WO2015199106A1 - 自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置 - Google Patents

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Abstract

 ヘルメット収納ボックス及び燃料タンクの容量確保を図りながら、シート下スペースの有効活用を実現する。 シート下方にヘルメット収納室(130)及び燃料タンク(131)を配置すると共に、ユニットスイング式エンジンを搭載する。燃料タンク(131)内で気化した燃料蒸発ガスをキャニスタ(12)により補集してエンジン吸気系に供給する。キャニスタ(12)を燃料タンク(131)の下方において、車両側面視及び平面視の双方ともヘルメット収納室(130)と重合する位置に配置する。

Description

自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置
 本発明は、自動二輪車等の車両において燃料タンク内で気化した燃料蒸発ガスをキャニスタにより補集して、エンジン吸気系に供給するようにした燃料蒸発ガス回収装置に関するものである。
 自動車や自動二輪車等の車両において、車載の燃料タンクからガソリン蒸気(燃料蒸発ガス)を大気中に放出しないように吸着する大気汚染防止機器としてのキャニスタが搭載される所謂エバポシステムを備えている。従来例えば、シート下に物品収納室と燃料タンクを配置したスクータ型車両において、キャニスタの配置構造に関する公知公報として、特許文献1や特許文献2等が開示されている。特許文献1及び特許文献2ともキャニスタは、前後に配置された燃料タンクとヘルメット収納室もしくはボックスとの間に配置される配置構造となっている。
特開2013-49364号公報 特開2010-229840号公報
 しかしながら、特許文献1に係るキャニスタの取付構造において、その取付はフレームであって、クロスフレームにブラケットを溶接して吊り下げることで支持される。このためシート下の制約されたスペース内においてヘルメット収納ボックス及び燃料タンクのそれぞれ容量を確保する上での障害となっている。一方、それらの容量確保を優先すれば、そのままではシート下まわり、更には車両全体としてのコンパクト化の阻害要因となってしまう。また、クロスフレームから専用のブラケットを設置する必要があり、部品点数の増加や重量の増加を招来する要因となっている。
 本発明はかかる実情に鑑み、ヘルメット収納ボックス及び燃料タンクの容量確保を図りながら、シート下スペースの有効活用を実現する自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置を提供することを目的とする。
 本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置は、シート下方にヘルメット収納室及び燃料タンクを配置すると共に、ユニットスイング式エンジンを搭載した自動二輪車において、前記燃料タンク内で気化した燃料蒸発ガスをキャニスタにより補集してエンジン吸気系に供給する燃料蒸発ガス回収装置であって、前記キャニスタを前記燃料タンクの下方において、車両側面視及び平面視の双方とも前記ヘルメット収納室と重合する位置に配置したことを特徴とする。
 また、本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置において、前記キャニスタは、フレームサイドチューブよりも車幅方向で内側に配置されていることを特徴とする。
 また、本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置において、前記ヘルメット収納室の底面は、ヘルメット収納時における当該ヘルメット頭部の形状に相対するように湾曲形成されていて、前記キャニスタは前記ヘルメット収納室の底面の湾曲部位に近接して配置されていることを特徴とする。
 また、本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置において、前記キャニスタとロールオーバーバルブとパージコントロールバルブとが、リヤフェンダに配設されていることを特徴とする。
 また、本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置において、前記リヤフェンダには、前記キャニスタを保持するための凹部と前記キャニスタを固定するための係止部とが一体的に形成され、前記ロールオーバーバルブ及び前記パージコントロールバルブをそれぞれ固定するための係止部が、前記キャニスタを挟んで前記リヤフェンダと一体的に形成されていることを特徴とする。
 また、本発明の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置において、前記キャニスタと該キャニスタに接続する周辺部材は、前記ユニットスイング式エンジンと一体に搖動するエアクリーナの反対側に偏倚して配置されていることを特徴とする。
 本発明によれば、キャニスタをヘルメット収納室と重合して配置することで、自動二輪車の車幅を広げることなくヘルメット収納室及び燃料タンクのそれぞれ容量を十分に確保でき、フレームサイドチューブのフレームラインを外方に広げることなく、キャニスタが配置できるため自動二輪車の外観を損なう心配が全くない。
 また、キャニスタに対する支持部及び凹部や、係止部がリヤフェンダと一体的に形成されることで、ブラケット及び締付け部品等が廃止できるため部品点数削減とコスト低減、軽量化が図れる。
図1は、本発明に係る自動二輪車の後部まわりの側面図である。 図2は、本発明に係る自動二輪車の外装部材等を取り外した状態を示す側面図である。 図3は、本発明に係る自動二輪車の外装部材等を取り外した状態を示す上面図である。 図4は、図2のI-I線に沿う平断面図である。 図5は、図4のII-II線に沿う縦断面図である。 図6は、図5のIII-III線に沿う縦断面図である。 図7は、本発明に係る燃料蒸発ガス回収装置の構成を模式的に示す図である。 図8は、図4のIV-IV線に沿う縦断面図である。
  以下、図面に基づき、本発明による自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置における好適な実施の形態を説明する。
 図1は本発明に係る自動二輪車100の主に後部まわりの側面図、図2及び図3は図1の自動二輪車100の外装部材もしくはカバー等を取り外した状態を示すそれぞれ側面図及び上面図である。先ず、図1~図3を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明するが、ここでは説明中の一部の構成部材につきその図示等を適宜省略する。なお、以下の説明で用いる図において、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrにより示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lにより示す。
 図1~図3において自動二輪車100は、鋼製あるいはアルミニウム合金製でなる車体フレーム101により車体骨格が形成され、車体フレーム101に対する各種部品の艤装を経て構成される。車体フレーム101の一部であるダウンチューブ102は、その前端がステアリングヘッドパイプ103に結合しており、ステアリングヘッドパイプ103から略下方向に向けて延出し、その下端部付近でアンダーフレーム104(図2)と接続する。このアンダーフレーム104は略後方に延出する。アンダーフレーム104の後端部側には、車体フレーム101の一部として左右一対で構成されるサイドチューブ105(フレームサイドチューブ)が結合し、その一対のそれぞれが概して後上方に傾斜して延出する。
 また、ステアリングヘッドパイプ103は、図示しないフロントフォークを左右方向に回動可能に支持し、該フロントフォークの上方にはハンドルバーが固定されると共に、下端側には前輪が回転可能に支持される。前輪には、これと一体回転するブレーキディスクが装備される。
 更に、アンダーフレーム104の後部とサイドチューブ105の下部とに跨るように、エンジンを含むパワーユニット106を支持するためのブラケット107(図2)が付設形成される。このブラケット107に連結されたステー108を介して、図1のようにスイング軸109のまわりに上下方向に揺動可能にスイング式パワーユニット106が支持される。なお、パワーユニット106は、エンジンのシリンダアセンブリや、クランクケース及びベルト/プーリを用いてなる無段変速機を内包する後述の動力伝動装置をユニット化したものであり、上記のようにステー108に上下方向に揺動可能に連結し、車両後方側にて動力伝動装置により後輪110を回転可能に支持する。後輪110の車軸側とサイドチューブ105との間はショックアブソーバを介して連結され、これによりパワーユニット106全体としてスイングアームとして機能する。
 また、図1に示されるようにパワーユニット106の上方には、ライダーが着座するためのシート111が設置され、アンダーフレーム104の上方にてシート111に着座したライダーが足を載せるステップボード112が、図2を参照してステップフレーム113によって支持される。なお、ステップボード112は車両外観を構成するレッグフレームカバーと一体的に形成される。
 車両外観としては、各種車体カバーが車体フレーム等の適所に支持されて被着される。フロントレッグシールドは車両前面側を覆うと共にウィンカ等が実装され、上述のステップボード112と一体的に連なる。リヤフレームカバー114はシート111の下方乃至車両後方側を覆うと共に、ウィンカやブレーキランプ等が実装される。前輪及び後輪110の上方はそれぞれフロントフェンダ及びリヤフェンダ115によって覆われる。
 更に、図2及び図3等を参照してパワーユニット106について説明する。パワーユニット106の基本構成において例えば空冷式4サイクル単気筒エンジン116を有し、このエンジン116は本例ではSOHCエンジンであってよい。エンジン116は図3に示されるように、左右方向に水平配置されるクランクシャフトを回転自在に支持・収容するクランクケース117と、クランクケース117に対して前方に順次シリンダ118、シリンダヘッド119及びシリンダヘッドカバー120とが結合し、シリンダ軸線が略水平方向に設定される。
 パワーユニット106は更に、クランクケース117と一体的に結合する動力伝動装置121を含み、この動力伝動装置121としてベルト及びプーリ等を用いてなる無段変速機を有する。この例ではクランクケース117は左右2つ割りに分割構成され(詳細図示を省略する)、動力伝動装置121のケーシング121aはその半割り左側のクランクケース117と結合し、即ち車両左方側へ偏倚して配置される。ケーシング121a内にはベルト及びプーリ(駆動側)等を含んでなる無段変速機が配置構成される。そのプーリはクランクシャフトの左端部に回転一体に結合し、エンジン回転数に応じてそのプーリ径を変化させる。かかる動力伝動装置121を介してクランクシャフトと後輪110の車軸122(図2)とが連結され、即ちエンジン出力が後輪110へ伝達される。
 また、動力伝動装置121のケーシング121aの上面側には、エアクリーナ123等を含んでなる吸気系が配置構成される。この吸気系において図2では詳細図示を省略するが、図3のようにエアクリーナ123からその前方に順次、吸気ホース124、スロットルボディ125及びインテークパイプ126(吸気管)等が接続される。このインテークパイプ126は、シリンダヘッド119の上面側に開設されたインテークポート(吸気ポート)に連通し、これらの部材により構成される吸気通路を介して、エアクリーナ123からシリンダヘッド119のインテークポートに清浄化された空気が供給される。なお、インテークパイプ126の途中適所には燃料噴射装置としてのインジェクタ127が装着され、このインジェクタ127からインテークポートに向けて燃料を噴射するようになっている。
 一方、エンジン116からの排気ガスを排気する排気系において、この例ではシリンダヘッド119の下面側にエキゾーストポート(排気ポート)が開設される。このエキゾーストポートには、エキゾーストパイプ128(排気管;図1参照)が結合する。エキゾーストパイプ128はエキゾーストポートとの接続部から一旦右方へ延出し、その後、後方へ湾曲して更に車両後部において図1のようにマフラ129に接続する。エンジン116内で生成された燃焼ガスが排気ガスとして、エキゾーストポートからエキゾーストパイプ128を通り、最終的にマフラ129から排気される。
 ここで、シート111の下方には図2を参照して、ヘルメット収納室130及び燃料タンク131が配置される。なお、図2において、ヘルメット収納室130及び燃料タンク131の外形を太い実線(燃料タンク131については図3をも参照)により図示する。ヘルメット収納室130は、サイドチューブ105及びステップフレーム113等によりブラケットを介して支持され、上下方向でシート111とパワーユニット106との間に搭載される。そして、シート111により開閉される物品(典型的にはヘルメット)等の収納スペースとして構成されたラゲッジボックスとして機能する。ヘルメット収納室130は図4に示されるように平面視で例えば卵型状等の断面形状を有し、その中空構造の特に後部寄りの底面130aは図5あるいは図6を参照して、ヘルメット収納時における当該ヘルメット頭部の形状に相対するように湾曲形成(図5及び図6でその曲率半径rとする)されている。つまりヘルメットはヘルメット収納室130に収納された際、ヘルメット収納室130の底部にすっぽりと収まり、安定配置される。
 図2及び図3に示されるように燃料タンク131は概して、車幅方向に広がりを持つ変形状の容器として構成され、サイドチューブ105等によりブラケットを介して支持されて、ヘルメット収納室130の後部に隣接するかたちで搭載される。燃料タンク131の上面から右前方へ燃料ホース132が延出し、この燃料ホース132は図2のようにヘルメット収納室130の右側部に沿って前下がりに延出後、ヘルメット収納室130の下側に潜り込んでインジェクタ127に接続される(図3)。燃料タンク131内の燃料は燃料ホース132を介してインジェクタ127に供給され、インジェクタ127から適宜のタイミングでインテークパイプ126内の吸気通路に燃料が噴射される。
 次に、本発明に係るエバポシステムにおいて燃料タンク131内で気化した燃料蒸発ガスをキャニスタにより補集して、エンジン吸気系に供給するようにした燃料蒸発ガス回収装置10を備える。燃料蒸発ガス回収装置10は、図2及び図3に示したサージホース11を介して燃料タンク131と接続されたキャニスタ12を有し、このキャニスタ12はまた、図3に示したパージホース13を介してインテークパイプ126と接続される。図7は燃料蒸発ガス回収装置10の構成を模式的に示しており、図7をも参照してサージホース11の途中にはロールオーバーバルブ14(図8参照)が配設されると共に、パージホース13の途中にはパージコントロールバルブ15(図8参照)が配設される。
 ここで、燃料蒸発ガス回収装置10の作用等について概略説明すると、燃料タンク131内で気化した燃料蒸発ガスは、燃料タンク131の上部にあるセパレータ16(図3参照)を通ってサージホース11に導入される。サージホース11に導入された燃料蒸発ガスは、ロールオーバーバルブ14を通過してキャニスタ12に供給され、キャニスタ12で捕集される。キャニスタ12で捕集された燃料蒸発ガスは浄化されてその後、エンジン116の始動によるエンジン116の吸気系の負圧を利用して、パージホース13及びパージコントロールバルブ15を通ってエンジン本体、即ちインテークパイプ126に供給される。
 キャニスタ12は図4及び図5に示されるように外形が概略円筒状をなし、その軸線が略車両前後方向に沿うように略水平配置される。本発明では特に、キャニスタ12は燃料タンク131の右前部下方に搭載されるが、車両側面視及び平面視の双方ともヘルメット収納室130と重合する位置に配置される。即ち、キャニスタ12は図4に示されるようにその一部(前半部)が車両平面視でヘルメット収納室130と重合して配置され、具体的にはヘルメット収納室130の後端部右側の部位と重合する。また、図5に示されるようにその一部(前上部)が車両側面視でヘルメット収納室130と重合して配置され、具体的にはヘルメット収納室130の後端部寄り下側の部位と重合する。
 キャニスタ12の具体的な支持構造については後述するが、キャニスタ12は図4あるいは図6に示すように、サイドチューブ105よりも左右方向で内側に配置されている。この例では右側のサイドチューブ105の内側、即ち左側に隣接配置される。
 ここで、ヘルメット収納室130の底面130aは前述のように、ヘルメット頭部の形状に相対するように湾曲形成されていて、キャニスタ12はかかるヘルメット収納室130の底面130aの湾曲部位の外側に近接して配置される。つまりヘルメット収納室130の底面130aの湾曲部位の外側には右側のサイドチューブ105との間で、図6のようにスペースSが形成され、このスペースSを利用してキャニスタ12を配置することができる。
 また、キャニスタ12とロールオーバーバルブ14とパージコントロールバルブ15とは、リヤフェンダ115に配設されている。後輪110の上方を覆うリヤフェンダ115は図2に示されるように(図5をも参照)、側面視でアーチ状もしくは山型状を呈し、その前部115aがヘルメット収納室130及び燃料タンク131の下方に入り込むように延設されている。リヤフェンダ115の前部115aまわりには、キャニスタ12やロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15を支持するための支持構造を有する。
 先ず、キャニスタ12の支持構造に関して図5を参照して、リヤフェンダ115の前部115aにはキャニスタ12に対する支持部17が上方へ突出するように一体形成され、この支持部17の上面には図8に示されるようにキャニスタ12を保持するための凹部18が設けられる。凹部18は上方に凹状をなし、左右方向に概略円弧状に形成される。支持部17は図5のようにキャニスタ12の前後方向略中央部を支持し、この場合リヤフェンダ115の前部115aには更に、図8に示すようにキャニスタ12に取り付けたアタッチメント19の係合部19aと係合する係止部20が一体的に形成される。なお、このアタッチメント19として、例えばキャニスタ12の前後方向略中央部でその外周に巻き付けたゴムバンド等を用いることができる。この場合、アタッチメント19の係合部19aには、先端に掛止用の返りを持つ係止部20が挿入される係合孔を有し、係止部20をその係合孔に挿入することで、キャニスタ12を凹部18に固定保持することができる。
 なお、アタッチメント19及びその係合部19aはキャニスタ12の例えばケーシング等の一部を利用してキャニスタ12自体と一体的に形成することも可能である。
 ロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15の支持構造に関して、図8に示されるようにロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15をそれぞれ固定するための係止部21,22が左右方向でキャニスタ12を挟んで、リヤフェンダ115と一体的に形成されている。ロールオーバーバルブ14は概して筒状をなし、その軸線(燃料蒸発ガスの流路方向に対応する)が略上下方向に沿うようにキャニスタ12の右側上方に隣接配置される(図4をも参照)。ロールオーバーバルブ14の具体的な支持構造において、例えばロールオーバーバルブ14にアタッチメント23等を有する構成としてもよく、ロールオーバーバルブ14の右側に設けたアタッチメント23の係合部23aには、先端に掛止用の返りを持つ係止部21が挿入される係合孔を有する。なお、このアタッチメント23として、例えばロールオーバーバルブ14の外周に巻き付けたゴムバンド等を用いることができる。そして、係止部21を係合部23aの係合孔に挿入することで、ロールオーバーバルブ14を係止部21にて固定保持することができる。
 なお、アタッチメント23等の代わりに適宜のブラケット等を用いて同様に構成し、また、アタッチメント23及びその係合部23aはロールオーバーバルブ14の例えばケーシング等の一部を利用してロールオーバーバルブ14自体と一体的に形成することも可能である。
 また、パージコントロールバルブ15は概して筒状をなし、その軸線(燃料蒸発ガスの流路方向に対応する)が略車両前後方向に沿うように図8のようにキャニスタ12の左側に隣接配置される(図4をも参照)。パージコントロールバルブ15の具体的な支持構造において、例えばパージコントロールバルブ15にアタッチメント24等を有する構成としてもよく、パージコントロールバルブ15の左側に設けた係合部24aには、先端に掛止用の返りを持つ係止部22が挿入される係合孔を有する。なお、このアタッチメント24として、パージコントロールバルブ15の外周に巻き付けたゴムバンド等を用いることができる。そして、係止部22を係合部24aの係合孔に挿入することで、パージコントロールバルブ15を係止部22にて固定保持することができる。
 なお、アタッチメント24等の代わりに適宜のブラケット等を用いて同様に構成し、また、アタッチメント24及びその係合部24aはパージコントロールバルブ15の例えばケーシング等の一部を利用してパージコントロールバルブ15自体と一体的に形成することも可能である。
 上記のように車両右方向寄りに偏倚して配置されるキャニスタ12の右側及び左側にはそれぞれロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15が隣接配置され、それらに対する係止部21,22がキャニスタ12を挟んで右側及び左側に配置される。なお、ロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15に関して筒状等の例を説明したが、それらの具体的形状等はこれに限定されるものではない。
 キャニスタ12とキャニスタ12に接続する周辺部材は、ユニットスイング式のエンジン116と一体に搖動するエアクリーナ123(図3参照)の反対側、即ち車両右方寄りに偏倚して配置されている。なお、周辺部材としては上述のロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15や、サージホース11及びパージホース13等が含まれる。
 上記のように構成された燃料蒸発ガス回収装置10において、キャニスタ12は、車両側面視及び平面視の双方ともヘルメット収納室130と重合する位置に配置される。具体的にはキャニスタ12は図4等に示すように、サイドチューブ105よりも左右方向で内側に配置されている。
 この場合、キャニスタ12は図6のようにヘルメット収納室130の底面130aの外側のスペースSに配置され、つまりヘルメット収納室130が本来持つ形状を変更することなくこれを有効利用しながら配置される。これにより自動二輪車100の車幅を広げることなく、ヘルメット収納室130及び燃料タンク131のそれぞれ容量を十分に確保できる。また、サイドチューブ105のフレームラインを外方に広げることなく、キャニスタ12が配置できるため自動二輪車100の外観を損なう心配が全くない。
 また、キャニスタ12とロールオーバーバルブ14とパージコントロールバルブ15とは、リヤフェンダ115に配設されている。この場合、キャニスタ12に対する支持部17及び凹部18や、係止部20がリヤフェンダ115と一体的に形成される。
 このようにリヤフェンダ115から一体的に成形した凹部18及び係止部20、更には係止部21,22に各部品を差し込み固定する構造とすることで、他の部品を用いずそれら自身で相互に結合されることにより結合用のブラケット及び締付け部品等が廃止できるため部品点数削減とコスト低減、軽量化が図れる。
 また、ロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15をそれぞれ固定するための係止部21,22が左右方向でキャニスタ12を挟んで、リヤフェンダ115と一体的に形成されている。
 このようにキャニスタ12の近傍でキャニスタ12を挟んで、ロールオーバーバルブ14とパージコントロールバルブ15を左右振り分けることにより、つまりキャニスタ12の右又は左いずれか一方側に集中することなく左右バランスよく配置される。これによりロールオーバーバルブ14及びパージコントロールバルブ15にそれぞれ接続されるサージホース11及びパージホース13等の無理のないスムーズな配管が可能となる。配管作業の容易化を図ると共に、配管されたサージホース11及びパージホース13内での燃料蒸発ガスの円滑な流れを実現することができる。
 また、キャニスタ12とその周辺部材を、上下に搖動するエアクリーナ123を含む吸気系部材と反対側に配置することで、パワーユニット106の揺動時に吸気系部材とキャニスタ12及びその周辺部材との干渉を防止しつつ、キャニスタ12及びその周辺部材を適正に配置することができる。これによりヘルメット収納室130の下方周辺のスペースを有効に活用することができ、自動二輪車100の車幅を広げることなくヘルメット収納室130と燃料タンク131の容量を十分に確保できる。
 更に、パージホース13によってインテークパイプ126(又はスロットルボディ125)とパージコントロールバルブ15を連結しているが、これは固定側と揺動側とを連結する配管構造となる。パージホース13の長さ変動を吸収するためには、エアクリーナ123側に配置されているインテークパイプ126又はスロットルボディ125に対して、その他方側にキャニスタ12及び関連部材を配置し、長い距離を確保しながら連結することによりパージホース13の長さ変動に対する高い吸収効果が得られる。
 また、配管時にエアクリーナ123、インテークパイプ126あるいはスロットルボディ125等の揺動部を考慮する必要がないため、サージホース11及びパージホース13等の配管の自由度が増すことができる。
 以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
 上記実施形態では燃料蒸発ガス回収装置が車両右側に偏倚して配置構成される例を説明したが、エアクリーナ123等その他の部材を含めて上記実施形態とは左右逆の関係で配置することができる。
 キャニスタをヘルメット収納室と重合して配置することで、自動二輪車の車幅を広げることなくヘルメット収納室及び燃料タンクのそれぞれ容量を十分に確保でき、ヘルメット収納ボックス及び燃料タンクの容量確保を図りながら、シート下スペースの有効活用を実現する。
 

Claims (6)

  1.  シート下方にヘルメット収納室及び燃料タンクを配置すると共に、ユニットスイング式エンジンを搭載した自動二輪車において、前記燃料タンク内で気化した燃料蒸発ガスをキャニスタにより補集してエンジン吸気系に供給する燃料蒸発ガス回収装置であって、
     前記キャニスタを前記燃料タンクの下方において、車両側面視及び平面視の双方とも前記ヘルメット収納室と重合する位置に配置したことを特徴とする自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
  2.  前記キャニスタは、フレームサイドチューブよりも車幅方向で内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
  3.  前記ヘルメット収納室の底面は、ヘルメット収納時における当該ヘルメット頭部の形状に相対するように湾曲形成されていて、前記キャニスタは前記ヘルメット収納室の底面の湾曲部位に近接して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
  4.  前記キャニスタとロールオーバーバルブとパージコントロールバルブとが、リヤフェンダに配設されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
  5.  前記リヤフェンダには、前記キャニスタを保持するための凹部と前記キャニスタを固定するための係止部とが一体的に形成され、
     前記ロールオーバーバルブ及び前記パージコントロールバルブをそれぞれ固定するための係止部が、前記キャニスタを挟んで前記リヤフェンダと一体的に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
  6.  前記キャニスタと該キャニスタに接続する周辺部材は、前記ユニットスイング式エンジンと一体に搖動するエアクリーナの反対側に偏倚して配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の自動二輪車の燃料蒸発ガス回収装置。
     
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