JP2012180029A - 袖仕切り板の取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 袖仕切り板の車体への固定方法を工夫して、特に袖仕切り板の脇に着座している乗客の頭部の傷害を防止するようにした袖仕切り板の取り付け方法を提供する。
【解決手段】 袖仕切り板の取り付け方法において、列車車体１に袖仕切り板２を固定している固定部材７の最上端固定位置を着座乗客８の肩部８Ａ又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板２の脇に着座している着座乗客８の頭部８Ｂと前記袖仕切り板２との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板２の上端部２Ａが撓むことによって緩和し、前記着座乗客８の頭部８Ｂの傷害を防止するようにした。
【選択図】 図１
【解決手段】 袖仕切り板の取り付け方法において、列車車体１に袖仕切り板２を固定している固定部材７の最上端固定位置を着座乗客８の肩部８Ａ又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板２の脇に着座している着座乗客８の頭部８Ｂと前記袖仕切り板２との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板２の上端部２Ａが撓むことによって緩和し、前記着座乗客８の頭部８Ｂの傷害を防止するようにした。
【選択図】 図１
Description
本発明は、鉄道運転衝撃事故時の胸部傷害防止のための袖仕切り板の取り付け方法に関するものである。
現在、鉄道車内の腰掛の側面に袖仕切り板が備え付けられている車両が増えている。列車の前面衝突のように進行方向に大きな衝撃が車内に発生した際に、この袖仕切り板の脇に座っている乗客（着座乗客）が袖仕切り板にぶつかり傷害を受ける可能性がある。袖仕切り板は、従来、腰掛側面の端部、荷棚から延びる手すり、及び車体に数本のボルトで車体に堅牢に固定されている（下記特許文献１参照）。
しかしながら、袖仕切り板が車体に堅牢に固定されていると、列車の前面衝突のような進行方向に大きな衝撃が車内に発生した際に、この袖仕切り板の脇に座っている乗客（着座乗客）は頭部を袖仕切り板に強く打ちつけることになり、傷害を受ける可能性がある。
本発明は、上記状況に鑑みて、袖仕切り板の車体への固定方法を工夫して、特に袖仕切り板の脇に着座している乗客の頭部の傷害を防止するようにした袖仕切り板の取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記状況に鑑みて、袖仕切り板の車体への固定方法を工夫して、特に袖仕切り板の脇に着座している乗客の頭部の傷害を防止するようにした袖仕切り板の取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔１〕袖仕切り板の取り付け方法において、列車車体に袖仕切り板を固定している固定部材の最上端固定位置を着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板の脇に着座している着座乗客の頭部と前記袖仕切り板との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板の上端部が撓むことによって緩和し、前記着座乗客の頭部の傷害を防止するようにしたことを特徴とする。
〔１〕袖仕切り板の取り付け方法において、列車車体に袖仕切り板を固定している固定部材の最上端固定位置を着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板の脇に着座している着座乗客の頭部と前記袖仕切り板との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板の上端部が撓むことによって緩和し、前記着座乗客の頭部の傷害を防止するようにしたことを特徴とする。
〔２〕上記〔１〕記載の袖仕切り板の取り付け方法において、前記袖仕切り板をさらに手すりによって固定する場合、この手すりの固定位置を前記着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることを特徴とする。
本発明によれば、袖仕切り板の車体への固定方法を工夫して、特に袖仕切り板の脇に着座している乗客の頭部の傷害を防止することができる。
本発明の袖仕切り板の取り付け方法は、列車車体に袖仕切り板を固定している固定部材の最上端固定位置を着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板の脇に着座している着座乗客の頭部と前記袖仕切り板との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板の上端部が撓むことによって緩和し、前記着座乗客の頭部の傷害を防止するようにした。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図１は本発明の実施例を示す袖仕切り板とその機能を示す模式図であり、図１（ａ）は列車の衝突事故前の状態を示す図、図１（ｂ）は列車の衝突事故時の状態を示す図である。図２はその袖仕切り板の側面図、図３はその袖仕切り板の正面図である。
これらの図において、１は列車車体、２は袖仕切り板、２Ａは袖仕切り板２の上端部、３は荷棚、４は荷棚３から延びる手すり、５は床面、６は座面、７は列車車体１に袖仕切り板２を固定するボルトなどの固定部材、８は着座乗客、８Ａは着座乗客８の肩部、８Ｂは着座乗客８の頭部、９は固定部材７の最上端固定位置である。
図１は本発明の実施例を示す袖仕切り板とその機能を示す模式図であり、図１（ａ）は列車の衝突事故前の状態を示す図、図１（ｂ）は列車の衝突事故時の状態を示す図である。図２はその袖仕切り板の側面図、図３はその袖仕切り板の正面図である。
これらの図において、１は列車車体、２は袖仕切り板、２Ａは袖仕切り板２の上端部、３は荷棚、４は荷棚３から延びる手すり、５は床面、６は座面、７は列車車体１に袖仕切り板２を固定するボルトなどの固定部材、８は着座乗客、８Ａは着座乗客８の肩部、８Ｂは着座乗客８の頭部、９は固定部材７の最上端固定位置である。
これらの図に示すように、袖仕切り板２を手すり４に固定する高さと、固定部材７の最上端固定位置９の高さを、着座乗客８の肩部８Ａ又はそれよりも低い高さとすることにより、着座乗客８の頭部８Ｂが袖仕切り板２に衝突したとしても、固定部材７で固定されていない袖仕切り板２の上端部２Ａは撓むことになるため、着座乗客８の頭部８Ａが袖仕切り板２の上端部２Ａに衝突した際に受けるエネルギーを低減させることができる。
なお、上記した実施例では、袖仕切り板２を手すり４に固定するようにしているが、袖仕切り板２を手すり４に固定することは必須ではなく、図１に示したように、袖仕切り板２を列車車体１にのみ固定している場合にも本発明を適用することができる。
すなわち、図１（ａ）に示すような列車の衝突事故前の状態から、図１（ｂ）に示すように、列車の衝突事故が発生すると、着座乗客８は袖仕切り板２に打ち付けられることになるが、その場合に、袖仕切り板２の着座乗客８の肩部８Ａから上の上端部２Ａは、固定部材７によって列車車体１に固定されていないので、着座乗客８の頭部８Ｂが袖仕切り板２の上端部２Ａに打ち付けられてもその上端部２Ａは外側に撓むため、着座乗客８の頭部８Ｂの傷害を防止することができる。
すなわち、図１（ａ）に示すような列車の衝突事故前の状態から、図１（ｂ）に示すように、列車の衝突事故が発生すると、着座乗客８は袖仕切り板２に打ち付けられることになるが、その場合に、袖仕切り板２の着座乗客８の肩部８Ａから上の上端部２Ａは、固定部材７によって列車車体１に固定されていないので、着座乗客８の頭部８Ｂが袖仕切り板２の上端部２Ａに打ち付けられてもその上端部２Ａは外側に撓むため、着座乗客８の頭部８Ｂの傷害を防止することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の袖仕切り板の車体への固定方法は、袖仕切り板の脇に着座している乗客の頭部の傷害を防止するようにした袖仕切り板の取り付け方法として利用可能である。
１ 列車車体
２ 袖仕切り板
２Ａ 袖仕切り板の上端部
３ 荷棚
４ 荷棚から延びる手すり
５ 床面
６ 座面
７ 固定部材（例えばボルト）
８ 着座乗客
８Ａ 着座乗客の肩部
８Ｂ 着座乗客の頭部
９ 固定部材の最上端固定位置
２ 袖仕切り板
２Ａ 袖仕切り板の上端部
３ 荷棚
４ 荷棚から延びる手すり
５ 床面
６ 座面
７ 固定部材（例えばボルト）
８ 着座乗客
８Ａ 着座乗客の肩部
８Ｂ 着座乗客の頭部
９ 固定部材の最上端固定位置
Claims (2)
- 列車車体に袖仕切り板を固定している固定部材の最上端固定位置を着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることにより、前記袖仕切り板の脇に着座している着座乗客の頭部と前記袖仕切り板との衝突時の衝撃を、固定されていない前記袖仕切り板の上端部が撓むことによって緩和し、前記着座乗客の頭部の傷害を防止するようにしたことを特徴とする袖仕切り板の取り付け方法。
- 請求項１記載の袖仕切り板の取り付け方法において、前記袖仕切り板をさらに手すりによって固定する場合、この手すりの固定位置を前記着座乗客の肩部又はそれよりも低い位置とすることを特徴とする袖仕切り板の取り付け方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2011044849A JP2012180029A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 袖仕切り板の取り付け方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011044849A JP2012180029A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 袖仕切り板の取り付け方法 |
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Family
ID=47011620
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| JP2011044849A Pending JP2012180029A (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 袖仕切り板の取り付け方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2012180029A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019171963A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 日本車輌製造株式会社 | 内装用衝撃吸収部材 |
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2011
- 2011-03-02 JP JP2011044849A patent/JP2012180029A/ja active Pending
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