は、図示しない冷凍サイクル内の膨張弁で減圧された低温低圧の冷媒を送風機の送風を受けて内部で蒸発させるものであり、冷媒が流れるチューブの周囲を通過する送風空気を冷却する冷却手段である。エバポレータ4よりも下流には冷風通路5とヒータコア7が設けられており、さらに冷風通路5を通過する空気とヒータコア7に向かう空気との風量割合を調整するエアミックスドア6が設けられている。
ヒータコア7は、走行用エンジンの高温の冷却水を熱源として空調ケース2内の空気と熱交換させ、周囲を流れる空気を加熱する加熱手段であり、エバポレータ4よりも空気流れ方向の下流側の通路を部分的に塞ぐように配置されている。ヒータコア7の下流には、温風通路8が空調ケース2内の車両後方側から上方に向けて設けられ、混合部9につながっている。
エアミックスドア6は、エバポレータ4よりも下流に設けられた片側枢支式の板状ドアである。エアミックスドア6は、ドア本体60の開度が制御されることにより、エバポレータ4で冷却された空気量のうちヒータコア7で加熱する空気量を調整し、ヒータコア7を通る空気とヒータコア7を迂回する空気とが混合部9で混合することにより空気の温調がなされる。
混合部9は、エバポレータ4から流れてきた空気とヒータコア7で加熱されて温風通路8を流れてくる空気とが混ざり合う空間であり、下流側でデフ吹き出し通路11、フェイス吹き出し通路13及びフット吹き出し通路15に連通している。この空間で温度調節された空調風は、デフ用ドア10、フェイス用ドア12、フット用ドア14などの各モード吹き出しドアの開度を制御することによって適正な風量割合に調整されて車室内へ供給される。
デフ吹き出し通路11は、空調ケース2に形成されるデフ吹き出し用の開口を含む通路であり、接続された吹出ダクトを介して車室内に開口するデフ吹出口に接続されており、デフロスタモードにおいてフロントウィンドウガラス等の車室内側面に沿うように吹き出される空調風(デフ吹き出し)が流通する通路である。デフ用ドア10は板状のドア本体及び正逆方向に円運動(回動)してドア本体を回動させるドアシャフト等からなり、ドアシャフトはサーボモータ等のアクチュエータによりリンク機構を介して駆動される。デフ吹き出し通路11は吹き出しモードに応じてデフ用ドア10のドアシャフトの回動を制御することにより開閉される。
フェイス吹き出し通路13は、空調ケース2に形成されるフェイス吹き出し用の開口を含む通路であり、接続された吹出ダクトを介して車室内に開口するフェイス吹出口に接続されている。このフェイス吹出口は乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すためにインストルメントパネルの中央部または車室内の両側部で開口しており、主に冷房時に乗員の上半身付近に向けて冷風が吹き出される。フェイス用ドア12は板状のドア本体及び正逆方向に円運動(回動)してドア本体を回動させるドアシャフト等からなる。ドアシャフトはサーボモータ等のアクチュエータによりリンク機構を介して他のドアとともに駆動される被駆動部である。フェイス吹き出し通路13は吹き出しモードに応じてフェイス用ドア12のドアシャフトの回動を制御することにより開閉される。
フット吹き出し通路15は、空調ケース2に形成されるフット吹き出し用の開口を含む通路であり、接続されたフット吹出ダクトを介して車室内に開口するフット吹出口に接続されている。フット吹出口は前席乗員や後席乗員の足元へ空調風を吹き出すための開口であり、主に暖房時に温風が吹き出される。フット用ドア14は板状のドア本体及び正逆方向に円運動(回動)してドア本体を回動させるドアシャフト等からなり、ドアシャフトはサーボモータ等のアクチュエータによりリンク機構を介して他のドアとともに駆動される。フット吹き出し通路15はドアシャフトの回動を制御することにより開閉される。
エアコン制御装置(図示せず)には、エアコン操作部からの設定温度等に関する信号や、車室内の温度を検出する内気温度センサ、外気の温度を検出する外気温度センサ、車室内への日射量を検出する日射センサ、エバポレータ4の後流温度を検出する温度センサ及びエンジンの冷却水温度を検出する水温センサなどの各種センサからの信号が入力される。エアコン制御装置は、各種センサ等からの入力信号に基づいて所定の制御プログラムを実行して、コンプレッサ、送風機、エアミックスドア6、デフ用ドア10、フェイス用ドア12及びフット用ドア14などの各ドアを駆動するサーボモータ等を制御することにより、車室内の各吹出口から吹き出される空調風を制御する。
次に、エアミックスドア6の構成を図3から図5を参照して詳細に説明する。図3はエアミックスドア6の構成を説明するための斜視図である。図4は、図3のIV−IV矢視図である。図5は、図3に示すエアミックスドア6の第一の他の形態であるエアミックスドア6Aを示した平面図である。
図3示すように、エアミックスドア6は、ドア本体60と、ドア本体60の端部に設けられる回動軸としてのドアシャフト67と、ドア本体60の表面に一体的に設けられドア本体60の表面上の空気の流れを案内するエアガイド部としてのガイド壁61,62と、を備える。ガイド壁61,62は、ドア本体60の表面を空気が複数に分かれて流れるために、ドア本体60の表面上に第一の通路68を複数形成する。第一の通路68は、複数のガイド壁61,62の間に形成される通路である。図3に示すように、ドア本体60上に複数の第一の通路68を形成するため、隣り合うガイド壁61とガイド壁62の組み合わせは、少なくとも2組以上、ドア本体60上に設けるものである。
各ガイド壁61,62は、ドア本体60の表面から起立するように突出すると共に、一方の空気流れ下流側から他方の空気流れ上流側に向かって延びる板状の壁であり、ガイド壁61とガイド壁62は、ドア本体60の表面から離間する側が開放される第一の通路68を形成し、かつ第一の通路68の一方の空気流れ下流側の通路横断面積が他方の空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなるように、間隔をあけて並んでいる。ガイド壁61とガイド壁62は、ガイド壁61の他方端部61aとガイド壁62の他方端部62aの間隔がガイド壁61の一方端部61bとガイド壁62の一方端部62bの間隔よりも大きく、ドア本体60を平面視して、空気流れ下流側から上流側にかけて末広がりのハの字状を呈している。このように、複数のガイド壁61,62間の間隔は、一方の空気流れ下流側が他方の空気流れ上流側に対して狭くなっており、さらに第一の通路68の横断面積、すなわち通路横断面積が空気流れ下流に向かうほど小さくなっている。つまり、第一の通路68は、他方から一方の空気流れ下流に向けて徐々に通路が狭められる絞り通路を構成する。
さらに、第一の通路68を形成するガイド壁61とガイド壁62の一組と隣り合う他の一組との間には、図3及び図5に示すように、第二の通路69が形成される。第二の通路69は、第一の通路68と反対の方向に通路が狭くなっており、ガイド壁61の一方端部61bとガイド壁62の一方端部62bの間隔がガイド壁61の他方端部61aとガイド壁62の他方端部62aの間隔よりも大きく、ドア本体60を平面視して、一方側から他方側にかけて末広がりのハの字状を呈している。このように、第二の通路69を形成するガイド壁61,62間の間隔は、他方側が一方側に対して狭くなっており、さらに第二の通路69の横断面積、すなわち通路横断面積が他方側に向かうほど小さくなっている。つまり、第二の通路69は、他方側に向けて徐々に通路が狭められる絞り通路を構成する。
さらにエアミックスドア6のドア本体60には、複数のガイド壁61,62間に形成される第一の通路68にガイド壁61,62に交差するように、ドア本体60の表面から突出する複数の障壁部63,64,65が設けられている。この複数の障壁部は、ドア本体60の一方端部から他方端部(空気流れ下流側から上流側)にかけて設けられ、順に、ガイド壁61,62間を橋渡しする第一障壁部63、第二障壁部64、第三障壁部65である。すべての障壁部は、ドア本体60の表面からの突出高さがガイド壁61,62よりも低くなっている。第一障壁部63は、ドア本体60の表面からの突出高さが第二障壁部64及び第三障壁部65よりも低くなっている。さらに、第一障壁部63及び第三障壁部65は、第二の通路69を横断するように延設されている。
図4に示すように、第一の通路68に流入した空気は、ガイド壁61,62間のドア本体60表面から遠い側(図4の上側)では第一の通路68の入口部(ガイド壁61の他方端部61a)から出口部(ガイド壁61の一方端部61b)にわたってスムーズに流れて風速が増加するようになる。一方、ガイド壁61,62間のドア本体60表面に近い側(図4の下側)では第二障壁部64をはじめとする各障壁部に衝突することで、ドア本体60の表面から離れる方向の流れが生じるため、この流れがドア本体60の周囲に広がり、さらに下流の混合部9で他の空気と混ざり合いエアミックス性が向上するようになる。
例えば、ドア本体60の表面からの突出高さは、ガイド壁61,62が約20mmの場合、第一障壁部63は約5mm、第二障壁部64及び第三障壁部65は約8mmとするのが好ましい。このとき、ガイド壁61の一方端部61bとガイド壁62の一方端部62bの間隔は約17mm、ガイド壁61の他方端部61aとガイド壁62の他方端部62aの間隔は約45mmである。
ドア本体60、ガイド壁61,62、第一障壁部63、第二障壁部64及び第三障壁部65は、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂などを主成分とする硬質の樹脂でできており、金型等を用いた一体成形により製造することができる。また、ドア本体60の両面には、ガイド壁61,62、第一障壁部63、第二障壁部64及び第三障壁部65を除く部分を覆うパッキン66が貼付されている。なお、エアミックスドア6を形成する樹脂は、例えばポリプロピレン樹脂などのプラスチックに補強材としてタルク材、マイカ、ガラスなどを混ぜて構成してもよい。
また、図5に示すように、エアミックスドア6と同様の作用効果を奏するエアミックスドア6Aを用いてもよい。エアミックスドア6Aは、エアミックスドア6に対して、障壁部が第二の通路69に設けられていない構成である。これにより、ドア本体60の一方から他方に向けて第二の通路69を流れる空気(例えば図5に示す温風)は、スムーズに流れ、大きな風速増加効果を獲得できるようになる。
図7は、図3に示す本願のエアミックスドア6を用いたバイレベルモードにおいて、車室内の各吹き出し口の温度分布を測定した実験結果である。これに対して、図6は、図3に示すようなエアガイド部を備えない従来のエアミックスドアを用いたときのバイレベルモードにおいて、車室内の各吹き出し口の温度分布を測定した実験結果である。
図6及び図7において、縦軸を温度とし、横軸をエアミックスドアの開度(%)としている。つまり、当該開度が大きくなるほど、つまり横軸の値が大きくなるほど温風の風量が増加するものである。FACE−DrS、FACE−DrCでそれぞれ示され所定のマークを付した実験データは、運転者側のサイドフェイス吹出口の空気温度、運転者側のセンターフェイス吹出口の空気温度である。FACE−PaS、FACE−PaCでそれぞれ示され所定のマークを付した実験結果は、助手席側のサイドフェイス吹出口の空気温度、助手席側のセンターフェイス吹出口の空気温度である。FOOT−DrL、FOOT−DrRでそれぞれ示され所定のマークを付した実験結果は、運転者側左のフット吹出口の空気温度、運転者側右のフット吹出口の空気温度である。FOOT−PaL、FOOT−PaRでそれぞれ示され所定のマークを付した実験結果は、助手席側左のフット吹出口の空気温度、助手席側右のフット吹出口の空気温度である。
図6に示すように、従来のエアミックスドアを用いたバイレベルモードでは、実線で結んだフェイス吹出口から吹き出される空気と破線で結んだフット吹出口から吹き出される空気との温度差は、エアミックスドアの開度が50%のとき7℃程度になる。これに対して、本願のエアミックスドア6を用いたバイレベルモードでは、図7に示すように、フェイス吹出口の空気とフット吹出口の空気との当該温度差は、エアミックスドアの開度が50%のとき17℃程度に大きくなることがわかった。この傾向は、50%以外の開度の場合でも同様に、本願のエアミックスドア6を用いた場合の当該温度差の方が大きくなっている。このように、本願のエアミックスドア6がもたらす風速増加による複数の吹出口間の温度差拡大の効果は顕著である。したがって、吹出口間の適切な上限温度差、いわゆる頭寒足熱効果が期待できる。
上記構成に係る車両用空調装置1の各運転モード時の作動について説明する。図1に示すように車室内に対しフット吹き出し及びフェイス吹き出しが行われるバイレベルモードにおいては、エアコン制御装置は、デフ吹き出し通路11を閉じるようにデフ用ドア10の開度を制御し、フェイス吹き出し通路13及びフット吹き出し通路15をそれぞれ風量に応じた所定の開度に設定するようにフェイス用ドア12及びフット用ドア14の開度をそれぞれ制御する。さらに、エアコン制御装置は、エアコン操作部からの信号、各種センサ等からの入力信号に基づいて所定の制御プログラムを実行して得られた結果にしたがい、エアミックスドア6のドア本体60の開度、送風機の風量、コンプレッサの冷媒吐出容量等を制御する。バイレベルモードでは、例えば、フェイス吹き出し、フット吹き出しの各風量の比はおよそ60:40となるように制御される。
このバイレベルモードでは、図1の矢印で示すように、エバポレータ4を通過した冷風の一部は、エアミックスドア6のドア本体60の下側を通りヒータコア7に向かって流れ、ヒータコア7で加熱された後、温風通路8を通過して混合部9に到達する。同時に、エバポレータ4を通過した冷風の残余は、エアミックスドア6のドア本体60よりも上方に位置する冷風通路5を通り混合部9に到達する流れと、ドア本体60の表面に沿うように流れて混合部9に到達する流れと、が生じるようになる。いずれの流れの冷風も、混合部9で温風通路を流れてきた温風と混ざり合い、適切な温度に調節されて、フェイス吹き出し通路13及びフット吹き出し通路15に流入する。
このうち、ドア本体60の表面に沿う流れは、複数のガイド壁61,62により形成された複数の第一の通路68を通過することによって、層状の複数の流れに分かれるため温風とのエアミックス性が向上し、さらに第一の通路68の出口風速が入口風速よりも増すため、混合部9を通過して各吹き出し通路13,15に達する風量が増加するようになる。特に、フェイス吹き出し通路13には、風速が増した冷風が到達し易くなるため、従来のエアミックスドアに比べて車室内のフェイス吹き出し口から冷却性の高い冷風を多く吹き出すことができる。
図2に示すように、車室内に対しデフ吹き出し、フット吹き出し及びフェイス吹き出しが行われるフットモードにおいては、エアコン制御装置は、デフ吹き出し通路11、フェイス吹き出し通路13及びフット吹き出し通路15をそれぞれ風量に応じた所定の開度に設定するようにデフ用ドア10、フェイス用ドア12及びフット用ドア14の開度をそれぞれ制御する。さらに、エアコン制御装置は、エアコン操作部からの信号、各種センサ等からの入力信号に基づいて所定の制御プログラムを実行して得られた結果にしたがい、エアミックスドア6のドア本体60の開度、送風機の風量、コンプレッサの冷媒吐出容量等を制御する。このフットモードでは、例えば、デフ吹き出し、フェイス吹き出し、フット吹き出しの各風量の比はおよそ15:15:70となるように制御される。
このフットモードでは、図2の矢印で示すように、エアミックスドア6のドア本体60は、バイレベルモードにおける位置よりも、混合部9と直接繋がる部位の冷風通路5を狭くしてヒータコア7と直接繋がる部位の冷風通路5を大きくする位置に開度設定される。この開度設定により、エバポレータ4を通過した冷風の一部は、エアミックスドア6のドア本体60の下側を通りヒータコア7に向かって流れ、ヒータコア7で加熱された後、温風通路8を通過して混合部9に到達したり、エアミックスドア6側に流れたり、フット吹き出し通路15に流入したりするようになる。同時に、エバポレータ4を通過した冷風の残余は、ドア本体60の上方に回り、ドア本体60の表面を沿うように複数の第一の通路68で分流された後、混合部9に到達し、温度調節されて主にフェイス吹き出し通路13に流入するようになる。このとき、ドア本体60の表面には、温風通路8から流れてきた温風が第二の通路69を当該冷風の残余の流れと反対方向に通る流れが形成され、この温風はその後混合部9に到達し温度調節されて主にデフ吹き出し通路11に流入するようになる。
このように、ドア本体60の表面に沿う冷風は、複数のガイド壁61,62により形成された複数の第一の通路68を通過することによって、層状の複数の流れに分かれるため温風とのエアミックス性が向上し、さらに第一の通路68の出口風速が入口風速よりも増すため、混合部9を通過して各吹き出し通路13,15に達する風量が増加するようになる。特に、フェイス吹き出し通路13には、風速が増した冷風が到達し易くなるため、従来のエアミックスドアに比べて車室内のフェイス吹き出し口から冷却性の高い冷風を多く吹き出すことができる。また、ドア本体60の表面に沿う温風は、複数のガイド壁61,62により形成された第二の通路69を通過することによって、第二の通路69の出口風速が入口風速よりも増すため、デフ吹き出し通路11に達する風量が増加するようになる。このため、デフ吹き出し通路11には、風速が増した温風が到達し易くなるため、従来のエアミックスドアに比べて車室内のデフ吹き出し口から温感性の高い温風を多く吹き出すことができ、窓曇り抑制効果の向上が期待できる。
次に、エアミックスドア6の第二の他の形態であるエアミックスドア6Bについて説明する。図8及び図9に示すように、エアミックスドア6Bは、エアミックスドア6と異なり、ドア本体60の表面から横断面形状が半円状に突出するガイド壁61Aを備えており、第一の通路68Aがトンネル状通路であるものである。第一の通路68Aは、一方の空気流れ下流側の通路横断面積が他方の空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっている。ガイド壁61Aは、ガイド壁61Aの他方端部61aとドア本体60とで囲まれる半円状の開口がガイド壁61Aの一方端部61bとドア本体60とで囲まれる半円状の開口よりも大きく、ドア本体60を平面視して、空気流れ下流側から上流側にかけて末広がりの台形状を呈している。このように、第一の通路68Aは、一方の空気流れ下流側が他方の空気流れ上流側に対して狭くなっており、さらに横断面積、すなわち通路横断面積が空気流れ下流に向かうほど小さくなっている。つまり、第一の通路68は、他方から一方の空気流れ下流に向けて徐々に通路が狭められるトンネル状絞り通路を構成する。
本実施の形態に係る車両用空調装置1がもたらす作用効果について述べる。車両用空調装置1は、冷風が流れる冷風通路5、温風が流れる温風通路8及び冷風及び温風が混ざり合う混合部9を内部に形成する空調ケース2と、空調ケース2内に設けられ空気を冷却して下流側に冷風を供給するエバポレータ4と、空調ケース2内に設けられ空気を加熱して下流側に温風を供給するヒータコア7と、混合部9で混合させる冷風と温風の風量比率をドア本体60の開度により調整するエアミックスドア6と、混合部9と繋がり、車室内の所定の複数部位のそれぞれに空調された空気を吹き出すために空調ケース2に形成される複数の吹き出し通路(例えばデフ吹き出し通路11、フェイス吹き出し通路13、フット吹き出し通路15)と、を備える。エアミックスドア6は、空気がドア本体60の表面において複数に分かれて流れるように、ドア本体60の表面に複数の通路を形成するガイド壁61,62を有する。ガイド壁61,62により形成される通路は、一方の空気流れ下流側の通路横断面積が他方の空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっている。
この構成によれば、エアミックスドア6のドア本体60の表面を沿うように流れる空気は、複数のガイド壁61,62により形成される複数の第一の通路68を通過するときに、下流側で通路が絞られることにより、当該通路の出口風速が入口風速よりも増加するようになる。これにより、エアミックスされた空気は、第一の通路68により風速が増加するため、複数の吹き出し通路のうちの所定の吹き出し通路に到達する風量が多くなる。例えば、バイレベルモード等のフェイス吹き出し通路13及びフット吹き出し通路15から空調風を吹き出させるモードにおいては、複数のガイド壁61,62により下流側で冷風または温風の風速が増加することにより、フェイス吹き出し通路13に到達する風量またはフット吹き出し通路15に到達する風量が増加する。このため、当該所定の吹き出し通路には冷却感または温風感のより高い空気が供給され、乗員に対し、車室内のフェイス吹出口とフット吹出口との温度差を確保した空調を提供することができる。
また、この構成では、エアミックスドアから各吹き出し通路までの距離が長い場合には、従来のエアミックスドアに比較して、所定の吹き出し通路まで到達する冷風または温風を多く確保できるため、当該通路間に顕著な温度差を生じさせることができる。また、空気がエアミックスドア6のドア本体60上を通るときに風速増加効果を提供できる構成であるため、従来のエアミックスドアに比較して、空調ケース2内におけるドア本体60の位置にあまり影響を受けることなく、各吹き出し通路11,13,15に到達させる風量を確保することができる。したがって、エアミックスドアを配置する場所の自由度が大きい装置を提供できる。
また、車両用空調装置1ではドア本体60上に複数の絞り通路を形成することにより風速増加効果が得られるため、ガイド壁の個数をそれほど多くすることなく、車室内の各吹出口間の温度差を確保できる。したがって、ガイド壁の個数が多数になることによってドア本体の自重が重くなり、ドアのシャット性が低下する問題を回避することができる。
また、車両用空調装置1では、ガイド壁61,62がドア本体60の平面視でハ字状になる形態であるため、ドア本体60の表面に沿う空気は、ドア本体60の出口でドア本体60の両端部寄りではなく、中央部に近い側に集約するように流れる。このため、空調ケース2の内壁面寄りを流れる空気が少なくなる。したがって、エアミックスドア6により冷風の風速が増加する場合には、当該冷風によって、デフ吹き出し通路11やフット吹き出し通路15に向かって空調ケース2の内壁面寄りを流れる温風の流れが阻害されることを抑えることができる。このような作用により、フェイス吹き出し通路13とデフ吹き出し通路11やフット吹き出し通路15との温度差をより確保しやすくなる。
また、ガイド壁61,62がドア本体60の平面視でハ字状になる形態としているので、エアミックスドア6により冷風の風速が増加する場合には、当該冷風はドア本体60の出口でドア本体60の両端部寄りではなく、中央部に近い側に集約するように流れる。このため、冷風がエアミックスドア6により空調ケース2の幅方向中央寄りに整流されて、フェイス吹き出し通路13内での温度のばらつきが抑制されるので、車室内のフェイス吹出口から吹き出される空気の温度ばらつきを低減することができる。
また、エアミックスドア6,6Aは、冷風通路5を流れてきた空気が複数の第一の通路68で複数に分かれて流れるように配置される。この構成によれば、複数の第一の通路68によって、冷風は当該通路の下流側では上流側よりも風速が増加するようになり、冷風はエアミックスドア6,6Aによって混合部9で温風と混ざって適切に温度調節される。さらに、冷風の風速が増加するため、低温の冷風がフェイス吹き出し通路13に到達しやすくなる。したがって、バイレベルモードのように、フェイス吹き出し通路13に到達する冷風が増加して乗員の上半身付近に涼しさを与え、温風を吹き出すために空調ケース2に形成されるフット吹き出し通路15には混合部で適切に混合された温風と冷風が流入して乗員の足元付近に温かさを与えるため、乗員は、十分な上下温度差を確保した、いわゆる頭寒足熱の空調を享受できる。
また、複数のガイド壁61,62は、ドア本体60の表面から突出すると共に、一方の空気流れ下流側から他方の空気流れ上流側に向かって延び、ドア本体60の表面から離間する側が開放された第一の通路68を形成するように、間隔をあけて並ぶ板状の複数のガイド部である。複数のガイド壁61,62間の間隔は、一方の空気流れ下流側が他方の上流側に対して狭くなっている。この構成によれば、第一の通路68は複数のガイド壁61,62によって形成されるため、上記の特有の通路を比較的簡単な構成で作成することができ、エアミックスドアの生産性及び低コスト性の向上が図れる。
また、複数のガイド壁61,62間に形成される通路に当該ガイド壁61,62に交差する障壁部をさらに備える。当該障壁部はドア本体60の表面からの突出高さがガイド壁61,62よりも低くなっている。この構成によれば、複数の第一の通路68を流れる冷風または温風の一方の空気は、通路横断面積の絞りによって風速増加されると共に、その一部が当該障壁部に衝突してドア本体60の表面から離れるような流れを形成する。このため、この流れによって他方の空気との混合が進み、さらにエアミックス効果の向上が図れる。
また、当該障壁部は、空気流れ下流側に位置する第一障壁部63と、第一障壁部63よりも上流側に位置する第二障壁部64と、を含んで構成される。第一障壁部63は、第二障壁部64よりもドア本体60の表面からの突出高さが低くなっている。
この構成によれば、空気流れの下流に位置する第一障壁部63の突出高さの方が低くなっているため、下流側で通路横断面積が絞られることによる風速増加効果を確保しつつ、上流側に位置する第二障壁部64で他方の空気との混合促進が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態で説明する車両用空調装置1Aは、第1実施形態のエアミックスドア6の代わりに、ドア本体60の中央部に回動軸としてのドアシャフト67を備えるエアミックスドア6Cを複数個備えるものである。図10は第2実施形態の車両用空調装置1Aについてフットモード時の状態を示した模式図である。図11は車両用空調装置1Aのエアミックスドア6Cを示した平面図である。図12は図11に示すエアミックスドアの第1の他の形態であるエアミックスドア6Dを示した平面図である。
車両用空調装置1Aは、冷風通路5から混合部9に向かう冷風の風量を調整するために2個、ヒータコア7を通過してから混合部9に向かう温風の風量を調整するために2個、エアミックスドア6Cをそれぞれ備える。エアミックスドア6Cは、図11に示すように、ドアシャフト67をドア本体60の中央部に備えること以外の構成はエアミックスドア6と同様であり、各部は同様の作用効果を奏する。なお、図12に示すエアミックスドア6Dは、図11のエアミックスドア6Cに対して、ガイド壁61,62がドアシャフト67で二分されるドア本体60の片側だけに設けられているものであり、第一の通路68Bはエアミックスドア6Cの第一の通路68Aの約半分の長さとなっている。
このようなエアミックスドア6Cやエアミックスドア6Dを、冷風通路5及び温風通路8にそれぞれ複数個備える構成により、各エアミックスドア6Cや6Dのドア本体60の表面を沿うように流れる空気は、複数のガイド壁61,62により形成される複数の第一の通路68A,68Bを通過するときに、下流側で通路が絞られることにより、当該通路の出口風速が入口風速よりも増加するようになる。これにより、エアミックスされた空気は、各第一の通路68A,68Bにおいて風速が増加するため、複数の吹き出し通路のうちの所定の吹き出し通路に到達する風量が多くなる。例えば、バイレベルモードや上記フットモードにおいては、冷風通路5に配置された複数のエアミックスドア6C,6Dにより下流側で風速が増加した冷風によって、フェイス吹き出し通路13に到達する冷風の風量が増加するとともに、温風通路8に配置された複数のエアミックスドア6C,6Dにより下流側で風速が増加した温風によって、フット吹き出し通路15に到達する温風の風量が増加する。この冷風及び温風の両方の風速増加効果のため、乗員に対し、車室内のフェイス吹出口にはより冷却感の高い空調風が吹き出され、フット吹出口にはより温暖感の高い空調風が提供されるので、両吹出し口間の温度差をより確保することができる。
また、ドアシャフト67をドア本体60の中央部に備えるエアミックスドア6Cまたは6Dには、ドア本体60の両面に複数のガイド壁61,62を設けることが好ましい。この構成を採用した場合、複数のエアミックスドア6C,6Dの両面上で風速増加効果が得られるため、複数の吹出口間の温度差の確保が一層得られる。
(第3実施形態)
第3実施形態で説明する車両用空調装置1Bは、第1実施形態のエアミックスドア6に加えて、冷風通路5及び温風通路8の下流側に設けられ、冷風通路5を流れてきた空気の風向と温風通路8を流れてきた空気の風向とを調整する風向調整ドア600を備えるものである。図13は第3実施形態の車両用空調装置1Bについてバイレベルモード時の状態を示した模式図である。
風向調整ドア600上に第一の通路68を形成するための構成は、第1実施形態で説明したエアミックスドア6と同様である。風向調整ドア600は、上流側から流れてきた空気がドア本体60において複数に分かれて流れるように、ドア本体60の表面上に複数の第一の通路68を形成する複数のガイド壁61,62をドア本体60の両面にそれぞれ有する。すなわち、ガイド壁61,62により形成される複数の第一の通路68は、空気流れ下流側の通路横断面積が空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっている。
このような車両用空調装置1Bにおいて、風向調整ドア600のドア本体60の両面を沿うように流れる冷風及び温風の少なくとも一方の空気は、複数のガイド壁61,62により形成される複数の第一の通路68を通過するときに、下流側で通路が絞られることにより、当該通路の出口風速が入口風速よりも増加するようになる。これにより、エアミックスされた空気は、各第一の通路68において風速が増加するため、複数の吹き出し通路のうちの所定の吹き出し通路に到達する風量が多くなる。例えば、バイレベルモードにおいては、図13に示すように、冷風通路5を通過してきた冷風は風向調整ドア600における冷風通路5側のドア本体60表面上で風速が増加することによって、フェイス吹き出し通路13に到達する冷風の風量が増加する。さらに、ヒータコア7を通過して温風通路8を流れてきた温風は風向調整ドア600における温風通路8側のドア本体60表面上で風速が増加することによって、フット吹き出し通路15に到達する温風の風量が増加する。この冷風及び温風の両方の風速増加効果のため、乗員に対し、車室内のフェイス吹出口にはより冷却感の高い空調風が吹き出され、フット吹出口にはより温暖感の高い空調風が提供されるので、両吹出し口間の温度差を一層確保することができる。
また、冷風通路5を流れてきた冷風については、さらに風向調整ドア600の上流側で、エアミックスドア6によって風速増加効果が得られているため、車室内のフェイス吹出口にはより多くの冷却感の高い空調風を提供することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
例えば、エアガイド部により形成される第一の通路68は、上記各実施形態において冷風通路5を流れてきた冷風の風速を増加させる機能を有するが、エアミックスドア6の位置や空調ケース2内の通路の位置によっては温風通路8を流れてきた温風の風速を増加させる機能を有するようにすることもできる。
また、上記第1及び第2実施形態で説明するエアミックスドアは、風速増加効果を奏するエアガイド部をドア本体の片面のみに備えたものであるが、エアガイド部はドア本体の両面に設けるようにしてもよい。この構成を採用した場合、風速増加効果の向上が図れる。
また、上記実施形態において第二の通路69は、図3および図5に示すように、ドア本体60上に第一の通路68間に設けられる形態で1個のみ配されているが、これに限定されず、第二の通路69はドア本体60上に複数個設けることにより、さらに風速増加効果を高めることができる。この場合には、第一の通路68と第二の通路69が交互にドア本体60上に並ぶように、第一の通路68と第二の通路69の並びをドア本体60上に二組以上配設すればよい。
また、上記各実施形態ではエアガイド部を有するエアミックスドアは、回動軸を中心として回動することにより冷風及び温風の混合割合を調整する構造であるが、上記各実施形態に記載されるような特有のエアガイド部を備えていれば、このような構造の板ドアに限定するものではない。例えば、フィルムドア、回動軸を有さないスライドドア、回動軸から半径方向に延びる半径方向側板及び周方向に延びる周方向側板とで形成されるロータリ式のドアであっても、上記各実施形態ではエアガイド部を備えることにより、同様の作用効果を奏するものである。
また、エアミックスドア等に設けられるエアガイド部の構成は、上記実施形態で説明した図3〜図5、図8、図9、図11及び図12の形状に限定されるものではない。ドア本体上に形成される通路の空気流れ下流側が上流側よりも狭くなっていればよく、例えば、最上流側の入口部よりも最下流側の出口部が狭くその途中が段階的に狭くなる通路であったり、通路の最も狭い部分が最下流側の出口部よりも少し上流側にあり、最上流側の入口部から最も狭い部分に向けて次第に狭くなる通路が形成され、この最も狭い部分から最下流側の出口部にかけて少し広がっている通路であったりしてもよい。
2…空調ケース
4…エバポレータ(冷却手段)
5…冷風通路
6,6A,6B…エアミックスドア
7…ヒータコア(加熱手段)
8…温風通路
11…デフ吹き出し通路
13…フェイス吹き出し通路
15…フット吹き出し通路
60…ドア本体
61,62…ガイド壁(エアガイド部)
63…第一障壁部
64…第二障壁部
68…第一の通路(通路)
69…第二の通路
600…風向調整ドア

Claims (6)

  1. 冷風が流れる冷風通路(5)、温風が流れる温風通路(8)及び前記冷風及び前記温風が混ざり合う混合部(9)を内部に形成する空調ケース(2)と、前記空調ケース内に設けられ空気を冷却して下流側に冷風を供給する冷却手段(4)と、前記空調ケース内に設けられ空気を加熱して下流側に温風を供給する加熱手段(7)と、前記混合部で混合させる前記冷風と前記温風の風量比率をドア本体(60)の開度により調整するエアミックスドア(6)と、前記混合部と繋がり車室内の所定の複数部位のそれぞれに空調された空気を吹き出すために前記空調ケースに形成される複数の吹き出し通路(11,13,15)と、を備える車両用空調装置であって、
    前記エアミックスドアは、空気が前記ドア本体表面において複数に分かれて流れるように、前記ドア本体表面上に複数の通路(68)を形成するエアガイド部(61,62)を有し、
    前記エアガイド部により形成される前記通路(68)は、一方の空気流れ下流側の通路横断面積が他方の空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記エアガイド部により形成される前記複数の通路には、前記冷風通路を流れてきた空気が複数に分かれて流れることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記エアガイド部は、前記ドア本体表面から突出すると共に、前記一方の空気流れ下流側から前記他方の空気流れ上流側に向かって延び、前記ドア本体表面から離間する側が開放された通路を形成するように、間隔をあけて並ぶ板状の複数のガイド壁(61,62)を含んで構成され、
    前記複数のガイド壁間の間隔は、前記一方の空気流れ下流側が前記他方の空気流れ上流側に対して狭くなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. さらに、前記複数のガイド壁間に形成される前記通路に前記ガイド壁に交差する障壁部(64)を備え、前記障壁部は前記ドア本体表面からの突出高さが前記ガイド壁よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記障壁部は、前記空気流れ下流側に位置する第一障壁部(63)と、前記第一障壁部よりも前記上流側に位置する第二障壁部(64)と、を含み、
    前記第一障壁部(63)は、前記第二障壁部(64)よりも前記ドア本体表面からの突出高さが低いことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. さらに、前記冷風通路及び前記温風通路の下流側に設けられ、前記冷風通路を流れてきた空気の風向と前記温風通路を流れてきた空気の風向とを調整する風向調整ドア(600)を備え、
    前記風向調整ドアは、上流側から流れてきた空気がドア本体(60)において複数に分かれて流れるように、前記ドア本体表面上に複数の通路を形成するエアガイド部(61,62)を前記ドア本体の両面にそれぞれ有し、
    前記エアガイド部により形成される前記通路は、前記空気流れ下流側の通路横断面積が前記空気流れ上流側の通路横断面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
JP2009201857A 2009-09-01 2009-09-01 車両用空調装置 Active JP5359702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201857A JP5359702B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201857A JP5359702B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011051465A true JP2011051465A (ja) 2011-03-17
JP5359702B2 JP5359702B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=43940936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009201857A Active JP5359702B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359702B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115061A1 (ja) * 2014-01-29 2015-08-06 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2015223930A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 株式会社ヴァレオジャパン 車両用空調装置
KR20190032204A (ko) * 2017-09-19 2019-03-27 한온시스템 주식회사 차량용 공기 조화 시스템
WO2023068243A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27 株式会社ヴァレオジャパン 車両用エアコン装置
WO2023100784A1 (ja) * 2021-12-02 2023-06-08 株式会社ヴァレオジャパン 車両用エアコン装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1148747A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自動車用空調装置
JPH11157322A (ja) * 1997-09-25 1999-06-15 Denso Corp 自動車用空調装置
JP2004203179A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Denso Corp 車両用空調装置
JP2006007840A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和機
JP2008222024A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Denso Corp 車両用空調装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1148747A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 自動車用空調装置
JPH11157322A (ja) * 1997-09-25 1999-06-15 Denso Corp 自動車用空調装置
JP2004203179A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Denso Corp 車両用空調装置
JP2006007840A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和機
JP2008222024A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Denso Corp 車両用空調装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015115061A1 (ja) * 2014-01-29 2015-08-06 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2015223930A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 株式会社ヴァレオジャパン 車両用空調装置
KR20190032204A (ko) * 2017-09-19 2019-03-27 한온시스템 주식회사 차량용 공기 조화 시스템
KR102162835B1 (ko) * 2017-09-19 2020-10-07 한온시스템 주식회사 차량용 공기 조화 시스템
WO2023068243A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27 株式会社ヴァレオジャパン 車両用エアコン装置
WO2023100784A1 (ja) * 2021-12-02 2023-06-08 株式会社ヴァレオジャパン 車両用エアコン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5359702B2 (ja) 2013-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4196492B2 (ja) 車両用空調装置
JP4830771B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010155497A (ja) 車両用空調装置
JP6101065B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009286286A (ja) 車両用空調装置
JP2009202687A (ja) 車両用空調装置
JP5359702B2 (ja) 車両用空調装置
JP4356440B2 (ja) 車両用空調装置
JP3900645B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010018248A (ja) 車両用空調装置
JP2009255895A (ja) 車両用空調装置
JP2008149866A (ja) 車両用空調装置
JP2004330868A (ja) 車両用空調装置
JP2004338613A (ja) 車両用空調装置
JP4178866B2 (ja) 車両用空調装置
JP4082381B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006001378A (ja) 車両用空調装置
JP2008087576A (ja) 車両用空調装置
JP4059103B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009006896A (ja) 車両用空調装置
JP4341171B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010070173A (ja) 車両用空調装置
JP4007158B2 (ja) 車両用空調装置
JP2005219574A (ja) 車両用空調装置
JP3711960B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5359702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250