JP5223074B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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本発明は、万一の列車衝突時や急停車時、脱線時等に乗客が受ける衝撃を緩和することのできる鉄道車両に関する。
鉄道車両においては、腰掛が車両の長手方向に沿ったロングシートとして構成されている場合がある。このロングシートの長手方向の端部には、図6に示すように、車両の側出入口および通路と、ロングシート(腰掛)10との間を仕切る袖仕切り11が設置されている(例えば、特許文献1等を参照。)。
ところで、平成17年4月25日に発生したJR西日本「福知山線塚口駅〜尼崎駅間の列車脱線事故」に関する国土交通省−航空・鉄道事故調査委員会の報告(平成19年6月28日付け)によって、『そで仕切り(肘掛け)や手すり等で身体を支えることが、人的被害の軽減に効果があった』可能性が指摘されており、その「3.11 サバイバルファクターに関する解析」において、『・・・ロングシートについては、その端部以外にもそで仕切り(肘掛け)や手すり等、身体を支える設備を設けることが望ましい。・・・』とされている。
また特に、「そで(袖)仕切り」は、『・・・例えば、ロングシート端部の管状の手すりを板状の仕切りにするなど、可能な限り、乗客が衝突した際に身体の一部に衝撃力が集中しにくい形状、材質とするべきである。』と勧告されている(例えば、特許文献2〜3等を参照。)。
そこで、これら鉄道事故調査委員会の報告内容に沿うべく、今後製造される新造の鉄道車両の場合は、設計の初期段階から、袖仕切りの大型化や弾性構造の採用等、「衝突時の衝撃」を緩和する構成が検討・導入され始めている。
実開平4−46936号公報 特開2004−216571号公報 特開2004−42807号公報
しかしながら、このように袖仕切りを大型化したり、袖仕切り自身に弾性を持たせる構成は、構造が複雑化するとともに、特に既存車両に適用するには、取付けスペースやコストの関係で難しい場合がある。
また、鉄道車両の使用目的や編成によっては、車両長手方向の視界や車両内の意匠性が重視されるため、大型の袖仕切りを採用するのが難しい場合もある。
本発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、車両長手方向の視界や車両内の意匠性を低下させることなく、既存の車両であっても、衝突時の安全性を容易に向上させることのできる鉄道車両を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両の長手方向に沿って壁際に配設されたロングシート10を備える鉄道車両において、
前記車両の側面出入口付近のロングシート端部に袖仕切りユニット1を設け、当該ロングシート中央側から端部側に向かう所定の加速度を越える衝撃を受けた場合、前記ロングシートに座る乗客が袖仕切りユニット1から受ける反力を軽減するため、前記袖仕切りユニット1には間に空間Sを有し長手方向からの所定の荷重がかかると座屈する座屈部材を備えた二重板を備えた衝撃吸収袖仕切りが配設されていることを特徴とするものである。
本発明は、車両の長手方向に沿って壁際に配設されたロングシート10を備える鉄道車両において、ロングシート10の車両長手方向端部に配設される袖仕切りに、列車衝突時などの乗客の身体の急激な横移動により発生する衝撃荷重を、腰掛外側方向に逃がす「衝撃吸収手段」を設けることにより、ロングシート10に着席している乗客の安全性を高めようとするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、車両の側面出入口付近のロングシート端部に、このロングシートの長手方向に(中央側から端部側に向けて)発生する衝撃荷重を吸収・緩和する衝撃吸収袖仕切りユニット1を配設することにより、車両の衝突や急減速等に起因する過大な衝撃が生じた場合でも、ロングシート10に座る乗客が袖仕切りに衝突して発生する怪我や傷害を最小限に抑えることができる。従って、本発明の鉄道車両は、袖仕切りを大型化させることなく、既存の車両であっても、衝突時の安全性を容易に向上させることが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、鉄道車両が、ロングシート10の座部10aの下方に位置して該ロングシート端部に固定される固定部2bと可動部2cとこれら固定部2bと可動ぶ2cとの間に配設される座屈部材2dとより成り、前記ロングシート中央側から端部側に向かう所定の加速度を越える衝撃を受けた場合に、乗客に接する部位をロングシート長手方向外側に向けてこのロングシートに座る乗客が袖仕切りユニット2から受ける反力を軽減するため、可動部2cが移動し固定部2bが座屈部材により衝撃吸収する袖仕切りユニット2を備えたことを特徴としている。
なお、請求項2の変形抑制手段は、荷重に応じてパラレルに作動する手段ではなく、ある一定以上の荷重を受けた場合にのみ作動する、いわゆるリミッターとしての概念である。従って、所定の加速度を越えた場合にのみ座屈する座屈部材等を用いる構成などは包含するが、ばね等の弾性部材を用いる構造のように、荷重に応じて漸次変形する構成は包含しない。
請求項3に記載の発明は、鉄道車両が、ロングシート10の座部10aより下方に位置して、ボルト3aと、ナット(3b、3c)と、該ボルトにより固定されるフランジと、で構成され間に座屈部材3dを配置して、前記ロングシートの座部10a端部に固定される衝撃吸収する袖仕切りユニット3と、を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、鉄道車両が、ロングシート10の座部10aより下方の金具10bに、位置して取付ピン4aをスライド可能に通して該ピンの外側に一方の磁性体を固定し、取付金具10bには他方の磁性体を固定して、衝撃吸収する袖仕切りユニット4を備えたことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、鉄道車両が、ロングシート10の座部10aより下方の取付金具10bにスライド可能に取付ピンを通し、該取付ピンの両端にフランジ等で停止させる手段を設け、座部10aと取付金具10bとの間に凹部を設けて前記取付金具の上に面ファスナ5bを固定し、前記凹部に固定した該面ファスナ5bにズレに対する抵抗力となり接触する面ファスナ5cを設けたL字型の金具を固定した衝撃吸収用の袖仕切りユニット5を備えたことを特徴としている。
以上の構成によって、この袖仕切りユニットがロングシートに座る乗客が袖仕切りに衝突した場合の衝撃を吸収・緩和し、この衝撃による乗客の怪我や障害を軽減することができる。
以上のように、本発明の鉄道車両によれば、車両長手方向の視界や車両内の意匠性を低下させることなく、ロングシートに腰掛ける乗客の衝突時等における安全性を向上させることができる。また、本発明の構成は、既存の鉄道車両にも容易に適用することが可能である。
以下、図面を参照しつつこの発明を実施するための形態について説明する。
図1から図2は、本発明の実施形態における鉄道車両のロングシート端部に配設された袖仕切りの内部構造を示す概略構成図である。しかし、請求項には含まないが、他の実施の場合も参考例として記載する。
これら実施形態における鉄道車両の袖仕切りは、図6の従来例に示すように、客車の壁際に配設されたロングシート10の長手方向の端部(車両の側面出入口近傍)に取り付けられているものであり、通常、ロングシートの座部10aの下部に設けられた取付基台(取付金具10b等)に、ボルトなどを用いて固定されている。なお、各図面は、これらロングシートと、車両出入口近傍の袖仕切りとを車内中央側から見た図であり、ロングシートの座部10aの背面にある背もたれ部は図示を省略している。また、図中左側が腰掛(ロングシート)側、図中右側が出入口側として説明する。
まず、図1(a)は、この例における袖仕切り(袖仕切りユニット1)は、2枚の化粧板(腰掛側側板1aおよび出入口側側板1b)と、これら側板1a,1bを袖仕切りの内部で一定の間隔に支持する金属製の骨組み1cとを主体として構成されている。
また、この袖仕切りユニット1は、ロングシートの座部10aより下方に位置する骨組み1cの一部を、座部10aの下側に設けられた取付基台(取付金具10b)にボルトを用いて取り付けることにより、ロングシート端部の所定位置に固定されている。
本実施形態における鉄道車両の袖仕切りの特徴は、側板1a,1bを支持する骨組み1cの出入口側(側板1b側)中央寄りに、腰掛側(側板1a側)に加わる荷重による側板1a,1bの変形を許容する空間Sが設けられている点である(変形手段)。また、骨組み1cに設けられた空間S内には、腰掛側にかかる荷重が所定の値未満の場合に、この空間Sを構成する骨組み1cの上下部材間に突っ張るようにして、前述の側板1a,1bの変形を阻止する座屈部材1dが配設されている(変形抑制手段)。
この座屈部材1dは、中央部に狭窄部位を持つ略ダンベル形状であり、図1(b)に示すように、その長手方向に所定の加速度以上の荷重がかかった場合に、長手方向の長さを縮めながら座屈するように設計されている。
従って、車両の衝突や急減速等によりロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りに衝突あるいは寄りかかって、この座屈部材1dに前記所定の加速度を越える荷重が加わった時は、座屈部材1dが座屈を開始し、出入口側(側板1b側)の骨組み1c内に設けられた空間Sが縮小することにより、側板1aおよび側板1bがロングシート端部外側方向(出入口側)に向けて屈曲あるいは湾曲することとなる。
以上の構成により、本発明の鉄道車両の袖仕切りは、車両の衝突や急減速等に起因する過大な衝撃が生じた場合でも、ロングシートに座る乗客が袖仕切りに衝突して発生する反力を緩和し、乗客の怪我や傷害を軽減することができる。
なお、本実施形態における座屈部材1dは、金属を用いて形成したものであるが、この座屈部材の材料や形状は、特に限定されるものではなく、硬質な樹脂等、剛体を構成できるものから形成すれば良い。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、この例における袖仕切り(袖仕切りユニット2)は、ロングシートの座部10aより下方に位置してボルトによりロングシート端部の所定位置に固定される取付部2aと、この取付部2aと一体に成形された固定部2b(出入口側)と、ロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りに衝突あるいは寄りかかった時に、スライドして前記固定部2bとの距離を縮めることのできる可動部2cと、から構成されている。
この実施形態が第1の実施形態と異なる点は、可動部2cが固定部2b側(出入口側)にスライドすることによって、腰掛側(可動部2c側)に加わる荷重を吸収・緩和するよう構成されている点である(変形手段)。また、これら可動部2cと固定部2bとの間には、第1の実施形態同様、腰掛側にかかる荷重が所定の値未満の場合に、可動部2c−固定部2b間に突っ張るようにして、前述の可動部2cのスライドを阻止する座屈部材2d,2dが配設されている(変形抑制手段)。すなわち、一方2cが移動し、他方2bが固定される袖仕切りユニット2とすると共に、該袖仕切りユニット2内に、長手方向からの所定の荷重がかかると座屈する二つの座屈部材(2d、2d)を配置して衝撃吸収仕切りとするものである。
以上の構成によっても、車両の衝突や急減速等によりロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りユニットに衝突あるいは寄りかかって、この腰掛側可動部2cに所定の加速度を越える荷重加わった時は、座屈部材2d,2dが座屈を開始し、可動部2c−固定部2b間の距離が縮まることによって、乗客が袖仕切りに衝突して発生する反力を吸収・緩和することができるとともに、乗客の怪我や傷害を軽減することができる。
なお、本実施形態における座屈部材2dも、金属を用いて形成したものを例示しているが、第1の実施形態同様、この座屈部材の材料や形状は、特に限定されるものではなく、硬質な樹脂等、剛体を構成できるものから形成すれば良い。
また、以上の第1,第2実施形態においては、衝撃吸収袖仕切りの具体例として、袖仕切りユニットの一部に側板の変形を許容する空間を設ける方法や、腰掛側に可動壁を設ける方法等を例示したが、本発明における鉄道車両の衝撃吸収袖仕切りの構成は、これらの例に限定されるものではない。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第3実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図である。
本実施形態における袖仕切りユニット3は、従来品と同様、2枚の化粧板と、これら化粧板を一定の間隔で支持する金属製の骨組みとを主体として構成されている。なお、袖仕切りユニット3の構成や内部構造等は、従来例と同様であるので、図示を簡略化するとともに、その詳細な説明を省略する。
この第3実施形態における袖仕切りの特徴は、袖仕切りにおけるロングシートへの取り付け部に、この袖仕切り全体を車両長手方向に沿って移動させるスライド手段が設けられているとともに、所定の加速度以下の荷重では袖仕切りの移動を制限し、かつ、所定の加速度を越える荷重を受けた場合にのみ解除されるスライド制限手段が設けられている点である。
本実施形態においては、袖仕切りをスライドさせる手段として、袖仕切りユニット3およびロングシートの座部10aの下部に位置する取付基台(取付金具10b)の同じ位置に設けられた穴を挿通して配設された取付ボルト3aと、この取付ボルト3aに取り付けられて袖仕切りユニット3を該取付ボルト3aの一端に固定するナット3b,3cとからなるスライド機構が構成されている。
また、スライド制限手段として、図3(a)のように、取付ボルト3aの他端に設けられたフランジ部と取付金具10bの内側端面との間に、第2実施形態と同様の座屈部材3d,3dが配設されている。
以上の構成によっても、車両の衝突や急減速等によりロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りに衝突あるいは寄りかかって、これら座屈部材3dに所定の加速度を越える荷重が加わった時は、座屈部材3d,3dが座屈を開始し、袖仕切りユニット3がロングシート端部外側方向(出入口側)に向けて移動することによって、乗客が袖仕切りに衝突して発生する反力を吸収・緩和することができるとともに、乗客の怪我や傷害を軽減することができる。
なお、袖仕切りユニット3の取り付け時には、ナットの締め付けによって座屈部材3dが座屈してしまわないように注意を要する。また、取り付け時には、ナット3bを所定の加速度以下の荷重で締め付け、ナット3cとダブルナットとすることにより、走行中の振動等によるナットの緩みを防止している。
また、袖仕切りユニット3がスライドにより脱落してしまうと、乗客の転倒等を招く恐れがある。従って、取付ボルト3aの他端側には、本実施形態のようなフランジ部等を設けることが好ましい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第4実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図である。なお、図中の符号4は袖仕切りユニット、4aは取付ピンを示す。
この実施形態における鉄道車両の袖仕切りが、第3実施形態と異なる点は、2つの磁性体4b,4cの磁力(吸着力)を利用したスライド制限手段が設けられている点である。
この構成によっても、車両の衝突や急減速等によりロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りに衝突あるいは寄りかかって、袖仕切りユニット4に所定の加速度を越える荷重が加わった時は、これら磁性体4bと磁性体4cが離れ、袖仕切りがロングシート端部外側方向(出入口側)に向けて移動することとなる。従って、本実施形態における鉄道車両の袖仕切りも、乗客が袖仕切りに衝突して発生する反力を吸収・緩和することができるとともに、乗客の怪我や傷害を軽減することができる。
なお、第3実施形態と同様、袖仕切りユニット4がスライドにより脱落してしまうと、乗客の転倒等を招く恐れがあるため、取付ピン4aの両端部には、本実施形態のようなフランジ部等を設けることが好ましい。また、これら磁性体4bと磁性体4cとは、図4のように、一方を断面凹状、他方を断面凸状とすることが望ましい。このように一方と他方が係合する形状を組み合わせることにより、磁力で接触している時は、磁力の作用する袖仕切りユニット4のスライド方向を含め、取付ピンに対してX,Y,Zの三軸方向全ての動きを規制することができ、好適である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第5実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図である。なお、図中の符号5は袖仕切りユニット、5aは取付ピンを示す。
この実施形態における鉄道車両の袖仕切りが、第3,第4の実施形態と異なる点は、1対の面ファスナ5b,5cの吸着力(ずれに対する抵抗力)を利用したスライド制限手段が設けられている点である。なお、面ファスナ5b,5cの形状や面積は、せん断方向に所定の加速度以上の荷重を受けた場合に剥がれるように、適宜設定されている。
以上の構成によっても、車両の衝突や急減速等によりロングシートに腰掛ける乗客が袖仕切りに衝突あるいは寄りかかって、袖仕切りユニット5に所定の加速度を越える荷重が加わった時は、そのせん断力によってこれら面ファスナ5b,5cどうしの係合が離れ、袖仕切りがロングシート端部外側方向(出入口側)に向けて移動することとなる。従って、本実施形態における鉄道車両の袖仕切りも、乗客が袖仕切りに衝突して発生する反力を吸収・緩和することができるとともに、乗客の怪我や傷害を軽減することができる。
なお、以上の第3〜第5の実施形態においては、袖仕切り全体を車両長手方向に沿って移動させるスライド手段と、この移動を制限するスライド制限手段の具体例を挙げたが、本発明における鉄道車両の衝撃吸収袖仕切りの構成は、これらの例に限定されるものではない。スライド手段あるいはスライド制限手段として、その他の公知の方法を適用できることは勿論である。
本発明の第1実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、(a)は衝撃を受ける前の通常状態を、(b)は衝撃を受けた後の変形状態を示す。 本発明の第2実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、(a)は衝撃を受ける前の通常状態を、(b)は衝撃を受けた後の変形状態を示す。 本発明の第3実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、(a)は衝撃を受ける前の通常状態を、(b)は衝撃を受けた後の変位状態を示す。 本発明の第4実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、(a)は衝撃を受ける前の通常状態を、(b)は衝撃を受けた後の変位状態を示す。 本発明の第5実施形態における鉄道車両の袖仕切りの構成を示す図であり、(a)は衝撃を受ける前の通常状態を、(b)は衝撃を受けた後の変位状態を示す。 鉄道車両におけるロングシートおよび袖仕切りの構成例を示す斜視図である。
1 袖仕切りユニット
1a 腰掛側側板 1b 出入口側側板 1c 骨組み 1d 座屈部材
2 袖仕切りユニット
2a 取付部 2b 固定部 2c 可動部 2d 座屈部材
3 袖仕切りユニット
3a 取付ボルト 3b,3c ナット 3d 座屈部材
4 袖仕切りユニット
4a 取付ピン 4b,4c 磁性体
5 袖仕切りユニット
5a 取付ピン 5b,5c 面ファスナ
10 ロングシート(腰掛)
10a 座部 10b 取付金具
11 袖仕切り

Claims (5)

  1. 車両の長手方向に沿って壁際に配設されたロングシート10を備える鉄道車両において、
    前記車両の側面出入口付近のロングシート端部に袖仕切りユニット1を設け、該ロングシート中央側から端部側に向かう所定の加速度を越える衝撃を受けた場合、前記ロングシート10に座る乗客が袖仕切りユニット1から受ける反力を軽減するため、前記袖仕切りユニット1には間に空間Sを有し長手方向からの所定の荷重がかかると座屈する座屈部材を備えた二重板を備えた衝撃吸収袖仕切りが配設されていることを特徴とする鉄道車両。
  2. ロングシート10の座部10aの下方に位置して該ロングシート端部に固定される固定部2bと可動部2cとこれら固定部2bと可動ぶ2cとの間に配設される座屈部材2dとより成り、前記ロングシート中央側から端部側に向かう所定の加速度を越える衝撃を受けた場合に、乗客に接する部位をロングシート長手方向外側に向けてこのロングシートに座る乗客が袖仕切りユニットから受ける反力を軽減するため、可動部2cが移動し固定部2bが座屈部材により衝撃吸収する袖仕切りユニット2を備えた鉄道車両。
  3. ロングシート10の座部10aより下方に位置して、ボルト3aと、ナット(3b、3c)と、該ボルトにより固定されるフランジと、で構成され間に座屈部材3dを配置して、前記ロングシートの座部10a端部に固定される衝撃吸収する袖仕切りユニット3と、を備えた鉄道車両。
  4. ロングシート10の座部10aより下方の金具10bに、位置して取付ピン4aをスライド可能に通して該ピンの外側に一方の磁性体を固定し、取付金具10bには他方の磁性体を固定して、衝撃吸収する袖仕切りユニット4を備えた鉄道車両。
  5. ロングシート10の座部10aより下方の取付金具10bにスライド可能に取付ピンを通し、該取付ピンの両端にフランジ等で停止させる手段を設け、座部10aと取付金具10bとの間に凹部を設けて前記取付金具の上に面ファスナ5bを固定し、前記凹部に固定した該面ファスナ5bにズレに対する抵抗力となり接触する面ファスナ5cを設けたL字型の金具を固定した衝撃吸収用の袖仕切りユニット5を備えた鉄道車両。
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