JP6640660B2 - 水素ガス製造方法及び水素ガス製造装置 - Google Patents
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Description
図1の当該水素ガス製造装置は、炭化水素含有ガスAの水蒸気改質、部分酸化改質又はオートサーマル改質により水素リッチな改質ガス(水素リッチガスB)を生成する改質器1と、水素リッチガスBを貯蔵する水素リッチガスバッファタンク2と、水素リッチガスBを精製するPSA型吸着塔3と、PSA型吸着塔3から排出される製品ガスEを貯蔵する製品ガスバッファタンク4と、PSA型吸着塔3に再生用のパージガスPを供給するパージガス供給ライン100とを主に備える。
改質器1は、水蒸気改質を用いる場合は、例えば公知の水蒸気改質部と変成部とを組み合わせた改質器を用いることができる。具体的には、炭化水素含有ガスAを触媒が充填された水蒸気改質部で水蒸気Hにより改質し、水素及び一酸化炭素を主成分とするガスとした後、さらに変成部で改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気で変成し、水素リッチガスBを生成する。このとき水素リッチガスBとは別に二酸化炭素含有ガスCが排出される。なお、上記水蒸気改質反応は吸熱反応なので、例えばバーナーにより改質部を加熱して反応を促進させる。このバーナーは、その燃料として、炭化水素含有ガスAの一部と、酸素ガスOとを用いる。
水素リッチガスバッファタンク2は、改質器1より排出される水素リッチガスBを一次貯蔵して流量の変動を吸収し、PSA型吸着塔3に安定して供給するために水素リッチガス供給ライン101に設けられる。具体的には、改質器1より排出される水素リッチガスBはコンプレッサ(図示省略)で圧縮され、水素リッチガスバッファタンク2に貯蔵される。
PSA型吸着塔3は、改質器1より排出される水素リッチガスBを精製し、水素リッチガスBよりも純度の高い高純度の水素ガスを製品ガスEとして得る。具体的には、PSA型吸着塔3にはPSA法で再生可能な吸着剤が充填されており、上述の未反応の天然ガス成分など、水素リッチガスB中に含まれる不純物を吸着除去し、製品ガスEを排出する。
(1)4つのPSA型吸着塔3の内の1つ(PSA型吸着塔3a)に水素リッチガスBを供給することにより、不純物を吸着除去して高純度水素ガスを製造する吸着ステップ
(2)吸着ステップを終了したPSA型吸着塔3a内に残存するガスの一部を後述する第2均圧ステップの終了したPSA型吸着塔3cに移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3cとの内圧を均圧にする第1均圧ステップ
(3)第1均圧ステップでの均圧状態を保持する保持ステップ
(4)保持ステップが終了したPSA型吸着塔3a内に残存するガスの一部を、PSA型吸着塔3dに移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3dとの内圧を均圧にする第2均圧ステップ
(5)第2均圧ステップを終了したPSA型吸着塔3a内に残存するガスをオフガスFとして排出し、内圧を大気圧まで減圧する第1減圧ステップ
(6)第1減圧ステップで大気圧まで減圧したPSA型吸着塔3aをさらに真空ポンプP1を用いて大気圧未満まで減圧する第2減圧ステップ
(7)第2減圧ステップでPSA型吸着塔3aを大気圧未満に減圧した状態で、パージガスPを供給して、PSA型吸着塔3aの吸着剤に吸着された不純物を脱着させる吸着剤再生ステップ
(8)吸着剤再生ステップで吸着剤の再生が終了したPSA型吸着塔3aに保持ステップの終了したPSA型吸着塔3b内に残存するガスの一部を移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3bとの内圧を均圧にする第2均圧ステップ
(9)吸着ステップの終了したPSA型吸着塔3c内に残存するガスの一部を移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3cとの内圧を均圧にする第1均圧ステップ
(10)PSA型吸着塔3a内に高純度水素ガスを導入し、PSA型吸着塔3a内の圧力を吸着ステップを行う圧力まで昇圧する昇圧ステップ
(1)3つのPSA型吸着塔3の内の1つ(PSA型吸着塔3a)に水素リッチガスBを供給することにより、不純物を吸着除去して高純度水素ガスを製造する吸着ステップ
(2)吸着ステップを終了したPSA型吸着塔3a内に残存するガスの一部を後述する再生ステップの終了したPSA型吸着塔3cに移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3cとの内圧を均圧にする均圧ステップ
(3)均圧ステップを終了したPSA型吸着塔3a内に残存するガスをオフガスFとして排出し、内圧を大気圧まで減圧する第1減圧ステップ
(4)第1減圧ステップで大気圧まで減圧したPSA型吸着塔3aをさらに真空ポンプP1を用いて大気圧未満まで減圧する第2減圧ステップ
(5)第2減圧ステップでPSA型吸着塔3aを大気圧未満に減圧した状態で、パージガスPを供給して、PSA型吸着塔3aの吸着剤に吸着された不純物を脱着させる吸着剤再生ステップ
(6)吸着剤再生ステップで吸着剤の再生が終了したPSA型吸着塔3aに吸着ステップの終了したPSA型吸着塔3b内に残存するガスの一部を移送し、PSA型吸着塔3aとPSA型吸着塔3bとの内圧を均圧にする均圧ステップ
(7)PSA型吸着塔3a内に高純度水素ガスを導入し、PSA型吸着塔3a内の圧力を吸着ステップを行う圧力まで昇圧する昇圧ステップ
パージガス供給ライン100は、PSA型吸着塔3が吸着しない水素以外のパージガスPをPSA型吸着塔3に供給するラインであり、具体的には洗浄ライン105に切替弁V100を介して接続している。この切替弁V100により、PSA型吸着塔3に供給する再生用のガスを製品ガスEとパージガスPとの間で切り替えることができる。
次に、図1の水素ガス製造装置を用いて、当該水素ガス製造方法について説明する。
改質工程では、改質器1を用いて、炭化水素含有ガスAから水素リッチガスBを生成する。
水素リッチガス精製工程では、PSA型吸着塔3を用いて、水素リッチガスBを精製し、高純度の水素ガスを得る。水素リッチガス精製工程では、PSA型吸着塔3に流通するガスを冷媒により冷却しながら水素ガスの精製を行うとよい。このように吸着時にPSA型吸着塔3内部に流通するガスを冷却することで、吸着剤による不純物の有効吸着量が増加し、吸着剤の必要量が低減され装置を小型化することができる。
PSA型吸着塔再生工程では、PSA型吸着塔3を上述した均圧ライン104、洗浄ライン105、オフガス排出ライン103及びパージガス供給ライン100と、パージガスPとを用いて再生し、オフガスFを排出する。
当該水素ガス製造方法及び水素ガス製造装置によれば、水素以外のガスをパージガスとして用いることで、水素ガスの消費を低減しつつPSA型吸着塔の再生を行うことができる。その結果、当該水素ガス製造方法及び水素ガス製造装置は、水素回収量を向上させることができる。
本発明の水素ガス製造方法及び水素ガス製造装置は、上記実施形態に限定されるものではない。
2 水素リッチガスバッファタンク
3、3a、3b、3c、3d PSA型吸着塔
4 製品ガスバッファタンク
100 パージガス供給ライン
101 水素リッチガス供給ライン
102 製品ガス排出ライン
103 オフガス排出ライン
104 均圧ライン
105 洗浄ライン
A 炭化水素含有ガス
B 水素リッチガス
C 二酸化炭素含有ガス
E 製品ガス
F オフガス
H 水蒸気
O 酸素ガス
P パージガス
V1a、V1b、V1c、V1d 水素リッチガス供給弁
V2a、V2b、V2c、V2d 製品ガス排出弁
V3a、V3b、V3c、V3d オフガス排出弁
V4a、V4b、V4c、V4d 均圧弁
V5a、V5b、V5c、V5d 洗浄弁
V100 切替弁
P1 真空ポンプ
Claims (4)
- 水素ガス及び水素以外の不純物ガスを含む水素リッチガスからPSA型吸着塔による精製で高純度水素ガスを製造する水素ガス製造方法であって、
上記PSA型吸着塔を再生する工程を備え、
上記再生工程で、上記PSA型吸着塔が吸着しない水素以外のパージガスを用いてパージし、
上記パージ後に水素ガスでのパージを行うことを特徴とする水素ガス製造方法。 - 炭化水素含有ガスの水蒸気改質、部分酸化改質又はオートサーマル改質により水素リッチな改質ガスを生成する工程と、
上記改質工程で使用する高純度酸素ガスを空気の精製により得る工程と
をさらに備え、
上記空気精製工程で排出される窒素含有ガスを上記パージガスとして用いる請求項1に記載の水素ガス製造方法。 - 炭化水素含有ガスの水蒸気改質、部分酸化改質又はオートサーマル改質により水素リッチな改質ガスを生成する工程をさらに備え、
上記改質工程で排出される二酸化炭素含有ガスを上記パージガスとして用いる請求項1に記載の水素ガス製造方法。 - 水素ガス及び水素以外の不純物ガスを含む水素リッチガスからPSA型吸着塔による精製で高純度水素ガスを製造する水素ガス製造装置であって、
上記PSA型吸着塔に再生用のパージガスを供給するラインを備え、
上記パージガスが、上記PSA型吸着塔が吸着しない水素以外のガスと、上記高純度水素ガスとであり、
上記再生用のパージガスを供給するラインに、上記水素以外のガスと上記高純度水素ガスとを切り替える切替弁を有することを特徴とする水素ガス製造装置。
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JP2016121205A JP6640660B2 (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 水素ガス製造方法及び水素ガス製造装置 |
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