JP7390413B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両に関する。
従来から、自動二輪車等の鞍乗型車両には、鞍乗型車両の制御を行う制御ユニット等の電装品と、が搭載されている。そして、電装品には、電力線や信号線を結束したハーネスが接続されている。
近年、鞍乗型車両においては、搭載される電装品の数が増加する傾向にあり、それに伴い、配策されるハーネスの数及び配策されるハーネスの延べ長さも増加する傾向にある。そのため、ハーネスの配索経路の確保が難しくなっている。
そこで、例えば、特許文献1には、スイングアームに電装品が固定され、スイングアームに固定された電装品と、当該電装品に接続されたハーネスとを車幅方向外側から覆うカバー部材が設けられた自動二輪車が記載されている。特許文献1に記載の自動二輪車は、スイングアームの車幅方向外側にハーネスを配索できるので、ハーネスの配索経路を確保しやすい。
特開2008-001278号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自動二輪車は、電装品がスイングアームに固定されているため、スイングアームが動作すると電装品も変位してしまい、電装品の変位に対する耐久性を向上させるために追加部品を設ける必要があった。一方、特許文献1に記載の自動二輪車において、電装品をスイングアーム以外の部材に固定して、ハーネスをスイングアームの車幅方向外側に配索するように設計変更を行った場合、スイングアームが動作すると、ハーネスがスイングアームと干渉してしまう虞があり、配策させることが困難であった。
本発明は、伝達部品保護部材との干渉を避けつつ、ハーネスの配索経路の確保が容易となる鞍乗型車両を提供する。
本発明は、
動力源と、
前記動力源で発生した動力を伝達する伝達部品と、
前記伝達部品を保護する伝達部品保護部材と、
電装品と、
前記電装品に接続される少なくとも1つのハーネスと、
前記電装品を支持する支持部材と、を備える鞍乗型車両であって、
前記支持部材は、
前記鞍乗型車両に固定される少なくとも1つの車体固定部と、
前記電装品が固定される電装品固定部と、
前記ハーネスを固定する第1ハーネス固定部と、を有し、
前記ハーネスは、車幅方向から見て前記伝達部品保護部材と重なる位置、且つ、前記伝達部品保護部材よりも車幅方向外側で、前記第1ハーネス固定部に固定される。
本発明によれば、伝達部品保護部材との干渉を避けながら、伝達部品保護部材よりも車幅方向外側にハーネスを配索する配索経路を確保できるので、伝達部品保護部材との干渉を避けつつ、車幅方向から見て伝達部品保護部材と重なる位置でのハーネスの配索経路の確保が容易となる。
本発明の鞍乗型車両の一実施形態である自動二輪車を左側面から見た概略側面図である。 図1の自動二輪車の車体フレームの構造を左側面から見た概略側面図である。 図1の自動二輪車の要部を上方から見た概略断面図である。 図1の自動二輪車の左側のロアサイドカウル周辺を示した要部拡大図である。 図4の自動二輪車の左側のロアサイドカウル周辺をアッパーサイドカウル及びロアサイドカウルを取り外した状態で見た要部拡大図である。 図4のACG制御ユニット周辺の要部拡大図である。 図1の自動二輪車の支持部材を車幅方向内側から見た概略側面図である。 図7の支持部材を上方から見た要部上面図である。 図7の支持部材の延出部、並びに、支持部材の延出部に支持された第1ハーネス及び第2ハーネスを車幅方向内側から見た概略側面図である。 図7の支持部材、並びに、支持部材に支持された第1ハーネス及び第2ハーネスを前方から見た要部前面図である。 図1の自動二輪車の支持部材の変形例を車幅方向外側から見た概略側面図である。
以下、本発明の鞍乗型車両の一実施形態である自動二輪車について、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単且つ明確にするために、前後、左右、上下の各方向は、自動二輪車の運転者から見た方向に従って記載し、各図面には、自動二輪車の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1から図4に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム10と、車体フレーム10に装着され、自動二輪車1の少なくとも一部の外面を覆って、自動二輪車1の前方からの走行風を案内するカウル部材20と、前輪FW及び後輪RWと、車体フレーム10に搭載されたパワーユニット31及び燃料タンク32と、を備える。パワーユニット31は、エンジン311と、不図示の摩擦クラッチを備えるクラッチユニット312と、不図示の変速機構と、を備える。そして、摩擦クラッチが接続状態のとき、パワーユニット31は、エンジン311の動力を、変速機構を介して出力軸から出力する。なお、摩擦クラッチが解放状態のとき、パワーユニット31の出力軸からエンジン311の動力は出力されない。燃料タンク32には、ガソリンや軽油等の燃料が貯留される。パワーユニット31のエンジン311は、燃料タンク32に貯留された燃料によって動力を発生させる。本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム10に搭載されたパワーユニット31のエンジン311の動力によって後輪RWが回転駆動する自動二輪車、すなわちパワーユニット31のエンジン311を動力源とし、後輪RWを駆動輪とする自動二輪車である。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、ダウンフレーム12と、メインフレーム13と、左右一対のピボットフレーム14と、左右一対のシートフレーム15と、左右一対のリヤフレーム16と、を備える。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に設けられており、前方下向きに延在するパイプ状の部材である。ヘッドパイプ11には、後述する転舵ユニット52のステムシャフト54が挿通する。パワーユニット31は、ヘッドパイプ11の後方且つ下方に配置される。
ダウンフレーム12は、前端がヘッドパイプ11に連結しており、ヘッドパイプ11から、パワーユニット31の前部に向かって後方下向きに延在する。
メインフレーム13は、パワーユニット31の上方と、パワーユニット31の後方の上側領域を取り囲むように延在する。メインフレーム13は、前端がヘッドパイプ11に連結しており、ヘッドパイプ11から、ダウンフレーム12及びパワーユニット31の上方を、やや下方に傾斜して後方に向かって延在し、パワーユニット31の後方の湾曲部13aで下方に向かって湾曲して、後方下向きに延在する。
左右一対のピボットフレーム14は、いずれも上端がメインフレーム13の後端に連結して、後方下向きに延在する。左側のピボットフレーム14は、メインフレーム13の後端から左側に湾曲して後方下向きに延在する。右側のピボットフレーム14は、メインフレーム13の後端から右側に湾曲して後方下向きに延在する。左右一対のピボットフレーム14は、それぞれ、後述する左右一対のスイングアーム17の前端部を回動自在に軸支するスイングアームピボット14aが形成されている。したがって、車体フレーム10には、スイングアームピボット14aが左右一対設けられている。
左右一対のシートフレーム15は、いずれも、前端がメインフレーム13の湾曲部13aに連結して、後方に延在する。左側のシートフレーム15は、メインフレーム13の湾曲部13aから左後方に向かって延在する。右側のシートフレーム15は、メインフレーム13の湾曲部13aから右後方に向かって延在する。左右一対のシートフレーム15は、上面視でメインフレーム13の湾曲部13aを頂点とする略V字状に後方に向かって延在する。
左右一対のリヤフレーム16は、前端が左右それぞれのピボットフレーム14に連結し、ピボットフレーム14から後方上向きに延在して、後端が左右それぞれのシートフレーム15に連結する。左側のリヤフレーム16は、前端が左側のピボットフレーム14に連結し、左側のピボットフレーム14から後方上向きに延在して、後端が左側のシートフレーム15に連結する。右側のリヤフレーム16は、前端が右側のピボットフレーム14に連結し、右側のピボットフレーム14から後方上向きに延在して、後端が右側のシートフレーム15に連結する。
自動二輪車1は、後輪RWの左右両側に配置され、前後方向に延在する左右一対のスイングアーム17を備える。左右一対のスイングアーム17は、後端部で後輪RWを支持している。左側のスイングアーム17の前端部は、左側のピボットフレーム14に形成されたスイングアームピボット14aに軸支されている。右側のスイングアーム17の前端部は、右側のピボットフレーム14に形成されたスイングアームピボット14aに軸支されている。左右一対のスイングアーム17はそれぞれ、スイングアームピボット14aを支点軸として、上下に回動可能となっている。左右一対のスイングアーム17は、後輪RWを車体フレーム10に連結するための骨組みとしての機能を有すると同時に、後輪RWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置の一部としての機能も有する。
自動二輪車1は、後輪RWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置の一部としての機能する左右一対のリヤサスペンション18を備える。左側のリヤサスペンション18は、上端部が左側のリヤフレーム16に連結し、下端部が左側のスイングアーム17に連結する。右側のリヤサスペンション18は、上端部が右側のリヤフレーム16に連結し、下端部が右側のスイングアーム17に連結する。左右一対のリヤサスペンション18は、それぞれ、例えば、円筒形状を有するダンパーユニットと、当該ダンパーユニットを取り囲むように巻回されたコイルスプリングと、を備える。後輪RWに入力された衝撃は、スイングアーム17を介して、リヤサスペンション18で減衰される。
自動二輪車1は、運転者が着座可能な乗員シート19を備える。乗員シート19は、燃料タンク32の後部から後方に向かって前後方向に延在し、左右一対のシートフレーム15の上方に、左右一対のシートフレーム15を跨ぐように配置されている。乗員シート19は、左右一対のシートフレーム15に固定されている。なお、乗員シート19は、運転者に加えて、運転者の後方に同乗者が着座可能であってもよい。
カウル部材20は、燃料タンク32の上部及び左右の側部を覆って燃料タンク32の後方の乗員シート19に接続されるタンクカバー21と、タンクカバー21の下部に隣接し、燃料タンク32及び乗員シート19の下縁に沿って前後方向及び上下方向に延在して自動二輪車1の側部の一部を覆っており、自動二輪車1の前方からの走行風を後方に案内する左右一対のアッパーサイドカウル22と、左右それぞれのアッパーサイドカウル22の下部に隣接し、アッパーサイドカウル22の下縁に沿って前後方向及び上下方向に延在して自動二輪車1の側部の一部を覆っており、自動二輪車1の前方からの走行風を後方に案内する左右一対のロアサイドカウル23と、左右それぞれのアッパーサイドカウル22の後部に隣接し、乗員シート19の下縁に沿って車体フレーム10の後方を覆っており、自動二輪車1の前方からの走行風を後方に案内する左右一対のリヤカウル24と、を有する。
パワーユニット31は、車幅方向略中央、且つ、左右方向から見て、ダウンフレーム12と、メインフレーム13及びピボットフレーム14と、によって囲まれた領域に配置される。パワーユニット31は、ボルトやナット等の締結部材によって、直接、又は、ゴム等の弾性部材を介して、前部がダウンフレーム12に固定され、後部がメインフレーム13及び/又はピボットフレーム14に固定されている。
パワーユニット31のエンジン311は、回転軸線Rx回りで動力を出力するクランクケース311aと、クランクケース311aから上方に延びて、前傾するシリンダ軸線Cを有するシリンダブロック311bと、シリンダブロック311bの上端に結合されて、動弁機構を支持するシリンダヘッド311cと、シリンダヘッド311cの上端に結合されて、シリンダヘッド311c上の動弁機構を覆うヘッドカバー311dと、を備える。
パワーユニット31のクラッチユニット312は、クランクケース311aの右側面に連結されている。
パワーユニット31の不図示の変速機構は、クランクケース311aに収容されている。
パワーユニット31は、パワーユニット31のエンジン311の不図示のクランクシャフトに連結し、自動二輪車1の発電機とエンジン311の始動機との機能を少なくとも具備するACG(ACG:Alternating Current Generator)スタータ313をさらに備える。ACGスタータ313は、クランクケース311aの左側面に設けられている。ACGスタータ313は、パワーユニット31のエンジン311のクランクシャフトと一体に回転する不図示のロータと、パワーユニット31のエンジン311のクランクケース311aに固定された不図示のステータと、を備える。ACGスタータ313の詳細な機能は、パワーユニット31のエンジン311のクランクシャフトが回転すると、ACGスタータ313のロータが回転し、ACGスタータ313は発電する。反対に、ACGスタータ313のステータに設けられたコイルに電流を通流すると、ロータが回転してパワーユニット31のエンジン311のクランクシャフトが強制的に回転する。したがって、パワーユニット31のエンジン311を始動する際に、ACGスタータ313のステータに設けられたコイルに電流を通流することによって、パワーユニット31のエンジン311のクランクシャフトを強制的に回転させて、パワーユニット31のエンジン311を始動できる。
燃料タンク32は、パワーユニット31の上方に配置されている。燃料タンク32は、メインフレーム13を上方から跨ぐように設けられ、メインフレーム13に固定されている。
パワーユニット31には、エンジン311に混合気を供給する吸気装置33と、エンジン311の排ガスを後方に向かって排出する排気装置34と、が接続されている。
吸気装置33は、パワーユニット31のエンジン311のシリンダヘッド311cに連結し、内部に不図示のスロットルバルブを有するスロットルボディ331と、パワーユニット31のエンジン311に供給する外気を浄化するエアクリーナ332と、スロットルボディ331とエアクリーナ332とを接続するコネクティングチューブ333と、外気をエアクリーナ332に導入する吸入チューブ334と、を備える。エアクリーナ332に導入されて浄化された空気は、コネクティングチューブ333を通ってスロットルボディ331に導かれ、スロットルボディ331においてスロットルバルブが動作することによって空気の流量が調整されて、パワーユニット31のエンジン311のシリンダヘッド311cに供給される。
また、吸気装置33のスロットルボディ331には、スロットルボディ331の内部に向けて燃料タンク32の燃料を噴射する燃料噴射装置35が取り付けられている。燃料噴射装置35は、燃料パイプ371で燃料ポンプ36に接続されている。燃料ポンプ36は、フィードパイプ372及びリターンパイプ373で燃料タンク32に接続されており、任意の圧力で燃料噴射装置35に向けて燃料を吐出する。
そして、スロットルボディ331において、エアクリーナ332に導入されて浄化された空気と、燃料噴射装置35から噴射された燃料と、によって適切な空燃比の混合気が生成され、スロットルバルブが動作することによって適切な流量の混合気がスロットルボディ331からパワーユニット31のエンジン311のシリンダヘッド311cに供給される。
エアクリーナ332は、メインフレーム13の後方で、車体フレーム10(メインフレーム13、ピボットフレーム14、シートフレーム15、及び、リヤフレーム16の少なくとも1つ)に連結される。本実施形態では、エアクリーナ332は、少なくとも上部がシートフレーム15に連結されている。
排気装置34は、一端部がパワーユニット31の前面でエンジン311のシリンダヘッド311cに連結し、パワーユニット31の下方を通って後方に延在する排気管341を備える。排気管341には、パワーユニット31のエンジンの排ガスを浄化する触媒342と、パワーユニット31のエンジンの消音機能を有し、パワーユニット31のエンジンの排ガスを大気に放出する不図示のサイレンサーと、が設けられている。パワーユニット31のエンジン311の排ガスは、排気管341を通って触媒で浄化されて大気に放出される。
自動二輪車1は、自動二輪車1の動力源であるパワーユニット31のエンジン311で発生した動力を後輪RWに伝達する動力伝達ユニット40を備える。
動力伝達ユニット40は、パワーユニット31の出力軸に連結し、パワーユニット31の出力軸と一体に回転するドライブスプロケット41と、後輪RWと一体に回転するドリブンスプロケット42と、ドライブスプロケット41とドリブンスプロケット42とに掛け回されるチェーン43と、を備える。パワーユニット31から出力される回転動力は、ドライブスプロケット41及びチェーン43を介してドリブンスプロケット42に伝達され、後輪RWは、ドリブンスプロケット42に伝達されたパワーユニット31の回転動力によって回転駆動する。このように、ドライブスプロケット41、ドリブンスプロケット42、及び、チェーン43は、それぞれ、自動二輪車1の動力源であるパワーユニット31のエンジン311で発生した動力を伝達する伝達部品の1つである。
動力伝達ユニット40は、ドライブスプロケット41、ドリブンスプロケット42、及び、チェーン43を収容する動力伝達ユニットカバー44を、さらに備える。本実施形態では、動力伝達ユニットカバー44は、上下に二分割されており、ドライブスプロケット41、ドリブンスプロケット42、及び、チェーン43の上側領域を覆うアッパーカバー44aと、ドライブスプロケット41、ドリブンスプロケット42、及び、チェーン43の下側領域を覆うロアカバー44bと、を有する。アッパーカバー44aとロアカバー44bとは、ボルト等の締結部材によって連結されている。
自動二輪車1は、前輪FWの左右両側に配置され、下方に向かうにしたがって前方に傾斜して上下方向に延在する円筒形状を有する左右一対のフロントフォーク51を備える。左右一対のフロントフォーク51は、下端部で前輪FWを支持している。左右一対のフロントフォーク51は、前輪FWを車体フレーム10に連結するための骨組みとしての機能を有すると同時に、前輪FWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置としての機能も有する。
自動二輪車1は、車体フレーム10に対して回動自在に支持され、左右一対のフロントフォーク51を支持する転舵ユニット52を備える。
転舵ユニット52は、左右方向に延在し前輪FWを転舵する回動自在なバー形状のハンドル53と、車体フレーム10のヘッドパイプ11に挿通されるステムシャフト54と、左右のフロントフォーク51の上端部同士を連結固定するトップブリッジ55と、トップブリッジ55よりも下方で左右のフロントフォーク51を連結固定するアンダーブラケット56と、を備える。したがって、左右のフロントフォーク51は、トップブリッジ55とアンダーブラケット56とに固定される。
ハンドル53は、トップブリッジ55の上面に固定される。そして、自動二輪車1の運転者が左右方向に延在するハンドル53を回動させると、転舵ユニット52は、ステムシャフト54(車体フレーム10のヘッドパイプ11)を軸に一体に回動する。このとき、転舵ユニット52のトップブリッジ55及びアンダーブラケット56に固定された左右のフロントフォーク51と、左右のフロントフォーク51の下端部に支持された前輪FWも、ステムシャフト54(車体フレーム10のヘッドパイプ11)を軸に転舵ユニット52と一体に回動する。このようにして、ハンドル53は、前輪FWを転舵する。これにより、自動二輪車1の運転者は、左右の手でハンドル53のそれぞれ左右の端部近傍を握って走行し、走行時にハンドル53を回動することによって前輪FWを転舵して自動二輪車1を左右方向に旋回させることができる。
自動二輪車1は、蓄電ユニット61を備える。蓄電ユニット61は、例えばリチウムイオンバッテリや鉛バッテリ等の二次電池を有する。蓄電ユニット61は、湾曲部13aの近傍で、メインフレーム13の右側面に固定されている。蓄電ユニット61に蓄電された電力は、ハーネス70を介して、自動二輪車1に搭載された複数の電装品の各々に供給される。
図2及び図5に示すように、自動二輪車1は、燃料噴射制御ユニット62と、ACG制御ユニット63と、を備える。燃料噴射制御ユニット62は、燃料噴射装置35に所定の圧力で燃料を供給するために燃料ポンプ36や不図示の燃料噴射器による燃料噴射量やタイミング等を制御するユニットであり、自動二輪車1に搭載された複数の電装品のうちの1つである。ACG制御ユニット63は、ACGスタータ313から発電され蓄電ユニット61へ蓄電される電力量を制御し、パワーユニット31を駆動させるためのACGスタータ313の始動タイミングを少なくとも制御するユニットであり、自動二輪車1に搭載された複数の電装品のうちの1つである。
燃料噴射制御ユニット62は、略直方体形状を有する。略直方体形状の燃料噴射制御ユニット62の1つの面には、ユニット側コネクタ621が設けられている。燃料噴射制御ユニット62は、ユニット側コネクタ621が前方を向くようにして、エアクリーナ332の左側面に支持されている。エアクリーナ332の左側面には、エアクリーナ332の左側面から車幅方向外側に突出して燃料噴射制御ユニット62の下後端部を収容及び係止するポケット部332aと、燃料噴射制御ユニット62の上方及び下方でエアクリーナ332の左側面から車幅方向外側に突出する上下一対の係合爪332bと、が設けられている。燃料噴射制御ユニット62の左側面には、燃料噴射制御ユニット62の左側面の一部を上端から下端まで覆っており、燃料噴射制御ユニット62の上端及び下端からそれぞれ上方及び下方に突出した突出部622aが形成された、取付部材622が設けられている。取付部材622は、弾性部材によって形成されている。取付部材622の上下の突出部622aには、エアクリーナ332の上下一対の係合爪332bとそれぞれ重なる位置に係合孔622bが形成されている。燃料噴射制御ユニット62は、取付部材622の上下一対の突出部622aを撓ませながら、燃料噴射制御ユニット62の下後端部をエアクリーナ332のポケット部332aに収容して係止し、その後、撓ませた取付部材622の上下一対の突出部622aを元の位置に戻しながら、エアクリーナ332の上下一対の係合爪332bを取付部材622の上下の係合孔622bにそれぞれ係合させる。これにより、燃料噴射制御ユニット62は、エアクリーナ332の左側面に支持される。
ACG制御ユニット63は、略直方体形状を有する。略直方体形状のACG制御ユニット63の1つの面には、第1ユニット側コネクタ631が設けられている。略直方体形状のACG制御ユニット63の第1ユニット側コネクタ631と対向する面には、第2ユニット側コネクタ632が設けられている。ACG制御ユニット63は、支持部材80に固定されている。本実施形態では、支持部材80は、ACG制御ユニット63を支持する金属製のステーである。支持部材80は、エアクリーナ332の左側面に固定されている。ACG制御ユニット63は、第1ユニット側コネクタ631が下方を向き、第2ユニット側コネクタ632が下方を向くようにして、支持部材80を介して、エアクリーナ332の左側面に支持されている。
図4に示すように、燃料噴射制御ユニット62及びACG制御ユニット63と、エアクリーナ332とは、左側が、アッパーサイドカウル22及びロアサイドカウル23に覆われている。
図5に戻って、ハーネス70は、ACG制御ユニット63と蓄電ユニット61とを電気的に接続する第1ハーネス71と、ACG制御ユニット63とACGスタータ313とを電気的に接続する第2ハーネス72と、を有する。パワーユニット31には、ACGスタータ313のロータの回転角位置を検出する不図示の回転センサが設けられている。ハーネス70は、ACG制御ユニット63と当該回転センサとを電気的に接続する電線を少なくとも含む第3ハーネス73をさらに有する。ハーネス70は、燃料噴射制御ユニット62に接続する第4ハーネス74をさらに有する。
第1ハーネス71及び第2ハーネス72の一端部は、いずれも第1ハーネス側コネクタ701に連結されている。第1ハーネス側コネクタ701は、ACG制御ユニット63の第1ユニット側コネクタ631に下方から嵌合する。これにより、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、ACG制御ユニット63と電気的に接続する。第1ハーネス71は、第1ユニット側コネクタ631及び第1ハーネス側コネクタ701から下方に延出し、前方及び上方に湾曲して上方に向かって延在して、他端部が蓄電ユニット61に接続する。第2ハーネス72は、第1ユニット側コネクタ631及び第1ハーネス側コネクタ701から下方に延出し、前方に湾曲して前方に向かって延在して、他端部がACGスタータ313に接続する。ACG制御ユニット63は、第1ハーネス71及び第2ハーネス72を介して、蓄電ユニット61に蓄電された電力を変換してACGスタータ313に供給し、また、ACGスタータ313で発電された電力を変換して蓄電ユニット61に供給する。
第3ハーネス73の一端部は、第2ハーネス側コネクタ702に連結されている。第2ハーネス側コネクタ702は、ACG制御ユニット63の第2ユニット側コネクタ632に上方から嵌合する。これにより、第3ハーネス73は、ACG制御ユニット63と電気的に接続する。第3ハーネス73は、第2ユニット側コネクタ632及び第2ハーネス側コネクタ702から上方に延出し、上方に向かって延在し、他端部がACGスタータ313の回転センサに接続する。ACG制御ユニット63には、第3ハーネス73を介して、ACGスタータ313の回転センサの検出信号が入力される。ACG制御ユニット63は、第3ハーネス73を介して入力されたACGスタータ313の回転センサの検出信号に基づいて、ACGスタータ313に供給する電力を制御する。
第4ハーネス74の一端部は、第3ハーネス側コネクタ703に連結されている。第3ハーネス側コネクタ703は、燃料噴射制御ユニット62のユニット側コネクタ621に前方から嵌合する。これにより、第4ハーネス74は、燃料噴射制御ユニット62と電気的に接続する。第4ハーネス74は、ユニット側コネクタ621及び第3ハーネス側コネクタ703から前方に延出し、途中で2本に分岐している。分岐した第4ハーネス74の第1の他端部は、蓄電ユニット61に接続する。分岐した第4ハーネス74の第2の他端部は、燃料ポンプ36に接続する。燃料噴射制御ユニット62は、第4ハーネス74を介して、蓄電ユニット61に蓄電された電力を燃料ポンプ36に供給する。
図6から図10に示すように、支持部材80は、ACG制御ユニット63を支持する平板状の支持プレート部81と、支持プレート部81の外縁から外側に突出した複数の固定片82と、支持プレート部81の外縁から延出し、後述する第1ハーネス固定部841、第2ハーネス固定部842、第3ハーネス固定部843、及び、カウル固定部861が設けられた延出部83と、を有する。本実施形態では、複数の固定片82は、支持プレート部81の外縁の後下端部から後方下向きに突出した固定片82と、支持プレート部81の外縁の上部から上方に突出した固定片82と、を有する。各固定片82と、支持プレート部81の前端部とには、例えばネジやボルト等の締結部材80bが挿通する挿通孔80aが設けられている。そして、締結部材80bが左方から挿通孔80aを挿通してエアクリーナ332の左側面に締結することによって、各固定片82は、エアクリーナ332の左側面に固定され、支持部材80は、エアクリーナ332の左側面に固定される。
支持プレート部81の前端部及び後端部には、例えばネジやボルト等の締結部材81bが螺合により締結する締結部81aが設けられている。支持プレート部81の前端部に設けられた挿通孔80aは、支持プレート部81の前端部に設けられた締結部81aの上方に設けられている。略直方体形状のACG制御ユニット63の支持プレート部81と対向する面には、ACG制御ユニット63の支持プレート部81と対向する面の前縁及び後縁から外側に突出した固定片63aが前後に設けられている。前後の固定片63aには、それぞれ締結部材81bが挿通する挿通孔63bが形成されている。そして、締結部材81bが左方からACG制御ユニット63の挿通孔63bを挿通して、支持プレート部81の締結部81aに締結されることによって、ACG制御ユニット63は、支持部材80の支持プレート部81に固定される。このようにして、ACG制御ユニット63は、支持部材80を介して、エアクリーナ332の左側面に支持されている。
支持部材80の延出部83は、支持プレート部81よりも下方且つ左方で、左右方向に対して略垂直に延在する平板状の第1延出部831と、第1延出部831の後端から屈曲して左後方に延在する段差部832と、段差部832の後端から屈曲し、第1延出部831よりも右側で左右方向に対して略垂直に延在する平板状の第2延出部833と、支持プレート部81の前下端部と第1延出部831とを接続する接続部834と、を有する。
第1延出部831、段差部832、及び、第2延出部833は、動力伝達ユニットカバー44よりも車幅方向外側、且つ、車幅方向から見て動力伝達ユニットカバー44と重なる位置に配置されている。
接続部834は、支持プレート部81の前下端部から左方に延在する第1延在部834aと、第1延在部834aの左端部から屈曲して下方に延在する第2延在部834bと、第2延在部834bの下端部から屈曲して左方且つ後方下向きに延在して第1延出部831に接続する第3延在部834cと、を有する。第1延在部834aは、下方に向かって後方に傾斜して上下方向及び左右方向に延在する平板形状を有する。第2延在部834bは、第1延在部834aの左端部から屈曲して、左右方向に対して略垂直に延在する平板形状を有する。第3延在部834cは、第2延在部834bの下端部から屈曲して、下方に向かって前方に傾斜し、左方に向かって後方に傾斜する平板形状を有する。第3延在部834cの左端部は、第1延出部831の上前部に接続する。
第1延出部831の上前部、すなわち、第1延出部831における第3延在部834cとの接続部近傍の右面(すなわち車幅方向内側面)には、第1ハーネス係止部841aが形成された第1ハーネス固定部841が設けられている。したがって、本実施形態では、接続部834は、支持プレート部81と第1ハーネス固定部841とを接続している。そして、第1ハーネス固定部841は、動力伝達ユニットカバー44よりも車幅方向外側、且つ、車幅方向から見て動力伝達ユニットカバー44と重なる位置に設けられている。
第1ハーネス係止部841aは、支持部材80と一体成形された金属製である。第1ハーネス係止部841aは、第1ハーネス固定部841の右側面から車幅方向内側に向かって棒状に突出したハーネス支持部841a1と、ハーネス支持部841a1の右端部から屈曲して上後方に向かって棒状に延びるハーネス挟持部841a2と、を有する。第1ハーネス係止部841aは、車幅方向において第1ハーネス固定部841と動力伝達ユニットカバー44との間に形成されている。
第1ハーネス係止部841aは、第1ハーネス71及び第2ハーネス72を係止する。第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、第1ハーネス係止部841aにおいて、第1ハーネス71が右側すなわち車幅方向内側、第2ハーネス72が左側すなわち車幅方向外側となるように、車幅方向に並んで配索されている。そして、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、ハーネス支持部841a1によって下方から支持されている。第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、第1ハーネス固定部841の右側面とハーネス挟持部841a2とによって車幅方向に挟持されている。これにより、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、車幅方向に並んで第1ハーネス係止部841aに係止されている。このようにして、第1ハーネス固定部841には、第1ハーネス71及び第2ハーネス72が固定されている。
したがって、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、車幅方向から見て動力伝達ユニットカバー44と重なる位置、且つ、動力伝達ユニットカバー44よりも車幅方向外側で、第1ハーネス固定部841に固定されている。
これにより、動力伝達ユニットカバー44との干渉を避けながら、動力伝達ユニットカバー44よりも車幅方向外側にハーネス70を配索する配索経路を確保できるので、自動二輪車1に搭載される電装品の数が増加した場合でも、動力伝達ユニットカバー44との干渉を避けつつ、車幅方向から見て動力伝達ユニットカバー44と重なる位置でのハーネス70の配索経路の確保が容易となる。
また、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、車幅方向から見て第1ハーネス固定部841と重なる位置で、第1ハーネス固定部841の車幅方向内側に固定されている。
これにより、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、第1ハーネス固定部841によって、自動二輪車1外部の異物や障害物から保護されるので、部品点数を増加することなく、ハーネス70を保護しつつ、動力伝達ユニットカバー44よりも車幅方向外側にハーネス70を配索できる。
さらに、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、車幅方向から見て第1ハーネス固定部841と重なる位置で、車幅方向に並んで第1ハーネス固定部841の車幅方向内側に固定されている。
これにより、第1ハーネス固定部841によって第1ハーネス71及び第2ハーネス72の双方を自動二輪車1外部の異物や障害物から保護しつつ、第1ハーネス固定部841の車幅方向から見た投影面積が大きくなるのを抑制でき、第1ハーネス固定部841を小さくできる。
接続部834の第1延在部834aには、第2ハーネス係止部材842aが係合された第2ハーネス固定部842が設けられている。第2ハーネス係止部材842aは、第2ハーネス固定部842と係合する係合部842a1と、第1ハーネス71を取り囲んで締め付けることが可能なバンド部842a2と、を有する樹脂製の部材である。第2ハーネス係止部材842aは、係合部842a1が第2ハーネス固定部842に設けられた係合孔842bに係合することによって、第2ハーネス固定部842に固定されている。
第2ハーネス係止部材842aは、第1ハーネス71を係止する。第2ハーネス係止部材842aは、バンド部842a2が第1ハーネス71を取り囲んで締め付けて、第1ハーネス71を係止している。そして、第2ハーネス係止部材842aは、係合部842a1が第2ハーネス固定部842に設けられた係合孔842bに係合することによって、第2ハーネス固定部842に固定されている。このようにして、第2ハーネス固定部842には、第2ハーネス係止部材842aによって、第1ハーネス71が固定されている。
このように、第1ハーネス71が固定される第2ハーネス固定部842は、支持プレート部81と第1ハーネス固定部841とを接続する接続部834に設けられているので、支持部材80を大型化することなく支持部材80に第2ハーネス固定部842を設けることができる。
第2延出部833には、第3ハーネス係止部材843aが係合された第3ハーネス固定部843が設けられている。第3ハーネス係止部材843aは、第3ハーネス固定部843と係合する係合部843a1と、ハーネス70を取り囲んで締め付けることが可能なバンド部843a2と、を有する樹脂製の部材である。第3ハーネス係止部材843aは、係合部843a1が第3ハーネス固定部843に設けられた係合孔843bに係合することによって、第3ハーネス固定部843に固定されている。
第3ハーネス係止部材843aは、第2ハーネス72を係止する。第3ハーネス係止部材843aは、バンド部843a2が第2ハーネス72を取り囲んで締め付けて、第2ハーネス72を係止している。そして、第3ハーネス係止部材843aは、係合部843a1が第3ハーネス固定部843に設けられた係合孔843bに係合することによって、第3ハーネス固定部843に固定されている。このようにして、第3ハーネス固定部843には、第3ハーネス係止部材843aによって、第2ハーネス72が固定されている。
本実施形態では、支持部材80は、支持プレート部81の前上端部から前上方に突出したハーネス固定片85をさらに有する。ハーネス固定片85には、第4ハーネス係止部材844aが係合された第4ハーネス固定部844が設けられている。第4ハーネス係止部材844aは、第4ハーネス固定部844と係合する係合部844a1と、ハーネス70を取り囲んで締め付けることが可能なバンド部844a2と、を有する樹脂製の部材である。第4ハーネス係止部材844aは、係合部844a1が第4ハーネス固定部844に設けられた係合孔844bに係合することによって、第4ハーネス固定部844に固定されている。
第4ハーネス係止部材844aは、第1ハーネス71を係止する。第4ハーネス係止部材844aは、バンド部844a2が第1ハーネス71を取り囲んで締め付けて、第1ハーネス71を係止している。そして、第4ハーネス係止部材844aは、係合部844a1が第4ハーネス固定部844に設けられた係合孔844bに係合することによって、第4ハーネス固定部844に固定されている。このようにして、第4ハーネス固定部844には、第4ハーネス係止部材844aによって、第1ハーネス71が固定されている。
第1延出部831における第1ハーネス固定部841の下後方には、例えばネジやボルト等の締結部材862が締結するカウル固定部861が設けられている。カウル固定部861には、締結部材862が螺合により締結する締結孔861aが設けられている。左側のロアサイドカウル23の下端部には、締結部材862が挿通する挿通孔23aが設けられている。そして、締結部材862が左方から左側のロアサイドカウル23の挿通孔23aを挿通して、カウル固定部861の締結孔861aに締結されることによって、左側のロアサイドカウル23は、支持部材80のカウル固定部861に固定される。
このとき、第1ハーネス71及び第2ハーネス72は、第1ハーネス固定部841において、カウル固定部861よりも車幅方向内側に固定されている。
したがって、追加部材を設けることなく、ハーネス70がカウル固定部861の車幅方向外側を配索することを抑制できる。これにより、追加部材を設けることなく、締結部材862によって左側のロアサイドカウル23を支持部材80のカウル固定部861に固定する際にハーネス70が干渉することを抑制できる。
また、このように、支持部材80において、支持プレート部81の外縁から延出した延出部83に、第1ハーネス固定部841、第2ハーネス固定部842、第3ハーネス固定部843、及び、カウル固定部861が設けられているので、第1ハーネス固定部841、第2ハーネス固定部842、第3ハーネス固定部843、及び、カウル固定部861の位置に制限されることなく、支持プレート部81の位置及び形状を設計できる。これにより、支持部材80の位置及び形状の設計自由度が向上する。
以上、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態では、支持部材80のカウル固定部861にロアサイドカウル23が固定されるものとしたが、支持部材80のカウル固定部861に固定されるのは、アッパーサイドカウル22であってもよいし、リヤカウル24であってもよい。また、カウル部材20は、アッパーサイドカウル22とロアサイドカウル23とが一体となったサイドカウルを有していてもよく、支持部材80のカウル固定部861に固定されるのは、アッパーサイドカウル22とロアサイドカウル23とが一体となった当該サイドカウルであってもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1ハーネス71が固定される第2ハーネス固定部842が支持部材80における延出部83の接続部834に設けられているものとしたが、第2ハーネス72が固定される第3ハーネス固定部843が支持部材80における延出部83の接続部834に設けられていてもよい。このようにすると、支持部材80を大型化することなく支持部材80に第3ハーネス固定部843を設けることができる。
また、例えば、本実施形態では、支持部材80に固定される電装品は、ACG制御ユニット63であるものとしたが、支持部材80に固定される電装品は、燃料噴射制御ユニット62であってもよいし、ACG制御ユニット63と燃料噴射制御ユニット62とが統合された制御ユニットであってもよいし、その他の任意の電装品であってもよい。
また、例えば、本実施形態では、パワーユニット31はエンジン311を有し、自動二輪車1の動力源は、パワーユニット31のエンジン311であるものとしたが、パワーユニット31は駆動モータを有していてもよく、自動二輪車1は、パワーユニット31の当該駆動モータを動力源とする電動車両であってもよいし、エンジン311及び当該駆動モータの双方を動力源とするハイブリッド車両であってもよい。
また、例えば、本実施形態では、動力伝達ユニット40は、チェーン43を備えるものとしたが、チェーン43に代えて、パワーユニット31から出力される回転動力を伝達可能なベルトとしてもよい。
また、例えば、図11に示すように、支持部材80の延出部83の形状は、本実施形態で示した形状に限らず、任意の形状であってよい。本実施形態では、支持部材80の延出部83は、複数個所で屈曲しているものとしたが、支持部材80の延出部83は、例えば、屈曲していない平板状であってもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 動力源(エンジン311)と、
前記動力源で発生した動力を伝達する伝達部品(チェーン43)と、
前記伝達部品を保護する伝達部品保護部材(動力伝達ユニットカバー44)と、
電装品(ACG制御ユニット63)と、
前記電装品に接続される少なくとも1つのハーネス(ハーネス70)と、
前記電装品を支持する支持部材(支持部材80)と、を備える鞍乗型車両(自動二輪車1)であって、
前記支持部材は、
前記鞍乗型車両に固定される少なくとも1つの車体固定部(固定片82)と、
前記電装品が固定される電装品固定部(支持プレート部81)と、
前記ハーネスを固定する第1ハーネス固定部(第1ハーネス固定部841)と、を有し、
前記ハーネスは、車幅方向から見て前記伝達部品保護部材と重なる位置、且つ、前記伝達部品保護部材よりも車幅方向外側で、前記第1ハーネス固定部に固定される、鞍乗型車両。
(1)によれば、伝達部品保護部材との干渉を避けながら、伝達部品保護部材よりも車幅方向外側にハーネスを配索する配索経路を確保できるので、伝達部品保護部材との干渉を避けつつ、車幅方向から見て伝達部品保護部材と重なる位置でのハーネスの配索経路の確保が容易となる。
(2) (1)に記載の鞍乗型車両であって、
前記ハーネスは、車幅方向から見て前記第1ハーネス固定部と重なる位置で、前記第1ハーネス固定部の車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両。
(2)によれば、ハーネスは、第1ハーネス固定部によって、鞍乗型車両外部の異物や障害物から保護されるので、部品点数を増加することなく、ハーネスを保護しつつ、伝達部品保護部材よりも車幅方向外側にハーネスを配索できる。
(3) (1)又は(2)に記載の鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、当該鞍乗型車両の少なくとも一部の外面を覆うカウル部材(ロアサイドカウル23)をさらに備え、
前記支持部材は、前記カウル部材を固定するカウル固定部(カウル固定部861)を有し、
前記ハーネスは、前記第1ハーネス固定部において、前記カウル固定部よりも車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両。
(3)によれば、ハーネスは、第1ハーネス固定部において、カウル固定部よりも車幅方向内側に固定されているので、追加部材を設けることなく、ハーネスがカウル固定部の車幅方向外側を配索することを抑制できる。これにより、追加部材を設けることなく、カウル部材を支持部材のカウル固定部に固定する際にハーネスが干渉することを抑制できる。
(4) (3)に記載の鞍乗型車両であって、
前記支持部材は、前記電装品固定部から延出した延出部(延出部83)を有し、
前記第1ハーネス固定部及び前記カウル固定部は、前記延出部に設けられている、鞍乗型車両。
(4)によれば、支持部材において、電装品固定部から延出した延出部に第1ハーネス固定部及びカウル固定部が設けられているので、第1ハーネス固定部及びカウル固定部の位置に制限されることなく、電装品固定部の位置及び形状を設計できる。これにより、支持部材の位置及び形状の設計自由度が向上する。
(5) (4)に記載の鞍乗型車両であって、
前記ハーネスは、第1ハーネス(第1ハーネス71)及び第2ハーネス(第2ハーネス72)を有し、
前記支持部材は、第2ハーネス固定部(第2ハーネス固定部842)及び第3ハーネス固定部(第3ハーネス固定部843)をさらに有し、
前記第1ハーネス固定部には、前記第1ハーネス及び前記第2ハーネスが固定され、
前記第2ハーネス固定部には、前記第1ハーネスが固定され、
前記第3ハーネス固定部には、前記第2ハーネスが固定され、
前記延出部は、前記電装品固定部と、前記第1ハーネス固定部及び前記カウル固定部の少なくとも一方と、を接続する接続部(接続部834)を有し、
前記第2ハーネス固定部及び前記第3ハーネス固定部の少なくとも1つは、前記接続部に設けられている、鞍乗型車両。
(5)によれば、第1ハーネスが固定される第2ハーネス固定部は、電装品固定部と、第1ハーネス固定部及びカウル固定部の少なくとも一方と、を接続する接続部に設けられているので、支持部材を大型化することなく支持部材に第2ハーネス固定部及び第3ハーネス固定部の少なくとも1つを設けることができる。
(6) (5)に記載の鞍乗型車両であって、
前記第1ハーネス及び前記第2ハーネスは、車幅方向から見て前記第1ハーネス固定部と重なる位置で、車幅方向に並んで前記第1ハーネス固定部の車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両。
(6)によれば、第1ハーネス及び第2ハーネスは、車幅方向から見て第1ハーネス固定部と重なる位置で、車幅方向に並んで第1ハーネス固定部の車幅方向内側に固定されているので、第1ハーネス固定部によって第1ハーネス及び第2ハーネスの双方を鞍乗型車両外部の異物や障害物から保護しつつ、第1ハーネス固定部の車幅方向から見た面積が大きくなるのを抑制でき、第1ハーネス固定部を小さくできる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
23 ロアサイドカウル(カウル部材)
311 エンジン(動力源)
43 チェーン(伝達部品)
44 動力伝達ユニットカバー(伝達部品保護部材)
63 ACG制御ユニット(電装品)
70 ハーネス
71 第1ハーネス
72 第2ハーネス
80 支持部材
81 支持プレート部(電装品固定部)
82 固定片(車体固定部)
83 延出部
834 接続部
841 第1ハーネス固定部
842 第2ハーネス固定部
843 第3ハーネス固定部
861 カウル固定部

Claims (6)

  1. 動力源(311)と、
    前記動力源(311)で発生した動力を伝達する伝達部品(43)と、
    前記伝達部品(43)を保護する伝達部品保護部材(44)と、
    電装品(63)と、
    前記電装品(63)に接続される少なくとも1つのハーネス(70)と、
    前記電装品(63)を支持する支持部材(80)と、を備える鞍乗型車両(1)であって、
    前記支持部材(80)は、
    前記鞍乗型車両(1)に固定される少なくとも1つの車体固定部(82)と、
    前記電装品(63)が固定される電装品固定部(81)と、
    前記ハーネス(70)を固定する第1ハーネス固定部(841)と、を有し、
    前記ハーネス(70)は、車幅方向から見て前記伝達部品保護部材(44)と重なる位置、且つ、前記伝達部品保護部材(44)よりも車幅方向外側で、前記第1ハーネス固定部(841)に固定されている、鞍乗型車両(1)。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記ハーネス(70)は、車幅方向から見て前記第1ハーネス固定部(841)と重なる位置で、前記第1ハーネス固定部(841)の車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、当該鞍乗型車両(1)の少なくとも一部の外面を覆うカウル部材(23)をさらに備え、
    前記支持部材(80)は、前記カウル部材(23)を固定するカウル固定部(861)を有し、
    前記ハーネス(70)は、前記第1ハーネス固定部(841)において、前記カウル固定部(861)よりも車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両(1)。
  4. 請求項3に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記支持部材(80)は、前記電装品固定部(81)から延出した延出部(83)を有し、
    前記第1ハーネス固定部(841)及び前記カウル固定部(861)は、前記延出部(83)に設けられている、鞍乗型車両(1)。
  5. 請求項4に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記ハーネス(70)は、第1ハーネス(71)及び第2ハーネス(72)を有し、
    前記支持部材(80)は、第2ハーネス固定部(842)及び第3ハーネス固定部(843)をさらに有し、
    前記第1ハーネス固定部(841)には、前記第1ハーネス(71)及び前記第2ハーネス(72)が固定され、
    前記第2ハーネス固定部(842)には、前記第1ハーネス(71)が固定され、
    前記第3ハーネス固定部(843)には、前記第2ハーネス(72)が固定され、
    前記延出部(83)は、前記電装品固定部(81)と、前記第1ハーネス固定部(841)及び前記カウル固定部(861)の少なくとも一方と、を接続する接続部(834)を有し、
    前記第2ハーネス固定部(842)及び前記第3ハーネス固定部(843)の少なくとも1つは、前記接続部(834)に設けられている、鞍乗型車両(1)。
  6. 請求項5に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記第1ハーネス(71)及び前記第2ハーネス(72)は、車幅方向から見て前記第1ハーネス固定部(841)と重なる位置で、車幅方向に並んで前記第1ハーネス固定部(841)の車幅方向内側に固定されている、鞍乗型車両(1)。
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