JP2024047439A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、ハーネスが引っ張られた場合でも電装品が外れることを抑制できる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車1は、車体を下方から覆うカバー部材24と、カバー部材24に支持された電子制御ユニット70と、電子制御ユニット70に挿抜可能に接続されたECUハーネス81と、を備える。電子制御ユニット70の前面70aには、ECU側コネクタ71が設けられている。ECUハーネス81の一端部には、ECU側コネクタ71と挿抜可能に接続するハーネス側コネクタ811が設けられている。カバー部材24には、挿抜方向において電子制御ユニット70の前面70aと対向する位置に、電子制御ユニット70が挿抜方向に移動することを規制する規制部243が、カバー部材24と一体成形により形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来から、自動二輪車等の鞍乗型車両には、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)等の電装品が搭載されている。ECU等の電装品は、一般に、ハーネス等の電線が接続されているため、ハーネスが引っ張られると、電装品がハーネスとともに引っ張られて鞍乗型車両から外れてしまう場合があり、電装品が第三者に盗難されてしまう虞があった。
電装品が第三者に盗難されてしまうことを防止するために、例えば、特許文献1には、後輪の上方に配置されたリヤフェンダと、リヤフェンダの上方のリヤフレームと、リヤフェンダに支持されたECUと、ECUに前方への抜き出し可能に接続されたカプラと、リヤフェンダに設けられてECUを支持する保持部と、リヤフレームに設けられてカプラとともにECUが前方に移動するのを阻止するガード体と、を備える自動二輪車が記載されている。特許文献1に記載の自動二輪車は、ハーネスが引っ張られた場合でも、カプラとともにECUが前方に移動することをガード体によって阻止できるので、電装品であるECUが自動二輪車から外れることを抑制できる。
特開2011-046245号公報
しかしながら、特許文献1の自動二輪車では、ガード体とリヤフェンダとが別体になっているため、部品点数が増加してしまうという課題があった。
本発明は、部品点数を増加させることなく、ハーネスが引っ張られた場合でも電装品が外れることを抑制できる鞍乗型車両を提供する。
本発明は、
車体を下方から覆うカバー部材と、
前記カバー部材に支持された電装品と、
前記電装品に挿抜可能に接続されたハーネスと、を備える鞍乗型車両であって、
前記電装品における前記ハーネスの挿抜方向を向く第1面には、電装品側コネクタが設けられており、
前記ハーネスの一端部には、前記電装品側コネクタと挿抜可能に接続するハーネス側コネクタが設けられており、
前記カバー部材には、前記挿抜方向において前記電装品の前記第1面と対向する位置に、前記挿抜方向に前記電装品が移動することを規制する規制部が、当該カバー部材と一体成形により形成されている。
本発明によれば、ハーネスの挿抜方向に電装品が移動することを規制する規制部が、当該カバー部材と一体成形により形成されているので、部品点数を増加させることなく、電装品が鞍乗型車両から外れることを抑制できる。
本発明の鞍乗型車両の一実施形態としての自動二輪車を左方から見た側面図である。 図1の自動二輪車を左方から見た要部断面図である。 図2のエアクリーナ近傍の拡大図である。 図1の自動二輪車を、メインカウルを取り外した状態で右方から見た側面図である。 図4のA-A断面図である。 図4のB-B断面図である。 図4のC-C断面図である。 図1の自動二輪車の規制部近傍の斜視図である。 図1の自動二輪車の規制部を前方から見た図である。
以下、本発明の鞍乗型車両の一実施形態としての自動二輪車について、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単且つ明確にするために、前後、左右、上下の各方向は、自動二輪車の運転者から見た方向に従って記載し、図面には、自動二輪車の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1から図4に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、前輪FW及び後輪RWと、車体フレーム10と、車体フレーム10に装着され、自動二輪車1の少なくとも一部の外面を覆うカウル部材20と、車体フレーム10に搭載されたパワーユニット30と、を備える。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、左右一対のピボットフレーム13と、左右一対のシートフレーム14と、左右一対のリヤフレーム15と、を備える。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に設けられており、前方下向きに延在するパイプ状の部材である。ヘッドパイプ11には、後述する転舵ユニット52のステムシャフト522が挿通する。
メインフレーム12は、前端がヘッドパイプ11に連結しており、ヘッドパイプ11から後方斜め下向きに延在する。
左右一対のピボットフレーム13は、いずれも上端がメインフレーム12の後端部近傍に連結して、下方に向かってに延在する。左側のピボットフレーム13は、メインフレーム12の後端部近傍から左側に湾曲して下向きに延在する。右側のピボットフレーム13は、メインフレーム12の後端部近傍から右側に湾曲して下向きに延在する。左右一対のピボットフレーム13は、それぞれ、後述する左右一対のスイングアーム16の前端部を回動自在に軸支するスイングアームピボット13aが形成されている。したがって、車体フレーム10には、スイングアームピボット13aが左右一対設けられている。
左右一対のシートフレーム14は、いずれも、前端がメインフレーム12の前後方向略中央部に連結している。そして、左右一対のシートフレーム14は、いずれも、メインフレーム12の前後方向略中央部から車幅方向外側に湾曲しながら後方斜め上向きに延在し、途中で後方に屈曲して、後方斜め上向きに延在している。
左右一対のリヤフレーム15は、前端がメインフレーム12の後端部近傍に連結し、メインフレーム12の後端部近傍から車幅方向外側に傾斜しながら後方上向きに延在して、後端が左右それぞれのシートフレーム14に連結する。左側のリヤフレーム15は、前端が左側のピボットフレーム13に連結し、左側のピボットフレーム13から後方上向きに延在して、後端が左側のシートフレーム14に連結する。右側のリヤフレーム15は、前端が右側のピボットフレーム13に連結し、右側のピボットフレーム13から後方上向きに延在して、後端が右側のシートフレーム14に連結する。左右一対のリヤフレーム15は、それぞれの前端がメインフレーム12の後端部近傍に連結し、いずれも車幅方向外側に傾斜しながら後方に延在する、略V字形状となっている。
自動二輪車1は、後輪RWの左右両側に配置され、前後方向に延在する左右一対のスイングアーム16を備える。左右一対のスイングアーム16は、後端部で後輪RWを支持している。左側のスイングアーム16の前端部は、左側のピボットフレーム13に形成されたスイングアームピボット13aに軸支されている。右側のスイングアーム16の前端部は、右側のピボットフレーム13に形成されたスイングアームピボット13aに軸支されている。左右一対のスイングアーム16はそれぞれ、スイングアームピボット13aを支点軸として、上下に回動可能となっている。左右一対のスイングアーム16は、後輪RWを車体フレーム10に連結するための骨組みとしての機能を有すると同時に、後輪RWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置の一部としての機能も有する。
自動二輪車1は、後輪RWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置の一部として機能する左右一対のリヤサスペンション17を備える。左側のリヤサスペンション17は、上端部が左側のリヤフレーム15に連結し、下端部が左側のスイングアーム16に連結する。右側のリヤサスペンション17は、上端部が右側のリヤフレーム15に連結し、下端部が右側のスイングアーム16に連結する。左右一対のリヤサスペンション17は、それぞれ、例えば、円筒形状を有するダンパーユニットと、このダンパーユニットを取り囲むように巻回されたコイルスプリングと、を備える。後輪RWに入力された衝撃は、スイングアーム16を介して、リヤサスペンション17で減衰される。
自動二輪車1は、運転者が着座可能な乗員シート18を備える。乗員シート18は、左右一対のシートフレーム14の上部に、左右一対のシートフレーム14を跨ぐように配置されている。乗員シート18は、左右一対のシートフレーム14に固定されている。なお、乗員シート18は、運転者に加えて、運転者の後方に同乗者が着座可能であってもよい。
パワーユニット30は、車幅方向略中央、且つ、左右方向から見て、メインフレーム12の下方に配置される。パワーユニット30は、ボルトやナット等の締結部材によって、直接、又は、ゴム等の弾性部材を介して、上部がメインフレーム12に固定され、後部がメインフレーム12及び/又はピボットフレーム13に固定されている。
パワーユニット30は、エンジン31と、不図示の摩擦クラッチを備えるクラッチユニット32と、不図示の変速機構と、を備える。そして、摩擦クラッチが接続状態のとき、パワーユニット30は、エンジン31の動力を、変速機構を介して出力軸から出力する。なお、摩擦クラッチが解放状態のとき、パワーユニット30の出力軸からエンジン31の動力は出力されない。このように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム10に搭載されたパワーユニット30のエンジン31の動力によって後輪RWが回転駆動する自動二輪車、すなわちパワーユニット30のエンジン31を動力源とし、後輪RWを駆動輪とする自動二輪車である。
パワーユニット30のエンジン31は、不図示のクランクシャフトを内部に収容するクランクケース311と、クランクケース311から前方に向かって上方に傾斜して前後方向に延びるシリンダ軸線を有するシリンダブロック312と、シリンダブロック312の前端に結合されて、動弁機構を支持するシリンダヘッド313と、シリンダヘッド313の前端に結合されて、シリンダヘッド313上の動弁機構を覆うヘッドカバー314と、シリンダヘッド313から延出した吸気管315を備える。
パワーユニット30のクラッチユニット32は、クランクケース311の右側面に取り付けられている。
パワーユニット30の不図示の変速機構は、クランクケース311の内部に収容されている。
パワーユニット30は、エンジン31の不図示のクランクシャフトに連結し、自動二輪車1の発電機とエンジン31の始動機との機能を少なくとも具備するACGスタータ33(ACG:Alternating Current Generator)をさらに備える。ACGスタータ33は、クランクケース311の左側面に取り付けられている。ACGスタータ33は、エンジン31のクランクシャフトと一体に回転する不図示のロータと、エンジン31のクランクケース311に固定された不図示のステータと、を備える。パワーユニット30におけるACGスタータ33の詳細な機能は、エンジン31のクランクシャフトが回転すると、ACGスタータ33のロータが回転し、ACGスタータ33は発電する。反対に、ACGスタータ33のステータに設けられたコイルに電流を通流すると、ロータが回転してエンジン31のクランクシャフトを強制的に回転させる。したがって、ACGスタータ33のステータに設けられたコイルに電流を通流することによって、エンジン31のクランクシャフトを強制的に回転させて、エンジン31を始動できる。
パワーユニット30には、エンジン31に混合気を供給する吸気装置34と、エンジン31の排ガスを後方に向かって排出する排気装置35と、エンジン31に供給する燃料を貯留する燃料タンク36と、燃料タンク36に貯留する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタ37と、燃料タンク36とキャニスタ37とを連通し、燃料タンク36に貯留する燃料の蒸発ガスを燃料タンク36から回収してキャニスタ37に導入する蒸発ガス回収流路381aを形成する蒸発ガス回収パイプ381と、キャニスタ37とエンジン31とを連通し、キャニスタ37に導入された蒸発ガスをエンジン31に供給する蒸発ガス供給流路382aを形成する蒸発ガス供給パイプ382と、蒸発ガス供給パイプ382に設けられ、蒸発ガス供給流路382aの開閉を行うパージコントロールバルブ39と、を備える(図6参照)。
吸気装置34は、パワーユニット30のエンジン31のシリンダヘッド313から延出した吸気管315に連結し、内部に不図示のスロットルバルブを有するスロットルボディ341と、パワーユニット30のエンジン31に供給する外気を浄化するエアクリーナボックス342と、スロットルボディ341とエアクリーナボックス342とを接続するコネクティングチューブ343と、を備える。自動二輪車1の外部からエアクリーナボックス342に導入されて浄化された空気は、コネクティングチューブ343を通ってスロットルボディ341に導かれ、スロットルボディ341においてスロットルバルブが動作することによって空気の流量が調整されて、吸気管315からエンジン31のシリンダヘッド313に供給される。
また、吸気装置34のスロットルボディ341には、スロットルボディ341の内部に向けて燃料タンク36の燃料を噴射する不図示の燃料噴射装置が取り付けられている。この燃料噴射装置は、燃料パイプで燃料ポンプに接続されている。この燃料ポンプから燃料が任意の圧力で燃料噴射装置に向けて吐出される。
そして、スロットルボディ341において、エアクリーナボックス342に導入されて浄化された空気と、燃料噴射装置から噴射された燃料と、によって適切な空燃比の混合気が生成され、スロットルバルブが動作することによって適切な流量の混合気がスロットルボディ341からパワーユニット30のエンジン31のシリンダヘッド313に供給される。
本実施形態では、エアクリーナボックス342は、メインフレーム12の下方に配置され、上部がメインフレーム12に連結されている。
排気装置35は、前端部がエンジン31のシリンダヘッド313の下面から下方に延出し、後方へ屈曲してパワーユニット30の下方を通って後方に延在する排気管351を備える。排気管351には、エンジン31の排ガスを浄化する触媒352と、エンジン31の消音機能を有し、エンジン31の排ガスを大気に放出するマフラー353と、が設けられている。エンジン31の排ガスは、排気管351を通って触媒352で浄化され、マフラー353を通った後、後方に向かって大気に放出される。
燃料タンク36は、車体フレーム10の左右一対のシートフレーム14の後側領域間に設けられている。
図6に示すように、キャニスタ37は、燃料タンク36の前方に配置されている。キャニスタ37は、例えば、活性炭が詰められた容器である。キャニスタ37には外気を容器内に取り込み可能な外気導入部371を有する。
エンジン31が停止中に燃料タンク36内で燃料が蒸発して生じた蒸発ガスは、蒸発ガス回収パイプ381の蒸発ガス回収流路381aを介してキャニスタ37に導入され、キャニスタ37の容器内に詰められた活性炭に吸着され、大気に放出されない。エンジン31の駆動中は、エンジン31の吸気管315で生じる負圧によって、外気導入部371からキャニスタ37に外気が吸引され、外気がキャニスタ37の容器内に詰められた活性炭を通過することで、活性炭に吸着された蒸発ガスは、活性炭から脱離して、蒸発ガス供給パイプ382の蒸発ガス供給流路382aを通って、吸気管315からエンジン31のシリンダヘッド313に供給される。
蒸発ガス供給パイプ382に設けられたパージコントロールバルブ39は、例えば、後述する電子制御ユニット70で開閉が制御される電磁弁である。なお、パージコントロールバルブ39は、チェックバルブやダイヤフラムバルブ等であってもよい。
パージコントロールバルブ39は、キャニスタ37の前方に配置されている。したがって、燃料タンク36は、キャニスタ37の後方に配置され、パージコントロールバルブ39は、キャニスタ37の前方に配置されている。
これにより、蒸発ガス回収パイプ381及び蒸発ガス供給パイプ382の長さを短くすることができる。
図1から図4に戻って、自動二輪車1は、動力源であるパワーユニット30のエンジン31で発生した動力を後輪RWに伝達する動力伝達ユニット40を備える。
動力伝達ユニット40は、パワーユニット30の出力軸に連結し、パワーユニット30の出力軸と一体に回転するドライブスプロケット41と、後輪RWと一体に回転するドリブンスプロケット42と、ドライブスプロケット41とドリブンスプロケット42とに掛け回されるチェーン43と、を備える。パワーユニット30から出力される回転動力は、ドライブスプロケット41及びチェーン43を介してドリブンスプロケット42に伝達され、後輪RWは、ドリブンスプロケット42に伝達されたパワーユニット30の回転動力によって回転駆動する。このように、ドライブスプロケット41、ドリブンスプロケット42、及び、チェーン43は、それぞれ、自動二輪車1の動力源であるパワーユニット30のエンジン31で発生した動力を伝達する伝達部品の1つである。
自動二輪車1は、前輪FWの左右両側に配置され、下方に向かうにしたがって前方に傾斜して上下方向に延在する円筒形状を有する左右一対のフロントフォーク51を備える。左右一対のフロントフォーク51は、下端部で前輪FWを支持している。左右一対のフロントフォーク51は、前輪FWを車体フレーム10に連結するための骨組みとしての機能を有すると同時に、前輪FWに入力された衝撃を吸収する緩衝装置としての機能も有する。
自動二輪車1は、車体フレーム10に対して回動自在に支持され、左右一対のフロントフォーク51を支持する転舵ユニット52を備える。
転舵ユニット52は、車幅方向に延在し前輪FWを転舵する回動自在なバー形状のハンドル521と、車体フレーム10のヘッドパイプ11に挿通されるステムシャフト522と、ステムシャフト522の下端部に設けられ、左右のフロントフォーク51の上端部同士を連結固定するアンダーブラケット524と、を備える。
ハンドル521は、ステムシャフト522の上端部に固定される。そして、自動二輪車1の運転者が車幅方向に延在するハンドル521を回動させると、転舵ユニット52は、ステムシャフト522(車体フレーム10のヘッドパイプ11)を軸に一体に回動する。このとき、アンダーブラケット524に固定された左右のフロントフォーク51と、左右のフロントフォーク51の下端部に支持された前輪FWも、ステムシャフト522(車体フレーム10のヘッドパイプ11)を軸に転舵ユニット52と一体に回動する。このようにして、ハンドル521を回動することによって、前輪FWを転舵させることができる。
カウル部材20は、車体フレーム10の各部を覆って、自動二輪車1の前方からの走行風を案内する。カウル部材20は、複数に分割されている。本実施形態では、カウル部材20は、フロントカウル21と、メインカウル22と、左右一対のリヤカウル23と、を有する。
フロントカウル21は、ヘッドパイプ11の前方を覆っている。
メインカウル22は、メインフレーム12の前側領域の上方及び左右一対のシートフレーム14の前端部の上方を覆って乗員シート18の前端部に接続する上壁部22aと、ヘッドパイプ11の左右側方、メインフレーム12の前側領域の左右側方、及び、左右一対のシートフレーム14の前側領域の左右側方を覆う、左右一対の側壁部22bと、を有する。上壁部22aと左右一対の側壁部22bとは一体に成形されている。したがって、本実施形態では、メインカウル22は、下方が開口した形状となっている。
リヤカウル23は、メインカウル22の左右一対の側壁部22bの後端からそれぞれ後方に延在して左右一対のシートフレーム14の後側領域の側方、及び、左右一対のシートフレーム14の後方を覆っている。
側面視で、メインフレーム12と、左右一対のシートフレーム14と、左右一対のリヤフレーム15と、によって囲まれた領域には、自動二輪車1の車体を下方から覆うカバー部材24が設けられている。カバー部材24は、メインカウル22における左側の側壁部22bの後側領域の下端部から右側の側壁部22bの後側領域の下端部へと、下方に湾曲して前後方向及び左右方向に延在している。
図5から図7に示すように、カバー部材24の後端部は、左右一対のリヤフレーム15を連結する連結フレーム15aにボルト等によって締結固定されている。カバー部材24の左右両端部は、メインカウル22の左右それぞれの側壁部22bの下端部に係止されている。
キャニスタ37、パージコントロールバルブ39、及び、エアクリーナボックス342は、下方からカバー部材24に覆われるように配置されている。
これにより、キャニスタ37、パージコントロールバルブ39、及び、エアクリーナボックス342の下方を、いずれもカバー部材24で覆うことができるので、キャニスタ37、パージコントロールバルブ39、及び、エアクリーナボックス342を保護しつつ、キャニスタ37、パージコントロールバルブ39、及び、エアクリーナボックス342を集約して配置して、蒸発ガス回収パイプ381、蒸発ガス供給パイプ382等の配管を短くすることができる。
自動二輪車1は、バッテリユニット60を備える。バッテリユニット60は、例えばリチウムイオンバッテリや鉛バッテリ等の二次電池を有する。バッテリユニット60は、ハーネス80を介して、二次電池に蓄電された電力を、自動二輪車1に搭載された後述する電子制御ユニット70を含む複数の電装品の各々に供給する。ハーネス80は、複数の電力線や信号線が結束され、絶縁材料によって形成された外皮部材によって覆われている。よって、ハーネス80を形成する複数の電力線や信号線は、外皮部材によって外部から物理的及び電気的に保護されている。
バッテリユニット60は、エアクリーナボックス342の前方に配置され、エアクリーナボックス342と前後方向に並んで隣り合うように配置されている。
バッテリユニット60は、カバー部材24の前端部に固定されている。より詳細には、バッテリユニット60の下面が、カバー部材24の前端部の上面に、ボルト等の締結部材によって締結されることによって、バッテリユニット60は、カバー部材24の前端部に固定されている。したがって、バッテリユニット60は、エアクリーナボックス342の前方、且つ、下方からカバー部材24に覆われる位置に配置されている。
自動二輪車1は、電子制御ユニット70(ECU:Electronic Control Unit)を備える。電子制御ユニット70は、自動二輪車1に搭載される電装品の1つである。電子制御ユニット70は、ACGスタータ33、吸気装置34のスロットルボディ341に取り付けられた燃料噴射装置、パージコントロールバルブ39等を含む、自動二輪車1に搭載された電子制御される複数の電装品を制御する装置である。
図7から図9に示すように、電子制御ユニット70は、カバー部材24に固定されている。より詳細には、カバー部材24の前端部の右側領域には、ECU固定部241が形成されており、電子制御ユニット70は、カバー部材24のECU固定部241に固定されている。
電子制御ユニット70は、略直方体形状であり、上面、下面、前面、後面、左面、及び、右面を有する。本実施形態では、上面及び下面は上下方向に対して略垂直な面であり、前面及び後面は前後方向に対して略垂直な面であり、左面及び右面は左右方向に対して略垂直な面となっている。また、本実施形態では、電子制御ユニット70は、前後寸法よりも上下寸法が小さく扁平した略直方体形状となっている。
電子制御ユニット70は、上下方向において、乗員シート18とカバー部材24との間に配置され、下面がカバー部材24で覆われている。
また、バッテリユニット60、電子制御ユニット70、及び、前述したコネクティングチューブ343は、側面視で、上下方向に延在する所定の仮想線、本実施形態では第1仮想線VL1と交差するように配置されている。さらに、電子制御ユニット70、及び、コネクティングチューブ343は、バッテリユニット60の下方に配置されている。
これにより、バッテリユニット60、電子制御ユニット70、及び、コネクティングチューブ343を集約して配置することができるので、自動二輪車1における部品点数の削減、及び、省スペース化を図ることができる。
電子制御ユニット70の前面70aには、ECU側コネクタ71が設けられている。ECU側コネクタ71は、電子制御ユニット70の前面70aから略直方体状に突出している。
ハーネス80は、バッテリユニット60と電子制御ユニット70とを接続するECUハーネス81を備える。ECUハーネス81は、電子制御ユニット70に挿抜可能に接続されている。
ECUハーネス81の一端部には、電子制御ユニット70のECU側コネクタ71に挿抜可能に嵌合して接続するハーネス側コネクタ811が設けられている。ECUハーネス81の一端部は、ハーネス側コネクタ811及びECU側コネクタ71を介して電子制御ユニット70に接続し、ECUハーネス81の他端部は、バッテリユニット60に接続する。そして、バッテリユニット60は、ECUハーネス81を介して電子制御ユニット70に電力を供給する。
そして、ECUハーネス81は、電子制御ユニット70に対して、前後方向に挿抜可能となっている。すなわち、本実施形態では、ECUハーネス81の電子制御ユニット70に対する挿抜方向は、前後方向となっている。
本実施形態では、ECUハーネス81の一端部近傍において、ハーネス側コネクタ811が電子制御ユニット70のECU側コネクタ71に嵌合し、ECUハーネス81がハーネス側コネクタ811から前方上向きに延在している。そして、電子制御ユニット70は、バッテリユニット60の下方に配置されているので、ECUハーネス81は、電子制御ユニット70からバッテリユニット60に向かって上方に延在する。
本実施形態では、自動二輪車1は、前方からメインカウル22に囲まれた空間にアクセス可能であり、前方からECUハーネス81にアクセス可能となっている。したがって、自動二輪車1は、カウル部材20を取り外さなくても、前方からECUハーネス81にアクセスして、ECUハーネス81を電子制御ユニット70に対して挿抜することが可能となっている。
カバー部材24のECU固定部241は、前後方向及び左右方向に略平坦に延在するECU載置部241aと、ECU載置部241aの左右両端から上方に屈曲して上下方向及び前後方向に延在する左右一対の側壁部241bと、を有する。
電子制御ユニット70は、ECU載置部241aの上面に載置された状態でカバー部材24のECU固定部241に固定される。
ECU固定部241のECU載置部241aは、電子制御ユニット70の前面70aよりも前方まで延在している。本実施形態では、ECU載置部241aは、電子制御ユニット70にECUハーネス81が接続された状態において、ECUハーネス81のハーネス側コネクタ811よりも前方まで延在している。
ECU固定部241の左右一対の側壁部241bも、ECU載置部241aと同様に、電子制御ユニット70の前面よりも前方まで延在している。本実施形態では、ECU固定部241の左右一対の側壁部241bは、ECU載置部241aの前端まで延在している。したがって、ECU固定部241の左右一対の側壁部241bは、電子制御ユニット70にECUハーネス81が接続された状態において、ECUハーネス81のハーネス側コネクタ811よりも前方まで延在している。
ECU固定部241の左側の側壁部241b、すなわち、車幅方向中央側の側壁部241bの上端部には、前後方向を回動軸として回動可能なバックル部材242が設けられている。バックル部材242は、上下方向から見て略長方形の環状であり、左右両端が左右方向外側に向かって下方に傾斜している。そして、バックル部材242の左縁部が、前後方向に延びる回動軸として機能する。バックル部材242は、上方から見て、電子制御ユニット70の上面と重なる位置に設けられている。
ECU固定部241の右側の側壁部241b、すなわち、車幅方向外側の側壁部241bの上端部には、バックル部材242の右縁部が係止可能なバックル係止部241cが形成されている。バックル係止部241cは、ECU固定部241の右側の側壁部241b、すなわち、カバー部材24との一体成形により形成されている。
バックル部材242の右縁部がバックル係止部241cに係止されることによって、電子制御ユニット70の上面がバックル係止部241cによって下方に押圧される。そして、電子制御ユニット70は、バックル部材242と、カバー部材24のECU載置部241aとによって上下方向に挟持されて、カバー部材24のECU固定部241に固定される。
ECU固定部241の左右一対の側壁部241bは、電子制御ユニット70がカバー部材24のECU固定部241に固定された状態において、左側の側壁部241bが電子制御ユニット70の左面と対向し、右側の側壁部241bが電子制御ユニット70の右面と対向するように形成されている。ECU固定部241の左右一対の側壁部241bは、電子制御ユニット70がカバー部材24のECU固定部241に固定された状態において、左側の側壁部241bが電子制御ユニット70の左面と当接し、右側の側壁部241bが電子制御ユニット70の右面と当接対向するように形成されていてもよい。
カバー部材24には、電子制御ユニット70の前面70aと対向する位置に規制部243が設けられている。規制部243は、電子制御ユニット70が前後方向に移動することを規制する。規制部243は、カバー部材24と一体成形により形成されている。
したがって、ECUハーネス81が前後方向に引っ張られた場合でも、電子制御ユニット70が前方に移動することが規制部243によって規制されるので、電子制御ユニット70が自動二輪車1から外れてしまうことを抑制できる。そして、規制部243は、カバー部材24と一体成形により形成されているので、部品点数を増加させることなく、ECUハーネス81が前後方向に引っ張られた場合でも電子制御ユニット70が自動二輪車1から外れてしまうことを抑制できる。
規制部243は、上下方向及び前後方向に延在する左右一対の側壁部243aと、左右方向及び前後方向に延在して左右一対の側壁部243aの上端部同士を接続する上壁部243bと、を有する。
ECU側コネクタ71は、左面の下側領域がECU固定部241の左側の側壁部241bと所定距離離隔して対向し、左面の上側領域が規制部243の左側の側壁部243aと所定距離離隔して対向し、右面の下側領域がECU固定部241の右側の側壁部241bと所定距離離隔して対向し、右面の上側領域が規制部243の右側の側壁部243aと所定距離離隔して対向し、上面が規制部243の上壁部243bと所定距離離隔して対向し、下面がECU固定部241のECU載置部241aと所定距離離隔して対向している。したがって、ECU側コネクタ71は、電子制御ユニット70がカバー部材24のECU固定部241に固定された状態において、前方から見て、規制部243と、ECU固定部241の左右の側壁部241bと、ECU載置部241aとによって取り囲まれる。
左右一対の側壁部243aは、左右方向における互いの距離D1が電子制御ユニット70の左右寸法L1よりも小さくなるように配置されている。
したがって、ECUハーネス81が挿抜方向(本実施形態では前方)に引っ張られた場合、電子制御ユニット70の前面70aが規制部243の左右一対の側壁部243aに当接することで、電子制御ユニット70が前方に移動することが規制される。このように、規制部243は、左右一対の側壁部243aで電子制御ユニット70が前後方向に移動することを規制することができるので、上壁部243bの配置及び形状等、規制部243における上下方向の設計自由度が向上する。
また、前後方向から見て、規制部243の上壁部243bとECU側コネクタ71の上面までの距離D2は、カバー部材24のECU載置部241aの上面からECU側コネクタ71の下面までの距離D3よりも長くなっている。
これにより、ECUハーネス81を挿抜方向(本実施形態では前方)に引っ張って、ECUハーネス81を電子制御ユニット70から取り外す場合、挿抜方向に対して斜め上方に引っ張った場合でも、ECUハーネス81を電子制御ユニット70から取り外すことが容易となる。
また、前後方向から見て、規制部243の上壁部243bの少なくとも一部は、電子制御ユニット70の上面よりも上方を左右方向に延在している。
これにより、ECUハーネス81を挿抜方向(本実施形態では前方)に引っ張って、ECUハーネス81を電子制御ユニット70から取り外す場合、挿抜方向に対して斜め上方に引っ張った場合でも、ECUハーネス81を電子制御ユニット70から取り外すことが容易となる。
また、規制部243の上壁部243bは、バックル部材242の前方に位置し、少なくとも一部がバックル部材242よりも上方を左右方向に延在している。
したがって、前方からECUハーネス81にアクセス可能である一方、前方から電子制御ユニット70にアクセスしようとしても、規制部243の上壁部243bによって、バックル部材242にアクセスすることが妨げられるため、前方から電子制御ユニット70にアクセスして、電子制御ユニット70を自動二輪車1から取り外すことが困難となる。これにより、前方からECUハーネス81にアクセスして、ECUハーネス81を電子制御ユニット70に対して容易に挿抜することを可能にしつつ、電子制御ユニット70の盗難防止効果を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、本実施形態では、規制部243は、電子制御ユニット70がECUハーネス81の挿抜方向に移動することを規制するものとしたが、電子制御ユニット70以外の電装品がハーネス80の挿抜方向に移動することを規制するものであってもよい。
また、例えば、本実施形態では、電子制御ユニット70は、バックル部材242でカバー部材24に固定されているものとしたが、電子制御ユニット70をカバー部材24に固定する部材は、バックル部材242に限らず任意の固定部材であってよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 車体を下方から覆うカバー部材(カバー部材24)と、
前記カバー部材に支持された電装品(電子制御ユニット70)と、
前記電装品に挿抜可能に接続されたハーネス(ECUハーネス81)と、を備える鞍乗型車両(自動二輪車1)であって、
前記電装品における前記ハーネスの挿抜方向を向く第1面(前面70a)には、電装品側コネクタ(ECU側コネクタ71)が設けられており、
前記ハーネスの一端部には、前記電装品側コネクタと挿抜可能に接続するハーネス側コネクタ(ハーネス側コネクタ811)が設けられており、
前記カバー部材には、前記挿抜方向において前記電装品の前記第1面と対向する位置に、前記電装品が前記挿抜方向に移動することを規制する規制部(規制部243)が、当該カバー部材と一体成形により形成されている、鞍乗型車両。
(1)によれば、ハーネスの挿抜方向に電装品が移動することを規制する規制部が、当該カバー部材と一体成形により形成されているので、部品点数を増加させることなく、電装品が鞍乗型車両から外れることを抑制できる。
(2) (1)に記載の鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、運転者が着座可能なシート(乗員シート18)をさらに備え、
前記電装品は、上下方向において、前記シートと前記カバー部材との間に配置されており、
前記挿抜方向は、前記鞍乗型車両の前後方向であり、
前記規制部は、上下方向及び前後方向に延在する左右一対の側壁部(側壁部243a)と、左右方向及び前後方向に延在して左右一対の前記側壁部の上端部同士を接続する上壁部(上壁部243b)と、を有し、
左右一対の前記側壁部は、左右方向における互いの距離(距離D1)が前記電装品の左右寸法(左右寸法L1)よりも小さくなるように配置されている、鞍乗型車両。
(2)によれば、規制部は、左右一対の側壁部で電装品が前後方向に移動することを規制することができるので、規制部における上下方向の設計自由度が向上する。
(3) (2)に記載の鞍乗型車両であって、
前記挿抜方向から見て、前記上壁部と前記電装品側コネクタの上面までの距離(距離D2)は、前記カバー部材の上面から前記電装品側コネクタの下面までの距離(距離D3)よりも長くなっている、鞍乗型車両。
(3)によれば、ハーネスを挿抜方向に引っ張って、ハーネスを電装品から取り外す場合、挿抜方向に対して斜め上方に引っ張った場合でも、ハーネスを電装品から取り外すことが容易となる。
(4) (2)に記載の鞍乗型車両であって、
前記挿抜方向から見て、前記上壁部の少なくとも一部は、前記電装品の上面よりも上方を左右方向に延在している、鞍乗型車両。
(4)によれば、ハーネスを挿抜方向に引っ張って、ハーネスを電装品から取り外す場合、挿抜方向に対して斜め上方に引っ張った場合でも、ハーネスを電装品から取り外すことが容易となる。
(5) (2)に記載の鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、前方から前記ハーネスにアクセス可能であり、
前記電装品は、固定部材(バックル部材242)で前記カバー部材に固定されており、
前記上壁部は、前記固定部材の前方に位置し、少なくとも一部が前記固定部材よりも上方を左右方向に延在している、鞍乗型車両。
(5)によれば、前方からハーネスにアクセス可能である一方、前方から電装品にアクセスしようとしても、上壁部によって、固定部材にアクセスすることが妨げられるため、前方から電装品にアクセスして、電装品を鞍乗型車両から取り外すことが困難となる。これにより、前方からハーネスにアクセスして、ハーネスを電装品に対して容易に挿抜することを可能にしつつ、電装品の盗難防止効果を向上させることができる。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、
エンジン(エンジン31)と、
前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンク(燃料タンク36)と、
前記燃料タンクに貯留する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタ(キャニスタ37)と、
前記キャニスタと前記エンジンとを連通し、前記蒸発ガスを前記エンジンに供給する蒸発ガス供給流路(蒸発ガス供給流路382a)を形成する蒸発ガス供給パイプ(蒸発ガス供給パイプ382)と、
前記蒸発ガス供給パイプに設けられ、前記蒸発ガス供給流路の開閉を行うパージコントロールバルブ(パージコントロールバルブ39)と、
前記エンジンに供給する外気を浄化するエアクリーナボックス(エアクリーナボックス342)と、をさらに備え、
前記キャニスタ、前記パージコントロールバルブ、及び、前記エアクリーナボックスは、下方から前記カバー部材に覆われるように配置されている、鞍乗型車両。
(6)によれば、キャニスタ、パージコントロールバルブ、及び、エアクリーナボックスの下方を、いずれもカバー部材で覆うことができるので、キャニスタ、パージコントロールバルブ、及び、エアクリーナボックスを保護しつつ、キャニスタ、パージコントロールバルブ、及び、エアクリーナボックスを集約して配置して、蒸発ガス回収パイプ、蒸発ガス供給パイプを含む配管を短くすることができる。
(7) (6)に記載の鞍乗型車両であって、
前記燃料タンクは、前記キャニスタの後方に配置され、
前記パージコントロールバルブは、前記キャニスタの前方に配置されている、鞍乗型車両。
(7)によれば、燃料タンクは、キャニスタの後方に配置され、パージコントロールバルブは、キャニスタの前方に配置されているので、蒸発ガス回収パイプ及び蒸発ガス供給パイプの長さを短くすることができる。
(8) (6)に記載の鞍乗型車両であって、
前記鞍乗型車両は、
前記電装品に電力を供給するバッテリユニット(バッテリユニット60)と、
前記エアクリーナボックスと前記エンジンとを連通するコネクティングチューブ(コネクティングチューブ343)と、をさらに備え、
前記バッテリユニットは、前記エアクリーナボックスの前方、且つ、下方から前記カバー部材に覆われる位置に配置されており、
前記バッテリユニット、前記電装品、及び、前記コネクティングチューブは、側面視で、上下方向に延在する所定の仮想線(第1仮想線VL1)と交差するように配置され、
前記電装品及び前記コネクティングチューブは、前記バッテリユニットの下方に配置されている、鞍乗型車両。
(8)によれば、バッテリユニット、電装品、及び、コネクティングチューブは、側面視で、上下方向に延在する所定の仮想線と交差するように配置され、電装品及びコネクティングチューブは、バッテリユニットの下方に配置されているので、バッテリユニット、電装品、及び、コネクティングチューブを集約して配置することができる。これにより、鞍乗型車両における部品点数の削減、及び、省スペース化を図ることができる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
18 乗員シート(シート)
24 カバー部材
242 バックル部材(固定部材)
243 規制部
243a 側壁部
243b 上壁部
31 エンジン
342 エアクリーナボックス
343 コネクティングチューブ
36 燃料タンク
37 キャニスタ
382 蒸発ガス供給パイプ
382a 蒸発ガス供給流路
39 パージコントロールバルブ
60 バッテリユニット
70 電子制御ユニット(電装品)
70a 前面(第1面)
71 ECU側コネクタ(電装品側コネクタ)
81 ECUハーネス(ハーネス)
811 ハーネス側コネクタ
D1 距離
D2 距離
D3 距離
L1 左右寸法
VL1 第1仮想線(仮想線)

Claims (8)

  1. 車体を下方から覆うカバー部材(24)と、
    前記カバー部材(24)に支持された電装品(70)と、
    前記電装品(70)に挿抜可能に接続されたハーネス(81)と、を備える鞍乗型車両(1)であって、
    前記電装品(70)における前記ハーネス(81)の挿抜方向を向く第1面(70a)には、電装品側コネクタ(71)が設けられており、
    前記ハーネス(81)の一端部には、前記電装品側コネクタ(71)と挿抜可能に接続するハーネス側コネクタ(811)が設けられており、
    前記カバー部材(24)には、前記挿抜方向において前記電装品(70)の前記第1面(70a)と対向する位置に、前記電装品(70)が前記挿抜方向に移動することを規制する規制部(243)が、当該カバー部材(24)と一体成形により形成されている、鞍乗型車両(1)。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、運転者が着座可能なシート(18)をさらに備え、
    前記電装品(70)は、上下方向において、前記シート(18)と前記カバー部材(24)との間に配置されており、
    前記挿抜方向は、前記鞍乗型車両(1)の前後方向であり、
    前記規制部(243)は、上下方向及び前後方向に延在する左右一対の側壁部(243a)と、左右方向及び前後方向に延在して左右一対の前記側壁部(243a)の上端部同士を接続する上壁部(243b)と、を有し、
    左右一対の前記側壁部(243a)は、左右方向における互いの距離(D1)が前記電装品(70)の左右寸法(L1)よりも小さくなるように配置されている、鞍乗型車両(1)。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記挿抜方向から見て、前記上壁部(243b)と前記電装品側コネクタ(71)の上面までの距離(D2)は、前記カバー部材(24)の上面から前記電装品側コネクタ(71)の下面までの距離(D3)よりも長くなっている、鞍乗型車両(1)。
  4. 請求項2に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記挿抜方向から見て、前記上壁部(243b)の少なくとも一部は、前記電装品(70)の上面よりも上方を左右方向に延在している、鞍乗型車両(1)。
  5. 請求項2に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、前方から前記ハーネス(81)にアクセス可能であり、
    前記電装品(70)は、固定部材(242)で前記カバー部材(24)に固定されており、
    前記上壁部(243b)は、前記固定部材(242)の前方に位置し、少なくとも一部が前記固定部材(242)よりも上方を左右方向に延在している、鞍乗型車両(1)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、
    エンジン(31)と、
    前記エンジン(31)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(36)と、
    前記燃料タンク(36)に貯留する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタ(37)と、
    前記キャニスタ(37)と前記エンジン(31)とを連通し、前記蒸発ガスを前記エンジン(31)に供給する蒸発ガス供給流路(382a)を形成する蒸発ガス供給パイプ(382)と、
    前記蒸発ガス供給パイプ(382)に設けられ、前記蒸発ガス供給流路(382a)の開閉を行うパージコントロールバルブ(39)と、
    前記エンジン(31)に供給する外気を浄化するエアクリーナボックス(342)と、をさらに備え、
    前記キャニスタ(37)、前記パージコントロールバルブ(39)、及び、前記エアクリーナボックス(342)は、下方から前記カバー部材(24)に覆われるように配置されている、鞍乗型車両(1)。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記燃料タンク(36)は、前記キャニスタ(37)の後方に配置され、
    前記パージコントロールバルブ(39)は、前記キャニスタ(37)の前方に配置されている、鞍乗型車両(1)。
  8. 請求項6に記載の鞍乗型車両(1)であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、
    前記電装品(70)に電力を供給するバッテリユニット(60)と、
    前記エアクリーナボックス(342)と前記エンジン(31)とを連通するコネクティングチューブ(343)と、をさらに備え、
    前記バッテリユニット(60)は、前記エアクリーナボックス(342)の前方、且つ、下方から前記カバー部材(24)に覆われる位置に配置されており、
    前記バッテリユニット(60)、前記電装品(70)、及び、前記コネクティングチューブ(343)は、側面視で、上下方向に延在する所定の仮想線(VL1)と交差するように配置され、
    前記電装品(70)及び前記コネクティングチューブ(343)は、前記バッテリユニット(60)の下方に配置されている、鞍乗型車両(1)。
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