JP6068148B2 - 水素製造装置の起動方法及び水素製造装置 - Google Patents
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Description
炭化水素含有原料ガスの水蒸気改質により水素リッチな改質ガスを排出する改質器と、この改質ガス中の水素以外のガスをPSA方式によって吸着する水素精製器とを備える水素製造装置の起動方法であって、
上記改質ガスを水素精製器に供給開始する改質器内温度T1及び水素製造装置の定常運転時における改質器内温度T2が下記式(1)を満たすことを特徴とする。
T1<T2 ・・・(1)
炭化水素含有原料ガスの水蒸気改質により水素リッチな改質ガスを排出する改質器と、この改質ガス中の水素以外のガスをPSA方式によって吸着する水素精製器とを備える水素製造装置であって、
上記改質器が定常状態温度に到達する前の改質ガスを上記水素精製器に供給する制御手段を備えることを特徴とする。
図1の水素製造装置1は、炭化水素を含有する原料ガスAの水蒸気改質により水素リッチな改質ガスBを排出する改質工程を行う改質器2と、改質ガスB中の水素以外のガスをPSAによって吸着する水素精製工程を行う水素精製器3と、制御手段(図示せず)とを備える。
(1)改質反応
CnHm+nH2O→nCO+(m/2+n)H2
(2)変成反応
CO+H2O→CO2+H2
本発明の水素製造装置の起動方法は、図3に示す手順で行われる。すなわち、まず改質器2に原料ガスA及び水蒸気を供給し、改質ガスBの生成(原料ガスAの改質)を開始する(手順S10)。この時点では改質器2から排出される改質ガスBは、改質ガス回収弁V2及び改質ガス回収ライン13を通してオフガスとして排出される。次に、改質器内温度が温度T1(以下、供給開始温度T1と呼称することがある)になった時点で水素精製器3へ改質ガスBを供給する(手順S20)。具体的には、改質ガス回収弁V2を閉じ、改質ガス供給弁V1を開けることで、改質ガスBを改質ガス供給ライン12を通して水素精製器3に供給する。その後、改質ガス内温度を水素製造装置1の定常運転時における温度T2(以下、定常供給温度T2と呼称することがある)まで上昇させる(手順S30)。なお、上記T1及びT2は下記式(1)を満たす。また、上記改質器内温度は改質器内の改質触媒充填層の出口温度を意味する。この改質触媒充填層の出口温度を計測することで改質ガスの組成を判断することができる。
T1<T2 ・・・(1)
本発明の水素製造装置の起動方法は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、当該水素製造装置の起動方法で用いる水素製造装置は、上記実施形態のものに限定されず、例えば水素精製器が有する吸着塔の数は3に限定されず、2又は4以上であってもよい。但し、均圧操作によって効率よく吸着塔の再生及び昇圧を行うためには3以上の吸着塔を設けることが好ましい。
停止した状態の水素製造装置を用いて原料ガスを改質器に供給し、改質器の反応部の温度が500℃となった時点で水素精製器に改質ガスの供給を開始し、その後改質器内の温度を定常温度(750℃)まで上昇させた。原料ガスの供給開始時点から、水素精製器への改質ガス供給開始までの時間(改質器の反応部の温度が500℃なるまでの時間)は約20分であった。なお、原料ガスは都市ガス13Aを用いた。また、改質器内の圧力は0.75MPaG、原料ガスの流量は11.1NL/min、水蒸気流量は40.5NL/minとして原料ガスの改質を行った。さらに、水素精製器の吸着圧力は0.65MPaG、吸着塔の再生サイクルは5分とした。
停止した状態の水素製造装置を用いて原料ガスを改質器に供給し、改質器の反応部の温度が750℃となった時点で水素精製器に改質ガスの供給を開始し、改質器内の温度をそのまま定常に保った。原料ガスの供給開始時点から、水素精製器への改質ガス供給開始までの時間(改質器の反応部の温度が750℃なるまでの時間)は約45分であった。なお、原料ガス、改質器及び水素精製器の条件は実施例1と同様とした。
図4(a)に示されるように、実施例1は水素精製器に改質ガスを供給開始後約80分で水素ガスの純度が安定し製品として供給可能な状態(水素濃度99.97モル%以上、メタン濃度2モルppm以下、一酸化炭素濃度0.2モルppm以下、二酸化炭素濃度2モルppm以下)となった。従って、実施例1では水素製造装置の起動から製品利用可能な水素ガス供給開始までの時間は約100分である。一方、図4(b)に示されるように、比較例1は水素精製器に改質ガスを供給開始後約90分で水素ガスの純度が安定し製品として供給可能な状態となった。従って、比較例1では水素製造装置の起動から製品利用可能な水素ガス供給開始までの時間は約135分である。この結果から、実施例1では従来の起動方法である比較例1に対し約35分の時間を短縮できたことがわかる。
2 改質器
3 水素精製器
4a,4b,4c 吸着塔
11 原料ガス供給ライン
12 改質ガス供給ライン
13 改質ガス回収ライン
101 改質ガス導入ライン
102 オフガス排出ライン
103 水素ガス回収ライン
A 原料ガス
B 改質ガス
C 水素ガス
D オフガス
Claims (5)
- 炭化水素含有原料ガスの水蒸気改質により水素リッチな改質ガスを排出する改質器と、この改質ガス中の水素以外のガスをPSA方式によって吸着する水素精製器とを備える水素製造装置の起動方法であって、
上記改質ガスを水素精製器に供給開始する改質器内温度T1及び水素製造装置の定常運転時における改質器内温度T2が下記式(1)を満たし、
上記水素製造装置の起動時から上記改質器内温度がT1となるまでは、上記改質器が排出するガスを回収する
ことを特徴とする水素製造装置の起動方法。
T1<T2 ・・・(1)
- 上記水素精製器がメタン及び二酸化炭素の双方を吸着する吸着剤を有する請求項1に記載の水素製造装置の起動方法。
- 上記改質ガスを水素精製器に供給開始する改質器内温度T1が400℃以上700℃以下である請求項1又は請求項2に記載の水素製造装置の起動方法。
- 上記水素精製器に供給開始する改質ガスの水素濃度が70モル%未満である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の水素製造装置の起動方法。
- 炭化水素含有原料ガスの水蒸気改質により水素リッチな改質ガスを排出する改質器と、この改質ガス中の水素以外のガスをPSA方式によって吸着する水素精製器とを備える水素製造装置であって、
上記改質器が上記水素精製器に改質ガスを供給開始する温度に到達する前の上記改質器が排出するガスを回収する制御手段、及び
上記改質器が定常状態温度に到達する前の改質ガスを上記水素精製器に供給する制御手段を備えることを特徴とする水素製造装置。
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JP2013004319A JP6068148B2 (ja) | 2013-01-15 | 2013-01-15 | 水素製造装置の起動方法及び水素製造装置 |
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