JP2012171851A - Psa方式高純度水素製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1のPSA装置2と、第2のPSA装置3と、高純度水素(製品水素)Cを一時貯蔵するバッファタンク4と、第2のPSA装置3から排出されるオフガスD中の水素を吸蔵放出するための水素吸蔵合金が充填された水素貯蔵タンク5a、5b、5cとを備え、CO吸着剤及びH2O吸着剤の再生用洗浄ガス並びに第1のPSA装置2の各PSA吸着塔2a、2b、2cの昇圧用ガスとして、水素貯蔵タンク5a、5b、5c内の水素を用い、(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス及び第2のPSA装置3の各PSA吸着塔3a、3b、3cの昇圧用ガスとして、バッファタンク4内の高純度水素(製品水素)Cと水素貯蔵タンク5a、5b、5c内の水素を用いる。
【選択図】図1
Description
CH4+H2O → CO+3H2
(2)変成反応
CO+H2O → CO2+H2
改質用原料を改質して水素リッチな改質ガスを得る改質工程と、所定圧力に昇圧された前記改質ガスをCO吸着剤が充填された第1のPSA吸着塔に通じてCOを吸着除去しCO除去ガスを得るCO吸着ステップと前記CO吸着剤を再生するCO吸着剤再生ステップと前記第1のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第1の昇圧ステップとを有した第1の除去工程と、前記CO吸着ステップで得られたCO除去ガスをCO以外の不要ガス吸着剤が充填された第2のPSA吸着塔に通じてCO以外の不要ガスを吸着除去し高純度水素を得るCO以外の不要ガス吸着ステップと前記CO以外の不要ガス吸着剤を再生するCO以外の不要ガス吸着剤再生ステップと前記第2のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第2の昇圧ステップとを有した第2の除去工程と、前記第2の除去工程で得られた高純度水素を前記第2のPSA吸着塔の後段に設けられたバッファタンクに一時貯蔵する一時貯蔵工程と、前記第2のPSA吸着塔から排出されるオフガスを水素吸蔵合金が充填された水素貯蔵タンクに通じて所定温度かつ所定圧力下で前記オフガス中の水素を前記水素吸蔵合金に吸蔵させる水素吸蔵ステップとこの水素吸蔵ステップ後に所定のタイミングで前記水素吸蔵合金に吸蔵された水素を所定温度かつ所定圧力下で前記水素貯蔵タンク内に放出する水素放出ステップとを有した水素吸蔵放出工程と、を備え、
前記CO吸着剤再生ステップ並びに前記第1の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンクに一時貯蔵された高純度水素(以下、「バッファタンク内の高純度水素」という)及び前記水素貯蔵タンクに放出された水素(以下、「水素貯蔵タンク内の水素」という)の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
前記CO以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに前記第2の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記CO以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いることを特徴とするPSA方式高純度水素製造方法である。
前記第1のPSA吸着塔内に、前記所定圧力に昇圧された改質ガス中の水蒸気(以下、「H2O」という)を吸着除去するためのH2O吸着剤がさらに充填されたことにより、
前記第1の除去工程が、COとともにH2Oを吸着除去し(CO及びH2O)除去ガスを得る(CO及びH2O)吸着ステップと、CO吸着剤及びH2O吸着剤を再生するCO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップと、前記第1のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第1の昇圧ステップとを有した構成となり、
前記第2の除去工程が、前記(CO及びH2O)吸着ステップで得られた(CO及びH2O)除去ガスを(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤が充填された第2のPSA吸着塔に通じて(CO及びH2O)以外の不要ガスを吸着除去し高純度水素を得る(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着ステップと、前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤を再生する(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップと、前記第2のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第2の昇圧ステップとを有した構成となり、
前記CO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップ並びに前記第1の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤及びH2O吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに前記第2の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いることを特徴とする。
前記改質工程が、以下の(a)〜(e)のいずれかの工程である。
(a)改質用原料を水蒸気で改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(b)改質用原料を水蒸気で改質した後に変成させて水素リッチな改質ガスを得る工程
(c)炭化水素含有燃料を部分酸化により改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(d)炭化水素含有燃料を部分酸化により改質させると同時に水蒸気で改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(e)炭化水素含有燃料を水蒸気で改質した後にセラミックフィルタ等の粗製分離膜を流通させて水素濃度を高めて水素リッチな改質ガスを得る工程
前記第1のPSA吸着塔、第2のPSA吸着塔及び水素貯蔵タンクは、それぞれ3つ以上備えたことを特徴とする。
前記水素放出ステップにおいて、水素吸蔵合金に吸蔵された水素を水素貯蔵タンク内に放出するための所定温度かつ所定圧力を得るために、前記改質工程で発生する熱が用いられることを特徴とする。
第1のPSA吸着塔を用いた第1の除去工程と、この第1の除去工程の下流側に設けられた第2のPSA吸着塔を用いた第2の除去工程と、前記第2の除去工程で得られた高純度水素(製品水素)を前記第2のPSA吸着塔の後段に設けられたバッファタンクに一時貯蔵する一時貯蔵工程と、前記第2のPSA吸着塔から排出されるオフガスを水素吸蔵合金が充填された水素貯蔵タンクに通じて所定温度かつ所定圧力下で前記オフガス中の水素を前記水素吸蔵合金に吸蔵させる水素吸蔵ステップと、この水素吸蔵ステップ後に所定のタイミングで前記水素吸蔵合金に吸蔵された水素を所定温度かつ所定圧力下で前記水素貯蔵タンク内に放出する水素放出ステップとを有した水素吸蔵放出工程とを備え、
前記第1の除去工程におけるCO吸着剤再生ステップ並びに第1の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
前記第2の除去工程におけるCO以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに第2の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記CO以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いるため、
製品水素の損失を低減するとともに、改質ガスから高い回収率で高純度水素を回収可能なPSA方式高純度水素製造方法を提供することができる。
本発明の改質工程には、例えば通常用いられる水蒸気改質器と変成器との組合せからなる改質装置1を用いればよい。改質器にて天然ガス等の炭化水素を含有する改質用原料Aを水蒸気で改質してH2およびCOを主成分とするガスとした後、変成器にてこのガスにさらに水蒸気を添加して変成しH2を主成分とする(水素リッチな)改質ガスBを生成する。この改質ガスB中には、H2の他、少量のCO2、CH4、H2Oなどとともに、0.9%程度のCOが残留している。なお、改質工程の後工程であるCOとともにH2Oを吸着除去する後述の第1の除去工程および(CO及びH2O)以外の不要ガスを吸着除去する後述の第2の除去工程においては低温ほど吸着反応が促進されるため、改質装置1と第1のPSA装置2との間のライン101には高温の改質ガスBを冷却するための熱交換器(図示せず)を設けるのが望ましい。
(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに第2の昇圧ステップを有した第2の除去工程において、バッファタンク4内の高純度水素及びいずれかの水素貯蔵タンク5a、5b、5c内の水素を(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いる例について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
CO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップ並びに第1の昇圧ステップを有した第1の除去工程において、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤及びH2O吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに第2の昇圧ステップを有した第2の除去工程において、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いればよい。これにより、少なくともオフガスD中の水素が活用され、製品水素の損失を低減させるとともに、改質ガスから高い回収率で高純度水素を回収できる。
なお、上述した第1の除去工程における「COとともにH2Oを吸着除去」とは、COとH2Oを吸着除去できる吸着工程を経るという趣旨であり、必ずしもCOとH2Oをそれぞれ完全に除去することに限定されるものではない。また、上述した第2の除去工程における「(CO及びH2O)以外の不要ガスを吸着除去」とは、この不要ガスを吸着除去できる吸着工程を経るという趣旨であり、必ずしも前記不要ガスを完全に除去することに限定されるものではない。また、上述した第1の除去工程における「COを吸着除去」とは、COを吸着除去できる吸着工程を経るという趣旨であり、必ずしもCOを完全に除去することに限定されるものではない。また、上述した第2の除去工程における「CO以外の不要ガスを吸着除去」とは、この不要ガスを吸着除去できる吸着工程を経るという趣旨であり、必ずしも前記不要ガスを完全に除去することに限定されるものではない。
本発明の効果を確認するため、図1に示すPSA方式高純度水素製造装置(上記本実施形態に同じ)を用いて水素精製実験(高純度水素製造実験)を行った。改質用原料Aはメタノールであり、このメタノールを改質装置1で改質した改質ガスBの組成は、H2:70.3%、H2O:6.2%、CO:0.9%、CO2:22.5%、CH4:0.1%である。また、第1、第2の除去工程における操作手順は、上述した本実施形態に同じである(すなわち、上記表1、表2に従う)。
<上記表1における各ステップの時間>
・(CO及びH2O)吸着ステップ:5分
・均圧ステップ:10秒
・第1減圧ステップ:50秒
・第2減圧ステップ:3分
・CO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップ:1分
・均圧ステップ:10秒
・第1の昇圧ステップ:4分50秒
<上記表2における各ステップの時間>
・(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着ステップ:5分
・均圧ステップ:10秒
・第1減圧ステップ:50秒
・第2減圧ステップ:3分
・(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップ:1分
・均圧ステップ:10秒
・第2の昇圧ステップ:4分50秒
<使用吸着剤>
・H2O吸着剤:活性アルミナ(ユニオン昭和製:品番D−201)
・CO吸着剤:アルミナに塩化銅(I)を担持(当社と関西熱化学の共同開発品)
・(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤:活性炭(日本エンバイロケミカル製: 品番G2X)
<使用水素吸蔵合金>
・AB5系水素吸蔵合金
比較例が、上記実施例に対して異なるのは、何よりも水素貯蔵部5を有さない点にある。また、比較例においては、第1の除去工程におけるCO吸着剤及びH2O吸着剤の再生用洗浄ガスとして第2のPSA装置3のオフガスDを用い、第1のPSA装置2の各PSA吸着塔の昇圧用ガスとしてバッファタンク4内の高純度水素(製品水素)Cのみを用い、さらに第2の除去工程における(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス及び第2のPSA装置3の各PSA吸着塔の昇圧用ガスとして共にバッファタンク4内の高純度水素(製品水素)Cのみを用いる点が、上記実施例と異なる。但し、第1、第2の除去工程の運転タイムテーブルは、基本的に上記表1及び表2に同じである。また、ここに記載した条件以外は、原則として上記実施例に同じである。
実施例、比較例における高純度水素(99.999%)の回収率は、それぞれ90.5%、80.2%であった。このように実施例の回収率が比較例の回収率に比べて10.3%も向上したのは、オフガスD中の水素が有効に活用されたことに起因する。特に、本実施例においては、第1のPSA装置2の各PSA吸着塔2a、2b、2cの昇圧用ガスとして、バッファタンク4内の高純度水素(製品水素)Cを用いることなく、オフガスD中から抽出した水素貯蔵タンク5a、5b、5c内の水素が活用されたこと、並びに、第2の除去工程における(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス及び第2のPSA装置3の各PSA吸着塔3a、3b、3cの昇圧用ガスとして、オフガスD中から抽出した水素貯蔵タンク5a、5b、5c内の水素も活用されたことにより、バッファタンク4内の高純度水素(製品水素)Cの使用量が大幅に低減したことの作用効果によるところ大である。
2:第1のPSA装置
2a、2b、2c:第1のPSA吸着塔
3:第2のPSA装置
3a、3b、3c:第2のPSA吸着塔
4:バッファタンク
5:水素貯蔵部
5a、5b、5c:水素貯蔵タンク
A:改質用原料
B:改質ガス
C:高純度水素(製品水素)
D、E:オフガス
Claims (5)
- 改質用原料を改質して水素リッチな改質ガスを得る改質工程と、所定圧力に昇圧された前記改質ガスをCO吸着剤が充填された第1のPSA吸着塔に通じてCOを吸着除去しCO除去ガスを得るCO吸着ステップと前記CO吸着剤を再生するCO吸着剤再生ステップと前記第1のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第1の昇圧ステップとを有した第1の除去工程と、前記CO吸着ステップで得られたCO除去ガスをCO以外の不要ガス吸着剤が充填された第2のPSA吸着塔に通じてCO以外の不要ガスを吸着除去し高純度水素を得るCO以外の不要ガス吸着ステップと前記CO以外の不要ガス吸着剤を再生するCO以外の不要ガス吸着剤再生ステップと前記第2のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第2の昇圧ステップとを有した第2の除去工程と、前記第2の除去工程で得られた高純度水素を前記第2のPSA吸着塔の後段に設けられたバッファタンクに一時貯蔵する一時貯蔵工程と、前記第2のPSA吸着塔から排出されるオフガスを水素吸蔵合金が充填された水素貯蔵タンクに通じて所定温度かつ所定圧力下で前記オフガス中の水素を前記水素吸蔵合金に吸蔵させる水素吸蔵ステップとこの水素吸蔵ステップ後に所定のタイミングで前記水素吸蔵合金に吸蔵された水素を所定温度かつ所定圧力下で前記水素貯蔵タンク内に放出する水素放出ステップとを有した水素吸蔵放出工程と、を備え、
前記CO吸着剤再生ステップ並びに前記第1の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンクに一時貯蔵された高純度水素(以下、「バッファタンク内の高純度水素」という)及び前記水素貯蔵タンクに放出された水素(以下、「水素貯蔵タンク内の水素」という)の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
前記CO以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに前記第2の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記CO以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いることを特徴とするPSA方式高純度水素製造方法。 - 前記第1のPSA吸着塔内に、前記所定圧力に昇圧された改質ガス中の水蒸気(以下、「H2O」という)を吸着除去するためのH2O吸着剤がさらに充填されたことにより、
前記第1の除去工程が、COとともにH2Oを吸着除去し(CO及びH2O)除去ガスを得る(CO及びH2O)吸着ステップと、CO吸着剤及びH2O吸着剤を再生するCO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップと、前記第1のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第1の昇圧ステップとを有した構成となり、
前記第2の除去工程が、前記(CO及びH2O)吸着ステップで得られた(CO及びH2O)除去ガスを(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤が充填された第2のPSA吸着塔に通じて(CO及びH2O)以外の不要ガスを吸着除去し高純度水素を得る(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着ステップと、前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤を再生する(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップと、前記第2のPSA吸着塔内の圧力を所定圧力に昇圧する第2の昇圧ステップとを有した構成となり、
前記CO吸着剤及びH2O吸着剤再生ステップ並びに前記第1の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記水素貯蔵タンク内の水素を前記CO吸着剤及びH2O吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第1のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用い、
前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤再生ステップ並びに前記第2の昇圧ステップにおいて、前記バッファタンク内の高純度水素及び前記水素貯蔵タンク内の水素の内の少なくとも前記バッファタンク内の高純度水素を前記(CO及びH2O)以外の不要ガス吸着剤の再生用洗浄ガス並びに前記第2のPSA吸着塔の昇圧用ガスとして用いることを特徴とする請求項1に記載のPSA方式高純度水素製造方法。 - 前記改質工程が、以下の(a)〜(e)のいずれかの工程である請求項1または2に記載のPSA方式高純度水素製造方法。
(a)改質用原料を水蒸気で改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(b)改質用原料を水蒸気で改質した後に変成させて水素リッチな改質ガスを得る工程
(c)炭化水素含有燃料を部分酸化により改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(d)炭化水素含有燃料を部分酸化により改質させると同時に水蒸気で改質して水素リッチな改質ガスを得る工程
(e)炭化水素含有燃料を水蒸気で改質した後にセラミックフィルタ等の粗製分離膜を流通させて水素濃度を高めて水素リッチな改質ガスを得る工程 - 前記第1のPSA吸着塔、第2のPSA吸着塔及び水素貯蔵タンクは、それぞれ3つ以上備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPSA方式高純度水素製造方法。
- 前記水素放出ステップにおいて、水素吸蔵合金に吸蔵された水素を水素貯蔵タンク内に放出するための所定温度かつ所定圧力を得るために、前記改質工程で発生する熱が用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のPSA方式高純度水素製造方法。
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