JP2012154529A - 冷凍サイクル装置、および膨張弁 - Google Patents

冷凍サイクル装置、および膨張弁 Download PDF

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Abstract

【課題】振動、騒音を低減することができる冷凍サイクル装置、および膨張弁を得る。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器3と、凝縮器3によって凝縮された冷媒を膨張する膨張弁4と、膨張弁4によって膨張された冷媒を蒸発する蒸発器5と、凝縮器3と膨張弁4とを連結する冷媒配管2内に設けられ、膨張弁4に流入する冷媒の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材9とを備えた。
【選択図】図2

Description

この発明は、冷凍サイクル装置、および膨張弁に関する。
従来の技術においては、例えば、「気相、液相がそれぞれの状態すなわち、スラグ流のような気泡魂が突発的に膨張弁に流入すると、膨張弁の絞り部とオリフィス部で急激に圧力が変動するため、膨張弁前後で冷媒音及び、配管振動が発生する」という課題に対し、「多孔体の部材を膨張弁前後に設置することで、スラグ流のような気泡魂であった冷媒を多孔体を通過させることで、気相、液相がそれぞれ微小な気泡に細分化し、これを完全に混じり合った流動様式に移行することができる。その結果、膨張弁のオリフィス部での圧力脈動を連続的にすることができ発生する冷媒音及び、配管振動を低減することができる。」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、「冷媒が不規則な気液二相状態となって流れる場合や脈動が大きい場合でも、効果的に圧力脈動の伝達を抑制し、冷媒流動音を低減する」ことを目的とし、「気液二相状態冷媒の均質化効果および発生騒音の伝達低減効果を併せ持つ構成とした」ものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、例えば、「膨張弁の前後の配管内の流路断面の全体を覆うようにハニカムパイプや多孔体を設けることで、流体内に含まれる気泡を細分化し、気相と液相を均質化して騒音を低減」する構造に対し、「冷凍サイクル内の異物つまりに対する耐力がある膨張弁を得る」ことを目的として、「弁室の近傍の前記接続配管内に、前記接続配管内を流れる流体の一部が通過可能な流路を残して設けられた多孔質透過材と、を備え、前記接続配管の断面における前記流路の径を前記多孔質透過材の平均気孔径よりも大きな前記流路とした」ものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−146032号公報(段落[0003]、[0014]) 特開平11−325655号公報(段落[0008]、[0009]) 特開2006−275452号公報(段落[0006]〜[0008])
従来の技術では、凝縮器からの気液二相状態の冷媒が間欠的に膨張弁に流入することにより、膨張弁内部を衝撃加振することで発生する振動や騒音を低減するため、膨張弁の前後に、多孔質透過材などを設置して気液の流れを整流して均質化し、弁への衝突圧力変動を低減する構造としている。
しかしながら、膨張弁に流入する冷媒のほとんどが液相状態で、この液相状態の冷媒の冷媒循環量が少ない場合、冷媒の流れがじょう乱の少ない層流状態となり、膨張弁のニードルの後流で周期性を持ったきれいな渦が発生する。
このような渦が発生すると、渦からニードルが力を受け自励振動が発生し、膨張弁から冷媒配管や筐体に振動が伝わって騒音が発生する、という問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、振動、騒音を低減することができる冷凍サイクル装置、および膨張弁を得るものである。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張する膨張弁と、前記膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発する蒸発器と、前記凝縮器と前記膨張弁とを連結する冷媒配管内に設けられ、前記膨張弁に流入する冷媒の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材とを備えたものである。
この発明は、膨張弁に流入する冷媒の流れに乱れを発生させるので、振動、騒音を低減することができる。
本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態1による乱れ発生部材の斜視図である。 本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の騒音と、乱れ発生部材がない冷凍サイクル装置の騒音とを比較したグラフである。 本発明の実施の形態1による乱れ発生部材の斜視図である。 本発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による乱れ発生部材の斜視図である。 本発明の実施の形態2による乱れ発生部材を軸中心線上から見た正面図である。 本発明の実施の形態2による乱れ発生部材の斜視図である。 本発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。 従来の冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。
実施の形態1.
[構成]
図1は本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の構成を示す図である。
図1に示すように、冷凍サイクル装置は、圧縮機1、凝縮器3、膨張弁4、および蒸発器5を備えている。
圧縮機1は冷媒を圧縮する。
凝縮器3は、圧縮機1と冷媒配管2aにより接続され、圧縮機1によって圧縮された冷媒を凝縮する。
膨張弁4は、凝縮器3と冷媒配管2bにより接続され、凝縮器3によって凝縮された冷媒を膨張する。
蒸発器5は、膨張弁4と冷媒配管2cにより接続され、膨張弁4によって膨張された冷媒を蒸発する。
さらに、凝縮器3と膨張弁4とを連結する冷媒配管2b内には、膨張弁4に流入する冷媒の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材9が設けられている。詳細は後述する。
このような構成において、圧縮機1を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、凝縮器3で凝縮されて高圧の液冷媒となる。そして、この高圧の液冷媒は、膨張弁4によって減圧されて、低温低圧の気液二相冷媒となり、蒸発器5で蒸発されて低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、再び圧縮機1に吸入される。
この冷凍サイクル装置を空気調和機に適用することで、凝縮器3での発熱を利用して暖房を行う。また、蒸発器5の吸熱を利用して冷房を行う。
なお、四方弁を設けて冷媒の循環方向を変えることにより、冷房・暖房運転の切り替えを行うようにしても良い。
図2は本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。
図3は本発明の実施の形態1による乱れ発生部材の斜視図である。
図に示すように、膨張弁4は、弁室16と、弁室16に設けた弁孔8と、弁孔8に対して進退自在に設けられ、弁孔8の絞り量を調節するニードル6と、ニードル6の側面側の弁室16に形成された接続口10とを備えている。そして、接続口10には冷媒配管2bが接続され、弁孔8には冷媒配管2cが接続される。
また、ニードル6の上部には、ニードル6と連結されたロータ7aと、ステータ7bとにより構成されるモータ7(ステッピングモータ)を備えている。
このモータ7が回転することによりニードル6が上下し(上下機構は図示せず)、膨張弁4の弁孔8の開度を制御する。
これにより冷媒の流量を調節すると共に、弁孔8を冷媒が通過する際に膨張して、減圧する作用がある。
膨張弁4の接続口10の上流側の冷媒配管2b内には、乱れ発生部材9を設置している。
この乱れ発生部材9は、筒状の部材に切り欠き11を形成し、切り欠き11を中心側(冷媒の主流側)に折り曲げて構成している。
この乱れ発生部材9は、例えば、切断した冷媒配管2bの間に挟んでろう付けし冷媒が漏れないように固定する。
なお、乱れ発生部材9の取り付け方法はこれに限るものではない。例えば、乱れ発生部材9を冷媒配管2bに挿入して固定しても良い。また、接続口10と冷媒配管2bとの接合部に乱れ発生部材9を配置しても良い。
[乱れ発生部材9がない冷凍サイクル装置の説明]
ここで、本実施の形態における作用を説明する前に、乱れ発生部材9がない従来の冷凍サイクル装置での問題点について説明する。
図11は従来の冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。
なお、図11において、本実施の形態と同様の構成には同一の符号を付する。
図11に示すように、従来の冷凍サイクル装置は、乱れ発生部材9を設けていない冷媒配管2bから膨張弁4へ冷媒が流入し、膨張弁4により減圧された後、冷媒配管2cに流出する。
このような従来の冷凍サイクル装置において、凝縮器3では冷媒が凝縮することにより気相冷媒に液相冷媒が混じった気液二相状態に変化するが、運転条件によりほとんどが液相になることがある。
さらに、この液相冷媒が冷媒循環量の少ない状態で膨張弁4に流入すると、膨張弁4のニードル6の後流101で周期性を持ったきれいな渦100が発生する。
この渦100からニードル6が力を受け自励振動が発生し、膨張弁4から冷媒配管2や筐体(図示せず)に伝わって振動や騒音が発生する、という問題点があった。
次に、このような渦100の発生を抑制して、振動、騒音の発生を低減する、本実施の形態における冷凍サイクル装置の作用について説明する。
[作用]
再び図2において、本実施の形態の冷凍サイクル装置は、凝縮器3からの冷媒が乱れ発生部材9を設けた冷媒配管2bから膨張弁4へ流入し、膨張弁4により減圧された後、冷媒配管2cに流出する。
このような構成によれば、液相状態の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、乱れ発生部材9で乱れが発生し、乱流状態となる。
この乱流状態の冷媒が膨張弁4に流入すると、ニードル6の後流101でも非定常な流れとなり、周期性を持った渦の発生を抑制できる。これにより、ニードル6が自励振動することを抑制することができ、振動や大きな騒音の発生を低減することが可能となる。
また、一般には、冷媒配管の流れ方向から見た突起の投影面積を減らせば、配管内での圧力損失を低減できる。
本実施の形態においては、乱れ発生部材9の切り欠き11を、中心側(冷媒の主流側)に折り曲げる角度を調整することで、乱れ発生部材9を挿入したことによる圧力損失も調整が可能となる。
許容できる振動、騒音まで切り欠き11の曲げ角度を調整し、圧力損失の増大を最小限にできる。
[効果]
図4は本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置の騒音と、乱れ発生部材がない冷凍サイクル装置の騒音とを比較したグラフである。
図4のグラフは、乱れ発生部材9の設置有無の状態で比較した膨張弁4から300mm離れた位置での騒音の周波数特性である。なお、乱れ発生部材9は、切り欠き11を冷媒の主流側に折り曲げた形状(図3)であり、膨張弁4の接続口10から冷媒配管2bの直径の約7倍の長さの上流位置に配置した。
また、図4においては、横軸が騒音の周波数(Hz)、縦軸が騒音レベル(dBA)を表しており、太線で表したデータは乱れ発生部材9がある場合で、細線で表したデータは乱れ発生部材9がない場合である。
図4に示すように、乱れ発生部材9がない場合は、9000Hz前後の周波数帯域で騒音が大きく発生しているが、乱れ発生部材9を設置した場合には、9000Hz前後の周波数帯域の騒音が大きく低減している。また、乱れ発生部材9を設置した場合には、聴感でも発生が認められなかった。
なお、図4の測定例では、乱れ発生部材9を、膨張弁4の接続口10から冷媒配管2の直径の約7倍の長さの上流位置に設置したが、本発明はこれに限るものではない。膨張弁4の接続口10の近くに乱れ発生部材9を設置しても、渦100の発生の抑制に効果があることは言うまでもない。
なお、膨張弁4から大きく離れた上流位置に設置すると、乱れが収束し膨張弁4の接続口10では乱れが減り、ニードル6の後流101から周期的な渦100が発生する。このため、膨張弁4に流入する冷媒の流れに乱れを発生させるように、乱れ発生部材9を設置する必要がある。
以上のように本実施の形態においては、凝縮器3と膨張弁4とを連結する冷媒配管2内に設けられ、膨張弁4に流入する冷媒の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材9を備えている。
このため、液相冷媒が冷媒循環量の少ない状態でも、流れに乱れが発生し、膨張弁4の内部で振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができる。
よって、振動、騒音を低減することができる。
また本実施の形態においては、膨張弁4は、弁室16と、弁室16に設けた弁孔8と、弁孔8に対して進退自在に設けられ、弁孔8の絞り量を調節するニードル6と、ニードル6の側面側の弁室16に形成された接続口10とを備える。そして、乱れ発生部材9は、接続口10に接続された冷媒配管2内に配置され、冷媒配管2から弁室16に流入し、ニードル6の側面へ衝突する流体の流れに、乱れを発生させる。
このため、液相冷媒が冷媒循環量の少ない状態でも、流れに乱れが発生し、膨張弁4の内部のニードル6の後流で、振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができる。
よって、渦100からニードル6が力を受け自励振動が発生することを抑制することができ、膨張弁4から冷媒配管2や筐体に振動が伝わって騒音が発生することを低減することができる。
また本実施の形態においては、乱れ発生部材9は、筒状の部材に切り欠き11を形成し、この切り欠き11を折り曲げて構成した。
このため、液相状態の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、乱れ発生部材9で乱れが発生し、乱流状態とすることができる。
よって、膨張弁4の内部で振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができる。したがって、振動、騒音を低減することができる。
なお、本実施の形態では、乱れ発生部材9は、筒状の部材に切り欠き11を形成し、切り欠き11を中心側に折り曲げて構成したが、本発明はこれに限るものではなく、膨張弁4に流入する冷媒の流れに乱れを発生させるものであればよい。
例えば、図5に示すように、筒状の部材に切り込み17を形成し、この切り込み17を中心側(冷媒の主流側)に折り曲げて、乱れ発生部材9を構成しても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
なお、上記図3、図5の例では、筒状の部材に切り欠き11、切り込み17を形成したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、板状の部材に切り欠き11を形成し、この切り欠き11を折り曲げて、乱れ発生部材9を構成しても良い。また、板状の部材に切り込み17を形成し、この切り込み17を折り曲げて、乱れ発生部材9を構成しても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、膨張弁4の接続口10に冷媒配管2bを接続した場合を説明したが、接続口10に接続配管を備えた膨張弁4を用いる場合には、接続配管に乱れ発生部材9を配置し、この接続配管と冷媒配管2bとを接続するようにしても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。
図7は本発明の実施の形態2による乱れ発生部材の斜視図である。
図8は本発明の実施の形態2による乱れ発生部材を軸中心線上から見た正面図である。
なお、図6〜図8において、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付する。
図6〜図8に示すように、本実施の形態における乱れ発生部材9は、筒状の部材に、中心側(冷媒の主流側)に突出した半球状の凸部12を形成して構成している。
この乱れ発生部材9は、上記実施の形態1と同様に、膨張弁4の接続口10の上流側の冷媒配管2内に設置している。
本実施の形態においても、乱れ発生部材9は、例えば、冷媒配管2bで挟んでろう付けし冷媒が漏れないように固定する。
なお、乱れ発生部材9の取り付け方法はこれに限るものではない。例えば、乱れ発生部材9を冷媒配管2bに挿入して固定しても良い。また、接続口10と冷媒配管2との接合部に乱れ発生部材9を配置しても良い。
このような構成によれば、液相状態の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、乱れ発生部材9で乱れが発生し、乱流状態となる。
この乱流状態の冷媒が膨張弁4に流入すると、ニードル6の後流101でも非定常な流れとなり、周期性を持った渦の発生を抑制できる。これにより、ニードル6が自励振動することを抑制することができ、振動や大きな騒音の発生を低減することが可能となる。
また、一般には、冷媒配管の流れ方向から見た突起の投影面積を減らせば、配管内での圧力損失を低減できる。
本実施の形態においては、乱れ発生部材9の凸部12の形状、高さ、数量を調整することで、乱れ発生部材9を挿入したことによる圧力損失も調整が可能となる。
許容できる振動、騒音まで、凸部12の形状、高さ、数量を調整し、圧力損失の増大を最小限にできる。
以上のように本実施の形態においては、乱れ発生部材9は、筒状の部材に、凸部12を形成して構成した。
このため、液相状態の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、乱れ発生部材9で乱れが発生し、乱流状態とすることができる。
よって、膨張弁4の内部で振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができる。したがって、振動、騒音を低減することができる。
なお、上記の説明では、流れの主流側の凸部12の形状を半球状としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、矩形や三角形状などの角張った突起でも良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、乱れ発生部材9は、筒状の部材に、中心側に突出した凸部12を形成して構成したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、筒状または板状の部材に、凹部および凸部の少なくとも一方を形成して、乱れ発生部材9を構成しても良い。
また例えば、図9に示すように、筒状の部材に1または複数の穴13を形成して、乱れ発生部材9を構成してもよい。
このような構成によっても、液相状態の冷媒を乱流状態とすることができ、同様の効果を得ることができる。
なお、上記図7〜図9の例では、筒状の部材に凸部12、穴13を形成したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、板状の部材に凸部12や凹部を形成して、乱れ発生部材9を構成しても良い。また、板状の部材に穴13を形成して、乱れ発生部材9を構成しても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態1および2では、乱れ発生部材9を冷媒配管2とは別体として形成した場合を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、乱れ発生部材9を冷媒配管2に一体形成しても良い。例えば、冷媒配管2bの内壁に凸部12や凹部などを形成しても良い。また、冷媒配管2b内に、流路を分割する隔壁等を設け、この隔壁に切り込み17や穴13を形成しても良い。
このような構成においても同様の効果を得ることができる。また、部品点数が削減でき、施工が容易となる。
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置の要部を示す断面図である。
なお、図10において、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付する。
図10に示すように、本実施の形態における乱れ発生部材9は、膨張弁4の上流側の冷媒配管2bに形成した穴15に一端を接続し、他端を閉じた枝配管14により構成している。また、枝配管14の先端14aは、先細形状に形成している。
すなわち、冷媒配管2bは、穴15により枝配管14で分岐されており、この枝配管14の先端14aが平面とならない様に閉じている。
このような構成によれば、液相冷媒の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、膨張弁4の上流側の冷媒配管2にある穴15で不安定な流れとなり、乱れが発生する。
この乱れが発生した冷媒が膨張弁4に流入すると、ニードル6の後流101でも非定常な流れとなり、周期性を持った渦の発生を抑制できる。これにより、ニードル6が自励振動することを抑制することができ、振動や大きな騒音の発生を低減することが可能となる。
また、先端14aを先細形状とし、平面とならない様に閉じた枝配管14としたことで、枝配管14内で定在波が立ちにくくなり、枝配管14での共鳴による新たな音源の発生を抑制できる。
以上のように本実施の形態においては、乱れ発生部材9は、冷媒配管2に形成した穴15に一端を接続し、他端を閉じた枝配管14により構成した。
このため、液相状態の冷媒が冷媒循環量の少ない状態で流入しても、乱れ発生部材9で乱れが発生し、乱流状態とすることができる。
よって、膨張弁4の内部で振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができる。したがって、振動、騒音を低減することができる。
なお、上記実施の形態1〜3では、冷凍サイクル装置において冷媒を膨張する膨張弁4について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば任意の流体の流量を調整する膨張弁4においても、膨張弁4の内部で振動の原因となる周期性を持った渦100の発生を抑制することができ、振動、騒音を低減することができる。
1 圧縮機、2 冷媒配管、3 凝縮器、4 膨張弁、5 蒸発器、6 ニードル、7 モータ、7a ロータ、7b ステータ、8 弁孔、9 乱れ発生部材、10 接続口、11 切り欠き、12 凸部、13 穴、14 枝配管、14a 先端、15 穴、16 弁室、17 切り込み、100 渦、101 後流。

Claims (10)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張する膨張弁と、
    前記膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発する蒸発器と、
    前記凝縮器と前記膨張弁とを連結する冷媒配管内に設けられ、前記膨張弁に流入する冷媒の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材と
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記膨張弁は、
    弁室と、
    前記弁室に設けた弁孔と、
    前記弁孔に対して進退自在に設けられ、前記弁孔の絞り量を調節するニードルと、
    前記ニードルの側面側の前記弁室に形成された接続口と
    を備え、
    前記乱れ発生部材は、
    前記接続口に接続された前記冷媒配管内に配置され、
    前記冷媒配管から前記弁室に流入し、前記ニードルの側面へ衝突する流体の流れに、乱れを発生させる
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記乱れ発生部材は、
    筒状または板状の部材に切り欠きを形成し、該切り欠きを折り曲げて構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記乱れ発生部材は、
    筒状または板状の部材に切り込みを形成し、該切り込みを折り曲げて構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記乱れ発生部材は、
    筒状または板状の部材に、凹部および凸部の少なくとも一方を形成して構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記乱れ発生部材は、
    筒状または板状の部材に穴を形成して構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記乱れ発生部材は、
    前記冷媒配管に形成した穴に一端を接続し、他端を閉じた枝配管により構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記枝配管の他端側を先細形状に形成した
    ことを特徴とする請求項7記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記乱れ発生部材を前記冷媒配管に一体形成した
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 弁室に接続する接続配管と、
    前記接続配管内に配置され、前記弁室内に流入する流体の流れに乱れを発生させる乱れ発生部材と
    を備えたことを特徴とする膨張弁。
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