JP2012180762A - スロットル制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グリップ7の一方側で該グリップを回動操作するアクセル操作部21と、一端が前記アクセル操作部に他端がアクセルポジションセンサに連結されたワイヤを介してアクセル操作部21の回動操作量をアクセルポジションセンサに伝達するスロットルワイヤ22と、アクセル操作部21の操作量を検出してスロットバルブを駆動する駆動信号を出力するアクセルポジションセンサユニット23と、アクセルポジションセンサユニット23からの駆動信号によってスロットルバルブを駆動する駆動モータユニットと、を有するスロットル制御装置20である。そして、アクセルポジションセンサユニット23が、ステアリング6と一体に回動するように取付けられている。
【選択図】図4
Description
従来のスロットル弁をモータ駆動する構成では、スロットル弁を手動操作する車両とほぼ同じ位置にスロットルワイヤを接続するので、スロットルワイヤの引き回しを同様にすることができ、スロットルの操作感をほぼ同じにすることができるというメリットがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、この構造においては当然のことながら、アクセルグリップとアクセルポジションセンサユニットとを連結しているスロットルワイヤが一側に延出している。
したがって、ハンドル操作において、ハンドルを左または右に回転する際に、スロットルワイヤの撓み状態が異なる状態が生じる。このことからスロットルワイヤにおけるワイヤ摺動の摩擦力がハンドル左右の回転状態で異なり、アクセルグリップの操作感が異なることがあった。
前記アクセルポジションセンサユニットが、前記ステアリングと一体に回動するように取付けられたことを特徴とする。
なお、図面は符号の向きに見るものとし、図中におけるFrは車両前方を、Rrは車両後方を、Upは車両上方を、Dwは車両下方を、Rは車両右側を、Lは車両左側を示すものとする。
まず、図1〜図8を用いて本発明に係るスロットル制御装置を自動二輪車に適用した第1実施形態について説明する。
本実施形態における自動二輪車1は、図1に示すように、前部に前輪72を備え、後部に後輪73を備え、中央下部にエンジン9を備え、中央上部にシート76を備え、このシート76の前方に跨ぎ空間65を備えた構成である。
そして、乗員は乗り降りの際には、跨ぎ空間65を介して足を通過させるようにしてシート76に跨り乗車し、運転の際には、ステップ85,85に足を載せて、シフトペダル86を操作し、グリップ7a,7bを握りながら走行させる鞍乗型車両である。
このカバー部材は、各部をそれぞれ覆う複数の部材から構成されている。例えば、ハンドルバー5(図4等を参照)においては、その両端のグリップ7a,7bおよびその近傍の部材を残してハンドルカバー10で適宜覆われている。また、このハンドルカバー10の前部の中央にはヘッドライト15が設けられている。
また、前輪72は、その上方側がフロントフェンダ84により覆われており、後輪73についても同様にその上方側がリアフェンダ85によって覆われている。
なお、スイングアーム74の後端と荷台の下方側の車体フレーム2との間には、クッションユニット75,75が設けられている。
なお、シート76の下側には燃料タンク78が配置されている。また、エンジン9にて燃焼された排気ガスは、車体下方の排気管91およびマフラー92を介して車体後方に排出される。
このスロットル制御装置20は、後述するアクセル操作部21(図2参照)、スロットルワイヤ22(図2参照)、アクセルポジションセンサユニット23(図3参照)、駆動モータユニット24(図7及び図8参照)および駆動モータユニット24を制御する電子制御装置200(図6参照)等を有して構成されている。
なお、本実施形態においては、スロットルワイヤ22は、右グリップ7aの連結部7dの下方側に延出されて、ロアカバー10bの下方寄りに設けられた開口10eを通ってアクセルポジションセンサユニット23に接続されている。
アクセルポジションセンサユニット23(以下、「APSユニット」とも云う)は、図3に示すように、例えば、ハンドルバー5の左側バー5Lの下方に湾曲した部分にブラケット23kを介してねじ5b,5bで固定されている。
このAPSユニット23は、板状のセンサ本体であるセンサ支持板23jがブラケット23kの先端側に固定されている。そして、このセンサ支持板23jには、スロットルドラム23dが回転自在に取り付けられている。
図5に示すように、これらスロットルケーブル22a,22bは、アウターケーブル122a、122b内にインナーケーブル123a、123bが移動自在に挿通されたプッシュプルケーブルが使用されている。
このスロットルワイヤ22は、各スロットルケーブル22a,22bが、例えば、外被覆22c(図3参照)によって外観上一本に束ねられており、グリップ7aの連結部7dの下方側(図2参照)からハンドルバー5のほぼ中央付近に向けて引き回されている。そして、図3および図5に示すように、アウターケーブル122a、122bの端部が、センサ支持板23jの前端部に形成されたケーブル支持板部23bに支持、固定されている。
また、閉じ側スロットルケーブル22bのアウターケーブル122bから引き出されたインナーケーブル123bは、その一端に設けられた係合駒23hが、スロットルドラム23dに係合しつつスロットルドラム23dの外周に巻き掛けられ、この巻き掛け方向は、牽引時にスロットルドラム23dが、図5に矢印で示す閉じ方向Nに回動駆動する方向に設定される。
このため、右グリップ7aが開くと、戻しばね23fの付勢力に抗して回動円板23eが開き方向Mに回動し、右グリップ7aが戻されると、戻しばね23fの付勢力により回動円板23eが閉じ方向Nに回動する。
このように、APSユニット23が、ステアリング6と一体に回動するように配置されていることにより、スロットルワイヤ22は、ステアリング6の右または左への回動が行われた場合でも、当然のことながら、右グリップ7a側のワイヤ取付け部7eとAPSユニット23のケーブル支持板部23bとの位置関係は常に変化することが無い。
このように、本実施形態においては、インナーケーブル123a,123bとこのインナーケーブルを包むアウターケーブル122a,122bとの間の摩擦力に変化が生じることはなく、アクセル操作用の右グリップ7aの回動操作感は常に安定した操作感を得ることができる。
電子制御装置200は、車体の各部を中枢的に制御する装置である。そして、例えば、スロットル制御においては、アクセルポジションセンサ23aによって検出されたスロットル操作量に基づいて駆動モータユニット24内の駆動モータ25を駆動する。
本実施形態におけるスロットル制御装置20は、このようにスロットル開度を適宜補正して制御し、スロットル操作により乗員の期待に添った加速、或いは、減速が得られるように、適切なスロットル開度に制御される。
駆動モータユニット24は、前掲のように、APSユニット23からの駆動信号によってスロットルバルブ35を適宜駆動する。
この駆動モータユニット24は、駆動モータ25と、車両上下方向に延びたスロットルバルブ35のスロットル回転軸35aの一端に取付けられた第1ギヤ36と、駆動モータ25のモータ回転軸38の一端に取付けられたモータギヤ37と、両ギヤ間に介在するピニオンギヤ(図示せず)等から構成されている。また、スロットルバルブ35のスロットル回転軸35aの下端側には、角度センサ35dが設けられている。
そして、ファンネル40bに連続する吸気通路31内のスロットルバルブ35に連結するように、エアクリーナ40とエンジン9との間に駆動モータユニット24が配置されている。
なお、スロットルボディ32には燃料噴射装置41が設けられ、吸気通路31を通過する吸気に燃料を噴霧して混合気を吸気ポート31aに供給する。
このように、駆動モータ25が縦に配置されることで、駆動モータユニット24が車幅方向の突出するのを抑えることができる。さらにまた、スロットルバルブ35のスロットル回転軸35aと駆動モータ25のモータ回転軸38とが平行に配置された構造であるので、駆動モータ25の駆動力の伝達に平歯車を採用することができ、駆動系の簡素化ならびに軽量化を図ることができる。
以下、本発明に係るスロットル制御装置20の第2実施形態について、図9を参照して説明する。
なお、本実施形態において、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態は、図9に示すように、APSユニット23がステアリングシャフト4に固定された構造である。この実施形態におけるスロットルワイヤ22は、ワイヤ取付け部7eから開口10eを通って更に下方に向けて引き出されてケーブル支持板部23bに取付けられている。したがって、APSユニット23は前掲の第1実施形態とは上下逆向きに取付けられている。
このことから、第1実施形態と同様に、開き側スロットルケーブル22aおよび閉じ側スロットルケーブル22bにおけるアウターケーブル(図5のアウターケーブル122a,122bを参照)とインナーケーブル(図5のインナーケーブル123a,123bを参照)との間の摩擦力に変化が生じることがなく、アクセル操作用の右グリップ7aの回動操作感が常に安定した操作感が得られる。
したがって、APSユニット23を保護するための別途特別な保護部材が不要である。
以下、本発明に係るスロットル制御装置20の第3実施形態について、図10を参照して説明する。
なお、本実施形態においも、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態は、図10に示すように、APSユニット23がステアリングシャフト4の上方延長上に配置されていることが特徴である。本実施形態においては、APSユニット23の取付け向きは、例えば、APSユニット23のスロットルドラム23d(図3参照)におけるドラム軸111がステアリングシャフト4の軸線とほぼ一致するような向きに取付けられている。このようは位置に取付けられていることで、APSユニット23の重量は、ステアリングシャフト4の軸心に近い位置となる。
なお、本実施形態におけるAPSユニット23の取付け構造の詳細は図示しないが、適宜取付けブラケットを用いて、ハンドルバー5あるいはステアリングシャフト4に固定することができる。
また、本実施形態におけるスロットルワイヤ22は、ワイヤ取付け部7e(図2参照)からハンドルバー5に沿うようにしてハンドルカバー10内を通ってケーブル支持板部23bに取付けられている。したがって、本実施形態においては、スロットルワイヤ22は、ハンドルバー5の半分以下の長さになっており、従来よりも非常に短くすることができる。
以下、本発明にかかるスロットル制御装置20の第4実施形態について、図11を参照して説明する。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、図11に示すように、APSユニット23は、ヘッドライト15の後方でハンドルバー5の右バー部5Rの後方側に配置されている。また、スロットルワイヤ22が、右バー部5Rに巻き付つくように設けられている。すなわち、本実施形態におけるスロットルワイヤ22は、ワイヤ取付け部7eからハンドルバー5の右バー部5Rにほぼ2周巻き付けるように設けられていることで、スロットルワイヤ22が従来よりも短く構成されているが、スロットルワイヤ22の曲がりによって、アウターケーブル(図5のアウターケーブル122a,122bを参照)とインナーケーブル(図5のインナーケーブル123a,123bを参照)との間の摩擦力を大きくすることができる。
以下、本発明にかかるスロットル制御装置20の第5実施形態について、図12および図13を参照して説明する。
なお、本実施形態において、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
本実施形態は、図12に示すように、ハンドルバー5は、車両上方から見て、その両端側に延出する左右バー部5R,5Lが車両後方に傾斜するように延出されている。この構成によって、ハンドルバー5の中央部分が車両上方から見て、ハンドルバー凹部5aが形成されている。そして、このハンドルバー凹部5aに、APSユニット23が配置されている。
本実施形態におけるAPSユニット23は、例えば、図13に示すように、ブラケット23kを介してステアリングシャフト4に固定されて、ハンドル中央部に位置するコンビネーションメータの下側に配置される。また、スロットルワイヤ22は、第4実施形態と同様にハンドルバー5に巻き付けた構成となっている。
また、前掲の実施形態においては、本発明を自動二輪車に適用したが、三輪車(三輪バギー)や四輪バギーを含む鞍乗型車両、その他の内燃機関に適用することができる。
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 ステアリングシャフト
5 ハンドルバー
6 ステアリング
7a,7b 左右グリップ
8 メインフレーム
10 ハンドルカバー
11 フロントトップカバー
20 スロットル制御装置
21 アクセル操作部
22 スロットルワイヤ
22a,22b スロットルケーブル
23 アクセルポジションセンサユニット(APSユニット)
23a アクセルポジションセンサ
24 駆動モータユニット
25 駆動モータ
35 スロットルバルブ
40 エアクリーナ
Claims (9)
- ステアリング(6)は、ステアリングシャフト(4)の下部に前輪(72)が取付けられ、前記ステアリングシャフト(4)の上部に左右に延出するハンドルバー(5)が取付けられて、前記前輪(72)を操舵可能に構成されており、前記ハンドルバー(5)の左右端部の一端側にはアクセル操作部(21)を備え、前記アクセル操作部(21)がスロットルワイヤ(22)を介してアクセルポジションセンサユニット(23)に連結され、前記アクセル操作部(21)のアクセル操作量を前記アクセルポジションセンサユニット(23)に伝達し、前記アクセルポジションセンサユニット(23)の駆動信号に基づいてスロットルバルブ(35)の駆動を制御する駆動モータユニット(24)を備えるスロットル制御装置(20)において、
前記アクセルポジションセンサユニット(23)が、前記ステアリング(6)と一体に回動するように取付けられたことを特徴とするスロットル制御装置(20)。 - 前記アクセルポジションセンサユニット(23)は前記ハンドルバー(5)に取り付けられ、かつ前記ハンドルバー(5)を覆うハンドルカバー(10)の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記アクセルポジションセンサユニット(23)は前記ステアリングシャフト(4)に取り付けられ、かつ前記ステアリングシャフト(4)を覆うフロントトップカバー(11)の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記アクセルポジションセンサユニット(23)は前記ステアリングシャフト(4)の上方延長上に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記ハンドルバー(5)は、その左右両端側に延出する左右バー部(5R,5L)が車両後方に延出してハンドルバー凹部(5a)が形成されており、前記アクセルポジションセンサユニット(23)が、前記ハンドルバー凹部(5a)に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記スロットルワイヤ(22)は、前記ハンドルバー(5)に巻き付つくように設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記ヘッドパイプ(3)から車両の後下方に延出されたメインフレーム(8)の下方にエンジン(9)が支持され、かつエアクリーナ(40)が前記エンジン(9)よりも車両前方に位置されおり、さらに、前記エアクリーナ(40)と前記エンジン(9)との間に前記スロットルバルブ(35)を駆動する前記駆動モータユニット(24)が吸気通路(31)の上方に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記吸気通路(31)が前記メインフレーム(8)の下方側で該メインフレーム(8)に沿う向きに配置されており、前記駆動モータユニット(24)の駆動モータ(25)が前記メインフレーム(8)と前記吸気通路(31)との間に、モータ回転軸(38)を上下方向にほぼ沿うように設けられていることを特徴とする請求項7に記載のスロットル制御装置(20)。
- 前記スロットルバルブ(35)のスロットル回転軸(35a)が車体上下方向に沿って配置され、かつ前記駆動モータ(25)のモータ回転軸(38)が前記スロットル回転軸(35a)と平行に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載のスロットル制御装置(20)。
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